議院運営委員会 第39号
- 発言数
- 88 件
- 登壇者
- 12 名
- 会派数
- 8
- 開催日
- 1950/03/31
会議録
○大村委員長 これより会議を開きます。 本日の本会議の議事に関する件を議題といたします。
○大池事務総長 本日の議事の件について御報告を申し上げ、かつ御協議を願いたいと思います。本日の議事日程には、先日参議院から回付されました米国対日援助見返資金特別会計法の一部を改正する法律案が載つておる次第であります。これに対する衆議院の態度等を決定していただきたい。きようは最終的な期限の三月三十一日になつておりますので、この回付案を賛成するかしないかという点で御協議をお願いしたいと思います。これが済みますれば、あときよう中にお願いしなければならないものが三、四件ございますので、それを御協議願いたいと思います。その第一は、政府職員の新給與実施に関するところの修正案がけさほど参議院から参つております。それの回付案の取扱い方と、それから期限付でお願いしなければならないと思いますのは、国家行政組織法の一部を改正する法律案が内閣委員会から参つております。それから社会保險審議会、社会保險医療協議会、社会保險審査官及び社会保險審査会の設置に関する法律案が参議院から送付されております。それと最後に公認会計士法の一部を改正する法律案、これも登録期間が本日一ぱいで切れる点がありまして、お願いしたいということになつております。この賠償庁臨時設置法の一部を改正する法律案は、場合によれば本日でなくても、期限に関係はございませんので、御協議を願いたいと思います。第一の米国の見返資金の方は、各党の御態度がきまつておりますれば御報告を願いまして、それによつて回付案を賛成するか、賛成しないかという点を御協議願いたいと思います。
○倉石委員 私の方では回付案に同調いたします。
○土井委員 これはわが党といたしましても大体のむ方針であります。
○林(百)委員 共産党は反対です。
○石野委員 労農党は反対です。
○石田(一)委員 この日程そのものには私たちは賛成であります。
○大村委員長 それでは、日程第一につきましては共産党及び労農党が反対の御意向でありますが、これを本日議事日程に上程することに御異議ございませんか。
○大村委員長 それではそのように決します。
○大池事務総長 参議院の回付案を承認するかしないかということは起立でけつこうでございますか。
○椎熊委員 起立でよいと思う。
○林(百)委員 決議案はどうなつておりますか。
○大池事務総長 決議案は出ておりません。 それから次に、本日午前中に参議院から修正を受けて返つてまいりました政府職員の新給與実施に関する法律の一部を改正する法律案、これは三月三十一日で給與実施の法律の期限がなくなつてしまいますので、本院においては一年間の延長になつて決議をして向うへ送つたのでありますが、参議院の方では七月三十一日に修正をして参つておる案でございます。これにつきまして、これをのむかのまぬか各派の御態度を御決定願いまして、本会議の取扱いを御決定願いたいと思います。
○倉石委員 本案について、私どもの方は賛成いたしかねるのであります。
○土井委員 わが党といたしましては、大体参議院の回付案を承認しようという態度を取つております。
○椎熊委員 参議院の回付案は、この案が衆議院にあつた当時のわが党の主張と同じになつて来ておるのですから、反対しようにも反対し得ない立場にありますので、参議院の回付案に賛成いたします。すなわち、のむということであります。
○林(百)委員 私の方は、これは一日でも六千三百七円に反対だと言つておつたのが一年になつた、今度はまた半年になりましたから、次善策として参議院の修正案に賛成いたします。
○石田(一)委員 国協党も参議院の回付案をのむつもりであります。
○石野議員 農民党も参議院の回付案に賛成であります。
○高倉定助君 私も賛成であります。
○佐竹晴記君 賛成であります。
○大村委員長 賛否の態度は、自由党のほかは参議院の回付案をのむということであります。つきましては、これを本日の本会議に上程することに御異議ありませんか。
○大村委員長 それではそのように決しました。
○倉石委員 これはただいま承りますと、野党側は皆さん御反対のようでありますので、記名投票で採決を御決定願います。
○大池事務総長 それでは記名投票でお願いいたします。その記名投票によりまして、のむのまぬがきまりまして、のまないということになりますれば、次に二段の問題が起ろうと思います。それは今すぐはわかりませんでしようが、これがきまりましたあとで、国家行政組織法の一法を改正する法律案、社会保險審議会並びに公認会計士法を緊急上程いたすことに御異議がないようでありましたら、そういう順序にいたします。賠償庁の方は本日でなくてもよいわけです。
○椎熊委員 新給與の方は、記名投票を終れば、その結果によつては次に入らずに処置しなければならぬ。
○大池事務総長 そういうことがありますれば、暫時休憩して御相談をいたします。
○倉石委員 ただいま議題になつております政府職員の新給與実施に関する法律案の一部を改正する法律案、参議院回付のものについて、ただいま御決定のように記名投票でこれをとるかとらないかということを御決定願つて、その場合に両院協議会を必要とするような事態になつた場合に休憩をしていただいて、参議院側と打合せをする、そういう必要がないときにはそのままで続行する、こういうふうに御決定を願いたいと思います。
○大村委員長 倉石君の御提議に御異議ありませんか。
○林(百)委員 ちよつと事務総長に伺いたい。これは、かりに三分の二なかつたとすれば廃案になるのですか。
○大池事務総長 そういうことです。
○林(百)委員 すると、両院協議会になつた場合にはどういうことになるのですか。
○大池事務総長 三分の二以上になれば衆議院の案通りの法律になる。もし三分の二が得られなければ、法律となりませんから、廃案になつてしまう。そこで、廃案になつては困るという場合に両院協議会を開いて、両院の打合せができればよいわけです。
○林(百)委員 そうすると、投票する前に、もし三分の二が得られるか得られないかということの見通しがついたならば両院協議会を設けるべきじやないのですか。
○大池事務総長 そういうことです。両院協議会を求めましても、ゆつくり協議する余地がある問題であるならば、それはその方で御決定を願えると思いますが、きよう一日で決定しなければ、あしたからなくなつてしまう。両院協議会を求めれば、参議院が応じて、きよう中に両院協議会を開く準備があるかないかということをお打合せがあると思います。
○林(百)委員 その場合に記名投票はしないわけですか。
○大池事務総長 しません。
○石田(一)委員 今、両院協議会のことの話が進んでおりますが、両院協議会の各院の委員を選ぶ方法は、やはり従来通りの方法によつて選ぶのですか。
○大池事務総長 これは正式には議場における連記投票でございますが、今まで連記投票をしたことはございませんで、議長一任で進めておるわけであります。従いまして、両院協議会を求めることになれば、もう一ぺん休憩して打合せを願わなければならぬと思う。両院協議会を求める場合においては、ちよつと休憩して御相談しようということになつております。
○林(百)委員 ちよつと伺いますが、連記無記名投票、これはやはり多数党の人が全部とることになるのですか。実際の結果は議長指名ということになりますね。どう工作しても少数派は入れないわけですか。
○大池事務総長 そういうことです。
○椎熊委員 こういう問題は野党なども入れた方がよいと思うから、議長におかれましては適当に御配慮願いたいと思います。
○大村委員長 この際お諮りいたします。運営委員会は一応休憩にしておきまして、議事の都合によりましてさらにお集まりを願います。 午後七時三十二分休憩 ――――◇――――― 午後八時四十二分開議
○大村委員長 休憩前に引続いて会議を開きます。
○倉石委員 先ほどの政府職員の新給與実施に関する法律の一部を改正する法律案に対しまして、両院協議会を開催していただきたいと思います。
○田中(織)委員 かしこまつて聞くのもどうかと思いますけれども、結局三分の二の再議決を前提として両院協議会を開くという意味ですか。
○倉石委員 そういうことは別問題といたしまして、先ほどの本会議の議決の状態を見まして、過半数は参議院の回付案に反対の意思を表明されたのであります。その状態は皆さん御承知の通りでありますから、一応両院で協議をいたしまして、そこで話合いがつくことをわれわれは希望するのであります。
○林(百)委員 これがもし三分の二にならないということになれば、少くとも野党のわれわれとしては、むしろ廃案になつた方がいいのだから、これは両院協議会を開くまでもないと思います。自由党の諸君は、一応三分の二あつても、あるいは参議院と衆議院の円満なる話合いをつけるためにやるのですか。
○倉石委員 そういうことです。
○林(百)委員 三分の二あると言うのですか。憲法の五十九條で行つてもいいのですけれども、しかしながら衆参両院の円満なる妥結点を見出すためにということですか。
○倉石委員 そういうことです。
○石田(一)委員 ちよつと事務総長にお伺いします。この案について両院協議会が開かれますね。この両院協議会の出席委員の三分の二以上によつて協議会の成案ができるのですが、その成案が今日の零時に至つても得られない場合には、本案はどうなりますか。
○大池事務総長 それは廃案でしよう。
○石田(一)委員 もう一つ聞きたいのは、もしこれが廃案となりました場合に、政府はこの新給與の件に関しては法律を持たなくなるわけですね。
○大池事務総長 そういうことです。
○石田(一)委員 それはもちろん政府に開くことでしようけれども、その際政府が、あすならあす、あらためてこの字句をちよつと一部かえて、また再び国会に提出して来るという形は、一事不再議の原則に反しますか、反しませんか。
○大池事務総長 それは全然法律がなくなつてしましたのだから、ない場合には放任できないから新しい法律を持つて来るということはてきるでしよう。
○土井委員 事務総長にちよつと伺いますが、内容が全然同一のものであれば一事不再議になりますね。
○大池事務総長 それは、今度は昔と違つて、一事不再議の原則のはつきりしたものがないのです。この前われわれがその條文を入れたところが、むしられて、全然一事不再議の原則をはつきり書いたものはございませんけれども、国会としては意思が決定しておるから、全然同しものはいかぬという議論が出ると思います。それは一事不再議としてわれわれ取扱うべきものにあらずという議論が出ますけれども、出してはいかぬという、はつきりした、露骨な規定はないように考えております。前にはありました。
○土井委員 そうなつて来るというと、一つの法律が廃案になつてしまつて、それから後、院内におけるところのいろいろな面から見て、一定の期間を置くことによつて同一の案件が成立するという見通しがつく場合に、そういうことがしばしば繰返されるというような運営の上における弊害が出て来る。従つて、そういう弊害の生ずべきものを同じような形で論議することは不都合だと思う。たとい一事不再議という文字があるなしにかかわらず…。
○大池事務総長 論理的にそうなります。その期間が一箇月たつておるとか二箇月たつたというような事情の変化があれば別ですが……。
○大村委員長 ただいま倉石君から両院協議会を開きたいという提議があつたのでありますが、それに対して各派の御意見を伺います。
○石田(一)委員 ちよつと質問したいのですが、今回の両院協議会の委員長はどちらの番ですか。
○大池事務総長 それは両方から十人ずつ出まして、そこで抽籤して決定することになります。
○石田(一)委員 今、一事不再議の原則は書かれていないということでありますけれども、この中に後会に継続しないという明文がありますね。但し、特別委員会とか常任委員会に付託された場合にはその限りではない、この原則からみても、一つの案件が審議中会期が満了したならば、次の会に継続はしないという條文があるのにもかかわらず、一つの同じ案件が一つの会期に再び提出されていいということは、この類推解釈からしても私は不当だと思います。
○大池事務総長 私どもも、そういう解釈を持つております。
○林(百)委員 これは両院協議会を求めるというのですが、衆議院は両院協議会を求めることができるとあるのですけれども、これらの事務の取扱いは、だれか動議を出すわけですか。
○大池事務総長 本会議で出します。
○林(百)委員 それに対して討論、採決をするわけですか。
○大池事務総長 必要とすればそういうことになります。
○林(百)委員 参議院も同じことをやるのですか。
○大池事務総長 参議院は受けて立ちます。
○林(百)委員 そういう態勢があるときに、散会した後ならばどうなりますか。
○大池事務総長 散会した後なら方法がないから、そういう場合には求めないでしよう。
○林(百)委員 それはどうなりますか。
○大池事務総長 散会はしておりません。
○大村委員長 ちよつと懇談を願います。
○大村委員長 暫時休憩いたします。 午後八時五十六分休憩 ――――◇――――― 午後九時五分開議
○大村委員長 休憩前に引続き会議を開きます。
○倉石委員 先ほど私は両院協議会の御提案を申し上げたのでありますが、大分時間もたつてしまつて、そういうことをやつておる余裕もないようでありますから撤回いたします。
○土井委員 実は先ほど、ほかならぬ自由党の議院運営の総帥である倉石君から両院協議会を開いてもらいたいということであつたので、別室でいろいろ協議した結果、その要求に態ずるという、きわめて雅量ある態度をとつて参りました。ところが、たまたまただいま御提案のように、動議を撤回されるということに相なりましたので、そういうことであれば、われわれとしても一応また野党としての態度の変更を求めなければならぬから、暫時御休憩を願いまして、野党の相談をいたしたいと思います。
○大村委員長 それでは十分間休憩いたします。 午後九時七分休憩 ――――◇――――― 午後九時二十二分開議
○大村委員長 休憩前に引続いて会議を開きます。
○土井委員 先ほど倉石君の方から両院協議会を開いてもらいたいという動議が撤回されたのであります。その後さらに野党の懇談会を開いた結果、野党全体といたしましても、動議を撤回された以上は、ただちに本会議を開いて議事を進めるようにおとりはからいを願いたい、かように思うのであります。
○佐々木(秀)委員 わが党は、動議提出者の倉石君がその動議を撤回されたのでありますから、両院協議会を開くということは一応流しまして、議場において採決をしたいということを希望いたします。
○林(百)委員 採決というのは、憲法五十九條の三分の二の採決になるわけですね。念のためにお聞きします。
○大村委員長 ただちに本会議を開くことに御異議ありませんか。
○大村委員長 それではさようにいたしまして、本日はこれで散会いたします。 午後九時二十五分散会