通商産業委員会 第5号
- 発言数
- 32 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1950/02/03
会議録
○神田委員長代理 これより通商産業委員会を開会いたします。 前会に引続き私が委員長の職務を行います。 ただいまより去る一月三十一日に付託されました内閣提出の産業復興公団法の一部を改正する法律案を議題として審査に入ります。まず政府の説明を求めます。宮幡通商産業政務次官。
○宮幡政府委員 産業復興公団法の一部を改正する法律案について提案理由を御説明いたします。産業復興公団は、同法第三條三項の規定により、その運営資金の借入れの道を復興金融金庫に限られていたのでありますが、御承知の通り、最近に至り復興金融金庫が、その貸出し業務を停止するに至りました結果、産業復興公団は新たに運営資金を借入れる道をとざされることとなつたのであります。しかるに本年度においては、復興金融金庫は、産業復興公団に対する貸付金についても、これを回收することとなつておりますが、産業復興公団の復興金融金庫からの借入金は、その使途が固定化されて、ただちに回收することが困難なために、他に融資の方法を講じない限り、返済の道がないのであります。また産業復興公団の昭和二十五年度予算は、收入総額三十三億五千万円になつており、年間を通じて見るときは十分にその收支は償うのでありますが、支拂い経費は、価格差益金の納付引取物品代の支拂い等が上半期中に集中される見込みでありますから、收支と支出との時期的な食い違いを生じて、上半期中には短期的な運転資金が不足となる見込みなのであります。 本案は以上のごとく、今後産業復興公団が、借入金の返済または一時運転資金に充当するために、新たに借入金を必要とする事態が生じました際、大蔵省預金部より新たに運営資金を借入れる道を開かんとするものであります。 以上が本案を提出いたしました理由でありまして、何とぞすみやかに御審議の上、御協賛あらんことを希望いたします。
○神田委員長代理 これにて政府の説明は終りました。引続き質疑に移ります。風早君。
○風早委員 今回産業復興公団法の一部を改正する法律として、今提案理由の御説明を伺いまして、大体この公団の出資関係が今度は預金部から出るというようなお話でありましたが、この際産業復興公団の事業内容につきまして、何か新しくつけ加わつて来るものがあると思われるのでありますが、復興公団の現在及び今後の事業内容について、政府の方から御説明願いたいと思います。
○石原(武)政府委員 ただいまのお尋ねにお答え申し上げます。復興公団の現在やつております事業につきましてはお手元に資料かあるかと存じますので、それをごらん願いたいと思いますが、それにつきまして簡單に御説明を申し上げたいと思います。 業務といたしましては、産業復興公団といたしまして産業設備、または資材の整備、活用ということが主たる目的になつておりまして、大きくわけまして、設備の関係と、それから資材の関係の二つの仕事にわかれております。産業設備の関係につきましては、公団創設以来計画をいたしまして、経本長官の認可を受けましたものは、資料にございますように七十件でございまして、その中で工事がすでに完成しておるものが二十九件、未完成のものが七件、かようになつておりまして、その七十件との差額の三十四件は、これは戰時中ございました産業設備営団の遊休工場の活用計画ということになつておりましたのでございますが、これは戰時中のものの引継ぎでありましたという事情もございまして、これは認可になりませんで、ただ計画として一応計上されておるにとどまつたわけでございます。それでその他のすでに完成しております二十九件及び今建設中の七件を合せました三十六件につきましては、その資金の状況は、現在までに約九億七百万円の支出をしておるわけであります。あと未完成のものもございますが、これは二十四年度中にほとんど完成する予定でございまして、金額としてはあと四、五千万円の金額で、全部完成するという予定にあるのでございます。完成いたしました設備につきましては、すでに二十八件は貸しつけております。一件は現在その手続中でございます。その他のものにつきましては、近く完成次第貸つける予定になつております。 その次に資材関係でございますが、同公団といたしましては、いわゆる隠退蔵物資でございますとか、過剩在庫物資等の買上げをやつて参つておるのでございますが、それ以外、いわゆる政府の委託を受けまして、いろいろ資材関係の業務をいたしております。従来の経過をそこに簡單に書いてございますが、公団発足以来昨年の九月末までの取扱い状況は、受入総額が七十二億七千百余万円、売渡し総額が五十八億四千八百余万円、差引在庫は十四億二千三百余万円ということになつております。この金額は復興公団か受入れました簿価によつておるのでありまして、売渡し価格五十八億四千八百万円と申しますのは、公団の記帳しております価格で、ここに計上してございますので、実際売りました金額は、受入れ価格よりも高く売れておるものが相当ございますので、これよりも多いということになりますが、在庫の計算をいたします関係上その数字を一応とつたわけであります。九月末で十四億二千三百万円が、現在残つておるということでございます。これは公団がみずから受入れ、あるいは売渡しをしている本来の業務でございまして、政府から委託を受けてやつておりますものは、次に書いてございますように、本年度として兵器処理の関係が約四億四千八百万円、運輸省の持つておりました特殊物件を委託を受けて処理をいたしておりますのが、一億六千三百万円、不正保有物資特別会計の代行としてやつておりますのが八億七千万円、これくらいの事業量となる予定でございます。それの関係の資金といたしましては資本金がございますが、そのほか主として復興金融金庫からの借入金によつて、現在までまかなつて参りました。その総額九月末現在借入残高は、八億九千五百万円余になつておるわけであります。今後の問題につきましては、建設関係の仕事につきましては、関係方面の意向もございまして、新しいものは一応やらぬことになつておりまして、従来建設に手をつけましたものを至急に完成し、それを貸しつけるということにいたしておりまして、来年度におきましては新規の建設工事は、計画をいたしておりません。資材関係につきましては、現在相当の手持資材があるわけですが、これはできるだけ早く活用したいということからいたしまして、目標といたしましては二十五年度内には全部できるだけ処理したいということに計画をいたしまして、現在具体的な計画を作成中でございまして、おおむね二十五年度中に、現在持つております資材は、大体処分ができるというふうに考えております。ただ復興公団が持つております資材の中には、御承知のように銅等は山元にございまする滯貨を一時買つておりますので、これらは買上げました趣旨から見まして、今年度中にはそれを売りさばくような、一般的な状況になるかどうかという点を、考慮しなければならないと思いますので、それらの点につきましては、今後の情勢次第で、必ずしも二十五年度中に全部売り拂うということは、困難ではないかと思いますが、それは今後の情勢によつてやつて参りたい、かように考えております。それ以外につきましては、公団の業務はできるだけ早く清算の方へ持つて行くという一般の方針に従いまして、今のところはこの公団の新しい業務は計画はしてございません。
○風早委員 伝えられるところによりますと、この緊急物資と言いますか潜在物資と言いますか、ストツク・パイルの問題にも関連するのですが、新しいこういう滯貨の備蓄関係につきまして、産業復興公団がこれを大体担当するという話も聞いておりますが、そういつたことについての見通しを伺いたいと思います。
○宮幡政府委員 ただいまの風早委員のお尋ねでありますが、私どもといたしましても、さような下馬評的のことを聞かぬわけでもありませんが、通産省としましては、ただいまのところその問題に触れておりません。またさような時期になりましたら、あらためてお話を申し上げたい、かように考えております。
○風早委員 もう一度念のために伺いますが、産業復興公団としては、現在及び近い将来には、このナシヨナル・ストツク・パイルの問題には関係ないというふうに伺つていいわけですか、その点を次官に聞いておきたいと思います。
○宮幡政府委員 ただいまのところは、関係あるとも関係ないとも申し上げかねる状況でございますから、どうか御了承願いたいと思います。
○風早委員 この点については新聞紙上にもいろいろ出ております。今下馬評というお話がありましたが、大体今まで新聞紙に出ることは、その後になりまして、大体においてそういう問題が実際に出て来ております。これは火のない所に煙は立たないのであつて、やはりその見通しとして、そういう仕事をこれから担当せられるということが、どうとも言えないということは変だと思います。これはもう少しはつきりと、その辺の事情を話してもらつても、いいんじやないかと思います。
○宮幡政府委員 事情のわかつておりますことを今ここで隠し立てをいたすという意味ではありません。さらにもつと突つこんで申し上げますと、現在の段階のことは申し上げる材料がないので、そう申し上げたのであります。その言葉が、あるいは誤解を招くもとになつてもいかぬと思います。ただいまの風早委員の御意見は、ただいまのところは、いわゆる国会議員としてのお立場から、警告的な御意見と拝聽いたしまして、そういう問題に触れて参りましたならば、政府当局から進んで発言を求めまして、御釈明申し上げることにいたしたい、かように思つております。
○風早委員 今日はこの問題については、これ以上伺わないことにいたしますが、この備蓄問題は、将来非常に大きな問題になつて来ると考えますので、その際にあらためて質問いたしたいと思います。 今日突然出て来ました問題として、産業復興公団の従業員組合に対しまして、相当多数の非常に乱暴な首切りが発表せられておるのであります。われわれ通産関係の国会議員といたしましても、この産業復興公団の今後の業務の運営ということについては、十分な関心を持つておるわけであります。この際に産業復興公団の組合員たちに対する今回の首切りというものは、われわれが見ましても、はなはだ不当きわまるもののように見えるのでありますが、これについて一応の御説明を願いたいと思います。
○宮幡政府委員 産業復興公団は、ただいま企業局長から申し上げましたように、ただいまのところは新しい仕事をやろうという計画を持つておりませんので、その点から見ますと、業務は順次縮小されて行くということが、考えられるわけであります。従いましてこれに伴います人員整理等の起ることは、想像せられるところであります。ただいま御指摘の不当な首切りという問題は、元来公団の性質から申しまして、総裁にそれらの人事等は一任してございます。はなはだ申訳ないようでありますが、総裁からいまだ何らの御相談も報告も受けておりません。ただいまの御発言に基いて、総裁につきまして十分取調べの上、適当の機会にあらためて省としての御意見を申し上げたい、かように思つております。
○風早委員 政務次官がこれの報告を受けておらないというのは、妙だと思うのですが、二月一日にこれはやつておるわけでありまして、その際にも人員整理の理由というものは、上がつておらない。職場秩序の確立であるとか、合理化であるとかいうことを名目にしておるのでありまして、しかもその実情をわれわれが組合の方から聞いておりましても、全然そういつた事実はないという話であります。全組合員が組合大会を持つなり、あるいは職場大会を持つなりして、今非常に憤激しておる問題でありまして、これを政務次官が御存じないというのは、非常にどうかと思うのであります。高梨総裁を呼ばれるなり、あるいは総務局長を呼ばれるなりして、さつそくその点についての御答弁を願いたいと思います。
○宮幡政府委員 ちよつと申し上げますが、総裁の方から報告のないことは事実でありまして、それを知らぬことがいかぬということでありますれば、これはまた格別な見方になります。但しただいまおつしやるように、人員整理というのではなく、不明の理由がある、あるいは職場規律云々というお話もありましたが、さような意味におきまして、もし不当なものがありますれば、私よりも深く御理解をその方面に持たれ、十分御活動の分野を開かれております風早委員の御承知の通り、人事院においてしかるべく救済の方法もあろうかと思いますが、その点については本日は触れません。御意見によりまして、報告を至急とりまして、一応善意な検討をしてみたい。かように考えております。
○風早委員 政務次官が報告がないということから、今日の御答弁を回避されるということは、これははなはだ問題だと思うのです。事実は起つており、だれも知つておることでありまして、次官もおそらく事実は知つておられることと思います。この十九名の首切りがいかに内容から見ましても、一方的な暴圧的な首切りであるかということは、事実をここで公表すれば明らかであると考えるのでありまして、その点で報告を一応抜きにしまして、政務次官の積極的な御見解をぜひ伺いたいのです。その上でわれわれの質問を続けたいと思います。
○宮幡政府委員 この点は風早委員の順序立つた御議論として一応ごもつともだと思いますが、報告のないことは事実でありまして、従いまして御意見を承りました以上、総務局長と申しますか網裁と申しますか、ただいま御指摘がありましたから、とにかく報告をとりまして、よく調べてみたいと思いますが、そういう報告がないからという前提のもとに、十九名の方々を整理いたしたことが非常に不当であり、彈圧的なものであるということを断定するものではないと考えております。なおくどいようでありますが、もしさようなことがあつたとするならば、救済手続もあることでありますから、特に公団、官庁の職員の方々はりつぱな徳性をお持ちになつておる方々が多いのであります。従いましてそういう点において自己の立場を守るに、十分な立場にあろうかと思つております。とにかく実情を調べさせていただく間、この問題についての決定的な御意見は申し上げられないことを、特に御了承いただきたいと思うのであります。
○門脇委員 私、少し遅刻しましたので、せつかく政府から説明がありましたことを拜聽しておりませんので、あるいはその点多少行き違いがあるかとも思いますが、一応この機会にお伺いいたしたいと思います。この産業復興公団は、大体性格的に戰後におけるところの一つの暫定的施設であると、私は考えております。従つて漸次復興も緒につき、ことに最近大体物資の統制が解除されまして、ほとんどとも言つていいくらいに、自由経済に復帰されつつありまするからして、従つてこのような仕事は、今後民間において十分に処理し得る、こうも考えるのでありますが、政府は大体この施設を将来どういうような方針によつて、存続せしむべく考えておられるか。それらのことをお伺いいたしたいと思います。
○宮幡政府委員 御指摘のような公団の性格から申しまして、恒久的にこれを存置しようなどという考えは持つておりません。ただいままだ在庫品も二十五年度へ繰越しされるものが、大体十三億程度あります。政府の委託物資の処理等もございますので、ここで期限を明示いたしまして、いつやめるということは申し上げかねますけれども、恒久的に存置すべきものでないということだけは、考えておることをお答えいたします。
○門脇委員 すでに農林省方面においては、その関係の三公団のごときものは、近く廃止されるということに大体予定されまして、もうすでにそういつた内容が、新聞紙上等を通じて公表されておりますが、大体こういう施設は一時の便法でありますからして、従来はやむを得なかつたのでありますが、すみやかに民間の方に移譲さるべき筋合いのものと考えます。これらに対して通産省当局が今もつていつごろやめるかという見通しが立たぬというような不勉強なことではいかぬと思うのです。もつと積極的に具体的に、これに対する将来観を御説明願いたいと思います。
○宮幡政府委員 別に御議論に対して答弁をいたす必要を認めないものだと思いますが、お考えが不勉強だということであれば、これはその御言葉の通りすなおに了承いたします。しかしながら今御指摘の農林三公団と、この復興公団とを同一視をせられる御見解においては、少くとも敬意を表しがたいのであります。農林三公団と対照して、お考えくださるものは貿易公団であります。貿易公団の処理につきましてはすでに閣議決定もしまして、その終末を明らかにされておるのであります。しかしこの復興公団は、その性格上ただいまいつと時期を切ることはできない。また公団それ自体の性根は恒久的のものではない。こう申し上げることにおいて通産省といたしまして手落ちがあるとか、あるいはその他の点につきましての御非難をこうむるべき筋合いのものでは決してない、かように考えておることをぜひ御了承いただきたいのであります。
○門脇委員 私はこの産業復興公団の現在の事業の内容等も、相当に心得えておるのでありますが、大体こういつたような程度の仕事は、いろいろな角度から見まして、もう民間でできるのではないかということを、私は感じるのであります。これに対する政府の御見解を承りたいと思います。
○神田委員長代理 答弁がないそうであります。
○門脇委員 企業局長から御答弁がないのですか。
○神田委員長代理 御意見だから答弁しないと言つておりますが、ほかに御質問ありませんか。
○門脇委員 意見といわれますが、政府はその内容において、民間でできない点があるならばあるように、すなおに御説明になつていいのではないかと思います。それを意見だからといつて拒否されるのは、よろしくないと思います。私の見解では今日では、ほとんど民間でこういう事業は代行し得ると考えるのでありますが、でき得ないという点があれば、それを親切に答弁されることが、すなおでよいのではないか。そういう対立的な観念をもつてやられることは、よろしくないと思う。
○宮幡政府委員 別に対立的でも何でもなくて、結局門脇委員の仰せられるのは、民間でできるのではないかという御意見だと承つたのであります。この席におきまして民間であなたが行けるとお考えになつても、かくかくの理由で、これは民間へ行けないのだという反駁的な、御弁明をする必要がないと思つたのでありますので、その点はよく御了解をいただきたいのであります。およそ公団等の大整理を実施して行く過程においては、ただちに民間に移行でき得るものでないと、私どもは一応考えております。経過過程としましては、通産省の一つの機構の中に一応吸收いたしまして、いろいろの情勢の変化につれまして、御指摘のような民間経営に移すことが是なりという事態が参りましたならば、これを移して参るべきだと思います。おそらくこれを民間経営に移してよろしいような事態が生れたとするならば、これはその時代の大きな変化でありまして、民間においてもかようなことは団体的な、企業的な価値をもつてやるべき事業でなくなつて来るであろうと、ただいまは見ておるわけであります。どうぞそういうわけでありますから、ただちにこれを民営に移す、すべてのものを拂下げて持たしてやつて、賃貸契約も承継したら行けるではないかという一般事業会社の清算や、権利義務の承継と同じように考えることは、どうかと思つておるのが、ただいまの状態であります。
○門脇委員 しからば大体論として、いつごろまで存続させるという大きな見通しは立たないわけですか。
○宮幡政府委員 その点につきましては研究いたしまして、次の機会にお答えいたします。
○神田委員長代理 ほかに御質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○神田委員長代理 速記をやめて。 〔速記中止〕
○神田委員長代理 速記を始めてください。 本日はこれにて散会いたします。次会は公報をもつてお知らせいたします。 午後零時八分散会