人事委員会 第14号
- 発言数
- 9 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1950/03/16
会議録
○藤枝委員長代理 これより人事委員会を開会いたします。 本日は委員長おさしつかえがありますので、私が委員長の職務を行います。 ただいまより公団職員の退職手当に関する法律案起算の件を議題といたします。本件につき噂しては、委員長及び理事の方々の間で種々検討し、專門員及び事務当局に作成させました案がありますので、ただいまお手元に配付いたした次第であります。
○藤枝委員長代理 この法律案の理由は、昭和二十五年三月三十一日以降廃止される公団の職員に支給すべき退職手当を行政機関職員定員法に基く退職者の退職手当と均衡を得しむる必要がありますので、提案いたしたというのが、その理由であります。 この案につきまして何か御発言ありませんか。
○土橋委員 ただいま委員長が御報告くださいました、各理事のうちにおいても種々検討したということを仰せになりましたが、私は本委員会の理事を勤めておりますが、いまだただの一回もそのようなお話は伺つていないのであります。なおわれわれはこの問題について、つとに各公団の廃止の問題については非常な疑義と、政府の政策について非常なる意見を持つておるのでありますがいまだかつてそのような御意見なり、そういうようなものは、政府の方におかれましても一回も出していないのであります。いわんや与党であります自由党の方におかれましても、一回も御相談がないのであります。しかるにただいまのような委員長の報告は、まつたく私は了解ができないのであります。これがまず第一点であります。 第二点といたしましては、本年三月三十一日以降廃止せられますところの船舶公団、飼料配給公団及び食料品配給公団のこの三公団につきましては、私は政府の政策が自由経済を基本といたしまして、統制経済を撤廃するという美名のもとに、逐次このような公団が廃止の過程にあるのであります。そうしますると、昨年の四月三日から初まりました公務員の馘首の問題、あるいは吉田政府の中小商工業に対しますところの、非常に思いやむがない、かつての池田蔵相の見解等から考えまして、今日失業はますます増大しております。その一例を申し上げますると、全国の各職場におきまして、失業保険をもらう人たちの数は、とうてい想像することのできない多数の人でありますと同時に、その金額の捻出につきましても、職安の所長なり、職安の公務員諸君は、非常に骨折つて資金の調達をしておるような次第であります。従いましてこういう情勢で、公団の数千名の諸君がまた失業ということに相なりますならば、今日の状況下におきましては、就職なりあるいは就労をすることはきわめて困難であります。ほとんど不可能であると申し上げても過言でなかろうと思うのでございます。そういう際でありますので、もちろんここに出されております御趣旨は、政令二百六十四号の適用を廃止し、二百六十三号の適用によつてやつてくださるのでありますけれども、しかし根本的には、私は少くとも最低限度六箇月程度の本俸を合算しました退職金を支給するという状態が、最もふさわしいではないかと思うのであります。それは理由の第一といたしまして、政府の政策によつて失業を招来し、しかも離職するのでありますから、当然それらの公職員諸君の家族の生活なり、御本人の基本的生存権を擁護するということは、民主主義のいろはの第一歩でありますので、そういうものを完徹する民主主義の重要な意義から考えましても、最低限度六箇月以上の退職金を支給するのが妥当であると私ま考えております。ございまるので、今委員長の御報告にあつたようなものは、当然支給するのでございましてあえて疑義をはさむ余地なり、問題をさらに紛糾する余地はないと思います。さらに私は自由党の諸君におかれましても、政府においても、今私が主張しておるような、最底限度少くとも六箇月以上の退職金を支給するような御努力を切にお願いをしまして、私はただいまの提案の理由に賛成するものであのます。
○中曽根委員 公団の廃止または解散に伴つて、新旧職員の間にその退職金の均衡を欠くことは、正しいことではないのであります。かつまたそのような新旧職員に均衡を欠かないような予算的措置も、すでに講じてあることでありますから、かかる意味においては、私は公団職員の退職手当に関する法律案を策定いたしました本案に対して、賛成いたすものであります。
○藤枝委員長代理 それではこの案についてお諮りいたします。本案を当委員会の一応の成案として、仮決定することに御異議はあり通せんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○藤枝委員長代理 御異議なしと認めます。よつてさよう決定いたしました。 次に本案につきまして、関係方面との所要の手続が終了いたしました際には、本案の條項に大した影響のない字句の整理等がありましても、前の仮決定を本委員会の成案の決定とみなして、委員会提出法律案として、委員長より議院に提出の手続をとることにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○藤枝委員長代理 御異議なしと認めます。よつてさよう決定いたしました。
○土橋委員 決定はけつこうでございますが、その前にもし関係方面に折衝しまして、重要なる内容についての暇謹なり、あるいは重大なる過失があつたという場合——今第一に決定願いましたようなもののうちに、相当考慮すべきものがあるということになりますれば、さらに本委員会を開きましたときに、その問題を御説明なり、御報告を願いまして、われわれも善処したいと考えておる次第であります なおつけ加えておきますが、最低限六箇月以上、家族の多い人々については十分な配慮のできるような体制を、この法律案を提出される際にも、できればわれわれ委員同道で関係方面にも折衝するような手配のほどを、委員長においても御考慮願い、協力していただきたいと思つておる次第であります。
○藤枝委員長代理 ただいまの土橋一吉君の御発言につきましては、十分考慮いたしたいと思います。 次会は公報をもつてお知らせすることにいたしまして、本日はこれにて散会いたします。 午前十一時五十一分散会