厚生委員会 第5号
- 発言数
- 16 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1949/11/24
会議録
○委員長(塚本重藏君) これより委員会を開会いたします。 本日は日程の順序に従いまして、先ず青少年飲酒取締法案を議題にいたします。最初に提案者の御説明をお願いいたします。
○姫井伊介君 只今上程されました、青少年飲酒取締法案の提出理由を申述べます前に、一言申上げたいことがあります。御承知の通り、小杉委員は、第一回国会に青少年禁酒法案を発議し、以後引続き、その法案成立のためには、一方ならぬ熱意を以て努力いたされました。それについては深く敬意を表するものであります。ところが、この法案は、その狙いには大差ありませんが、いろいろな事情からいたしまして、名前を新たにし、着物を着換えて、ここに同僚十一名の共同発議によつて、提案することになつたものであります。その点御了解を願いたいと存じます。 さて、この法案は、心と身体の発育完成期であり、修学期であり、修業期であり、結婚期であり、そして自立すべき個人生活、家庭生活、社会生活上、人生一代の中、尤も重大な出発点にある二十五歳までの青少年に、社会的規制の手段によつて、飲酒の習癖を与えないようにし、飲酒から生ずる身心の健康傷害、殊に近来激増する飲酒に関係の、不良化、犯罪化から青少年を護り、天分の素質を完全に養護して、一人でも多くの青少年を健康で、優良で、文化的な国民たらしめようとするものでありまして、これが本法案提出の理由であります。 即ち、法法案は、処罰的なものでなく、保護的、善導的性格を有するものでありまして、且つ社会的性格を有するものでありまして、且つ社会的協同生活の正しい自由を抑制するものではなく、酒類営業を圧迫するものでもありません。 尚、この法律は、その施行の際、現に二十歳未満の者から適用し、一挙に二十五歳の者までに適用することでなしに、年を追うて、二十五歳までの者に及ぼすものでありますから、無理の生ずることもありません。或いは若干非難の点はありましようが、永久に平和な文化国家を建設する青少年の意気と自覚を表現する、特異の社会的立法であることをも御考慮相成りまして、何卒大局の見地から御審議の上、御可決下さいまするよう、切にお願い申上げます。 以上を以て提案の理由といたします。
○山下義信君 本案の審議を他日に譲ることにいたしまして、この際、社会事業団体及び施設の振興に関する小委員会の中間報告をさせて頂きたいと思います。
○委員長(塚本重藏君) 山下委員の動議により、青少年飲酒取締法の審議を次回に延ばして、小委員長の報告を聞くことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(塚本重藏君) 御異議ないものと認めます。さよう決定します。 —————————————
○山下義信君 この際お許しを得まして、社会事業団体及び施設の振興に関する小委員会の審議の経過につきまして、中間の報告をさして頂きたいと思うのでございます。 只今のところでは小委員会といたしましては、団体及び施設に関しまする資料を総合的に蒐集調査をいたしておりまして、なかんずく団体につきましては中央団体の整備に関連いたしまして、特に同胞援護会の実情調査をいたしました次第でございます。これらの結論につきましては、他日御報告申上げたいと存じます。その中途におきまして、社会事業の一種といたしておりまする授産事業につきまして、これが対策につき行政措置の転換が行われるという情勢に直面をいたしたのでございます。小委員会はたまたま授産事業を取上げまして、これが調査研究中でございましたので、特に本問題につきまして熱心に各委員から御審議御検討が加えられました結果、一応の結論を見ましたので、ここに中間報告といたしまして本委員会に報告をいたしまして、御審議を仰ぎたいと存ずる次第でございます。 関係方面との関係、又厚生省当局におきましても、この問題につきまして、ここ数日間に何等かの結論があるのではないかという段階でございますので、この際本委員会といたしまして、小委員会の報告書について御検討を頂きまして、幸いに御採択を得ますることでございますれば、この報告書を各方面に提示いたしまして、国会の所見を反映いたしますることが当面必要ではないかと存じまするので、この機会に御報告をさせて頂き、報告書につきまして御審議を得たいと存ずる次第でございます。 詳細は別紙報告書で御覧を願い、御審議を仰ぐ次第でございますが、簡單にその要旨を申上げさして頂きますれば、報告書の要点といたしまするところは、第一に、我が国におきまする授産事業というものの本質を明かにいたしまして、授産場施設に対しまする誤解を避けたいと存じまして、これを一応明確にいたしました次第でございます。第二項といたしましては授産場は言うまでもなく、貧困者に対しまする経済保護施設でございまするが、我が国の貧困者の考えておりまする考え方、国民の貧困という事象に対しまする観念を、ここに改めて分析検討を加えまして、貧困者に対しまする施設の特殊的意味を明かにいたしまして、授産場の必要性を側面から高調いたして置きました次第でございます。第三項といたしましては、関連いたしまして、今日まで我が国の授産事業に対しまする国民の観念につきましてここに指摘いたして置きました次第でございます。第四項といたしましては最近の授産場の現状につきまして、若干の分析を加えまして、その現状を明かにいたしました次第でございます。第五項といたしましては、授産場に対しまする厚生当局の指導行政につきまして、ここにピツク・アツプいたして置きました次第でございます。第六項といたしましては最近授産場施設が非常に多数簇出いたし、勃興いたしました結果、かなり相当の弊害が見られるようになりましたので、それらの弊害と認められまする点をここに指摘いたしましては、現下我が国におきまして授産場の必要を裏書いたしまするために、各方面におきまして授産場を要望いたしておりまする状況をここに証明いたしました次第でございます。第八項といたしましては、授産場というものが我が国の社会事業の中で、殊に経済保護事業としての授産場の在り方というものにつきましては、特にその重要性を認めまして、この立場を明らかにいたして置きました次第でございます。尚且つ将来の授産場としての在り方につきましても、若干所見を附加いたしました次第でございます。最後に第九項といたしまして、ここに小委員会は授産事業を保護助長いたしますために、又授産場の真面目を発揮いたしまするために、現在の授産場の在り方を抜本的に革新いたしまするためには、どうしても授産事業法というがごとき、或いは授産場法というがごとき一つの立法を必要とするという点をここに指摘をいたしまして、若し授産場法というものを作るといたしますならば、如何な内容が盛り込まれてあるべきかという、その法案の骨子とも相成るべき諸点を一応要項といたしましてここに列記いたしました次第でございます。 結論といたしまして、我が国社会事業としての授産場は、ここに抜本的改革を図ると共に、適当なる新計画の下に新たなる社会福祉施設としてこれを発達助長せしめ、以て民生安定に寄与すべき必要がある重大なる社会事業施設であるということを主張いたしまして、授産場対策に寄与いたしたいと考えまして、報告書を提出いたしました次第でございます。何卒御検討を加えて頂きまして、御審議御採択を得まするならば、有難いと存ずる次第でございます。
○委員長(塚本重藏君) 只今委員長の報告がありましたのでありますが、小委員会の方々が非常に熱心にこの問題を調査研究討議せられまして、その結果として極めて簡明に、重要なこの問題を大体余すところなくよく整えて頂きましたことについて、深い感謝を捧げる者であります。何か皆さんからお尋ねになること、その他御発言ございますか。
○山下義信君 念のために申上げて置きたいと存じますが只今提出いたしました報告書の題名に授産事業の過去と現在とその社会事業的位置、こういう題名になつておりまするのは、飜訳いたしまして要すれば関係方面に提出いたしますための適当な題目になつてあるのでございますが、正式には授産事業に関する調査報告書、かように本委委員会に提出する題目と御了承願いたいと存ずるのでございます。
○委員長(塚本重藏君) 外に御発言ございませんか。大体委員長の報告によりまして詳細完璧を盡しておられると思いますので、このままこれを厚生委員会の授産事業に関する調査報告とすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(塚本重藏君) 御異議なければさように決定いたします。有難うございました。
○姫井伊介君 この機会に動議を提出したいと存じます。それはこの社会事業団体及び施設の振興に関する小委員会の委員数は七名だつたかと思いますが、更に一名を加えまして、一層この委員会の内容を充実して進みたいと思います。従いましてその増員の一名といたしまして中平常太郎議員を推薦いたしたいと思います。そのことの動議を提出いたします。皆様の御賛成を得たいと思います。
○委員長(塚本重藏君) 姫井委員から、中平常太郎君を更に一名追加するの動議が提出されましたが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(塚本重藏君) 御異議がないようでありますから、姫井委員の発議通り、社会事業団体の施設の調査委員といたしまして中平常太郎君を追加指名いたします。
○山下義信君 本日はこの程度で御散会を願います。
○委員長(塚本重藏君) 御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(塚本重藏君) それでは請願陳情は次回に延期いたしまして、本日はこれを以て散会いたします。 午前十時五十八分散会 出席者は左の通り。 委員長 塚本 重藏君 理事 谷口弥三郎君 岡元 義人君 委員 姫井 伊介君 山下 義信君 井上なつゑ君 小杉 イ子君 穗積眞六郎君