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6回国会衆議院1949/11/29

運輸委員会 第15号

発言数
40
登壇者
11
会派数
1
開催日
1949/11/29

会議録

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 これより運輸委員会を聞きます。  本日は、これまでに本委員会に付託になつております請願百五十九件、並びに送付になつております陳情書三十二件について審査を行います。  まず請願の審査を行いたいと思いますが、その審査方法について、お諮りいたします。先ほども申し上げました通り、きわめて多数の請願でありまして、この各件について一々紹介説明を聞き、これに対する政府の意見を聞いていたのでは、会期も明日一日しかない状態でありますし、また各請願の趣旨はすでにお手元に配付済みの請願文書表によつて御承知のことと思いますので、請願の紹介説明は原則としてこれを省略し、本日御出席くださいました紹介議員のみ、その御説明を承りたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 御異議なければさようとりはからいます。     〔委員長退席、關谷委員長代理着席〕

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 日程第四六を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。

淺利三朗民主自由党

○淺利三朗君 請願の要旨は、岩手県気仙沼郡上有住駅を一般駅に昇格願いたいというのであります。あまり詳しいことを申し上げますと、審査に影響すると思いますから、ごく大まかに大局論を申し上げておきます。この申請は、目下岩手県の花巻から釜石に通ずるところの工事中の新線の中の駅であります。岩手県は中央に鉄道幹線がありまして、東海岸との間は北上山系によつてさえぎられて、ほとんど交通はないのであります。今までただ一本ありました宮古線というのが、一昨年の水害のためにほとんど全滅いたしまして、その復旧に河用改修と相まつて施工せねばならぬ関係上、今後数年を要するのであります。ずつと南の方には一ノ関から大船渡に達する線があります。現在この二線しかないのであります。そうして中央における鉄道は花巻から遠野まで、軽便鉄道でごく狭い路線があつたのであります。この宮古線の壊滅の結果、早急にこの路線を完璧なものとして、東海岸と中央の連繁を促進しなければならなといいことで、目下工事中であります。御承知のごとく岩手県一県である関係上、皆さんの御認識が非常に低いのでありますけれども、面積は四国四県とほぼ同様であります。そういう関係でありまして、この線は最も重要な線であります。それでこれは現在の駅をかれこれと言うのではありませんで、今度新たに開通する鉄道の予定路線が、当初上有住が一般駅でありましたのを、最近伺いますと信号所というようなうわさもあるのであります。その関係上、この請願が出て参りたのであります。この駅の予定場所は、この路線に面している気仙郡のただ一つの駅であります。あとはほかの郡にあるのでありまして、気仙郡はただここだけが駅を予定されておる。この周囲はすべて山岳であります。この予定線の前後は長いトンネルがありまして、ただここだけがようやく駅を設けてあるという関係にあります。そうして気仙郡の方からは、目下盛から私設鉄道として開発鉄道が工事中でありまして、将来はこれを結ぶ予定になつておりますので、その前にこの地方の町村は、この駅を中心として気仙郡との交通を期するために、目下道路を建設して、ほぼバスなどが通るようになつたのであります。でありますからぜひともこの駅を一般駅として設置せられまして、気仙郡の唯一の交通の玄関口にしたいというのが、請願の要旨であります。  なおこれについてあわせて申し上げたいことは、この終着駅は釜石市であります。有名な日本鉄道の釜石鉱山の所在地であります。この釜石鉱山が現在まで製鉄に要する石灰石は、大湊から海路はるかに持つて来て使用しておつたのでありますが、この上有住付近は有名なる石灰石の産地であります。それでここから釜石に運びますと、最短距離であり、経費も非常に安くなる。そういう関係で盆石製鉄といたしましても、この駅の開通を希望し、この地方の石灰石を自分の鉱山の用に用いたい。そういう関係で村とも契約をいたしておるのであります。そういう関係で非常に重要な路線でありますから、ことに今後新たに開通される鉄道路線の駅でもありますから、ぜひともこの駅を一般駅として認められて、気仙郡の唯一の交通の玄関口であり、連絡路であり、かつ地方産業の上において、ただいま申し上げました石灰石のみならず、木材その他多数のこの地方の林産物もあるのでありますから、これを有効に利用していただきたい、こういうのが請願の趣旨であります。いろいろの詳しい資料もここに出ておりますが、時間を要しますからこれで説明を省きまして、大局論として私からこれだけのことを申し上げまして、ぜひ御採択あらんことをお願いする次第であります。

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 日程第四五の千代駅昇格の請願は、第四六と同一性質のものでありますのでこの際四五、四六を一括して政府の答弁を求めます。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 この釜石線は、目下建設工事中でありまして、当初の線路選定の際は、上有住駅を設定する計画がありましたが、その後運送上の実体を調査いたしましたころ、同駅の取扱い数量の予想がはなはだ少いので、今回の釜石線全面に際しましては、信号所として開設し、営業費の節減をはかりたいと考えております。なお普通駅に変更してもらいたいといふ御希望は、開業後の地方情勢の変化等を見きわめた上で考えて善処し、御希望に沿いたと思います。  飯田線千代駅は、現在駅員無配置旅客駅でございますが、この駅に駅員を配置し、客貨取扱い駅といたしますには、同駅の位置が工事に非常に困難な場所であるばかりでなく、たとい同工事が可能でありましても、要員の増加を許されない現状でございますので、さしあたり実施は困難と思われる次第であります     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次は日程第七三、観光事業振興対策に関する請願、これに対する政村の答弁を求めます。

間嶋大治郎(大臣官房観光部長)運輸事務官

○間鳩政府委員 この観光事業振興対策に関する請願中にありまする条項につきましては、原則的には私どもといたしましても、まつたく同感でございます。まず観光施設の整備につきましては、これに必要なホテルの新増築、あるいはまた道路の改修、日本旅館の改造築、また自動車の輸入というふうな御趣旨につきましては、従来におきましてもいろいろの方策を講じておるのでございます。今後におきましても努力いたしますると毎時に、昨日衆議院を通過いたしました国原観光ホテル整備法案というようなものが制定公布せられましたならば、ホテルの整備というものは一段と促進されるであろうと考えております。  それから資金の融通あつせん並びにこれの優先取扱い方という問題につきましても、従来ともいろいろの方法であつせんをいたしております。また本年度におきましては、ホテルの建設資金として見返り資金から二億三千三百万円を流用するとい計画で、目下油進捗いたしておるのであります。また融資順位の引上げにつきましても、かねがね国際観光事業を甲に引上げるということで話を進めておりますが、とりあえずさしあたり緊急に必要なものは、現在の丙でありまするものを乙に引上げるというようなことで仕事を進めております。この問題につきましても、今後できるだけ努力いたします。また大蔵省預金部資金を国際観光施設に融通するという問題につきましても、本年度は困難でございますが、来年度以降におきましてはできるだけ努力いたしたい考えております。  また観光事業審議会につきましては、これは内閣に置くことになつておりますが、まだ実際問題としては委員の任命がございませんが、できるだけ早くこの仕事を開始するように、私たちとしては努力いたしたいと考えております。  それから行政機構の一元化、能率的、合理的な運営というようなことにつきましても同感でありますので、できるだけそういうふうにしたいと考えております。  また最後の、観光事業の重要性というものを、国民に周知徹底させるというふうな問題につきましては、政府といたしましては、民間のこういつたことを使命といたします全日本観光連盟というふうな団体と、十分連絡いたしまして、できるだけこの点につきまして努力をいたしたい。また六年度におきましては、幸いこれまた昨日衆議院で御可決になりました観光事業の助成に関する法律によりまして、全日本観光連盟に対しまして一千万円の補助金も支出し得ることになつておりますので、この政府補助金もこういつた方面に有効に支出いたしたいと考えておる次第であります     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次は日程第二四、二五、一〇一を一括して議題といたします。紹介議員の説明を求めます。庄司一郎君。

庄司一郎民主自由党

○庄司一郎君 ただいまの委員長殿のお示しの文書番号とは違うかもしれませんが、その点は御賢察を願つて、お聞きとり願いたいと思います  仙古線を複線化の請願、仙石線とは御承知のごとく、仙台より石巻に至る元宮城電鉄会社を政府が買収されたる線でありますが、この仙石線の一部は複線化されておりますけれども、仙台始発駅より石巻駅に達する大部分の路線は、いまだに単線と相なつておりますので、残余の大部分の単線をすみやかな期間に、これを複線化してほしいという地方関係市町村の議長等より願つて参りました請願でございます。理由を申し上げますと長くなりますから、省略させていただきます。仙石線複線化の請願、これが第一点であります。  それから仙山線電化促進の請願、これは仙台、山形を結ぶ線であります。この仙山線の中に、宮城県宮城郡広瀬村という村がございまして、これは運輸関係から見まして、全国でもまことに珍しい村でございまして、広瀬村一村で五つのステーション。そういう意味において、まことに珍しい部落でありますが、広瀬村の村長、村議会議長等よりの請願でございます。この仙山線をすみやかに電化してほしい。ただいま電化になつておる部分は、作並駅と山寺駅との間の、長い長いトンネルのある区域内だけが電化されておることは、御当局御承知の通りであります。そこでこれまた仙山線の大部分を、山寺駅と作並駅間だけではなく、残余の路線をすみやかに電化していただきたい。その理由をごく簡単に申し上げますと、交通運輸上の不便というだけではなく、一箇年の平均の統計によると、現在のところ汽関車よりの飛火による火災の発出が、年間約三十件ございます。まことに広瀬村にとつては迷感千万なことでございます。ただ純朴で素朴な民衆でございますから、その都度損害賠償などの交渉はしておりません。とにかく一箇年に約三十回、汽関車の飛火によつて火災のあることだけは、仙鉄局長も認め、あるいは仙台管理部長も認めておる事実でございます。そこでなるべくすみやかなる期間に、残余の路線を電化してほしいというのが、ただいま議題となつている電化促進の請願の趣旨であります。  もう一つは、仙石線払下げに関する請願でございますが、これは前の機会にも採択をいただいた元宮城電鉄株式会社、社長は中村梅三という人でございます。これは戦時中に仙台市と塩釜間に陸海軍の軍事工場があつたために、戦争の遂行上お上の方に、しやにむに買収された鉄道でありますから、もし可能ならば、元の会社に払下げを願いたいという趣旨の請願のようでございます。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 お答えします。仙石線を複線化の請願でありますが、本線は昭和十九年五月法律第八号によつて買収いたしました宮城電気鉄道の線路であります。仙台・石巻間の線路延長約二十五キロ、最急勾配は三十三で、最小半径は百六十メートルの電気運転区間であります。このうち現在仙台駅前・陸前原町間約三キロは複線になつております。当局といたしましては、なお線路容量に余裕がありますので、全線を複線とする必要はないのではないかと考えておる次第であります。しかしさらに、仙台市街地の部分を高架にすることにつきましては、まだ計画されておりませんが、今後早急に調査いたしまして、なるべく御期待に沿うようにいたしたいと考えております。  第二の仙山線電化促進の請願でありますが、仙台・山形間六二・八キロの電化については、現在作並・山寺間二〇キロは、特殊区間としてすでに電化せられておりますが、残りの区画約四二・八キロについては、目下のところ幹線の電化を優先的にいたしております関係で、今ただちに電化に着手いたすことはいささか困難かと思いますが、将来は非常に有望な路線で、大いに考慮いたしたい。しかも当局といたしましては、国鉄は至急電化いたしたいと考えておりますので、それとにらみ合せて、なるべくすみやかな機会に御期待に沿いたいと考えております。  第三に、仙石線払下げの請願であります。買収鉄道について、一部を払い下げられたいという議論が、以前の国会から相当活発になつておる次第であります。それで目下法律案を検討いたしておりますので、できれば次の通常国会にこの払下げの法律案を提出いたしたいと思つております。そのときに考慮するものは考慮し、皆様の御審議と願いたいと思つております。     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次に日程第七八、塩釜港を第一種港湾に認定並びに昭和二十五年度修築工事に関すす請願、並びに日程第七九、塩釜港の修築費国庫負担増額その他に関する請願を一括して議題といたします。

庄司一郎民主自由党

○庄司一郎君 ただいま議題となりました二つの請願のうち、前者の方は、いわゆる塩釜港をして第一後後湾——ただいまそういう用語があるかどうか、紹介議員は承知しておりませんが、とにかく重要な港湾として御指定を願い、さらに将来政府の御援助を願いたいという趣旨の請願のようでございます。ただいま塩釜港は、横浜港の補助港という形になつております関係上、税関支署等も塩釜にございますが、塩釜から輸出入関係の物資の統計等が、横浜港の方に事実上奪われまして、塩釜港より出ておる、あるいは入つて来る品物の成績が、どうも補助港となつておる関係上、ぱつと地方関係市町村民に浮んで来ないような状態にあるやのうわさを聞いておるのでございまして、第一種とか第二種とかいう階級的な制度が当今あるかどうかわかりませんが、とにもかくにも塩釜港をして東北における最も重要な役割を演じ得る商港として御認定をいただいて、それにふさわしいところの御援助を願いたいというのが、前者の請願の趣旨であると御紹介申し上げたいと思います。  それから後者の方は、これはいろいろ計画を立てられて御配慮をいただいておるのでございまするが、ただいま工事を進めておる。一万トン級の船が自由に塩釜港の内港に入り得るような処置について、ぜひとも政府の国庫補助を増額してほしい。そうでございませんと、人口わずかに四万程度の塩釜市としては、どうしても地元負担金に追われて、超債のわくもおのずから一定の限度の範囲しか与えられておりませんので、一万トン級の船を横づけするところの阜頭をつくるためには、なかなか困難な情勢にあるのでございます。この後政府の財政等の御都合をひとつ適当ににらみ合していただいて、でき得る限り——アメリカのサンフランスシスコまでは、わが日本より最短距離にあるといわれておる塩釜港が、ほんとうに名実ともにいい港になることができるように、一層政府補助を増額してほしいという意味の請願でございます。  この二つの請願は私も紹介議員となつておる関係上、責任の上に立つて御紹介を申し上げたような次第で、何分塩釜港の急速なる進展のために御配慮をお願い申し上げるものであります。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 たいへん熱烈な要望でございまして、できるだけ御期待に沿いたいと思つております。御承知のように第一種後湾とか第二種という種別は、目下港湾法というものを立案しておりまして、次の通常国会にこれを提出いたします。それでその新しい港湾法の制定にあたつては、塩釜港をなるべく重要な港と考えまして、そういう格ずけをいたしたい、こういうふうに考えております。  第二点は、血釜船の整備は実際について申し上げますと、昭和二十三年度より実施いたしておりますが、二十五年度港湾関係公共事業費は大幅の削減によつて、総額において昭和二十四年度より減少されるおそれが多分にありますので、そのような場合におきましては国庫補助は若干減ると思いますが、将来にわたりましては、ぜひ御期待に沿うように、運輸省としては努力いたしたい、こう考えております。以上お答えいたしておきます。     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次は日程第七二、日本通運株式会社の後湾運送業進出反対の請願、日程第一〇六、自動車運転技術者養成のための燃料特配の請願、日程第一五八、仙台陸運局の所管区域を東北六県に変更の請願は、自動車関係でありますので、一括して政府の答弁を求めます。

中村豊(自動車局業務部長)運輸事務官

○中村(豊)政府委員 第一の問題は、港湾運送業は自由営業でありまして、従いまして日本通運の後湾運送面への進出を抑制するということは、法律的には不可能であります。しかしながら日本通運と後湾運送業者との間に、不当な摩擦の生ずることがないように、両者の関係の調整については十分考慮して行くつもりでございます。従いまして港湾運送業に対しても、相当の実績を持つておる者には、海陸一貫作業ができるように適当な免許をしようと思います。日本通運株式会社と後湾運送業者との間に現在紛議を生じておる港湾、あるいは紛議の生ずるおそれのある港湾につきましては、関係者間で十分協議せしめて、合理的に調整して行くように指導いたしたいと考えております。  自動車の運転技術者養成のために、燃料を特配してもらいたいというお話でございますが、関係当局の勧告に基きまして、最近自動車用のガソリン事情が通迫しましたので、一般乗用車に対しましては、ガソリン使用の許可を従来の車数の約五割に減しております。またガソリン使用を許可された一般乗用車に対しても、ガソリン割当については追加割当をするなどということは、現在行つていないので、むしろ極力使用者側に節約をしていただく方針でおります。そうしてこれにかわる国産の各種の代用燃料の使用の普及に努めて行くつもりでございます。しかしながら自動車学校のような特殊な使命を有する専門の機関に対しては、おのずから弾力性のある措置を講じなければならないと考えます。また同時にかかる機関においても、一層国産の代用燃料の普及発達を期する見地から、代用燃料を使用していただきたいと考えております。結論としては、教育用として特に除外する項目を設けることは、目下のところ考えておりませんが、行政指導で現在の実情に即した取扱いをいたして行きたいと思つております。  東北六県を仙台陸運局の管内にまとめるようにという御趣旨でございますが、右地方局の所管区域については、従来からしばしば論議されておつたいきさつがございます。この場合東北六県をこぞつて仙台陸運局の所轄とするということに対しまして、御趣旨はごもつともと思う点もございますが、これに反して、現状を維持して、秋田、山形の二県は新潟陸運局の所管内にとどめるべしという議論も相当強いのでございます。さような賛否両論を十分考えまして、行政区画の変更ということは、相当影響するところが大きいものでございますから、慎重に研究いたしたいと考えております。     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次は日程第四、築別、遠別両駅間に鉄道敷設促進の請願、並びに第五、朱鞠内、羽幌間鉄道敷設促進の請願を一括して議題といたします。紹介議員の説明を求めます。玉置信一君

玉置信一民主自由党

○玉置信一君 私は紹介議員といたしまして、北海道の西北部重要資源開発上の枢要線といたしまして、沿岩住民十数万人が約十数年前にわたりまして、国会に再々請願をいたして参つておりまする北海道苫前郡羽幌町築別駅より天塩郡遠別町に至る天塩沿岸鉄道の貫通を、すみやかに完成せられたいという請願の要旨、理由を簡単に御説明申し上げます。  北海道西北部開発上の重要線であります天塩沿岸鉄道は、昭和十六年十二月羽幌町より築別まで北進延長せられ、該地方重要産業の進展に資し、沿岸住民の福祉を増進したる点、まことに少からざるもりがありますが、築別駅より初山別村を経て遠別駅に接続する四十九・二キロ予定線は、昭和十三年度より五箇年計画をもつて一部着手せられたのでありますが、途中三箇年の延期となり、さらに終戦によりこれが全面的中断に逢着しましたことは、本道拓殖進展上痛嘆にたえない次策であります。鉄道がよく産業の勃興を促し、文化の向上に寄与することは、あえて警言を要しないところでありますが本線は留崩市を起点として天塩沿岸各町村を縦貫し、宗谷本線に連絡することにより、初めて本道西北都海陸重要資源開発の一大使命を達成し得るばかりでなく、北海道内陸部を囲続する輪周線の一環を形成する枢要経済線でありまして、沿岸には無強蔵の石炭、千古斧鉞を入れざる大森林を包容するのほか、最近開鉱せられました天塩地方石油資源の開発上からも、一層の重要性を加重して参つて次第でありまして、本線の貫通速成こそは、これを本道総合開発進展上にかんがみるも、将来本道環状線完成による地方産業開発上に徹するも、刻下最も急速を要する重要事項として、沿岸地方民はもちろん、全道民あげてこれが完成のすみやかなる実現を希望する次第であります。願わくは委員会におかれては、右事情御高祭を賜わり、すみやかに本鉄道の貫通に対し、特段の論議をもつてこれが実現されますよう、御採択あられんことを請願する次第であります。  次は北海道羽幌町これの、また長年にわたつて国会並びに政府当同に要望をして参つております朱鞠内・羽幌間の鉄道敷設推進の件につきまして、御説明申し上げます。本鉄道建設速成については、沿線町村は三十八年の長きにわたつて陳情を重ねて来た結果、名寄町・朱鞠内間は工事完了し、開業を見て、資源開発に寄与しておりますが、朱鞠内・羽幌間はいまだに完成を見ておりませんが、この沿線には埋蔵量五億トンに達する石炭炭区があり、五万町歩にわたる鬱蒼たる処女林があり、資源開発の国策遂行に寄与するところ非常に大きく、かつ日本海とオホーツク海を結ぶ重要路線にして、北海道北部の資源開発上にも大きく影響するところでありまして、国家再建上道内屈指の経済線と思料せられるところであります。目下羽幌町地区内では、羽幌炭鉱鉄道株式会社所有の炭鉱は埋蔵量一億九千万トン、生産五十万トンに向い、着々掘諮中であります。五万町歩にわたる処女林は、営林署の輪伐計画に基き、軌道を敷設して造材を行つておりますが、輸送力の関係で計画の一端を実行に移しておるのみで、ひたすら本鉄道の完成を待望している次第であります。以上本線の貫通達成は、これを本道拓殖進展上にかんがみるも、将来生産増強の国策に順応せんとする資源開発上に徹するも、刻下最も喫緊を要する事項でありまして、当地方民はあげて希望しているところでありますから、どうかこの線に関しましても、前段申し上げました天塩沿岸と密接不可分の関係にあります本線貫通促進のために絶大なる御同情を賜わりまして、一日もすみやかに実現されるよう、委員会各位の格別なる御配慮を熱望いたしまして、請願の趣旨を申し上げ次第でございます。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 ただいま玉置委員から非常に熱烈なる要望がございました。ただいまの請願につきましても、私は過般北海道を視察いたしましたとき、地元の人々からよくお聞きいたしまして、事情をとくと了承いたしておるのであります。御承知のようにこの登別・遠別区間の運輸経路並びに拓殖上の必要と、沿線の石炭その他の資源の開発を目的としまして、第六十九議会において建設費予算に計上せられ、一部の羽幌・登別間約七キロが昭和十六年十二月に開通したのであります。残りの登別・遠別間約四十三キロが建設、設計未済であります。この点につきまして今いろいろ経済上、文化開発上、必要なゆえんを力説されたのでありますが、この点われわれもともとと了承いたしているのであります。しかし御承知のように資金、資材その他の関係から、重要性は認めておりますが、ただちに工事に着手していただきたいという御希望でありましたならば、ただちに工事に着工することは、いささか困難であろうと思うのであります。しかし今申しましたように、本線路の重要性は当局もともとと了承いたしております。それで経済情勢の好転ともにらみ合せまして、なるべく早急に近い将来において御期待に沿いたいと考えているものであります。  第二の請願は、本区間は鉄道敷設法の予定線でありまして、沿線は豊富な炭田地区であり、また大森林、広大な開懇適地があるということは、今請願の御趣旨の説明があつた通りでありますが、石狩川の国境付近にあります人望まれな土地で、工事の困難であることが、本線のやや難点であります。それで当局といたしましては資源の開発上、運輸計画上、有効な線路と思いますが、目下の国内の情勢では、ただちにこれも鉄道を敷設することはいささか困難かと思つておりますが、将来につきましては十分考慮さるべきものであり、ぜひ将来は御期待に沿いたい、こう考えていつ次第であります。

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次は日程第八、今市、田島間鉄道敷設促進の請願並びに日程第一七、野岩羽鉄道全通促進の請願を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。大澤嘉平治君

大澤嘉平治民主自由党

○大澤委員 ただいま議題となりました今市、田島間野岩羽鉄道敷設促進に対する請願でございますが、本請願の要旨につきましては、先般運輸委員会の委員の方々からも、実地に御踏査をされたのでありまするが、当委員会を委員諸君におきましても、これに対しての敷設の必要あることを最もよく認識されたりであります。特に本線に対しましての踏査については、東鉄局の工事部の踏査、あるいは宇都宮管理部からも、部長を初め係員の方々が実地に御調査をくださいましたので、技術者といい、係の諸君といい、最もこれが敷設の必要あることを当時痛感された線であるのであります。特に会津、若松方面から、本線についてはすでに工事が着手されておるのでありますが、その後戦争中におきまして、資材その他の面から一時中絶しておつたのであります。なお本線が完通いたした上には東北本線、すなわち会津、若松方面から今市を通じ、東京の上野駅に通ずる線といたしますれば、東北本線の運送経路が非常に短縮され、しかも時間的にも数時間も短縮されるということも聞いておるのであります。かような点からいたしまして、ぜひとも御当局におきましても、一日も早く本線の敷設促進あるいはその他の点に対して、御努力あらんことをこの機会にお願いをいたして、請願にかえる次第であります。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 木区間は、資源開発並びに運輸経路上よりの美地から、第六十九議会すなわち昭和十一年五月において、建設予算に計上されました今市・田島間鉄道でありまして、このうち田島・荒海間七キロ一分はすでに開業し、荒海。滝の原間約八キロ六分は路盤工事は完成いたしておりますが、資金、資材その他の関係から工事を中止しておるところであります。なお滝の原・今市間約五十キロ四分は設計未済区間でありまして、工事には着手いたしていないのであります。ただいま大澤委員から熱烈なる要望もございましたが、当局といたしましては、一般的に申しますと建設工事は現在大体において中止のやむなき事情でございます。しかし大澤委員の非情なる熱望もございますので、今ただも工事再開ということは言明いたしかねますが、経済情勢が好転いたして参りましたら、他のものに率先いたしまして、まつ先にその一部分からでも工事に着手いたしたい。こういうふうに考えておるわけであります。

大澤嘉平治民主自由党

○大澤委員 ただいまの政務次官の御答弁によりまして、今市・田島間のいわゆる野岩羽線についての請願の趣旨に対しては、了承をいたしたのであります。  次に上町、宇都宮間及び両毛線電化促進の請願でございますが、本線につきましては先般運輸大臣からの御答弁もあり、あるいは日本国有鉄道の敷谷営業局長の答弁にもありましたので、本線についての趣旨は一応は了解をいたしておるのでありまするが、本東北本線並びに両毛線のごときにおきましては、わが国の経済再建、産業再建の面から見まして、最も緊要の線であると考えますると、なお本線におきましては、宇都宮以南の東京までの通勤者あるいは通学者等が非常に多いのであります。なお両毛線のごときにおきましては、小山、栃木、佐野、足利、桐生、前橋、高崎等の機業都市を有し、わが国産業の中心地として、本線によつて産業の振興がなし得られるかどうかという場面に直面をいたしておるのであります。特に本線におきましては東京都内の、すなわち電車区間の通勤者と同様に、本線を利用して東京都内の省庁並びに銀行、会社等に通勤し、わが国産業の振興に本線が重要なる役割をなしておるのであります。かような面からいたしまして、東京都内の電車区間の線と同様に、本線を電化されますることが、すでに東京都内の産業の助成にもなり、あるいは他方産業の進展にもなり、同時にわが国の産業の開発に資することは、よく御了解のところと信ずるのであります。かかる面からいたしまして、またわが国の国有鉄道が、国家の資本をもつてコーポレーションとして、本年から出発いたしておるのでありますが、採算の面からいたしましても、本線のごときは十分採算のとれ得ることは、先般私ども運輸委員として当線を視察いたしたときの結果でも、よく了解し得る点であります。しかも本線におきましては、東京鉄道局長あるいは宇都宮管理部長その他の関係の係員諸君も、本線はわが国の国有鉄道の大局から見た面から言つても、電化すべきであるということを言明されておるのであります。かかる点を運輸当局におきましては十分御了承の上、本線の電化の一日も早からんことを、特にこの際切願し、請願を申し上げておきたいと思うのであります。  なお重ねて申しますならば、本年日本国有鉄道法の一部も改正され、資金面においては公債の募集もでき得るというような仕組みになつておりますので、資金面その他の点に対しては、もし公債の募集がなし得、しかも資金面の許すことに相なりました上は、一日も早く本線の電化を促進されんことを重ねてお願いいたしまして、請願にかえる次第であります。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 大澤委員から、東北本線並びに両毛線電化促進の趣旨をいろいろ開陳されましたが、このことはきのうの本委員会におきましても熱望されまして、大屋大臣並びに国鉄の桐谷営業局長からも答弁があつたのでありまして、再びお答え申し上げますが、国鉄を電化いたしたいことは、われわれの熱望いたしておるところでありまして、東海道線は今やつておりますが、さらに山陽線、引続き東北本線もやることは、決定的のことでございまして、なるべくそれをすみやかに実現いたしたいと思つております。こういう幹線が済みましたら、さらに進んで両毛線の方も電化をいたしたい、こいいうふうに熱望いたしておりますことを、重ねてお答え申し上げます。

大澤嘉平治民主自由党

○大澤委員 ただいまの原政務次官の御答弁によりますると、東海道線の次に東北本線、あるいは東北本線が済んだら両毛線というような御答弁でありましたが、昨日の加賀山総裁の車中談として発表いたされておりますところによると、東北本線並びに常磐線あるいは上信越線は、今度鉄道公債の募集に伴つて、ただちに着手するという発表をされておるのでありまするが、私は常磐線あるいは上信越線は、当然東海道線に続くことは承知いたしておりまするが、東北本線のごときはそれ以上のわが国の主要鉄道路線である、かように信じて疑わないのであります。なおかような点からいたしまして、加賀山総裁の言明の常磐線、上信越線、東海道線というものと一歩遅れて、東北線ということを考えておられることは、御当局がまことに認識不足である、かように考えるのであります。なおわが国輸出産業の中心をなしておる両毛線のごときにおきましては、国の経済力の点から参りましても、外貨獲得の面から見まして、東海道線あるいは東北線あるいは常磐線等に遅れて電化をするがごときことは一応認識が当局に不足しておる点ではないか、かように考えられるのであります。どうかこの点を一段と御研究あるいは御踏査の上、一日も早くこれが電化の促進をいたされまするよう、重ねてこの機会にお願い申し上げておく次第であります。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 ただいま大澤委員からいろいろおしかりをいただきましたが、非常に熱心な要望の点はとくと了承いたしまして、われわれといたしましては、電源の関係、それから予算の関係——公債を発行するにいたしましても、やはり予算の制約を受けていることは言うまでもないのであります。等々考え合せまして、なお今の大澤委員の過去における非常に熱心なるしばしばの要望等を勘案いたしまして、できるだけすみやかに御期待に沿うように、われわれの認識を改めて行きたいと思つております。     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次は日程第九七、気象官署拡充に関する請願を議題といたします。政局の答弁を求めます。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 今般の行政整理に伴い、気象官署を縮限するのやむなきに至うたのは、御承知の通りであります。しかし重点的運営に心がけて、災害防止には支障を来たさぬよう、今後とも大いに努力したいといふうに思つております。     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次に日程第九五、余部崎に灯台設置の請願、第九六、陸中黒崎に灯台設置の請願を一括して議題とし、政府の答弁を求めます。

柳澤米吉海上保安官

○柳澤説明員 黒崎の灯台につきましては、請願の御趣旨にあります通り、三陸地方の沿岸は非常に海難の多い場所でございます関係上、当局といたしましては、二十五年度に灯台の新設の計画をいたしまして、予算の要求中でございます。従いましてそれが認められますならば、早急に実施したい、かように考えておる次第でございます。  なお余部崎に灯台設置の請願でございますが、これも請願の御趣旨にあります通り、この付近一帯は小型船が九百余隻もございまして、非常に海難の多い箇所であると何時に、冬期間は西日太海の独特の雲を伴う季節風が繰返している関係上、ぜひ灯台の設置をやりたい。この箇所も二十五度においてぜひ設置いたしたいと予算の要求中で、ただいま折衝中でございます。従いまして予算が認められますならば、早急に実施したい、かように考えておる次第であります     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次は日程第一、一戸、久慈間鉄道敷設の請願、日程第二、三戸、毛間内間鉄道敷設の請願、日程第三、大垣樽見間鉄道敷設促進の請願、日程第六、谷から船津上宝を経て松本に至る間に鉄道敷設の請願、日程第一一、釧見線敷設促進の請願、日程第一二、人、大泊間鉄道敷設等に関する請願、日程第一三、八尾駅、堺港間に臨港鉄道敷設の請願、日程第一四、長崎、佐世保間に西彼杵半島経由鉄道敷設の請願、日程一五、様似村から幌泉村を経て広尾町に至る間に鉄道敷設の請願、日程第一六、三陸鉄道敷設促進の請願、日程第一八、只見線全通促進の請願外一件、日程第一九、北陸線の増設工事継続の請願、日程第二〇、山田線並びに宮古港復旧の請願、日程第二一、字場線の復活並びに生保内まで延長の請願、日程第二二、正明市、長門三隅両駅の路線を仙崎駅経由に変更の請願、日程第二三、一戸、沼宮内間鉄道路線変更に関する請願、これはいずれも鉄道路線新設に関する請願でありますので、全般に対します政府の方針の説明を聞きまして、答弁にかえたいと思います。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 御承知のように、今日鉄道を新設するということは、ドツジ予算財政の影響を受けまして、非常に困難となつておることは、皆さん御承知の通りであります。しかしそれでも現在の事情から申しますと、現在の建設線は次の通りで、昭和二十四年九月十日現在で五十線、約二千七百十六キロございます。その中で現在開業したものが九百五十三キロ、工事に着手したものが五百六十四キロ、工事に着手したものの中でさらに細分いたしますと、土工工事がすでに百%できたものが三百八十キロで六十七%、五〇%以上できたものが百二十五キロで二二%、それ以下のものが五十九キロで一一%となつております。さらに工事業着手のもの、いわゆる設計が済んでおるものが千二百キロ、こういうふうに建設線において、鉄道敷設法の予定線の中からその敷設に要する経費を計上し、国会の議決を経たものでありますが、今後といたしましては、この鉄道敷設法の予定線の中から、その敷設に要する経費を国会で計上したものから逐次いたしたいと思つておるので、建設路線中工事に着手したもには約五百六十キロであり、戦争以来資材、資金そり他の関係から大部分のものは未完成のうちに工事を中止しておりますが、今後資金及び各線区の収益、公益性を考慮いたしまして、できるだけすみやかに工事に着手いたしたいと思つておる次第であります。一括してこういう方針を申し上げます。     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 次は日程第六九、草軽電気鉄道株式会社線路縮小反対に関する請願、七〇、七一、件の請願でありますが、紹介議員の説明を求めます。

小淵光平民主自由党

○小淵光平君 ただいま上程されておるところの請願に対しまして、御説明を申し上げたいと思います。  この草軽電気は、長野県の北佐久郡から群馬県の吾婆郡草津へ通ずる鉄道でありまして、浅間、白根の国立公園地帯を貫通しており、高原開発鉄道であるりでありまして、その沿線には一町三箇村がありまして、その住民が約四万名あるのでありまして、通学、医療、食糧の受配等の交通上、どうしてもなくてはならない鉄道でありまして、その他外来の観光温泉客の交通を合せて、一年約四十方の人がこれに乗降するのであります。主食糧、生活必需品、石炭の搬入、硫黄、硫化砿、鉄鉱、木材、炭等の搬出、一年約六万トンのもりも同時に輸送しておるのでありまして、最近四箇年の平均輸送数量をもつてするならば、以上申し上げた数から計算いたしまして、相当な輸送力を持つておる鉄道であり、先に申し上げましたような、特殊な高原地帯を通ずるところの鉄道であるのであります。さらにこの鉄道が今回総会におきまして、一部分撤去するということになりたのでありますが、これは草津温泉から上州三原というところを通りまして、軽井沢まで出るのでありますが、その上州から軽井沢までの間を一部撤去するということになつたのであります。この一部撤去ということは、一応この路線が採算が合わないから、一部撤去をすうということに総会できまつたのでありましたが、この一部撤去をすると何時に、続いて考えられますことは、結局三原から草津の間の路線も、やがては撤去しなくてはならぬという結果になることは、目に見えておるのであります。なぜかというと、結局草津かり上州三原のこの沿線のものが、たとえば荷物を積みましても、それが軽井沢まで通じておるのでありますれば、軽井沢から本線に載せて全国へそれが輸送されるのでありますが、そこの三原という山の中で切つてしまえば、これは当然それから、積みかえて、あるいは本線の長野原、あるいは本線の軽井沢というところへ持つて来なくてはならないのでありますから、その短い区間に積まれたものをわざわざ川の中の三原というところでおろして、それから自動車で本線まで持つて行つて積むというような、そんな愚のことは当然荷主というものはいたしませんから、残された路線も近い将来に撤去されるということにならざるを得ないという見通しがあるのであります。これにつきましては、地元民といたしましては、ああいう寒冷地帯であり、今回国立公園に指定されました浅間根腰の鉄道であります。非常に寒冷地でありまかから、降雪期待の交通には、この鉄道が大生命線でありますから、この路線がはずされるいうことになりますと、各部落がほとんど孤立状態になつてしまいまして、沿線の四万の人たちが、ほとんど交通を奪われてしまうということからいたしまして、熱心にこの鉄道の存続方を陳情して参つておるのであります。ししかながら会社といたしましては、どうしても採算不引合いのために、撤去せざるを得ないということの理由のものに、断然撤去の方向にただいま進んでおるのであります。われわれ運輸省にも陳情をいたしまして、いろいろ御意見を伺つたのでありますが、今のところでは助成の制度も当然打切りになつておりますので、ほんとうに突き詰めて参りますならば、会社が採算が不引合いのときには、当然これは何らの方法もない。ただ公共性を持つところの公共機関でありますから、干渉はできますが、結果最後においては撤去せざるを得ないというようなことになる見通しが多いわけであります。そこでこれを撤去されては如上の事情から、経済生活すべての点に非常に影響がありますので、どうしても存続をしていただくようにお願いを申し上げたいというのが、請願の趣旨であります。どうかぜひとも存続方をお願い申し上げたいと思うのであります。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 この草軽電鉄の線路縮小反対の請願は、小淵君からただいま熱烈なる要望がございましたし、以前も陳情を受けまして、とくと了承いたしておるところでおります。御承知のようにただいま御説明もございましたが、草軽電鉄が会社の営業不振を理由として、株主総会で議決して、一部の運輸営業廃止の許可申請が来ております。本件は地方の交通に及ぼす影響が重大でありますし、社会治安その他いろいろな産業に及ぼす影響が多いことは、今小淵議員が御説明になられた通りで、その点は運輸当局も十分了承しておるどころであります。それでその事情につきましては、目下慎重にいろいろ調査もいたしております。陳情請願その他の事実もともとと了承いたしまして、それらを一括して調査完了しました上は、運輸省にあります運輸審議会にこれを諮問いたしたいと思つております。そうしてその諮問の結果によつて、その許否を決定することになろうかと思つておりますが、いずれにいたしましても請願の御趣旨とくと了承いたしまして、その御希望に沿うように強力をいたしたいと思つております。

小淵光平民主自由党

○小淵光平君 運輸審議会にかかつて、審議委員において存続方をぜひとも決定していただくように、もちろんわれわれは多大の期待をしておるのでありますが、たとえば運輸審議会でこれは撤去することまかりならぬというふうなことになりましても、結局公共性を持つとはいつても営利会社でありまして、営利会社の場合はどうしでも最後には、収支のバランスが合わなければ、営業不振によつて、結局通行を停止する以外にいたし方がないということに陥ると思うのであります。そこで鉄道法をもつて、公共機関なるがゆえにこれをどうしてもそういうふうのやり方をするということであるならば、あるいは管理経営までさせるということも法規によつてでき得ると思うのです。たとえば管理経営をいたしてみましても、そのときに問題になるのはこういう点が問題になると思うのです。もちろん所有権、公共性のことは、新しい憲法によつてよけわかります。株主の側からして、それでは管理経営をしてくれることはけつこうだが、現在の会社のバランス・シートから言つて、現在株価が標準五十円ということを保つておるといたしましても、その五十円ということが管理経営のために、収支のバランスが合わなくなつて、結局株価に及ぼすところは四十円、三十円、二十円というふうに株価が下ることになれば、所有権をそれだけ侵害されるということに結論がなつて来ると思のです。そういうふうなことについて、結論的にはどういうふうなことになるかということが非常に心配をされて。これが一点、いま一点を申し上げますと、押元民が多大な犠牲を払つて、そうしても会社で経営ができないならば、ほんとうに地元民四箇町村というものが一体となつて、その会社の株式を全部引受けたいというところまで、決心をしておると思うのであります。しかしながらその決心は当然しておりましても、一番問題になるのが、その株を幾らで渡してくれるかということが問題になると思う。そのことは御承知のように物価指数からいたしまして、問題となるのはその当時つくられた一路線の価値というものと、今日の価値というものは、非常に違つて参ると思う。そこで五十円の株式が、今これを撤去して処分するときに、時価で五百円、千円、十倍、二十倍ということで、株主が還元を受けるのでありますから、そういうふうなところを勘定して参りますと、はたして地元民のそれほど熱烈な要望それだけの犠牲を払つても、これを存続したいという意味がございましても、結論的にはその株価が幾らで渡されるかということが一番に問題になつて参りますので、この点をぜひとも運輸当局並びに審査委員の方々に、特に頭にとめていただきまして、地元民がほんとうにどんなにさいふの底を払つても、今までの債務を全部引受けても、それを存続したいという熱烈なる要望がありますので、さような場合まで進展をいたして参りましたときにおいては、ぜひともこの点を御考慮にお入れ願いまして、これら地元民の要望にこたえられますように、また国家施設の鉄道としての機能を発揮することができますように、格段の御配慮をお願い申し上げたいと思うのです。

原健三郎民主自由党運輸政務次官

○原(健)政府委員 ただいま小淵議員からいろいろこまかい具体的な御意見を拝聴いたしまして、大いに参考となりました。われわれといたしましては鉄道の公共性、並びにその附近の人々の福祉のために、万数の強力をいたして、便利をはかりたいと思いますので、今後いろいろ研究いたしまして、街趣旨に沿いたいと思います。

小淵光平民主自由党

○小淵光平君 ぜひともお願いを申し上げたいと思うのりです。  以上は三請願を一括してのお願いですから、どうかよろしくお願いしたいと思います。     —————————————

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 この機会にお諮りいたします。昨日厚生委員会より議了いたしました議員提出の身体障害者福祉法案につきましては、厚生委員会において再議に付することになるようでありますが、この法案には鉄道運賃に関する部分を含んでおりまして、本委員会に密接なる関連を有しておりますので、厚生委員会がこの法案を再議に付することになりましたならば、厚生委員会と運輸委員会と連合審査会を開くことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

關谷勝利民主自由党

○關谷委員長代理 御異議なしと認めます。  本日の委員会はこれで一応休憩をいたします。午後再開いたしますが、その時間はあらためて御通知いたすことにいたします。     午後一時四十分休憩      ————◇—————     〔休憩後は開会に至らなかつた〕

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