議院運営委員会 第9号
- 発言数
- 87 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1949/11/12
会議録
○大村委員長 これより会議を開きます。 初めにちよつと共産党の方に御相談申し上げたいのであしますが、神田、土橋の両君から、本委員会に吉田首相の出席を求められております。ただいま増田官房長官が出席されることになつておりますので、一応官房長官にお聞きになりました上で、首相の出席を求めるかどうかという点をきめたいと思いますが、いかかでございますか。
○淺沼委員 問題の取扱い方は、委員会として呼ぶというよりも、議員として総理大臣及び大臣を呼ぶのですから、向うの都合が悪ければ別として、委員会できめて、総理大臣を呼ぶか呼ばぬかということは、他の委員会に取扱いの先例がありますから、この委員会できめて行くことはやめていただいて、あくまでも議員としては必要な政府委員を呼ぶことができるという建前に立つて、もし呼んだにもかかわらず出て来ないときには、理由を明らかにしておくということに、ひとつ取扱い方をきめていただきたいと思います。
○石田(博)委員 淺沼君の御発言も一理あると思いますが、必要と認める場合、つまり呼ぶ案件について考えなければならない。本委員会の審議のために必要と認めた場合には、当然出席を求めることができると思いますが、その問題が、本委員会の取扱うべき性質のものであるかどうかということをまず検討した上で、呼ぶ理由を明らかにして、本委員会の審議上はたして必要であるかどうかということを、本委員会の議事進行上明らかにしたいと思います。
○神山委員 石田君にちよつと私の言い分を聞いてもらいたい。今石田君の意見もありましたが、私たちとしては当然首相としての吉田君に聞きたいことがあるので、出席をお願いしたのであります。今の石川君のお話を聞いておりますと、あらかじめ共産党の言うりは多分参議院における失言問題であろう。従つて参議院のことは衆議院には関係がないのだということを、前に顧慮せられておるような感じを受けるのでありますが、私たちとしては吉田君の失言取消しの問題は、單に参議院に起つた問題ではなくして——もちろん起つたのは参議院でありますが、彼の最近の院内外の言動、その発現が参議院における失言問題になつておると思う。この間外務委員会でもまじめに出席するようにという話があつたのでありますから、この委員会に吉田君に出席してもらつて、十分その真意のあるところをただしたかつたのであります。そこでもしも首相個人の都合で、きよう出られぬから、別の機会にしてくれという話ならば応ぜられますが、石田君の話は、運営委員会できめるというような話で、これには反対だ。昨日もまじめに小林君の問題を取上げておつたのでありますが、石田君がさつきぬけぬけと言われたように、何か首相が宮中に参内しておるので、本会議の開会を一時間延ばすためだつたという。(「失言を取消せ」と呼び、その他発言するものあり)これは君が言つておるのだ。昨日宮中で二時まで用があるとするならば、その点を公然と言つた方がよい。椎熊君がとめるから結論を言いますが、そういうふうな事情がある場合なら、運営委員会に諮つてこういう事情があると言われればよい。それをむりに時間をひつぱることはない。きようのことにしても、私たちが出席を求めた場合に事情がはつきりしておれば、これもまた私たちは了解ができる。私たちが首相を呼んだそのことに、君があくよでも問題を伏せてこれを押えるような言動が初めからあつたからこそ、こういう問題が出て来るのだ。首相がきよう出て来られないということであれば私たちは了解します。その点をはつきりさせないと、あとで誤解を生むようなことになる。都合があるならば、出られないということでよいのだ。こういうことをはつきりしてもらいたい。
○石田(博)委員 私は何も総理の出席を要求していいとか、悪いとか、一言も言つたことはありません。それからもう一つは、あなたがどういう問題を出そうと思つて首相を呼ばれるかということを、私はお伺いした覚えはない。従つで私がかつてに推察してどうこう議論する必要もない。あなたに、ぼくがそう思つていうだろうという、仮定の上での議論であつて、少しおかしいと思う。
○淺沼委員 今、委員長の言明の中に、共産党の神山君から総理大臣の出席を要求されたが、増田官房長官が出席することになつたから、それで足らなかつたらこれを保留したらどうかという意味合いの言葉があつたのですがこの点で私は委員長にちよつとお伺いしたいのです。総理大臣の出席を交渉されたのでしようか。総理大臣の出席を要求することは議員の当然の権限でありまして、国政運用のことに関し、ことにこの運営委員会においては、国会の運営に関して、たまにに総理大臣の出席を求めて聞くということはあり得ると思います。従つてそれを交渉されたが、都合が悪いからということで出席されないのか、ただ独断的に委員長が一応聞いて、あとでおいでになつたらどうですかということで、幾分議員の権限を押えるような形をとられたのじやないかと思いまするが、どういうことでしようか。
○大村委員長 お答え申し上げますが、私は総理大臣の出席要求が、いかなる問題についてもできるとは思わないのでありまし。運営委員会に関係あることでお呼び願つておるのでありますならば、御要求をお取次してもよいと思います。ただ問題は増田官房長官はすでに出席を御通告になつております。総理の官房長官でありますから、一応御出席になつた上で、不十分であるならばあらためてお呼び願うということならば、御相談願うことはごうも越権でないと思います。
○淺沼委員 運営委員会はよほどのことがなければ総理大臣を呼ぶことはありませんけれども、常任委員会あるいは予算委員会等におきましては、総理大臣の出席を求めて聞くということはあり得るのであります。またこの運営委員会にかける以上に、当然国会の運営上に関して総理の意見を聞くということで、運営委員会の事項以外のことを聞こうという考え方ではないと思います。でありますから当然総理大臣出席の要求があつた場合においては、総理大臣の出席を、委員長は事務当局をして交渉せしめて、その結果都合で出られないということであれば、これはやむを得ないと思います。従つて今後そういう手続をとられたいと思います。きようのことを責めるわけではありませんけれども、議員が出席を要求したことを委員長の手元で押えるというようなことのないように、くれぐれもお願い申し上げておきます。
○石田(博)委員 押えるとか押えないとかいう言動の問題ではない。私どもは運営委員会の議事進行上、そういうことが必要であるかないかということは、これは前もつて進行全体を考えなければならぬ。無條件で委員会が総理大臣や政府委員を呼べるという建前からは、私たちは議論はしたくない。だから当然ここに出席を求める事由というものを明らかにし、その事由が適当であるかどうかということは、やはり全体の運営上相談をして、そり上の議論だと思う。
○椎熊委員 私は今の淺沼さんの言つておることは原則論だと思う。しかし委員長が今発言されたのは、総理を呼び出そうとする神山君との相談なんですから、神山君がそれを納得して、官房長官の話を聞いて、その後で考えるという御意思であればそれでもよい。だから石田君もよけいなことを言う必要もない。淺沼さんは原則論を言つただけですけれども、最初に委員長が発言された通り、神山君の意思を聞いてその上でお答えになればよい。
○神山委員 今椎熊君がが言われましたけれども、委員長自身、初めに共産党に御相談があると言われた。ところが話が横にそれたために問題が紛糾しておるのであります。私たちとしては聞きたいことがあつて成規の手続をとつて出したのでありますが、せつかく官房長官が見えておりますから、まず官房長官に聞いて、その上で私たちは態度をきめたいと思います。
○土井委員 先ほどから大体淺沼君も言つておりますように、たとえば総理大臣の出席を要求する場合でも、これは議員の当然の権限であつて、それについて出席することがいいか悪いか、あるいはその呼ぶところの趣旨がどうである、こうであるということを委員会で決定して、しかる後首相を呼ばなければならないということは、これは本末を転倒しておる。将来こういう点については嚴重に考えて行かなければならぬと思う。ただいま神山君の方で一応は長官の意見を聞いて、しかる後ということで了解を得ておりますから、議事の進行上、官房長官の意見を聞いて、それから問題を進めていただきたいと思います。
○石田(博)委員 建前は、議員が閣僚なり、政府の職員なりを正式に呼ぶ場合には、委員会が正式に呼ぶのです。国会法の第七十一條に「委員会は、議長を経由して国務大臣及び政府委員の出席を求めることができる。」とある。だから呼ぶ場合は委員会が呼ぶのである。個人の委員なり議員が呼べば、ただちに出席しなければならぬということは、どこにも書いてない。
○神山委員 委員長が神山君及び土橋君に相談しますと言つて出された問題を、君が横やりを入れるからもめて来る。だからぼくの方は、淺沼君や、土井君や、椎熊君の御意見もあるが、実際上は今日なんぼがんばつても話がつかないから、一応官房長官も見えておるし、その上で折り合つていいわけだ。そこを了解してあまり大きい声を出旧さない方がいい。
○大村委員長 官房長官が出席になつておりますから、この際御発言を願います。
○増田国務大臣 この前の本委員会におきまして、予算の大綱は本日国会に提出し、十四日に財政演説を行うべき旨を申し上げましたが、その後の情勢の変化によりまして、これは客観情勢でございますが、本日は提出いたしかねる運びになりました。十四日あるいは十五日——日にちははつきり言いにくいのでございますが、一生懸命今努力中でございますから、あしからず御了承のほどをお願いいたします。
○淺沼委員 この際政府に二、三点伺つておきたいと思う。今の予算の大綱の拠出に関することも、客観情勢の変化ということに了承できないわけでもないが、客観情勢というものは、今忽然として起つたわけではないのでありまして、これはすでにわかつておることであります。当然この前に政府が約束されたことは、そのことを頭の中に入れながら約束されたことであろうと思います。ところが約束されたことをまたあとで違えて行くという形が現われて来ることは、やはり政府の見通しの誤りであつたと思うのでありましてこういうようなことは、ある意味から申し上げますれば、政府の責任で済むようなものですけれども、一ぺん発言したものをさらに訂正を要求して来るということの中には、議会を軽視しておる形といいますか、運営委員会あるいはその他に臨んで来る政府の態度が、はつきりしておらない点の現われだと私は思うのです。そこでこれらの問題に関連して、これは総理大臣の出席を求めて聞くのが当然だと思いますが、幸い官房長官が御出席でありますから、官房長官を通して政府の考へ方を私は伺つておきたいと思うのであります。それは主として総理大臣の本会議における言動の問題でありまして、総理大臣の言動に関することを官房長官に聞くというところに、私はひとつ不自然さもあろうと思うのでありますが、しかしあまりをれにこだわらないことにしてお聞きいたしますから、お答えを願いたいと思うのであります。 最近総理大臣の本会議席上における答弁であります。われわれは言論が自由でありますから、いかなる答弁をされようとも、そのことに対して、とやかく言うべき筋合いではないと思いますが、議会の運営というものは、与党があり、反対党があつて、その与党と反対党の間に切瑳琢磨があつて、その間に憲政が進んで行くという形が私は出て来ておると思うのであります。従つてこの前の議会におきまして、総理大臣はからだが悪いから、やじらないでもらいたいという政府の申出がありまして、私どもはそれを尊重いたしまして、やじらないで静かに聞いたわけであります。そのことを何も私はここでかさに着て申し上げるわけではないのでありますけれども、総理大臣の答弁の中には、反対党の存在を認めないというような形で、要するに与党と自分さえあれば、政治の運営はできるというような形が現われて来ておると思うのであります。一、二の例を申し上げますと、第一には私らの党の代表者であります鈴木茂三郎君の、講和会議の質問に対する答弁の中において、講和会議は何も社会党が署名運動をやつたからできるのじやない。鈴木君は何もわれわれが署名運動をやつたからということを言つてはおりません。しかしこういうような問題を論議する場合においては、反対党の者が党を代表して言つておるからということで、皮肉まじりのことを言う必要はない。それはただ署名運動をやつたからということで、われわれの力によつてということはありません。 もう一つは共産党に対しる答弁の中で、ソビエト以外に米英のあることを忘れないでもらいたい。これは少くとも私は一国の総理大臣としての、反対党である共産党に対する答弁ではなかろうと思うのであります。これを言うのはどうも私は了解しかねます。さらにその次に、松澤君に対する答弁におきましては、新聞のうわさでもつて質問されては困るというようなことを前提とされて、国鉄の問題について答弁せられた。これは私は新聞で見たのでありまするが、それは現に首にもなつていないから、何も首にしたのじやないのじやないかというような意味合いのことを言われた。現実に首になつておらぬ。首にするかしないかということが問題になつたのである。そういうような点については、私はやはり総理大臣である限りにおいては、要するに与党だけに答弁するのじやなくして、やはり国会に対し、あるいは国会を通じての国民に対する答弁でありまするから、こういう点については、大いに考えてやつてもらいたいということを考えるのであります。従つて私は、政府は一体憲政運用の上に反対党の存在ということを嚴粛に考えてやつておるのか。与党で多数さえ持つておればやつて行けるという考えであるか。その点についての考え方を承りたいと思います。 それから参議院の本会議の席上における首相の答弁については、これは参議院の本会議においてすでに取消されたという話を承つたのでありますが、私どもは新聞を通して伺つておるだけでありまして、この際政府からどういう意味において取消されたのか、これを承れれば幸いだと思うのであります。
○増田国務大臣 淺沼さんにお答え申し上げます。総理の御答弁のことについて、官房長官としての所見を問うという意味でございまするが、総理大臣はもとより各国務大臣全部、反対党は国民の反対党である。こういうふうに考えております。そのことはいささかも認識の不足がない。またないようにわわれは総理を補佐しておるわけであります。それから言辞その他につきましては、これは感じの相違等もございまするが、できるだけ総理としても注意いたしておる次第でございますから、どうか淺沼君におかれましても、感情的になられず、われわれももとより注意もいたしますが、和して同ぜずということが、絶対必要であるということは、私の政治観でもありますから、気をつけます。 それから参議院の話でございまするが、参議院におきまして、日参議院議員太田敏兄君の御質問に対しての答弁中、講和会議の問題について総理が答えられたのでありますが、その答弁中の後段が言葉の足らざるる恨みがございましたので、誤解を避ける意味におきまして、後段は全部取消しをいたした次第でございます。
○椎熊委員 きのうの本会議でわが党の村瀬君の質問のなかに、前国会で警備力整備に関する決議案を全会一致でやつた。その後における措置について報告すべしという要求に対して、樋貝さんから答弁がなかつた。私は場内交渉で樋貝さんと交渉したら、準備して来ておるから、今黒田君の質問が終つた後に答弁に立つ、こう私と約束した。それを終つて私本会議を出ましたが、その後事務当局から、樋貝さんは答弁しないということだということを聞いた。それはどういうことですか。官房長官おそらく御承知ないと思いますがお帰りになつて、きのうは一般質問は終つたのですけれども、特に樋貝さんが準備してあつたことだし、前国会からの重要な問題でもあるから、すみやかに適当な機会を選んで、樋貝さんからその後の措置に対する御答弁を願いたい。これだけ御希望を申し上げます。
○淺沼委員 今増田官房長官から、総理大臣の言動について総理大臣も考えるであろうし、われわれも補佐しておる立場からして、大いに注意はしようということであつた。私は今官房長官の答弁だけではどうも納得は参りません。というのは今申し上げたことは抽象的なことであるけれども、実際やはりこの運営を目撃しており、また総理大臣の言動を身に感じておる者は、ことにわれわれ野党側から申し上げまするならば、総理大臣の言動の中に、与党及び政府の存在は意識するけれども反対党の存在というものに無視してかかるという態度が、出て来ておるということだけは事実であります。(「見解の相違だ」と呼ぶ者あり)見解の相違と言うが、運営の上に現われ、なおかつ運営ばかりでなく、言動の上に現われて来ておると思うのであります。これは憲政運用の上の一番重要な問題であります。
○石田(博)委員 君の感じ方だけだ。
○椎熊委員 われわれもそう感じておる。
○淺沼委員 不規則発言はやめてもらいたい。それで官房長官は注意され、補佐すると言うけれども、補佐と言つて見たところで——これは総理大臣の言動について払は申し上げておるのでありますから、今申し上げたことを総理大臣に御伝達を願うことはもちろんでありまするが、私は委員長に対しては総理大臣の出席を求めまして、そしてこれから国政の運用、国会の運用に対して総理大臣はどういうような考えを持つておるか、それを聞きたいと思います。
○神山委員 先ほど増田官房長官の答弁の中で、参議院における講和問題に関することで発言が足らなかつたので、これは誤解があつてはいけないから取消したとおつしやつたのですが、足らないとすればどういう点が足らないのか、それはどういうふうな誤解を生ずることを恐れられたのか、それをはつきり言つてもらいたい。
○石田(博)委員 問題の性質は外交問題に関連して来ておつて、それが国際関係に影響する内容についての御質疑であると思うので、当委員会の処理としては範囲を逸脱しておる。今の御質問は本委員会ですることは適当でないと信じます。従つて反対します。
○神山委員 石田君がそういう見解を持たれることはけつこうですが、私たちも先ほどの増田官房長官の説明で釈然とすれば、わざわざ総理に聞かないでもよい。これはあとで問題になると思う。場合によつてはこういう問題について、政府に緊急質問をする意味がなくなるかもしれませんから、そういう意味で懇切丁寧な回答を求めておるのである。だから増田君も一応ここではつきり釈明すべきところは釈明し、円満に問題を解決するということを申し出ていいと思う。初めに返りますが、予算の問題でも、何べんもこの委員会に来ておるが、はつきり言明を与えない。今回でも初めから十日ごろで押しておるわけだ。それが十四日にずれた。虚心坦懐に話をすれば話がわかるのだ。だから総理の失言問題についても、いやならいやでよろしいけれども、円満にとい話があつたのだから、虚心坦懐に願いたいと思う。
○石田(博)委員 今の御発言ですけれども、質問に対して答えることで満足ができるならば円満にするとおつしやいましたが、総理をこの問題について呼ぶことが適当であるかどうか。あなた方が適当として要求されても、委員会の意思としてそれが適当であるかどうかということは別個野問題です。また緊急質問を要求されましても、本委員会として緊急質問として上程するかしないかは、また別個の問題であります。従つてわれわれの今議論しておることは、あなたが言われたようなしツ問の内容についてここで議論することが、本委員会の与えられた職務の範囲に属するかいなかということが議論の対象なんである。だからそういうところに限局された議論を対象として、私どもはそういう問題は本委員会として扱うことは適当でない。外務委員会があるからそちらでごゆつくりおやり願いたいというのです。
○神山委員 先ほどから繰返して、言つておることは、石田君の言われたことを承知の上で話しておる。子供扱いはやめてほしい。ただ問題をできるだけなめらかにやつて行こうという考えなんだ。また緊急質問がある場合には、それが許されるか許すされないかということは、当然ここできめられることは承知しております。しかしできるだけ運営をなめらかにしようとして言つておるのでありますから、これは石田君の意見に煩わされないで、増田君の自信のある見解に基いて、答弁をやるならやる、やらないならやらないということを、はつきり述べていただきたい。
○椎熊委員 これは別な問題ですが、ちようど政府側からも官房長官、山口国務大臣が見えておるので、議長にもあわせてお伺いいたしたい、幣原議長は議場の品位保持、嚴粛保持のために常に御苦心なさつておりまして、騒擾の場合においては私ども再三注意など受けることがあります。しかるに先般来国務大臣の並んでおるひな段の光景を見ると、どうも国会の品位を傷つけること、はなはだしいものがある。首相の態度もとよりしかりであるが、なかんずくここにおられる山口国務大臣のごときは、連日あすこで居眠りをしておる。私は見かねて議長に再三注意を喚起したのですが、議長ははたして注意されたかどうか。もし注意しないということであるならば、幣原さんは本会議の品位保持のために、政府側に十分注意を喚起していただきたい。実際一番正面に並んでおる大臣がああいう態度ではどうかと思う。ことに山口君は私の先輩であり、運営委員長までしておられる。議長は政府側にそういう注意をなさつたかどうか、お答えを願いたいと思います。
○幣原議長 あなたが私に要求したのは、不規則な交渉ではなかつたですか。
○椎熊委員 私は院内交渉係りですから、正式な交渉のつもりです。どうか今後はわれわれ議員だけでなしに、ひな段の方にも十分注意を願いたい。
○淺沼委員 この委員会の運営の仕方ですが、どうもただいま見ておると、ほかの多数の不規則発言によつて答弁をさせないように押しつけるような形が見える。今官房長官が答弁するかしないかわからぬうちに、官房長官の答弁を議員側で押えて、させない形が現われておつた。
○大村委員長 今後なるべく不規則発言を禁ずるようにいたします。
○神山委員 増田官房長官に伺いますが、私の質問にお答えされますか、されませんか。私の質問は非常に簡單なんですから、答えられないなら答えられない。答えられるなら答えられると率直に言つてください。
○増田国務大臣 神山君にお答えいたします。誤解を生ずるおそれがありましたから取消したのでありますが、その取消しました内容について、さらに云々することはいたしたくありません。
○淺沼委員 もう一つ伺つておきたいのは、予算は十四、五日ごろ出す。しかし日にちは明確にしないということであります。そこで承つておきたいのは、今大蔵大臣はご病気の樣子でありますが、大蔵大臣は十四、五日になれば説明に出られるのでか。また質疑応答に当られて、審議を進められるのですか、この際承つておきたいと思います。
○増田国務大臣 予算が本日提出できないのは、客観情勢の問題でございます。しこうして新聞等で淺沼君も御承知の通り、池田君は今病気で入院しておりますが、予算が提出されたあかつきにおきましては、みずから財政演説を行い、答弁にも当るつもりでございます。
○土橋委員 あなたの方でお出しになる予算は十五日、あるいは十六日になるかもしれないということでありますが、その際お出しになるのは予算の大綱ですか。私どもはできるだけ細目のものを出していただきたいと思いますが…… 〔「あまり非常識なことを言うな」と呼ぶ者あり〕
○淺沼委員 予算案と税制改革案と合せて出されるのですか。われわれの方も用意があるので、予算案だけ出されて税制案はまた別に出されるのか、これも承つておきたいと思います。
○増田国務大臣 この間淺沼君がいらつしやらないときにお答えしたと思いますが、予算の基礎をなす税制改正法案は、なるべく同時に提出いたしたいと思つておりますが、立法技術その他の関係で若干遅れるかもしれぬと思います。
○淺沼委員 大体遅れると承知しておつてよろしゆうございますか。
○増田国務大臣 なるべく同時に提出いたしたいと思いますが、立法技術の関係で多少遅れるかもしれないと思います。
○大池事務総長 先ほど椎熊委員から、村瀬さんの質問に対する樋貝国務大臣の答弁のことに関して、事務局側との折衝の結果のことで行き違いがあつたような話がありましたが、そのとき交渉いたしました経過をこの際ちよつと御報告申し上げます。 村瀬さんから警備力充実に関する御質疑があつたのでありますが、それに対して一番最初に樋貝国務大臣が御答弁になるかならぬかという問題があつたのであります。御承知のように、この前の議会で警備力強化に関する決議案がありまして、その際の詳しい報告書が十月二十五日にこちらに参りましたので、それを皆さんの方に配布いたしておきました。村瀬さんの質問に対する樋貝国務大臣の答弁は、それに書いたものより一歩も差し加えることがない。 自分の用意してきたのは、先日出したものとすつかり同じであるから、答弁はそれによつて御承知を願つて差控えたいというわけであつたのであります。そのあとで樋貝さんから、黒田さんのあとで樋貝さんの答弁をされますかというお話がありましたが、そういう次第で、もうやる必要はないというお話でありましたので差控えた次第であります。
○椎熊委員 あの場では、樋貝さんと私の間の話ですから……
○大村委員長 ほかにありませんか。
○淺沼委員 われわれは総理大臣の言動に対して総理大臣の出席を要求したのでありますが、われわれはこの問題について緊急質問をいたしますから、その点ひとつ御了承願いたいと思います。
○石田(博)委員 それでは総理大臣の出席を求めることの可否について諮つてもらわなければならぬ。淺沼君の言われるのは、いかにも委員会の意思として、国会法第七十一條に基いて、総理大臣の出席を要求されるように聞えるのですが……
○大村委員長 この際念のために明らかにしておきますただいま淺沼委員から総理大臣の出席を希望された趣きは、私の方で向うに伝達いたします。 —————————————
○大村委員長 それでは緊急質問の問題はこれで終つて、次に移ります。 国政調査承認要求の件について議長から諮問があります。事務総長の御説明を願います。
○大池事務総長 内閣委員会から国政調査承認要求が参つております。国政調査の事項は、行政機構に関する事項を調査いたしたいという申出であります。これは内閣委員会の所管事項でありますから御承認をお願いしたいと思います。
○大村委員長 御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではただいまの内閣委員会の国政調査承認要求の件については、議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 御異議がなければさように決しました。
○大池事務総長 内閣から、外国為替管理委員会の委員に、大久保太三郎さんという方を任命いたしたいということで、衆議院の同意を求めて参つております。これをいつ諮るか諮らぬかということはまた御決定を願うことにして、お手元に履歴を差上げておきますから、取扱いをどうするか、またこれほ本会議で同意するかどうかおきめ願いたいと思います。一番しまいのところに書いてありますが、現在は正式委員になつておりません。委員の職務を行うことだけは、為替管理委員会の官制によつてできることになつておりますから、現に十月二十八日からやつておるわけであります。もし同院の同意が得られれば、職務を行うことを免ずるということで、正式の委員となるわけであります
○大村委員長 本件について御異議がなければこの際きめますし、あるいは先例によりまして、次会に御決定を願うことにいたしましてもけつこうです。 〔「次会に延期」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは次会に御決定を願うことにいたします。 —————————————
○大村委員長 先般外務委員会の拡充について話合いがありましたから、この際これを継続してお願いいたします。
○椎熊委員 外務委員会の拡充の問題については、わが党はすでに党議が決しております。今の二十名の委員会では、他の委員会とのつり合い上、しかも現下の諸情勢から勘案して非常に不足だと思います。そこで適当な員数にふやしてもらいたいということであります。ただ講和会議という重要な問題が近くあるから人をふやすのだというような響きが、どこかにあると、かえつて目的を達成するのに障害がありますから、そういうことを言わずに、他の委員会との振合い並びに諸情勢を勘案してふやす、その場合必ずしも予算委員会程度にしないでもいい。私どもの希望としては、四十名程度にしていただけば、大体委員会の希望が満たされると思います。
○山本(猛)委員 私どもは増員に対しては断固反対であります。たとえば現在二十名でありますけれども、各委員の出席率を見ますと、社会党の鈴木茂三郎君のごときはたつた一回も出席しておりません。新政治協議会の竹山君のごときも一回も出席しておりません。労農党の玉井君はたつた一回、こういう内容を見ますと、われわれは現状の内容改善が必要であつて、大体共産党の野坂君なんか、ほかの委員も兼任しておる、こういうぐあいで、それぞれ委員が專任になつて專門にかかつて行けば増員の必要はないと思いますので、われわれは増員に対して断固反対であります。
○椎熊委員 悪いのはひとり外務委員会だけでない。今の状態だと外務委員会が成立して行けない。そういう材料があるなら、なお増員して行かなければならぬと思う。
○山本(猛)委員 さらに内容を検討した上で、増員については今後に御決定を願いたいと思います。
○椎熊委員 約束が違うじやないか。
○石田(博)委員 ただいま椎熊君の御発言がございましたが、確かにこの問題については星島総務会長、広川幹事長と私も一緒におるところで、椎熊君から懇切丁寧なるお話を伺いました。まことにけつこうだと思います。しかしそのときはいずれ相談してということをつけ加えたことをお忘れないように願います。ただいま山本君は、外務委員としての立場から御自分の御意見を述べられたわけであります。そういう事情もあつて、私どもは前々からお話をいたしておりますように、ただいま椎熊君が提議されたような趣旨で、外務委員会の数を、他の委員会と比校して適当な数まで増員することについては、あえて反対するものではありません。しかしこれについては、私どもの方から現在運営に当つておられる委員長も出ておりますし、委員長との正確な連絡もまだとつておりませんから、人数その他については、党の考えをまとめるまで、一日か二日、さらに御猶予をいただきたいと思います。
○椎熊委員 そういう話ならけつこうです。
○神山委員 この問題については昨日も述べたことですけれども、民自党の諸君とわれわれとは、いわゆる建前が違うのであります。われわれにできるだけ外務委員会が拡充されることによつて、実際上講和問題その他に関する研究ができればいいという、われわれの希望はかえておりません。われわれの希望としては、社会党の五十人程度、しかしある場合には、椎熊君の御提案も十分尊重いたしたいと思います。ところがきようの新聞によりますと、民自党では外務委員会拡充に反対たということが報道されておる。これは新聞のことですからあえて論議はいたしませんが、そこへ山本君が二十名ということを出されて紛糾したわけです。そこで私たちもできるだけ各党と折衝いたしますが、民自党におかれてもどうか意見をまとめて、講和会議に全国民の意思が代表されるような、そういう形でまとめてもらいたいということを強調しておきます。しかしどうしてもまとまらないときには、前から言つておるように、われわれの意見を一応出さしてもらいますが、それは別として、一応各党へお持ち帰りの上、御相談願いたいと思います。
○淺沼委員 その問題について共産党にお伺いしておきたい。共産党はその問題について決議案まで出されておるのですか。
○大池事務総長 それは話がきまれば撤回してもいいということになつております。
○神山委員 話がまとまれば自発的に撤回してもいい。話がまとまらなければ、調和問題は重要でありますから、一応特別委員会措置についての決議案を出すということを申し出ておるのですから、円滿に片づけば自発的に取消します。
○大村委員長 この際申し上げます。外務委員会拡充の件については、後日なるべく早い機会に御相談を申し上げることにいたします。 —————————————
○大村委員長 なおお諮りいたします。きようの運営委員会におきまして、政府から予算案が提出になるという予定でありますので、明後月曜日に本会議を開くくことにいたしたのでありますが、月曜日には間に合わないことが明らかになりました。そこで本会議の開会定例日は火、木、土でありますから、定例日に従いまして火曜日に開きますか、それとも何か必要があれば月曜日にも開きますか、その点を決定しておきたいと思います。 なおつけ加えて申し上げておきます。自由討議のことで土橋君からも先だつて御発言がありましたが、新国会法においては三週間に一回となつております。その最終日は月曜日の十四日になつております。但しこれは御承知のように、運営委員会におきまして延ばすことも可能なように改まつておる次第であります。なお本日政府支拂促進特別委員会委員長から申入れがあつたことでありますが、同委員会で立案中の、政府支拂遅延防止に関する法律案が立案できて、その筋のオーケーも十四日参る見通しができております。それでなるべく早い機会に上程するようにはからつてもらいたいという申入れがあります。それらの諸点を御参照の上、次回の本会議をいつ開くかということを御協議願いたいと思います。
○神山委員 実はわが党の野坂君の名前で、首相の演説問題に関連して緊急質問が出ておると思いますが、事務総長の方に出ておりますか。
○大池事務総長 出ております。
○神山委員 それから先日も党を代表して土橋君が申し上げましたように、今度国会法が改正になりまして、自由討議に対する但書もつきましたけれども、なるべく十四日に本会議を開いて自由討議をさしていただきたい。それに急ぎの法案もありましようし、十四日にオーケーがとれる見込みのものもあるということです。また私の方からも、社会党からも、岡田君の方からも緊急質問が出ていることでありますから、できるだけ十四日に本会議を開くようにしてはいかがでしよう。
○土井委員 財政演説がいつになるかということにつきましては、先ほど官房長官の説明でまだ明瞭でありませんが、多分十五、六日にやられる段階に達するのではないかと思います。従つてその場合における財政演説に対する質問の問題を、一応用意もありますから、この際きめておいていただいた方がいいと思います。
○石田(博)委員 定例日の十五日に本会議を開いてもらいたい。
○大村委員長 どうですか、定例日の十五日に開会することにしては……
○神山委員 その点をはつきりしていただきたい。私が今申し述べたような希望を十分考慮に入れて、十五日に財政演説をやるのか、やらないのか。これができないとするなら、十五日に本会議を開いてそこで緊急質問をさせて行くのか、もし緊急質問をさしてもらえるなら、われわれ同調してもけつこうです。
○石田(博)委員 緊急質問の問題は今初めて拝見したのですが、取上げるかどうかというようなことは、私どもとしてはさらに考えてみなければなりませんので、それはまた月曜日の運営委員会で御相談申し上げることにして、十五日に財政演説ができるかできないかという見通し、これは先ほどの官房長官の説明では明確になつておりません。ですからこれは十四日の形勢を見てやることにして、とりあえず十五日に本会議を開くことに決定していただいて、ただいま土井君から申されたように質疑等の準備もあるので、財政演説に対する質問時間の割振りをきめたいと思います。
○大村委員長 それではいががでしよう。十五日の火曜日に本会議を開くことにして、財政演説があるかないか今わかりませんが、月曜日になればもう少し確実性が加わるでしようから、おさしつかえなければ月曜日に運営委員会を開いて、十五日の議事日程を御相談することにしてはいかがですか。
○神山委員 私の方からも緊急質問を出しておりますし、各派の緊急質問もありますから、それもにらみ合せ、十四日に運営委員会を開いて、十五日の本会議の問題をあらためて論議するというならば了解してもいい。
○大村委員長 それでは次回の運営委員会は、十四日の午後一時に開くことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそのように決します。 なおこの際お諮りいたします。自由討議は三週間に一度開くということになつておりますが、当委員会の御決議によりまして、十四日以降のなるべく早い機会まで延ばすということに御了承願いたいと思います。御異議ありませんか 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそのように決します。
○石田(博)委員 ただいま土井君からお話のありました財政演説に対する各党の質問時間等に関して、きめておきたい。 〔「この前の半分だよ」と呼ぶ者あり〕
○神山委員 半分論も出ておりますが、そうすると共産党の場合は二十五分になる。これはひとつ三十分にしてもらいたい。
○土井委員 大体この間の半分で行こうじやないか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではだんだんお話合いもあつたようでありますから、この際念のためにお諮りを申し上げます。 財政演説に対する質問時間は、前会の総理の施設方針演説に対する質問時間のおよそ半分の時間で、しかも一日で済ますということに御了承願いたいと思います。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時三十八分散会