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6回国会衆議院1949/12/03

考査特別委員会 第12号

発言数
9
登壇者
4
会派数
3
開催日
1949/12/03

会議録

鍛冶良作民主自由党

○鍛冶委員長 これより会議を開きます。  湯川秀樹君表彰の件を議題といたします。本件につきましてはさきに仁科、亀山、武谷三博士を参考人として出頭を求め、御意見を聞いたのでありますが、すでにその功績につきましては、あまりにもはつきりいたしておりますし、十二月十日の授賞式前に何らかの結論を明確にすることが、実際にも効果的であると思われますので、本日本件について委員会の結論を得たいと存じます。  本件につきましてお手元に配付してある委員長報告の案文を作成いたしたのでありますが、これについて何か御意見はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鍛冶良作民主自由党

○鍛冶委員長 それではお諮りいたします。この通り決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鍛冶良作民主自由党

○鍛冶委員長 御異議なきものと認めます。それではさよう決します。  なお本件に関する委員会報告書作成につきましては、委員長に御一任を願います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鍛冶良作民主自由党

○鍛冶委員長 なおつけ加えて申し上げますが、この報告をいたしますと同時に、本会議において各派提案の決議案を決定していただくようにこちらからお願いいたしまして、とりはからつてもらうことにいたしました。  なおもう一つは、政府に対して表彰の意味で湯川博士の功績を永久に残すような施設に努力せられるよう要求するということでありましたが、これはこの委員会が直接要求することができるという決議になつておりまするので、あらためて決議をせなくても、ここで要求すればよろしいというので、この結論といたしまして、ここに書いてある通り、政府はこの偉大な功績を表彰する意味において、これらの点を勘案せられまして、可及的適切なる措置を講ぜられるようここに要求することといたしました。こういうことで結びたいと思つていますから、その点御了承を願います。

浦口鉄男公正倶楽部

○浦口委員 公正倶楽部を代表いたしまして一言申し上げます。湯川秀樹博士の表彰に関しましては、異議なくこれに賛意を表する次第であります。第五国会において考査委員会が出発しまして以来「日本再建のため多大の貢献をした諸行為を調査する。」という項が加えられまして、その最初の表彰が湯川博士に対してなされたことに対しましては、考査委員会といたしまして、なお日本国家としてたいへん欣快に存ずる次第であります。日本国家の真価がいろいろな意味で批判されておりまする現在において、世界各国に共通に認められるこの大きな功績を、湯川秀樹博士によつて現わしていただいたことに対しては、たいへんわれわれうれしく感ずるものでございます。ただこの感謝の意をいま一段表現いたします一つの方法といたしまして、ノーベル賞の授賞者側であるスエーデン科学院、あるいはその科学院の中に関連のあるノーベル賞委員会、あるいはスエーデン国王に対して、日本国家として何らかの謝意を表するということも一つの考え方ではないか、こういうふうに考えるわけであります。もちろん今日本の国家が外国と対等的な外交の手段がないということは考えているわけでありますが、その点につきましては、またいろいろな機会おいて、いろいろな方法をもつて皆さんの御意見をまとめられた上で、できますことならばそういう感謝の意を表することによつて、日本の今後の外交関係にもし好影響を及ぼすという結論に達しましたならば、そういうことも一つの方法ではないかということを考えましたので、一言希望を述べて賛意を表する次第であります。

鍛冶良作民主自由党

○鍛冶委員長 ほかに御意見はありませんか。

木村榮日本共産党

○木村(榮)委員 これは賛成なんですから文句はないのですが、そこでこの間証人を呼んで聞いたときにも、湯川記念館とか何とかおこしらえくださつたらどうかというようなお話も承つたのですけれども、私たちが調査してみますと、湯川氏を生んだ京都大学の研究室にいたしましても、また阪大の研究室なんかにいたしましても、今度の予算と行政整理の関係で非常に荒廃の方向に向つておる。従つて非常に困難な状況にあるという様子ですから、この際特に世界的なこういつた表彰を受け、また国会でも問題にするような場合に、湯川博士がおつた研究室や、またそれを育てたような研究機関が至つて問題にならないということは、対外的にも非常にはずかしい話だと思いますから、そういう点も十分政府の方へ委員長の方から御伝達を願いたい。かように考えます。

福井勇民主自由党

○福井委員 ただいまの木村君の説にたいへん賛成でありますが、それに少し追加したいと思います。実はこの湯正博士の記念館とか、いろいろ大阪大学などのこの湯川博士を中心とするところの表彰とか、あるいは記念館を拡大するというようなことが今さしあたつての表彰の方法であろうと思いますが、実は今日の日本の理論物理学にしても、実験物理学にしても、戦争に負けて、その価値が非常に低く一般に見られておるおそれがあるのでありますけれども、実は日本の若き理論物理学界の学者たちは、戦争中相当の域まで達しておつたのが、現在は費用と研究設備その他の点ですつかり参つてしまつておるのです。従つて大きい問題として科学研究の飛躍を遂げるためには、科学研究機関を充実するとか、あるいはもつと国費を増大して、アメリカのように、国費の一%ないし二%までこれを研究機関に補助する、つまり科学研究は引合うものであるという観念に日本の思想を持つて行かなければならぬというように、大きいところに今後こり委員会の意向としてでも持つて行つてもらいたいと思います。簡単でありますが、ちよつと希望をつけ加えておきます。

鍛冶良作民主自由党

○鍛冶委員長 最初は研究所ができるから、研究所の方へでも可及的の金を出してもらうという説もあつたのですが、この間学者方に聞いてみると、それよりももつと実際的に、学問的の方に力を注いでもらいたいという意見があつたものですから、それでこの報告書を「理論物理学界の「曙の時代」を更に発展させて、輝かしい「白日の時代」を開くため速に実験物理学の施設充実が必要だと云はれて居ります。政府はこの偉大なる功績を表彰する意味に於て、此等の点を勘案せられまして、可及的適切な措置を講ぜられるよう、茲に、要求することと致しました。」こういうふうにしたわけでございますから、御了承願いたいと思います。  ほかに御意見はありませんか。——それではほかに御意見がなければ、本日はこれにて散会いたします。     午前十一時四十二分散会

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