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第7回国会衆議院1950/04/26

水産委員会 第38号

発言数
33 件
登壇者
5 名
会派数
3
開催日
1950/04/26

会議録

鈴木善幸自由党

○鈴木委員長代理 ただいまより会議を開きます。  水産行政に関する件を議題に付します。川村委員。

川村善八郎自由党

○川村委員 過般漁業制度改革についてという主題で内谷は漁業制度改革に関する全体の問題を解いておる水産庁経済課発行の相当厚い本がわれわれに配本されたのであります。表面を見ると、水産庁経済課の発行になつておりますが、ほたして水産庁の経済課が発行したのかどうか、まず第一点として伺います。

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 経済課で編纂をいたして発行したという形式になつておるわけでございます。

川村善八郎自由党

○川村委員 そういたしますと、その責任者はだれであるかということと、その編集に際しまして水産庁の、あるいは水産庁経済課のだれだれが参画をして、あのすべての内容をあの本に織り込んだかどうかということをお伺いいたします。

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 その点につきましては、私の聞いている範囲内では、経済課を中心にしまして、漁業制度改革に関する法律の解釈をこの際早くまとめ上げまして、府県の関係の主任官会議等もありますし、国会で制定になりました漁業法でございますので、とりまとめた解釈を徹底させたいという意味で、経済課が中心になつてまとめたのでございますから、だれだれとだれというようなことにつきましては、あの本のたしか序文にも名前が載つているように記憶いたしておりますが、実際上どの範囲の人が参画してまとめたかということにつきましては、取調べまして御報告申し上げたいと存じております。

川村善八郎自由党

○川村委員 経済課に責任があるとすれば、久宗課長が主任となつたというふうに解釈してよいのか。それからもう一つは、あの本が出るまでに、次長ないし部長等が内容を知らなかつたかどうかということをお伺いいたします。

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 当時主任官会議が切迫しておりまして、それに間に合わせるようにということで、経済課を中心にして、非常に大急ぎでまとめておつたのでございまして、主任官会議の最後の日にやつと間に合つたという状態でございます。私どもといたしましては、そういう本の刊行ということにつきましては、法律の解釈問題でございますので、そういう本ができることが望ましいというような意味合いをもらまして、容認をしておつたのでございますが、内容につきましては、とにかく法律の解釈を中心にして書いてほしいということで、いろいろと注意をしておつたということでございます。

川村善八郎自由党

○川村委員 ただいま松任谷部長は、あの内容については容認をしておるということが明らかになつたのでありますから、責任は十分私はあると考えます。そこであの本を見ますと、まず序文に書いてある点におきましては、相当不穏当な言辞を弄しておるということ、それから法の解釈の内容を説明するについても、非常に微妙な言葉を使つておるけれども、不穏当な点がたくさんあるのであります。すなわち法の解釈を逸脱した、すなわち国会を無視したような、あるいは国会を否認したような言葉が非常に盛られておる点があるのであります。従いまして、いずれその内容を十分に私らは調査をいたしまして、その責任のありかを明らかにしたいと思うのでありますが、その場合には、ただいま部長は、内容については容認したという言葉がありましたので、当然部長の出席を求め、さらに現在は長官がおりませんが、山本次長の責任をもまたそれぞれ追究したいと思つております。もちろん経済課の久宗課長もここに呼んで、そうして十分に追求して、その責任のありかを明らかにし、しかしてその明らかになつた場合の責任を、十分われわれは、何らかの形でとらせたい、かように考えておりますから、その点を十分あなたの方でお考えになつて、そうして日取りはいつになるかわかりませんけれども、量も近い機会の委員会において、その運びをいたしたいと思いますから、でき得るだけその編集にコ当つた、いわゆる細部的の人までも坂上げて、私の方へ氏名を報告されんごとを要望しておきます。

井之口政雄日本共産党

○井之口委員 ただいま日本経済新聞社から出ておりまして、水産庁経済課編集になつておる漁業制度の改革という本が問題になつたのでありますが、この序文を見ましても、私たちが見て何ら不穏当なものはないと思うのであります。現実に日本の漁村には、封建性が非常に根深いということは、おおうべからざる事実でありまして、そのためにこそ、今度の漁業法、漁業協同組合法というものがみな出て、その民主化のために闘つておる。またこれは農村においても封建性が非常に強いために、いろいろ農地法の改革が行われたのと揆を一にすることが、やはり漁村においても見られるのでもります。この意味におきまして、漁村におけるところの封建性の廃止ということは、これはやはり、例のアメリカの漁業視察団が参られましたが、あの人たちの報告の中にも強調されておることであつて、これを役が取上げまして、そうして封建性の深いものを除去することが、日本の漁業の発展のために非常によろしいという、大所高所から編集されたところのその本は、きわめて適当であると私は思うのであります。しかるに一言隻句をとらまえて参りまして、そうして議会の軽視でもないようなところを、議会の軽視というように多数をもつてこじつけるというようなことになりますれば、役人の方々がまじめに封建性と闘つて、そうして日本の漁業を改革して行きたいという真の精神が非常に脅威を感じる、圧迫されるというおそれがあります。今でさえも官吏の方々は、上官のいろいろな官僚的な制圧のもとにおいて、自由なる発言もできないというような状態であるにかかわらず、封建性と闘おうというようなまじめな考えを持つておる人人に対して、片言隻句をとらまえてどうこうということになりますと、その人々にいい影響を及ぼさないのみならず、ひいては日本の官僚主義を、かえつて深めて行くという結果になると思うのであります。ここはひとつ大きく大所高所からものを判断いたしまして、決してそれくらいのことで日本の国会が権威を阻害されるものではないのですから、この点はひとつ委員諸君においても、もつと大きなきも玉で、日本の水産業の発展のためにやつて行かれんことを希望して、私の意見を終ります。

林好次民主党(第九控室)

○林(好)委員 私はちよつと問題が違うのですが、伺いたいと思います。御承知のように、四月一日をもつて鮮魚が全面的に統制が解除されたわけでございますが、現在の生産状況とか、需給の状況から参りますれば、鮮魚の統制がはずれることは当然でありますけれども、しかし自由と放任とは私は相当理由が違うと思うのでありまして鮮魚の統制が解除になりましたその後の市場の状態を見ますと、三十年来ない混乱をしておるということであります。すなわち東京市場に送られましたものが、荷受けができなくて、汐留駅に百五十車も停滞したというような現況であります。従いまして築地市場に参りましたものが、ほとんど腐敗して無価値になつたものが多数あるということであります。なおまた市場におきまして、非常に安くたたかれておつても、小売り市場におきましては、ほとんど原価の倍以上にも販売をしておるというような事実もあるのでありまして、もちろん自由経済ではありましても、それに対する相当な計画性を持つた、自主的な何らかの方法を講じなければ、現在のような放任制をとつておりましたのでは、おそらく漁民の経済は破滅するであろうと、私は考えるものでございます。この点につきまして、水産庁として、何かお考えになつておるかどうかということを、お伺いいたしたいと思うのであります。

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 統制撤廃後におきまする漁業経営の問題でありまするが、お話のように、統制撤廃後の推移を見ますと、魚価の値下りでありますとか、あるいは金融の梗塞といつたような、各種の事情のために、漁業経営が次第に窮迫して参つておるというような実情になつておりますことは、事実であろうと思うのでございます。役所といたしましては、この窮状を打開するために、いろいろの対策を立てるべく、研究を続けておるのでございますけれども、何と申しましても、現在の一般の情勢下におきまして起死回生の道をつけるということを、急速に実施して参るわけにはなかなか行かないのでございまして、政府の方といたしましては、あるいは金融の面におきましてあるいは協同組合の育成指導の面におきまして、各方面から事業経営がなるべく楽になつて行くようにというような方向をもちまして、現在いろいろと苦心をしておるような次第であります。

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 委員長から先ほど川村委員並びに井之口委員から御発言のありました件につきまして、二、三当局にお尋ねいたしたいと思うのであります。  その第一点は、あの漁業制度の改革なる解説書は、水産庁の予算でお出しになつたものでありますか、あるいは日本経済新聞でありますか、新聞社の費用で発行発売いたしておるものでありますか、その点をお尋ねしたいのです

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 あの本につきましては、先ほど申し上げました通り、役所といたしましては、法律の忠実なる解釈をする解説書がほしいということが、緊急の必要でございましたので、一応役所の建前におきまして、本を刊行するというような形式をとつておるのでございます。なお必要部数を買上げまして、それを主任官の会議のときに配付したというようなことにもなつておりますし、余部がございますならば、必要な人が発行者に対しまして購入するというような形になつておるのでございます。

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 そういたしますと、発行者は新聞社であつて、役所は必要部数だけ買上げまして、必要な地方官庁と関係のある方面に配付したということであつて、その他のものは新聞社のリスクによつて発行しておる、こういうぐあいに解釈してよろしうございますか。

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 その通りでございます。

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 それからもう一つお伺いしたいのでありますが、公務員がああいうものを執筆いたしました場合に、印税を公務員がとることについて、これはさしつかえないのであるかどうか、この点をお伺いしたいと思います。

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 その点につきましては、どういうことになつておりますか私はなはだうかつでございますが存じておりませんので、取調べの上御報舎申し上げたいと思つております。

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 次にお尋ねしたいのでありますが、大分委員各位の中でも、あの執筆の内容等につきまして、相当重大な関心を払つておるようでありますが、もしかりに不穏当な字句なり、あるいはイズムにとらわれて、偏した解釈をやつておるというような字句あるいは内容等が発見されました場合に、当局としてはいかなる御措置をとられますか。あるいは刊行物の内容に訂正を加えるとか、その他の措置が考えられるわけでもりますが、それに対して、どういう御措置をとられる御所存であるか、その点をお伺いしたいと思います。

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 その点につきまして、私どもといたしまして、はなはだ監督不行届な点があつたと思うのでございますが、実はあれが主任官会議のときに配られると同時に、私どももその本を受取つて読んだような次第でございまして、内容におきまして、国会におきますいろいろの問題につきまして誤解を生ずるというような点がございますれば、私どもの方といたしましては、適当に削除をいたすなり、あるいは訂正いたして、正しい解釈の本として出して参りたい、かように存ずる次第でございます。

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 なお最近、水産庁長官の不在であります関係かわからないのでありますが、若干水産庁内の職員の勤務状態が弛緩しておるのではないかという風評があるのであります。昨夕の新聞の報道いたしますところでも、加工用の砂糖の横流し事件につきまして、水産庁の一部官吏が関係しておるのではないかという疑惑を持たれるような、新聞報道が行われておるのでありますが、私ども水産庁の権威のためにも、官界の粛正のためにも、断じてかかることがあつてはいけない。ないことを心から願つておるものでありますが、水産庁の首脳部とされまして、ああいう報道に対して御調査なさつておられますかどうか、御所見を伺いたいと思います。

松任谷健太郎農林事務官(水産庁漁政部長)

○松任谷説明員 実はけさの新聞にそ、ういうふうな記事が出ておりましたので、さつそく登庁すると同時に、関係の課長に連絡いたしまして、はたしてそういう事実があるのかどうかというような点を、問いただしたのでございます。関係の課長といたしましては、内容を取調べたのでありますが、水産庁関係としては、全然そういう事実はないから御安心を請うということで、私どもに連絡があつたのでございます。従いまして、この問題につきましては、新聞記事に出ておりますようなことは、全然関係はないということを信じておる次第でございます。

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 その他に質問はありませんか。——なければ次に移ります。

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 次に本日の請願日程に入ります。これらの各請願は前二回の委員会及び本日の理事会におきまして愼重に審議いたしたのでありますが、その決定につきお諮りいたします。  まず日程第一三、第一七、第一九ないし二一、第二三、第三一ないし三四第三六、第三九、第四二ないし四四、第四七、第四八、第五三、第五五、第五六、第五八、第六〇、第六三、第六五及び第七〇の各請願を一括議題といたします。これから各請願は漁港、船だまりの築設、修築等に関する請願でありますが、十分その必要性が認められますので、いずれも議院の会議に付するを要するものとし、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第四〇、第四一、第四五、第四九、第五〇、第五四、第五七、第五九、第六八、第六九、及び第七二の各請願を一括議題といたします。右の各請願は漁船保險制度改善に関する請願でありまして、その趣旨は妥当適切なものと認められますので、いずれも議院の会議に付するを要するものとし、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第六、等七、第九、ないし第一一、第一八、第二四、第二七ないし第三〇、第三五、第三八、第四六、第五一、第五二、第六一、第六二、第六七の各請願は、いずれもその必要性が十分認められまするので、各請願はいずれも議院の会議に付するを要するものとし、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第三、第一二の各請願を一括議題といたします。  これら各請願につきましては、すでに四月一日より水産物の統制が全面的に撤廃されましたので、いずれも議決を要しないものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第五、第一五、第三七及び第六六の各請願は、漁港修築等に関するものでありますが、すでに政府において予算的措置を講じ、本年度より着工いたすことになつておりますので、これらを議決を要しないものと決するに御異議ありませんか。     〔一異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。次に日程第一、第四の各請願は、すでに問題が解決しておりますので、これらを議決を要しないものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第八、第二五及び第七一の各請願は、その内容が適当と認められませんので、議院の会議において不採択とすべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「里議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第二、第一四、第一六、第二二、第二六、第六四の各請願を一括議題といたします。  各請願はいずれも保留いたすに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に陳情書日程第一ないし二八を一括議題といたします。各陳情書は、いずれもいつわらざる国民の声でありますので、委員会において了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  なお、ただいま決定いたしました各請願の報告書の件につきましては、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木善幸自由党

○鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さようとりはからいます。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時四十五分散会

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