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7回国会参議院1950/01/28

運輸委員会 第4号

発言数
3
登壇者
2
会派数
2
開催日
1950/01/28

会議録

中山壽彦民主自由党

○委員長(中山壽彦君) それでは運輸委員会を開会いたします。  最初に派遣議員の御報告を一つ……。

内村清次日本社会党

○内村清次君 院議により十二月六日より二十日までの間、独立採算制移行後の国鉄現場の状況、港湾及び国営自動車に関する諸問題並びに観光施設の整備状況等について、東京、神奈川、福岡、熊本、鹿兒島、宮崎各都県下の主要地を視察いたしましたので、その御報告をいたします。  東京、神奈川県下には前之園、内村、鈴木三委員が参加し、九州方面には前之園、内村両委員が出向きまして、與えられた課題を中心に、海陸輸送、観光その他広汎に亘つて視察を遂げると共に、広く民意を聴取いたしたのであります。  請願、陳情につきましてはそれぞれ成規の手続によりまして、請願並びに観光小委員において、政府及び国鉄当局に意見を徴しましたる上、審議の結果を改めて本委員会に御報告いたしますことに、各位の御了承を得たいのでありまして、本日のこの委員会におきましては、今回の視察の結果の極めて概要を御報告申上げるに止めます。  第一に汐留、秋葉原駅につきまして、鉄道貨物輸送及び事故の状況を視察いたしましたが、手持物資資金化のための売急ぎ、運賃値上げを見越しての輸送増加等が原因となりまして、国鉄私鉄を含め当初の輸送量の目標を突破し、国鉄だけで見ると発送噸数は計画の一〇三%で、概ね目標額の收入を挙げておりましたが、事故発生件数は前年同期に比し四百六十九件の増加を示し、一段を取扱上改善の余地を認めました。九州方面にありましても、概ね目標通りの輸送実績を挙げておりますが、金融の梗塞は、例えば、鹿兒島県下の木材の未決済一億二千万円を突破するような現状にありまして、一般に荷動きは緩慢でありました。  第二に、国鉄路線の整備延長その他施設の改善につきまして、一、東京三崎線延長促進の請願、二、山川、枕崎間国鉄延長の陳情、三、国府より古江を経て佐多に通ずる鉄道敷設の陳情、四、彦山、大行寺間路線完成の要望、五、宝泉寺、小国間路線完成の要望、六、肥薩線の改善に関する陳情、七、指宿線ガソリンカー復活の請願、八、湯の元駅に下り急行列車停車方の陳情、九、鹿兒島、門司間上下旅客急行便増加の要望、十、鹿兒島駅改造に関する陳情、十一、西鹿兒島改築に関する請願、十二、鹿兒島市都市計画遂行について国鉄の協力要望、十三、鹿兒島鉄道病院改善に関する陳情、十四、日南市臨港線整備の要望等の請願陳情、又は地方官民の熱烈なる要望がありました。  第三に自動車関係について、一、国営自動車拂下反対の陳情、二、皷川、實方入口間乗合自動車路線延長認可の促進の陳情、三、吉野循環線及花倉線乗合自動車路線新設認可の促進の陳情、四、西日本鉄道博多直方間延長免許に関する要望等がありました。  第四、海運関係につきましては、一、博多港利用に関する陳情、二、鹿兒島、古江間貨客輸送緩和のため国鉄航送船を配せよとの要望、三、沖縄定期航路復活の場合、鹿兒島寄港方の陳情、四、三崎港に対して普通港としての助成をせられ度き陳情、五、港湾法制定実施促進の要望、六、鹿兒島公共船員職業安定所設置に関する陳情等がありました。  第五に観光事業関係につきまして、一、人吉市を含む球磨川地帯を准国立公園として指定方の請願、二、宮崎、青島、鵜戸崎地帯を准国立公園として指定方の要望、三、薩南地帯国立公園指定に関する請願、四、観光施設整備資金の斡旋及び宣伝費等全観連の経費を地方へも配布方要望、五、湘南三浦国立公園指定請願について援助方陳情等がありました。  その他の重要事項といたしましては、一、鹿兒島測候所施設拡充の要望、二、貨客運賃の遠距離逓減又は減噸扱等に改正せられたいとの要望、三、原木、木材の暫行割引率に対する不満並びに貨物運賃等級表に関する陳情、四、シヤウプ勧告に基く税法改正について、運輸事業及び関連産業の負担に特別の考慮を要望、五、管理部の存廃及至鉄道局誘致に関する陳情、六、電力開発問題に関する要望等がありました。  以上のうち請願陳情並びにこれに関連する重要事項につきましては、冒頭御了解を得ました通り、それぞれ請願、観光小委員会において御審議下さるよう所要の手続をいたしまするが、最後に視察に当りまして気付きました二、三の点について御報告申上げます。  その一つは独立採算制移行後の現場の状況を見まするに、経営上の弾力性について従前より改善せられたる顯著なるものを発見し得なかつたことでありまして、殊に給與問題のやかましい今日、地方的に特別の努力によつて、特殊の利益を收めたような場合、その利益については現場に還元して使用せしめ、従業員が積極的努力に対して魅力を持つような方途を講ずる必要を痛感いたしました。  その二は、鹿兒島鉄道病院のごとき、施設方万般不完全極り、診察は殆んど困難と見受けられ、又或る診療所では久しく薬品の配給がない例もあり、職員の福祉施設の改善について格段の努力が要望せられます。  その三は肥薩線の改善について見るに、電化までには段階があることは肯定されますが、その間、例えば鋼鉄車へ転換の方針を堅持するあまり、現用木造車の不完全なる部分の応急修理すら禁じられておる模様でありますが、かくのごときは中央の努力によつて解決し得る問題と考えられました。  その四は、肥薩線の改善について、例えば混合車を旅客列車に一部編成替えするのも一案であるが、かくのごとき場合、人吉、八代間のごとき中間路線の原価計算によつて採算のとれる場合は、改善を実行せんとするがごとき考え方が現地に看取されましたが、これは国鉄の公共性を軽視する危險性があるのみならず、戰時中貨物輸送を第一義として採られた列車編成方針は、この際十分検討を加える余地があるものと見受けられました。  その五は、観光事業は運輸省の所管であり、且つその発展は早晩運輸事業收入を増加するのでありますが、管理部以下現場機関の活動が現実に要請せられているに拘らず、地方になんらかの配布予算のないことは、観光事業に対する現場職員の熱意に影響するところ少くないと考えられました。  以上の外、軽微な多くの事項がありましたが、最終日において、門鉄局長及び九州海運局長と懇談を遂げ、現地で解決し得るものは速やかに措置方を要望いたして、今回の視察を終了いたしました。  以上を以て報告を終ります。

中山壽彦民主自由党

○委員長(中山壽彦君) 何か御報告について御質問でも……。  別段御質問もないようでありますから、それでは今日はこの程度にて散会いたします。    午後二時五十分散会  出席者は左の通り。    委員長     中山 壽彦君    理事            小泉 秀吉君            飯田精太郎君    委員            内村 清次君            加藤常太郎君            入交 太藏君            小野  哲君            鈴木 清一君

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