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7回国会参議院1950/04/28

運輸委員会 第15号

発言数
16
登壇者
4
会派数
3
開催日
1950/04/28

会議録

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 只今より運輸委員会を開会いたします。  先ず請願及び陳情に関する小委員長の報告を願います。

飯田精太郎緑風会

○飯田精太郎君 請願及び陳情の小委員会における経過及び結末を御報告いたします。  請願第一六〇七号、下諏訪、丸子両町間の国営バスを上田市まで延長の請願、請願の要旨は、上田市は信州地方唯一の商都であつたが、終戰後は工業都市としての形態も整い、人口も急激に増加し、人文物資の交流が極めて盛んとなつた。そのため諏訪地方との連絡交通が頻繁となつたにも拘わらず、国営バスか丸子町にて打切りとなつているため、地方民の不便はもとより当地方の発展を阻害するから、国営バスを上田市まで延長して欲しいというのであります。小委員会におきましては審議の結果、願意を妥当と認めました。  次に、請願第一六六二号、岩手県広田湾小赤擬岩に航路標識設置の請願、この請願は、広田湾は漁業根拠地であり、且つ避難港として重要な港であるが、湾口には岩石が随所にあつて安全航路を阻み、船舶の遭難するものが多いから燈台を設置せられたいとの趣旨でありますが、願意を適当と認めました。  次に、請願第一六七七号、遠江二俣、明知両駅間に鉄道敷設の請願、請願第一九二八号、四国循環鉄道開通促進に関する請願、請願第二〇四七号、中国勝山、南谷両駅間に鉄道敷設促進の請願、請願第二〇四八号、相生、西大寺両駅間の鉄道敷設工事再開に関する請願、以上四件は、いずれも鉄道の建設に関する請願でありまして、遠江二俣、明知両駅間は一部は建設線であり、一部は建設予定線であります。四国循環鉄道の未開通区間、吉野生、窪川間は建設線でありまして、又相生、西大寺両駅間は予定線であります。又中国勝山、南谷両瞬間は建設線でありまして、請願の要旨は、いずれも地方産業の発展並びに交通網の充実を図るため、速かにこれを建設して欲しいというのであります。小委員会におきましては、審議の結果、いずれも願意を妥当と認めました。  次に、請願第一八八六号、唐津港に公共船員職業安定所設置の請願、請願第二〇二一号、油津港に公共船員職業安定所設置の請願、右二件は両地共船員が多数集まる所であり、これらの補導機関の設置は極めて必要なことであると認めました。請願第二〇一五号、氣象官署の定員増加に関する請願、請願第二一二一号、造船科学技術総合研究所設置に関する請瀬及び陳情第一三二号、開港場境港の維持に関する陳構、陳情第三九二号、深浦港に防波堤築設の陳情、右はいずれも願意は適当であり、政府は各請願、陳情の趣旨に副い、必要なる施策を議すべきであると認めました。  次に、請願第一七五四号、自動車運送事業企業経営体分割に関する請願、請願の要旨は、我が国の自動車運送事業は国家の復興、産業の振興上極めて重要な使命を持つているが、最近における経済大柄勢の激変により、その経営は崩壞の危機に面している。殊に新潟県地方は豪雪地帯であるため経営上甚だしく不均衡であるのみならず、強制的に統合されたため、資金上、運営上不合理で経営難に陷つているから、統合前の姿態に分割復帰したいというのであります。小委員会におきましては、審議の結果、願意を妥当と認めました。  請願第一九一五号、自動車行政の地方公共団体移譲反対に関する請願、請願の要旨は、自動車行政を地方公共団体に移譲されることは、運輸行政上の不統一を招く結果となるから、国家機関による統合的一元的運営を図られたいというのであります。小委員会におきましては、審議の結果、願意を妥当と認めました。  陳情第四〇七号、五大都市の交通行政に関する陳情、陳情の要旨は、五大都市、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸の交通政策の遂行並びに交通事業を経営するためには、当該地方の公共団体の意見が十分に政策両に反映する必要があるにも拘らず、現行の法制の下では監督行政が複雑多岐であるので、市長の意見を尊重すると共に、監督行政を簡素化し、関係法令を調整せられたいというのであります。小委員会におきましては、審議の結果、願意を妥当と認めました。  以上請願十二件、陳情三件は、審議の結果は妥当と認め、全会一致速かにこれを議院の会議に付し、内閣に送付を要するものと決定いたしました。以上御報告申上げます。

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 只今の小委員長の報告通り決定して御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 次に、港湾法案を議題といたします。政府より提案理由の説明を願います。

大屋晋三自由党運輸大臣

○国務大臣(大屋晋三君) 只今議題となりました港湾法案の提案理由を御説明いたします。  四面環海の我が国にとつて港湾の開発発展ということは、誠に重大な問題でありますので、これについて明確な法的基準を与え、地方公共団体の自由な意思による港湾管理者の設立その他港湾の管理運営の方式を確立し、以て港湾の開発と利用の促進を図るため、ここに港湾法案を提出する次第であります。  本法案の大体の内容を申上げますと、港湾の管理運営に関し、最大限の地方自治権を与え、且つ国家的及び地方的利益に量も適合する形態の港湾管理者を設定する権能を地方公共団体に与えるということを中心題目とし、これに伴い一地方公共団体の自由意思によつて選択される港湾管理者の諸形態、湾湾管理者の定め方、その任務、組織、財政等について規定し、更に最大限の地方自治という建前から、政府の監督規制は国家的利益を確保するための必要最小限度に止めると共に、港湾開発責任を地方に移すことが地方財政の不当な圧迫にならぬように国の助成策についても十分配意いたしました。  港湾管理者は、港湾を一体として管理運営し、その総合的開発発展を図る主体でありまして、これには関係地方公共団体が協議して、港務局という特別の法人を創設する場合と、同じく協議の上関係地方公共団体の一を指定し、又は地方公共団体の組合を設ける場合とがあり、このいずれの方法をとるのも全く地方公共団体の自由意思によつて決せられるのであります。いずれにせよ港湾管理者は、地方公共団体又はその身代りとも言うべき港務局に限られ、国は港湾管理の第一線から退き、地方の熱意と工夫によつて活撥な港湾の開発発展を図ろうというのがその狙いであります。  港務局というのは、いわゆるポート・オーソリテイとして、ロンドン、ニユーヨーク等世界の一流港で採用されている港湾管理制度でありまして、委員会制度による民主的な港湾管理を目的とする非営利公法人であります。諸外国では、ロンドン港務局のごとく特別の国法によつて国自身が設立した例もありますが、本法案では、設立権を地方公共団体に限りました。従つてこの港務局は、地方公共団体の公共企業体乃至港湾自治体とも言うべきものでありまして、陸上の行政区画に疑われず、港湾開発に專念でき、又地方公共団体から独立した委員会制度により民主的、経済的運営が期待される等の長所を備えておりますが、地方公共団体自身が直接港湾管理者になつた方が便宜な場合もあり得ますので、本法案は單にかかる海人設立の根拠規定を設けるに止め、その採用は地方公共団体の選択に委ねることとした次第であります。  このような港務局又は地方公共団体が港湾管理者として行うことは、港湾の有機的発展を図り、公共利用を増進する、即ち港を港らしい港に仕立て上げるという点にあるのでありまして、そのため工事許可権その他一種の都市計画権をも附与してありますが、こうして港らしい港になつた所では民間企業が大いに進出して、公正な自由活動により能率を上げることが望ましいという建前から、港湾管理者が、私企業と競争したり、私企業に干渉したりすることは、これを逝けるよう規定いたしました。  港湾管理者の組織については、港務局は委員会システムで運営されるということ、地方公共団体が港湾管理者になつたときにも独立の法人格こそないが、港務局と類似の機能を有する委員会を置き得るということ等、法律では大綱を示すに止め、細部は地方に委ねました。  このように港湾管理者が確立いたしますと、国としては国営港湾設施をこれに移管し、一定の工事については国がその費用を義務的に負担しその他のものについても財政の評す範囲で補助し、又困難な港湾工事は、国の保有する港湾建設力で経済的に仕上げる等、必要な助成策を講じておりますが、一方監督の方は、国全体の立場から港湾の管理運営が最も効率的に行われるための必要最小限度の條項に限りました。  本法案の趣旨は大体以上の通りでございます。何とぞ愼重御審議の上、速かに御可決あらんことをお願いいたす次第であります。

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 本案の審議は次回にいたすことといたします。

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 次に、日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題といたします。速記を止めて下さい。    午後二時四十七分速記中止    —————・—————    午後三時三分速記開始

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 速記を始めて下さい。他に御質疑もなければ、これで質疑を打切つて討論に入ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 御異議ないと認めます。それでは討論に入ります。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。

丹羽五郎第三クラブ

○丹羽五郎君 この法案の内容について、最初から疑義があつた。帥ちこの出資金に関し、債権者の立場について不可解のものがあつた。併し只今説明で、政府の交付金と同一性質のものだと分つたので賛成いたします。

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 他に御発言ありませんか……なければ討論は終局いたしたものとして採決いたすことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 御異議ないと認めます。それでは日本国有鉄道法の一部を改正する法律案の採決をいたします。御賛成の諸君の挙手を願います。    〔総員挙手〕

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 全会一致と認めます。よつて本案は衆議院送付案湿り可決すべきものと決定いたしました。尚、慣例によりまして、本会議の委員長の報告等諸般の手続は委員長に御一任願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 御異議ないと認めます。それでは本案を可とされた方は順次御署名願います。多数意見者署名    丹羽 五郎  中村 正雄    横尾  龍  村上 義一    高田  寛  入交 太藏

佐々木鹿藏自由党

○委員長(佐々木鹿藏君) 御署名洩れはございませんか……御署名洩れはないと認めます。本日はこれにて散会いたします。    午後三時八分散会  出席者は左の通り。    委員長     佐々木鹿藏君    理事            飯田精太郎君            丹羽 五郎君    委員            中村 正雄君            横尾  龍君            村上 義一君            高田  寛君            入交 太藏君   国務大臣    運 輸 大 臣 大屋 晋三君   政府委員    運輸事務官    (鉄道監督局    長)      足羽 則之君    運輸事務官    (鉄道監督局国    有鉄道部長)  石井 昭正君

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