決算委員会 第11号
- 発言数
- 29 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1950/04/30
会議録
○田中委員長代理 これより会議を開きます。委員長が不在でありますので、私が暫時かわつて委員長の職務を行います。 日程第一、昭和二十三年度国有財産増減及び現在額総計算書を議題といたします。本件につきましてはすでに前回において質疑がなされておりますので、この際質疑を打切りまして、討論に付したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長代理 御異議なしと認めます。よつて質疑は終局いたしました。 これより討論に入ります。討論は通告順によつてこれを許します。藤枝泉介君。
○藤枝委員 ただいま討議に付せられました昭和二十三年度国有財産増減及び現在額総計算書につき、左のごとく議決されんことを動議として提出いたします。すなわち、本計算書には、同年度末までに、一、終戦処理費支弁によつて国が取得した国有財産、二、財産税法及び戦時補償特別措置法によつて物納された国有財産で掲記されていないものが、まだ巨額にのぼつておるのでありますが、政府はこれらの処理を促進し、昭和二十四年度国有財産増減及び現在額総計算書に掲記することを言明したのであります。よつてこの政府の言明を了として本計算書は、次の要望を附してこれを是認する。 すなわち、政府は国有財産に関する事務を促進し、将来、国有財産増減及び現在額総計算書の正確を期せられたい。 以上であります。
○田中委員長代理 ただいまの藤枝泉介君の動議を採決いたしたいと思います。
○前田(榮)委員 ただいまの動議の採決に異議があるので、一言日本社会党を代表して本案に対して意見を申し上げたい。ただいまの動議では、この国有財産の増減の計算書に巨額の掲記されていないものがあるのにかかわらず、これを承認するということを動議として提出されたのでありますが、すでに本委員会においていろいろ御審議の最中にも明らかなごとく、また会計検査院検査の報告にも明らかなごとく、かかる巨額の国有財産に対する掲記が漏れていることは、政府がたとえ今後においてこれを明確にするとも、今後明確にされた際にいかなる程度に明確にされたかということをもよく審査の上でなければ、われわれ承認することはできないのであつて、これを承認することに対しては反対であり、従つて今の議動にも賛成することはできないことを表明するものであります。
○田中委員長代理 これにて討論は終局しました、この際動議が提出せられておりますので、ただちに採決をいたします。藤枝君提出の動議に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○田中委員長代理 起立多数。よつて藤枝泉介君提出の動議の通り、希望を付し是認することに決しました。 —————————————
○田中委員長代理 次に昭和二十三年度国有財産無償貸付状況総計算書を議題といたします。本件に対しましては質疑を打切り、討論を省略し、ただちに採決に付したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長代理 御異議なしと認め、本件を採決いたします。本件を是認するに賛成の諸君の起立を願います。 〔賛成者起立〕
○田中委員長代理 起立多数。よつて是認をすることに決しました。 —————————————
○田中委員長代理 この際お諮りいたしたいと思います。御承知の通り本委員会では、ただいま審議中の昭和二十三年度決算はきわめて広汎で、今会期も余日なき関係上、その審査を終了するに困難であり、今後なお審議の慎重を期したく存ぜられますので、閉会中の審査申出書を議長あて提出いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長代理 異議なしと認め、その申出をすることに決しました。その手続は委員長におまかせ願いたいと思います。 次に国政調査報告書提出に関する件についてお諮りいたします。本委員会におきましては、三月二日国政調査の要求をなし、同四日議長の承認を経て、決算制度及び決算審議に関する事項につき参考人の意見を徴したので、この調査の概要を中間報告いたしておきたいと思いますがいかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長代理 御異議がないようでありますから、右報告書を委員長のもとで作成の上、議長のもとに提出することに決します。
○田中委員長代理 次に日程第三、会計検査院法の一部を改正する法律案、内閣提出第一九三号を議題といたします。 本日は本法案に対し、政府側より増田官房長官、平井大蔵省司計課長、会計検査院側より山名総務課長が出席されております。まず政府当局からその提案理由の説明を求めます。 ————————————— —————————————
○増田国務大臣 会計検査院法の一部を改正する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。 会計検査官は、会計検査院法第四條の規定により、両院の同意を得て内閣がこれを任命いたすことになつておりまするが、三名のうち一名の検査官がこの八月をもつて任期満了となるのでありまして、同院の重要性にかんがみ、これが後任者をただちに補充いたす必要があります。しかしながら、当該時期において国会が開会せられるやいなや、ただいまからこれを判断することが困難でありまして、そのときに両院の同意をいただくことが不可能となるおそれがあります、最近の立法例では、このような場合を予想いたしまして、今回提案しました改正案のごとき趣旨の救済規定を設けているのでありますが、現行会計検査院法にはかかる規定を欠いているのであります。従つて今回これを改正しまして、国会閉会中または衆議院解散の場合には、次期国会における承認を條件として、あらかじめ内閣において任命をすることができる規定を設けることといたした次第であります。 何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御賛成あらんことをお願い申し上げます。
○田中委員長代理 ただいまの説明に対して、何か補足的な説明があれば、会計検査院当局から伺うことにいたします。——別に御説明がなければ、質疑に入ります。
○前田(榮)委員 ただいま上程になりましたこの法律案に対しましては、大体国会が閉会あるいはまた解散等の場合があることは、当然なことでありまして、かようなことが起ることは予想しなければならぬのであります。従つてこの改正法律案は、当然必要な案だとわれわれは考えるのでありますが、これは今政府の御説明によりますと、当然必要な法律案であるという御説明があつたのでありますが、会期がこんなに切迫しないうちに、どうして早くこういうものを提案されなかつたか。こういうわかり切つた法律を早く陣容を整えるということに、政府はもつと誠意を持つてやらなければならぬと思うのであります。今日会期が切迫するまで出せなかつたという何かの理由があるのか、お聞かせ願いたいと思います。
○増田国務大臣 前田さんにお答え申し上げます。この点につきましては、ただいま御説明申し上げましたが、実は各個の法律にそれぞれの救済規定をおくよりもこういう状況にあるものがたくさんあるであろうからというわけで、全体をカバーする意味の立法を一応いたしてみた次第であります。これが各方面と折衝いたしました結果、やはり各個の法律にそれぞれの救済規定をおいた方がよろしいといつたようなことに最近なりましたために、やむを得ずこういう立法令を出しました。従つて提案の遅れたことはたいくん恐縮でありますが、以上の理由でありますから御了承願いたいと思います。
○井之口委員 ちよつと御質問いたしますが、これは今度の三名のうち、一名の検査官がこの八月をもつて任期満了する、この特殊事情だけに限るのでないのでございましようか、一般的に今後ずつと将来にわたつての全般に関する規定でしようか。
○増田国務大臣 お答え申し上げます。これは一般にそういうにとは予想される次第でございまして、今回に限りません。それから会計法に限りませんで、他にもこういう類似の事柄はございましてそれぞれ救済規定を設けんと政府はいたしております。
○井之口委員 今回にだけ限るというようにして、特別に出される意思はありませんか。
○増田国務大臣 これは今回に限りましても将来やはり国会閉会中とかあるいは参議院の定員が半分というような状態も考えられたり、あるいは衆議院が解散されたりというような場合も予想せられるのでありまして、今回に限つて救済規定を置きましても、またいずれ必要が起きて参りますから、やはり将来同様の場合を予想いたしましてこの会計法の中に設けたい、こう思つております。
○田中委員長代理 他に質疑をいたす方はありませんか——他に質疑もないようでありますから、これをもつて質疑を終了いたし、 討論に入りたいと存じます。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長代理 御異議なしと認めます。よつて質疑を終局いたし討論に入ります。
○川端委員 討論を省略してただちに採決せられんことを望みます。
○田中委員長代理 川端君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長代理 御異議なしと認めます。ただちに採決をいたします。 本案を可決するに賛成の諸君の起立を求めます。 〔総員起立〕
○田中委員長代理 起立総員。よつて本案は原案の通り可決いたしました。 なおこの際おはかりいたします。本日議題といたしました会計検査院法の一部を改正する法律案並びに国有財産関係二件に関する議長あて報告書の作成につきましては、委員長に一任されたいと思うのでありますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長代理 御異議なしと認めますよつてさように決し、そのようにとりはからいます。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十四分散会