決算委員会第一分科会 第1号
- 発言数
- 5 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1949/04/22
会議録
○副主査(柏木庫治君) 只今から決算委員会第一分科会を開会いたします。主査がおられませんから、私が主査代理を行います。第一分科会の審査の結果につきましては、前回に仮決議をお願いいたしたのでありますが、その後十二日に委員長及び正副主査打合会を、二十日に両院の決算委員合同打合会を開きまして協議しました結果、お手許に配付してあります案文が、でき上りましたので、本日改めて正式にこれを決議して頂きたいと思うのでございます。決議の案文を專門員から読んで頂きます。 〔森專門員朗読〕 決算委員会第一分科会審査報告書 昭和二十一年度 歳入歳出総決算並びに昭和二十一年度特別会計歳入歳出決算中、歳入(特別会計を除く)外務省所管、内務省所管、大藏省所管並びに第二分科の所管外に属する事項の部を審査した結果、第一左の十項目については内閣に対し將來の注意を促すため特に意見を付する。 (一) 昭和二十一年度歳入歳出総決算において、内閣は、元臨時軍事費特別会計所属の歳入歳出を一般会計の中に組入れて整理せず、別途に計算して、これを総決算に附記しているが、これは勅令違反の措置であつて、適当でない。 (二) 一般会計及び特別会計を通じて、收入未済額は多額に上り、而も連年増加の傾向にある。これは主として、徴收事務の遅延のために生じたものであり。内閣は、國の財政の現況に鑑み、徴收成績の改善について、格段の努力をなすべきである。 (三) 予算の消化を図ろうとするため、経費の年度区分をみだるなど、会計法規の違反した措置を採つているものが幾多あるが、これより生ずる諸種の弊害を防止するためには、予算の配賦、繰越の申請及びその承認につき改革を要する点があると認める。 (四) 予算に積算なきに拘わらず、他の費目を流用し、予算の目的外に経費を使用するなど、会計法規をみだるものが、毎年の檢査報告中に数多く指摘されることは、誠に遺憾である。内閣は、会計法規を嚴守し、將來重ねてこのような事故の起らないよう、十分注意を加うべきである。 (五) 特殊物件(放出物件を含む)の処分については、当時の事情に鑑み情状斟酌すべき点もあるが、違法又は不当と認められる事項が少からずあつたことは遺憾である。特殊物件の処分に関しては、その事務処理につき、今後も格別の注意を拂うべきであり、又、兵器処理委員会の残務処理については、特に嚴重なる監督をなすべきである。尚、内務省において鉄、鋼類等の賣拂價格の決定につき、異例の取扱をなしたことは、適当でなかつたと認める。 (六) 終戰処理費支出額の大部分を占める工事費及び物件調達費は、概算拂により支拂われているものが多いが、精算が著しく遅延しており、又証拠書類を亡失したものがあるなど、措置当を得ないものが多い。内閣は、この整理の的確と迅速を期する等、経理の改善につき最善の努力をなすべきである。 (七) 補助費の支出額は、一般持別両会計を通じて多額に達しているが、その使用の実績を見るに、補助條件に適合しないものに対してこれを交付し、又は、事業実施の程度を考慮することなく過大な補助金を交付する等、措置当を得ないものが多い。補助金の交付に関しては、昭和二十年度決算に対する決算委員会の審査報告書にも記載されている通り、その目的達成のため効果的に支出するよう、内閣は更に十分の注意を拂うべきである。 (八) 会計檢査院の報告によれば、物品の経理は現金に比し從來一般に軽視された傾向があり、物品出納簿の記帳整理も十分でなく、帳簿外の物品を保有するなど、その出納保管上当を欠くものが少くないということである。内閣は將来、物品経司の改善につき十分注意すべきである。 (九) 庶民金庫が帝國燃料興業債券を買入れた事件は、当時の事情を考慮に入れても、資金の運用よろしきを得ないものと認める。資金の運用については、大藏省預金部に関して、昭和二十年度決算に対する決算委員会の審査報告書において、嚴重な注意をなすべきことを指摘しているが、内閣は、出資團体の資金運用に対しても、その適正を期するため、嚴重なる監督をなすべきである。 (十) 大藏省專賣局において、自給製塩設備に対する補助金の交付にあたり、補助條件に適合しないものに補助金を交付したものがあること、並びに、予算の目的外に経費を使用したものがあることについて、專賣局では既にその責任者をそれぞれ処分しているにも拘わらず、当委員会における説明にあたつては、その事実を默祕して此等の措置が正当であつたことを主張しているのは、当局の態度として甚だ遺憾である。 第二 会計檢査院が法令若しくは予算に違反し又は不当と認めた事項として指摘している事項は、内務省二件、大藏省百十九件に上り、なお國の出資團体につき一件がある。此等の批難事項については、何れもその檢査報告と見解を同じくする。 第三 決算の中、その他の事項については異議がない。 右の通り議決した。よつて報告する。
○副主査(柏木庫治君) それではこれを議題に供します。御発言がございますれば御発言願います。
○羽生三七君 昭和二十一年度の決算について、只今の御報告書を聽取したわけでありますが、大体こういう場合の要望事項なり或いは希望事項というようなものは、いつも決議されても、それが実質上十分に行われたということは今までには少いと思つております。特に二十一年度決算については、会計檢査院の指摘した批難事項だけでも百数十項目に上つておるわけでありますが、終戰後の混線状態によつて、一般的な精神弛緩があつたにいたしましても、年々こういう事項が増加しておるという事実は否むことはできないと思うのであります。そういう意味におきまして、ここに指摘されたような諸事項を当局が十分に取入れて、單に一片の空文に終らせることなく、飽くまで実質的な効果を挙げるよう、例えば予算の配分、繰越の申請及びその承諾に関する改革の諸事項、或いは費用の流用に対する嚴重なる自粛等、その他ここに十項目に互つて指摘された諸般の問題について、十分責任を持つて対策を講ずるということを條件として、昭和二十一年度決算について承認をいたしたいと思います。
○副主査(柏木庫治君) 別に御発言もなければ、この通り分科会におきまして決議いたしまして御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副主査(柏木庫治君) それでは御異議ないものと認めまして、そう決定いたしまして委員会に報告することにいたします。 本日はこれで散会いたします。 午後一時五十二分散会 出席者は左の通り 副主査 柏木 庫治君 委員 羽生 三七君 吉川末次郎君 奧 主一郎君 淺井 一郎君 千田 正君 竹中 七郎君 常任委員会專門員 森 莊三郎君