建設委員会 第20号
- 発言数
- 5 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1950/03/30
会議録
○淺利委員長 これより会議を開きます。 北海道開発法案に関する件を議題といたします。本案に関しましては、昨日内閣委員会との連合審査会を開会いたし、審議をいたして参つたのであります。この際本案に対する当委員会の態度を決定いたしたいと思います。本案に対する御意見はありませんか。
○田中(角)委員 北海道開発法案に関しまして、昨日内閣委員会との合同審議を開いたのでありますが、この法案の主管委員会は内閣委員会であることは申すまでもありません。しかしこの法案に対して、当委員会といたしましても重大なる関心を持つものであります。よつて委員会といたしましても、昨日これが関連法であるところの総合国土開発法の提出に対して、官房長官の意見を求めましたところ、当委員会の考えているような意見を政府が目下持つておられ、早急に国会に提案する運びであるという答弁でありました。よつて当委員会といたしましては、内閣委員会に対しまして、この法律案審議に関し、次のような申入れをいたしたらいかがかと思うのであります。その案文を朗読いたします。 〔朗読〕 北海道開発法案に関する申入れ事項 内閣委員会において目下審議中の北海道開発法案については、当建設委員会の総合的意見は次の通りであるから、議案審査にあたつては、十分しんしやくされんことを要望する。 すなわち北海道は、戦後わが国に残された有力なる未開発資源並びに人口問題の解決の対象になる特殊地域であるが、この理由のみにより地方計画を国土計画に先行立法化することは妥当ではない。よつてすみやかに総合国土開発法案の提出を求め、北海道開発法案と両々相まつて、国土の復興に寄與されるよう特別の考慮を拂われたい。
○砂間委員 私はただいまの田中委員の御提案に対しまして、希望條件をつけて賛成するものであります。 北海道開発法案に対しましては、昨日内閣委員会との連合審査会におきまして、この案の内容について種々関係政府委員に質問したのでありますが、案の内容につきまして、まだ釈然たらざるものが多々あるのであります。たとえば北海道開発庁が北海道開発計画を立てまして、そうしてそれを国の関係各省庁が実施して行くというのがこの法案の建前になつておるのでありますが、この北海道開発計画の具体的内容というものが何ら明示されていない。これは北海道開発庁、あるいはそれに付属したところの審議会が、将来この具体的な計画を立てて行くという建前になつておるのでありますが、問題はこの計画の内容であります。この計画の内容のいかんによりましては、あるいは釧路や厚岸の漁港を修築するという名目のもとに、軍事的用途に使用されるおそれのある港湾設備が計画されて行くかもしれないという心配もある。これに類似したことは道路計画においても、その他のいろいろの計画におきましても、そういうふうに利用されて行くおそれなしとしないのであります。そういうような点におきまして、未開発地域であるところの北海道の平和的、民主的な方法による産業開発という趣旨には別に反対するところはないのでありますが、そういう仮面のもとに隠れて、これを惡用されるおそれがあるという点について、私どもは多分の疑義を持つものであります。この開発計画の具体的な内容が何ら明示されておりませんのでこの法案は非常に不十分であるという関係から、日本共産党はこの開発法案それ自体には反対でありますけれども、しかしこの法案は本委員会の審議に付託されておりませんで、別の委員会で審議されておりますが、そういう他の委員会の審議に対して、積極的な意見を述べるということもできませんので、その点は差控えておきます。とにかく先ほど田中委員の御提案にもありましたように、総合国土開発法案も提出されていないときに、北海道開発法案だけを單独法として切離してやるというようなことは、国全体の総合的、統一的な開発という趣旨にも反しますので、田中委員の提案に賛成するものであります。
○淺利委員長 ただいま砂間君の御意見もごもつともな点がありますが、それは砂間君の党の方の関係もありましようから、内閣委員会の方にも直接その御希望をなさるようにされた方が適当かと存じます。 ただいまの田中委員の御意見に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○淺利委員長 御異議なしと認め、内閣委員会に申入れることに決しました。その手続は委員長の方でいたしますから御了承願います。 暫時休憩いたします。 午前十一時九分休憩 ————◇————— 〔休憩後は開会に至らなかつた〕