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6回国会衆議院1949/11/28

通商産業委員会 第15号

発言数
4
登壇者
2
会派数
2
開催日
1949/11/28

会議録

有田二郎民主自由党

○有田(二)委員長代理 これより通商産業委員会を開会いたします。  本日は私が委員会の職務を行います。まず委員の異動についてお知らせいたします。本日淵上房太郎及び田中伊三次君が委員を辞任せられまして、新たに小西英雄君、中垣國男君が委員に選任せられました。以上念のためお知らせ申し上げます。     —————————————

有田二郎民主自由党

○有田(二)委員長代理 ただいまより一昨二十六日本委員会に付託になりました輸出信用保険法案を議題として審査に入ります。まず提案理由の説明を求めます。稻垣通商産業大臣。

稻垣平太郎民主党通商産業大臣

○稻垣国務大臣 ただいま御審議を仰ぐことになりました輸出信用保険法案の提出の理由を御説明申し上げます。政府は、先般来輸出信用保険制度の実施について、鋭意慎重な検討を進めて来たのでありますが、今回ようやくその成案を得るに至りましたので、ここに輸出信用保険法案を国会に提出して、御審議を仰ぐ次第であります。  申すまでもなく輸出の振興は、わが国経済の自立を達成するため瞬時の延滞も許されない重大な使命でありまして、政府におきましても、経済施策の重点をここに置き、輸出、産業の振興による国力の回復に努力して参つた次第であります。幸いにして連合国の厚意ある対日援助と管民一体の努力とにより、輸出実績は終戦以来順調に上昇して参つたのでありまして、ここにわが国経済の自立も遠からず実現することと思われていたのであります。しかしながら今年下期に入りまして、輸出上昇り速度は、ようやく鈍化しはじめて来ております。  このような現象は、主として海外市場のドル資金不足、海外市場の悪化、ポンドの切下げ等々貿易上の悪条件の累積に基くものと思われますが、まだ一方海外との取引は国際情勢の変動に伴う経済上及び政治上の諸制約、たとえば仕向け国の輸入制限、為替制限、戦争、革命、内乱等貿易業者にとつて予測することも避けることもできない特殊な危険を伴うものでありまして、現在の不安定な国際経済政治情勢と、脅貿易に基く海外事情の実情把握の不十分なことによりまして、輸出業者も、金融業者も、外国貿易につきまして、不安の念を持つておるりでありまして、しかも現在これらの危険を損保する方法はないため、輸出振興上大きな障害となつておるのであります。従いまして政府におきましては、保険会社をして右に述べましたような通常の保険制度によりましては、救済することのできない輸出商品の船積み後の特殊な危険を損保するところの輸出信用保険事業を行わせまして、それによつて保険会社に生じた損失は国家が、填補するという制度を確立いたしまして、輸出業者、ひいては貿易金融機関の不安を除去しまして、輸出の振興をはかろうと思うのであります。現在本国会に提案されております、外国為替及び外国貿易管理法の施行により、為替取引が正常化いたしますと、外国為替の銀行が直接円貸金をもつて輸出業者の振出した荷為替手形を買取ることになるのでありまして、その場合本制度の確立なくしては、金融機関の積極的協力を期待しがたいのであります。もちろん輸出の振興をはかりますためには、邦人の海外渡航、海外事務所の設置、協定貿易の促進その他国内企業の合理化等、一連の輸出振興施策を実施する必要があるのでありまして、政府におきましても目下これらの施策の推進には、大いに努力しておるのでありますが、これらの施策の実施と平行して、外国貿易に伴う海外の特殊な危険を保険することにより、貿易業者をして安んじて貿易業務に従事せしめるとともに、輸出金融を円滑ならしめることによつて、輸出の増大を期したいと考えまして、ここに輸出信用保険法案の御審議をお願いする次第であります。何とぞ御審議の上、御賛成あらんことを切望いたします。

有田二郎民主自由党

○有田(二)委員長代理 これにて提案理由の説明は終わりました。質疑は次会より行うことにしまして、本日はこれにて散会いたします。次会は公報をもつてお知らせいたします。     午後一時三十八分散会

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