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7回国会衆議院1950/01/31

決算委員会 第1号

発言数
36
登壇者
8
会派数
2
開催日
1950/01/31

会議録

本間俊一民主自由党

○本間委員長 これより会議を開きます。  本委員会に付託されました案件もすでに六件に相なりまして、今後付託せられるであろうことを予想せられます案件が二、三件ありますので、これからせいぜい勉強をいたして参りたいと思つておりますから、どうかよろしく御協力のほどをお願いいたします。  次に理事補欠選任の件についてお諮りをいたします。さきに委員を辞任いたした川端佳夫君が一月二十三日再び委員に、また去る十二月十三日、井之口理事が委員を辞任されておりますので、理事二名を補充いたさなければならないわけであります。この選任は先例通り委員長から指名することにいたしたいと存じますが、御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

本間俊一民主自由党

○本間委員長 御異議なしと認め御指名いたします。   川端 佳夫君  深澤 義守君 を理事に指名いたします。     —————————————

本間俊一民主自由党

○本間委員長 引続いて昭和二十二年度決算を議題といたします。本日は大蔵省所管中、一般会計の歳入の分といたしまして租税並びに造幣局、印刷局、專売局の各特別会計に対する会計検査院の批難事項について審議を進めたいと思います。まず大蔵当局よりその説明を求めます。

小川潤一大蔵事務官

○小川政府委員 所管でございますので概括的に造幣局特別会計の二十二年度分の決算に関しまして、ここにお手元にございます批難事項に入ります前に大体の決算状況を申しますと、これはほかの会計と違いまして、非常に予算と決算が違つておりますので、私から一言申し上げたいと思います。  二十二年度は歳入といたしまして六億九千百万円あげておりまして、また歳出として五億九千万円あげているのでありますが、その歳入歳出とも約半分である三億七千九百万というものは、実際予算を使わずになつておりまして、これは予算編成が非常に誤つたのではないかというような懸念を持たれると思いますので、一応御説明申しておきたいのでございますが、これはちようど二十二年に造幣局で持つております地金を一般民間に売り拂うという手続を開始するつもりでございまして、それの法案を準備いたしたのでございますが、審議関係で遅れまして、とうとうこの期に間に合わずに、予算だけ組んであつて実際地金の売渡しということができなかつたために、三億何がしかという造幣局特別会計の歳出歳入の占める半分が不用額となつたという状態を来したわけでございまして、ここには何ら悪意とか、あるいは予算編成上まずいというような点にまでは至らないのではないかと思いますので、検査院もこの点は大して御指示なかつたように思うのであります。  なお例の批難事項といたしましてはここに二三六項、百四ページに一件ございますが、これはよく出て参りますケースでありまして、年度内に完成すべき工事を遅らかして——遅らかせたというよりもむしろ遅れているのを、その年度内に完成したという形で小切手を切つて金庫に入れておいて、できたときに業者に渡すというような手をとつておりますので、これはもちろん会計法上は違反でございます。会計法上はこういうときは事後繰越という手続をやるように、ちやんと便法は設けてあるのでございますが、それをめんどうくさいものですからこういうことをよくやりがちなので、ここでもそういうケースが出ておりますが、大してめんどくさくない仕事ですから、こういうことはどんどんやるべきだというふうにわれわれもいたさなければならないのでありますから、一同以後気をつけたいと思いますが、事態としてはそう悪質なものでないと思います。  造幣局特別会計について簡單でございますが、大体件数もわずかでございますので以上で終ります。

本間俊一民主自由党

○本間委員長 次に印刷局会計課長。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 印刷局の二十二年度の決算の概況についてあらかじめ申し上げます。この年度におきましては収入の予定が十七億一千七百万円、歳出の予定が十八億三千四百万円、この経費につきまして慎重に経理をいたしまして、その結果作業収入におきまして一億五千万円の不足額を見たのであります。これは当時製品の売払いにおきまして若干の違算がありましたが、総額におきましてはきわめて軽少なものだと考えております。また歳出におきまして二億二千万円ほどの不用額を生じたのは、当時組合運動等が非常に盛んな時代でありましたが、作業方法の改善あるいは経費の節約等につきまして十分な検討に努めた結果、原材料の使用損が非常に少なかつたということに起因するものであります。その結果、当初の益金予定の三千万円を若干超過いたしまして、七千八百万円の益金を出しました。資本総額に比べると八割八分九厘という益金を得た次第であります。  なお検査院からの批難事項は三件ございまして、初めの物品の売払いにあたり措置が失当であつたという批難でありますが、これは印刷局では凹版の印刷をいたします。つまり紙幣の印刷部門の中で、偽造防止の主要な役割を果す凹版印刷機の印刷作業中に、版面についた非常に濃い印肉をふきとる紙をしわ紙といいます。これはしわが寄つておりまして、そのしわの操作によりまして印肉をふきとる。従来はこれは木綿を使つておりましたが、木綿の入手が至難になつて初めてしわ紙というものを使つた次第であります。ただこのしわ紙が一般のほご紙と非常に相違いたします点は、凹版印肉の性質上そのまま放置をいたしますと、きわめて容易に発火をいたします。この火災予防につきましては非常に慎重な態度を要しますので、どこへでも売り払うということはできないのであります。またこの用途もおのずから一定いたしておりまして、現物を見ていただきますと一目瞭然いたすのであります。紙というよりもむしろ印肉という感じのものでありまして、用途につきましてもいろいろ検討いたしたのでありますが、当時の物の足りない時分に、何かお役に立つように財団法人印刷局朝陽会がその用途につきまして苦心研究いたしました結果、用途を若干発見いたしまして、ここに売払いをいたした次第であります。しかしながらその単価がキロ当り十六銭であつて、当時の廃紙の公定価格のどの項目にあてはめてみてもきわめて低価であるということでありますが、これはただいま申し上げましたように、紙そのものに非常に発火の危険がある、しかもその用途たるや、きわめて限定されておるものである、かつまた当時ありました公定価格のどの部分にも該当しない紙である、こういうことでございまして、まず第一に発火防止の措置をしなければならぬ、かつ販路を求めるにしましても、かなり長期間かからなければ容易にはけない、こういうような難点がございましたので、その前年の売払価格が当時は八銭でありましたが、物価指数の値上りを見まして、大体翌年度は二倍でありましたので、前年の八銭を十六銭といたしまして、われわれといたしましては妥当な数字である、かように考えておる次第でございます。  次に二件ありまして、これはただいま小川課長からもお話がありました通り、いわゆる世間にたくさんございます経費の年度区分をみだつたという御批難でございます。御承知の通り当時物の面におきましても、資金の面におきましても、非常に困難な時代でございまして、いろいろな工事その他を契約いたしました場合にも、主要なる物資の納入、買入れが非常に困難であつた、あるいは主要物資が買い入れられましても、これらの間接材の大部分のものが統制下にあつたために、とうてい購入し得なかつた。いろいろ皆さん御承知のような事情がございまして、契約の当初におきましては、当然三月三十一日までに完納する予定でおりましたところが、その期に至りましてとうてい望みがないことがわかり、しかも業者といたしまして、資金を非常に急いでおりましたので、三月三十一日付で先ほどお話の通り小切手を切りまして処置をいたした次第でございます。もちろん小切手は物のでき上りましたとき、あるいは工事の完成のときにおきまして支払いをいたしておるものであります。二件をとりまとめて大体申し上げましたのですが、このような措置は余儀ない措置でありましたが、遺憾とする点が多々ありますので、今後におきましてはこういうことのないようにというので、われわれ一同努力いたしております。簡単でございますが説明を終ります。

本間俊一民主自由党

○本間委員長 専売局の特別会計について小川会計課長。

小川潤一大蔵事務官

○小川政府委員 概括的に二十二年度の専売局特別会計の決算の状況を申し上げますと、最近はタバコ事業等もいわゆる独立採算制で特別会計的に、また専売局会計的に仕分けされておりますが、この当時はまだ一本でございまして、三者合体した予算と決算とが組まれております。大部分はタバコでございまして、歳入はタバコの売払代金、その他塩を売つた代金、しようのうを売つた代金、この三つの専売の合計といたしまして五百九十三億を予想しておりまして予算を持つておるのでありますが、成績は一割ばかり落ちております四百八十七億というものを売り抜いております。五百九十三億に対して四百八十七億を売り抜いておりますので、一割程度の予定よりは減収であるという状況であります。内訳を申し上げますと、大宗であるタバコが五百六十一億の予算に対しまして、四百五十一億売り抜いておりまして、塩は二十七億に対しまして二十六億売り抜いております。それからしようのうは一億八千万に対しまして、これは少し落ちまして一億一千万というふうな商売の方の歳入でございます。入りの方はそういう状況になつております。大体予算に近い九割程度のところまで予定通り行つております。歳出の方は御承知のように大部分が税金で一般会計へ納入するものでございまして、歳入予定五百九十三億に対しまして百十一億を予定しております。これは原料葉タバコの購入費が大部分でございまして、それから約三万何千人かの人件費から成立つております。百十一億という予算に対しまして歳出の方はトータルといたしまして百一億、約十億程度の不用額を出しております。この不用額の理由としましては、やはり品物が売れなかつた関係とか、タバコの収納が予定通り行かなかつたというような関係がございます。それで結局この期には今の差額といたしまして、純決算といたしましては四百十六億という益金を出しておりまして、一般会計へ納入いたしております。ただいまでは四百十六億といいますと割合小さく感ずるのでありますが、この当時はたしか全歳入の二割七分に相当していた数字でございます。今度提出して御審議をお願いする予算は二割を切つておると思つておりましたが、この当時は二割七分の国家予算を専売益金からまかなつていた次第でございます。このタバコの工場は戦災によりまして——二十二年といいますと戦災二年目ですが、大体十分の六程度機械がやられまして、非常に打撃をこうむつた次第でございますが、何しろ専売という国家的な力をもちまして、非常に復旧にスピードを上げまして、大体二十二年度はこういう程度にこぎ着けたので、まず当局の努力は相当買われていいのではないかと、実は私当時専売におりましたので記憶しております。なおこれは現業管庁の関係でやはりいろいろ問題が多いようでございまして、特に例の国をあげて必死に自給製塩というものを推進した当時でございますので、大ざつぱに補助金をそれぞれ担当官に割当てまして、自給製塩事業の推進ということをはつぱをかけました結果として、若干検査院に指摘されたような問題が出ておりますが、それぞれ大体今日調べて見ますと、けりがついておりますので、この点に関しては専売局のその決算の担当官が説明員として来ておりますので、一項目ずつに関しては、説明員の方から御説明申し上げたいと思います。

新井喜一理局主計課長

○新井説明員 決算関係の主管課は私の方でございませんので、あるいは十分な御説明ができないかと思いますが、一応代理として御説明申し上げます。まず二四〇号物品の売拂に当り措置当を得ないものとして、批難事項としてあげられております事項について御説明申し上げます。これは大阪地方專売局の所属でございます神戸支局におきまして、しようのう副産物でありまする白油及び赤油を日本香料薬品株式会社及び高砂化学工業株式会社に対しまして、価格の値上げ直前に多量に売拂いを行つたという件でございますが、これは次のような事情によるものであります。昭和二十二年の七月に新物価体系が実施になりまして、これに伴いまして、同じ年の九月一日に粗製しようのう、しようのう油の補償金の改訂をいたしたのでありますが、これに関連いたしまして、しようのう並びに副産油の売渡し価格の改訂につきましては、当時財政法第三條の関係もありまして、国会の議決を要するという議があつたのであります。値上げの程度は決定していたにもかかわりませず、その実施期につきましては、非常にそういうような関係で予測が困難でありましたので、九月の十一日に近くしようのうなり、しようのう副産油の値上げを行うという通知を、大阪地方局並びに同局の神戸支局に通知を出しておいたのであります。同局の神戸支局におきましては、業者の売渡し申請に対しまして、これを拒むことは專売局が売惜しみをするというそしりを受けるというきらいもありましたので、業者の申請数量をそのまま売渡した次第でありますが、その後の売渡しに対しましては、申請者の手持の在庫はどのくらいであるか、あるいは当局の在庫高等を十分調査をいたしまして、遺憾のないようにいたしたい、かように考えております。当時のやりましたときにおきましては、十分かような在庫数量等についての調査が行き届かなかつたという点もございますので、專売局といたしましては、関係責任者に対して、それぞれ訓告あるいは降職を行つたというような状況に相なつております。  次に自給製塩に関することについて御説明申し上げます。最初に妙高企業株式会社についてのものでありますが、同社の西戸崎工場及び指宿工場分の返納を要する金額の取立てにつきましては、同社の防府工場における昨年七月以降毎月の塩の收納代金の一割相当額を分割納入させることといたしまして、同年十一月までに四十九万五千三百五十二円が納入済になつております。  次に日本文化事業協会につきましては、はなはだ遺憾でございますが、現在取立ての見通しがないのでありますが、最後におきましては、強制執行による取立てをも行わなければならないかと考えております。  次に日本海冷凍工業株式会社播磨工業株式会社、両社に関する分でございますが、両社につきましては経営状態がきわめて不良の現状にありますので、要返納金の取立ては困難と認められております。従いましてこれまた最後には強制執行によつて取立てを行わなければならないようになるのではないかと考えております。  次に鶴見炭素工業株式会社についてでございますが、現在この会社は製塩を廃止しておりますので、既設設備を売却させ、その代金をもつて返納に当らせるというつもりでおります。従つて要返納金の取立ては不可能ではないかと考えております。  次に石川県水産物製造業会、及び北陸工業株式会社についてでありますが、両社とも解散いたしましたので、清算人に対して債権請求方の申入れをいたしております。なお北陸工業株式会社につきましては、一部の返済をいたしておりまして、誠意は認められますけれども、他の債務が多い関係もありまして、全額の回収は困難ではないかと考えられております。石川県水産物につきましては、要返納金取立ては可能である、かように考えております。  次に松浦工業株式会社に関する分でございますが、これにつきましても極力督促いたしまして、これが取立てを行いたい、かように考えております。  次に二百四十一号経費の年度区分をみだつたもの、これは鹿兒島地方專売局におきまして、同局易居町分室の塩倉庫補充新築その他工事が年度内に完成したものとして、二十二年度予算から代金として六十八万二千六百円を支出したのは、本工事は区画整理施行中の換地に建築するもので、当時都市計画執行者である鹿兒島市におきましては、早急敷地の引渡しを言明しておりましたので、本工事の造作材はすでに工作済となつており、旬日余りにして竣工の見込みがありましたから、換地さえ解決すれば基礎工事に即時着手できるように資材その他を敷地内に準備せしめ、一応竣工したものとして処理したのでございます。もつとも請負金額は既完成の工事に対してのみ支拂いまして、未完成分に対する六十二万五百五十円は便宜保管していたのでありますが、市当局の区画整理が鹿兒島県との交渉その他手続問題のため、意外に延引いたしまして、客年の十二月ようやく換地の引継ぎがあつたので、工事にただちに着手し、本年一月二十五日竣工したような状況でございます。なお今後におきましては十分注意をいたしまして、かようなことのないようにいたしたいと考えております。  次は二四九号、物品の購入に当り納入の事実がないのに代金を支拂つたものという事項でございますが、これは広島地方專売局におきまして西本木材株式会社に対し、昭和二十二年五月から二十三年三月までの間に、木箱五万一千個、代金四百四十六万一千六百五十円を支拂つたという件に関するものでございますが、これにつきましては広島地方專売局におきましては倉庫土屋等が戰災をこうむりまして、多量の木箱を收容する適当な建物がありませんので、納付指定数量を納期内に全部搬入せしめますと野積みのやむなきに至りまして、汚損、濡損等を生じまするのと、他面当時の電力原木及び労力等の獲得のために、毎月契約予定数料に相当する納付指定を行いまして、これに対して遅滯なく代金を支拂わなければ木箱の供給が不円滑となりまして、製造作業に重大な支障を来しますので、やむを得ず便宜の措置といたしまして西本木材株式会社に対して、同社をして約九十坪の倉庫を建設せしめ、これに蔵置をいたしまして、作業に支障を生じない程度に逐次搬入せしめておつたのでありますが、これは会計検査の当時八千六百二十九木箱の未納がありましたのは遺憾でございまして、今後かかることのないように十分注意をいたしたい、かように考えております。なお未納木箱八千六百二十九個につきましては二十三年八月に完納せしめまして、契約書に基いて納入遅延賠償金二十四万七千七百十七円を納付せしめております。以上であります。

綿貫謹一会計検査院事務官

○綿貫説明員 各省、各庁から御説明がございましたので、繰返して私の方から申し上げることは重複いたしますが、ただ印刷局の問題であります。二三七号の事項。物品の売拂に当り措置当を得ないもの、というところでありますが、先ほどの御説明であると一キロあたり十六銭で売つたのは妥当であるという御説明でございましたので、その点私どもの見方を申し上げて御審議の御参考にいたしたいと存じます。  なるほどこのしわ紙はしわ紙としての公定価格あるいはしわ紙のほごとしての公定価格は、そういう幅の狭い公定価格はないのでありますが、一般くず紙としての公定価格はございません。それはしわ紙でありませんけれども、一つのくず紙たることに間違いないと思うのであります。なおこれは十六銭でお売りになつておるのでありますが、朝陽会が業者に売り渡しました際の価格というものは、二十二年四月から七月までは一キロあたり一円六十銭、つまり十倍の値段でお売りになつておるのであります。それから次は八月から九月の間は一キロあたり十円六十八銭。十六銭から見ますと非常に高い値でお売りになつておる。その次は十九円二十銭、つまり十月から翌年の三月までの間は十九円二十銭それを十六銭でお売りになつておつて、これは先ほども御説明がありましたように、朝陽会としてはその販路を開拓するために相当の努力があつたと思います。つまりこれを売ることによつて朝陽会は非常な利益を得ておるのであります。この点から考えましても、少くとも公定価格の範囲くらいでお売りになつて一向差支えないのじやないか。つまり一般くず紙としての公定価格から見て、その値段でお売りになるのがむしろ当然ではないかとわれわれは考えるのであります。朝陽会はこれだけでざつと九百万円くらいの利益を得ておる計算であります。そこでいかに考えましても十六銭という値段は安いのじやないか、こういうことです。ことに説明にもございますように、われわれの方からこういうものを出しました後における、いわゆる二十三年度といたしましてはキロあたり三十五円で、大体公定価格でお売りになつておる。その点から考えても当時十六銭が安かつたということは、われわれとしては見方は間違つてはおらぬと考えておる次第でございます。なお個々の問題につきまして御質問がございますれば、その際御説明いたしたいと存じます。

深澤義守日本共産党

○深澤委員 大した問題ではないと思いますが、今意見の食い違いがございましたのでちよつとお伺いしたいのであります。財団法人印刷局朝陽会というものはどういう目的をもつてつくられたものであるか。それからその組織の内容はどういうものであるか。その点をちよつとお聞きしたいと思います。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 印刷局朝陽会、ただいま印刷庁朝陽会と申しておりますが、これは庁員の福利厚生事業を目的といたしておるのであります。その構成といたしましては同会に専従の事務員を置きまして、それぞれの事務を運営いたしております。

深澤義守日本共産党

○深澤委員 福利厚生施設であつて、結局その事業内容はどういうものを目的としておるか。何か事業をやるのですか。つまりその事業はどういうものであり、それからその事業の内容はどういうものをやるものであるかというようなことがお聞きしたいのであります。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 御説明申し上げます。これは私もそう古くございませんで、明瞭なことは存じておりませんが、当初いろいろ不動産などを持つておりまして、それから出て参りました益金をもつて、あるいは局員の運動会についていろいろ施設をしたり、それに参加するということをやつております。現在におきましては、ただいまここに問題になつておりますしわ紙の販路を見出すと同時に、それを売りさばく活用の道をつくるというようないろいろなことをやつておるわけであります。具体的にどういつたもくろみということになるとただいまここに資料を持つておりませんので、はつきりいたしませんが、大体不動産を持つておりますし、もちろん運転資金を持つておりますから、そういう面におきまして、一応は独立しながら、しかも局員の厚生福利施設について、いろいろの援助をするというようなことをやつております。

深澤義守日本共産党

○深澤委員 そうするとこの組織は、印刷局に就職しております人をもつて組織しておるのですか。それともそういうものでなくて、別個の財団法人として特定の人たちによつて経営されておるものですか。そういうような組織の点をちよつとお聞きしたいのです。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 先ほどちよつと申し上げたと思いますが、この朝陽会の従事員、事務員と申しますのは、すべて局員外でございます。局員ではございません。それぞれの朝陽会の経費によつて使用しておる者であります。

深澤義守日本共産党

○深澤委員 そうしますと、朝陽会が今申しましたようなくず紙の販売によつて非常に利益を得た。その利益の処分というようなものは、印刷局に関係ある方々の福利厚生施設に使うというようなことになつておりますか。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 関係あると申しましても、印刷庁が団体としていろいろな事業を行います。たとえば運動会だとかいうようなときに、その施設をしたり、あるいは出場者のねぎらいをやつたりするようなことをしております。あるいは常に市場より安い物を買いまして、局員にこれをわけたりするようなこともあります。

深澤義守日本共産党

○深澤委員 もう一つお伺いいしますが、この印刷局の朝陽会は、一応印刷局に勤めておる方々とは組織的には関係はなくて、結局独立した一つの団体であるということが言えるわけですな。今の御説明によつて印刷局のいろいろな福利厚生施設関係に対して、寄附等をやるというようなことがある。そういたしますと、この印刷局朝陽会の運営は、全然印刷局の運営とは切り離された独立の運営になつているように承知できるわけでありますが、この朝陽会を運営されている方は、直接官庁としての印刷局とは何らの関係がない、こういうぐあいに承知できるわけですか。その点が一点。それから朝陽会を現在運営されておる方々は、印刷局とは全然別個の形において運営されておるのか。あるいはまた印刷局に今までおられた方々で退官したというような方々が入つてこれを運営しておられるのか。そういような点についてくどいようでありますが、もう少し御説明を願いたい。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 ただいま私御説明の中で、一点申し忘れましたのでこの際申し添えます。朝陽会の事務に従事する者は全部朝陽会の職員でありますが、この会長は印刷庁長官が名誉職としてこれに当つております。それから現在同会の構成メンバーであります方々のすべては、かつて印刷局におられた方であります。

本間俊一民主自由党

○本間委員長 私の方からちよつと結論的にお聞きしたいのですが、この印刷局のしわ紙の売拂い單価は、その当時妥当だと当局は考えておつたという説明きりになつておるのですが、やはりそういう見解を今日もなお保持しておられるわけですか。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 ただいまの値段の点でございますが、実は二十一年度に八銭で売つておりましたものを、当時の物価指数等を考慮しましてそれの二倍にいたしました。当時われわれとしてはそれで適正なものを考えました。なお、これは二十四年になりますが、後になりまして物価庁にあてまして公定価格を設定するようにお願いもいたしております。価格につきましては、時時刻々変化をして参りますので、この十六銭が必ずしもそのまま妥当であるということは考えておりませんので、その後におきましては、ここに書きました通り、二十三年の四月におきましてはキロ四円六十八銭、九月におきましては九円、現在はまた値下りいたしまして四円というふうに改めております。ただ先ほどお話のキロ三十五円ではございませんで、これは多分貫三十五円だと思いますが、そのように価格の点につきまして、検査院の御指示もありまして、私の方で研究いたしまして適正に修正をいたしております。

藤枝泉介民主自由党

○藤枝委員 朝陽会の性質もだんだん伺つたのでありますが、これは今の課長さんに伺つてもむりかもしれませんが、キロ十六銭で朝陽会に売拂い、その朝陽会が一円六十銭、あるいは会計検査院の方からお話になつた十円六十八銭、十九円二十銭というようなもので売られておるということは、当時局の方では御承知だつたのですか。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 当時私この仕事をやつておりませんので、よく存じておりませんが、相当な利潤は認めたと思います。御指摘のように一円六十銭、十円六十八銭も、それは裸で出したものか、あるいは加工したものか、その辺もよく存じませんが、若干の利潤があるということはおそらく認めたと思います。これだけの差があることをはたして承知しておつたかどうか。今私お答えできないのであります。

本間俊一民主自由党

○本間委員長 そうするとこの売拂い価格に対しては、会計検査院の批難を承服しているということですね。

呉藤恒大蔵事務官

○呉藤説明員 そういうことでございます。

本間俊一民主自由党

○本間委員長 ほかに御質疑ありませんか——、それでは主計局の調査課長から租税の関係の説明を一応伺うことにいたします。

忠佐市大蔵事務官

○忠説明員 昭和二十二年度の決算に現れました租税関係の事項につきまして、二、三申し上げさしていただきたいと思います。  まず御審議の順序といたしまして、昭和二十二年度の租税の徴收事務につきまして、どういう年柄であつたかということを簡單に述べさせていただきたいと思いますが、御承知の通りいかにして健全財政を盛立てるかということについて、非常に努力を拂い始めた年でございまして、財政の面におきましては相当の苦労をいたした年でありますと同時に、税の面においても非常に苦労をした年でございます。まず財産税が昭和二十二年に申告納税をするというような段階から始まりまして、昭和二十二年度におきましては所得税あるいは法人税等に新しい申告納税制度というものを取入れまして、これについてまつたく新しい税制を施行いたしたのであります。しかも相当のインフレの高進時期でございましたために、その納税が国民にとりましては、苦痛を訴える程度の相当重いという感じを抱かしめたような関係もございまして、なかなか運営がうまく参りません。もう一つ申し上げたいことは、当時労働攻勢が相当上向き状態を示しておつたときでございまして、官庁関係においても、従来の執務の伝統をもつていたしましては、とうてい克服できないというようないろいろ困難の場面に到達いたした折でございます。従いまして新税の創設、それは新しい財産税等の負担増加というような面において、徴税事務そのものが非常に増しておりましたのみならず、これを納税する国民の側にとりましては相当負担増加になる。なおこれを処理いたしまする税務職員の体制は十分とは行きかねる。かような悪條件ぞろいの状態でございまして、予算額に計上されました租税收入をあげるということについて、相当懸念をもつて迎えられたような次第でございます。従いまして昭和二十二年度は十二月になりましても、租税の歳入は予算の三分の一程度という状態でございまして、一月以降に予算の三分の二をあげる、かような困難な状態に陷つておつた次第でございます。幸いにして国民各位の御理解と税務職員の努力とによりまして、予算を相当上まわる徴収成績を上げたような次第でございます。かようなことを申し上げることはいかがかと思いますけれども、昨年のシヤウプ使節団の勧告書にも、こういう状態においてこれだけの歳入を確保したことは、一つの偉業であるというようなことをうたわれておるような次第でございますが、まつたくそういう感じをただいまも持つているような次第でございます。しかるにその事務の内容につきましては、非常に遺憾とする点が多々見受けられのでございます。そのうち会計検査院で御指摘になりました九十三件は、いずれも取扱い上の注意を怠つたとか、あるいは十分に盡すべき手を盡しておらなかつたというような事務手続上の誤りのものばかりございまして、全部会計検査院の御指摘の通りでございます。この点につきまして徴收不足を来しておるものにつきましては、徴收手続をいたしまして、なお税の払込みの遅れているものにつきましては、それぞれ拂込みの手続をとらせるようにしてございます。なお税務官庁の取扱いといたしまして、かような調査の粗漏のため、あるいは簡單な誤謬のために課税の上に過不足を生じまして、これがために国民の納税思想に悪い影響を及ぼすということにつきましては、大にい反省を要する点がございますので、関係の当該官吏に対しましては、嚴重な警告を発して、将来こういう間違いをできるだけ少くするように現在いたしておるような次第でございます。個々の詳細な問題につきましては、御質問等によりまして申し上げさせていただきたいと思います。概括的にさような状況を一応申し上げたわけでございます。

本間俊一民主自由党

○本間委員長 御質問がありますか。

深澤義守日本共産党

○深澤委員 一七五から一九三までの源泉徴收所得税の未拂込に対する徴收当を得ないものという件でありますが、これを一覧いたしますと、相当大きな会社あるいはその他の事業場が、一応従業者に拂うべきものを天引に差引きまして、当然それを納税しなければならぬのを怠つているように見られるわけでありますが、これはいずれも指摘しておりますように、所得税法の違反を犯しているわけであります。これに対しましては大蔵当局としてどういう御処置をとられたかをお伺いしたいと思います。

忠佐市大蔵事務官

○忠説明員 御指摘の通り源泉徴收の税額は、法律上から申しますれば支拂うべき賃金あるいは配当から税を差引いて、それを国に納めることになつておりますが、帶納しておれば他人の資金を流用したのではないか、かような見解が出るわけでありますが、実は当時は労働攻勢の最も高潮に達したときでございましたし、企業方面におきましては、相当資金の点で苦慮いたしておりました当時でございまするし、また税に対する融資は行わないという方針がとられておりましたために、たとえば給與の支拂いに追われまして税引で渡しておいて、税の分は四苦八苦をして結局帶納になつたというような面が相当見受けられると思います。従いましてこの中の相当のものは、ただいまのような状況に追い込まれまして税の佛込みが遅れた、かように考えられるものがあるということは認めてよいと思います。しかしこれは所得税法の建前から申しますと、全然的はずれでございまして、やはり支拂うべき賃金及び差引くべき税金は、それぞれはつきりと区別を立ててもらう必要がございます。現在におきましては、税引で給與を支拂つておつて、税をそのままにするということは大体是正されたと思いまするか、当面の会計検査院御指摘の事案につきましては、それぞれ会社に対しまして徴收令状を発して、全部取立てております。

深澤義守日本共産党

○深澤委員 たとえば一七五の東京芝浦電気株式会社のごときが、非常に多額なものを約一年近く帶納しておつたわけであります。これらも、今申しましたように税引で支拂つておいて、あとから納税すべき金を調達するというような状態であつたかどうか。もしそうであつて、一応その金を会社資金に流用しておるということになりますれば、これは相当問題であると考えるわけでありますが、この東京芝浦についてはどういうような具体的な理由であつたか、その点をお伺いしたい。  それから一七六の関東配電株式会社ほか四会社、これも相当の帶納額があるようでありますが、関東配電のごときは、これは独占事業てあつて、相当会社の内容も充実しておつたわけであります。従つてこれらはまず労賃を支拂つておいて、あとで納入すべき税金の分を心配するといういうな事情、そういう内容の惡い事業会社ではないと考えておるわけでありますが、こういうような会社におきましても、今御説明のようなやむを得ない事情があつたのかどうか。それとも一時会社の資金にそうしたものを流用しておつたというような事実があつたのかどうか。この二つの項目につきまして、具体的におわかりになつておつたらひとつお伺いしたいと思います。

忠佐市大蔵事務官

○忠説明員 まずお尋ねの芝浦電気株式会社の件でございまするが、未納の税金につきまして督促状を発しまして、その後財産の差押えをいたしました。公売をいたして未納税金後取立てをいたすという計画を進めておりましたが、会社の方でその前に税を納めて参りましたので、全部この事件は完結になつております。  それから関東配電の事件につきましては、未納額についてこちらで納税の通知をいたしましたところが、会社が納めております。なおお尋ねのこの税をどういうぐあいに会社で利用しておつたかという点につきましては、ただいま手元に調査いたしたものがございませんので、お答え申し上げかねます。

深澤義守日本共産党

○深澤委員 どうも大事なところがまだ報告されないのでまことに遺憾なのでありますが、この点ひとつあとでよろしいからお伺いしたいと思います。  それから一八八に八幡警察署に未拂いがあつたというようなことでありますが、これは一体どういう理由で未拂いであつたのでありますか。

忠佐市大蔵事務官

○忠説明員 手元にありまする材料によりましては、多少理由がはつきりいたしませんですが、八幡警察署におきましては、前にこの事務について相当熟練しておりました職員が退職いたしまして、事務引継ぎが不備であつた。それで前例によつて税金を納めていたところが、納め不足ができたというような調査になつております。そうしてこの納め不足の分は、税務署からの通知によつてすぐに納めてしまつた、かような報告になつております。

本間俊一民主自由党

○本間委員長 よろしうございますか。ほかにございますれば——ほかにないようでございますから、きようはこの程度で終ることにいたします。  次会は三日午後一時から開くことにいたしまして、本日はこれで散会いたします。     午後二時二十九分散会

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