予算委員会 第14号
- 発言数
- 39 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1949/05/07
会議録
○植原委員長 これより会議を開きます。 お諮りいたしたいことがあります。理事庄司一郎君が先に委員を辞任されましたので、その補欠をいたしたいと思いますが、委員長において指名することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
○植原委員長 御異議なしと認めます。よつて鈴木明良君を理事に指名いたします。 —————————————
○植原委員長 なお先に設置いたしました徴税目標調査に関する小委員会の小委員が三名辞任されましたので、補欠をいたしたいと思いますが、委員長においで指名するに御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○植原委員長 御異議なしと認めます。それでは、 淺香忠雄君 稻村 順三君 今井 耕君の三名を御指名いたします。 —————————————
○植原委員長 実は本日の委員会においては、昭和三十四年度價格調整費に関して政府の説明を求め、これに対して委員方か御質疑を願つておきたい考えでありまして、政府当局に本日必す出席するようにと了解を得ておきました。しかるに御承知のようなその筋との関係で、政府がまだ出席いたしませんので、午前中はこれで休憩いたしまして、本会議中見はからいまして、午後二時ごろ開会いたして、本日の予定を終りたいと思いますが、御異存ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○植原委員長 御異存なければさように決定いたします。 これにて休憩いたします。 午前十一時四十五分休憩 ————————————— 午後三時開議
○植原委員長 休憩前に引続き会議を開きます。 これより昭和二十四年度價格調整費に関し、当月より説明を聽取することにいたします。 政府の説明を求むる前に、一言御注意を申し上げておきたいと思います。最近、安本の眞の報告であるか報告でないかはわかりませんが、價格調整費や対日援助見返り資金等について、その使途などが新聞に漏れ傳えられておりますが、これは、おそらくは政府から公式に出たものではないと思いますけれども、本年度の予算をして編成の目的に沿うように効果あらしめる、一番その運用のかぎとも申すべきものは、この價格調整費と対日援助見返り資金の運用いかんにかかつておると思います。これは予算を審議いたします予算委員会としては、その責任を痛感しておるのであります。この二つの費目の使用いかんによつて、日本の産業がほどよく、再建できるかできないか、デフレになるかディスインフレになるか、ほとんどこの二項目の運用いかんによつて決せられるものとも、予算委員一同は考えておるのであります。それゆえに、常に予算委員の責任をも政府自体がよく了解して、これらの使途について、決定いたす以前においても、大体の具体案ができましたならば、一應それは公式でもよし、秘密会でもよし、予算委員の権威を尊重する意味から言つて、さような取扱いがあつてしかるべきものと思います。この点はどうか政府委員の方より当局者によく御傳達を願いたいのであります。 それでは物價局長より、價格調整費に関しての説明を承ります。
○谷口政府委員 價格調整費につきましては、すでに予算審議において十分に御審議をいただいた次第であります。價格差補給金千二億、輸入補給金八百三十三億、これをもつて今年度の借格政策の基礎にいたしておるわけであります。この場合におきまして、前提となりましたところの單一為替の想定レートは三百三十円であつたわけであります。その後予算が通過いたしましたあと、單一為替は三百六十円に決定せられたわけであります。この結果、そこに三十円の円安のレートができましてこれが予定計画に対してどういうような影響を持つか、こういうことが生じておるのであります。この影響につきましては、一應の推算がありますので、後に少しく御披露したい思いますが、いろいろな点を考慮いたしまして、単一為替の三百六十円設定に伴う影響は、價格調整費千八百三十五億の内部においひ調整をして、そうして予算的措置はとらずに済むようにしたい、こういう方針のもとに、事務的には検討をいたしております。内部のやりくりにつきましては、いまだ関係方面とも折衝中でありますので、ここでこまかいことは申し上げかねるのであります。折衝の中途におきまして、申し上げ得る段階もあるかと思います。これは今物價廳の第一部長も見えておりますので、こまかい点につきましては、後ほど経過等について、ある程度の御説明はあろうかと思います。 そこで、影響についての推算でございますか、輸入物資が、三百三十円のレートから、三百六十円のレートに円安になつたために、どういうふうな影響を受けるかという一應の推算でございます。結果的に申しますならば、レート設定前の輸入品の平均の換算率が百六十三円程度に出ておるのであります。これが結局今度一本為替設定の結果三百六十円になるのでありますから、直接の影響と考えましては、百九十七円だけが引上げられることになるのであります。そうしますと、本年度の輸入計画が九億五千万ドルでありますので、結局一ドルについて百九十七円たけ値上げになるわけでありますから、総額におきまして千八百七十二億円というものが、二十四年度の輸入物資の値上りの総額となるわけであります。これに対しまして調整の措置が予算においてとられたわけでありまして、御承知の通りの輸入補給金が八百三十三億円であります。これは一ドルを三百三十円と想定して計算せられたわけであります。この八百三十三億円を活用いたしますと、輸入物資の値上り総額の千八百七十二億円が八百三十三億円だけ減少するわけでございます。結局における値上りの総額が、千三十九億円ということに相なるわけであります。 これは現在の輸入換算率百六十三円と二二百六十円との開きの結果生するところの影響でありますが、予定の計画に対してはどういうふうな影響を受けるかという問題を、また別途考えてみる必要があるのであります。一ドル三百三十円に想定しておりましたところが、それが三百六十円になつたのでありますから、三十円だけここに円安にきまりました。これは予定計画に対して、どういうふうな影響を受けるかと申しますと、輸入の九億五千万ドルについて、一ドル三十円だけ円安になつたわけでありますから、三百三十円の予定の計画に対しましては、一百八十五億円の影響が生じて來た、こういうことに相なるわけであります。この二百八十五億円というものは、九億五千万ドルの輸入に対して、レートが三百三十円から三百大十円になつた影響でありますが、これをさらに細分してみますと、輸入物資の値上りの中で、八百三十三億円だけは、補給金をもつてこれはカバーするのであります。從いまして値上りの千八百七十二億円の中で、補給金によつてカバーされずに、そのまま國外において値上げとなる部分が七百五十四億あるわけであります。この八百三十三億の消す分と、消さない分の七百五十四億、この二つにわかれて、二百八十五億円の、予定計画に対するプラスの影響を吸收して行くことになるわけであります。これをわけてみますと、結局輸入補給金の出る部分につきまして、補給金の不足となる部分が約百五十億、詳しく言うならば百四十九億六千万円ということになります。そうして残り心、もともと補給金を出さない、当然値上りになる部分の、さらに値上りの追加というものが百三十五億四千万円、こういうことに相なるのであります。この二つを合しまして、ちようど二百八十五億円の影響ということになろわけであります。 そこで、この影響をどういうふうに吸收して行くへきかということを、今事務的に考えておるわけであります。方針は、先に申しました通りに、價格調整費の総額の内部においてこれが配合を考えて、影響を最小限度にとどめるというような方針であります。この際考うべきことは、最近入報のありました通りに、対日援助額が、予定の五億三千万ドルから四億九千万トルに切下つておるのであります。結局物量は一應予定されておると思うのでありますから、米國における対日援助物資の單價が下つておるものと見ていいと思うのであります。そういたしますと、日本に入つて参りますところのものの輸入價格が、ドルの價格が予定よりは少し下つて来るものと考えられますので、その結果、輸入補給金が約百五十億円計算上は足らないことに出ますけれども、ドル價格の低落というものをとれに合せて考えてみれば、この影響は相当に減少して來るものというふうに考えていいと思うのであります。この点は、関係方面におきまして、十分なる資料をもつて、われわれとともに検討をして行かなければならぬ問題であります。詳しいことは、まだ私にはここで回答する用意がありませんが、方針といたしましては、十分に輸入の物量と、それから單價、この点をかみ合せて、そして三百三十円から三百六十円に円が安くなつた影響を、價格調整費の内部においてやりくりをして、予算的には異動のないように考慮したい、ただいまのところそういうふうに考えておる次第であります。ただいまのところ、新しい事態に即應しまして御説明申し上げることは、大体これくらいな点であります。御質問等ありますれば、なお細部について、関係方面と検討いたしすしたところの経過等で、多少お話し申し上げることがあるかと思います。こまかいことは物價廳の第一部長から御説明していただくことにいたしたいと思います。
○植原委員長 それに関連して、吉田物價廳第一部長の御説明を願います。
○吉田政府委員 それでは私から、ただいまの物價局長の御説明に補足いたしまして、最近の関係方面との折衝の経過を概略申し上げます。 御承知の通り、この八百三十三億という数字も、最初関係方面から提示されました一つの案であつたわけであります。それについて、もちろんこれは、三軍二十円ではじいた結果が、こういう八百三十三億という数字になつたわでありますが、とれをわれわれの計算ではじいてみますと、三百六十円のレートの場合には、大体九百九十こ億、約百六十億の増加ということに考えておつたわけであります。ところが、その八百二十三億の基礎となる輸入数量並びにドル價格についても、司令部としてもなおいろいろと内部的な数字がまた固まつていなかつたわけであります。最近五月の三日になりまして、さらに変更された数字を示ざれたわけであります。それによりますと、この新しい輸入数量並びに輸入後略によりましてはじきました数字は、三百六十円のレートでもつて、大体九百十四億ということになつて来たわけであります。そうしますと、この九百十四億と八百二十三億の差額、天体八十一億ばかりのものを節約しなければならぬということになつておるわけてあります。 これにつきましては、ただいま物價局長からお話がありましたように、また関係方面と折衝中でありまして、どの品目を落すというようなところまで、具体的にはつきりとした結論が出ておらないわけであります。一應の案として、現在先方との間に議論に上つておりまする品目を申し上げますと、やし油、これは大体向うの輸入数量の算定から見ますと、非常に少い数量でありますので、特に補給金は要しないというような結論になるかと思つております。それから燐鉱石につきましては、関係方面の数字が多少低過ぎるように思いますのでこれについてはなお増額を要するものではないかということで、折衝いたしております。それから骨粉につきましては、これは関係方面からの内示案があるわけでありますが、現在のところ、特にその必要性はあまり認められませんので、骨粉のかわりに硫化鉱の補給金を認めてもらいたいというような考え方をしております。それから、なおそのほかに話題に上つておりますものといたしましては、製鋼用の石炭、製鋼用の銑鉄というようなものについてこれをどうするかという問題があるわけであります。それからなお黒鉛、これは肥料製造用に相当使われるわけであります。これについても、現在の状況から見て、價格の中にある程度吸收される面もできるというような見方がありますので、削減方の考え方をいたしておるわけであります。そのほかにおきましては、繊維品のジュート、やし皮、それからクラフトパルプ、こういうようなものにつきましては、現有のこの全体の額の中の比重から見まして、多少いろいろな毫筆纂曇るの茂ないかということで、現在これを落しLはとうかという方同に議論が進んでおるわけであります。大体そういうような見方をして参りますと、この八百二十三億の中に收まるのであるということで、現在折衝いたしておるわけであります。 そういうわけでありまして、まだ具体的な結論に達しておりません、か、現在の交渉の経過だけ申し上げておきます。
○西村(久)委員 この機会に、ちよつとお尋ね申し上げてみたいと思いますか、今の説明では、関係方面から九百十四億円のお示しがあつたということであります。このお示しを受けました際に、予算上にこれだけの金の不足を訴えて来ることは当然でありますが、予算の組みかえ等に対しての必要什かあるかないかは、関係方面とお話合いをなされたこと、かないのであるかどうか、この点をひとつお尋ね申し上げま 次に、九百十四億という関係方面からのお示しの数字は、前に予算書の内訳に示された物量には変化がないものであるかどうか、この点を伺いたいと思います。
○吉田政府委員 ただいまの御質問の第一点につきましては、もちろんわれわれといたしましては、一應この補給金の増額という点について、最初にいろいろと要請をしたわけでありますが、関係方面でもその慕情はよくわかるけれども、これを増額するわけには行かないということになりまして、この九百十四億の中から、さらに節約しなければならぬということになつたのであります。 それから、第二点の物量の点におきましては、そこに当然変化がございます。最初の八百二十三億のラインで行けば、総額大体九百九十二億円程度にならなければならぬわけでありますが、この点が、物量の変化と、ドル慣格の多少の異動とによつて、かわつて来たわけであります。
○西村(久)委員 予定の物量に変動があるということでございますので、その物量の品目がどういうふうになつておつて異動を生じて参りますのか、その内容、かおわかりでしたら、お示し願いたいのであります。これは日本の産業復興に重大な影響がある問題ですから、特に承つておきたいと思います。
○三宅(正)委員 それに関連して伺つておきますが、今西村委員からも御質問があつたわけでありますけれども、新聞等で見ておりますと、食糧の輸入につきまして、三百万トン要請せられて三百五十万トンになつたとか。最初一体どのくらいの要請になつておつて——例年だと二百万トン弱ですが、今年は相当大きく要請されて、私どもも三合七月をふやしたり、現状維持をやる上においては、麦の作柄、今年の米の作柄等を見まして、相当よけいとられないと、欠配等の形勢もあると見るのでありますが、それらが八百三十三億の中で一番大きな補給金の費目だと思つておるのでありますが、その食糧の輸入の量的な変化、最後的な決定、それらかどんなことになつておるか。またその他の品目について、西村委員からお尋ねの通り、一ぺんひとつその点のおもなるものについて、單價、それから数量等、お示し願いたいと思います。
○吉田政府委員 ただいまの数量の点でございますが、これは新聞紙等に出ておりますのは、おそらくあれはアメリカの会計年度による数量だろうと思うのであります。こちらの方は大体日本の会計年度に合せておりますので、必ずしもその数量がうまく突き合わない関係になつておると思いますが、なお向うの貿易計画と申しますか、輸出入計画というものも、なかなかはつきりした計画が立つておらないらしいのでありまして、これは補給金をきめるために、一應の数字がこの間出ておるのでありまして、はたしてこれが最後的の輸出入計画にマッチするものかどうか、われわれといたしましては、まだもらつたばかりの数字でありますので、食糧当局とか、その他の当局とよく実き合せをしておりません。その点多少まだ疑問があるわけでありますけれども、ただいまの御質問の要点は、おそらく日本の食糧政策の面に非常に問題があるというふうにお考えになつての御質問だと思うのでありますが、このヴオリユームの方を見ますと、たとえば小麦の方ではふえておるが、片方の小麦粉の方で減つておるというような点がございまして、われわれのどころでは、はたしてそれが全体としてこの前の物量と比べて非常に減つておるとか、ふえでおるとかいう判断が、ちよつとできかねるのであります。大体において、食糧でありますとか、あるいは肥料であるとかいう点については、そう大した変化はない。多少工業用資材の点で数量が変化しておるように見ておるわけであります。
○三宅(正)委員 食糧、肥料について、幾ら予定されておつて、これ、だけに削減されたというようなことが新聞紙上に出ておりますから、必ず内折衝等あつたことと思うのです。これは非常に重大ですから、あとの工業用その他の品目についても、これは量は少くても重要でしようが、それで西村委員もお尋ねになつたことと思うのでありますが、食糧、肥料その他大きな品目別に、大体どういうことになるか、御提示を願いたいと思います。
○吉田政府委員 その点は、実は先ほどもお断りいたしましたように、食糧当局の方と、はつきりした突き合せをしておりませんの、はたして減額になつたものか、こちらにそのまま来ているものか、はつきりいたしません。それで、ただいま申し上げましたように、これはまだほんとうの内示でございます。今後の補給金の最後的なものがわかれば、おそらくこれを出してもよいということになるかと思うのでありますうが、現在の段階では、まだそこまで今ここで申し上げるのは、ちよつと早いのではないかと考えております。
○西村(久)委員 ただいまの御説明を伺つておりますと、結論はこういうことになると思うのでありますが、九百十四億という関係方面から示された数字は、まだ根拠はない、日本政府の方にはわからない、こういうことに承知してよろしいのでありますか。九百十四億という数字の内示を受ける以上は、この内訳がわからなければ、そういう数字が出るはずがないのであります。この点ひとつはつきりしておいていたたきたいと思います。
○吉田政府委員 関係方面から数字を示されましたのは、とにかくただいま取急ぎまして補給金の物資をきめる、つまりどれどれの品目に補給金を出す、それ以外は補給金を出さない、またその価價格をきめるということのために、非常に取急ぎまして出されたものであります。それによつて一應の補給金の額を見当をつけて行こう、こういう趣旨で出されておるわけでありますので、この前の八百三十三億の内示案とされたものが、その後またかわつて來たというように、多少の変化はまたあるのではないかというようにわれわれは想像しておるのであります。でありますが、一應の数字は手元に来ております。しかし、そういうわけでございまして、また関係方面から、これを出してもいいとい、ところまで話が進んでおりません。ただいまの段階で一々の数字を申し上げるのは、まだ早いかと思つておるわけであります。
○西村(久)委員 そうすると、やはり私の解釈の通りに、九百十四億という数字の基礎ははつきり示されておるものと思うのであります。それがなければ、九百十四億という数字が出て来る道理はない。ただ、これを発表する時期でないと言われるのでありますけれども、未確定的のものであれば、未確定のように私どもは承知いたすのでありますから、大体においてこの九百十四億の内訳は、お示しくださつても私はさしつかえないのじやないかと思う。そうすれば当然、食糧に異動が生じておりますか、肥料に異動を生じますか、その他の援助輸入物資に異動を生じておりまするかは、予算編成当時の資料と対照いたしますれば、私どもの方であらかた見当はつくと思いますか、はつきりとした内容のものでなくて、今示されておる程度のものは、こういうものであるということの御説明はできないものであるか、とうか、伺つてみたいと思います。私はそうないしよのものでないと考えますから、御要求を申し上げるのであります。
○吉田政府委員 ただいまお話申し上げましたように、つまり関係方面からまだないしよのものとして示されておるわけでございますので、これを一々ここで申し上げるのはいかがか、こういうふうに考えておるわけであります。ただいま食糧の点について非常に御心配のように思われるのでございますが、われわれ実はそういう意味の專門家でないのでございますので、たとえば小麦粉、あるいは大豆というようなものが、どういう比率で単位当りの計算をしたらいいのかということがはつきりしませんので、はつきりしたことを申し上げることができないので、はなはだ残念でありますが、大体われわれ見ましても、そう食糧の点については変化はないように考えておるわけであります。
○西村(久)委員 そういたしますと、こういうことに承知いたせばよろしいのでございますか。先に予算で審議いたしましたところの八百三十三億はこの際かわる。かわるべき数字の予定は九百十四億程度にかわるものである。しかしこれも未確定であるということになりますと、前に議決いたしました予算は、その内容に変化を生じて来るものであるということだけは承知してよろしいと思いますが、この点に対する御見解を伺つてみたいと存じます。
○吉田政府委員 三百三十円レートのもとにおいて一應輸人補給金が組まれたわけでございますから、それが三百六十円のレートのもとになつて、全体の圧縮ということ、か起りました関係上、そこにある程度の内容の変化かあつたということは当然であると思います。
○西村(久)委員 そういたしますと、ます向うから示された九百十四億を、変音なる数字に納まるものだと、こう推定いたしますと、当然これは貿易会計の数字に影響を来して参るのだと思いますが、この点貿易会計は、現在の私どもが議了したままのものに、会計そのものの内容を承知してよろしいのですか、この点重ねてお尋ね申しあげたいと思います。
○河野(一)政府委員 一應予算のときに三百三十円と想定しましたのが、三百六十円になりました場合に、現在のそのままの姿で行けば百五十億ふえる。しかしいろいろな操作を加えてみると、九百十四億になるということでありますが、これはいろいろ今後の検討によりまして、私どもといたしましては八百三十三億に絶対に納める。また財政当局といたしましては、むしろこれより減したいという希望を持つておるのでありまして、この貿易会計の方におきましても、具体的に入つて参ります物資は—— 一應の見込みではありますが、具体的にはいろいろかわつて参りますので、総体としてはあの会計の予算で間に合う、追加を要しないというような見込みでありますので、その面からいたしまして、必ずしも予算を補正しなくても、あの金額でやつて行ける、こういうつもりであるわけであります。從いまして、物價廳第一部長の言われた点から、必ずしもすぐ予算を補正するというふうには考えていないわけであります。
○西村(久)委員 主計局長の御説明を伺いますと、予算の内容には変化は來すけれども、その変化の操作は、政府で既定予算の範囲内においてやれるから、政府に動かし効を主かせておいてもらいたいということに承知いたさなければならぬと思いますが、その通り承知してよろしいのでございますか。
○河野(一)政府委員 私の申し上げましたのは、そういう意味とも少し違うのでありますが、予算は一應の見込みでありまして、その中の実行がいろいろ現実に感じてかわつて参ります。ことに人件費とか事務費とかいう、そのおのおの個々には、その予算の目的があるわけでありますが、この價格調整費は、一應の貿易なり、あるいは物資の生産なり、いろいろなあらかじめの計画で、できておるものでありますから、それを具体的に実行されるに当つては、補給金の單價の切下げもあるでありましようし、また予定以上に数量が増加するということもありましよう。しかしその金額の範囲内で適正に実行して行く、こういうつもりで、こういう趣旨のもとに御議決をいただいておるのでありまして、ただその実行については、常時いろいろ御連絡を申し上げ、御審議を願つた方かいいと考えておりますが、大体論といたしましては、予算の実行の面でいろいろかわつて來るのであつて、予算事体を動かすというふうには考えていない、こういう趣旨で申し上げたのです。
○西村(久)委員 そうしますと、國会を通過いたしました予算と対照してみますと、國会通過の予算は歳入が三億円多い形の予算になつておりますが、七十八億歳出が多くなる予算になる、こういうことに承知して、中の操作を政府におまかせをするということに承知してよろしいわけでございますか。
○吉田政府委員 私からお答えいたしました点に多少あるいは誤解があつたかと思いますので、一言申し上げておきたいと思います。 九百十四億というのは、関係方面から、一應同じ品目のべースでやれば大体九百十四億になるということであつたのでありまして、もちろん関係方面も、それを八百二十三億に圧縮しろということで、その中でどの品目をとるかということを今折衝中なのであります。それで、先ほど申し上げましたいろいろな品目を今議論しておる最中でありまして、結論としては、これはどこまでも八百三十三億にいたしまして、予算の範囲内で輸入補給金をまかなうということにいたしますので、その点においては、予算に変更があるわけではないと思うのであります。たたこの前に提示されました品目に多少の異動があるという意味において、内容が多少かわつておるということを申し上げたのであります。その点御了解を願いたいと思います。
○西村(久)委員 私どもの承知いたしました範囲では、輸入物資の物量は減さないで、不足を生じたる金は、國内の基礎物資の——安定帶物資と申しますか、その補給金をなるたけ少く出すようにして、それのゆとりをつけた金て百五十億なり百七十億円の不足金を補つて行くつもりである、こういうようなくあいに大藏大臣はお話になつておるわけでありますが、今のあなた方のお岳では、基礎物資の方の関係での操作でなしに、輸入援助物資の関係で八百三十三億円の榊鞄囲内でとどめて、物量、品目を減すということになろと思いますが、そういうことになりますと、事かすこぶる重大であります。國内にはいろいろこれを目当にする産業があるわけであります。そういたしますと、かつてに、このものは重点的たから、これを置かなければならぬ、これは重点的ならざるがゆえに減さなければならないというようなことは、國民を代表するわれわれといたしましては、すこぶる関心を持たなければならぬと実は考えておるのであります。やはり輸入援助物資の方で物量を激す操作によつて八百三十三億にとどめようというお考えであられるのであるか、前に大藏大臣の言われた、二十一品目の安定帶物資の價格差補給金の節約による費用で八百三十三億の増の関係の操作をやられようとするお考えであるか、伺つておきたいと思います。
○吉田政府委員 その点につきましては、あるいは私の説明が足りなかつたかと思うのでありますが、大藏大臣のおつしやつた結論の通りでありまして、先ほど申し上げましたような輸入物資について、ある程度の補給金を減して行く、こういうことになりますと、当然これが安定帶物資の方の價格の増加ということになつて来る。その場合に、その増加の分につきましては、安定帶の補給金を節約いたしまして、そうしてプラス、マイナスを相殺して行く。結局説明の仕方によりましては、輸入物資の補給金だけを減したようなふうにも考えられますが、一方から申すならば、輸入補給金を減して、片一方の安定帶補給金でこれをまかなつて行くということに結果がなるわけでありまして、大藏大臣の御説明で間違いないと思います。
○西村(久)委員 大体において政府のお考えはわかりましたが、まだ今日はつきりとこれを言い表わし得ない段階にあるということに私は承知いたしました。他の機会になお詳しくお尋ねを申し上げることにして、私の質疑は終りたいと存じます。、
○志賀(義)委員 先ほどの三宅委員からの質問のことでありますが、最初政肩が昭和二十四年度予算を組み立てたときに、食糧の輸入を入れて大体満配になるという予定で予算を組み立てておるのであります。あの数字自体を私精密に計算してみると、ほぼ十日ないし二週間欠配になるのではないかということをおそれているのでありますが、先ほどからの説明を伺いますと、もしまた輸入食糧物資に変動があるならば、もしそれが減額されるならば、いよいよもつて遅欠配というような事態が現われて來るのでありますが、その点について、政府としてはどういうふうにお考えか。これはいわゆる食糧の追加供出の問題にも関連して来るのであります。現に衆議院の農林委員会の方でも、重大な問題としているわけでありまして、その点についてちよつと政府の御意見を伺いたいのであります。
○植原委員長 委員長としてこの際に申し上げたいと思います。実はただいま吉田政府委員と西村委員との間の質疑應答を考えましても、また以前における大蔵大臣や安本長官の説明によりましても、相当その間に食い違いがあるように思われます。ここでこれを論議しても、政府委員もお困りでありましようから、この問題につきましては、さらに小委員会をつくつて、そうしてこの問題を政府と折衝して御研究を願つた方が、もつと明瞭になると思います。ただ政府委員との間に質問し合つてみたところが、ただいまのお答え以上に求むることは困難だと思いますから、小委員をつくりまして、その方から政府と折衝して、この價格調整費運用の状況をさらに調査することが、予算委員会の責任を果すゆえんではなかろうかと思いますが、さようにひとつ志賀さん、御決定を願つたらいかがでしようか。
○志賀委員 それは賛成でありますが、さて小委員会をつくつて、今の程度の答弁では、これはいつまでたつても同じことでありますが、委員長の方では、そうならないように、ひとつ責任を持つてやつていただきたいのです。
○植原委員長 委員長も特に注意いたしますから、どうか御承知を願いたい。 —————————————
○植原委員長 それでは、今日の説明に対する質疑はこの程度にとどめまして、本問題に関しては、向後なお検討を要しますので、特に小委員を設け、調査研究をいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○植原委員長 御異議なければ、さように決定いたします。 なお、小委員及び小委員長の御氏名は、委員長に御一任を願いたいと思いますが、いかがでございましようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
○植原委員長 御異議ないようでございます。それでは、小委員の方をここに指名いたします。 天野 公義君 尾崎 末吉君 鈴木 町良君 西村 久之君 平島 良一君 若松 虎雄君 笹山茂太郎君 三宅 正一君 風早八十三君 小坂善太郎君 黒田 寿男君 以上十一名といたしまして、委員長は西村久之君にお願いいたしたいと思いますが、御承知を願いたいと思います。 それでは、本日はこれにて散会いたします。 午後三時四十七分散会