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7回国会参議院1950/04/06

運輸委員会 第12号

発言数
18
登壇者
6
会派数
4
開催日
1950/04/06

会議録

中山壽彦自由党

○委員長(中山壽彦君) これより開会いたします。倉庫業法の一部を改正する法律案を議題といたします。前回に引続いて質疑を行います。その前に政府委員から発言を求められておりますから、これを許可いたします。

後藤憲一運輸技官(港湾局長)

○政府委員(後藤憲一君) 先般の委員会におきまして、業法改正第一條の規定に基きまする政令案につきまして、更にこれを研究いたして、お手許へ配りましたような要綱を考えておるのであります。先般差上げましたのでは政令案要綱といたしまして、或る意味で少し抽象的な表現になつておりましたが、今回改めております。政令の案といたしましては、「一、土地の定着し屋根及び柱又は壁体を以て物品を滅失又ははき損から防護する工作物(地下若しくは高架工作物内に設けるものを含む)。二、物品を滅失又はき損から防護する為に区画された土地又は水面。三、運航の用途を休止若しくは廃止した船舶の他水面に浮上する工作物。これをこの業法第一條の物品を蔵置」する目的の倉庫の施設の定義に考えておるわけであります。二といたしまして「手荷物、自転車、自動車、牛馬等の預所及び宝石、有価証券等の保護預所は前項の倉庫と解釈されることはない。」こういうふうなことを骨子といたしまして、更に実際の政令を出します際には練りたいと存じております。

中山壽彦自由党

○委員長(中山壽彦君) 他に発言もないようでありますからこれより……

小泉秀吉日本社会党

○小泉秀吉君 この今までの政府委員の御説明によりますと、この法律改正の目的というのが少し私にはつきりしませんので、念のために一、二御質問いたします。大体この改正案の狙いというのは、戰後に沢山できて来た倉庫業のその設備が不十分である、或いは劣惡であるというようなものや、或いは経営形態が極めて堅実を欠いているのが多いから、そういうものを改善することが公益上必要であるということが狙いの一つである、又我が国の倉庫業の実態を常に明確に把握しておくということが国政上非常に必要であるからというのが一つ、こういう二つの目的を今回の改正の重点においてある、さように了解してよいのでしようか。

後藤憲一運輸技官(港湾局長)

○政府委員(後藤憲一君) 全くその通りであります。

小泉秀吉日本社会党

○小泉秀吉君 只今のお話のようなことだというと、特定の業者を保護したり、既存の業者に不当に不利益を與えるような運用をしては相成らんのでありまして、従いまして只今もお話がありましたけれども、この政令というものを作る場合にあつては、以上の目的を逸脱しないように十分注意をして頂きたいように私は一つ要望を持つておりますが、そのことに対して政府の御見解を一応お伺いします。

後藤憲一運輸技官(港湾局長)

○政府委員(後藤憲一君) 只今の御注意につきましては、十分に我々も考えるところでありまして、決して特定な業者の保護、或いは又既存の特定な業者に不利益を與えるというような意思は毛頭ありませんし、全体に安全な信用のできる保管業を発達させるというところに狙いをつけまして運用いたしたいと存じます。

小泉秀吉日本社会党

○小泉秀吉君 更にこの改正第九條に関連して、この前も早川委員と思いましたが、御発言があつた、私も大体同感なんですが、倉庫事業のごときは発券業務に関する取締を除いては、自由企業とする方が産業経済上の需給に自然にマッチするものと私共は思うのですが、第九條の命令の効果といいますか、それを裏から判断するというと、折角開始した業者が休止又は廃止の憂目を見るような場合が甚だ多いのじやないかというような懸念がしますので、さようなことで善良なる業者が或る場合に不測の損害を招くというようなことであると、その業者の背後にある、株式会社であると株主というようなものに対して、そういう業務が卒然として休止になる、或いは廃止になるというようなことは、非常に酷じやないかというようなふうに考えられる。  従つて発券業務を営まない倉庫業を開始する者にも、予め政令及び省令を十分知らせるようにして、そうして親切な措置を講ずるようにして頂きたい。こういうことを要望いたしまして、私は大体本案に賛成いたします。

中山壽彦自由党

○委員長(中山壽彦君) 他に御発言がなければ、これより討論に入ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中山壽彦自由党

○委員長(中山壽彦君) それでは討論に入ります。御意見のあります方は賛否を明らかにしてお述べ願います。

小泉秀吉日本社会党

○小泉秀吉君 私は本案に賛成をいたします。ただ先刻質問並びに意見のときに申しましたような私共の要望を十分具現するようなふうに是非努めて頂きたい。

前之園喜一郎民主党

○前之園喜一郎君 私も本案に賛成をいたします。ただ私の希望を申上げておきたいのは、先般も質問いたしたのでありますが、現在いろいろな環境におきまして、倉庫というものが不正に使用せられる場合がある。或いは業者がそれら不正行為を行う者と結託して倉庫が不正に使用せられてあるものが往々あるように見受けられるのであります。政府当局はこういうような場合には刑法によつて適当に処罰するのであるから、それ故に別にこの法律によつて考える必要はないというような御意見であるようでありますが、私はそれは聊か不親切な考えであるように思われる。私はこの法律によつてそこまで追込まないで防止する方法があると思います。それは事業計画書の中にそれらのものを織込むというようなこと、或いは取締規則等にそういうような問題を強く織込んで行くというようなことになつて、相当に防止することができるのじやないかと考えるのであります。現在我が国には外国との貿易がまだ自主的に許されておらないのでありまして、密輸入、密輸出等によつて、相当にいろいろな犯罪があるということは御承知の通りであります。この点について十分に御研究になつて、この法律の実施の上に当つて、間違いのないように御考慮願いたいという希望意見を申上げておく次第であります。

入交太藏自由党

○入交太藏君 私は本法案に対しまして賛成をいたします。この際の措置として非常に適切であると考えますので、本案に賛成いたします。

飯田精太郎緑風会

○飯田精太郎君 私も本案に賛成するものでありますが、次の点をこの際政府に要望しておきたいと思います。  この法案によつて、相当事務の分量が殖えることと思うのでありますが、こういう際でありますから、人員その他既定経費をできるだけやりくりして、余り増加させぬようにやつて頂きたいということを要望して賛成いたします。

中山壽彦自由党

○委員長(中山壽彦君) 他に御発言もないようでありますから、これより本案の採決に入ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中山壽彦自由党

○委員長(中山壽彦君) 御異議ないものと認めます。それではこれより採決に入ります。本案を原案通り可決することに賛成の方の御挙手を願います。

中山壽彦自由党

○委員長(中山壽彦君) 全会一致であります。よつて本案は原案通り可決することに決定いたしました。では爾後の諸手続は、恒例によりまして、成規の処理をいたしたいと思いまするから、賛成された方の御署名を願います。   多数意見者署名    小泉 秀吉   飯田精太郎    丹羽 五郎   入交 太藏    横尾  龍  前之園喜一郎    村上 義一   早川 愼一

中山壽彦自由党

○委員長(中山壽彦君) 委員会は今日はこれで閉じます。    午前十時四十九分散会    委員長     中山 壽彦君    理事      小泉 秀吉君            飯田精太郎君            丹羽 五郎君    委員      入交 太藏君            横尾  龍君           前之園喜一郎君            村上 義一君            早川 愼一君   政府委員    運 輸 技 官    (港湾局長)  後藤 憲一君

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