大蔵委員会 第43号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1950/03/30
会議録
○川野委員長 ただいまより会議を開きます。 先に質疑打切りと相なつておりまする輸出信用保險特別会計法案を議題として討論に入ります。討論は通告順によつてこれを許します。竹村奈良一君。
○竹村委員 私は日本共産党を代表いたしまして、ただいま提案されました法案に対して反対の意見を申し述べるものであります。 まずその理由といたしますところは、これの最ももとをなすところの輸出信用保險法案そのものにも共産党は反対であります。しかもその理由といたしますところは、現在の貿易関係は対等な貿易関係でないということ。 第二点といたしましては現在の輸入が大体恐慌の輸入であつて、そうして輸出は飢餓輸出になつておる。こういう点であります。それからもう一つは、この法案によつて見るならば、大体外国保險会社に対して、日本国民の血税になるものがつぎ込まれる危險性が非常に多いということであります。第四点といたしましては、大体政府の資料によつて見ましても、問題になつておりますところのキャンセルの問題でありますが、戦後から昨年の六月までその件数は一千九百四十件になつておりまして、大体金額で二千六百四十五万ドル、これを日本円に直しますと大体九十五億二千五百万円、つまり総額の五〇%はキャンセルとなつておるのでありますが、これの原因を見ますならば、もちろん国内におけるところの生産者のいろいろな不備によることもありますけれども、事実は買手の都合によつてこれが返還されておるものが非常に多いのでありまして、これに対しては何らその保險制度を適用しないというようなこと、こういう根本的な問題を解決しなければ、本法案につきましても非常に多く問題が残ると考えますので、こういう点からもわが党はこれに反対を表明するものであります。
○川野委員長 北沢直吉君。
○北澤委員 私は自由党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする輸出信用保險特別会計法案に対しまして賛成の意を表します。 この法案の基本でありまするところの輸出信用保險法案につきましては、通商産業委員会におきまして審議をいたしまして、今日の本会議に上程されるのでありますが、この輸出信用保險法案につきましては、現在のように輸出貿易を振興するということが、日本再建の最も重大な事柄でありますので、どうしてもこの輸出に伴うところの危険をカバーする何らかの制度がなければ、日本の貿易が振興できないことは皆様御承知の通りであります。従いまして世界の各国におきましても、この輸出に伴う危險を補償するために、いろいろな制度が行われておるのでありますが、今回わが日本におきましてもこの輸出信用保險の制度をとりまして、輸出に伴う危險をカバーする制度をつくつて、そうして日本の輸出貿易を振興しようという行き方でありますので、私どもはこの輸出信用保險法案には賛成であります。従いましてこの輸出信用保險法に基きまして、これに基く政府の経理を一般会計と区分しまして支出するために、今回この輸出信用保險特別会計法案が出たのでありますが、自由党はこの輸出信用保險特別会計法案に対しても、賛成の意を表する次第であります。
○川野委員長 宮腰喜助君。
○宮腰委員 私は民主党を代表して、本案に希望条件を付して賛成するものであります。 輸出貿易振興は日本の経済再建のために重大なる関連を有する問題でありまして、この貿易を振興するために、われわれは第五国会以来この貿易振興対策の問題としまして、補償制度をつくつてほしいのだということを政府に再三お願いしたのでありますが、その補償制度ができなくて保險制度が生まれて来たのであります。しかし保險制度の範囲というものは非常に狭い。そうして金額もわずか十五億円くらいの程度であるようでありますが、実際英国のこの補償制度から考えますとあまりにも貧弱であります。従つて今後この制度を保險制度から補償制度に進展していただきたい。それからまたこの適用の範囲が非常に狭いようでありますから、補償制度のようにもう少し範囲を広くして行く、こういうような意味合いから行きまして、今のいろいろな狭められた範囲をもう少し拡大していただくならば、貿易業者も非常に助かるのではないかと思うのでありまして、今後修正する場合にはぜひこの金額の程度を拡大していただくと同時に、この保險事務はもう少し範囲を広めて寛大な処置をとつていただくならば、貿易振興に非常に役立つのではないかと思うのでありまして、この二、三の希望条件を付しまして賛意を表するものであります。
○川野委員長 これにて討論は終局いたしました。 これより本案を議題として採決に入ります。本案を原案の通り可決するに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○川野委員長 起立多数。よつて本案は原案の通り可決いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時二十一分散会 ————◇—————