水産委員会 第44号
- 発言数
- 45 件
- 登壇者
- 13 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1950/07/01
会議録
○冨永委員長 これより会議を開きます。 水産金融に関する件を議題といたしますが、まだ昨日の当局の関係者が見えておりませんので、昨日の答弁の残りを続けてやつていただきたいと思います。
○家坂説明員 昨日答弁を求められておりました中央漁業調整審議会委員の選考の問題でありますが、この点につきましては、昨日いろいろその選考の批判をいただきまして、私どもも新たなる事象をも知ることができたのでありますが、これは一応大臣の申出によりまして、総理が任命される、こういう段階を経て決定したものでありまするので、私どもの立場といたしましても、十分皆様の御批判の真髄となるべきものをよくわきまえて、今後この問題の解決につきまして善処したい、かように考えておる次第であります。 なお漁業法につきましての解読並びにそれに関しましていろいろ難点を御批判されたのでありますが、この点につきまして、私どももよくその意のあるところもわかりますので、この点に関しましては、今後皆様のお考えを十分取入れまして、これに対して善処したい、かように考える次第であります。これもいろいろの関係もありまして、早急には参らない点もあるいはあるかもしれませんけれども、できるだけ早い時期に、皆様のいろいろのお話のありました点をよく考慮いたしまして、とりはからいたい、かように考えております。
○川村委員 今長官から私の質問に対してお答えがあつたのでありますが、私は解読はその一つの、つまり例としての書き方であつて、ほんとうは国会において説明したことと立法の精神とは相一致しなければならない、かように考えておつたものが、説明とその立法の精神とは一致していないという久宗課長の答弁、つまり法的措置には何ら海区設定の問題は支障がないということでありますけれども、いやしくも国会の水産常任委員会において、はつきり北海道の海区は市町村ごとに置くことにするのだという説明があつたにもかかわらず、北海道は四十九になつたのだ、解説には百十四に書いているといつた、いずれにもあてはまらないところの海区の設定をしたのだから、そうしたようなことばかりに法的に違反でなくとも、国会の常任委員会で説明したことがうそになつたとするならば、いわゆる国民の代表として出ているところの国会議員を侮辱したものであり、国会をも侮辱したものである。また何らそれを措置せずして今日までに至つたことは、いわゆる立法府たる国会を無視してこれをやつたのであるから、この責任をとつてもらいたいというのが、私の本意であります。従つて今長官の御答弁されましたことは、それを含んでいるかどうか、こういうことであります。
○家坂説明員 十分その点を含んでおります。
○石原(圓)委員 あの印刷物でありますが、これに対して意見を述べてみます。なおそれに対する長官の方針は善処の中に含まれているかどうか。私はあの書物はただちに廃刊にすべし、同時に廃刊の理由をはつきりと全国の水産関係者にわかるような方法をとるべし、こういうことを強く要望するものであります。これも善処のうちに含まれているかどうか、承つておきたい。
○家坂説明員 その点につきましても、なお具体的の事柄につきましては、私どもの方でも十分なる決定まではししおりませんけれども、善処いたしまする中に含まれておるつもりでございます。 —————————————
○冨永委員長 荒廃漁業復旧に関する件を議題に供します。これに関しましては質問の通告があります。小高委員。
○小高委員 ただいま水産関係者のあげての議論といたしまして、一面において魚類の繁殖保護をはかりながら、またこれを合理的に採捕して行く。そういう意味において以西底びき網の整理問題も、当然の結果として資源を保護するという意味において現われて来る問題であろうと思うのであります。しかるにここにそういう事実がありながら、今までの魚田が荒されておる。戦争中のいろいろの事故によるところの沈没船、飛行機及び落下物による沈下物、及びその他の暴風あるいは船舶事故による沈下物、それらの沈下物があまりにも全国沿岸に散在しておるという事実、本委員会におきましては、第七国会の末期において、全委員が一致協力して、この荒廃漁場の復活を期せずして、いかでかわが国水産の増強を期し得らるべきかということについて、全委員の一致したる結論として、すみやかにこれらの漁業場を衆議院において調査し、同時にこれらの除去解決方をはからなければいけないということに決定づけられていたのであります。これについて、政府においてもすみやかにこれに対する解決方法を講ずるという答弁があつたのでございまするが、その後具体的の現われとして、予算が伴う以上、この来るべき第八国会において予算的措置が、その御答弁から考察いたしますとき、当然講ぜられるはずでありまするが、これらに対してどの程度の予算の腹案が含まれているか。その予算とともにこれをすみやかに除去する方法として、どういうお考えを持つておられるか、その具体的方法について政府の御答弁が願いたいのであります。
○山本説明員 前国会におきまして、今お述べになりました問題と、もう一つはアメリカのいわゆる演習でありまするが、この二つの問題は非常に大きく取上げられまして、特に小委員会を設けられまして、いろいろと検討を加えたのであります。水産庁におきましても、おそまきではございまするが、その当然なる御要求を大いに再考いたしまして、その後資料等を急拠とりまとめをはかつて参つたのであります。なおこの前にも問題になりましたように、この予算案につきましては、海上保安庁との関係も非常にありますので、最近保安庁に対して予算の組み方につきまして一応の覚え書等の手交もいたしました。目下あらかたのところはできておるのであります。しかし何さま金額は相当な額になりますので、できればぜひこの臨時国会に追加予算として出したいと考えておるのでありますが、これには相当皆さん方の御援助もいただかなければ、なかなか困難であるかと思うのであります。現在の構想を申しますと、この調査をさらによく確かめまして、おそらく議会の閉会中においても、專門の委員の方々も現地をごらんになられておるのじやないかと思いますが、それらともにらみ合せまして、大体の考え方としましては、全額国が負担すべきものではありますけれども、実際問題として予算の具現化ということも頭に置かなければなりませんので、大体国が三分の二くらい持つたらどうだろうか、三分の一くらいは地元の府県の熱意に訴えるというふうな仕組みにいたしましてこれの予算化をはかつて行つたらどうか。もちろん、これは海上保安庁と水産庁との分担すべき範囲をきめて、そういう線で予算化を目下はかりつつあるわけであります。
○小高委員 ただいま水産庁次長からの御答弁でありますが、荒廃漁場復活について沈下物の引揚げは目下海上保安庁とも打合せて着々歩を進めておるというようなお話もありますが、この折衝が遅れますと、臨時国会に間に合わないということになりますので、すみやかに答えを出してもらうことが一点、それからいま一つは、全額国家負担でこれをやることが困難であるから、一部府県の協力も得なくてはならぬというのでありますが、これは小さい沈下物でありますと、県も御相談に乗れると思われるのでありますが、ときに何千トンあるいは何百トン、また相当海底深く食い入つておりまして、これを引揚げるために相当巨額な経費を要するということに相なりますと、府県がなかなか三分の一負担をし切れないという面があるのでございます。現に北海道から九州までその事情は各所に現われておるのでありまするが、なかんずく福岡県の一部あるいは千葉県の一角におけるごとき例を見ますと、とうてい府県が協力し切れないほどの大きなものがあるということ等から考えまして、千篇一律に地元府県に何分の一を負わせるというのにあらずして、これは国がやつて行かなければいけないということが、必ず調査の結果現われて来ると思われるのでございまするから、そういう区わけ等をいたすこと、また県境等の場合にいずれの府県が地元であるかというまぎらわしいこと等も生じますので、相なるべくは原則として国家負担でやる、万やむを得ない場合は、府県が協力できるものは、その府県に相談して協力せしめる。こういうような一つの中心の基点を明らかにして議論を進め、おとりまとめ願いたいことを希望いたすのであります。すみやかに答えの出ることをお待ちしておりますがゆえに、第八国会早々私はさらに本問題に対して質問いたしたいと思うのでありますが、その点強く強調いたしまして質問を打切つておきます。
○石原(圓)委員 この問題につきまして永田委員の要望がありまして、それに私の意見も加えてここに申し述べる次第であります。この荒廃漁場の復興に対する沈下物の撤去ということにつきましては、従来海上保安庁という官庁でやつておるのでありますが、これははなはだ迂遠でありまして不徹底である、成績が上らないのであります。その例は幾つもあるのであります。ことに関係の漁業者は一時も早く撤去したい、復興したいのであつて、それまでは漁業が営めないから、手をつかねて休んでいるという事実もあるのであります。従つてこの復興、沈下物の撤去等を、でき得るだけその最寄りの漁業関係者及び民間業者にこれをいたさしめるという方針をとることが妥当である。もつとも非常に大きな問題で、官庁みずからやらなければならぬ問題もあろうとは思いますけれども、大部分はこれに利害関係を持つ漁業者、漁業者には労働に従事する者も船舶等を所有しておるのでありまして、地理もよくわかつており、非常に能率が上るだろうと思うのであります。そういうような方向にぜひおちつくように、当局の御配慮を煩わしたい。それと同時に、今急迫しておる漁村の状態から、この問題を一時も早く解決することが、まずさしあたり救済されることになるのでありまして、その点からも一時も早くこれの解決をつけるように強く要望する次第であります。
○川端委員 ただいま議題になつております荒廃漁場復旧の問題につきまして、私からも二、三水産庁当局の熱意のほどを伺つておきたいと思うのであります。 前回の国会の途中から、この問題が大きく取上げられるようになつて参りまして、爾来その必要性は陸地における治山治水の問題に匹敵するものであるというようなことから、強くこの対策を要望し、そうして水産庁当局もこの具体策を早急に考えてみるようにという委員会の意思表示をしてあつたのであります。私はこの休会中にも再三水産庁え行きまして、そうして具体策の督促をいたしておつたのであります。幸いここに次長が出ておられるので、まず私がお願いした二十日の海上保安庁の審議会において、いずれにしても荒廃漁場の復旧ということは危險物を掃除するという問題で、これは特殊な事情でありまして、海上保安庁がもつぱらやつて行かなければいかぬというメモランダムも出ているわけで、どうせ関連する事情であるから、両庁の間において具体的に方法を打合せてもらいたい。また予算の問題についても、保安庁関係は、今度補正予算が出る出ないは別にしても、これは重要な問題であるから、一刻もゆるがせにできない、従つて予算関係も着々と用意しているといつて、実際にやつておられる。ところが水産庁に行つてみると、そういうところまで、事務費がどうだとか何とかいうような一応のおざなりの用意はしておられたようでありましたが、これを強力に持つて行くという熱意のほどを、私は実際に感ぜられなかつた。しかし先ほどから、小高委員、石原委員のお話があり、また前国会からその必要性は十分に知悉されておるわけでありますから、今予算の問題がどうだ、あるいは取扱いが困難ではないかということだけで、これを見送るようなことがあつては重大なことであります。従つて、これを解決して行く予算措置の方法について、どういうようなことを今やつておられるか、こういう点をまず伺います。
○山本説明員 この重要性につきましては、われわれとしましても、十分了承しておるつもりであります。そこで今川端委員から申されましたように、先般の二十日の審議会のときも、保安庁長官に会議のあとでお目にかかりまして特にこの予算化について、両庁がよく緊密なる連絡をとつてやりたいからということを、特にお願いして帰つた次第であります。その後向うからも係の方が見えました。一応の覚書を申しますと、保安庁の方では沈没船あるいはその残骸でありますとか、飛行機とか兵器資材、そういうものの処理は保安庁が主として当る、それ以外のもの、石材とか鉄材、岩礁、坑木その他木材関係などは水産庁でやるのが至当であろう、こういうような部わけをいたしまして、現在予算を急ぎつつあるわけでございます。
○川端委員 それではお伺いいたしますが、七月十日を限度にいたしまして、地方の事情を水産庁から調査をいたしておられるわけであります。委員会としても、委員長名によつて並行してやつております。ところが最近の事情を見ると、水産庁の方にはあまりその資料が集まつておらぬ、的確な資料がお集まりになつておるのだつたら、私はそれを今見せていただきたい、水産委員会の方では相当に入念に手配をいたしておりますので、かなり返事が参りつつあります。その以前に水産庁は手配をいたしておるのでありますから、ほんとうに熱意を入れてやつておられるのだつたら、もうかなり集まつておるはずです。その結果を聞かせていただきたい。
○山本説明員 今その集計した数字を持つておりませんが、この前の国会で申しました三億何ぼの数字はあるわけであります。それだけでは不十分であるというので、今川端委員のお話のように、再集計をしたのであります。おそらく七月十日くらいまでに大体の集計は終る見込みであります。
○川端委員 重ねてお尋ねいたしますが、その資料が整いましたら、どういう方法をもつて予算化をいたしますか、そしてその見通しはどうかということを伺つておきます。
○山本説明員 予算化の問題につきましては、追加予算としてぜひ組みたいと考えているのであります。ただ問題は非常に金額が大きくなりますので、海上保安庁と一体になりまして、また政治的にも大臣その他にも強くお願いいたしまして、実現化をはかりたいと考えているわけであります。
○田口委員 資源枯渇防止に関連いたしまして、以西底びき網漁業の問題について一つ二つお伺いしてみたいと思うのでございます。 承るところによりますと、第七国会において通過いたしました資源枯渇防止法に基きまして、以西底びきの整理が大体個々の漁船を指定する程度に決定をして、そうして六月末日までに第一期整理を完成する、こういうことを聞いております。御承知の通りこの以西底びき網漁業は、関連漁業までいたしますと、大体百億円程度の投資をし、そうして関連している漁業者が十五万人程度ある。しかもその生産は五、六千万貫あげておるというような点からいいまして、日本として相当重要な漁業でございます。この重要なる漁業を、現在の従業船数から大体三割以上減船をしよう、こういうような重大な問題でありますから、この資源枯渇防止法に基いた具体案ができますれば、当然国会に、いかなる形でか存じませんが、一応連絡をとられる、こういうことが必要でないかと思いますが、その点について政府といたしまして、いかなるお考えでおられますか、まず第一点にそれをお伺いいたします。 第二には、この補償金の問題でございますが、資源枯渇防止法を通過せしめます際におきましても、あの法案は資源枯渇防止でなしにむしろ底びき網の整理法案である。従つて整理法案である以上は、この補償金という予算の裏づけがなければ、通過させることはおかしい。こういうような意見もあつたのでございますが、いろいろな四囲の情勢からいたしまして、あの際あの法案を議会で握つておる、こういうよう事情がどうしても許されなかつた関係からいたしまして、とにかく補償金の問題について、農林大臣に水産委員会に來てもらつて、そうしていかなる目途のもとにこの問題を考えておられるか、あるいは解決される見通しはどうか、その点をはつきりして、そうしてその裏づけによつて、やむを得ず法案を通過させよう。こういうような経過になつております。その当時の農林大臣は、少くとも補償金問題については、できるだけ努力をし、善処をしてみる、どうしてもできない場合におきましては、近い国会に補償金を提案する、その努力を払つてみる。こういうような言明でございました。あの時代それ以上にいかんともすることができない、こういうような関係で、とにもかくにも、最も必要である補償金の裏づけがなしに法案を通した。こういうような事情になつております。この補償金につきまして、水産庁あるいは農林省といたしましては、その後どの程度に折衝され、そうして現階段において、どういうような話合いになつておるか、この点を詳細に承りたいと思うのであります。御承知の通り底びき業者は、今日では造船費も、経営費の一部も、すべて銀行から金融をされております。船を持つて動かしておりますと、どうにか金融の道がつくのでございますけれども、整理をされてそうして仕事がそこで終る、こういうことになりますと、何とも手の打ちようがない。しかもおのおの借入金は相当大きいのでございまして、ほかの事業をもつてこの借金を整理するということはとうていできないのでございます。かような事情になつておりますから、この補償金の問題は、今回の整理に関連いたしまして最も重要な問題と思うのでございまして、われわれ議員といたしましても、大きな一心を持つておる次第でございます。どうか整理される業者が仕事をやめた、同時にある程度の借金も整理ができる、こういうような方向に向わなければ、整理される人は、ほんとうの切り捨てごめん、こういうような形になると思います。非常に重要な問題でございますから、現在までの折衝経過、現在の段階あるいは将来に対する見通し、こういうものについて、詳細御答弁を要望する次第でございます。
○山本説明員 以西底びき網の整理問題は非常に重要な問題であります。しかもまた特に先般の南方に対しまする漁区拡張等とも関連がありまして、関係方面でも非常に急いで断行しろと強く要請されておるのであります。御承知のように、昨年民間でいわゆる自主的にやるという態勢で、いろいろと各業者のお集まりを何回もお願いいたしまして、大体の大筋は当時の模様でもつてきまりかかつておつたわけであります。しかしながら一点、補償関係におきまして、これはやはり法律に明定する必要があるというふうな論議がありましたために、先国会におきまして、これを急遽法律化いたしまして、せつかく御協議いただいたわけであります。そういうわけで、実はこの七月一日を期して第一期の整理をやり、十二月の末を期して第二期の整理をやらなければならぬ破目に追い込まれて参つたのでありますが、御承知のように新法によりますと、いろいろとなかなかめんどうな手順が加わつておるのであります。それらの手順を経まして、大体結論に達しかかつておるわけであります。手続その他で予定よりは少し遅れるかと思いますが、ほぼ第一期の整理の見当をつけて参つておるのであります。そこで衆参両院の方に連絡の問題でございますが、ちようど議会の閉会中でありまして、参議院の委員長には一度お諮りしたことがあるのでありますが、衆議院の委員長にはまだ正式に連絡をしていないのであります。今明日中にでも最後的にあらかたのお話をしたいとは思つておるのでありますが、非常に時期の関係で追い込まれた関係にあるということを御了承願いたいと思うのであります。 それから第二点の補償金の問題でありますが、これも前国会以来非常に論議されまして、当初のことを思い起しますと、一体補償をすべきであるかないかというようなことも、ずいぶん議論になつておりますが、要するに補償すべきであるという立場に立ちまして法律化をしたのであります。そこでその後この問題は大蔵省と再三折衝いたしまして、相なるべくは、今田口委員のお話のように、この通告を発する前に大体の見通しをつけたかつたのであります。しかしながらわれわれの考えているような線におちつけるのでありますれば、早く手を打つことも可能でありますけれども、大蔵省のお考えはまた別にありまして、要するに問題の根本は、いわゆる通常生ずべき損失はどうかという、この解釈なりあるいは認め方の問題におちつくわけであります。そこで昨年いろいろ申しておりまするように、われわれは大体三百万円程度を見当に考えておるということは申しておるのでありますが、その線で大蔵省ともいろいろ折衝をしたのであります。しかし大蔵省の大体の内示の案を見ますると、大蔵省としては、その約三分の一程度しか通常生ずべき損失としては認められない、一応こういうような結論に達しましたために、これではわれわれの公約と申しますか、前からの話合いとも違いますし、当然われわれの要求通りには行かないまでも、あまりにひどいというので、ただいま再度、この根本である大蔵省から示されましたいわゆる査定の内容、それを吟味いたしまして、それ相当のりくつもつくように考えまして、そうして再度折衝を開始しておるわけであります。しかしこの問題は前の国会でもいろいろいきさつがありましたように、なかなか大蔵省だけ簡単に運ばない非常な難点がありまして、新大臣にも大いにこれをひとつ突込んで活動していただきたいというふうにお願いしておるわけであります。最後決定までにはまだ若干の日時を要すると考える次第であります。
○田口委員 ただいま議会との連絡につきまして、二、三日のうちにということでございますが、できますれば、委員会開催中に一通りの資料をひとつ出していただきたいのであります。 それから補償の問題につきましては、これは食糧増産の意味におきまして、少くとも国家が許可を与えてやらしたことであり、また減船する事情が資源を愛護する、それと国際的の問題でもあるという点から、私らは自由産業と全然性質が違つたものと考えるのでございますが、ある程度国家がほんとうに国家の責任においてやるべきものである、こういうように濃度が非常に高いという点から考えまして、補償金の問題を通り一ぺんの整備と同じような考えでやられる大蔵省のやり方につきましては、私らもまた大いに努力をしなければならないと思うのでございますが、水産庁におきましても、少くともこの費用に関する限り、国家にある程度責任あり、こういう信念のもとに進んでいただくように要望する次第でございます。
○川端委員 漁場の問題は本日は一応この程度にされるような形勢がありますから、最後に簡単にひとつ伺います。 この荒廃漁場の問題は、二十六年度あるいは次の補正予算を扱う機会というようなものの対象には、水産庁はぜひして行きたいという固い決意であると了承いたしたのでありますが、ことしの予算の中に、約九億ばかり保安庁の予算があります。その予算のうちで大体五億程度のものは七月末あるいは八月見当までの事業計画ができておるのだ、ところがその後の四億あるいは相当額というようなものについての事業計画というのは、これからつくつて行くのだというような実際の内輪話があるのでありますが、その際に従来水産庁の方は、この問題について、保安庁の方にも漁場復旧という名目で申入れがないのだ、保安庁の方から言わしめると比較的水産庁の方は熱意がないのだ、かりに広島の沖の走島を——これは唯一の漁場であり、漁場を復旧するという性格の事業なんだが、これをやるにしても、これは保安庁の建前から、保安庁の方がこれをやつてあげたらいいだろうという立場から取上げたにすぎないということも言つております。そこで私は先月二十日ですか、そのときの保安庁の審議会のあとでも、今年の予算の今後の事業計画の中に、水産庁として漁場復旧の希望を出してもらいたいというようなことも申し上げたつもりでありますが、今年の予算の保安庁関係の中に、あるいはこういう要望を入れてもらうように折衝されたかどうか。向うではもし水産庁の方から言うて来るならば、あるいは私の方はやつてもよいのだ。こういうことを言つておつたのであります。これは委員会でも前の国会の際に向うで言つておつた。こういう点も水産庁の方に関係の方はみな御承知のはずだと思います。またこの間もそういうことを重ねて申し上げておいたつもりでありますが、この点もやられたかどうか。私初めてお会いするのでありますから、ついでに伺つておきます。
○山本説明員 この点は先般川端委員から御親切なお話がありまして、われわれとしても十分考えたいと思うのであります。ただ水産庁が持つて行く場合に、ただ考えられるだけ考えてくれというような頼み方では、保安庁としてもあり余つておる予算でもないわけでありましようから、具体的に漁場をつくるなり、特に重点的に数箇所を選ぶなり、そういうふうにして持つて行かなければならんのじやないかと考えますので、具体的折衝は今日まで積極的にやつておりません。しかし今年の追加予算等とひつかけまして保安庁となおよく折衝いたしまして、ぜひ若干でも御好意に甘えて、やつていただければやつていただきたいと考えております。
○川端委員 重ねてそれでは要望しておきますが、個所としても重点的に、一部のものは周知の事実になつておる、豊後水道の地区あるいは東京湾の一部、あるいは瀬戸内海のどこか、瀬戸内海の至るところにありますが、その中で大きなものは、いろいろの資料においても、水産庁がお集めになつておる資料でもわかつておるのでありますから、こういう点をできるだけ早く、ひとつ今年の予算にも、そういう保安庁側の心構えさえあるのでありますから、この機会を敏速につかんでやつていただく、こういうことをやつていただけば、われわれも口ぎたなく熱意のほどを伺うなどとは、言わないのでありますが、そういう点を強く要望しておきます。
○冨永委員長 荒廃漁場復旧に関する件は非常に問題が大きいので、質疑もまだたくさんあると思いますが、皆様方の御了解をいただいて、本日はこの問題を一応この程度に打切りまして、ただいま大蔵省銀行局金融検査官落合豊吉君が出席せられましたので、水産金融に関して一時間程度の御質疑をいただきたいと思います。
○玉置(信)委員 私は金融対策につきまして当局にお伺いしたいと思いまするが、その前に新水産長官に対しまして、水産政策上について総合的な所見をお伺いしておきたいと思うのであります。 長官は、言うまでもなく業界出身のエキスパートでありますので、私どもから申し上げるまでもなく、すでにわが国の水産業がいかなる状態に置かれておるかということは、万般御承知のことと存じます。申し上げるまでもなく今日の日本の水産業は、非常な疲弊因憊に陷つております。その主たる原因は金融の逼迫、すなわち資金の行き詰まりでございます。従いまして水産行政を掌る地位にある者といたしましては、この日本の水産政策というものを確立するにあらざれば、そこに資金の面も浮び出て来ないと思うのであります。すなわち漁業の振興に伴つて金融、財政、貿易の問題も、当然振興しなければ相なりませんが、今日のいろいろな客観情勢からいたしまして、法規の問題をここに取上げて詳しく御意見を聞こうとするものではございませんが、少くとも水産政策、すなわちいかなる視野に立つてわが国の水産行政を行わんとするかという、一貫いたした水産政策の面に対する方針を、まずお伺いいたしまして質疑に入りたいと思います。
○家坂説明員 ただいま水産政策についてのお尋ねがあつたのでありますが、私も業界かう参りましていろいろ現在の水産業の実態につきまして勉強しておる最中でありまするが、大体私の考えといたしましては、日本における水産業の地位、これは非常に重要なものであるということは、業界におりましても、またこのたび就任いたしましてからも、いよいよ痛感する次第であります。ことに食糧問題というものは、今後の日本の伸展して参りまする途上におきまして、いかに重要なものであるかはよく体得しておるものでありまして、これをいかに打開して行くべきか、いかにこれに対処して行くべきか、これについては懸命の努力をして参りたいと思つておるのであります。要するに、魚をできるだけ多量に取上げまして、これをいかに有効に使つて行くか、この問題が中心になると思つておるのであります。それでたくさんとるということにつきましては、大体業種別からいたしましても、沿岸性のものと海洋性のものと二つにわけることができると思うのでありますが、この沿岸性の魚をたくさんとるということにつきましては、前国会におきまして新しい漁業法ができまして、いわゆる漁業制度の改革によりまして、新秩序のもとに業界の再編成をして、そうして漁業の民主化並びに生産力の発展という二つの眼目を中心にいたしまして、この沿岸漁業を水産政策の基調としまして持つて参りたい、かように考えております。それから海洋漁業につきましては、これは目下マツカーサー・ラインで非常に制肘を受けておりますけれども、これをどうしても拡大強化してもらわなければ、これ以上の魚はなかなかとれないのじやないか、かように考えておりますので、あるいはこれは講和問題にからんで来ると思いまするが、たとい講和の事前におきましても、あるいは講和の後になりましても、この隣接諸国家との間に十分なる漁業協定を結ぶように取進めまして、そうして漁場の拡張というものをはかつて参りたい、かように考えておるのであります。大体魚をよけいとるということにつきましては、そんな見通しをつけて私は運営して行きたい、かように考えております。 それからとつたものをいかにすべきか、この問題でありまするが、この点につきましては、従来から私も業界におりましていろいろ悩んでおりましたのでありますが、何といたしましてもこのとつたものをいかに食膳にりつぱな商品として持つて来るようにするか、これが第一だと思いまするので、製造、加工、そういつた面の施設並びにその技術、そういつた方面の考え方をよく一般水産業界に徹底いたしまして、これの万全を期して参りたい、かように考えます。しかしこれにはもちろん金融問題、これが非常に大きな影響をもたらして来るものであると考えますので、この点につきましては、特に私は今まで業界でいろいろ悩んで参りました体験をもちまして、この金融そのものにつきましてことに私は努力して参りたい、かように考えております。あるいは御質問の的にはまつておりませんかもしれませんが、大体そんな点を大まかに、お答えしたいと思います。
○玉置(信)委員 水産政策につきましての初めての施政方針とでも申しますか長官の御意見を拝聽いたしましたが、私の質問する点が徹底しなかつたうらみがあるかもしれませんが、ただいまの程度の御答弁ではいささか満足できない点があるわけであります。そこでいずれ機会を得て、ゆつくり重ねてお伺いいたしますが、きようは時間の関係もありますから、十分間くらいでとどめる関係上、要約してもう一度長官にお伺いをしまして後に金融問題に入ります。 魚をよけいとるということと、それを加工その他によつていわゆる高度に加工させるということについて、さらに一般に徹底させるという御意見でありましたが、ときたまたまこの高度加工利用の問題について、すでに政府が第一回に実施せんとして今ようやく軌道に乗りつつある面をながめるときにおきまして、非常に心細く感ずるものがあります。それはどういうことであるかといいますと、長官就任前からすでに御承知でありましようし、就任された今日におきましては、すでに行政運営の面においてつぶさに検討し、係官から意見等も聽取されているはずでありますが、この見返り資金による日本の加工の高度利用施設につきましては、私ども聞くところによりますと、関係方面よりの勧説がありまして、この問題を取上げたとも言われているのであります。当時の話によりますと、二十億という資金の目標をつけて、水産庁は計画されておつたやに聞いております。これが五億になり四億になり、遂には一億に圧縮されてしまつた。こういうような点から考えますと、ただいまの長官の御方針からいたしまして、私は非常に将来に対しての長官の施政面において、失望するようなことが出て来はせぬか。そこでお伺いするのでありますが、お説のごとく魚を十分とらなければなりますまいが、しかし要はとつた魚を腐敗させずに、消費者に均霑させて食わせるということが、最大の眼目でなければならぬと思うのであります。そうするためには、この高度施設の問題は、もつともつと大きく取上げまして、全国の要所々々にできるだけの施設を考えるべきであることはもちろんでありますが、特に私は北海道におる者といたしまして、今日の置かれておりまする北海道の水産業というものは、これまた申し上げるまでもなく、日本におけるきわめて重要な立場に置かれております。この北海道に対しましても、将来は相当こうした施設を拡充すべきだ、私は明年度すなわち二十六年度以降におきましても、継続して十分この問題を取上げて行くべきであろうと思うのでありますが、これに対して長官はいかなるお考えを持つておりますか。 それから金融の面についてのアウト・ラインを聞きましたが、ただ努力をするという御答弁でありました。いかなる構想のもとにこの金融を打開して、そうして漁業振興の面に寄与するかという点に、具体的なお答えがなかつたのであります。この点についてお伺いしまして、大蔵当局がおいでになつておりますから、金融問題に入りたいと思います。
○家坂説明員 高度利用と見返り資金との関係でありますが、この点につきましては、水産庁は昨年以来いろいろその獲得に努力して参つておるのであります。しかし他の産業とのいろいろのふり合いもあつた関係で、非常に極端な額にまで低下されるような形に陷りましたことは、まことに私どもの努力の足らなかつたというそしりも甘受しなければならぬと思うのでありますが、この点は今後ともなお、この見返り資金につきましては継続されるものと考えまするので、将来極力多額に獲得できるように私は努力する覚悟でおります。なお関係当局あたりでも今年だけのものではないというようなお話もあるやに聞いておりまするし、この点は十分事前からよく関係を結んでおきまして、多額にとれるように努力して参りたい、かように考えております。 それからなお北海道の水産業における地位のお話もありましたが、これは皆様ももちろん御承知のごとく、ほとんど半分に近い漁獲を上げておられます北海道の地位につきましては、十分私もこれを是認しておりまするので、そういう考え方から、この高度利用などの問題につきましても、十分にその関係を取入れて参りたい、かように考えております。 それから金融問題の点でありまするが、これにつきましては、大体大まかに申し上げますと、いわゆる協同組合関係、中小企業並びに零細な漁業をやつておいでになる方々の金融問題につきましては、私どもといたしましてはこのたび資本金も二十八億に増額されました中金の機構そのものを十分に活用するように関係を結びまして、そうしてこの大きな資本、それからそれに引続いての債券発行というようなものに関しましても、よくそのうちに食い込めるように努力して参りたいと考えております。なおその他の企業融資につきましては、たとえば捕鯨業につきまして、あるいはその他の重要水産業につきましても、十分なる大蔵省、日銀方面の折衝を保ちまして、そうしてあつせんを十分やりまして、この運営の円滑を期したい、かように努力して参りたいと思つております。
○玉置(信)委員 先ほど申し上げましたように、長官の水産政策及び金融対策につきましては、私としてまだ納得するまでの面に参りませんが、いずれ機会があるときに長官に親しく方針を承りたいと思います。そこできようは前提しましたように、ごく簡単に申し上げます。もとより水産面におきましては農中の面からというお話でありますが、今日までそれよりたよる点がなかつた。ひとり水産業者ばかりでなくして、中小企業あらゆる面が金融に非常に逼迫しておるというところから、政府はさきに見返り資金五十二億円を出して、これをもつて勧銀あるいは興銀、北拓、商中、農中の資本金を増資して、これを基礎に各金融機関が、債券を発行するという、それによつて約四、五百億の債券発行の元手ができたのでありまして、結局この見返り資金と債券額約五百億の長期資金の基礎を確立するということがさつき申しましたように政府の金融対策としての基本方針であつたように承つておるのであります。こうした数字についてあるいは私の申し上げることが多少食い違いがあるかもしれませんが、この点からいたしまして、先ほど長官のお述べになりました農中の手持八億と、それからこれに政府が二十億出資いたしまして、計二十八億という資本でこれを運営して行こうというように承つておるわけであります。しかるところ、この農中資金の面から、しからば一体水産面にどれだけ融資されておることになつておるかということなのです。これは協同組合関係であろうと思いますが、たしか八億くらいではなかつたかと思うのであります。御承知のごとく今日の日本の漁業協同組合というものは、新たな漁業協同組合法によつて結成されました関係上、非常に分散をいたし、非常な弱体化を来しておる、今日のこの協同組合を維持するということにつきましても、この金融ということは大きな原動力であり、これなくしては、とうていこの協同組合は成立つて行かぬということは、前々の国会以来各議員は口がすつぱくなるほど唱えて参つて来ておるところであります。こうした関係から見まして、はたして今日のこの農中だけにたよつて、一体今日の水産関係の漁業金融の打開ができるか、満足に漁業協同組合さえ経理して行くことができるかどうか、ことに水産の振興をはかろうとする面におきましては、私は非常に心細いものがありますが、これをまずもう一度お伺いして、具体論に入りたいと思います。
○家坂説明員 もちろん協同組合を円滑に運営して参りますためには、あるいは中金のみにたよつては不十分であるかもしれません。しかしさしあたりの金融機関といたしましては、やはりこの農中を対象にいたしまして、融資をとり進めて行くということが、最も手近かな方法でないかと考えますので、今度増資されまして、相当額の融資のできる姿になりました、この中金というものを、十分私どもも密接に関連をつけまして、そうして金融をはかつていただくようにお願いして行きたい。かように考えております。なお私どもといたしましては、あるいは漁場の運営につきまして、ただ金を借り入れるということのみにとらわれることなく、あるいはその漁船につきましても、保險でありますとか、あるいはその災害に対する補償制度の確立につきましても、今後十分意を用いましてその実現をはかりたい。かように考えております。
○玉置(信)委員 農中にお願いしてということでありますが、むろんお願いでありましよう、そのお願いをするということは文字通りでありますが、それをいかなる構想をもつて打開しようかということなんです。今までそうした御答弁は月並的なことでありまして、その話だけをたよつて、今日しからば漁業協同組合であるとか、一般水産人がこの窮境を安閑として待つておるかどうかということなんですが、もう少しつつ込んで長官の御答弁をお願いしたいと思います。
○松田委員 関連して……私は非常に考え方の異つておるものであります。中金の問題に対しての考え方は、現政府の自由党内閣において、政治力の足りないために、こういう問題になつておるのである。そこに廣川農相が新たに生れたのであつて、大臣と長官との密接なる連携をもつてこの水産金融というものに対して中金に強く呼びかけるべきである、かように考えるものであります。また見返り資金の問題は自由党内閣の性格というものをもつともつと現わして行かなければならないのではないか。現在行われている鉄道の信濃川の発電計画に、四十億の資金を見返り資金から出しておるが、かようなことは外資の導入を考えれば簡単にできる問題である。鉄道公債によつてこういうものをまかなつて行くべきである。しこうして中小工業及び漁業、こうしたものに対する見返り資金の使い方を、わが党の政策によつてこれを行つて行かなければならないのである、かように考えておるものであつて、要するに今日予算の編成期において、この予算を編成するのに対して、水産庁のあり方というものを、議会を尊重するのであつたならば、議会人に対して、委員会に対して、もしでき得ることであるならば、相談してやつたらどうか、かような点が新長官の使命でなかろうかと考えるものであります。この点に対する私の考え方はかように考えておるものでありまして、こういう点に対して、新しい大臣と新しい水産長官は、自由党の政策というものをよく認識していただきたい。かようなことによつて、水産金融という問題も、その大きな構想からおのずから生れて来るものであると考えておるものでありまして、私ども議員といたしましても、その線に向つて十分なる連絡をとつて、強力に推進して行かなければならない、かように考えるわけであります。しこうして私は、前の第五国会以来第七国会に至るまでの間に、夏堀議員が金融の小委員長となつて非常な努力をなされて来た。この努力されて来た事柄に対しても、現在その効果があまり上つていない。しこうして今日の金融問題は——これは水産庁に対する質問でなくして、大蔵省に対する質問、というよりも意見を申し上げたいと考えるのでありますが、現在水産に対しての金詰まりの現われは市場の問題であります。今日市場は仲買制度を実施する段階になつておる。従来の統制経済から自由経済になり、しこうして魚価が暴落して、今日の市場がまた仲買制度を復活することによつて資金というものが相当の行詰まりを生じておる、金融の円滑を欠いておるという現情である。この点大蔵省は水産庁長官とよく協議していただいて、これに対する対策を講じていただきたい、またその意思があるかどうかということを、私は承りたいと思うのであります。 またもう一つは貿易の問題であります。今日新聞紙上に報道されておるような、あらゆる貿易手形を優先割引するとか、やれ貿易を主眼とするとかいうような報道があるのであるが、かようなことがほとんどわが党の政策によつて行われておるのにもかかわらず、われわれがこの参議院選挙によつて帰つておるうちに発表されておる。しかるにこの水産に対する貿易というものに対しては、ほとんどその金融の道は杜絶されておる。しかも一例をあげますと、完全に通産省から通牒を出しておるのにもかかわらず、市中銀行はこれを受入れない。通産省は大蔵省と連絡の上この通牒を出しておるのである。しかるに市中銀行はほとんど受入れない。かような階段に達しておる。これは一体大蔵大臣に向つて質問しなければならないものであるが、どういうような方法になつておるのであるか。こうした経過をお知らせを願つて、急速に貿易に対する金融の方法を講じていただきたい。かように考えるのでありまして、金融問題に対して長官、大蔵省の課長さんに御質問と希望を申し上げるものであります。
○家坂説明員 ただいまの松田委員からのお話、私も今度の新大臣が非常に有力な方であるということに関連いたしまして、今後待にこの水産金融問題につきましては十分御連絡も申し上げ、その資金の獲得に私からもよくお願いをいたしまして、万全を期して参りたい、かように考えております。
○落合説明員 ただいまの問題につきましては、よく水産庁長官とも御相談して、大蔵省は善処したいと考えております。どちらにしましても水産業の特質からして、普通の金融では満足な結果が出て来ないということをお含みおき願いたいと思います。
○玉置(信)委員 長官の御答弁がないようでありますからはなはだ遺憾に思うのでありますが、大方針といいますか、政策といいますか、そういうことにつきましては、今松田委員から意見がありまして、それに御答弁された線に沿うて長官として御努力されるのが一番道筋のように一応考えます。でありますが、大臣にお願いをするということにつきましても、長官自身金融について相当の構想を持ち、そうしてこれ以上水産面に金を出してくれるかということを、大蔵省関係にもわたりをつけなければならぬ。漫然と大臣にお願いするといつたところで、大臣も非常な政治力を持つておられる方でありますが、しかし水産問題についてはまだそう詳しくは存じておらぬと思います。そうした問題につきましては、やはり大臣を補佐しなければならぬ真の女房役として、外局の長官として、いやしくも水産政策というものを確立して意見を申し述べ、それに基いてお願いをするということにならなければ、いかに有力な大臣であつてもなかなか困難ではないかと思う。この点をもう一応お伺いしたい。
○家坂説明員 実はこの間新大臣があいさつをされたのでありますが、そのときにも自分は農政、あるいは水産行政などについてはまつたくしろうとである。その專門的なものについてはしろうとであるかもしれぬが、しかしそれ以外の点について自分が十分にやれる自信もあるので、この点はよく自分を知つて活用してくれ、こういうお話もありましたので、ただいま松田委員からのお話もありましたときに、お答えいたしたのでありますが、そういう性格の新大臣であるといたしますれば、私どもは十分に水産業の実態をよく御説明いたしまして、理解をいただきまして、そうして最近の重要問題につきまして、いろいろお願いをして参りたい、かように考えておる次第であります。
○石原(圓)委員 今日は金融問題について発言するつもりではおらなかつたのでありますが、私は質問でなく、長官もまだ御新任早々でありますから、参考になる意見を申し上げてみたいと思うのであります。われわれは来る通常国会には、水産金融を制度化せねばならぬというかたい熱意を持つております。これにあくまで同調することを要求するとともに、農林大臣をそこへ向けるように内部より強力にやつてもらわねばならぬと思うのであります。先刻も中金の方へ融通を求めるため、長官は中金へお願いするとか頼むとかいうような意味合いのお言葉がありましたけれども、これは全然当らないと思うのであります。中金が今日大きな増資を組められ、またさらに大きな中金債を発行することを認められ、そうしてここに今日の日本の金融界として一番大きなものになつた。しかも戦前より理事長もそのままであり、組織もそのままであつて、そして拡大されたというのは、私はただ一つではないかと思う。その他勧業銀行も興業銀行もそれぞれみな改組されて民間の金融機関になつたのであります。ひとり中金が拡大されて何もかも戦前のままをそのままやつて来ておるということは、いかに農産漁村のために重要なる金融機関であるかということがはつきりしているわけであります。それがために政府は大きな増資を認め、大きな社債を認めるのでありまして、それを消化する重要なる部門は農林省であります。その農林省の中の水産庁であります。当然おれの方にはどれだけ融資をせよということは、相談すべきものであつて、決してお願いするとか、頼むとかいうものでないと私は思うのであります。今日日本銀行がだんだん横暴になつて来まして、今の一万田総裁を法皇であるとか、まるで王様のようなことを言う人があるのであります。私はこのまま水産長官あたりが頼む、拜むということで出たら、今の湯河理事長も法皇と呼ばれる時期が来るのじやないか。そういう心構えではいけない。当然融資すべき部門の一部であるから、理論的にそれをやつてもらうべきだと思うのであります。私はそういう考えを持つておりますので、この際御参考に申し上げておきます。
○鈴木(善)委員 水産制度の問題及び水産金融の問題につきまして、各委員より御発言があり、それに対しまして、家坂長官から御答弁があつたのでありますが、この問題につきまして、重ねて長官の御所見を承り、私の考えるところを述べてみたいと思うのであります。 飯山行政と家坂行政とが、どういうぐあいに今後相互関連を持つて展開されて行くかということを、私どもは新長官就任にあたりまして、非常な注目と期待を持つておるものであります。飯山行政におきましては、戦後日本の水産業を戦前の線、あるいはそれ以上の大きな復興への道を着々進めて、一応の成果を收めたと思うのであります。しかしながらそれはわずか数年の間に戦後の復興をなし遂げましたために、幾多の内部の矛盾と欠陷その他脆弱の面を残しておることは明らかであります。その結果今回とられました水産物の全面的な統制の撤廃、あるいは資材に対する補給金の打切り、あるいは重い漁業者税の問題、漁業権改革、これらによりましてわが国の漁業は経営の面からいたしましても重大難局にぶつかつておるわけであります。私はこの休会中に三陸、及び北海道の漁村を踏査したのでありますが、どの漁業も重大なる危機に逢着いたしております。そこで家坂行政は、この基盤の上に立つて、漁村に内在する悩みを的確に把握されまして適切なる施策を今後おとりになるということでなければならぬと思うのであります。今までの飯山行政の発展、復興の道を、今度は着実に内部を固める、水産経済の根源をつちかうという着実な方向に運ばなければならぬと考えるものであります。先ほど来松田委員その他より、新農相の大きな政治力によつて水産政策を強力に展開してほしい、そのために水産庁長官の補佐が十全に発揮されることを望むとの御意見がありましたが、私は長官及び水産庁の諸君が、現在のわが国の漁業の実態、水産業の実態を完全に数学的に把握しておるかどうかということを考えましたときに、非常に心細く感じておるのであります。でありますから水産物の統制撤廃、輸出の不振あるいは金融の硬塞、あるいは資材補給金の打切り等によりまして、まつたく新しい情勢にぶつかつて、わが国の漁業が非常なる難局に当面しておるというこの実態について、水産経済白書ともいうべき計数的な科学的な資料を作成されまして、そこから打つべき施策を一つ一つ総合的に確立していただきたい。それなくしては、いかに廣川農相の手腕に期待しても、的確な資料と対策が確立しなければ推進することはできないと思うのであります。そういう意味で新長官に対しましては、新しい情勢下におけるところの水産業の実態を、水産経済白書のようなものを基礎にして確立されまして、そうして総合的な政策について着々手を打つていただき、国会もまたそういう問題につきましては、全力をあげて御協力を申し上げる、こういう体制でなければならぬと思うのであります。私は当局にこの休会中に資料を整備していただきたいということを特に要請しておいたのでありますが、ぜひ臨時国会までにそれらの資料を整えられまして、新しい家坂行政を今後打立てていただきたい、これを要望しておく次第であります。
○玉置(信)委員 私の質問の結論をつけたいと思いますが、ただいま鈴木委員から、私の申し上げたことと大体揆を一にしたようなお話がありましたので、私は今は主として金融をどうして打開するかということをもう一度お伺いし、重ねて希望を申し上げ、さらに大蔵当局の御所見をお伺いして質問を打切りたいと思うのであります。 先ほどの農中に依存して水産金融の道を開くという、すなわちお願いをするという長官の御答弁に関連いたしまして申し上げるわけでありますが、この二十八億に対して二十倍の増資ができることになつております。この中から貯金、食管借入金等を除いて百六十億から百八十億の債券発行の力があると思うのであります。そのうちとりあえず五十億くらいは今年債券を発行するように聞いておるわけであります。そこで五十億という面に対して、この場合水産庁としては強力な手を打たなければならぬのではないか。過去におきましては、飯山長官のいわゆる飯山行政によりまして、漁業手形というものが確立されました。これは相当水産金融の面に寄与いたしております。これに続きまして加工手形も一連のつながりがある。すなわち加工賃金というものはただちに漁業の面に資材を買える点から流れて行くという点によつて、漁業手形と加工手形は一連のつながりがありまして、見ようによつては漁業資金になるという観点から、加工手形の制度をつくるべきことを要望いたし、これを私は毎回の議会で申し上げ、水産庁当局においては、すでにこれを立案計画して、適当の機会にこれを実現するのだという答弁を得ておるわけでありまして、この加工手形も早急に実現すべきではないか、かように思うのでありますが、御承知のように農中の資金の貸付という問題につきましては、聞くところによりますときわめて短期である、六箇月ぐらいでないかというようなことを聞いております。その他の一般資金におきましても、一箇年ないし三箇年というようなことも承つているのでありまするが、御承知のごとく、漁業金融というものは、そうした短期に貸付を受けましても、とうてい真の実績を上げることを得ないということは、業界におられた長官としてとくと御承知のはずでございます。従いましてこの貸付の期間等におきましても、少くとも五年、情勢によりましては七、八年から十年の長期貸付を目標としての資金の対策を講ずるにあらざれば、とうてい今日の漁村の金融を打開し、しかも行き詰まれる漁業協同組合を更生せしめることは不可能であると思うのでありまして、こういう点につきましても、私は強力な、しかも具体的な手を打つ必要があると思うのであります。ことに私は北海道の例をとつて申し上げますが、自由経済の建前からにしんの統制のわくがはずれました。この統制のわくをはずしたことによりまして、生産者も船団もともに非常な欠損を来しました。私の方面の留萌沿岸だけでも、おそらく十五億くらいな欠損になりはしないか、船団だけでもすでに八億から九億の欠損を来しているということを聞いております。その他利礼島方面を含めますと莫大な損害を来しているのである。 これは急激なる値下力によつて受けたことでもありますが、一面におきましては、輸送面に対する運輸省の協力も足らなかつた、輸送計画に非常に齟齬を来したということも、大きな理由になつております。ともあれそうした現状において、明年度の着業資金はほとんど不可能ではないかというような見通しをつけておられる、これにつきましても私どもは相当金融の面に考慮しなければならぬと思う。それは北海道だけではなくして、このにしんの価格の低落と揆を一にいたしまして、内地のあらゆる魚の面にも暴落を来して、ひとしく非常な困難を来しているわけであります。これに対して私は水産庁として明年度の漁業の成り立つように、今日においてすでに漁業資金の対策を講じなければならぬと思うのでありますが、こうした方面に対する長官としての御所見を伺うことができるならばまことに幸いであります。 大蔵当局にもこれに関連して、ひとつ所見をお伺いしたいのでありますが、今日のこの金融施策の行詰まりにつきまして、私は昨日大蔵省へ行きまして、財政通信をちよつと拝見したのでありますが、こういうことが書いてあります。二十五年度の金融政策の課題は、見返り資金、預金部資金等財政資金の引出しいかんにかかつている。しかし現在のところこれら財政資金の運用はすべて未解決のまま残されているのでありまして、金融政策も著しく停滞を示している。五月以来市中銀行の日銀依存廃止と、健全金融の線を強く打出そうとした日銀の信用政策も、財政資金の吸上げがひどいとかえつて貸出しの膨脹を招いているというようなことをここに掲げているわけであります。こういう点から考えまして……
○冨永委員長 ちよつと速記をとめて…… 〔速記中止〕
○冨永委員長 それでは速記を始めてください。
○玉置(信)委員 結論をつけますが、こうしたこと等から見まして、この金融施策ということは、政府の新たな方針からいたしまして、どういうように今後金融施策を打たれて行くか。これがひいて今日の課題となつておりまする漁業金融の面にも非常な関連を持ち、影響を来すのであります。これにつきまして大蔵当局の御所見をお伺いしたいと思うのであります。
○田口委員 いろいろ金融問題が議論されましたが、今日の漁業状態は、どうもこの秋からの仕込みをどうするか、非常に切迫した問題でございまして、このためにはどうしてもこの委員会開会中に、とりあえず何らかの手を打つ必要があるのではないか、私は従来の金融小委員会を生かしてやられるか、あるいは全員委員となつてあらためてこの金融問題を、一つの案をつくるために会合を催すような方法をとられたらいかがかと思うのでございます。動議として提出いたします。
○福田(喜)委員 私ははなはだ遅れて来て済みませんが、荒廃漁場の復旧問題は非常に…(「それは済んだよ」)……だから言つている。ぜひ、次の臨時国会が開かれるまでに、ぜひとももう一ぺんこの問題を小委員でもいいし、委員会でも、取上げてもらいたい。それから追加予算にこの予算を計上していただきたいということを委員長として御奔走願いたい。それをひとつ委員長にお願いいたします。
○冨永委員長 本日はこの程度で散会いたすことにいたしまして、なお、水産当局、大蔵省当局におかれましても、先ほどの玉置委員の質問に対して次会に御答弁願います。次会は追つてお知らせいたします。なおただいまの田口委員の動議に対しましても、この次の機会にお諮りすることにいたします。それは御承知の通り、従来とも小委員会があるのですから、そこで継続していただきたいと思いますけれども、なおもつと強力に推進するという点については、次の機会に決定することにいたします。 本日はこの程度で散会いたします。 午後零時五十四分散会