運輸委員会 第1号
- 発言数
- 21 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1949/03/18
会議録
○委員長(板谷順助君) これより会議を開きます。休会中におけるでき事について先ず御報告申上げます。先般鉄道用の石炭問題につきまして、例えば量が不足である。カロリーが不足であつても値引をしないというような、配炭公團と非常に不合理な契約をしておるものをこの委員会におきまして、嚴重に決議いたしましたる結果、幸いに最近におきましては五六七〇カロリーを保持するというような好結果を得ております。これについて石炭廳長官より御報告がありまして、その大体については專門員から簡單に一つ御説明を願います。
○專門員(古谷善亮君) 御説明申上げます。石炭廳から十月分と十一月分の実績につきまして報告が参つております。十月分につきましては、全國の出炭は計画の三百万トンに対しまして二百九十八万トンでございまして、九八%、十一月分は計画の三百七万トンに対しまして、二百九十三万トン、九五%と少し下廻つているのでありますが、カロリーの点につきましては、最近の十一月におきましては平均カロリーは五六七〇カロリーということになつておりまして、大体本委員会の決議の線に副つたカロリーを保持して参つているわけであります。尚一月分、二月分等の計画につきましても、平均カロリーは決議通り配炭する見込であるということを申添えているのであります。尚細かしい数字等につきましては省略さして頂きます。大体本委員会の決議の線に副つて配炭をされているということを御報告申上げて置きます。
○委員長(板谷順助君) 尚労需物資の配給の状況につきましては未だ報告がありませんが、これも催促いたしまして、適当の機会に御報告申上げたいと思います。 それから陳情がこの休会中に相当に参つておりまするが、農業協同組合特定免許反対、これに対する陳情が千百五十八通参つております。それからタイヤの要求につきまして二百九十五通参つております。更に又道路運送監理事務所の地方移讓反対、これが電信で五十八通、その他書面を以て二十七通、その他相当に参つております。それから國営自動車民間拂下反対が七通参つております。以上御報告申上げて置きます。 それからこの際諸君にお諮りいたしたいと思いますが、第五國会におきましても從來通り請願委員会、観光委員会の小委員会を引続いて設置したいと思いますが如何がでございましようか。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(板谷順助君) 御異議ないものと認めます。そうすると小委員の指名につきましては委員長の御一任を願うことにして追つて申上げることにしたいと思いますが、よろしうございますか。 〔「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
○委員長(板谷順助君) 御異議ないものと認めます。 それからその次には、法律案の予備審査は御承知の通り運輸省関係の法案が相当に出まするので、いつも会期切迫の間際に予備審査であると言つて本院に廻つて來るということでありますが、これは幸いに運営委員長がおられると思いますから、成るべく相当の審査期間のありますように、運営委員会においても御協力願つて我々にその審査の期間を相当に與えるように一つ御配慮を願いたいと思います。
○村上義一君 今委員長の御説の通りでありまして、從來の実績に鑑みますると、法律案につきましても、亦予算案につきましても、どうも参議院においての審議に愼重を期する期間が不十分だという実情であるが、今日種々の情勢から審議を急ぐということもよく分かるのであります。併し愼重に審議をせんきやならんということはこれは申すまでもないことでありまして、自然成るべく審議期間を余裕のあるように衆議院から回付を受けるということにして行かんければならん。又できる限り予備審査を行なつて処理して行くことはもとより必要でありますが、これの問題につきましては休会中にも相当議院運営委員会を開催いたしまして、政府とも連繋を取り、又要望を繰返して述べ、一面衆議院に対してもその要望を傳えておるような次第であります。議院運営委員会としてもその点については勿論最善を盡して行きたいと考えておる次第であります。まあ結局予備審査を成るべく綿密にやり、政府委員を十分督励して所管大臣及び政府委員に例席を求めて審査を進捗せしめるということは努力して行かんきやあならんと思うのであります。これらの点につきまして、お互いに最善を盡して行きたいと念願いたしておる次第であります。
○委員長(板谷順助君) 今議会には只今皆様のお手許に差上げてあるように、運輸省関係の法案が相当に提出をされまして、而もその問題が余程重大と考えまするので、どうか委員各位においても努めて御出席を願つて十分の御審議を願いたいと思います。 それから尚、前議会におきまして、この委員会におきましては國鉄法案に対する修正案を出すことに大体意見が一致をいたしましたところが、関係方面において、修正は後に讓つて、とにかくこの法案を通せということでそのまま原案の通り通つたわけでありまするが、先般國鉄審議会におけるいろいろ意見を聞いて見、或いは又國鉄審議会の答申案を見ましても、相当に修正すべき箇所があるように考えるのであります。で果して政府が修正案を出すかどうか、若し出さん場合におきましては、我々委員会においては独自の立場において相当の修案を出すということが適当でないかと考えるのであります。從つて聞くところによれば四月の実施が六月に延期をされたということでありますから、相当の期間もありますので、これについて例えば修正するについてどういうような方法によつてやるか、或いは又その必要はないというようなことについて御意見がありましたならば、この際お申出でを願いたいと思います。
○村上義一君 只今のお話の件については、私としても只今委員長のお話と同様の感を深くいたしておるのでありまして、それで六月一日に施行が延びると予定されておるようであります。併しすでに三月も下旬に入らんとしておる状態でありますし、成るべく速かに機会を作つて政府の意図を聞き、そうして政府の、運輸省の進み方如何によつては当委員会で立法するという手段を取ることが必要じやないかと思うのであります。先ず以て運輸省当局がどういう心構えで、如何に審査又立法を進捗しておるかということを一應聞くことが必要じやないかと思うのであります。
○小野哲君 先般日本國有鉄道法案の審議に当りまして、私G・H・Qの方との折衝を担当しておつたのでありますが、当時のG・H・Qの考え方としては一應國有鉄道を公共企業体に供するということを前提としてあの法律案を処理するというふうな建前であつたと思つておりますが、最近の情勢から考えますと、國有鉄道が公共企業体として独立採算制を確立するということが主な狙いにもなつておるようでありますので、その運営の点につきましても、單に公共企業体に移行するという意味ばかりでなしに、実体的な問題を取上げて檢討を加える時期に到達しておるのではないかと考えられます。尚又参議院自体とした改正を必要とする問題もあるようでありますので、先程委員長並びに村上議員から仰せになりましたように、この際運輸省当局の考え方をも聽取いたしまして、速かに成案を得るように本委員会においても御檢討を願いたいことを希望いたしておきます。
○委員長(板谷順助君) そうすると、又適当な時期に大臣初め当局に聞くことにいたしましよう、成るべく早い時期に……。皆さんよろしうございますか。 〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○委員長(板谷順助君) それではそういうことにいたしましよう。 それから今監理局長が來ます間、観光事業に対する調査承認要求書が出ております。 即ち調査の目的は外客來訪の本格的段階に対処し、國内受入態勢の急速整備並びに海外観光宣傳の活溌なる展開を推進するため、その具体的整備方策並びに実行要領を調査檢討し、併せて観光事業関係の陳情並びに請願の審査を行う。こういう要求書が高田委員から出ておりまするが、これに対して皆さんの御意見如何でございますか。承認することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(板谷順助君) それでは承認することに決定いたしました。 それから先般休会中に名古屋方面まで、例えば電化問題、港湾の問題、或いは商船学校の問題について議員を派遣したわけでありまするが、私は差支があつて行きませんので、その際小野君が團長としておいでになりましたので、小野君から一つ大体の報告をお願いいたします。
○小野哲君 それでは御指名によりまして、先般愛知縣、靜岡縣、神奈川縣の各縣に亘りまして、運輸委員会から視察に参りました報告を申上げたいと存じます。多少時間を拜借いたしたいと存じますので、予め御了承を願いたいと存じます。派遣されました議員は飯田議員、橋本議員、小野議員、仁羽議員でございましたが、仁羽議員は清水から御参加になりました。 三月一日に東京を立ちまして名古屋に到着いたしまして、駅本屋を見学いたしたのでありますが、全体には明るく清潔であるという感を強く懐いたのであります。尚引続いて時間の余裕がございましたので、名古屋鉄道局及び東海海運局共同主催の官民懇談会に出席することといたしまして、その前に新聞記者との会談を行なつたのでございます。この席上での話題は、鉄道の電化、買收鉄道の拂下、道路監理事務所の存廃問題、機帆船運賃の値上、各省設置法及び行政整理等の関係でございました。次いで官民懇談会に移つたのでございますが、極めて熱心な意見の関陳、希望事項の発言がございまして、誠に有意義であつたと思います。その要点を申上げます。先ず第一は倉庫でございますが、三河地方の震災と空襲で全部の七三%を失つてしまつたので、貿易再開で名古屋港も重要港とはなつたけれども、地元だけではこれが復旧も困難な状態にあるから、是非國営で臨港倉庫を建設して欲しい。次は電化でございまして、東海道線浜松から米原間を二十四年度に完成し、尚武農線、中央線及び関西線も適当な区間電化して欲しい。次は築港の問題で、築港にも是非力を入れて欲しい。又名古屋港は横浜、神戸港に比較するとややなおざりにされておる虞れがあるので、荷役作業も早く、殊に輸入羊毛のごときは現在神戸及び四日市港に陸揚げされておるが、その大半は名古屋を中心とした地区で消化されておるのであるから、是非昔のように名古屋港で陸揚げするようにして欲しい。次は観光ホテルの問題でありまして、現在主なるホテルは進駐軍とバイヤーの用に供されておる。観光客のためのホテルがないから観光審議会でも計画されてはおるけれども、地元としては名古屋観光ホテルを中心として三千坪の計画を立てておるから、資金、資材の方面で援助して欲しい。第五は貨物自動車関係で、中古車は稼働率及び燃料消費の面からも不経済であるから新車の増産を希望する。尚又購入費の点についても各業者共に困つておるから、金融方面を援助して欲しい。次は乘用自動車でありまして、乘用車の新造許可と拂下車の輸先配給を希望する。次は小運送の問題といたしまして、小運送業の民主化、即ち複数制を叫ばれておるか、名古屋としては駅中心として適当なる單位にして欲しい。又港湾運送は船車一貫作業が能率がよいから、是非そうできるように努力して欲しい。次は名古屋高速度鉄道の建設の問題でありまして、現在すでに輸送力も限度に達しておるので、市有民営形態の高速度鉄道の建設をその筋に認可申請中であるから、実現できるように是非援助して欲しい。次は道路補修の関係で道路が非常に惡いためにガソリン消費税、自動車税等を目的税として、道路補修費の一部として使用し、道路の完全を期して貰いたい。更に省営バス、鉄道地方線の拂下を希望するものにつきましては、拂下げて欲しい。次に労働基準法は運輸交通事業に対して不適当な箇所があるので、運輸交通特別法とでもいうべき法律を考えて貰いたい。 大体以上のような意見が各出席者から発言があつたのであります。 三月二日はトラツク業者のタイヤ事情、車輛の修理状況等を見るため名貨株式会社に立ち寄りまして、引き続き名古屋港に行きまして、港内を一巡し視察をいたしたのであります。施設も可なり復旧しており、荷役作業の機械化の方も着々と進んでいるということでございました。午後名古屋からバスで挙母の豊田自動車工場に参つたのであります。工場では当事者から全般に亘つて説明を聞きました後に見学をいたしました。整理整頑も行き届いておりまして、從業員の作業意欲も高く、誠に感じよい見学を行なつたのでございます。ここにも労働基準法に対して、問題がありまして、即ち戰時中は全部女子でやつておりましたという鑄型職場も、基準法の施行によつてどうしても男子の從業員を必要とするようになつたということでありました。これなどは、労働基準法が女子を保護する半面、女子の職場を狹めるものではないかという意見であつたのであります。 同日は蒲郡に一泊いたしまして、翌三日蒲郡を出まして、浜松の工機部を見学いたしたのでございます。部長から工機部の概略の説明を聞きました後に、労働組合の代表者とも会見をいたしました。部長の説明によりますと、戰災のために職員の多くが宿舎に困つているということでありました。又食糧の配給も不十分でありまして、殊に端境期には遲配と代用食の配給で作業の上にも影響することが多いということでございました。この工場はすでに運輸省の独立採算制の試驗工場に指定されているということでございましたが、尚準備中でございまして、まだ具体的な成果は出ておらないようでございました。現在この工場で修正いたしておりますものは、主として蒸氣機関車でありますが、電氣機関車、自動車、荷役機械等の修理も併せて行なつております。又民間会社の委託修理も実施いたしているのでございます。補修材料、特に鋼材については質の低下と適材の不足で、これが再準備のために相当時間の無駄があるということでありました。組合代表者からは労需物資の配給について努力して欲しいという申し出がございました。又工場の経営に関しましては、工機部長の権限の拡大と民主的経営を要望いたしておりました。尚政行整理による人員の整理につきましては、正面より反対の意を表明いたしております。工機部は運輸省という行政機構の一部にはなつているけれども、実質は生産工場と大差がないので、むしろ人員の整理を行わずに、それだけの仕事を與えることによつて、生産の増加を図り得るということを主張いたしておりました。 夕刻清水に向い、翌日午前清水港及び高等商船学校の視察を行なつたのであります。清水港はほぼ戰前に復帰いたしまして、岸壁の荷役機械は戰前以上に整備されているものと思われたのであります。この港は三保の突端から興津の線を結ぶ防波堤の築造を考えているようでありますが、今日の國情といたしましては、單なる理想案として現在のところ折戸湾を浚渫して太洋汽船の停泊に供しようという計画が建てられ、一部作業が進められているのであります。又漁業の根拠地としての使命も大きいのでありますが、漁港の方は未だ明確な計画が立つておらないようでございます。 高等商船学校は校内を一巡いたしました後に、学校側との懇談会を開きまして、当面の問題である高等商船学校の商船大学昇格を中心に話が進みまして、学校当局より極力援助方を懇願がございました。商船大学昇格問題につきまして、この際その経過を申上げて置きたいと存じまするが、今運輸省と文部省との間に存在する難点は、形式上の所管の点と実際教育の点でございまして、相互に譲らず今日に至つておるような状態でございます。運輸省と文部省との交渉経過は大要次のようなものと相成つております。 即ち文部省は昨年十一月十九日に運輸省に対しまして、商船学校等の所管について次のような提示をいたしております。即ち一、学校教育としての船員教育に関しまして、現在の商船学校及び高等商船学校はいずれも旧学校令による実業学校及び実業專門学校であるから、新学制に照らして学校教育法に認める高等学校及び大学に切替える際に、文部省に移管するのが当然の措置である。ただ商船教育には他の教育機関に比して相当の特殊性があり、特に船員養成上の制約や船舶運営上の條件等海運行政の主管省たる運輸省と関連して実施せざるを得ない現状であるから、当分の間これらの教員は文部教官兼運輸教官として教育に当るものとする。 二は、再教育又は補導教育としての船員教育につきまして、船員の資格付與又は資格向上等のための再教育又は補導教育については、事業の性質上運輸省において実施されるのが適当であつて、そのための訓練施設等は当然に運輸省所管であるべきである。併しこの種の教育は前項の学校教育と関連するところが少くないし、現状は両機関の提携協力を必要とする点もあるので、当分の間これらの施設の教員は運輸教官兼文部教官の立場で教育に当るものとする。 三、船員教育運営委員会(仮称)の設置につきまして、文部省に船員教育運営委員会を設置し、関係官廰又は團体の代表者、学識経驗者等を委員として船商関係学校の教育全般につき、特に海運行政との関連を考慮しつつ方針、方法等を審議し、運営の円滑を図ると共に、委員会事務局を附置し、関係視学官、事務官等を置き、これが実施に当る。 右に対しまして、昨年十二月十四日船員教育委員会臨時総会は、商船学校等の所管について左のような意見を開陳いたしておるのであります。「商船教育の特殊性と船員需給及び補修教育等の現状に鑑み、船員教育全般に一貫した体系を保つて運営さるる必要があるので、船員教育機関はすべて運輸省で経営し、学校教育法等の施行に関しては、海運総局長官及び商船大学学長は文部大臣の監督を受けることとする。」という決議をいたしておるのであります。本年一月十二日になりまして文部省学校教育局長は海運総局長官宛に商船大学の設置について文書を以て、「商船大学の所管については先に申し置きたる当省の方針勘案の上目下御考究中とのこととは思うが、すでに設置委員の現地視察も終つたので、事務処理上速やかに決定する必要があるにつき結論的御意見を至急承知したい」と照会しておるのであります。これに対して、更に今年一月十三日運輸省から文部省宛に「商船学校等の管理について」として、「船員になろうとする者及び船員である者に対して教育を施すため、運輸省に左の船員教育機関を置く。但し、基本的教育に関する事項は内閣教育刷新委員会並びに文部大臣の定むるところによつて実施する。」その学校は商船大学、商船高等学校、航海訓練所等でございます。更に本年二月二十六日になりまして、運輸省から文部省宛に、「船員教育機関の所管について」ということで、左のような案を示しております。「一、船員になろうとする者及び船員である者に対して教育を施すため、運輸省に左の教育機関を置く。」商船大学、商船高等学校等であります。「但しこれらの一部は船員教育学制改革案に從つて逐次廃止又は他の教育機関に切換える。二、商船大学、(高等商船学校)一、学校教育法による監督の権限は文部大臣とする。二、一般教養学科の教官は、文部大臣の推薦を受けた者を運輸大臣が任命し、身分は運輸教官兼文部教官とする。三、学長は運輸教官兼文部教官とし、一般教育に関しては文部大臣の監督を受ける。運輸大臣は学長の任命に当つては、文部大臣と協議しなければならない。四、專門学科の教官、事務官等は、運輸教官、運輸事務官等を以て充て、身分は運輸教官兼文部教官とする。五、國有財産及び学校経理の管理者は運輸大臣とする。但し予算編成に当つては文部大臣と協議して定めなければならない。六、高等商船学校(再教育を含む)は、昭和二十七年度より廃止する。」要するに、文部省は一般教養学科を所管とし、最後の実施教育は運輸省に一任してもよろしいというのでございますが、最後の実地教育を運輸省に一任するなら、初めから運輸省に委せてもよいのではないかというのが運輸省当局及び学校の当事者の言い分であります。而して両者は新年度より大学として新らしく出発することを切望いたしまして、あらゆる努力を続けておりますので、國会においても極力その方向に進むように御援助が賜りたいということでございました。午後は東京までの國道視察を試みるために、いすずデイーゼル自動車を利用いたしまして、清水を出発いたしたのでございます。清水東京間を箱根を中心に東と西に二分いたしますると、西側は状況が惡く、東側は良好なものでございました。西側特に由比附近等の人家連担の地域につきましては、道路の幅が狹く、幹線道路としては不適当であると思われる箇所が相当あり、又カーブの点につきましても直角の状況でございまして、その他舖裝の施行は勿論、路線の変更等を行なつて相当思い切つた改良をする必要があることを認めたのでございます。以上御報告申上げます。
○委員長(板谷順助君) ちよつと速記を止めて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(板谷順助君) 速記を始めて。どうですか、今の小野委員のお話の商船学校の問題につきましては、この委員会としてどう取扱つたらいいですか。
○小泉秀吉君 最近聞きますと、予算の問題をめぐつて、CTSで商船教育を大学にしてやる必要がないのだというような意見が相当きつく言われておるようなことで、長官或いは大臣とCTSの当局と交渉が行き悩んでおるようなふうに聞きましたけれども、実情はどういうふうになつておるかということは至急に一つ確かめることも必要だろうと思うし、私自身はやはりこの問題はこの委員会としても折角委員の方々が御視察になつて、只今小野委員の御報告もあつたようなことなんですが、一應委員会として取上ぐべきものだと思つておるし、又取上げて頂きたいという意向でございます。
○委員長(板谷順助君) さつき速記抜きにしてお話して置きましたが、私も個人としてはいわいる船員の教育は海上実地練習の教育が多いから、どうしても運輸省に一元的にやらなければいんかということをいろいろ力説して、文部当局にもお話したわけです。只今小野君からも文部大臣にいろいろ御折衝になつた経過も承つたのでありますが、この委員会として取上げて、どういう方法を取つたらいいか、これはあなた極く関係の深いことだが、あなた一つお考えをお述べ願いたい。委員会としてどういうふうにしたらいいか。
○小泉秀吉君 私は大体大学設置委員会でも、商船教育を大学にするということが多分決つただろうと思うのですが、二、三日前総会で確定するということでありましたが、私の聞いた範囲では小委員会といいますか、視察した方面では確定しておるが、総会は形式だけというふうに聞いております。事実かどうか知らんが、大学私は大学設置委員会の意向に同調して、商船教育はやはり大学としてそこで教育すべきものだという主張を持つております。 それから文部省と運輸省との両方の行政官廳のどつちにつけるべきかというようなことは、これは私そのためにそれが遅れるというようなことであるなら、成るたけ両当局で話のつく程度に歩み寄つて頂いて、そうして本年度から大学としての行き方にスタートして貰つて欲しい。そういうことのためにこの委員会としても至急に両当局の意向を確めて、それについて適当な意見を纒めて意思を表示するというようなことにして頂きたいと思います。
○委員長(板谷順助君) いや、それは小泉さん何ですね。例えば運輸省は運輸省に移管して貰いたい。それから文部省の方は、つまり教育の一元化の意味において成るべく離したくない。こういうような意見で、両方の意見を確かめて見たところがなかなか折合が困難だ、今の情勢が……。そこで問題は、この委員会として、つまり運輸省に移管すべきものかどうか、或いは文部省でもよあか、その意見を定めて一つ何ですね、この委員会の決定として意見書を出すかというような運びにしたらどうかと私は考えております。これも本会議に持ち出す程のものではないと思いますが……。
○小泉秀吉君 懇談会でもよいから一應速急に両当局の責任者と懇談をして、そのポイントを確めて見る必要があると思います。つまり委員会が意見を決めるという前にでも……。委員長ははつきりした見透しがおつきになつていられるが、私共は一体文部当局に本当に持つて行くという理由もはつきり実は知つておらんのです。それで所管官廳の当局の意見だけで設置が遲れるのだということは非常に残念でもあるし、遺憾でもありますから、或る程度折合がつくものなら折合をつけて、そうして至急に設置をするという、この二十四年度から商船大学にしたいというのが念願であります。
○委員長(板谷順助君) それでは成るべく早い機会にこの運輸並びに文部の関係当局を呼んで一應双方の説明なり、主張を聞く、こういうことにしますか。それじやそういうことに取計らいします。 それから監理局長が來ておられますから、これは懇談会にしますか、速記は止めまして。 それでは本日はこれにて散会いたします。次回の日程は公報を以て御通知申上げます。 午前十一時二十六分散会 出席者は左の通り。 委員長 板谷 順助君 理事 小泉 秀吉君 小野 哲君 委員 内村 清次君 入交 太藏君 飯田精太郎君 高田 寛君 村上 義一君 結城 安次君 常任委員会專門 員 古谷 善亮君