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6回国会衆議院1949/11/19

決算委員会 第6号

発言数
7
登壇者
3
会派数
1
開催日
1949/11/19

会議録

川端佳夫民主自由党

○川端委員長代理 これより会議を開きます。  本日は委員長がやむを得ぬご都合があり、欠席いたされましたので、私が委員長の御委嘱により委員長代理を勤めますから、さよう御了承願つておきます。  なお本日は文部省関係だけの審議をいたす予定でありまして、ただいま文部省から寺中会計課長、その他係官、会計検査院から小林検査第二局長、金澤文部検査課長がお見えになつております。  それでは前会に引続いて昭和二十二年度歳入歳出決算を議題とし、文部省所管について審議をいたすのでありますが、まず同省所管の決算全般の説明並びに会計検査院指摘の批難事項に関する説明を文部省当局から伺うことにいたします。寺中説明員。

寺中作雄文部事務官

○寺中説明員 昭和二十二年度の文部省所管経費の決算の大要を申し上げます。  昭和二十二年度文部省所管部款項目別経費の歳出予算現額に行政部費二千二百七十四万五千円、教育文化費六十八億八千八百九万三千円、保健衛生費千百三十三万五千円、公共事業費十一億三千百五十八万五千三百二十余円、物資及び物価調整事務取扱費千二百九万六百五十余円、行政共通費十八億六千百五十四万四千円、計九十九億二千七百三十九万二千九百七十余円でございます。歳出予算決定後に増加いたしました額といたしまして、行政部費八百七十七万九千円、教育文化費一億四千四百九十万二千円、保健衛生費百五十七万三千円、公共事業費一億一千二百二十三万四千九百六十余円、行政共通費千三百二十三万円四千円、計二億八千七十二万二千九百六十余円でございます。この歳出予算額にその後増加いたしました額を合計いたしますと、行政部費として三千百五十二万四千円、教育文化費七十億三千二百九十九万五千円、保健衛生費千二百九十方六百五十余円、公共事業費十二億四千三百八十二万二百九十円、物資及び物価調整事務取扱費千二百九万六百五十余円、行政共通費十八億七千四百七十七万八千円、合計百二億八百十一万五千九百四十余円となる次第でございまして、右のうち歳出予算決定後に増加いたしました額は、前年度より繰越した金額が公共事業費といたしまして一億一千二百二十三万四千九百六十余円、予備費使用額といたしまして行政部費八百七十七万九千円、教育文化費一億四千四百九十万二千円、保健衛生費百五十七万三千円、行政共通費千三百二十三万四千円、計一億六千八百四十八万八千円、繰越額と予備費を合計いたしました額が二億八千七十二万二千九百六十余円であります。昭和二十二年度文部省所管経費の支出済歳出額は、行政部費が三千八十四万八千五百八十余円、教育文化費で六十八億六千七十万七千三百九十余円、保健衛生費一千二百二十九万二百二十余円、公共事業費十二億四千三百三十九万七百十余円、物資及び物価調整事務取扱費千百九十万二千百八十余円、行政共通費十七億四千七百八十四万二千九百三十余円、計九十九億六百九十八万二千三十余円でありまして、これを歳出予算現額に比べますと三億百十三万三千九百余万を減少しております。右のうち一億七千四十万三千二百七十余円は財政法第四十二條但書前段の規定によりまして翌年度に繰越した金額でありまして、残余の一億三千七十三万六百二十余円は、まつたく不要となつた金額でございます。なおこの繰越した費目、金額等は歳出決算報告書に詳細に添えてありますから、これによつて御了承願いたいと存じます。また昭和二十二年度文部省所管部局別経費の決算につきましては、歳出決算報告書に詳細に記載してありますから、何とぞよろしくご審議の上御承認下さることをお願いいたす次第であります。  引続いて昭和二十二年度の決算に関する批難事項について、お手元にあります国会に提出いたしました説明書によりまして、御説明をいたしたいと存じます。説明書の二百五十番、経費の年度区分をみだるものといたしまして、東北大学医学部附属医院鳴子分院診療室新営その他の工事の問題ですが、本件は契約当時に積雪量が少くて、工事は順調に進捗するものとして、年度内に必ず竣工する見込みで着手したのでありますが、その後急激に降雪量が増加して施工が困難となつたので、現場の除雪等臨機の処置を講じて極力施工を督励したが、本年度は例年に比し温暖であつたため、融雪が早まり、その上降雨も多くて、遂に竣工を見なかつた次第であります。しかしながら、二十三年の五月二十五日に工事を完成いたしておるのでありまして、多少長引いた点はまことに遺憾でありますが、この点責任者に対しましても十分注意をいたしまして、将来そのようなことのないように処置をいたしている次第でございます。  二百五十一番は予算外に工事を施工したものでございますが、東北大学の金属材料研究所低温充填室及び法文学部教室が、戰災のために約七千四百坪を焼失したのであります。それがため研究と授業を放置することはできないので、緊急に建物の復旧を必要としたりであります。何しろ講義のことでありますので、すぐ年度初めから至急に講義にかかるために非常に工事を急がしました結果、本件のような措置をとつたことは遺憾であります。われわれとしてはこの措置と並行して予算の獲得に努力したのでありますが、その予算がとれなかつた次第であります。竣工は二十二年の五月か六月ごろであつたと思いますが、そのときに竣工を見ているのであります。責任者に対しては十分の注意をいたしております。  次に二百五十二番の予算費の支出の当を得ないものでありますが、これは北海道大学ほか北海道所在八学校において、昭和二十二年度石炭購入費として昭和二十三年一月予備費使用の決定を経たものであるが、昭和二十二年度における出炭状況と配炭機構の改編等によつて予定の割当量の配給がなくて、遂に所要量の購入ができなかつたという問題であります。予備費は燃料費の科目をもつて配付されたものであリますが、石炭購入に要する経費としてこれに要する運搬費、人夫費に使用し、あるいは他の経費に流用する等のことがありまして、新会計制度が実施せられて日浅く、予算取扱者が予算流用の取扱いをよく知らなかつたために本件のような結果となつたことははなはだ遺憾とするところでありますので、責任者に対しては十分注意をいたした次第であります。  次に二百五十三番の予算を超過して物品を購入し、または修理した問題といたしまして、大阪大学医学部附属医院において、診療上緊急に背張り小いす等の修理及び注射針等、医療器具の購入を必要としたところ、当時これらの修理代、医療器具、薬品等の価格が高騰していたために、追加予算を要求し、一方早急購入手続をしたものであります。しかるに年度内に配付された追加予算は、予定額よりも少額であつたため、やむを得ず昭和二十三年度予算をもつて支弁したものであります。将来十分注意をいたします。なお、右代金は昭和二十三年八月二十八日に支拂いを完了しているのであります。  次は二百五十四番の石炭を多量に購入いたしたものといたしまして、大坂大学医学部附属医院においては、戰前冬期一箇月間に石炭五千カロリー以上のもの約千トンを使用しており、これを本件のような千五百カロリーないし三千カロリー程度の粗悪炭に換算すれば、約二千トンに該当し、従つて本件の石灰量は戰前の約一箇月の使用量であります。右のような粗悪炭を使用するためには、石炭ボイラーを改造する必要があり、昭和二十二年度に一基を改造したのでありますが、予算の関係上他の四基は改造することができなかつたため残炭を生じたものであります。なおその当時は、鉄道、ガス等に優良炭を重点的に配給し、そのほかの一般用としては、きわめて粗悪炭を配給する状態であり、かつ厳重な統制物資であつて、必要に応じて容易に入手できるものではなく、また病院の性質上、常時多量の貯炭お必要と思料したから購入しておいたものでございまして、指摘されたような結果となつたことははなはだ遺憾であります。将来十分注意するつもりでございます。  次に二百五十五番、工事の施行にあたり措置当を得ないもの。本件は大阪大学において、同大学医学部附属医院産婦人科、及び外科病棟の陸屋根の防水層がはなはだしく破損し、漏水のため漆喰塗り天井の木部が腐朽し、漆喰塗り及び内部の木部が脱落し、なお漏水が各所に続出し、病棟使用上危險の状態で、患者收容上はもちろん、診療上もはなはだしく支障を来す実情であつたので、早急施工する必要があつたため、予算配賦決定後ただちに契約を締結し着工すべく予定していたのでありますが、当時これが主要資料であるアスフアルト及びセメントの調達について、関係方面にその割当方を極力交渉するとともに、本工事が右のように緊急施工に迫られていた関係上、他方適当な請負業者の物色を続けていました。ところがたまたま福徳建設株式会社が右必要資材を保有していたので、とりあえず右手持資材を使用して施工させることとし、同会社請負に付した次第であります。  本件工事にセメント及び労務を多量に必要としましたのは、施工個所は、従来数回にわたり部分的に手直しを施したため、平均より約一寸の高さ生じていた部分があり、これが斫工、斫屑運搬人夫を相当多く使用したこと、それから本件破損個所は漏水の都度彌縫的修理を施して来たため、舗装方法が単一でなく、かつ破損の程度もすでに一階まで周壁を汚損していたため完全防水を計画したこと、工事の急遽施工のため相当多くの手直しを必要としたこと、及び乱袋による損耗等により多くのセメント及び労務を費したものであります。なお本件工事を、砂利焼付の方法を排し、押えモルタルにしたのは、本建物の他の部分がすべて押えモルタルの工法によつているのと、右屋上が患者の唯一の遊歩場所であるため、施工及び雨仕舞の点並びに補強上の点等を考慮したためであります。本件は右のような事情のもとに実施されたため、この種の通常の工事に比し、多くの材料費及び労務費を費したことは、まことに遺憾でありまして、将来は十分注意いたします。なお責任者に対しては、注意をいたしておいた次第であります。  二百五十六以下は補助金の交付にあたり措置当を得ないもの。昭和二十二年度六・三制実施に伴う公立新制中学校の建物整備については、新学制を完全に実施するため、あらゆる努力を傾注して進捗をはかつたのでありますが、資金、資材、敷地の決定及び降雪、天災等各地方におけるやむを得ない特殊事情による悪條件のため、予期に反し工事が遅延するものを生じた次第であります。しかし、年度末にはほとんど建築計画の見通しがつきましたので、この際捕縄金の交付を中止するときは、新学制の実施に多大の支障を来す結果となりますので、本件のような措置をとつた次第であつて、事情やむを得なかつたものであるが、会計検査院指摘のような結果となつたことはまことに遺憾であります。責任者に対しては十分注意を行いました。  二百六十六、東京都においては、昭和二十二年九月の風水害により、公立諸学校建物が被害を受け、これが復旧のため昭和二十二年十月工事予定坪数一万三千八百八十一坪をもつて補助申請をしたところ、査定の結果、結局三千八百三十五坪、工費九百五十八万五千円が秘められたのでありますが、同年十一月分の都議会におきまして、予算八百万円と議決せられたため、この範囲内において工事を実施したものであります。しかし会計検査院指摘の通り、補助超過となつたことは遺憾とするところであります。右に昭和二十三年度において返納をみております。なお責任者に対しては、注意の処分を行いました。  二百六十七、北海道庁においては、六・三制実施のための新制中学校校舎模様がえ工事の促進に努力を傾注し進捗をはかつたのでありますが、市町村における資金、資材等の関係から、年度内に完成に至らないものも一部あつたが、補助金の交付当時はほとんど完成していたのでこれを交付したものであります。将来十分注意をいたします。  以上であります。

川端佳夫民主自由党

○川端委員長代理 ただいまの件について質疑を願います。

田中角榮民主自由党

○田中(角)委員 二百五十二の予備費の支出当を得ないもののうち、石炭購入代金として科目を決定せられているものから相当額の支給をしたと言つておりまして、石炭購入のための運搬費、人夫賃に使用し、あるいは他の経費に流用するとありますが、このあるいは他の経費というものの内訳を御存じでございましたら……。今おあげになつた二百五十から二百六十七までは、統制経済下においてはやむを得ないものとか、現在の情勢下においてはやむを得ないようなものがずつとあるのですが、この予備費の不当支出というのは、文部省だけの問題ではなく各省にもこういうものがあるようであります。特に石炭購入資金として科目が決定せられているもので、全然別なものに流用されておるようなことがあつたら御説明を願いたい。もし資料がなくておわかりにならなければ後日でもけつこうです。今問題になつているように、各種公団その他の支出が、他の経費というような言い表わし方によつて、さまざまな方面に使われておるというふうに見られておりますので、特にささいなものでありますが、この点だけ伺いたいと思います。

寺中作雄文部事務官

○寺中説明員 石炭購入費を運搬費、人夫賃のほかにいろいろこまごました経費に流用をしておるのでありましてこれは学校がたくさんございますので、いろいろの事例があるのでありますが、実は石炭とあまり関係のない一般の学校の経費にも——たとえば事務冊品とか、掃除用品とかいうふうな学校の通常的な校費にも使つておりますが、これは実は同じ消耗品の関係者でありますので、関係者が法規のこまかいところに対してあまり理解がなくて、こういうものは流用が許されないのであるということをよく知らなかつた。そのために消耗品の中なら、一般校費の消耗品の足りないもののところへ流用してもいいというような気持でやつた仕事のように思われるのでありまして、その点会計官がなれなかつたという事情によるのであります。これは将来十分注意をいたしまして、そういうことのないようによく注意をいたしておりますが、われわれとしましてはなはだ遺憾であると存じておる次第であります。しかしそこに不正とかは絶対にないはずであります。

田中角榮民主自由党

○田中(角)委員 そういう趣旨でお聞きしたのではない。いわゆるわが国の過去の予算編成の方針としては、予備費というものを当然見ておつたのであります。予備費というのが日本の予算の組み方の上においては、臨機応変に使えて非常にうまい。ところが御承知の通り昨年度から予備費を計上してはいけないというふうになつてしまつたのでありますが、将来はまたこの予備費を復活しなければならぬ。特に二十四年度などにおいては、公共事業費、なかんずく災害等に対して予備費がないために、非常に応急処置が間に合わなかつたというようなために、いろいろなことが考えられるのでありまして、そういう意味において予備費というものが必要であると同時に、予備費というだけ科目が限定されていないために、こういうことを続けられると、不当支出と言いますか、濫費されやすいという意味で削られる。こういう結果になつたと思うのでありますが、その意味で特に石炭費というふうに科目を規定されながら、これを全然別途に使つたというようなことがないかということを承つただけであります。

川端佳夫民主自由党

○川端委員長代理 他に御質疑は、ございませんか。  それで本日はこの程度で散会いたします。次会は追つて公報をもつてお知らせ申し上げます。     午後二時四十六分散会

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