逓信委員会 第5号
- 発言数
- 119 件
- 登壇者
- 17 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1949/04/15
会議録
○辻委員長 これより会議を開きます。 お諮りいたします。理事の藤田義光君が委員を辞任いたされましたので、理事が一名欠員になつております。この際理事の補欠選挙を行いたいと思いますが、いかがな方法にいたしましうか。
○飯塚委員 理事は委員長において御指名せられんことを望みます。
○辻委員長 飯塚君の御動議に、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○辻委員長 御異議なきものと認めまして、金塚孝君を理事に御指名いたします。(拍手) ―――――――――――――
○辻委員長 次にお諮りいたします。逓信事業の復興の状況にかんがみまして、特に逓信從業員の活動を活発ならしめるために、國政調査をいたしましてその福利を増進せしめ、あわせて逓信事業の復興に供したいと考えますが、國政調査をいたすことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○辻委員長 御異議がないようでありますから、さように決します。 それでは衆議院規則第九十四條によりまして、國政調査承認要求書を議長に提出いたさなければなりませんが、その内容をただいま読み上げます。 國政調査承認要求書 一、調査する事項 逓信從業員の福利厚生に関する事項 二、調査の目的 逓信從業員の福利厚生施設を改着し、事業能率の行進をはかるため 三、調査の方法 小委員会の設置、関係方面よりの説明聽取、参考資料の要求、実地調査等 四、調査の期間 本会期中右によつて國政に関する調査をいたしたいから、衆議院規則第九十四條により承認を求める。 昭和二十四年四月十五日 逓信委員長 辻 寛一 衆議院議長 幣原喜重郎殿以上のようにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○辻委員長 御異議なきのと認めまして、さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に資料提出要求の取扱いについてでありまするが、從來資料要求がまちまちでありまして、重複にわたるものがあますりので、双方の便宜のために、この取扱いの統制をいたしたいと思います。從いまして今後は、委員の要求されるものは、必ず委員会の席上、政府委員に対して発言をして要求されることにいたしたいと思います。なおその際、右要求資料は要求者のみに配付するだけでよいか、あるいは委員全部に配付すべき性質のものかも明らかにされたいと思います。かように整理をいたしたいと思うのでありまするが、御異議ありませんか。
○松本(善)委員 委員全部とか、どうとかいう言葉があると、あるいは一部にも渡るというようなことも考えられるのですが、それは事柄自体によつて、全部の委員にそれを知らしめる、あるいは一部、たとえば役員とか理事のみにまわすような文書もあるのかどうか、そういう点について、一應委員長のお考えを披瀝していただきたいと思います。
○辻委員長 資料要求をこの席上において御要求なされまする場合に、自分だけでよいというお考えならば、その旨を一つ申していただきたい。但しほかの委員において、同様な資料を自分たちもほしいという御意見も多いようでございますければ、全体に配付するように、その場合適宜に取扱つて行きたい、かように考えております。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○辻委員長 それではさように決定いたします。
○辻委員長 次に前会におきまして逓信行政について当局より御説明を聴取いたしましたが、本日はお手元に配付いたしました資料に基きまして御意見を述べていただきたいと存じます。先般大体予算の概略については政府側から説明がありましたが、さらに敷衍して御説明を聞きますか。
○松本(善)委員 この前大体私も質問いたしましたがゆえに申しますが、ここにおいては、御承知のように予備金勘定、いわゆるそういつたような雜勘定的な科目にひとまず納めておつたところの内容に関する檢討を――この前もいたしたいというような念願があつたのでありまするが、そのときにおきまして、大体その点は了承したものと認めてさしつかえないと私も思つていた次第でありまするので、予算をこの前やつて、またあらかじめこの案件が手元に参つておりまするがゆえに、ひとまずは了承したものと認めてやつてさしつかえないと考えるのであります。そのゆえに、私はこれを省略してもよろしいと考えておるのであります。
○辻委員長 ほかに御意見ございませんか。
○飯塚委員 ちよつと政府委員の方にお伺いしたいのであります。これは予算の関係ですが、昨日頂戴した資料と、この前に頂戴した資料とを比べますと、予算の面においてちよつと違つておるところあるのですが、それをただしたいと思います。それは歳出で、この前は四百十四億三千百万円何がしですが、今度の資料では四百九億となつております。だんだん調べて行きますと、おしまいの設備負担金の五億円というものが今度入つてないのですが、これはどういうわけですか。
○横田(信)政府委員 ただいま御質問がありました五億円につきましては、先般の説明であまりはつきりしなかつたかもしれませんが、大体御説明いたしたつもりであります。建設方面におきまして、郵政の方では御承知のように貯金事業なり、保險事業というようなものを取扱つております。そういう関係で、從來の建物を復旧する、あるいは新設する場合に、保險特別会計あるいは預金部特別会計の方から設備の分担額をいただく。こういうことになつております。これは保險、貯金そのほかの会計で五億円いただくということになるのであります。
○松本(善)委員 予算に関連しまして、仙台の簡易保險支局の新廳舎に対する建築の件であります。この件につきましては、政府において予算に計上されておるととうような向きもありまするが、その新廳舎に関するところの問題について、いつごろ完成されるか、この点についても御答弁を願いたいと思うのであります。
○岡井政府委員 仙台の簡易保險支局のことについてお尋ねでございますが、仙台の簡易保險支局は、ただいま御承知の通り非常に辺鄙な所で、しかも腐朽した建物でやつておりますので、非常に不便で困つておる。これを早急に新築しなければならぬと私ども思いまして本年度の予算におきまして新築の予算をとつております。そこで進歩の見込みでありまするが、もう敷地買收間はほぼ交渉が済んでおりますから、間もなく成立すると思います。そうしますと、ただちに新築にかかるわけであります。遅くとも本年中には完成したい、こういう見込みで目下準備を進めております。さよう御承知を願います。
○田島(ひ)委員 大体の予算の御説明にこの前に伺いました。これは数字で非常にたくさんでございますから全部御説明いただくことも困難でございますが、二十三年度と二十四年度の比較などにおきまして、たとえば厚生施設に対する費用がどこにどの程度に盛られておるか、そういう点についての概略の御説明でもいただきたいと思うのであります。
○大野(勝三)政府委員 ただいまお尋ねになりました厚生施設費につきましては、実は本年度は前年度に比較いたしまして、残念でございますけれども、非常にきゆうくつになつておるのでございます。申しますわけは、御承知のように事情のもとに本年度の予算案が準備をせられました関係上、関係方面の意向等も相当強く聞かなければならないような点でございまして、なかなか私ども、たとえば逓信省の者の立場といたしましては、こうもしたい、ああもしたいというようなことで、実現せられない点が多々あつたことは、率直に申し上げなければならぬかと思います。その一、二の例を申し上げますと、一番大きな問題となつておりますものは、ここ数年來從業員の宿舎問題でございます。昨年におきましては、從業員の宿舎関係といたしまして六億三千万円ほどの予算が成立をいたしました。これはいろいろの関係で全部が全部実行はできませんでしたけれども、その大部分がとにかく実行されまして相当の宿舎ができたのでありますが、今年度におきましては、從業員の宿舎などを建てる余裕のある財政の状態ではないというような見地から、これはゼロになつておるのでございます。それからなお、この從業員の厚生施設といたしましては、あるいは保健衛生の施設をいろいろ拡充するとか、そういう面におきましては、從前一人当り少くとも二百円、あるいはもう少しよけい程度のものをいろいろとくふうをいたしまして、施設を講じておつたのでありますが、これも予算面におきましては、今年は一應姿をあらわしておりません。しかしこれらの点は、物件費その他を極力節約をいたしまして、もちろん総額におきまして、すでに相当これは節約されて予算ではありますけれども、なおでき得る限り從業員諸君の努力にまちまして節約をいたし、余力を出し、あるいは他面増收をはかることによりまして、その余力を生み出すといつたようなことをいたしまして、できるだけ前年に近い程度の施設をしたいという心組みではありますが、予算の面だけから見ますと、前年通りには参らないのでございます。しかしながら今度住宅の問題と並んで、最も厚生施設として重点を置いておりますし、一般的にも、客観的にもそう見られておりますのに、御承知の医療施設でございます。この医療施設につきましては、御承知のように今月逓信病院が全國に十六、また診療所その他が相当拡充されております。この医療施設の関係の経史といたしましては、昨年は総計いたしまして、約三億程度でございましたが、今年は約十一億程度見積つてございます。これは病院の施設拡充、病床数の増加率、いろいろ内容を改善して行きたいという、われわれの切なる希望を盛り込んでいただいたつもりでございまして、この点におきましては、前年よりも各段の内容の充実を期待し得られると考えておるのでございます。大体を申し上げますと、以上のような内容になつております。
○椎熊委員 逓信省は現業官廳としては非常に厖大なものですが、現内閣の方針として行政整理を断行するという、ことに現業官廳において強い率をもつて当る方針であると、たびたび國会において明らかにせられております。今度の小澤大臣就任以來一行政整理の構想、御計画、それが今度の予算面にどのように現れておるか。なるべく具体的にお示しを願いたいと思います。
○小澤國務大臣 この問題は過日の委員会でも御質問がありまして、一應お答えしたのでありますが、重要な問題でありますから、再び申し上げます。大体政府といたしましては、まず各事業の独立採算制ということが強力に要請されて参つたので、さしあたり昨年度は椎熊君御承知の通り、百億に近い一般会計からの繰入金によつてまかなつておつたのであります。そしてもし昨年度と同じような構想で予算を編成いたしますと、百五十億から二百億程度、一般会計からの繰入れが必要になつて來るのであります。そこで予算を編成するにあたりましては、この百五十億ないし二百億というものを、どうして生み出すかという問題になつた。それでまず人員の整理をやることはもちろんのこと、物件費の節約、その他收入の増加をはかりまして、ここで約百五十億――百五十億と二百億の違うゆえんは、大藏省では百五十億あればいいと言うし、逓信省の事務的な計算から行くと、二百億なければならぬということで、そこに狂いがあるのでありますが、どちらの案といたしましても、とにかく百五十億ないし二百億の不足というものが、この予算編成にあたつて生じたようなわけなのであります。そこで行整整理の面と、人件費、物件費、あらゆるものを節約いたしまして、百五十億ないしは百億というものを節約いたしました。しかしあとの五十億すなわち四十九億ばかりというものは、どうしても不足を生するものですから、これから御審議願うところの郵便料金の値上げが四十九億になつております。すなわちこの四十九億の郵便料金値上げによつて、昨年度までとつておらなかつた特別会計の独立採算制というものが今年度の予算では編成されておるのであります。行政整理の百億ないし百五十億というものに、人件費でどれだけの節約になるかというと、今年度におきましては、それだけの節約にならぬのであります。すなわち行政整理をいたしましても、手当金をやるとか、あるいは特別手当金を出すということになりますと、初年度で節約されるのはわずか二十億前後であります。來年度からは多少ゆとりが出ますけれども、今年度はわずか二十億か、その程度の節約でありまして、しかもこの三十億の出る大体の大藏省の予算に、三万九千人の行政整理を断行した場合における予算が今計上されておるのであります。しかしながらこの政府の方針といたしまして、三万九千人を逓信省で整理をするということにきまつたわけではないのであります。ただ予算を編成するにあたつて、ある程度の行政整理というものを見越した予算でなければ組み立てることができないものですから、一應こうした目標を立てて三万九千人を馘首することによつて、二十億の節約ができる、こういふ目安をもつて予算が編成されておるのであります。從つてこの予算編成通りになるというのではなくして、すでに政府の大体の方針として、一般会計におきましては、三割、それから事業官廳においては二割という目標はきまつておりますけれども、この目標だけで行政整理を敢行するということは、きわめて乱暴でありますし、ただちに運輸省と現在の逓信省とを同じ事で整理することが、はたして適切であるかどうかということは、大きな問題であります。從つてこの事業量というもののを、厳密に調査しまして、目途は二割に置きましたけれども、現実に整理する場合においては、その事業量を嚴密に調査した結果、これをやるということになつておりますから、今の二割というものは、逓信省では、あるいは下まわる場合もありますし、運輸省あたりではあるいは上まわるという結果になるかもしれません。要は現在のサービスをできるだけこのまま維持しながら、行政整理をして行こうというのが政府の方針でありますから、今申し上げた三万九千人ということが、はたして現実の面でその通り実行されるか、あるいは下まわりをするか、上下わりをするかということは、今ただちに申し上げることはできませんが、大体そうした標準を目途にして、今行政整理をしようとしておるのであります。 なお特につけ加えて申し上げておきたいことは、大体私が就任しますとすぐに、今年度の予算はおそらくこうした方面で進むものだということの見通しかつきましたから、二月二十日か十九日に、どんな場合におきましても、許可なしに新規採用は絶対ならぬという通達を各地方に出しまして、特にたとえば特定局で三人の定員のところに、二人がいなくなつてしまつたというような場合は、相当の手続をして許可を得た場合に限つて採用を許すというような方策をとつて、そうして現実面におけるいわゆる出血整理というものを一人でも少くすることが、われわれの任務であるということを十分考えまして、現在その方向に向つて進みつつあるのであります。換言すれば、この行政整理に無血状態において現在相当進行しつつあるのであります。すなわち配置軽換によつて、できるだけ事務量を勘案しながら、配置轉換を行いまして、そうして一人でも多くの出血音がないように考えておるような次第でありまして、この点においては、正確な数字はわかりませんけれども、相当程度人員整理が退職金なしで行われると私は確信いたします。こういうような考えで、大体行政整理の方向に進んでおりますが、確定案はまだ決定いたしませんので、やがて行政簡素化、すなわち郵政省あるいは電氣通信省の一部改正法律案が提出されると思いますから、それと相にらみ合せながら、行政整理を敢行して行きたいと思つております。
○椎熊委員 逓信省の独立採算制と関連して小澤大臣は逓信大臣就任前から、閣僚の一員としてしばしば言明されておつた点は、料金の値上げは反対だということで、それはあなたの信念であつたと信じております。逓信大臣就任直後も、なおそういう御意見のううに私は解釈しておりました。しかるに突如としてこの料金値上げに賛成せられたゆえんのものは、逓信行政の内部を事務当局から説明を受けて、自分の考え方が間違つておつたので、これは当然上げなければならぬということに信念がかわつたのではなかろかと思われますが、その間の事情はどういうことでありますか。
○小澤國務大臣 つまりそうした考えを持つておつたことは事実相違ありません。從つ運輸省におつた時代におきましても、いわゆる料金の値上げ等はできるだけ避けたい。貨物にしても、旅客にしても、避けたい方針で進んで來たことは、今お話の通りであります。そこで逓信省に行きまして、料金の値上げをなぜ決意したかといえば、決して局長あるいは次官から説明を受けて、なるほどと思つたのではなくして、ただいまのよううに百五十億ないし二百億というものを全部行政整理で節約するというようなことは、事実上困難なことでありまして、その程度をどこに求めるかという点から、結局郵便料金のうちでも大衆の最も利便に供するはがき等は値上げせずに、その他の特殊料金だけを値上げする、これは値上げしても物價にはそれほど影響がない。つまり私が郵便料金の値上げをしないとか、あるいは鉄道運賃の値上げをしないというのは、今年中の見通しといたしましては、物價をできるだけ現状のままにしたい、賃金を現状のままで抑えたい、こうした見地をとつて参りましたからでありまして、そういうことに協力するのには、少くとも鉄道料金値上げとか、あるいは郵便料金値上げは極力避けることが適当である、それと同時に行政整理を敢行することが適当であるという見地に立つておりましたから、私の晝せる範囲内においてこの郵便料金の値上げを少くしたつもりでありますけれども、これは見方によれば、全然上げない方が一番よいのでありまして、この点において四十九億の値上げによつた歳入を得るという二とは、現在でも私の氣持は満足いたしておりません。しかしながら今百五十億とか二百億とかいうものを、全部行政整理でやるということになりますると、逓信事業はほとんど現在のサービスを落さなければならぬ。たとえば、日曜の配達をよすとか、あるいは日曜には電信も電話も休みにするとかいうようなことが、常識的に可能でありますれば、そういうこともできましようけれども、先ほども申し上げました通り、現在の逓信事業のサービスをできるだけ落さずに行政整理をするという面に行きますと、どんなに努力いたしましても、ただいま申し上げた範囲を越えることは不可能と考えましたので、不満ながら値上げをいたした次第であります。
○椎熊委員 小澤大臣に率直なる御答弁をしていただいたので、私たいへん満足いたします。そこでもう一つ開きたいのは、この改訂される通信の料金は、現在の物價指数から見て、安きに失するのか、高きに失するのか、ちようどいいのか、どういう見解でこの程度にしたのか、事務当局の方から伺つておきたい。
○小澤國務大臣 事務当局から詳細なことはお答えいたしますが、大体最初大藏省で考えました案は、郵便料金のうちはがきを除いたものを五割、それから電氣通信のいわゆる電話料金を三割、それから電報料を三割というのが大藏省の案であつたのであります。しかし御承知のように、電氣通信社と郵政省とは早期分離することになつている。この場合にも当然特別会計として独立採算制が要請される。その場合においては、現在の電氣通信勘定だけで見ますと、現在の料金で大体プラス、マイすス、ゼロになつているのであります。それを郵便関係の方へ少しずつ補助しながら、辛うじて從來の予算をとつておつたのでありますが、これが二分されますと、それができなくなりますので、そこで少し電氣通信の方にも値上げをする、いわゆる物價指数上の見解には立つのでありますけれども、将來の独立採算制というものを二度も三度もやらずに済ませようという見地から、多少正確な物價指数状況に反したような場合があります。換言すれば郵便料金の一部にのみ負担させずに、廣く負担させるということが、あるいは物價指数から見た適切な案であつたかもしれませんけれども、ただいま申し上げました通り、六月一日から二分されるこの二つの特別会計に、二度といろいろな値上げとかいうようなことがあつては、あまり芳しくないというような見地から、今の椎熊君のお話に多少反したような措置も行われておると思います。なお詳細については大野局長からお答え申し上げます。
○大野(勝三)政府委員 ただいま大臣の御説明で、晝きておるわけでございますが、お説にもありました通り、指数からバランスを考えて料金の改訂をしようというのではなくて、各事業自立性、独立採算制という見地から、やむを得ず、好ましくないけれども値上げをするというわけでございます。結果的に見て、それでは今度の改定案でどういうことになろうかと申しますと、大体東京の卸賣物價指数と小賣物價指数をとつてみますと、本年二十四年の一月でございますが、東京卸賣物價指数は、昭和八年を一〇〇として二一四七三・七ということになつております。また小賣物價指数でございますと、これに昭和八年が一四五・六つまり大正三年を一〇〇にとつた数字で、今の卸賣物價指数のようにぐあいよいよ参りませんが、昭和八年を一四五・六とすれば二十四年一月が二四七八二で、一〇〇としてもこれは二万台のものであろうと思います。それに対して書状は、本年の一月現在の料金は昭和八年を一〇〇として、指数は一二五〇〇、はがきは一三三三三、書留小包に四キロまでの料金八四二一、電報十字まで一〇〇〇〇、度数料は六六六六といつたような指数になつております。このうち今度の改訂案では、書状平均して六割上るわけでございますから、一二五〇〇の指数に六割約七〇〇〇を加えます。そうすると一九五〇〇となりまして、東京の卸賣物價指数二一四七三にはまだ及びません。それからはがきの一三三三三、これはすえ置きでございますからこのまま、というふうに、おもなものをとつて申しますれば、物價指数の主要なものに比較した際には、それよりも内輪になつているということが言えると思います。
○椎熊委員 行政整理と料金の問題はこの程度で打切つて、他の機会に別な角度から聞きたいと思います。先ほどの松本委員御発言に関連してでございますが、私も仙台の簡易保險局の廳舎の問題で強烈な陳情を受けております各党ともその通りだろうと思います。実情も多少調査しております。これはなるべく早く完成していただきたい。これに関連いたしまして、これは局長はよく御承知だと思いますが、小樽の保險局の廳舎の問題、これは一昨年からの問題でございまして、廳舎がなくて民間の家屋を借り入れておる。その家屋も実は適当でない家屋です。私見てまいりました。そこで貸しておる方は、財産税をとられるので、それを返してもらいたい、そうすると時價でそれを賣つて財産税を納入する。ところが他に建物がないから返さない、返さないなら買つてもらいたいということですが、札幌の逓信局長も上京する都度、当局に御相談があつたと聞いておりますが、その後もそのまま放置されている。私本年一月郷里に帰れました際は、貸主はほとんど弱り切つて泣いている状態です。國家がそういうことをいつまでも続けておくことはよろしくないと思います。何らかの方法を考えて、廳舎を買い上げるなり、他に新説してそれを返すなり、明朗な方法で解決しなければ、逓信省の威信にも関すると私は思うのですが、どうなつておりますか。
○小笠原政府委員 今の御質問、少し聞き漏らしましたが、ただいまのは簡易保險支局てすか、貯金支局でしようか、それとも郵便局舎でしようか。
○椎熊委員 簡易保險局だと思います。
○岡井政府委員 北海道の簡易保險支局は室蘭にありまして……。
○椎熊委員 小樽にそういう事務所があるのてすが……。
○岡井政府委員 おそらく郵便局の保險分室だろうと思います。從いましてそれは札幌逓信局の管轄ではありますが、私もちろん責任がございますから、よく調べましておつしやる通りいたしたいと思います。
○椎熊委員 私も行くたびに、ちよつと逓信省に関係しておるばかりに、そこへひつぱつて行かれてさんざん聞かされて困つておるのです。札幌局の白根君とは再三このことで相談して、事情はよく札幌の通信局長も知つておる。上京されるたびに本省に交渉されておるが、まだらちが明かないということであつたのですが、もう二年余りも経つて民間人を泣かしておることは実に困つたものだと思いますし、その廳舎の内部を点檢しますと、非常に狭隘で物置などを使つてそこで事務をとつております。光線などはほとんど入らぬ。まるでまつ暗なような所で、晝でも電氣をつけておる。從業員の衛生状態からいつても非常にまずいです。場所はそう惡いとは思いませんが、昔は小さな銀行の建物であつたのです。現在のように大勢の人がああいう忙しい事務をやるにはまつたく不適当です。ですから、早く他に適当な場所を発見するか、新廳舎をつくるか、しからんずば、それで間に合いませんければ買い上げてやるか、どつちかでなければ、貸した方は破産に瀕するという氣の毒な状況にあります。私帰ると、またすぐひつぱり出されていじめられる。逓信省に関係しておつて、そんなことが解決できないのでは困ると言われる。私の選挙にもすこぶる関係することでございます。私は地方の代表として、公選されて地方民の輿望の一部をになつて出ておるものとして耐えがたい苦痛でございます。どうかその辺の事情を御了察の上、一刻も早く解決されたいと存じます。
○田島(ひ)委員 これは大臣にお聞きしたいと思いましたが、大臣の行政整理のお答えに対して言葉じりをとらえるわけではございません。出血をしないで配置轉換等でやりたいという親心はよくわかりますが、最近一例といたしまして、東京の赤羽局の貯金課に配置轉換が現われております。それも私ども伺つております。ここに予算定員で十五名のうち十二名しかおらないのであります。その大部分が御婦人であります。それに対して外勤というような配置轉換をなされました。大体貯金局の外勤というのは年金とか何とかであろうと思います。お年寄りの方か多いわけでありますが、若い方が外勤ができるはずはないと思います。結局眞綿で首を締めるというよな首切りが具体的に現われております。こういう形が今後現われるものがどういうものか、この点をひとつお伺いしたいと思います。 それからもう一つ、この予算を組みます基準と申しますか、いろいろ從業員の労働強化の点ですが、特定局なんかでは、現在労働基準法を越えた十時間労働ぐらいがなされているということを聞いております。こういう労働強化を基礎にして組まれているのではないか。その上にまたいろいろ行政整理とか労働強化が加重されて行くような傾向が現われているのではないか。そういう点についてもお伺いしたいと思います。
○大野(勝三)政府委員 最初にお尋ねになりました具体発な例につきましては、ただいま私ども手元に資料がありませんし、また承知しておりませんので、よく調べました上でなければ、お答えができかねるのでございますが、一般論といたしましては、今度の行政整理の結果、ある程度の配置轉換が必要であろうということは考えられるのでありますけれども、その場合はできるだけ今日のような経済情勢の現実を考えまして、いわば納得づくで、むりのない配置轉換をすることを第一義としなければならないと考えておるのでございます。 それから先ほど整理につきましての大臣のお話もありましたが、いわゆる労働強化ということを前提としての整理をするのではないかという御疑念、これもまことにごもつともだと思いますが、実は私どもの逓信事業におきましては、いわゆる一律の特別会計二割という原則を適用されることは、まつたく不合理であるということを強く主張をいたしまして、大体昭和九年から十一年当時、比較的社会情勢、経済情勢も落ちついておつた時代の業態の実情を調べましてその当時における各業種別の一人当のり取扱いの能率、そういうものをまず基礎にいたしまして、科学的に個人の標準能率を土台にしたものでもつて、二十四年度の実験の各業種別の予想取扱数量をこなして行くには、とれだけの人が必要であるかというようなやり方でもつて、所要人員をはじき出しまして、その所要人員を今度の整理の最低、つまり限界とする。これ以上食い込まれては事業自体が持つて行けないわけであります。言いかえれば、その程度まで整理することに、事業合理化の一つの要請にも合致する、両方から見てこれが一番合理的な線であろうというのでそこへ持つて行こうとしておるのでありまして、その場合の勤務時間その他につきましては、労働基準法の趣旨をそのままとりまして、大体八時間勤務を原則として休憩時間等も規定の通りのものを織り込んで、その規定により実働時間にする標準能率によつてこれだけの人がいるというはじき方をして、人をすべて算定いたしております。從いまして三万何かしというような数字は、四十四万の人に対しましては、すぐ御了解願えます通り、一割にも実は足りません。一割にも足りないということは、今日の時勢といたしましては、大きな声で申しますことはいろいろとさしさわりがあるかもしれません。現在不確定のことでありますので、あまり大きな声では申されませんが、私どもといたしましては、逓信事業としてそういつたきわめて合理的な、企業的な立場から、はじき出した人間を基礎にするのが一番妥当であるという見地から、これを主張し、また予算にはその線が織り込まれておるわけでありまして、予算通りで行けば、そういうことになるということであります。ただ四十八時間勤務というものが土台になつての要員算定ではありますが、ただいま御指摘の、特定局等においては十時間勤務の者があるのではないかという点は、事実そうであります。それは勤務の内容におきまして、集約度と申しますか、密度と申しますか、そういう点において非常にアン、バランスがあるわけでございます。大都市の忙しい中央局のようなところにおきましては、実は四十八時間勤務と言いましても、休憩時間を相当多くとり入れまして、同じ四十八時間でも一日の実働はうんと小さくしなければなりません。反面におきましては、比較的手あきの時間の多いところにおきましては、若干在局時間が延長することになることもある程度やむを得ないのではないかというので――もちろんこれは、それぞれの合法の範囲においてでございますが、そういうふうに処置をしておる向きもあるのでございます。全体といたしましては、そういうわけでありますから労働強化を前提としての整理は行わない。まつたく基準能率、標準的な労働条件によつて行われるものを、一つの人員算定の基礎にしておる。こういうことになつておる次第でございます。
○田島(ひ)委員 また次の機会に詳しく質問させていただきたいと思いますが、今のは赤羽郵便貯金課でございます。私が特に申したいのは、婦人の上に首切りの問題、労働強化の問題が一番強くかかつている。婦人の立場から言いましても、これに対して私は非常に関心を持つております。この点については今後また御説明を願う機会があると思いますから、ただいまのところはこれだけにしておきます。
○松井(政)委員 先ほどの椎熊委員の質問に間連したことで、もう一つお伺いしておきたいと思いますが、郵便料金の値上げであります。大臣のお話によりますと、大体四十九億程度を郵便料金の値上げによつて補なう。こういう御意見のように了解します。さらに値上げと物價のバランスにつきましては、先ほど説明されたことで了承するのでありますが、その物價のバランスについて、最も重要なことをお伺いしておきたいのであります。それはどういうことかと言うと、物價と從來の郵便料金との比較対照がそうであるということになりますれば、ただいま説明されました卸價格ないしは小賣價格等の値上りというものは、値が上つているだけ、國民の負担が生活の上に重くなつているということであります。從つて郵側料金の値上げをするという考え方の上に立つて、國民所得の値上がりパーセントというものを、考慮の中に入れているのであるかどうか、こういうことをお伺いしたいと思うのです。逆に言いますれば、物價のバランスが上つているということは、國民の負担が上つているということであります。もし國民の労働賃金、あるいは農村における所得が、この小賣價格、卸價格の物價バランスと並行していないとするならば、郵便料金の値上げというものは大きな負担になるわけであります。いずれにしても國民の負担になります。國民負担と小賣價格、あるいは卸價格のバランス、國民所得のパーセント、その上に立つて考えた場合に、当然郵便料金の値上げは國民の負担になりますので、そういう点を考慮されているのかどうか、そういうパーセントの参考資料がありましたたらばお伺いしたいと思います。さらにまた、ただ單にそういうことは考えないで、行政整理の上から押して、どうしても四十九億郵便料金を値上げしなければならない。そういうことはさらに考慮に入れないで、四十九億の値上げをするのだというお考えであるかどうか、この二つの問題についてお伺いしたいと思います。
○大野(勝三)政府委員 まことに失礼なことでありますが、途中で話をしておりましたので、前半を十分にお聞取りできませんで、もし足りませんでしたら、あとでまた追加させていただきます。今お訪ねになりました國民負担との関係について、今度の料金値上げをどのように考えるかという御趣旨だつたように伺いますが、実は物價指数との関係において、今後の値上げをすぐに議論することも、はたしてこれが妥当であるかどうかということは、相当問題であろうと思います。ただ比較してみれば、こういう関係にあるということを先ほど申し上げたのであります。それと似た寄つたりのことかもしれませんが、國民所得の中において通信料金の負担というものがどのくらいになだろうかということを実は調べてみました。これに少し古く、昨年のデーターでございますが、昨年のデーターとしましては、國民所得の中における通信料金の負担は、かりに通信料金全体の收入額と、國民所得の総額との比較においてそれをみたわけでございます。そうしてみますと、その当時の比率が一、二%です。ところが、それは今申しましたように通信料金全体の收入と対比しております。つまり電話も電信も何もかも一切なのです。そこで郵便料金だけをこの中から抜き、出してみますと、大ざつぱでありますが、約三分の一と見てよいかと思います。三分の一といたしますと、一、二%というものがそれだけ比率が少くなるわけであります。今回負担を増しますものは一、二%分の三の一で、総平均してみますと、四割七分五厘でございますから、五割にちよつと足りませんが、一、二%の三分の一の部分が約五割程度上るということでございます。これは昨年てございますから、資料が少し古うございますが、今年はまた状況もかわつておろうかと思いますけれども、國民負担における郵便の負担というものは、それほど大きなパーセンテージを占めないということが、大体言えるのではないかと思います。と申しますことは、一面から言いますと、國民一人当りの郵便利用状況はならしてみますと、非常に低いのでありまして、利用状況が戰前のように行つていないということが大きな原因になつております。一般的に筆ふしようといつたような傾向が確かに戰後あるのではないかと思いますが、とにかくもう少し郵便が利用されれば、通信会計の上に非常に好影響をもたらすと思うのであります。これは余談でありますが、そういつた傾向があるので、全体の上からは國民負担に対する影響は、対して大きなものではないということが言えるのではないかというふうに観察しております。
○松井(政)委員 関連してお伺いしておきたいのであります。ただいまの説明については了解できるのでありますが、但しこういうことが私の質問の一番核心であります。國民所得の生活上におけるパーセントのことも参考になりましたけれども、私の言われんと欲するところはそのではなく、たとえば先ほど申し上げました物價指数でございます。小賣價格ないしは卸價格が上つておるパーセントほど、國民の所得――たとえば賃金で生活している者の所得、あるいは農村で働いている者の農産物價から得るところの所得等は、先ほど説明された物價のパーセントにより、はるかに上昇率は低いのであります。ですから、その低い上昇率の中において――私は言葉じりをとらえようとは思いませんが、今説明されたように、國民が利用してならないということでありますが、利用していないということに、物價の上つている割合に資金その他の上昇率が少いために、利用できないということも言い得るのではないかと思う。電報一本打つても、ちよつと字をよけい書くと、百円いるのであります。そういうことも十分加味せられた上で、これが正しい料金の値上げてあると解釈するのか、多少のむりがあつても、行政整理その他の必要上四十九億を生み出すために値上げをしようとするのか、この問題であります。そのあみ出した根本的な角度をお伺いしているわけてあります。
○大野(勝三)政府委員 少し的をはずれてお答えいたしましてまことに申訳ありません。非常にむずかしい問題についての御質問ですが、そういつた点をほんとうに考えて、料金を是正合理化して行くのが本筋でありましようが、率直に申し上げますと、当面の料金の是正は、独立採算の目的を達成する最小限度のやむを得ざるの処置ということでやつております。
○椎熊委員 もう一ぺん保險局長にお伺いしたいのでが、例の長い間問題になつておる簡易保險の積立金の運用の問題であります。それは栗栖大藏大臣、北村大藏大臣当時におきましては、大体了解をて逓信省に移管することもよかろうという段階まで行つておつたと思うのてすが、関係方面はその当時もなかなかめんどうなようでありました。最近になりましても、全國從業員組合を中心とし、あるいは全國の市町村会議の決定等によりまして、ことに地方おける財源枯渇の際、これを逓信省が旧來のごとく運用して融資していただくならば、非常に地方財政の上からけつこうな問題である。それから逓信省がやつておる國営保險事業それ自体が完全な運営をされて行く上においては、融資面を持たずしては完全な保險事業の経営にならぬ。そういう本質論もありまして、かなり政治的、にも承大な課題になつておりましたが、目下のところどうい措置をとられておるか。聞くとこるによると、逓信從業員組合の幹部のごときは、連日國会に参つて各党に陳情を猛烈にやつておるが、逓信当局はこれに対してやや冷淡であるという意見も当委員会の非公式な会合においてに、出たような状態ですずが、政府当局ですから、從業員組合が言うような機構に運動するというようなことも、できない節もありましようけれども、熱心に望んでおつたことは、私は今てもかわらぬと思う。從來の関係は私仏も大体は知つておりますから、よろしゆうございます。目下はどういうことになつておるか。関係方面の意向等もその後何らの変化がないのかどうか。熱意を加えて政府部内が一本にまとまれば、それは成功する可能性があるのかどうか。それらの点について率直な答弁お願いしたい。
○小澤國務大臣 簡易保險の積立資金運用の問題と存じますが、この問題は、私が就任当時より、全逓の諸君、あるいは特定局長会議における諸君、あらゆる面から、この簡易保險制度の発足したときの趣旨から、これは当然逓信省で運用することが適当であつて、ことに加入者の保險金を政府事業に利用することはとんでもないことであるという強い意向もありますし、私ども省内こぞつてそれに賛意を表しておるのあります。從つて私としては閣議等の空氣をいろいろ見はからつておりましたが、第一に各事務当局の考え方を是正することが、先決問題であると一應考えたので、大藏省とかあるいは関係方面、あらゆる点に、そうした氣持のもとに一つのボーリングのような措置を講じて來たのであります。これは武藤君に熱心にやつていただいて、最後に関係方面へ行きましたところが、この問題は関係方面の意向で、一應資金統制とにいうことにはなつたのであるけれども、しかし日本政府として一致した意見を狩つて來た場合においては、あるには考慮し得るであろう。この言葉は多少あやがあるのでしようが、大体にそういうような回答をもたらして参りましたので、これらはまずかかつて日本政府を一致した見解にとりまとめることが、何よりも、重大問題であると考えましたから、私も常に各閣僚に逓信省に資金の還元利用の必要なることを説き、また閣僚諸君の中でも、だんだん自分たちの主張を了承し、一方また特定局長諸君は熱烈に自分の知つておる代議士諸君の陳情するという形で、大体閣議全般の空氣がわれわれの主張を認めるような情勢になりつつあるのであります。從つて私は近い將來、今月中か來月早々のうちには、この問題を正式に出して、日本政府としての意見をとりまとめた上で、正式に先方と交渉しようと考えておるような次第で、今その時期を檢討中でありますから、何とぞしばらくの同御了承願いたいと存じます。
○椎熊委員 実は先般われわれ逓信関係の議員が集まりましたが、各派ほとんどそれには異論がございません。それでひとり政府部内にまかしておいただけでもいけないので、それを促進せしむるために、國会が決議か何かをして意思表示を明らかにした方が、政府にとつても非常に都合がいいのではないか、そういう空氣が醸成されたならば、近き將來この委員会にお諮りしたい、こう思つておるくらいてあります。小沢大臣は、有力のなる政党を背景として單独内閣をつくつて、しかも政党出身の閣僚として、閣内の発言権が大きいということも私ども知つております。この際こそ、多年從業員員組合その他逓信省幹部諸君ことごとく一致しておるこの希望を、一拳解決するように、特にお願いしたいのであります。 なお融資の面については、やはり委員会というような意見がありましたが、旧來の委員会のようなものでは、実は地方民は満足しないので、これには國会を代表する者も多数委員会の中に入れられてそうして公平なる民主化された運用をしてもらいたい。そういう希望もありますので、それらもあわせて御考慮願いたいと思います。
○小澤國務大臣 今椎熊君もお話の通り、國会で決議案でも通過いたしますれば、あるいはますますすみやかに促進されるかもしれませんが、しかし私の立場でぜひお願いいたしますと言うわけにも参りませんから、その点十分御了承願つて、適当に御盡力を願いたいと存じます。なお運営方針の問題であります。これに非常に重大な問題でありまして、かりに逓信省に還元しても、一歩その運用を誤つたならば、せつかくの皆さんの御協力がかえつて改惡をなす場合もありますので、その面につきましては御意見を十分尊重して、具体的な措置を講じたいと思います。
○椎熊委員 これは別の問題ですが、今議会には放送法案ですか、放送局に関する法案を出される予定でございます。
○小澤國務大臣 最初は放送法案は大体出すという方針のもとにいろいろ檢討して参つたのでであります。御承知の通り、放送法案の内容は、まず民間放送を許すということが一つ、それから放送事業をどういう面で監督して行くかということが一つ、これが大きな問題でありますが、この問題について現在成案を得ております監理機構は、いわゆる放送委員というものを五人程度設けて、この放送委員は内閣総理大臣の委嘱によつて國会の承認を求める、たとえば公安委員とか教育委員の制度のようなものであります。この運用は、一方技術面おいては逓信省の電波廳が、実権を持つのでありましてその他の放送の内容等については一切委員会というようなことになりますので、今までの同じような構想に基く制度から見ますと、かえつて煩雑にして困難を來すというので、委員会が必要であるというならば、主管大臣の諮問機関程度の委員会を設けて、最後の決定權はやはり行政の一元化をするという方がよろしいのじやないか、こういう考えを持つております。その構想を前提として今交渉のやり直しをいたしておりますが、さしあたり逓信省からもそうした方面も兼ねまして、鳥井君というのがアメリカに向かつて二、三日問題について研究して帰つてくれということになつているので、この鳥井君が六月ごろ帰つた場合には、この問題に付して具体的な成案が出るから、そのころに出した方がいいというような考えになつておりまして、大体本國会では困難であつて、七月か六月末に開かれる臨時國会あたりに出るようなるのじやないか、この考えております。
○山手委員 私先ほどちよつと遅く來まして、大臣のお話を聞きそこねたのでありますが、この逓信事業につきましては、郵便業務というものは非常に國民の生活に直結しておりまして郵便料金が上ると同時に、これがどういうふうに家計に響くかという問題よりも、むしろサービスがどういうふうに動いて行くかということが非常に重要な問題で、これは行政整理ともいろいろな関係があると思うのでありますが、單にこれ以上サービスを惡くしない程度でひと行たいというような消極的なお考えであつたならば、現在でも地方に行きますと、ずいぶん國民が不便を感じている面も多々持つているのでありまして、ますます私はサービスは改惡されて行くことは必定だと想います。郵便料金を上げ、いろいろな手数料を上げるこの機会にもつと何か合理的なサービス改善というようなことをお考えになついるかどうか。あるいは実際にどういうふうに今後これを持つて行かなければならぬという方針を持つていらつしやるか。これをお伺いしたいのでのあります。いろいろ複雑な情勢によつて、そういう問題が非常にことさら大きく響いておると思うのでありますが、檢閲の問題あたりにいたしましても、相当書状が蔓延したり、または中身がなくなつていることもしばしばあります。あるいはまた最近一、二――これはデマだろうと思いますが、私のお聞きしておきたいのは、ある特殊な回線については、電話に録音機が附されているというようなことを、まことしやかに言つている向きもあるように思うのであります。そういう特殊な事情は特殊な事情として、一般のサービスという点について、ひとつ当局のお労えを、もうよつと関連してお伺いいたしたい。
○小澤國務大臣 前回の委員会でも申上げました通り、現在の逓信事業のサービスの低下ということは、われわれも率直に認めておるのであります。そのサービスが落ちた理由につきましては、いろいろな点があります。たとえば檢閲されるというようなこと、また職員諸君が思う存分自分の意のままに働けないというようなこと、働けない原因は当局の報酬が少いというようなこと、また給與が一本建の給與制度になつているというようなこといろいろございますが、現在の程度で、われわれは逓信事業のサービスに満足いたしておるのではないのであります。せんだつても大阪と名古屋の電話のいわゆる報奨制度というようなものを設けまして一定の数量以上に上つた部分は、それに対して政府部分の何割を、発信局あるいは着信局の職員諸君に報奨としてやるというような制度をとつてみたのであります。ところがその電話料金の増收率は、三〇%ないし五〇%というような好成績を收めまして一方一般利用者諸君に対して大きな利便を與えると同時に、逓信省の收入も非常にふえて、また職員諸君も増收になつたというような、まつたく一石三鳥的なことが現実の面に現われておるのであります。ところが、御承知の通りただいまの給與法は、原則として一本建の給與以外には出さないというようなきゆくつな法律になつておりますので、せつかくこれを運用いたそうと思つても、なかなか困難な面があるのであります。私どもはこの給與法の許す範囲内において、そうした制度を勘案し、もつて働く職員諸君が思う存分な働きができるような方策を講じつつあるのであります。また一方檢閲の方面におきましても、でき得るだけ短時間で檢閲を願うように、関係方面と折衝いたしております。ことに特別速達というようなものにつきましては、ほとんど檢閲の時間を一定の時間に制限してもらいまして、午前中に着いなものは必ず午後には檢閲が終つて配達が終了するというような一つの保証を得ながら、現在その制度を活用しておるような次第であります。從つてわれわれは、今後行政整理はもちろん独立採算制の建前から実行いたしまするけれども、先ほど申し上げました通り、このサービスの改善という点もあらゆる角度から檢討いたしまして、この逓信事業の待つ公共性を十分発揮したいと考えております。
○浦口委員 実はこの間中央電話局を見学いたしましたときに、職員の方から、都内の公衆電話は一日に三千回ぐらい通話が記録されるのに、実際に金が集まつて來るのは、その半分くらいしかない。実はこれは公衆電話の機械のせいで、金を入れなくても通話ができるというようなことが、一般に非常にわかつたので、交換手がお金をお入れになつたかと聞いて、入れましたと言えば、入れなくても継ぐという結果で、三千回も通話が記録されても、千五百回ぐらいしかお金が入つて來ない、こういうお話を聞きました。公衆電話の通話料は予算で見ますと、四千二百万円で、たいへんわずかな数字ではありますが、そういう点が、もし民営であれば、それは困つたものだというので、ほつてはおけないと思うのでありますが、官営であるために、何かそういうことが案外放任されているような面が、この問題ばかりでなしに、多分にあるとすれば、私はたいへん予算の上でも、あるいは今後の逓信事業そのものに違算が來るのではないか。もしこの四千二百万円の予算のうち、東京の中央地話局のように、半分くらいしか実際入つてこないということであるならば、予算がたいへん狂つて來るわけでありますが、その点事実をお調べになつていらつしやるか。あるいは機械に欠陥があるならば、何かこれを改善されるような御意向があるか。これは官業全体に対して、例は小さいのでありますが、こういうことが改正されて行くならば、人員を淘汰するとか、いわゆるそういう出血をしなくても、どんどん利益が上つて來るわけでありますので、その点ひとつお開きしたい。
○小澤國務大臣 現在の自働電話機は、浦口君お話の通りまつたく不完全なものであります。從つて最初施設を設けました場合は、元は白銅なりあるいは銀貨でありましたから、がちやんと音がして、ちやんと入れたか、入れないかわかるのですが、今日は一円紙幣にしましたので、入れますと、がつという音がする。それを聞いて、入れたということがわかるのであります。ところがせんだつて聞きますと、一円くらいの紙を持つていて、それを入れますから、中をあけてみると一円紙幣は半分くらいということです。そういうような事情で、改善するか、あるいはいつそのこと廃止するのが適当だというような議論が出ましたが、せつかく公衆電話があつて、それを利用しているのに、そういう欠陥があるからといつて、ただちに廃止することはどうかと思いますので、たちえば自働電話のもよりの近所に、いわゆる電話劵というような、銀貨か何かで音がする、いわゆる昔の録貨と同じようなものを販賣する所を設けまして、それを買つてそれで使用するというような方法に近く改善したいと思つております。自働電話の数も減つておりますし建設にも相当の金がいりますので、これも思う存分の域までには到達しておりませんが、今浦口君の仰せられることは、主として完全な料金の回收というような面であると思いますので、その点はすでにわれわれも弊害を認めておりますから、近く改善を行いたいと思つております。なお予算面に狂いがでないかというお話でありますが、大体ごまかされるという実收を基礎にしてつくつておりますから、そう大きな影響はないと思つております。
○松本(善)委員 預金部関係という表が出ておりますが、それは御承知のように、二月二十八日現在という表でございます。その中で現金に対するところの運用の件について、大体この表によりますと、一、二三%ということになつております。この現金の運用という面について、貸付金あるいはその他の勘定を見ますと、おそらくこれよりもまさつておる運用方法はないといわれるようなものであると思います。從いまして現金というものは、これがはたして、毎日そのときの現在におけるトータルの表による平均的な数字であるかどうか。あるいはまた現金が非常に少いときをここに載せたのかということを、事務当局者に御回答を願いたいのであります。從いまして、もしもいつもこういう現金が残高として置かれ得るならば、今後どうしても日本におけるところの犯罪というものは郵便関係あるいはその他から申しますと、昔でいえば赤行嚢に対する処置でありますが、この面にあたつて、どういう観念をもつてこれに事務当局は警戒、あるいは深甚なる取扱いの方法をとられるかという、あるいはしているかというようなことがあるならば、御説明願いたいと思うのでありす
○小澤國務大臣 松本君の御質問の趣旨がはつきりわかりせんが、おそらくいわゆる貯金の大藏省の預金部の運用方法のことではないかと聞いたんですが、御承知の通り預金部は大藏省で一切をやつておりまして、ただそれに対する利用の一定の利益だけはこつちに還元して來るというので、逓信省としては、ほとんど発言権はないのであります。先ほど椎熊君からお話があつた保險の積立金と同じように、大藏省が一切を握つておりますので、從つてそれに対する内容は全然こちらではわからぬのであります。もし必要であれば、大藏大臣をお呼び願つて御質問願いたいと存じます。なお赤行嚢という問題は局長からお答えします。
○大野(勝三)政府委員 ただいまお話のありましたのは、お金に関する犯罪事項の防止対策いかんといつたような御趣旨たと伺いました。実にこれは私ども非常に残念に思い、かつ申訳なく思うことでありますが、年々部内及び部外の者の犯す現金関係の事故というものは、非常に多いのでございます。何さま昭和二十三年度の例とりましても、おおよそ郵便局で扱います現金の額は、一兆四千億ぐらいに上つております。その一兆四千億ぐらいに上るお金を、全國一万四千ぐらいの箇所におきまして、比較的の行かない從業員もかなりございます。そういう者が窓口でこれを扱いますので、どうもある程度の事故というものが、いろいろ氣をつけてはおりますけれども、起つて参ります。しかしその事故が起ることは、結果において國に損害を及ぼすわけでございますから、結局損失の補填は國の方でやらなければなりません。國と申しましても、通信事業の場合には、通信会計においてこの損失を補填するわけでありまして、何とかしてこれを少しでも絶滅するというために、現在いろいろ考えておりますが、何と申しましても、まず扱い者の素質を向上するということが第一の先決条件であります。つまり事務を正確にやり、また責任感を旺盛にするということが、何としても先決問題でありますので、本年からは、こういつた方面の要員の再訓練という点に重点を置いて、実施して行くような計画になつております。また制度の上から見ましても、実は戰爭中にはいろいろの取扱いを簡便にいたしておりました。早い例を申し上げましても、貯金の通帳を持つておれば、幾らでも拂いもどしができるというような制度は、とかく犯罪を導きやすかつたのでありますが、これなども旧制度に復して行くとか、あるいは原簿の方でも、戰爭中ずいぶん原簿所管廳が戰災にかかりまして、いろいろ無整理のままになつておるために、貯金の出拂いについて、すぐ原簿による的確な調査をさせるという手続も十分にやつておりませんでしたが、それらの整備もやつて行くとか、その他いろいろ計算の手続等において、戰爭中に簡略にしたものを、旧に復するというような方法で、制度の面からも、あやまちなからしむるように考えて行くというふうに、いろいろ考えております。その上何と申しましても、監査ということが大事でございます。会計監査という面も強化して参りまして、主要な所は、必ず年一回は少くとも現場に行きまして、現金のあり方と帳面、証拠書そういつたものの対照監査をして、あやまちのないようにする。あるいはあやまちがあれば、早期に発見するといつたようなことに、努力して行きたいと考えておる次第であります。
○松本(善)委員 大臣の簡單な答弁をいただきまして、非常にわかりにくいのでありまするが、私はこれを大藏省の銀行局の発表であるということを知つておつて質問したのでありまして、その点において、逓信大臣として発言権があるはずでありまするがゆえに、この点につきましては詳細に御報告願いたいと思ふのであります。
○小澤國務大臣 簡單で惡かつたけれども、実は簡單以上に答弁のしようがないのです。これはやはり逓信大臣は何の権能もないのです。ですから皆さんのお力で逓信大臣が運用するようにしてもらえば、大いに詳細なお答えかできると思いますけれども、現在のところでは逓信大臣には全然関係なく、大藏大臣が委員会に諮問しながら運用いたしておるのであります。その運用のいたしぶりについても、われわれは第三者として批判するこどができないことはありませんけれども、この際そうした考えをいたずらに申し上げることに、私の立場としてとうかと思いまするので、先ほどの答弁程度の域を越えないわけでりますから、どうぞ松本君あしからず御了承願います。
○田島(ひ)委員 この予算の資料をいただきましたのが、あまり前でありませんで、最近でありまして、実を申しますと、全然まだ私詳しく理解しておりません。これは私が新米議員のせいかもしれませんが、大体大臣からたびたび御説明がありましたが、建設上の一例をとりましても、昨年と今年とは数字の上では差がございません。けれども四月の物價改訂以後の基準にありましたいろいろな資材、それからその他のすでに昨年の予算におきましても、施設が老朽化しておりまして、十分でないところへ持つて來て、本年の予算がこういう非常に困難な予算になつております。予算の最後の決定は予算委員会でなさるのだろうとは思いますが、この問題は、私は逓信関係についての根本的な逓信復興の大きな問題になると思いますので、もう一度何らかこの予算に関して、この委員会でもよろしゆうございますし、公聽会なり何なり、私よくわかりませんが、そういうものを持たれて、徹底的に理解さしていただけるような機会をおつくりいただきたいと思います。いろいろ不審の点がございます。たとえば逓信省の研究所の方面におきましては予算が昨年より多くなつております。ある面では少くなつております。ところが研究所の費用がこうなつておる反面におきまして、私ども非常に不審に思う点もございます。そういうこまかい点につきましても、なおいろいろ御質問したい点もざいますが、きようだけでこの審議が終るのでございますか、別にまたこれを私どもよく審議をしていただくよすうな機会がございますのですか。なければそういう機会をおつくり願いたいと思うのですが、いかがでございましようか。
○辻委員長 田島委員に申し上げますが、それは、以前に概略の予算は出ておりましたが、さらに詳細なのを要求いたしまして、昨日届いたわけであります。お目通りをいただきまして御質疑が願えるようでしたら、どうか本日やつていただきたいと思います。具体的な問題について本日御質問していただければ……。
○田島(ひ)委員 きようで終るのですか。
○辻委員長 そうではありませんが、時間の関係もございまから……。
○田島(ひ)委員 私はまだ全部目を通しておりませんから、お聞きしたいと思う点もございますが、もつと理解してから御質問したいと思います。やはり理解しておらなければ、今後の通信事業関係における一切のことが解決てきないのではないかと思いますので次の機会をおつくり願いたいと思いますが、いかがでしようか。
○辻委員長 承知いたしました。
○松本(善)委員 田島委員の質問に関連しまして昨日のものは実は詳細なところを研究してみましたが、大体この各省の報告というのは、先ほど言つた線で、デスインフレという姿もこの中に見られるような感があるのであります。從いまして大体この予算はあくまでこれは予算であるし、かつまた各省関係、あるいは各省ごとにおける特殊なことも表われておるようでありまするがゆえに、これはやはりこういう席上で申すよりも、質問される方が、各省、その他に行つて質疑をされた方がよろしいように考えます。一々科目ごとにこれを檢討してやりますれば、委員会が何十時間やつてもおそらく納得行くまでに足りないと思うのであります。從つて疑問を持たれる委員の方々は、各省各局関係におけるところの予算の組合せのいわゆる案件をひとまずのみ込んで、そうしてこの予算を見られて納得されたらどうかと私は考えるのです。
○飯塚委員 最後に一言だけお伺いしますが、四十九億の値上げによる増收に、これは赤字全般に対してにらみ合せたことと存じますが、待遇改善費とか、あるいは共済費とか、あるいは建設費とか、そういう特殊な要求があるでしようが、その点……。
○小澤國務大臣 四十九億の値上げは、先ほども申し上げました通り、昨年度すなわち昭和二十三年度と同じような構想に基いて二十四年度の予算を編成いたしますと、大藏省の考えで約百五十億、逓信省の考えでは約二百億というものを、一般会計からすなわち税金の方から繰入れていただかなければ、仕事ができないというのが予算編成当時の考え方だつたのであります。しかしながらこの百五十億を、あるいは二百億をどうして出そうかということにつきましては、まず第一に値上げを考えない。行政整理も考えずに、極力あらゆる費目を再檢討いたしまして、節約するものはする、増收をはかるものは増收をはかり、ぎりぎりの点まで行きまして、結論において先ほど申し上げたような三万九千の人員を整理しても、なお四十九億足りなくなりましたから、やむなく希望するところではありませんが、四十九億だけの郵便料金の値上げをいたしたのでありまして、これは歳入として一般に入つて來ますから、それがどこの費用に使われるという区別がなく、全般の歳出のつの財源として、四十九億が計上されることになります。
○飯塚委員 これは質問でも何でものりませんが、受取りようによつてはお願いとなるか、あるいは御注意となるかもしれませんが、保險年金についての資料を頂戴してその細目の表によりますと、物價指数とか、生計指数とか非常に参考になる基準があります。その基準年度のとり方が、片方は十九年度、片万は十八年度にとつておる、普通私ども統計に関しては戰前と戰後を対照して、かなり注意してほかの資料等も調べておりますが、こういうふうに同じような屋根の下において、資料二つを出す場合に、基準年度をかえて出されると、その基準年度と接近した年度においてはそうたいして違わないけれども、最後には非常な隔たりができて來ますから、將來こういう資料は同一年度に基準を置いていただきたいと思います。この点特に当局に御注意願いたいと思います。
○岡井政府委員 御質問ではなかつたようでありますが、この保險の方が十九年を基準とし、年並の方が十八年を基準としておりますのは、ちようどこの一番下の段にあります最高制限額でありますが、金額において二千円、片方は三千六百円とあります。ちようど保險の方は十九年が二千円であり、年金の方は十八年が三千六百円になつた、それに合すために、この基準が別々になつたわけでありまして、決して作意を加えたという意味ではありません。
○飯塚委員 そういうわけではありませんが、一般の物價指数と対照していう場合に――作意という意味で私は質問したのではないのでありますけれども、その最高價格をきめたのはそれは参考の程度に考えて、先ほどの松井さんの質問のときのように、生計費と物價の上り方、そういうことが非常に関係して参りますから、そういう場合に一目でわかるようにしていただきたい。それだけの問題です。
○岡井政府委員 なおただいまの御注意もありましたので、さらにこの点、両方一致した基準年度にとりましたなば、どういう結果が現われるかという表を別につくりまして、後に差上げることにいたしたいり思います。
○風間委員 私は本土と島嶼間の通信設備の強化拡充につきまして、当局に対してどういうお考えがあるかということをお尋ねしたいのであります。終戰以來、領土狭隘となりましたわが國におきましては、猫額大の狭隘なる土地といえども、これを合理的に開墾いたしまして、食糧の増産を初め、輸出産業の資材の増産ということに努めなければなりませんことは、これは國策の基本であろうと思うのであります。ところが島嶼は比較的戰災を受けておらないのでありまして、北海道、東北同様に、禍根開拓の余地が十二分になるのであります。たとえば佐渡島のごときにおきましては、人口十三万五千でありますが、米穀のごとき、その土着の人口の消費量の倍額も増産されまして、本土に移出をしておる。そのほか漁獲物あるいは農産加工品、その他鉱工業製品、いろいろな産物がありまして、一口に申しますると、日本の國家政から行きますと、佐渡島一つについて見ましても、宝島であり、たいへんもうかつておる島であります。この島におきましても、今後私どもの見た目では、その対策よろしきを得れば、米でも麦でもまた漁業におきましても相当見るべき成果があげられる思うののでありますが、たまたま本土と佐渡島の通信連絡というものが、船が欠航いたしますと四日も五日も、はなはだしきは半月も断たれる。そうすると電信では十分に話が本まとできない、また本土の人も、佐渡の人と十分話ができない。電話ですと、ふだん船が順調に航海いたしておりまする時分でありましても、電話が非常込みまして、手紙で連絡するというようなことで、産業文化の興隆に大きな支障となつておるやさきでありますから、一度欠航すると、今度は電話が非常に込みまして、朝申し込んだのが、晩方になつても出ない。じやあ、また明日というようなぐのいで、これは日本の経済の上に大な惡影響をもたらしておるのでありまして、こういう見地からして、ぜひもこの本土と島嶼との通信連絡においては、近來発達いたしました無線電信というようなものを強化れまして、この本土合理的な開拓という大きな國策の線に沿うように、遺憾のないようにしていただきたいと思うのであります。これについて当局におきましては、この本土と島嶼、特に佐渡島と本土との無線電信設備の強化拡充につきまして成案がありましようかどうか、お尋ねをいたしたいと思います。もしないとすれば、ぜひともこの新年度の予算におきまして、ひとつこの計画を樹立せられて、奥行していただきたいとお願いをすものであります。
○小澤國務大臣 ただいま風間君の御意見のように、いわゆる通信事業の拡充改善ということが、日本の産業、ことに文化生活をするわれわれ國民生活に甚大なる影響があるということについては、まつたくお説の通りであります。從つ戦前においては大体百八万簡の電話があつたのでありますが、現在は八十五万から九十万簡程度までようやく復旧復興いたしております。從つて明年度になりますれば、大体戰前の姿までに復興するのでないかと考えておるのでございます。その点重点的にやはり大都市を主としてやつておりますから、つい地方の方に忘れがちでありますが、今お話のように島嶼、ことに北海道とか東北方面とか、人口問題とにらみ合わせてますます生産の増強人口の分布ということを考えますと、そこにどうしても通信網が発逹しなければならぬのでありまして、われわれといたしても一刻もすみやかにこの通信網な完備完成という目標に向つて進んでおります。今具体的のお話の佐渡島の問題につきましては、本年度は遺憾ながら予定の三百二十億というものが百二十億に削られておる関係上、そこまで手が届きませんですが、來年度は何とかして佐渡島あたりのいわゆる資源島嶼に対しましては、無線電話をかけて、島民、あるいは内地との連絡を密にしたいと考えております。
○高塩委員 電話の架設の問題について御質問を申し上げます。この請願書にもたくさん出ておるようでありまするが、現在不便なる土地における郵便局に、電話の架話がないということが全國に多々あるのであります。現に栃木縣においても、現在那須野の辺鄙な村から陳情に参つておるのでありますが、そうした郵便局という名がついておつて電話がないということに対して、当局においては、この予算においてどの程度に架設し得る見込みがありや、また現在できない場合には、どうした方法においてどの斯内そうした施策が完成せらるるや、当局の御意見を承りたいと思うのであります。
○小澤國務大臣 大体全國の各町村等を調べてみますと、現在電話がないばかりでなしに、特定郵便局のない村が千三百までもあるのであります。また特定郵便局だけあるけれども、今高塩君のお話のように、電話のない所も相当にあるのでありして、これは非常に不便であるいう見地から、特別の場合におきまして、逓信省の予算がない場合には、その公共團体の寄付等でも多少弊店もありまするけれども、受け入れながら、むりにかけておるというような現状でありまして、今全部の町村にこれをかけるということは、すぐ今年とか、來年とかということは申されませんけれども、おのずから必要の度というものがあつて、そうした度とにらみ合せながら、漸次町村に郵便局のない所のないように、また郵便局のある所は、電話もあるようにと、念願しながら一歩々々進めておりますが、具体的に栃木縣のどこということがおわかりでありますれば、その辺に対する調査をいたしまして、また個人的にでも御返事をいたしたいと思つております。
○高塩委員 ただいま逓信大臣のたいへん懇切なる御説明で了解いたしたのでありますが、もしも予算のない場合に、その地元の熱意、地元の費用の負担においてやるというような熱意がありました場合においては、特段の考慮をお拂いになつて、架設していただけるかどうか、当局の御方針を承りたいと思うのであります
○小澤國務大臣 ただいまもお話した通り、実は本省から各逓信局に対しまして一般資材の提供を加入者からしてこれをかけることは、原則として相ならぬというような一の要請があるのであります。從つて本省では、各逓信にそういう通牒を発しておりますけれども、この逓信事業というものは警察官廳とか、あるいは検事局と違いまして、その資材を寄付さして架設いたしましても、大きな弊害というものは大体ないと思いますので、原則はそういうふうになつておりますけれども、特に例外的な場合には、しかもその具体的問題について、そうした寄付を受領して架設をしても弊害がないという場合には、目をつぶつてやるような方針に向かつております。
○松井(政)委員 これは質問ではないのでありますが、先ほど田島委員から言われた通り、われわれももう少しこの内容について勉強したいと思つておるります。それで次期の機会における注文を申し上げたいと思います。特に私が次期の委員会において冒頭に具体的な説明をしていただきたいというのは、二十三年度と二十四年度の対比の科目について、もう一ぺん具体的な御説明をお願いしたいと思います。特にその説明の内容の中にお願いしておきたところは、先ほど來予算の関係から物件費の節約等々の問題がありまするが、その節約は昨年に比べ比較して少くなておりまして、節約できる科目は一体どういうところにあろかということ、さらにもう一つは実際上建設的勘定の中に入つておりまするか、事実は経費であるというようなことがこの中にありまするならば、その科目はどこであつて、その使途は経費のうちのどの辺に使用される分であるかという事柄について、特に具体的にこまかく説明をお願いしたいと考えております。次の委員会に対する注文でありまするが、お願いいたしまする。
○辻委員長 松井君に申し上げますが、前年度との対比でございますか。――詳細な数字というならば、資料の提出を要求された方がいいかと思うのですが、特別にどこかの点を指摘しての御比較ならば、今でも答弁いたすそうであります。
○松井(政)委員 資料で頂いておりまする二十三年、二十四年度の損益勘定並びに建設勘定の対比表でけつこうでございます。これに基いて全面的にわれわれも勉強してみたいと考えておりますので、次の機会に特に勘定科目についてつまびらかなる御説明を願いたい、こういう注文であります。
○辻委員長 ただいまではあなたの方が御質問の御用意がないからということですね――承知いたしました。ほかに御質問か御意見ございませんか。――ないようでございまするから、逓信行政一般に関しまする本日の質疑はこの程度にとどめます。なお資料の提出を要求される方がございますれば。先ほどの決定に從いまして、この場で御発言願つておきたいと思います。
○田島(ひ)委員 ちよつとお願いいたします。こういう詳細な資料を、いろいろ困難がありますかしれませんが、もう少し早く私どもの手にいただいて、勉強する時間をお與えいただきたいと思いますので、お願いいたします。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に去る三月十三日より四月八日までに本委員会に付託されました請願十八件を議題として審査に入ります。この際お諮りいたしますが、本日審査いたしまする請願の採択の決定につきましては、後日に譲りたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○辻委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。それでは日程第一、簡易生命保險及び郵便年金の融資に関する請願、有田喜一君紹介、文書表第七号の審査に入ります。なお日程第三、第四、第五、第七、第一一、第一二、第一三、第一五、及び第一七の各請願は、いずれも日程第一の請願と向一の趣旨でありますので、二括して審査いたします。まず紹介議員より趣旨の御説明を願います。有田喜一君。――紹介議員はおられませんから、飯塚定輔君よりかわつて趣旨の御説明を願います。
○飯塚委員 日程第一ほか九件は同一の趣旨であります。本請願の要旨は、地方財政現下の窮状を打開するただ一つの方策は、政府資金方低利かつ潤沢たる供給にあります。ついては簡易生命保の及び郵便年金の地方融資を再開されたいというのであります。
○辻委員長 ただいまの請願の趣旨につきましては、先刻椎熊委員並びに逓信大臣の間に相当詳細な質疑應答がありまして、政府の所見はほぼ明らかになつておりまするが、この場合、右請願に関しまして簡明なる政府の所見を重ねて承りたいと思います。
○武藤(嘉)政府委員 御請願の簡易生命保險及び郵便年金積立金の運用再開の問題につきましては、先ほど小澤大臣から相当詳細な説明がございましたので、私から蛇足を加える必要はないと思いまするが、まだその筋の意向その他におきまして、申し上げておいた方が太いかと存ずることがありますので、申し上げる次第であります。
○辻委員長 速記をとめて……。 〔速記中止〕
○辻委員長 速記を始めて……。
○武藤(嘉)政府委員 皆様の御助力によりまして、この逓信委員会で可決されましてさらに大藏委員会においても、この問題が取上げられて、もしも大藏委員会においても同様な議決が行われるようなことが万一にもありまするならば、さらにこの問題の解決は促進されると考える次第でありますので、どうかこの点につきましては当逓信委員会の各位の從前以上な熱烈なる御支持を得て、私どもの目標達成に努力いたしたい考えであります。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に移ります。日程第六足立電話局を東京局区域に編入の請願、文書第六三号の審査に入ります。この場合紹介議員の趣旨説明を決めます。天野公義君。
○天野公義君 足立電話の東京局編入促進に関する請願について簡單に御説明申し上げます。 足立区は、面積が五万三千五百二十平方メートル、人口、現在におきまして二十五六万を算する東京都内でも屈指の大きな区でありまして、しかも戰災ををほとんど受けておらない区であり、その中におきまして工場は二千有余あり、また田畑は二千二百余町歩にわたつておるのでございます。この区内の生産状況を見まするに、生鮮食料品の大市場たる東京中央卸賣市場足立分場がありまして、その取扱高は大阪市場に次ぐと言われる大きな市場であります。魚介類も四億六千余万貫、青果物も、七億六千余万万貫の数量を取扱つております。さらに区内の大工場二千有余のうちには、賠償工場七つを含んでおり、現在重要な輸出品、また生活必需物資の製造に当つておりまして、この大工場の生産高は昨年十二月現在におきまして、五十余億円を突破しておるような状態であります。また足立区内には東京地方專賣局足立タバコ工場がありまして、このタバコ工場で東京都内のタバコの需要の大半を満たしているような現状であります。その他日本発送電千住火力発電所があり、また米においても東京都内の供出の三六%を占めているような状態であります。このような生産状況でありまして、現在足立区は東京都内におきまして一、二を争う生産地になつているのでございますが、残念ながら非常に交通の便が惡いのでがざいます。交通の便の惡いところに加えまして通信機関も現下の状況では東京局に編入されておりませんので都心との連絡をとることが非常に困難であります。ことに都内から足立区に電話をかけますときに、ほとんど電話がかからないというような現状であります。足立区内の二千有余の工場は、ほとんどその本店を丸ノ内及び東京都内に置いており、工場を足立区に置いているというような現状で、なかなか連絡もつかず、連絡がとれないから、今度は交通機関で連絡に行こうとしても、非常に不便な所でありまして、生産上に重大なる支障を生じている現状でございます。また電話の通話量においても、非常に最近需要がふえておりまして、昨年の四月において十五万七千余回を記録しておりますのに、昨年の九月におきましては、二十五万七千余回の激増ぶりでありまして、いかに足立電話というものが重要性を増しておるかということを、この数字がよく物語るつておると思います。現在逓信省内におきまして、東京局内に編入予定になつておる局が世田谷、足立、松澤、木田、四つあるとのことでありまして、本年度は世田谷になつております。順位から申しますと、足立区がそのうちの第四番目に現在なつておるような状況であるということでございますが、生産的な面から考えますときに、何をおいても足立区をまずしなければならないと考えております。現在世田谷区を予定しておるので、それにとつてかおるということは困難でございましようから、ぜひとも世田谷区の次に足立区の順番をもつてしていただきたいのであります。この請願は足立区の区長大山雄二君を代表する足立電話東京局編入期成促進会でやつておりまして、その他足立区におきましても、全員一致この編入期成会に合流して、東京局編入に努力していただきたいという話でありまして、私が紹介議員として、ここに請願申し上げた次第でございます。どうか政府におかれましても、生産的な部面をよく御考慮くださいまして、格段な御配慮を賜るようにお願いいたす次第であります。武藤(嘉)政府委員 ただいまの足立局の電話については、まことに御同情申し上げる次第であります。そこの請願に七十回線とございますが、実はこれは東京から四十一回線、また足立局から東京方面へ四十七回線であります。かつまた中継線が十線あるのでありますれども、ただいまお説のように非常に人口が輻湊して参りまして、また電話の利用度が非常に高まつて参りましたので鋭意この点については御期待に沿いたいと思います。また足立局は東京電話区域の整備計画中に含まれておりまするので、予算及び資材の見通しはなかなかただいまのところ困難でありまするが、今後通話の輻湊緩和については、十分努力いたしたい考えであります。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に移ります。 日程第二、徳島、横瀬両局間に直通電信電話回線並びに生比奈外三局間に電話回線架設の請願、柏原義則君紹介、文書表第九号、紹介議員がおられませんようですから、飯塚君がかわつて趣旨の御説明を願います。
○飯塚委員 本請願の要旨は、徳島縣勝浦郡は、鉱林、産資源に惠まれ、製材業、果樹、園藝等も盛んで、徳島市及び阪神地方をその主要販路としているか、商取引上電信、電話の利用が多’い。しかるに生比奈、横瀬、高鉾、福原の各局の現有回線はともに電信電話共用線で、小松島局を中継局としている関係上、護局の取扱う電信電話ははなはだしく輻湊し、そのため電信が遅着し、通話が手間取り、地方民は多大の不利小便を忍んでいる。ついては、すみやかに徳島、横瀬両局間に直通電信、電話回線並びに生比奈外ほか三局間に電話回線を架設されたいというのであります。
○辻委員長 政府の御説明を伺います。
○武藤(嘉)政府委員 ただいまの御紹介に対しまして、逓信省といたしまして、ただいままでの設備状況を申し上げますると、徳島、立江間にすでに電信線があるのであります。從つて近く横瀬、立江間に電信線を増設の予定中でありまするので、これによつて御希望が一部逹せられると思います。なお電話の回線につきましては、増設を御要望なされておるところの区間の通話数は、おおむね三十通話以下でありまするので、直通線の架設は資材の関係で、ただいまただちに御希望に沿うことは困難でございます。但し小松島、横瀬間は通話が非常に輻湊しておりまするので、これを救済するために、すでに昭和二十三年度において、小松島、生比奈局の回線の増設計画をいたしております。また從つて生比名、横瀬の間につきましては、電話線の徳島、生比奈間においては、回線の増設を計画いたしております。これらの点において御了承願いたいと思い出す。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に移ります。日程第八、中村郵便局に集配事務開始の請願、多田勇君紹介、文書表題一二七号、紹介議員がお留守でありますから、飯塚定輔君から御説明願います。
○飯塚委員 本請願の要旨は、千葉縣君津郡中村郵便局は、開設以來三十二年を経過したが、中村の郵便物集配事務取扱いは、いまだに君津局の管轄となつており、そのため通信が遅れ、住民は多大なろ不便を感じている。ついては、すみやかに該郵便局に集配事務を開始されたいというのであります。
○辻委員長 政府の所見を決めます。
○武藤(嘉)政府委員 御紹介の中村局と、君津局は同じ町村に入つておるようであります。從つて逓信省の方針では、大体四キロ以上でなければ、新しく集配事務を設けないというようになつております。お設の中村局はわずかその間が三・四キロであります。從つて中村局に集配事務を、開始すれば、局の所在地附近に発着する一部の郵拠物については、相当速達上効果があるのでありますが、その他の郵便物につきましては、それほどの効果がないようりに考えられまするほかに、このために外勤員を一名増員しなけばならないというようなことになつて、同じ村に小さた局を二つも並立させるというような点から、遺憾ながら実施は困難と御回答申し上げたいのであります。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に移ります。日程第九、赤井郵便局に集配事務開始の請願、江花靜君紹介、文書表第一三三号かわつて飯塚定輔君要旨の御説明願います。
○飯塚委員 本請願の要旨は、福島縣北会津郡湊村は、南北二十四キロに及ぶ地形の村落で、該村の南端に集配局原郵便局があり、会津若松よりの赤井部落に無集配局赤井郵便局がある。そのため会津若松から赤井局内けの郵便物に、赤井局を通過して原局に逓送され、さらに赤井局に逆送される実情にあるため、赤井局取扱の郵便物は著しく遅延し、部落民は不利不便を忍んでいる。ついては赤井郵便局に集配事務を関始されたいというのであります。
○辻委員長 政府の意見を決めます。
○武藤(嘉)政府委員 赤井部落に発着いたしておりまする郵便物は今逆送されておりまするので、この弊害を改めまするために、赤井局に集配事務を開始するといたしますると、その受持区域は地形的に見まして、原局の集配区域になるのであります。結湊淡村という村を二つにわけて、原局、赤井局という二つの局ができることになるのであります。以前申しました通り、この原局と赤井との間に相当距離はありますけれども、しかし一村に二つの郵便局をつくるというようなことはいかがかと考えますし、かつこのために外勤員を二名も増員いたさなければならないので、御希望の早急実現は困難と認めます。それにこの五月からは逓送施設を改善いたしまして、毎年五月から十一月の間には、專用自動車によつて郵便物を送ることになつておりますから、以前よりに郵便物が早く到着する。ことになろうと思います。これによつてごしんぼう願いたいと思います。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に移ります。日程第一〇、歌垣郵便局に電信電話事務開始の請願、井上良二君紹介、文書表第一四五号、飯塚君かわつて趣旨の説明を求めます。
○飯塚委員 大阪府豊能郡歌垣村及び田尻村は大阪府の極北に位し、大阪市、京都市、池田市及び隣接村との交通は、産業の発展に伴い物資の運搬、商取引等が盛んであります。しかるに両村の加入局である歌垣郵便局に電信、電話の事務がないために、同村の産業取引並びにその発展に多大の支障を來しております。ついでに該郵便局に電信電話の事務を開始されたいというのであります。
○辻委員長 政府の所見を求めます。
○武藤(嘉)政府委員 お答えいたします。歌垣局の電信事務開始は、利益を受ける区域の、既設の局の間の距離の点、利用見込み数の点から考えてみまして、赤字を増加するものと認められますので、事業財政の均衡化を要請されておりまする現在、遺憾ながら御希望に沿い得ないと思うのであります。すでに歌垣局は二十三年四月から窓口の電話の通話は開始されております。電話交換局でないが、いわゆる窓口電話の通話事務は、昭和三十三年四月十一日から開始されております。また歌垣局とその隣接の地黄局との間の距離は、わずかに二キロ四分であります。直径二キロ四分であり、道路にいたしましても、距離は二キロ五分であります。從つて同じ村であると思いますので、遺憾ながら御希望に沿い得ないのであります。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に日程第一四、関柴村に特定郵便局設置の請願、大和田義榮君紹介、文書番号第一八五号、飯塚君かわつて御説明願いします。
○飯塚委員 福島縣耶摩郡恥関柴村地元民は、郵便局の施設がないため、一里ないし二里半も隔たつている喜多方町、または熊倉村の郵便局まで出向いて所用を弁じている実状であるから、すみやかに該村に特定郵便局の設置されたいというのあります。
○辻委員長 政府の所見を求めます。
○武藤(嘉)政府委員 福島県関柴村に特定郵便局設置の請願につきましては、これを予定地といたしまして、関柴村の大字平林宇前田という地帶に予定地を設けますときには、利用戸数も相当あります。また設置の標準にも逹しておりますから、予算及びその他のつり合いを見て、将來ここには簡易な方法で郵便局を設置したいと考えております。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に日程第一六、沢渡郵便局に集配事務開始の請願、關内正一君紹介、文書表第二一一号、飯塚君かわつて御説明を願います。
○飯塚委員 福島縣石城郡沢渡郵便局は開議以來十箇年を経過したが、いまだに該郵便局では集配事務を取扱わないため通信が遅れ、地元民は多大の不便を感じ、また地方の発展に支障を來している。ついてはすみやかに該郵便局に集配事務を開始されたいというのであります。
○辻委員長 政府の所見を求めます。
○武藤(嘉)政府委員 福島縣沢渡郵便局に集配事務を開始してほしいという請願につきましては、もし沢渡局に集配事務を開始するといたしましても、現在と比べて郵便局の速達上は、あまり効果が期待されないのではないかと思います。一方に所要の定員が二名増員を必要といたしますので、実現が困難ではないかと考えます。ただ新聞紙を積み込むことについては、早朝に郵便物を積み込めば、新聞が二日目でなければ届かないというようなことはなくなるように考えます。新聞の積み込みについては、特に連絡方法を改善されて積込みをなさるならば、当日のうちに新聞が読めるのではないか、こう考えるのであります。 ―――――――――――――
○辻委員長 次に日程第十八、坂口郵便局に集配事務開始の請願、高橋英吉君外八名、紹介文書表第二二四号、飯塚君かわつて御説明を願います。
○飯塚委員 愛媛縣東宇和郡横林村坂郵便局は、開設以來二十年を経適したが、該郵便局では集配事務を取扱わないため、坂口方面の郵便物ははなはだしく遅延し、官公署、産業團体等の文書の往復及び軍政部との連絡に支障を來している。ついてはすみやかに該郵便局員に集配事務を開始されたいというのであります。
○辻委員長 政府の所見を求めます。
○武藤(嘉)政府委員 愛知縣坂口局に集配事務を開始してほしいという御請願につきましては、これはやはり横林村を二分することになりますので、坂口局及び横林局という二つの局が生れまして受持区域が著しく狭小となつて参ります。また施設標準に逹しないのみならず、所要の人数を三人まで増員を必要といたします。ことに同じ村に二つの集配局があろうということは、原則上実現困難かと思います。しかしながら請願にありまするように、官公署、産業團体等の連絡の関係上、集配局を横林局から坂口局へ移轉せしめるかどうか、あるいは現状のまますえ置くかということにつきましては、十分地元民各位の世論にかんがみまして、善処すべき必要があると考えます。よく調査した上、いずれか処置いたしたいと考える次第であります。
○辻委員長 これにて日程に終わりました。本日はこれにて散会いたします。次会は追つて公報をもつて御通知申し上げます。 午後四時三分散会