海外同胞引揚に関する特別委員会 第3号
- 発言数
- 24 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1949/12/22
会議録
○安部委員長代理 これより会議を開きます。 先ほど参議院並びに衆議院の海外同胞引揚に関する委員の懇談会がありまして、いろいろ議論がありましたが、まずその後の運営方針につきまして、お諮りしたいと思うのであります。皆さんの御提案なり、あるいは御意見なりを承らしていただきたいと思います。
○玉置(信)委員 ただいま委員長の申されたことく、参議院と衆議院の合同打合会におきまして、いろいろと今後の引揚げ対策について、意見を交換いたしましたうちの、第一番に取上げていただきたいと思うことは、引揚げ促進に関する決議案を、本会議に明日提出していただきたいということであります。その決議案の内容は、申すまでもなく従来とは少しく情勢が異なつて参つております。すなわち昨日の対日理事会における状況等も勘案いたしまして、今度の決議案は、世界的な、いわゆる国境を越えての人類の運動として取上げていただきますために、世界赤十字社、あるいは世界人道協会、あるいは国連等に対しても、わが国民の熱望、国会の意思が反映する方法を加味いたしましたところの決議文をつくつていただきまして…… 〔安倍委員長代理退席、委員長着席〕 これを明日本会議で決定していただくようにおとりはからいを願いたいのであります。その文案等につきましては委員長に一任をすることに私からここに動議を提出いたしたいと思います。
○中山委員長 玉置委員より動議が出ましたが、それに御賛成の方ございますか。
○安部委員 玉置委員の御提案に賛成します。決議案の起草委員を委員中より指名するか、あるいは委員長において適当にこれを草案するようにしたい、こう考えます。
○池見委員 私は全面的に賛成いたします。同時に参議院との緊密なる連絡のもとにやつていただきたいと思います。
○安部委員 その点に関しまして、占領治下にあるのでありますから、一応それを世界赤十字社なり、あるいは万国キリスト教青年会とか、そういう団体に呼びかける前に、やはり関係当局と懇談いたしまして、何かの便宜を與えてもらうというような方法をとることを條件としたいと思うのであります。
○竹村委員 実はその起草される内容——引揚げについてもちろんそういう決議案に対しては問題ないのですけれども、今どなたか言われたように、占領下にある、このことははつきりしておるわけです。従つて問題は、全般的に、先ほど言われたような国連とか、そういうようなところへ出されるということについても、われわれは占領下にあるという点から、やはり十分考えなければいかぬ。従つて個々の国々、たとえばソ連、中共、あるいは南方方面にも残つているというような実情から、その個々の国々にお願いするというような点が問題になるのであつて、昨日の新聞を見ましても、そういう国際的な関連の中に、われわれが衆議院としてすぐそこに持つて行くというようなことは、どうかと思うので、その点内容については十分検討していただきたい。
○玉置(信)委員 私が申し上げたのは、そうした国際的な団体にこの決議文を差上げてお願いするという意味でなくして、決議文の中に、われわれ日本国民のあげての熱望のあること、国会としてのこの運動に対する希望等が反映するような意味を取入れるということでございます。ただいまの御発言の当面の個々の国々に対する反映ももちろん必要である。従いまして、案文の作成につきましては、相当愼重にやること、もとより必要であろうと思うのであります。
○並木委員 決議案の問題ですが、ついこの間本院では決議案を出した。そうしてわれわれの決議案は、あくまでもやはり行政部に対する決議案である。行政部をスキツプして対外関係においての決議案というものはないわけです。形の上においてわれわれはああいう強烈な決議案を出して、縛られておるのは行政部である。内閣の方からあの決議に基いた経過なり、そういうものが一応正式のルートを通つてわれわれに報告されて、しかる上に再び内閣に対する決議というものが行われるのが、ほんとうの道なんです。われわれはつまり内閣との関係において、あるわけです。それを今そういう正式の報告も受けず、また十分の理由づけがなくて、いきなり何かそこに飛躍した決議案というようなものを出すことは、これが院外の運動ならいざ知らず、国会における一つの行動としては、そこに何かまた手続上欠けているような気がするのです。たとえば緊急質問か何か出して、情報によるとこういうふうだけれども、どうなつているかということを、政府について答弁を求める、こういう段階が一つほしいのではないですか。私はそういうふうに感ずるのですが、いかがですか。
○柄澤委員 神山委員が、委員ではございませんけれども、委員外の発言を求めておりますので、皆様にお諮りを願います。
○中山委員長 皆様にお諮りいたします。
○安部委員 委員外の発言は必要はないと思います。
○玉置(信)委員 ただいま並木委員から第六国会における決議案に対し、政府側のその決議に対する態度、あるいは方針等の報吉がないままに、重ねてこれをやることはどうかという御趣旨の御意見でございましたが、私はこれは何ら国会運営の面において違法ではないと思います。話合いでどうなつても、これは私は固持いたしませんが、しかし情勢が情勢であるがゆえに、重ねて先ほど申しました意味の決議をするということは、先刻衆参両院の懇談会において、今後さらに熱烈な国民運動を展開するその第一段階として、まず国会がこの意思を表明するという申合せの点から行きまして、これは当然やるべき筋合いのものでないかと思いますので、一言意見を申し述べます。
○並木委員 ちよつとお断りしておきますが、私は違法だと申し上げた覚えはないので、つまり妥当でないというふうな意味にとつていただかないと、われわれは困ります。手続上われわれは国会という最高の権威の上に、行政府を通じてこの問題をやつているわけでしよう。そのために、行政府の方から当然われわれの方へ、こういう緊急事態のときには、何らかの中間報告があつてしかるべきである。ですから、そういう手続をふんで、しかる上にやらないと、何か正当のルート以外のものでわれわれが動かされて、またその決議が宙に浮いて来て、それがちつとも内閣を縛つておらないというようでは困る。こういう意味で申し上げたのですから、その点誤解のないようにお願いいたします。
○池見委員 ただいま並木委員の発言も、しごくごもつともとは思いますけれども、第六国会においての決議案も、少くとも現下においては、その状況なり、その内容等においては、国民はよくこれを了解しておると思いますが、少くとも昨日の対日理事会における状況というものは、従来われわれが引揚促進委員会において考えておつたことが、きわめて明確に現われて来て、ここに情勢はいわゆる急転回をしたと思う。この場合において、国民に対して、国会がこの決議案を新たに提案して、もつて決議するということは、当然やるべき義務だと考えております。この意味において私は玉置委員の提案に賛成します。
○中山委員長 私もここで委員長としてでなく、一委員として発言させていただきますが、ああいう決議案を出しましたのは、第六国会であつたと記憶しております。第五国会におきましても、あの決議案を上程いたしました。だから各国会に一度ずつ上程することは、かまわないのじやないかという気持が、今いたしておりますのですが………。
○並木委員 それはよくわかる。ですから、この場合の決議案に対して、対日理事会というものが開かれたというような報道もあるし、そういう形をとらなければおかしいというのです。本来ならば、内閣の方から当然その経過について正式な報告が来ることになつておるのですが、そういう方式をふむべきだということを言つておるのです。だから私は、決議案そのものに対する反対という意味じやないのです。それを出すには、十分われわれが国会として基礎を持ち根拠を持つた手続をふんでやらないと、あとから困るようなことが起るのじやないか、こういうふうに私は考えております。ですから、当然この間の経過に対して、内閣の方から報告があるわけなのですから、その報告を緊急に求めるというような質問が行われてしかるべきだと思うのです。あるいは内閣の方から進んで発言を求めて、そして本会議場なら本会議場で、先般御決議になりました点についていろいろやつてみたところが、最近こういう情勢になつて来たというような報告があつて、初めていよいよわれわれの次の決議というものが正式に発動して来るのじやないか、こういうふうに私は考えるのです。
○中山委員 これまでそういう例を私は存じませんのですが、第五国会でも、私自身提案いたしまして、その後何ら政府側からは、しかようなものは本会議で承つておりませんので、これをやつても大してさしつかえないのじやないかというふうに考えますが……。
○並木委員 通常、決議案に対する報告書というものは、文書で来ているのです。ですからちよつと気かつきませんけれども、本来ならば本会議で報告しなければならないのです。ところが、事態がこういうふうに急になりましたから、われわれが進んで求めるということはいいと思う。
○中山委員長 けれども、返事が来ているのだつたら、それで一応一段落ついているのじやないでしようか。
○並木委員 今度の対日理事会に対する経過などというものは、正式にはわれわれは受けていないでしよう。だから、これをまず受けたらどうかと言つておるわけです。
○中山委員長 それでは決議案の内容とか、そういうものにつきましては、一応休憩いたしまして協議いたしたいと存じますが、いかがでございましようか。
○小西(英)委員 私、神山君の問題ですが、共産党の方からも、りつぱな委員の方がお見えになつているし、そしてまたこういうふうな場合に、委員以外の者が飛入りをやるということは、非常にわれわれ委員として困るので、私は反対しておきます。
○中山委員長 それでは休憩を宣します。 午後三時十九分休憩 ————◇————— 〔休憩後は開会に至らなかつた〕