予算委員会 第5号
- 発言数
- 16 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1949/04/05
会議録
○植原委員長 これより会議を開きます。 お諮りいたしたいことがあります。理事西村榮一君が理事を辞任されましたので、その補欠をいたしたいと思いますが、これは委員長において指名するに御異議はありせんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○植原委員長 異議なしと認めます。御異議がありませんので、その補欠に三宅正一君を理事に指名いたします。 次に昨日の議院運営委員会におきまして、各委員会の理事が一名ずつ増員となりました。その追加の理事は先例により、委員長において指名するに御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○植原委員長 御異議なしと認めます。御異議がなきものでありますから、中曽根康弘君を理事に御指名いたします。 —————————————
○植原委員長 次に公聽会についてお諮りいたします。昨日本委員会に昭和二十四年度総予算が付託されましたが、総予算につきましては、國会法第五十一條によりまして必ず公聽会を開くことになつております。つきましては、諸般の準備を必要としますので、さつそく委員長より議長に公聽会開会の承認を求めたいと思いますが、御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○植原委員長 御異議がなければさよう決定いたします。 次に公聽会開会の時日は、議長の承認の上決定する順序にありますが、あらかじめ來る十一日午後十時より開会することにいたしたいと思いますが、いかがでしようか。なお公述人の選定、その他諸般の手続は委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○植原委員長 異議なければさように決定いたします。 —————————————
○植原委員長 これより昭和二十四年度一般会計予算、昭和二十四年度特別会計予算及び昭和二十四年度政府関係機関予算の三案を一括して議題にいたします。まず提案者の説明を求めます。
○三宅(正)委員 委員長、議事進行について……。
○植原委員長 議事進行ですか。——それではどうぞ。
○三宅(正)委員 私は議会の権威と法律尊重の建前からして、議事進行について御相談をいたしたいと考えるのであります。それに前会、暫定予算を提出されました際におきまして財政法の改正がいまだ並行審査中でありましたにもかかわらず、改正できたものとして出されましたことにつきまして、共産党側から決議案が出まして、委員全体決議案の趣旨にはもとより同感でありました。しかしながら急ぎます関係をもちまして、通そうという御意見が多数で、通したのでありますが、その際におきまして、大蔵大臣はそういう法律を無視したようなやり方については遺憾の意を表されて、今後やらないという言明をされたのであります。その機会において、私どもは新聞紙上その他に出ておりまする情報によりまして、地方配付税について——地方配付税法によりますならば、今度の所得税及び法人税の百分の三三・一四配付する、法律の根拠によるならば千百億円くらいのものを配布税として配付しなければならないのに、その半額くらいに予算を見ておられるのであるが、法律の改正はすでにできたのであるか、なされるのであるかといふ点を念を押したのであります。そうして暫定予算反対の決議におきまして、法律を出さずにおいて予算を出されるということに違法であるから、必ず問題を起すという意味のことを警告をしておいたのであります。しかるにまだ地方配付税法の改正案が出ておらないのに、法律の根拠に基かずして、その半分くらいのものを出しておられるということは、明らかに違法であるのみならず、議会を無視された行為であり、法律を蹂躙された行為せあると存ずるのであります。私不敏にしてまだ改正案の出ておることを知らぬのでありますが、出ておるかどうかという点、もしまだ出しておらぬということであるならば、はなはだけしからぬことであります。私は委員各位と御相談をして、それならばその法律が出て通るまで、この議事を延期されんことを要望するわけであります、この点について議会の権威を保持する意味において、法律を尊重する意味におきまして、及び今までの経過を尊重する意味におきまして、議事進行の質問、及びその模様によりましては、動議を出したいと考えるのであります。
○植原委員長 ただいま三宅君からの議事進行につきまして御発言のありました事項は、きわめて重大なることと認めます。政府に対して地方配付税法の改正案をすでに御提出になつておりますか、あるいは御提出になつたとすれば、その審議の経過がいかようであるかを伺いたいのであります。
○池田國務大臣 お答え申し上げます。地方配付税法の改正につきましては、今朝閣議で審議をいたしております。できれば今日中に提案いたしたいと思います。なお三宅委員のお話でございますが、從來は統制改正案はおおむね予算案よりあとに出ております。これは私の経験をもつてしすれば、過去二十年來、予算案よりも、その根幹をなす税制改正案が先に出た場合はほとんどございません。今回の予算におきましても、酒造税法あるいは物品税法の改正並びにガソリン税法の新設等の税制改正案があとから出て光來るのでございます。從いまして、先般の財政法の改正につきまして、強い御意見がございましたが、過去十数年來の沿革から申しましても、私は予算率より先に、その根幹をなす税制案を出した場合はほとんどないという記憶なのでございます。從いまして、もちろん今議会中にできるだけ早い機会に、地方配付税法の改正その他の税制改正法案を出す手配をいたしておりますが、今までの慣例上、実はそういうふうになつておることを御了承願いたいと思います。
○西村(久)委員 ただいま三宅委員からの御意見に対して、大蔵大臣は過去の慣例のことを申されて、予算編成に関する法律案の提出が遅れることの御弁明のようでありますが、過去にこういう例があつたといたしますならば、これは過去の例が間違いであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)過去の例があるからというて、悪例を遵守しなければならねことはないと私は信じます。それから私どもに配付になつておる地方配付税を見ますと、五百七十七億円のように予定されておるようであります。地方配付税法に基きますと、一千億余になる計算になるのではないかと思うのでしあります。ここのところが問題であります。税法があるのでありますから、先般財政法の改正の時分にも違憲問題が出ましたように、一應予算を組みまするならば、現在ある現行法に基いて予算を組む現行法を改正されて予算をお組みになるならば、改正法案を示してからお組みになる。こういう建前をとらなければならぬのではないかと思うのであります。いろいろガソリン税その他関係法案の御釈明があつたようでありまするが、ガソリン税に法案が出なければ予算は消滅するのであります。これとそれとは趣を異にするのでもあります。その他の関係法案にいたしましても、取引高税の改正をいたすにいたしましても、改正法が出なければ、旧法で徴集等をいたすということに私ども認定すれば足りるのでありますが、この地方配付税法の改正は第二條の三十三・一四を改めない限りは、所得税、法人税の予算額に対する三十三・一四を一應基礎として、予算を編成しなければならぬのではないかと私は考えるのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)從いまして過去の例をおとりにならないで、われわれ國会は國会として審議のできるよりに予算を御提出を願いたい。つまり法律案も並行して出してもらいたい。三宅議院はそれが通らなければならぬという御意見でありましたが、大体はその通りであります。しかしながら今日本予算の成立を私どもは各派一致して念願いたしておるのでありまするから、並行して出して参りますれば、通る通らぬはとにかくといたしまして、通るものと予想いたしまして、審議に入りますることは、これは不可でありましても、ある程度許容されるのでないかと存じまするので、この点を大蔵大臣に今後改めていただきたいと私は要望いたしますと同時に、三宅議員の御趣意に賛意を表したいと考えるものであります。
○志賀(義)委員 先日三宅委員の方から、この点についてはあらかじめ政府委員の方にちやんと警告があつたのであります。なおその問題が起りましたときに、私の方からこの違法性の点について申し上げたところ、大蔵大臣はそれは認め、今後はそれを先例にしないように必ずやりますと言つて約束されたことに、委員長において速記録をお調べになればわかることでありますから、その速記録をもう一度大蔵大臣にお示しください、はつきりそう言つておるのであります。まあその舌の根もかわかないときに、こういうふうに先例があると言われる。何もわれわれは法律に違反した先例を繰返さなければならない筋合いはごうもないのであります。それも大蔵大臣は認めておるのであります。この点はきわめて重要でありますから、委員長において十分に委員の意見を尊重されたいと思います。 もう一つに、先日の場合は、民自党の諸君は並行審議であるからまあいいじやないかというふうに、共産党の提案に対して言われたのでありますが、今回の場合は、ただいま大蔵大臣に伺いますと、閣議においてようやく相談しつつある程度で、きよう中には出るだろうというようなことでありまして、並行審議でさえないのであります。私ども並行審議でもそれに違法であるとこの主張したのでありますが、それよりももつと悪い。新憲法が出たときにあたつて、これまで二十年間の経験がこうであつた、そういう憲法を無視したようなことするから今度の戰争でこういうことになつたのです。これをしやあしやあと新憲法のもとで大蔵大臣が言われるようでは、はなはだもつて危險千万のことであります。委員長において十分その点は委員の意見を聞かれたいと思います。
○植原委員長 三宅君の御発言といい、志賀君の御発言といい、西村君の発言と申し、相当の理由があると思います。また暫定予算出審議の際に、志賀君の質問に対して、大蔵大臣の言明されたことも、ただいま速記録を見てそれを追憶するという必要なく、私にもはつきりいたしておることであります。これらの御意見はそれぞれごもつともな点がありますから、委員長においては、ただいまの地方配付税法改正案が提出されて、並行審議ができるようになりましてから、予算案の審議を開始することに決定いたしたいと思いますが、いかがでしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○植原委員長 満場御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時四十七分散会