議院運営委員会 第32号
- 発言数
- 65 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1950/03/18
会議録
○大村委員長 これより開会いたします。 まず、法務委員会の委員派遣承認申請の件について、議長より諮問があります。初めに事務総長より説明を願いまして、次に法務委員会より花村委員長が御出席になつておりますから、特に派遣の理由について承ることにいたします。
○大池事務総長 法務委員長の方から委員派遣の承認申請が参つております。それは商法の一部改正法律案の審査のために、名古屋、大阪、福岡、この三市に小玉治行君、三木武夫君、これが東海班として四日間、角田幸吉君、吉田省三君、石川金次郎君、これが近畿班として五日間、押谷富三君、田中堯平君、これが九州班で七日間、それだけの派遣をいたしたいということであります。
○大村委員長 次に花村委員長。
○花村法務委員長 ただいま事務総長からお話があつた通り、今、商法の一部改正法案が提案されておりまして、この法案は諸君のお手元にまわつておることだろうと思うのでありまするが御承知のように、わが商法、なかんずく会社法は、ドイツ法系を模倣いたしたのでありまして、今回の改正は英米法に切りかえようというのであります。これは新聞紙上を通じても御承知だろうと思いますが、授権資本制、あるいはまた無額面制を取入れまして、画期的な商法の改正をやろうというのであります。従いまして、こういう重大な法案でありまするがゆえに、でき得る限りにおいて国民の多くの階層の意見を取入れて、この改正案に織込むということこそ、衆議院でなさなければならぬ重大な役割であると考えるのであります。さような意味におきまして、全国の各階層の有力な人々を衆議院に呼びまして、公聽会を開くことも一つの方途として考えられまするが、そういたしますると、相当の経費も要しまするので、便法として、衆議院より法務委員会の代表者が各地区へ出張して公聽会を開くことによつて、多くの人々の意見を聞こう、こういうのであります。参議院においては、すでに各地区に二名の委員を派遣することにし名古屋は四日、大阪は五日、福岡は七日という日取りをすでに決定をいたしました。衆議院もこれに同調して一緒にやつてもらえぬかという相談もあつたのでありまするが、これはこういう相談があるないにかかわらず、衆議院は衆議院として、独自の立場で、そういうことをなさなければならぬことは当然であります。その結果参議院の方でも幸いに衆議院の法務委員会の意見と一致をいたしましたので、ただいま事務総長から読上げましたような意図のもとに、各地区に委員が出張いたしまして、公聽会を開こうというのであります。さような次第でありまするから何とぞ御賛成のほどをお願いいたしておきます。
○林(百)委員 出張して具体的にどういうことをされるのですか。
○花村法務委員長 具体的には各実業方面の有力者並びに労働組合等の有力者、あるいはまた大阪、名古屋、福岡における会社方面に関係を持つておる学者、実務家のおもな人をお招きいたしまして、その意見を聞こうというのでありまするが、ぜひそうしてもらいたいというので、向うからも申入れもあり、向うで公聽会を開く大体の準備もいたしております。
○林(百)委員 そういう人たちを全部この国会へ呼んで、ここで皆さんが調べてやられるという方法は、どうしてとられなかつたのですか。
○花村法務委員長 そういうこともやります。
○林(百)委員 また地方に出張して公聽会をやるのか。
○花村法務委員長 ここでやるのは東京を中心にしたものです。大阪、福岡等から来て意見を述べてもらうということはなかなか困難です。
○佐々木(秀)委員 委員長にお伺いいたしますが、もちろんこういう法案を出すときには、法案の提案者がいろいろな方面から研究されて、法案の原案というものが出ておるのだろうと思いますが、その原案をごらんになつて、これでは不備だ、委員会として十分各地方の一般の意見も聞かなければ、ある程度修正を要する点もあると、いうようなお考えもあつて……。
○花村法務委員長 もちろんそうです。今度の改正案はごらんになつたかどうか知りませんが、資本と経営の面を分離をいたしまして、小株主の権利を拡大強化をいたしておるのです。でありまするので、会社経営者の側からもいろいろと陳情もあります。そうしてまた小株主の方からもいろいろ意見がありまして、陳情書がいろいろ山をなすくらいあるわけで、いろいろ異論がありまするので、従つて各階層の意見を十分に聞くということが、最も必要であろうと存じます。
○佐々木(秀)委員 その委員長の考えまた委員の方々も、重要法案であるので、大衆の意見、また関係者の意見を聽取して万全を期して、りつぱな法律をつくるという御趣旨のもとに出張なされるということにつきましては、私も賛成であります。ただ従来から、委員派遣ということは、成るべく国会の閉会中を利用するという建前があり、議会の運営に支障を来さないということが、その原則でなければならぬことも御承知の通りである。同時にまた経費の関係もありますので、なるべく派遣委員の数を最小限度に限定するということも一つの原則であります。そういう原則をよくお考えになつて、できるだけ期間あるいは委員というものを縮小して、最小限度に縮めて、その委員派遣を承認せられるように私は希望するものである。ただその具体的のことにつきましては、議長に一任ということの含みを入れまして、これに賛成したいのであります。
○土井委員 大体ただいま佐々木君からも言われたように、委員派遣の問題については、これはお互いに万やむを得ざる必要の場合のみにとどめるという方法をとらなければならないのでありますが、どうもわれわれの今までの関係からいうと、法務委員会が一番出張しておる。商法の一部を改正するという問題はもとより重要問題に相違ないが、各委員会に相当重要な法案が審議されておるけれども、他の委員会はその一つ一つの法案審議の過程において、実際に出張して調査するということは比較的少い。法務委員会に限つてまた法務委員会としてはいろいろ委託されておる事項の中で出張して調べなければならないような場合もあるけれども、法案それ自身の一つの事項につきまして、出張してやらなければならないということは、ちよつと考えられないのだ。たとえばどこへ出張されるということを言つておるのか私知りませんが、東京において商工会議所関係のものを調べることができるのではないか。近畿・九州・東海、こういう方面に出かけて行つて調べなくても、東京近在のものだけでも、十分に商法改正のための内容の調査ということは可能なのではないか。そういう点についてはもつと愼重に取扱う必要があると思います。
○林(百)委員 参議院の方は選挙も控えておりますし、方々に散ることも考えられますが、かりに地方に行くとしても、少くとも関西なら関西一ところに行つて、関西方面の業界の意見を聞くことはわかりますが、九州・近畿・名古屋という方に、商法改正のためにわざわざ委員を出すということは納得しがたい。その辺も先ほど佐々木君から意見もあつたから、議長としても適当な配慮をされて、前例にもなりますし、各委員会の基準にもなると思いますので、愼重にやつてもらいたい。
○佐々木(秀)委員 林君の意見もありましたように、そういう点を勘案して議長において、最小限度に縮めることにお願いして、一應承認の形をとつたらどうです。
○花村法務委員長 ただいま土井君から、何か法務委員会が出張が多いようなお話で、しかも出張が妥当でないような意味に解釈されたのでありますが、御承知のように、法務委員会は憲法にのつとつて国政調査をやつておりますので、その国政調査に何らの予算も持たず、あらゆる面から希望し、要求して参りまする国政調査を取上げてやつておるので、委員等も、むしろ自腹を切つてやつておるような関係がありますので、むしろ委員からいえば、迷惑であり、氣の毒であるとは考えられるのだが、出張することをもつてよしとするような委員は一人もおりません。法務委員会から議長にあてた報告書も出ておりまするので、いかなる仕事をやつておるか、まだごらんにならぬと思うが憲法上われわれに與えられた国政調査を、いかに眞劍にやつておるかということを、もう少し勉強して、関心事を持つて、まじめに私は考えてもらいたいと思う。ただ出張する一事をとらえて、何か委員がうまいことでもしておるような考えを持つことは大なる間違いである。これはひとつ再認識をしてもらうことを希望しますと同時に、ただいまの案をむしろわれわれが提唱するよりも、社会党の猪俣君や石川君が非常に熱意をもつてやつており、また共産党の諸君もそれに同調して、そうあるべきである、こういう意見が強いのだ。むしろわれわれがそういう意見を出して同意を求めたというよりも、社会党なり、共産党なりの諸君の方が熱意をもつてやつておるので、われわれもその熱意に対しては大いに敬意を表すると同時に、そうあるべきことに当然であるから、われわれも賛成しておるような次第でありまするので、この点ひとつ誤解のないようにお願いをいたしたいと思います。
○土井委員 ただいま花村委員長から抗議的な御意見がありましたが、ことにその御意見の中に、何か議員が出張することについて、うまいことをやつておるように解釈したがごとき御説がありましたが、私はそういうようなものの考え方に出発するのではないのでありまして、御承知のように、運営委員会では、出張の問題は、できるだけ最小限度にすべきであるということとそれから国会開会中の議員の出張ということは、できるだけこれは整備してもらうようにしなければならぬということは、前々から運営委員会の原則として徹底しておるのであります。従つてその面によつて、この出張については万やむを得ざるものだけを認めるという態度をとつておるのであります。各委員会は、すべて憲法に従つて、それぞれみづからの権利を執行しておるのであつて、このこと自体に対して私は文句を言うわけじやない。ところが事実上において、法務委員会から出て来るところの出張の面は、比較的多いのであります。比較上の問題である。もとよりその出張いたして調査すべき対象の軽重、内容ということについても、よく承知しております。しかし全体の振合いの上からいつてみても、もう一つはただいま出張しようとする商法の一部改正法律案、こういう問題が出ておりますが、これの重大性ということは、もとより法務委員会としては重大であることは言うまでもありません。しからば他の委員会では、一つの法案が出た場合に、これを決定するためには、これは重大であるから、ぜひ出張しなければならぬ。こういう問題が出て来れば、これはその軽重をだれが判断するかというに、運営委員会において判断する以外にありませんけれども、根本的に否定すべき根拠というものは、そう発見されるものではない。それを強く主張せられるということになれば、なかなか困難なのであります。そういう意味合いにおいて、われわれはできるだけ出張を制限して、そうしてこつちにおつてなおその目的を果し得るというようなことであるならば、そういう方法をとつてもらいたいということが、私の主張なのであります。ところがただいまのお言葉によりますと、何かそれに対して反対することがけしからぬというような御議論でございます。またはなはだ遺憾にたえないのは、勉強した方がよいというよけいなお言葉等も入つております。勉強するとかしないというような、自分は博学であつて、私自身がいかにも勉強が足らないというような、そういうものの言い方というものは、少くも委員長としてのお言葉では私はないと思う。そういう点については御訂正を願いたいと思う。
○倉石委員 ただいまの土井君の御意見に対する花村委員長のお話でありまするが、言葉が少し足りなかつたようであります。私は法務委員長にお尋ねいたしたいのでありますが、商法改正を審議するために、法務委員会は地方に出張されて、そうしていわば公聽会と同じようなことをおやりになるようなお話でありまするが、その主催をされるところはどこでありますか。
○花村法務委員長 主催をするのは、たとえば大阪なら大阪における会社方面の実業家、会社を実際に運営しておる人々、並びにその会社において働いておりまする労組の関係者で、向うで準備をしておつてくれます。たとえば商工会議所等が中心になつて、おそらく百人くらいは集めるでしよう。
○倉石委員 もう一つお尋ねいたしますが、法案を提出された政府では、今までに公聽会をおやりになつておられるのではありませんか。
○花村法務委員長 公聽会というものはやりますまいが、民間の有力者の意見は審議会で聞いておりましよう。法務府の役人も委員と一緒に同道して、民間の声を聞いておる。東京でもそうした会社方面の人々の希望によつて二回ばかりやりました。そのときはわれわれ委員も全部行き、法務庁の役人も参りまして、多くの人の意見を聞いたのでありまするが、法案を提出された法務庁の役人も、非常に参考になつたと言うて喜んでおる。それで関西方面へ行く場合もぜひ同道したいという希望を持つておるようです。
○倉石委員 そこでただいま土井君のお話になりましたように、各法案はいずれもこれは重要な法案でございまするので、十分に大衆の意思を聞くことも必要でございますが、ただいまの委員長のお話を承りますと、私はいろいろ前例にもなると思いますので、本日は御決定を延ばしていただいて、次会に決定していただくように希望いたします。
○花村法務委員長 これは参議院の方と同調するのが先方の便宜でもあり、またこつちとしても、参議院のみが大衆の意見を聞いて、衆議院はそれを聞かぬということも、衆議院としての役割の面から見て、どうかと考えるのです。でき得るならば、参議院の方も衆議院と同調してともにやりたい。こう言うておるのでありますから、この機会にやはり決定していただく方がよいのではないかと思います。しかし参議院は参議院でやるがよい、衆議院はやらぬでもよい、こういう御意見ならば、またそれでもよろしゆうございます。しかしわれわれとしては、むしろ衆議院に先議として法案が出ておるのでありますから、参議院よりも先がけて衆議院が当然なさなければならぬことじやないか、大衆の声を、衆議院が、むしろ進んで参議院よりも先に聞くという方途を講ずることこそ、われわれの職責じやないかと考える。その点ひとつもう少し十分にお考えになつて、委員派遣の先例はいくら多くてもいいじやないか。しかしながらそれは予算との関係がありまするので、無制限というわけには行きますまいが、むしろ重要な法案に対しては、あらゆる面の大衆の意見を聞いて、それを取入れるということこそやるベきことであつて、こういう先例はよい先例でありまするから、この先例をつくつて、ほかの委員会において、もし重大な法案が出た場合においては、おやりになるのがいいじやないですか、そう私は考える。その点十分にお考え願いたいと思います。
○土井委員 先ほどの私に対する花村君の御意見の中に、私に対して不遜の言葉がありますから、その点を先に御訂正願いたいと思います。
○花村法務委員長 不遜という意味で言うたわけじやないが、不遜とおとりになるのは……。
○土井委員 もう少し勉強したがよいというのは、侮辱的な言葉じやないか。
○花村法務委員長 よく法務委員会の報告書をごらんになつてもらいたいという意味です。ごらんになりましたか。
○土井委員 勉強したがよいということは、けしからぬことだ。
○花村法務委員長 法務委員会が、ただ、いたずらに重要な国費を使つて出張するというようなことを言うて、いかにも不満であられるように言われるから、不満を言うどころじやありませんよ、委員は少くとも大きな犠牲を拂つて、物質的、精神的の犠牲を拂つてそうして働いておるのだから、その面をよく買つてもらわなければいかぬという意味なんです。
○土井委員 法務委員会のみでありません。すべての委員はそういう状態でやつておるのだ。それはよくわかつておる。もう少し勉強したらよいだろうという言葉は、私に対する侮辱的言葉です。そのことをお取消しになるかどうか。
○花村法務委員長 それだから今釈明したのではありませんか。そういう意味でもう少し法務委員会で委員を……
○田中(織)委員 花村法務委員長は釈明をされたと言われておりますけれども、むしろ、挑戰して来ておる。われわれはこの問題のはつきりしない限りこれはただ單に土井君だけの問題でない。運営委員会全体を侮辱しておる。われわれは議長の諮問に応じて、この委員派遣が公正妥当なるものであるかということについて、いろいろな角度から意見を申し述べることに対して、法務委員長が自分の委員会からの派遣であるからといつて、われわれ運営委員を一見侮辱するような言辞を弄するということは、私は許さるべきでないと思う。前にどういう言葉を申されたかは、私そのときにはおりませんでしたけれども、今釈明に名をかつて言われることは、明らかに不遜の言でありその態度こそわれわれ徹底的に糾彈しなければならぬ。
○石田(博)委員 この問題は、私も今法務委員長の御説明を伺つておりまして、非常に納得の行かない言葉があつた。本委員会において、委員派遣の件を審議いたします基準というものは、それは法案がどういう重要性があるかどうかということは、もとより参考にいたさなければなりませんが、法律案として出て来て、それが国民に拘束力を持つておる以上、すべてがいろいろな意味において重要性を持つことは当然であります。そうしてまた国民各階層の意見を徴するということの必要は当然でありますが、その必要を満すためには、公聽会という制度が現存しておる。そういう諸種の方面を勘案いたしまして、本委員会は議長の諮問に応じて回答するのであつて、出された要求書、申請書に対してわれわれが意見を述べ、あるいは反対意見を述べ、あるいは質疑をしたりすることが、その法案に対する勉強の十分、不十分に由来するのであるからというような御見解は、本委員会の持つておりまする権限に対する重大なる失言であると私どもは考えます。従つてこの御失言の内容の件が解決されない以上は、私どももこの問題についてこれ以上議論することができないという、ただいまの御議論に賛成であります。従つて本申請書についての審議は暫次延期されんことを望みます。
○花村法務委員長 ちよつと弁明しておきます。今誤解があるようですが、私は土井君が、法務委員会があまりにも出張が多過ぎるというようなお話があつたので、多いかどうかはわれわれはあずかり知らざるところである。しかし憲法上與えられた国政調査の問題がいろいろと出て参りますので、そのうち最も重要なるものを取上げて、そうして法務委員としてなすべきことをやつて来たという関係にある。しかもその報告書も一々議長の手元へ出ておりますので、それを見ていただけば、委員を派遣した成果はどこにあるのか、 何をやつておるのかということが、一目瞭然でありまして、なるほどこれは委員を派遣することが必要であろうということを認めてもらえるだろうと思うのです。それで今ちよつとどうも委員を派遣するのがいかにも惡いような口吻を漏らされたので、そこで私は法務委員会が何をやつておるか、それをよく報告書によつて見てもらいたいという意味のことを言うたのであつて何も土井君を侮辱しようとかしないとか、そんな問題は少しも考えておりません。そういう私心を挟んだことは私毛頭考えておりません。そういう意味ですから、どう聞かれたか知りませんが、私はそういう侮辱的な意味で言うたとは、今なお考えておりませんが、そういうわけですから、あしからずお願いいたします。
○土井委員 私が先ほど法務委員会からの出張が、他の委員会の関係から比較的多いということを申し上げたのはこの委員会では、他の委員会から出されておる出張調査も拒否しておる場合がしばしばあるのであります。委員会といたしましては、どの委員会にかかつておる法律案も非常に重大な問題である私は法務委員会にかけられている法案が重大で、他の委員会の法案は重大でないとは考えられない。他の委員会から、やはり出張して十分調査したいという場合その重要さは同等に考えておる。しかし他の委員会等の場合でも、この運営委員会といたしましては拒否する面が非常に多いのである。そういう面から考えて来るといわゆる全体のバランスといいますか、必ずしも運営委員会は全体のバランスだけを考える必要がないと言われればそうでありましようが国会が閉会されておつて国政審議の場合に出張される場合に、全体のバランスを見て許すということができるのであつて、全体の振合いの上から見て、比較的に多いということは、それが出張に値しないとか、あるいは出張してうまいことをやつておるとか、そういうことをわれわれはごうまつも考えておらない。従つて各委員会にかけられておる法案の一つ一つについて、重大であるから出張したいということを申し込まれた場合に、そのことを運営委員会で予算の面とにらみ合せて、またその他の委員会の出張の度合とにらみ合せて、勢いその結果を議長まで答申することに相なつておるのであります。その意味で私は申し上けたのである。たまたま花村委員長の言葉の中には法務委員会が非常に熱心にやつておる。そうしてかえつて委員諸君が出張することに迷惑を感じておる。それはどの委員会も平等だと思つておるのであります。ところが末尾の言葉の中に、もう少し勉強したらどうか、こういうことを言われておる。勉強したらということは、君は勉強しないからわからないのだという一つの反語と同じであります。そういう言語は私は委員長として言うべきことではないのではないか。ただいま御釈明になつたところによりますると、侮辱、侮蔑をするとか何とかいうことは、ごうまつも考えておらないということでありまするから、私もそういうことが明確に委員長から言われてありますから了解はしますけれども、少くもそういう言葉を、今後吐かれることについては、十分御注意を特にお願いしたいと私は思います。
○林(百)委員 きようはいろいろ案件もあると思いますから、この案件は法務委員長の切なる願いもありましたが次会に各党の態度を決定せられるように願います。
○大村委員長 だんだん御意見がありましたが、本件は次会に決定するに御異議ありませんか。
○大村委員長 それでは次会まで延期をいたします。
○石田(一)委員 決定されたことについてとやかくいうのでありませんが、この委員会は法務委員長の出席を求めて、国政調査がいかに必要かということを聞けば足りるのでありまして、その法務委員長の言葉の中に、本委員会を侮辱されたような言辞があつた。そのことについての釈明もあつたが、いわゆる言葉の不用意な使い方があつたということでこれが委員会を侮辱されたというような感情的な意味においてこれが次会に延期されるということは私は了承できません。私たちがこれを派遣することが必要かどうかということを判断するのは、法務委員長の今まで言われたことで、十分でありますので、法務委員長が一応退席なさつた後にでも、われわれの独自の見解において決すればよいと思う。法務委員長の一つの言葉が、委員会を侮辱したということにからまつて、これが延期されることは、なお惡い先例を残すことになる。私たちは委員長の言葉に左右されるのではない、独自の権限においてやるのである。その言葉にからんで延期されることについては異議をさしはさみます。
○石田(博)委員 それはそういう意味ではない。私は石田一松君のお考えも十分わかりますがわれわれがこういう委員派遣の件を審査する角度はいろいろな角度がある。たとえばごく具体的な例を上げるならば、本委員会はこういう面の予算も勘案しながら決定しなければならぬし、いま一つ本院全体の運営の上からいつて、院の開会中、審議継続中に議員が本院を離れることがどうであるかという点も考えなければならぬ。さらに本院審議の法案が、議会の運営の上からいつて、出張して事情を聽取するという方法が妥当であるかどうかも考えなければならぬ。そういう諸般の事情から考えなければならないために、委員長の説明を求めるわけであつて、その委員長の説明を求める場合において、委員長が説明する範囲というものは、おのずからあなたの言われる通りきまつておる。同時にその立場というものは十分了承された上でなければならぬ。ところが現在説明された段階において、しかも本日の運営委員会の今後に残されておる運営委員会としての案件の状態からみて、両方勘案して、本日結論を出す段階でないというので延期する。そういう点を勘案して次会に延期するということに決定したい。
○石田(一)委員 それならよろしい。 —————————————
○大池事務総長 別府国際温泉文化都市建設法案という議案が、大体共産党は入つておらぬようでありますが、各党御賛成で出ております。この議案の取扱い方について御希望が各派においてあられるようでありますから、一応提出者側から御説明を願つて、もしうまく行けばきようにもお願いしたいという御希望があるようであります。
○田中(織)委員 この法案については、特に提出者の筆頭に上つておる永田節君から、私ども社会党に対して前前から十分連絡があるわけでありますが、党内に異見もある関係上、それに委員会の審査省略ということになつておるので、その点について社会党として難色があるわけです。
○佐々木(秀)委員 提出者の顔ぶれを見ても、各党派にわたつておるようです。この内容については各党にも御了解を得ておることでありますし、その必要性等は地方文化開発のためにも、外貨獲得という意味からも必要でありますので、われわれとしてはできるだけ本日御決定願つて、委員会審査省略の形で、これを上程することに御決定願いたいという強い希望を持つております。
○大村委員長 速記をとめて懇談にいたします。
○大村委員長 速記を始めてください。
○大池事務総長 次にお願いをしたいと思いますのは、この前の運営委員会でお話を願いました、渡米国会議員団に対する米国並びにカナダの好意、これに対する感謝決議の件でございます。これは参議院の方と大体決議案等についても諸種の打合せをいたしまして、その決議案の案文等について御協議を申し上げて、上程の準備に取運ぶのが当然でございましたが、参議院の方では御承知の通り前会の自由討議に基いて、運営委員会ではさつそく感謝決議をやるということに決定をいたしまして、感謝決議の趣旨弁明は運営委員長がされることに決定をし、決議の内容についても、諸種の関係で関係方面の意向をも確めた上、間違いのないようにということで交渉しておりまして、その交渉に案外時を要しまして、昨日の本会議の直前に案文等がきまつて、それによつてすでに議決をいたされたのであります。従つてその案文等は、両院のいろいろの打合せ等に基く皆さんの御意見を徴するいとまがなかつたのでありますが、ただいまお手元に差上げてあります文章に相なつたのであります。向うは衆議院という字が参議院という字にかわつておるだけでありまして、最初の原案は、衆議院、参議院というような字もなかつたのであります。最後に私どもの事務的の意向をも取入れて、そういうぐあいに最終的に直していただいて、こういうことになつたのであります。それで一応参議院側ででき上つたものと、内容を全然同じにしてお願いができればけつこうと思つて、印刷をしておりますから、一応これを読んでみます。 渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議 衆議院は、わが国会議員団が連合国最高司令官マツカーサ元帥の極めて好意的な斡旋により、米国民主政治の理念並びに運営研究のため渡米した際、米国連邦議会及び議会図書館、南カロライナ、マサチューセッツ及びニユーヨーク各州議会と訪問した諸都市その他朝野各界及びハワイ・テリトリーが、わが議員団に示された好意並びに厚遇に対し、ここに、深甚な感謝の意を表わすため、次の決議をする。 そもそもマツカーサ元帥は、わが国の民主的、平和的文化国家としての再建のため、不断に援助され、この目的達成のため、今般特にわが国会議員団が米国民主政治の理念並びにその運営を親しく調査し得る機会を供與されたのである。 議員団は、全行程を通じ、米国各地において同国国民の心からなる歓迎を受け、米国連邦議会及び各州議会の議事運営を議場において傍聽する等、特別の便宜を供與され、特に南カ口ライナ、マサチューセッツ及びニューヨーク各州議会においては、上下両院の共同決議をもつて議員団歓待の意を表明された。 一行は、二ヶ月間にわたる米国視察によつて、民主政治のあり方を充 分に調査研究し、多大の成果を收めて三月十三日帰国したのである。 衆議院は、ここに連合国最高司令官マツカーサー元帥に対し、深甚な敬意と謝意を表し且、つ、米国連邦議会及び議会図書館、南カロライナ、マサチューセッツ及びニューヨーク各州議会並びに訪問した諸都市その他朝野各界及びハワイ・テリトリーの好意と厚遇に対し、衷心より感謝の意を表明するとともに一行の体得してきた知識を活用し、民主国家の建設と議会政治の完成のために一段の努力をいたし、もつて世界平和と民主主義の発展に寄與せんとする決意を宣明する。 それからカナダの方に対する感謝決議はきわめて簡單でございまして、 日本国会議員同に寄せられたカナダの厚意に対する感謝決議 衆議院は、わが国国会議員団がカナダを視察した際、同国議会、政府並びに国民の示された好意と厚遇に対し、深甚な感謝の意を表わすため、次の決議をする。 今般、わが国会議員団は、民主政治の理念と運営を親しく調査するため渡米したのであるが、その際カナダ政府より鄭重な招待を受け、同国議会の運営をも併せて調査することができたのである。 議員団は、オッタワにおいて、カナダ国民の心からなる歓迎の裡に、同国議会及び政府より鄭重な歓待を受け、議場の傍聽についても特に便宜を供與されたのである。 衆議院は、一行の帰国に当つて、ここに、カナダ議会、政府並びに同国国民の示された好意と厚遇に対し、衷心より感謝の意を表する。
○大村委員長 速記をとめて懇談に移ります。
○大村委員長 速記を始めてください。 それでは懇談会できまりましたように、終りから二行目の「一行の体得して来た知識を活用し」を削除いたします。そのほか全文ということで御異議ございませんか。
○林(百)委員 私の方は反対しておきます。
○大池事務総長 多数によつてそのように決します。
○大池事務総長 カナダの方はこのままでけつこうですか。
○大池事務総長 それでは感謝決議の取扱い方でございますが、これはむしろさつぱりと、これだけの中味が出ておることでありますから、趣旨弁明も何もいらないのですから、議長発議で、こういう決議をすることに御異議ありませんかということでやつたらどうですか。
○大池事務総長 それではそのようにいたします。 —————————————
○大池事務総長 そうしますと考査委員会の廃止の決議案が出ておりまして、その取扱いの件については疑問もありますので、御相談願いたいと思いますが、時間の都合もありますので、次会まで御延期願つてかまいませんか。
○大村委員長 それでは次の委員会まで延期いたしまして、次に御了承願いたい件がございます。それはG・Sとの連絡について先方からの申入れがございます。つまりガバメント・セクションとの議員の連絡の点について、先方からの申出でございます。議案について、渉外課を通じてG・Sに提出したものの説明のために、議員がG・Sに出頭される場合には、必ず渉外課を通じてG・Sの方に連絡をして、その指示によつて出頭されるように願いたい。あらかじめ、G・Sの方に提出される前に議員が渉外課を通じて出ております関係から、その議案について各議員が、あの議案について向うの方に出かけて説明したいという申出が相当あるわけであります。そういう場合には、渉外課を通じていただけば、渉外課の方からG・Sの方に、いつ来てくれという指示がございますので、それによつて出頭されろように願いたい。あらかじめ連絡をいたしませんで、直接に向うへ参りまして議員が面会を求められる場合が最近あるようでございまして、そうなることはひとつ御遠慮願いたいという申入でございます。これは先方ではせつかくおいでになつた方を、きようは時間がないからとお帰しすることも非常に心苦しいということから、こういう申出があるわけでございます。しかし党としての交渉の件は別のものと思われまして、その点については触れておりません。議案に対して議員個人が行つて説明したいという場合だけの問題でございます。その点だけをお含みおきを願いたいと思います。 —————————————
○大村委員長 次に本会議の議事の件を議題といたします。
○大池事務総長 本日の本会議の議事の件について簡單にお願いいたしたいと思いますが、米國とカナダに対する感謝決議の議長発議を最初にお願いして、次に日程に入ります。日程第一は決算であります。決算委員長本間俊一さんの御報告があります。反対討論は共産党の井之口政雄さん。日程第二、これは経済安定委員長小野瀬忠兵衞さんの委員長報告、共産党は反対しておられますが、討論はございません。日程第三の水路業務法案は、運輸委員会の委員尾崎末吉君から委員長報告がありまして、反対討論は共産党の上村進さん。日程第四はこれはきようあげるかどうか場内交渉にされたいということでありますから、後ほど申し上げます。趣旨弁明は玉置信一さんがいたすことになつております、それだけであります。
○林(百)委員 緊急質問は……
○林(百)委員 官房長官を呼んでくれるように要求したのだが……。
○大池委員長 先ほど共産党からお話がありましたので、連絡をとりましたところ、当時は外出中でありまして、午後でなければ出席できないという御返事であつたのであります。
○林(百)委員 次会には必ず出てもらうように連絡をとつてもらいたい。
○大村委員長 本日の本会議は一時半から開会することに御異議ありませんか。
○大村委員長 次会の開会の日は公報をもつて御通知申し上げます。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時五分散会