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7回国会衆議院1950/02/08

運輸委員会 第2号

発言数
51
登壇者
4
会派数
1
開催日
1950/02/08

会議録

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 これより会議を開きます。  この際御報告を申し上げます。御承知の通り本委員会の委員でありました高橋定一君は、昨年十二月二十五日不幸病のため逝去いたされました。まことに哀悼の至りにたえません。  御承知の通り同君は、第五国会開会以来運輸委員会の委員として、多年の経験に基き、地道ながらも着実な研鑚の道を進んでおられたのでありまして、その誠実にしてかつ才能を誇らざる同君の風貌は、いまなお同僚たる委員諸君の脳裡にほうふつたるものがあることと存じます。同君はほとんど委員会を休まれたこともないのでありまして、今後永久に同君の姿をこの席に見出すことのできなくなりましたことに対しましては、われわれといたしましてはまことにさびしく、また痛惜にたえません。ここに高橋君の長逝に対しまして、本委員会といたしましても深く哀悼の意を表したいと思う次第であります。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 次に、国政調査承認要求の件についてお諮りをいたします。本委員会に対しましては、現在のところいまだ議案が付託になつておらないのであります。御承知の通り委員会の審査または調査活動は、原則といたしまして付託事件についてのみであります。それ以外は委員会の所管事項のうち、議長の承認を得た事項について、国政調査をなすことができることになつております。従いまして本委員会といたしましては、遠からず重要法案も提出いたされることとは思いまするが、それとは別個の観点から、わが国の運輸、交通の実情を調査し、わが国の経済的、社会的並びに地理的条件を勘案しつつ、従来の政策に再検討を加え、戦後の諸情勢の変化に即応した運輸政策の根本を確立して行く方向に進めて参りたい。かような見方から、陸運並びに海運の合理化、並びに振興対策を検討して参ることにしたらどうかと思うのであります。さらにまた、本国会においては、前国会におけるがごとき観光特別委員会はいまだ、その設置を見ていないのであります。本委員会といたしましては、この観光の問題を取上げまして、観光事業の育成、発達並びに改善をはかるために、調査研究を進めることにしてはどうかと思う次第であります。つきましてはただいま申し上げました二点、すなわち陸運並びに海運に関する事項、第二点として観光に関する事項につきまして、議長に対し国政調査の承認を得たいと思うのでありまするが、これに御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 御異議がないようでありますので、この申請をいたすことにいたします。  なお申請書の内容といたしましては、第一、調査する事項といたしまして、一、陸運並びに海運に関する事項、一、観光に関する事項、第二、調査の目的でありますが、一、陸運並びに海運の実情及び行政を調査し、その合理化並びに振興に関する対策を樹立するため、一、運輸に関して観光事業の発達改善をはかるため、第三、調査の方法として小委員会の設置、関係方面よりの意見並びに説明の聴取、資料の要求等、第四、調査の期間は、本会期中、右により国政に関する調査をいたしたいから、衆議院規則第九十四条により承認を求める。大体以上の四点、並びに今読みました項目であります。この申請項目につきまして、御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 その他御異議なしと認めまして、私がただいま朗読いたしました通り決定してさしつかえありませんか。     「異議なし」と呼ぶ者あり〕

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 それではさよう決定いたしました。  つきましてはさつそく委員長より議長にあてまして、ただいまの要求をいたしておきます。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 ただいま議決になりました当委員会の国政調査に関する件につきまして、議長から承認を得られましたならば、さつそくに国鉄の二十五年度予算につきましての説明を聴取していただきたい。この予算は、申すまでもなく国鉄並びに運輸大臣の国鉄運営の事業計画、運営方針、また企業の合理化という面が、一にこの予算に盛られておると私は考えておるのであります。かような面からいたしまして、さつそくに予算の説明を聴取せられんことを希望する次第であります。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 ただいまの岡田君の御意見に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 それではさようとりはからうことにいたします。

前田郁民主自由党

○前田(郁)委員 ただいまの岡田君の御意見はまことにけつこうでありまして、それと関連しておるかと思いますが、第一国会以来数次にわたる運賃の値上げが行われたのでありますが、そのたびごとに私どもは非常な責任を感じて参つたわけであります。ただいま国有鉄道というものが公共企業体としてできまして、そうして独立採算制をもつてやるということになつておるわけでありますが、私ども最近におけるところの国鉄の実情、内容がどういうふうになつておるかということを、まず今国会の旁頭において国有鉄道の総裁から聴取することは、本委員会としてやらねばならぬ重大な一つの問題ではないかと思うのでありますが、ただいまの予算の説明のある場合に、国有鉄道の総裁に出席してもらいまして、そうして国有鉄道の現況というものを説明してもらうように、委員長から通知していただいたらどうかと思います。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 別に御異議もありますまいから、前田君の御意見を採用いたしまして、さよう国鉄総裁に申し入れまして、ここで説明いたさすようにいたします。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 その他御意見もありませねば、これより請願の審査に入ります。これより審査を願います請願につきましては、採否の決定は後日に留保いたしますから、あらかじめ御了承をお願いしておきます。  日程第九、川口、小本間鉄道敷設の請願、山本猛夫君紹介、文書表第二二二号。岡田君かわつて説明を願います。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 川口、小本間鉄道敷設に関する請願につきまして御説明申し上げます。  本請願は岩手県岩手郡葛巻町長三浦藤兵衛外二千五百名の熱烈なる請願によるものであります。その要点は、岩手郡川口村より同郡の御堂村、葛巻町、江刈村を経て、下閉伊郡小川村、岩泉町、小本村に至る間に鉄道路線を敷設していただきたいというのであります。  本路線沿線にある資源のおもなものは、小川村における石炭、並びにこれと並産いたしております耐火粘土であります。この搬出の目的だけでも鉄道敷設の価値は十分にあります。現に大正末期、小川村より小鳥谷駅に至る岩手炭鉱鉄道が計画され、現実に工事が進められましたが、財界の変動のために中止となりまして今日に至つておるのであります。その他の地下資源といたしましてはマンガン、金、銅鉱等各所にあります。  次に重要な資源は林産物でありまして、この地方は全国有数の木炭生産地であり、これはトラック輸送では間に合わないのであります。沿線至るところ滞貨の山をなしておる現状であります。  右のような資源開発のために、また地方文化進展のため、ぜひ御審議、御採択あらんことを希望いたす次第でございます。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 本件のうち、川口、小本間の鉄道につきましては、川口から葛巻に至る間は予定線になつておりません。東北本線の小鳥谷から小本に至る間が敷設法の予定線になつております。そのために川口、葛巻間については利用調査にとどまつておりますが、小鳥谷、小本間、特に浅内に至ります間は相当の狭隘河岸を通つておりますために、工事量は相当に大きくなる見込でございます。特に国境になつております国境峠附近には、約二キロに及ぶ道もできるのではないかというふうに設計上なつております。現在建設線は、御承知のようにいろいろな事情で全面的に中止をいたしております関係で、本線を急速に実現することは困難ではないか、かように存じております。  なお小本線延長の請願の件につきましては、現在茂市から宇津野までは開業しておりまして、この地方の資源線といたしまして、小本線を延長すべしという要望は非常に強いように考えられております。特に岩手窯業を中心といたしましての耐火粘土につきましては、またほかの方面においても非常に要望が強いのでございます。この生産計画に対しましては、通産省の方においてもまだ決定的な結論を実は得ておらないと、いうようになつておりまして、もしもその関係がはつきりいたしまして、将来耐火れんがを輸入にまつか、あるいはここの国産品でやるかというようなことが明確になつて参りましたら、小本線の延長につきましては割合近い将来において実現可能ではなかろうか、かように存じております。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 この小本線につきましては戦争中から、もと運輸省におきましても非常に力を注いでおられたかのように承知いたしているのであります。この沿線の重要物資につきましては、単なる戦争中における軍需物資という観点からだけでもなく、戦後における産業復興の面におきましても、私は非常に重要な物資であると考えるのであります。過去の経過から、また現在の経済復興の面からいたしまして、ぜひ早急にこれが実現に御手配くださらんことを特にお願い申し上げる次第であります。ことに今回国有鉄道法の改正に基きまして、鉄道債券の発行も可能のように法律的にはなつているのであります。かような見地からいたしまして、資金的の面につきましても特段の御手配をお願い申し上げる次第であります。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第一一、荒屋新町駅から浄法寺町、御返地村を経て東北本線に接続する間に鉄道敷設の請願、山本猛夫君紹介、女文書表第二三三号岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 本請願は、二戸郡浄法寺町長小田島勇三外四名の関係町村長より提出されたものであります。その要旨は、花輪線荒廃新町駅より二百郡浄法寺町及び御返地村を経て、東北本線に接続する、その間約三十六キロの鉄道路線を敷設していただきたいというのであります。  本計画路線は、大体におきまして平坦地のみを経由いたしておりまして、花輪線と東北線を結び、この沿線は山林地帯で約五万町歩に及ぶ豊富な山林資源を有しているのであります。用材、薪炭は非常に多量に産出いたします。ことに木炭は県下まれに見る生産地であります。また畜産、果樹、うるし液等の生産においても有名でありまして、畜産は南部馬として、うるし液は浄法寺うるしとして、全国にその名をうたわれているのであります。さらにこの地方は天然の風光に恵まれておりまして、現在八幡平を中心とする国立公園の計画が進んでおるような次第であります。どうか右事情を十分御賢察くださいまして、御審議の上、御採択あらんことを希望いたす次第でございます。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 ただいま御説明がありましたように、この区間は地形といたしましては割合に急峻でないようになつております。そのために地方資源の開発とか、あるいは輸送計画上の観点から、一時建設費の予算に計上された路線でございますけれども、その後御承知のような事情で削除された線路でございます。そういう路線が五百数十キロにわたつておる現在、急速にこの線をやることはやや困難ではなかろうかと存じておりますが、片一方において東北本線の勾配改良その他の点ともにらみ合せて、ここもまた一つの系絡候補地として考えられておりますので、今後なおよく研究の上、そういつた方面からまた実現可能ならば、できるだけ御期待に沿うように努力いたしたい、かように存じております。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第一二、小本線延長工事促進の請願、文書表第二三四号、紹介議員山本猛夫君。岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 本請願は艦泉町長中村半二郎外六名の提出になつておるのでありますが、さきに起工半ばにいたしまして一時中止となつておりまする小本線の延長敷設工事を、ぜひ実施していただきたいというのが請願の趣旨でございます。  従来当地方は日本有数の耐火粘土、石炭の生産地でありまして、さらに加えて金、銅鉱、大理石、マンガン等の地下資源を豊富に藏し、さらに林産物は千古斧鉞を入れざる約四万余町歩に及ぶ森林資源を有しておるのでありまして、現今その生産物中、移出単板製品、木材、木灰の品質並びに生産は、全国随一と称されております。この路線の開通は延びて花釜線と直結し、また将来三陸沿岸の鉄道と結び、並びに東北本線川口方面に通ずる路線と結びまする、重大なる使命を有する中枢路線であると確信いたしておるのであります。どうか右事情御勘案の上、何とぞ御審議、御採択あらんことを希望いたす次第であります。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 先ほど日程一二と一三を一緒に御返答申し上げまして、たいへん失礼いたしました。先ほど申し上げましたように、この小本線につきましては資源開発だとか、輸送系路の観点から、昭和十一年の六十九議会において建設費に計上せられました路線でありまして、戦時中もこの路線につきましては、先ほど御説明がありましたように運輸省といたしましても非常に力を入れた線路でございます。その後種々の経済的の変動等のために、宇津野まで開業いたしまして、現在その先はそのまま中止になつております。われわれがこれを資源線として一番重大に考えておりますのは、先ほど申しましたように岩手炭鉱のいわゆるシヤモツトれんがでございまして、このれんがは鉄鋼業その他にとつて必要欠くべからざるのであるというようなことと、その生産量に対する見通しがはつきりいたしましたならば、この宇津野から浅内に至る区間につきましては、運輸省といたしましては近き将来それと同時に着工いたしたい、かように考えておる次第でございます。なお浅内から小木に至る二十三キロの残りの区間につきましては、ただいまの情勢におきましては早急に実施することは困難ではなかろうか、かように考えておる次第でございます。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第一三、小鳥谷駅、小本港間鉄道敷設の請願、山本猛夫君紹介、文書表第二三五号。岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 本請願は、岩手県二戸郡小島谷村長の高屋敷與五郎外十名の関係町村長から提出いたしたのでありますが、その請願の結果は、東北本線小鳥谷駅より二戸郡姉帯村、田部村、岩手郡蔦巻町、江刈村、下閉伊郡小川村、大川村、岩泉町を経て小本港に通ずる鉄道を、敷設していただきたいというのでございます。  該線は古く大正十五年以来、しばしば政府買上げ予定線に選ばれまして、昭和三年度は買上げ予定線の第一位として、政府より発表されたことがあるのであります。本鉄道が貫通いたしますると、長く僻地として閑却されておりました各種産業は、旱天に慈雨を得たるがごとく簇生繁栄して参りまして、ことに森林産物等はわが国の最盛の林産地となりまして、また炭田の大規模なる採炭事業も開始せられ、常盤炭田のまさに尽きんとしている今日におきまして、本土首位の炭業地となる見込みであります。ひいては国家産業の一大飛躍となりまして、戦後産業の復興に益するところがはかり知れないものがあると信ずるのであります。どうか右事情を御賢察の上、御審議、御採択あらんことを希望いたす次第であります。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 本区間は鉄道の敷設法の予定路線になつておりまして、先ほど御請願のございました川口、小本間の鉄道と葛巻において合致する路線でございまして、いろいろ御説明のございましたような資源なり、あるいは地方開発なり、輸送系路上から、有望な路線の一つでございますけれども、御承知のようにこの附近は非常に急峻なところでございまして、土工量も相当に多いばかりでなく、数多くの隧道とか橋梁とかができる見込みであります。前から申しておりますように、いろいろの事情から建設線の問題はほとんど中止になつておりますような現状におきまして、従来着手いたしておりませんでしたこの区間についての建設を早急開始するということは、今のところ困難でなかろうか、かように存ずる次第でございます。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第一、山川、枕崎間鉄道敷設の請願、井上知治君紹介、文書表第六号、井上知治。——いなければ岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 本請願の要旨は、鹿児島県山川、枕崎両港は、近海及び遠洋漁業の根拠地であります。同区間一帯は、農林産物に富みまして保健及び観光地帯としてもすぐれておるにかかわりませず、輸送機関といたしましては、わずかに国営バスが通つているばかりであります。しかもその回数が、非常に少いために、物資の輸送はもとより、女、子供たちの乗車にすら、多大の困難を来しておるような現状であります。ついては先ほど申し上げました両区間にすみやかに新しく鉄道を敷設して、輸送力の増強並びに国土の開発のために資していただきたい、かように考える次第であります。どうか右事情をよく御賢察の上、御審議、御採択あらんことをお願い申し上げる次第であります。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 本区間も鉄道敷設法の予定線にはなつております。今御説明がございましたように、附近には鉱産物あるいは農産物が相当に産出されるようでございますし、なお地形は所々に丘陵もございますけれども、工事といたしまして、相当な障害になる区間はないように存ぜられますけれども、毎々申し上げておりますような事情で、やはり早急実施は困難でなかろうか、かように考える次第でございます。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第二、納内、芦別間鉄道敷設の請願、林好次君紹介、文書表第二三号。紹介議員林好次君。——いなければ岡町君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 北海道芦別炭鉱の無尽蔵というべき豊富な石炭を、道内主要工業都市、ひいては内地に輸送しようとするための納内、芦別間の鉄道敷設は、いまだに実施されていないのでありますが、同鉄道の通過地は、いずれも平坦地でありまして、工事が容易である上に、開通後のわが国産業に及ぼす重大な影響を考慮いたされまして、ぜひすみやかに同鉄道の敷設を促進せられんことをお願い申し上げる次第であります。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 この納内、芦別間の鉄道につきましては、実は予定線にもなつておりません。かつて昭和十六年調査いたしましたことがございます。経過地はお話のございましたように、割合にゆるやかな山間部でございますけれども、途中で御承知のように空知川と石狩川という大河川を横切りますために、相当大きい橋梁ができる見込みでございます。それやこれやの理由から、現在これを早急実施することは困難でなかろうか、かように存ぜられる次第でございます。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第四、五条、新宮間鉄道敷設促進の請願、前田正男君外二者紹介、文書表第一三〇号。紹介議員前田正雄君——いなければ岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 本請願の要旨は、御承知の和歌山線の五条駅から、紀州の新宮に至る紀伊半島縦断の鉄道でありますが、いわゆる五新鉄道と称せられまして、一部着工をせられておるのでありますが、戦争のため一時中止せられて現在に及んでおる次第であります。同沿線は、御承知の古野木材の産地でありまして、薪炭その他あらゆる重要地下資源を有する土地であります。また観光の好適地でもあります。しかるに鉄道が敷設せられないために、現在これらの資源輸送並びに住民の交通は、わずかに自動車に依存しておる状態でございます。どうか右事情を御賢祭の上、すみやかに同区間の鉄道の敷設の残工事を実施せられんことをお願い申し上げる次第であります。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 この五条、新宮間の百二十キロの経過地点は、御承知のように関西におきまして唯一の未開発地帯だということができるのでございまして、地方開発上、あるいは国土計画的な見地からも、この路線はそういう面からすれば非常に有望な路線ではなかろうか、かように存ぜられます。しかしながら地形は至つて急峻でございまして、先ほどお話にもありましたように、一部五条、阪本間は着工いたしましたけれども、一部六キロの区間を完了いたしまして中止になつております。近年十津川の電力開発問題もますますクローズ・アツプされて来ておりますので、あるいはそういう画とからみ合せまして、国主総合開発的に考える時期も来るのではなかろうか、こう存じておりますけれども、資金その他の点で早急実施することはいささか困難ではなかろうか、かように存ぜられる次第でございます。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第五、安城駅から碧南市に至る国鉄引込線敷設の請願、千賀康治君外一名紹介、文書表一五九号。紹介議員千賀康治君。——いなければ岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 この請願の要旨は、愛知県碧南市地方は三河土器その他鉄工、醸造、織物、農産物等の生産地であります。なお商港としての新川港、漁港として大浜港がありまして、これら貨物の移出入は常に頻繁でございます。名古屋鉄道の三河線のみでは、現在滞貨、か多くなつて来まして、非常に支障を来しておるのであります。ついては国鉄の安城駅から碧南市に至る引込線を、ぜひ事情を御賢察の上敷設していただきたい、かようにお願い申し上げる次第でございます。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 本件につきましては、今お話の、ございましたように三河鉄道においてここまで入つておりますが、非常に滞貨があるというようなお話しでありまして、実はその状況につきましては今のところまだデーターがそろつておりませんので、御返答はできかねますが、もしもそういう実情でありましたら、この三河鉄道を強化したらよいのか、あるいは御請願の趣旨に沿つて、こちらに国有鉄道を敷かせるようにした方がよいかについては、今後十分調査いたしまして結論を得たいと考えております。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第六、辺富内線の路線一部変更並びに敷設工事再開の請願、篠田弘作君外一名紹介、文書表第一六一号。紹介議員がおりませんから、岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 請願の要旨は、北海道日高本線の鵡川駅から富内訳を経まして根室本線御影駅または十勝清水駅に連絡します鉄道は、北海道東部地方と室蘭市並びに函館市を最短距離に結びまして、かつ冬季雪害のない既定路線ではありますが、途中の難関である日振トンネル工事に逢着いたしまして、遂に工事中止に至つた次第であります。ついてはこの路線の一部を変更いたしまして日高線富川駅を起点として日高に通じ、既定路線に連絡する工事を再開されたいというのが、本請願の趣旨であります。何とぞ有事情御賢察の上、御採択あらんことをお願い申し上げる次第であります。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 本件の御精願の趣旨によりますと、日振隧道が非常に難工事のために本線が中止になつたのではないか。そのために日振隧道を避けて別のルートを選定してやつてはどうかというような御趣旨にも解されるのでございますが、日振隧道はすでに八〇%は完了しておりまして、地質が悪いと申しましても、現在国有鉄道が持つておりまする技術水準をもつてしては、割合に易々たる隧道工事ではなかろうかというように存ぜられるのでありまして、ルート変更の点につきましては、さしあたりその必要性はないのではなかろうかと思われます。ただ本線はお話のように函館から根室方面に通じまする最短輸送路でございまして、本線の使命は北海道にとりまして輸送計画上からも非常に重要な路線だと考えられる次第でございますが、前々から申し上げておりますような資金の面、あるいはいろいろな面からの指導の方針もございまして、中止になつておるような次第でございますので、その点十分御了承願いたいと考える次第でございます。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第七、大糸線全通促進の請願、小川平二君紹介、第一九八号。紹介議員小川平二君。かわつて岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 大糸線は御承知のように表日本と裏日本を結ぶ最短距離でありますが、戦争のためにこの計画はわずか中土、小滝間の十七キロを残したままになつて、中止になつておるのであります。昭和二十二年度にその予算が計上されましたが、諸種の事情より実施に至らなかつたような過去の経過を持つておるのでございます。ついてはここでいろいろ申し上げるまでもなく、地方民はぜひこれが開通を熱望いたしておるのでありまして、どうか右事情御賢察の上、すみやかに裏日本と表日本をつなぐこの大糸線の全通を促進されんことを希望いたします。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 大糸線につきましては、ただいま御説明のあつた通りでございまして中土、小滝間十七キロ七分を残しまして、糸井川と松本を結ぶ百五キロの区間はできております。なおこの区間につきましても、土工工事は相当進捗いたしたのでございますが、その後手を入れておりませんために、現在は相当破壊されておるのではないかと存じております。このような資源の開発線につきましては、われわれといたしましては相当早い時期に着工いたしたいと考えております。諸般の事情が先ほどから申し上げておるような事情で、中止のやむなきに至つておるような次第でございますから、この点お含みの上、至急再開ということについてはやや困難でなかろうかと存ぜられる次第でございます。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 今までずいぶん各地から鉄道建設の請願がございまして国鉄においても、運輸省においても、その請願の趣旨は重要なり、かように認定されておる線もあるかのように承つておつたのであります。いろいろ御説明の末尾には、諸種の事情よりしてこれが新線建設はできない。こういうような御結論を下されておるようでございまするが、諸種の事情というのはどういう事情でありまするか。お漏らし願いまするならば非常にけつこうだと思うのであります。ただ単に日本の国土開発、経済復興、失業救済、こういうような樹において新設、建設が必要であるにもかかわらず、予算的処置が講ぜられないのであるか。予算的処置は講じようと思えば講ぜられるのであるが、その他の事情によつてこれが建設できないのであるかどうか。その辺のところをもし御説明をいただきますると、今後の請願を御審議願う上においても、また請願いたします上においても、非常に参考になるかと思うのであります。簡単でけつこうでありますから、事情をお話願いたいと思います。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 ただいまの御質問につきましては、関係方面とのことがございますので、速記の点は御勘弁を願いまして、御説明申し上げたいと存じます。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 速記をとめて。     〔速記中止〕

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 速記を始めて。  日程第八、隼人、大泊間鉄道敷設促進の請願、前田郁君紹介、第二一八号、紹介議員前田郁君にかわりまして岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 本請願の要旨は、鹿児島大隅地方は、全国有数の未開発宝庫として、林産、農産、畜産、水産等の重要資源を無尽蔵に包蔵しておるのであります。ついては同地方開発計画の先驅として地方民は多年隼人、大泊間の鉄道敷設を要望しておるのであります。日豊線隼人駅から古江線古江駅を接続する鉄道、及び古江線高須駅から根占町川北経由佐多町大泊に通ずる鉄道を、ぜひ敷設促進せられんことを希望申し上げる次第であります。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 本線のうち隼人、川北間は、鉄道の敷設法の予定線になつております。残りの川北、大泊間約二十六キロは予定線外でございます。沿線は農水産及び林産資源が相当に出るように調査されておりますので、やはり有望の路線だとは存ぜられますが、先ほどお話しましたような理由から、早急実施は困難ではなかろうか、かように考えられております。なお本線の古江、隼人間という所には、国営自動車も開通しており、旅客貨物の面はそういう面で一応御便宜をおはかりしておるような実情でございます。     —————————————

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 日程第一〇、大垣、赤坂間鉄道を久瀬村まで延長の請願、紹介議員木村公平君、第二二九号、木村君。——かわりまして岡田君。

岡田五郎民主自由党

○岡田(五)委員 大垣、赤坂間の鉄道を、揖斐郡久瀬村まで延長いたしますれば、地下埋蔵資源の開発、農林産物物及び必需物資の運搬、遊覧客の誘致等、沿線地方の利益は非常に大きいのであります。どうか右事情御賢察の上、地方民多年の要望を御採択あらんことを希望申し上げる次第であります。

宮澤吉弘運輸技官

○宮澤説明員 本請願につきましては、鉄道敷設法の予定線には入つておりません。現在入つておりますいわゆる垂井線と並行路線の、ように考えられますし、また揖斐までは私鉄も入つているところでございますので、調査も不十分ではございますけれども、その必要性の点でもなお考究すべき余地があるのではなかろうかと考えますので、この点今後の問題としていただきたい、かように応ずる次第でございます。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 時間も大分経過いたしておりますので、残余の日程はこれを延期いたしまして、本日はこれをもつて、散会いたします。  まことに長時間御苦労さまでした。次会は公報をもつてお知らせいたします。     午後零時四十一分散会

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