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5回国会衆議院1949/04/09

大蔵委員会 第10号

発言数
85
登壇者
17
会派数
3
開催日
1949/04/09

会議録

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 これより会議を開きます。  本日は請願の審査に入りたいと存じますが、その前にちよつと御報告いたしたいことがございます。それは証券民主化議員連盟設立に関する件でありますが、去る六日の理事会におきまして決定いたしました事項を御報告いたします。まず証券民主化議員連盟規約の改正の件でありますが、その第四條中の「副委員長は衆参両院所属の理事中より各一名を委嘱する」とあるのを「副委員長は参議院所属の理事中より一名を委嘱する」と改めました。次に第七條の「理事と共に」とあるを削り、また第八條は「理事は随時理事会を開き証券民主化運動に関する重要案件を審議決定する。」に改正いたすことにしました。第二に、役員の件につきましては、理事会の決定に基き、参議院の櫻内委員長と面談の結果、証券民主化議員連盟の委員長は規約通り衆議院大藏委員長がこれに当り、副委員長は参議院側より出すことに決定いたしました。なお理事は原則として両院大藏委員会の理事を、そのまま議員連盟の理事に充てることになつておりますが、参議院側より特に理事は同数にしてほしいという申入れがありましたので、副委員長を含めて参議院側の理事を八名に承認いたすことにしましたので、右御了承願いたいと存じます。なお発会式は四月十二日午後五時より衆議院食堂において開催いたす予定で、案内状はいずれ事務局より通知することになつております。それともう一つ事務局長には元吉田首相祕書官でありました高野善一郎君を選任いたしましたので、あわせて御報告いたします。以上で証券民主化議員連盟に関する御報告を終ります。なお、去る三月二十六日の本委員会におきまして設置いたしました、証券民主化運動促進に関する小委員会は、その構成を委員全員といたしましたが、これは本委員会と抵触いたしますので、この際本小委員会を一應消滅させ、証券民主化に関する調査は本委員会において進めたいと存じますが、この点御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 御異議ないようですから、さよう決定いたします。  これより請願の審査に入ります。ただいままで本委員会に付託に相なつておりまする請願は計十八件でございますが、日程数によりまして紹介議員のお見えになつておりますものから、順次審査を進めたいと思います。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 それでは日程第二、臼田税務署復活の請願、文書表第三七号を議題といたします。紹介議員井出一太郎君。

井出一太郎国民協同党

○井出一太郎君 きわめて簡單に請願の理由を申し上げます。  明治三十六年の四月に長野縣南佐久郡臼田町に收税部が設置せられまして、國税賦課徴收事務を処理されておつたのであります。それが明治四十二年の三月行政整理によつて岩村田税務署に合併され、今日に至りました。しかるに昨今税務に関する諸般の事務がますます繁劇多岐に相なつて参りまして、事務上の重複はもちろん、地方民の時間的、経済的浪費が、岩村田税務署まで参りますことがたいへんなものでありますために、地元関係者一同調印の上、かような請願が出たわけでございます。現在岩村田税務署は南佐久郡北更久郡、この両郡を一括して担当いたしておるのでありますが、臼田税務署というのを、この南佐久郡の中心部に当る臼田町に設置願いたい。しかもかつてさような收税部があつたという沿革にもかんがみまして、地元民が非常に熱烈に希望をいたしておるわけでございます。この北佐久郡の中心であります岩村田と、南佐久郡の中心であります臼田、この南郡は地勢的経済的に若干樣相を異にしておるのでありまして、ことに南佐久郡は山間地帶が非常に廣いために、もしも臼田に設置されるということに相なりましたならば、さような農山村民の便宜はけだし多大なるものがあろうと思うのであります。もちろんこの税務署の設置につきましては、納税の人員でありますとか、課税額あるいは一種の適正規模というものがあろうとは存じまするが、本年度の予算の中にも若干の調節の費用というふうなものが見えておりますし、すでに昨年度でありまするか、十数箇所の増設を見て、なお今後これを拡充せしめるというのが、政府の方針のようにも聞いておりまするので、どうかこの際地元民の熱烈な希望をおいれくださいまして、臼田税務署が復活設置できまするように、本委員会各位の特段の御高配を煩わしたい次第であります。きわめて簡單でありますが、以上をもつて御紹介申し上げます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対しまして、政府の方で御意見があつたらお願いいたします。

金子一平大藏事務官

○金子説明員 お答え申し上げます。所得税を初め、おもな税法に申告納税制度が採用されました今日、納税者の便宜をはかる上から申しましても、また課税の適正化を期する上から申しましても、私どもできるだけ税務署の増設をやつて行きたいという考えを持つておるのでありますが、臼田税務署につきましては、分割後の税務署の納税人員がどうなるか、税額がどうなるか、また管内の交通状態がどうなるかというような具体的調査が進んでおりません。やはり新しくできます税務署、それから從來から税務署は一定の規模を持たないといけないと思いますので、そういつた具体的な事情につきまして、さつそく財務局、税務署に命じまして調査をいたしました上、態度を決定いたしたいと存じます。ただ本年度の事情を申し上げますならば、予算には若干の増設の事務費を計上いたしておるのでありますが、一方公共事業費、つまり税務署の廳舎の建設費の方が、公共事業費の大幅の削減を受けました結果、全滅いたしましたような事情にございますので、本年度の問題としては、あるいはむずかしいのではないか。こういうふうに考えております。以上簡單でございますが、お答えいたします。

井出一太郎国民協同党

○井出一太郎君 ただいまの金子さんの御説明を承りましたが、大体本年は税務署の増設というものは、單にこの請願のみならず、一般的に申しまして大体見込みがない、こういうふうに了承いたしてよろしゆうございますか。

金子一平大藏事務官

○金子説明員 実は公共事業の方の見通しが現在のところはついていないのでございます。見通しがもしつきましたならば、あるいは考えるということになるかもわかりませんが、ただいまのところはむずかしい、こういうふうに御了承願いたいと思います。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 日程第一、宮崎縣の煙草耕作面積増加の請願、文書表第一一号を議題といたします。紹介議員瀬戸山三男君。

瀬戸山三男民主自由党

○瀬戸山三男君 ただいま上程になりました請願について、その理由を御説明申し上げます。本請願は宮崎縣下におきますところのタバコ耕作面積の増加をお願いするわけであります。宮崎縣下は御承知でありましようが、三市八十六箇町村ありますうち、現在タバコ耕作をいたしております地域は、三市七十五箇町村に及んでおります。そこで本縣下におきましては、目下関係当局の奨励品種でありますところの黄色種の栽培に、氣候風土ともに最も適しておりまして、その他あらゆる自然的條件を具備しておりますので、その耕作反別は昭和二十三年におきまして千三百七十五町歩に達しております。全國順位を申し上げますと、第十一ということになつておりますが、この耕作面積は現下の田畑耕作面積の七万九千六百四十六町歩に比較しますれば、たつた一・七%にすぎないのであります。全國屈指の産地でありますところの隣縣の鹿兒島縣に比較しましては、同じような自然的條件にありながら、その作付反別はきわめて大きな差異があります。宮崎縣下におきますところの七十万農民におきましても、この点を非常に憂慮いたしておりまして、御承知の通りに將來の農村の不況に備えまして、多角経営の一助としてのタバコ耕作にきわめて熱心になつておる次第であります。そこでこの増反については、当局の御理解あるおとりはからいを願いますことが、きわめて切実なるものがありますので、宮崎縣の議会においてもその実情をつぶさに檢討いたしました結果、ただいま申し上げましたように將來予想されますところの、また現にさような状態を惹起しておりますところの、農村不況対策に対する重大なる施策としてこれを取上げまして、出先の関係当局とも折衝いたしました結果、昭和二十五年度におきましては、詳細の数字は請願書に書いてありますが、二千町歩に増反の計画を立てまして、その実施に努めておる次第であります。この増反計画の面積は、縣内の農耕地に比較しましても、なお二・五%にすぎない状態でありますので、もちろん現下食糧自給の関係もありますが、これと比較檢討いたしましても、あえてむりのない計画であると思います。さらにまた耕作いたしましたタバコの乾燥設備等につきましても縣下において十分なるその資材を求めることができます。すべての立地條件その他から、ぜひこの農村の不況対策という上から、さらにまた宮崎縣の農業政策の一環といたしましても、この要望をぜひ考慮していただきたい。かように存ずる次第であります。さらにこれと並行いたしまして本縣下におきますところのタバコ耕作は、その技術その他において十分なるものとは考えておりませんので、この際耕作面積の増加をお認めいただきますと同時に、これに対するところの耕作技術の指導を徹底し、向上させますために、その指導技術員の増加方をあわせてお認めいただきたい。こういう次第であります。何とぞ本委員会におかれまして十分なる御檢討をしていただき、この絶大なる要望をお認めいただきますように、切にお願いする次第であります。簡單でありますが、詳細の数字にわたりましては請願書に讓りまして、これをもつて御説明にかえます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対して、政府の方で御意見があつたらお願いいたします。

原田富一專賣局長官

○原田政府委員 ただいまのタバコの耕作反別の増加の問題でございますが、お話がございましたように、宮崎縣は千三百町歩ばかりを二十三年度においてつくりましたし、二十四年度、本年度も大体同じ程度の耕作面積でございます。本年度はもうすでに移植の時期でありますので、本年度反別を増加することは困難でございます。増加の問題は來年度以降の問題と存じますが、大体全國の状況を申しますと、全國で本年度のタバコの耕作面積は五万町歩であります。先ほど七万町歩というお話でございましたが、昨年度も五万町歩でございます。昨年度の実績を見ますと五万町歩で、とれました量目が九千四百万キロばかりとれました。最近の模樣では八千万キロを予定しておつたところが非常に増産で九千四百万キロ、これだけがとれましたから、戰前一番多くタバコをつくりましたところの八百億本、大体その程度の原料になるわけであります。それで私どもの考えといたしましては、そのくらいを毎年原料として生産していただくと、製造関係は非常に都合がいいのでありますが、大体の考えとしては現在の五万町歩、あるいはもう少し行つたところを耕作していただくようにしたいというのが、私どもの一應の考えであります。ただ昨年度の九千四百万キロというのは少しとれ過ぎた。——と申しますのは、量目に走り過ぎて、品質がよくない。タバコの問題はいろいろございますが、私どもできるだけよいタバコをつくりたいというのが一つの考えであります。量目も相当とつていただかなくてはなりませんけれども、なるべく品質をよくする、品質をよくしますとどうしても目方は少いのでございます。それでできますれば私どもは五万町歩以上、五万五千町歩ぐらいつくりたい。ただこれは食糧の生産との関係もありますので、農林省ともよく協議してやりたいと思つております。それで全体を申しますとそうでありますが、その中でいろいろ種類がございますが、先ほどお話にもありました黄色種は両切の一番の原料であります。戰前はこの黄色種が日本の在來種と同じ程度ぐらいまで、たくさんつくられておつたのでございますが、燃料等の関係で戰爭末期から非常に減りまして、今では黄色種は在來種に比べて少いのであります。今後はこれをふやして、在來種をだんだん減らして行きたいという考えをもつて進んでおりますし、今後も進んで行くつもりであります。幸いに宮崎縣では黄色種に相当向いた所が多いように見受けられますので、大体の考えから申しますれば、宮崎縣でたくさん黄色種のいいものをつくつていただくことは、非常に私どもとしては歓迎するところであります。ただ在來種を黄色種にかえると申しましても、もと在來種をつくつていたところを、現実にタバコの耕作を禁止して、ほかのところへもつて行くということは、実際問題としていろいろむずかしい問題も起るので、急にそういうことには行きかねると思うのであります。タバコ耕作面積をふやして、それを新しいところへもつて行くということになれば、一番けつこうだと思うのであります。ただ、しかし今後の趨勢といたしましては、両切はますます歓迎されると思いますし、黄色種の需要は非常に多くなつて参りますから、見通しといたしましては宮崎縣では相当私どもも期待いたしておるようなわけでございます。お話のありましたような考え方で進んで行きたいと思います。現実の問題といたしましては、農林省あたりにもよく連絡をとりまして、來年度の耕作面積をきめるときに相談いたしたいと思つております。以上簡單でございますが……。

瀬戸山三男民主自由党

○瀬戸山三男君 ただいま原田政府委員のお説は大体わかりましたが、先ほど七万町歩云々と言いましたのは宮崎縣下の田畑耕作面積を申し上げたのであります。そこで現在九万九千四百万キロくらいでよいというお話もありましたが、さらにもう少しふやしたいという御意向もあるようであります。宮崎縣におきましてこの請願で要望いたしておりますのは、僅々六百余町歩でありますので、宮崎縣のように僻陬の地には特にかような経営方法を改善さしてもらいまして、今後の農民の現金收入をはかるという方面に、格段の御盡力をお願いいたしまして、私の請願を終ります。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第三、松山港を開港場に指定の請願、川端佳夫君紹介、文書表番号第五五号を議題といたします。川端佳夫君の説明を求めます。

川端佳夫民主自由党

○川端佳夫君 私は松山港を開港場に指定の請願の要旨を御説明いたします。  松山港は愛媛縣の中心にございまして、地理的な立地條件から言いましても、工業地帶の中心に位するという立場でもありますし、しかも戰前から港湾の設備等も相当に完備いたして参りました。その周辺には各種の大きな産業も集中されて参つたような事情でございます。從來ここが開港場に指定されておらなかつたために、いろいろとこういう工場の産業も盛んになり、生産物もここを中心にして取扱われて來たにかかわらず、地元民としては非常な不便をこうむつたのであります。御承知のように松山港の周辺には專賣局とか、あるいはタバコの再乾燥工場、明治製菓株式会社、三津濱造船株式会社、井関農機製作工場とか、あるいは共同企業株式会社、あるいは丸善石油株式会社、こういうような大工場もございます。それから現在設立中あるいは計画中のものにいたしましても、三木護謨製作工場、あるいは大阪曹達株式会社、大阪汽車株式会社、そういうふうなものが相次いでできている状態であります。この港の背景をなす地帶は愛媛縣でも最も資源地帶でありまして、從來も内務省國土局日本港湾統計要覽で御覽をいただいても、昭和十六年における本港の移出入貨物はその数量が百三十四万トン、全國港湾二百五十港のうち第二十八位であります。價格においては第十二位の三億一千四百万円に達して、入港船舶トン数は七百七十二万トン、第六位というような状態であつたのであります。將來もさきに述べましたような計画もございますし、だんだんこの港湾の重要度を増して参るわけでございます。詳しくは請願書によつて御承知を願えればと思いまするが、こういうふうに松山港が從來開港場でなくて非常に不便をこうむつておつた。一方におきましては、港湾の設備の拡充につきましても、さきには大正五年当時から積極的に工事の整備拡充を計画いたしまして、十九年度からは、さらにこれを從來の港に大きな外港設備、修築計画もいたしまして、政府においてもその重要性をお認めくださつて、現在内港の拡充とともに、外港の修築も運輸省直営工事として進行中でございます。これが竣工いたしましたならば、水深も四メートル五十、岸壁延長四百九十メートルが利用できるばかりでなく、この修築が完成いたしましたならば、千トン級の船舶の接岸あるいは荷役も可能なり、一万トン級の船舶の出入も自由となるわけであります。輸出入貨物の数量も、優に年五、六百万トンの荷役もできることになつて、あるいは全國屈指の重要港として活躍することになるのではないか。こういうふうに地元も期待しておるわけであります。今後の地元産業の振興の上にも、あるいは大きくは日本の輸出貿易の上にも、本港の役割を大いに御期待を願つて、本委員会におきましても、何とぞ特段のおはからいをいただきまして、開港場に指定を得られるよう御盡力を賜りたいと思います。この請願は地元を代表いたしまして松山の市長が出しておるのでございます。私、紹介議員として御説明申し上げた次第でございます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対して、政府の方で御意見があつたらお願いいたします。

伊藤八郎大藏技官(主税局税関部長)

○伊藤説明員 ただいまの松山港の開港につきましての請願の趣旨はよく拜聽いたしました。最近貿易が漸次盛んになるにつれまして、税関制度について、各関係方面において非常に御理解を深められまして、特に開港問題につきまして、終戰以來非常に各方面において御熱心になられたことについては、われわれとして敬意を表しておる次第であります。ただ御承知のように開港になりませんでも、輸出入貨物を輸出しあるいは輸入することは、一向法律の上において妨げないように規定はあるのでございます。但しその都度税関官吏のその地に派遣を要するという不便があるのでありまして、從いましてその港に毎月、あるいは定まつて輸出入の仕事があるようになります際には、経費が困難な際でありましても、貿易の伸長上そこに常駐の官吏を置き、從つてそこにその港を開港することの緊急の度を、非常に増して來るのであります。從いまして從來とも逐次外國貿易の実績がありまして、先ほど申し上げましたような状態になりますると、先に税関官署を設置いたしまして、次に議会にお願いいたしまして、開港に御指定を願うという段取りになつておるのであります。松山港におかれましても、いろいろ水深を四メートル半になされ、また岸壁等も相当長い岸壁を御用意のようでありますので、今後直接外國貿易船が松山港に入出港するようになるものと期待いたしております。ただいまのところはわれわれの調査によりますると、未だ外國貿易船の入出港は一度もありませんし、多少外國貿易の実績はありますけれども、京阪神地方から、砂糖消費税の関係で未納税の砂糖を引取つて、松山港において初めて引取りを完了したというような実績でありますので、今後地元の皆樣方の非常なる御努力によりまして、港がより完成し、そうして外國貿易の実績が相当程度にあがり、外國貿易船が直接松山港に入出港するあかつきの際には、われわれとしてできるだけの努力を盡して、ほかの港と同じような状態にいたしたい。ただいまのところはさように考えておるわけであります。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第六、毛皮業者に対する物品税徴收に関する請願、文書表番号第七〇号を議題とし、紹介議員天野公義君の紹介説明を聽取いたします。天野公義君。

天野公義民主自由党

○天野公義君 毛皮業者に対する物品税徴收に関する請願の要旨を簡單に説明いたします。毛皮業に対する物品税というものは、現在の原皮價格に精製、仕立加工賃と手数料を加えた價格に、課税されておるのでありますが、この課税率が非常に高くて、十割の税金がかかつておる。ところが毛皮業者というものは、大体において小資本の者が多いのであります。一般の皮革業者のごとく、大資本をもつて商賣しておる者が少く、小資本の者がやつておりまして、原皮を仕入れて精製加工し、仕立加工賃を加えてわずかの利益を得ておるのでございますが、そのわずかの利益を得た上に、十割の源泉課税を納付しなければならないというのであります。さらにこの毛皮の特殊性からいたしまして、秋口にならなければ品物をさばくことができないのでありまして、春から夏の間はその品物をたくわえておかなければならないというような商賣の実情でございます。そういたしますと、非常に税も多いし、また商賣上においても季節的な影響を非常に大きく受けるというのでございまして、業者は非常に困難を來しているのでございます。十割の税額を含めてこれを賣るといたしましても、これがそのままではあまりに品物の値段が高くなりますので、物品税というものが利益の中にも相当食い込んで、業者の方で負担をしなければならないというような実情でありまして、しかも税金を納めなければならない、資本は少い、物は相当期間倉庫に積んでおかなければならないという状態で、現在四苦八苦の状況なんでございます。現在の税法によりますと、いろいろな免税手続というものがあるようでございますが、それらの手続も非常に煩瑣なために、業者はこの手続を十分利用して納税を少し遅らしてもらうというようなことも、なかなかできておらない実情でございます。さらにこの業態というものは、工場生産と比較いたしますと、全然その性質が違いまして、工場におきましては、製造、卸、小賣というものが判然と区別されるのでございますが、この毛皮業におきましては、一貫作業の店もあり、また委託して製品にするものもあり、また委託精製加工を專門とする店もあるのでございまして、そこに一つの品物を扱いながら、いろいろな経路を経て小賣までやつているものもあれば、なめしだけをやつているものもあるというような実情でございまして、どこにおいてこの物品税というか、源泉課税の税金を納めるか、その区切りをつけるかということが、非常に困難な状態なのでございます。ここにおきまして、ぜひともこのような煩瑣な手続、また非常に業者を圧迫するような現在の源泉課税というものを、大衆課税にまわしていただきたいというのが請願の理由なんでございます。さらに現在の税法では、この請願は非常に困難なものであることを私も考えておりますから、この業者を救う意味におきまして、輸出産業ともにらみ合せまして、ぜひとも税率の点において考慮していただきたい。さらにはいろいろな毛皮の中におきましても、高級品もあれば、寒冷地においてどうしても必要缺くべからざるものであるところの、しかも安い大衆的な兎であるとかいうような品種別によつて、この税率を改正していただくなり、免税点を設けていただいて、耳かけであるとか小さな毛皮のくずでつくつた製品は、税金を免除していただくような免税点を設けていただきたいのでございます。以上簡單に御説明申し上げます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対して、政府の方で御意見があつたらどうぞ願います。山本説明員。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 ただいまの毛皮業者に対する物品税の徴收に関する御請願でございますが、ただいまのところ物品税といたしましては、毛皮及び毛皮製品に対して二通りの課税をいたしております。一つは十割の課税のものでございますが、その中から犬の毛皮、猫の毛皮、兎の毛皮、牛の毛皮だけを拔きまして、これだけは五割の課税ということに相なつております。そこで、ただいまお話の小賣課税にしたらどうかというお話でございますが、御承知のように物品税は北支事変の当初より創設せられまして、当初は小賣課税と製造課税と二つを併用いたしたのでございます。ところが、小賣課税は実際問題としてなかなかやりにくい点もございますので、ただいまは書画骨董を除きましては、すべて製造課税に相なつております。そこで、この毛皮業者に対する課税の問題につきまして、小賣課税を認めるということにいたしますと、物品税全体の建前の一つの例外ができますことに相なりますので、相当愼重研究を要する問題であると存じます。また実情から見まして、ただいまお話がございましたように、非常に小さい業者が多い。なおかつ製造もやり、卸しもやり、小賣もやるというようにやつているという御説明でございましたが、これを小賣課税にするといたしますと、納税義務者はますますふえて参りまして、徴税技術面からも相当の困難を生ずるのではないか、こういうふうに考えておる次第でございます。從いましてこれは物品税全体の建前に関する問題でございますし、またこまかい課税にいたします場合の困難も予想せられますので、問題全体が相当困難な、また愼重に考えてみなければならぬ問題ではないか、こういうふうに存ずる次第でございます。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第一五、剃刀類に対する物品税撤廃の請願、文書表番号第一三六号を議題とし、紹介議員の紹介説明を聽明いたします。天野公義君。

天野公義民主自由党

○天野公義君 剃刀類に対する物品税撤廃の請願を、簡單に御説明申し上げます。かみそり類に対しては昭和十八年製造課税を設定され、昭和二十三年七月税制の改正によりまして、税率三〇%の物品税がかかるようになつたのでございますが、戰爭中かみそり類が身辺用細貨類及び化粧用具類に分離されたために、奢侈品とみなされて課税されたのであります。ところがこのかみそり類というものは、保健、衛生上一日も欠くこのできない生活必需品でありまして、ぜいたく品でないことは説明を要しないところでありますが、さらに同一目的に使用されますバリカンであるとか散髪ばさみ等は、課税の対象として取扱われておらないのでございます。同じ目的に使用されておるかみそり類のみが課税されておるということは、当を得ないものと考えられるのであります。業者はこの物品税が加算せられるために、いろいろな資材、人件費、諸経費等に膨脹を來し、また金融においても非常に困難な状態にありまして、その事業というものが非常に困難をきわめておるということは、他の業態においても見られるところでありますが、要は先ほど申し上げましたごとく、バリカン、散髪ばさみというものが課税の対象として取扱われておらないのに、このかみそり類が課税の対象とされておるのは、非常に不合理きわまるではないか。こういう観点からいたしまして、バリカン、散髪ばさみ等と同樣に、このかみそり類の物品税を撤廃していただきたいということでございまして、どうかこの点当局におかれましても、格段の御配慮を賜わりたいのでございます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対しまして、政府の方で御意見があつたらお願いいたします。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 かみそり類に対する物品税の問題でございますが、ただいまお話もございましたように、かみそり類は物品税の中の身辺用細貨類の一部といたしまして、課税をいたしておるわけであります。ところでこの身辺用細貨類と申しますのは、ほかにいろいろ入つておりますが、要するに市民生活に多少関係のあるようなもので、ぜいたく品とそう強くは言えないようなものを拾つておるわけであります。ただ身辺用細貨類は非常に種類が多うございまして、免税点を一々きめるということもなかなか困難でございますし、またかみそり類につきましてはただいまお話がございましたように、バリカン、散髪ばさみ等と多少事情は違いますが、権衡問題もございますので、前の國会で御承認を得まして、昨年七月七日に改正を見まして、税率を五〇%から三〇%に引下げたような次第であります。これを全然撤廃するという問題につきましては、ほかの品物との権衡もございますので、さしあたり困難ではないか。ただいま私どもの方といたしましては、この前五〇%より三〇%まで引下げましたところで、大体権衡がとれておるのではないか、こういうふうに考えておる次第でございます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第八、絹、人絹織物消費税軽減の請願、高木吉之助君外九名紹介、文書表番号第九五を議題とし、紹介議員の紹介説明を聽取いたします。紹介議員高木吉之助君。

高木吉之助民主自由党

○高木吉之助君 ただいま議題になりました絹、人絹織物消費税軽減の請願について、その理由を説明いたします。現在絹、人絹織物の税額は四〇%であります。綿、スフにおきましては一〇%でありまして、三〇%の開きがございますので、これを綿、スフ同樣一〇%に御軽減を願いたいと存ずるのであります。現在四〇%の課税のために絹、人絹織物の公定價格が非常に高くなつて参りまして、極度に不足せる生活必需品であるにもかかわらず、消費者の購賣力はとみに減退をして参りまして、生産者におきましても、また卸賣業者におきましてもストツクが増加の一途をたどり、非常に困窮をしている次第でございます。現在めいせんに例をとつて見ますと、めいせん一反の生産者販賣價格は千六百六十三円九十銭でありますが、これに対する消費税が六百六十五円五十六銭というような状態になつているわけです。從つて業者は運轉資金その他の関係によりまして、やむを得ず公定價格の二、三割を割つて投賣りしなければ、金融がつかないような状態になつている次第であります。そのために業界に非常な混乱を來しているような次第でございます。消費税はその性質上消費者の負担であるにもかかわらず、公定價格を割りました場合にはいわゆる戻税の方法がありませんので、その差額は全部生産者の負担となつているような状態であります。絹、人絹織物は從來消費税が一五%であつたのでありますが、昭和二十一年の九月ごろから物品税を二五%を吸收加算いたしまして、爾來四〇%の課税になつております。物品税も消費者負担のものでありますが、現在生産者に轉嫁せられているようなわけであります。さきにも申しましたように綿、スフ織物は一〇%の課税でありますが、綿、スフ織物と人絹織物とは、原料及び生産工程の大半は全部同一の化学繊維でありまして、その工程も同じであるにもかかわらず、三〇%の税の値開きがあるということは、どうしても不合理きわまることと存ずるのであります。消費税が高いために、現在非常にやみ取引きが行われまして、從つて政府における税收入も、かえつてこれがために減じておるというような状態でありまして、これを綿、スフ同樣に引下げることによつて、ほんとうの税收入の面におきましては、かえつて増加するような結果になることと存ずるのであります。以上の理由によりまして、何とぞ絹、人絹織物の消費税を綿、スフ同樣一〇%に改正せられんことをお願いする次第でございます。何とぞ当委員会において、絶大なる御支援を賜わらんことを、切にお願いいたします。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対して、政府の方で御意見があつたらお願いいたします。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 ただいま御説明がございましたように絹、人絹に対しましては、ただいま織物消費税の税率は百分の四十でございまして、綿、スフに対しては百分の十の課税をいたしておりますので、その関係が非常に不均衡であるという御説は、たびたび拜聽しておるのでございます。と申しますのは一つの原因といたしましては、ただいま生産コストの方から申し上げますと、絹、人絹は操業度の低下等によりまして、非常にコストが高うございまして、綿に比べまして人絹は大体倍、絹は五倍ないし七倍というふうな程度になつておりますので、それにさらに四割と一割の税金の差がございますので、その不均衡を一段と拡大しておるということが認められるわけでございます。そこで私どもといたしましては、一應本年度の織物消費税の税收見積り百三十七億という数字を動かさない程度におきまして、業者の税率を調整したらいかがかということを考えてみたわけでございますが、何分にも絹、人絹と綿、スフとのコストの開きがあまりにも著しうございますし、また綿、スフと人絹のその税率をさやよせするといたしますと、大体織物消費税のうちの六割が絹、人絹の方から來る收入でございますので、逆に綿、スフの方を相当上げませんと、全体の百三十七億の税收がとれないという困難な問題に、ぶつかつたわけでございます。綿、スフの値段を引上げるということは、市場價格の点からは非常に了解しやすい事柄であろうと思うのでございますが、この綿、スフの値段を上げ得ますことによりまして、米の價格の計算の基礎になつておりますパリテイー計算に、非常に大きな影響を及ぼしますので、いろいろと関係のところと相談をいたしました結果、この際綿、スフの税率を引上げることは適当であるまいという結論に相なりまして、この問題は相当の問題があるということは重々承知いたしておりますけれども、この際は一應見送る、さらに近くまた税制改正の機会がございますから、そのときにはまたあらためまして、ひとつ根本的に考えてみたい、こう存じておるわけでございます。從いまして御請願の趣旨でございます四割から絹、人絹だけを引下げるという考え方でございませんで、私どもの研究の方向は四割と一割の税率をできるだけさやよせして行きたい、こう存じて、そういう方向で研究をいたしておるわけでございます。と申しますのは、やはり絹、人絹というものに対して少し綿、スフよりも高く課税するということは、消費の実情から見まして、ある程度うなずけることであろうと存じますので、両方をなるべくさやよせするという方向において考えて参りたい。こう存じておるような次第であります。

高木吉之助民主自由党

○高木吉之助君 ただいま政府委員の御説明を聞きまして、ごもつともでございますが、パリテイー計算におきましても、綿、スフは全部マル公價格でなしに、大体においてはやみ数量を含んだ計算が計上せられておるやに承つておりますので、多少その間においても余裕が出て來ることと思います。また近く綿、スフの價格が引上げられます関係上、これに対する課税の率というものも上つて來ると思つております。一面絹、人絹におきましては四割の消費税のために、相当なる脱税が行われておるという事実がございますので、これが相当軽減される場合におきましては、かえつて税收を増すということも考えられるのでございます。この点政府におかれましても十分に御研究くださいまして、一日も早く綿、スフ並びに絹、人絹の利益の差額の均衡をはかられんことを、切にお願いする次第であります。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第九、煙火類に対する物品税軽減の請願、福田篤泰君紹介、文書表番号第一〇四号を議題とし、紹介議員の紹介説明を聽取いたします。福田篤泰君。

福田篤泰民主自由党

○福田篤泰君 第一〇四号として請願に及びました件につきまして御説明を申し上げます。本委員会の絶大な御理解によりまして、ぜひとも請願の趣旨をお達しくださるようにお願い申し上げる次第でございます。  大体わが國の兒童の玩具用として愛好されておりました玩具花火でございますが、これは打揚げ花火、仕掛花火、それとは事情が異なりまして、取締り面におきましても銃砲火藥類取締規則による花火とは別個に、玩具用、普通火工品取締規則の適用を受けておる現状でございます。しかるにもかかわらず課税面におきましては、一般の花火類同樣の物品税法中別表第一種丙類三十六に準拠する法律によつて、物品税を賦課せられておるのでありまして、この点は大きな矛盾があろうと考えておるわけであります。それで何とぞ玩具花火に対しまして、一般玩具類同樣に免税点——これは一個四十円になつておりますが、制定方をお願いいたしたいと考えております。今玩具花火のことを申し上げておりますが、現在これは農業方面から申しましても、いわば家庭内職の重要な対象になつておりまして、純然たる手工業であります。わが國の國民性に適應しました理想的な農村家庭工業という現状でございますので、この安定恐慌に際会しておりまする農村に対する家庭内工業を提供する分野におきましても、玩具花火はずいぶん生産の増大を要求されるわけであります。さらに現在外貨獲得上貿易の対象として、業者は非常な懸命な努力を拂つておりますが、今輸出の額は、これは二十三年度の推定でございますが、大体五百万円を越すものと考えられております。これは大部分玩具花火の輸出によつて、このくらいの輸出額を上げる見込みでございます。また税の面から申しますると打揚げ、仕掛け、玩具、この三つの種類の花火の税を納めておる額は、おおむね昨年の八月以降約二百万円でありますが、そのうち玩具花火が百万円、半分の額を占めておるわけであります。この玩具花火は大体弱小業者でございまして、國内の消化が十分でありませんと実力涵養が不可能になりますし、それに伴つて輸出にも響くわけであります。業者は三百名ばかりございますが、この際物品税の改正期成連盟を結成いたしております。この点をごしんしやくくださいまして、税法の改正につきまして、御考慮を願いたいと存じます。この税制の改正を申請する理由といたしましては、先ほど玩具花火を例として申し上げたのでありまするが、現在は花火類は第一種丙類三十六に該当しておりますが、これを丁類の、たとえば六十三の該当にした方が適当であろうと、われわれは確信しておる次第であります。また免税点につきましても、各一個または一組につき四十円に満たないものを免税点の対象にいたしたいと、われわれは切に希望しておるわけであります。理由としましては、現在連合軍総司令部の製造許可條件は、公共用のものとして打揚げ仕掛花火が考えられておりまする関係上、本來ならば全面的に免税を要請いたしたいのでありますが、他面現在の税收入の國家財政に対する重要性を考えますならば、少しでも税に対して寄與いたしたいという業者の考えから申しまして、少しでも税については、その納税義務をはたしたい。ただし先ほど申しましたように、可及的税率引下げによつて、弱小業者の負担をできる限り軽減せられたいという切望があるわけであります。また玩具花火につきましても、連合軍の許可條件としまして、製造品目並びに年間生産数量が限定されております。その主要目的が兒童の科学的知識の普及を眼目としておりますので、一般の玩具ともその性能や用途については何ら異るところがないのであります。しかも取締りにおきましては、打揚げ、仕掛けの花火等は銃砲火藥取締規則がありますが、玩具の方は普通火工品取締規則が適用されているのでありまして、こういういろいろな矛盾を中に含んでおります。要は、現在の物品税法中の煙火類に対する税率につきまして、本來ならば全面的な撤廃をお願いしたいと思うのでありますが、現状にかんがみまして少くとも税率は下げていただきたい。さらに玩具花火につきましては、一般の玩具と同樣のおとりはからいを、切にお願いする次第であります。簡單でありますが、請願の趣旨を御説明いたしまして、当委員会において全員一致御採択あらんことを、切にお願い申上げる次第であります。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対して、政府の方で御意見があればお願いいたします。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 花火についての問題でありますが、ただいま花火と玩具は同樣に五〇%の課税と相なつております。しかしながら、玩具の方に対して五〇%の課税をいたしますことは、他との権衡を見ますとき、少し強過ぎはしないかということを研究しました結果、玩具についてはこのたび五〇%から三〇%に引下げるという研究をいたしまして、近く法律案によつて御審議をお願いするような運びにいたしております。  そこでこの花火の方の問題でございますが、花火の中の玩具用の花火をはつきりと区分することは、なかなか困難でございます。また花火全体といたしましては、ただいまお話の仕掛花火、打揚花火等、担税力は相当あると認められるものもございますので、花火自体としては、ただいまのところ現在の制度通りにしたらいかがかと考えている次第であります。  なお免税点につきましては、物品税全体として免税点の制度は徴税上なかなか困難を惹起いたしまして、結局うまく動かないという面もございますので、なるべく免税点の制度は少くいたしまして、そのかわりに品目的に拔けるものは列挙して非課税にするという取扱いに、全体として移行して参りたいという考え方を持つておるのでございまして、この花火に関しまして免税点を設けるという問題は、そういう根本的に考え方からいたしますと、いささか反対の問題であると考えるのでございます。しかしながら、玩具の花火と普通の花火とを区別するという問題、また玩具の花火に対してほかの玩具と同樣な取扱いをしたらいかがかという問題は、なお相当研究を要する問題が残つているようでございますので、御請願の趣旨もよく拜聽いたしまして、さらに今後研究を続けて参りたいと存じている次第であります。

福田篤泰民主自由党

○福田篤泰君 今政府側から御懇篤な御説明がございました。要点は、先ほど申しましたように、花火につきまして、ぜひ物品税の改正をお願いしたいのが一つと、玩具類につきましては、御説明によりますと、近く五〇%から三〇%に引下げの案をつくつておられるようでありますが、その場合には、三種類のうちの玩具花火につきましては、ぜひとも同樣のお取扱いを願いたいと思うのであります。区別についていろいろ努力はしてはおりますが、これは現在御承知の通り資材その他から、相当はつきりと区別できると考えております。ぜひ御努力を願いたいと存じます。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第七、高崎地方專賣局高田出張所復活の請願、塚田十一郎君紹介、文書表番号第九四号を議題とし、紹介者塚田十一郎君が欠席しておりますので、かわつて小山委員の紹介説明を聽取いたします。

小山長規民主自由党

○小山委員 紹介議員塚田十一郎議員が欠席しておりますので、かわつて私から請願の趣旨を御説明いたします。この請願は新潟縣の高田市に專賣局の出張所を復活していただきたいということであります。その理由を申し上げますが、高崎市地方專賣局の高田出張所は、昭和十九年の七月に廃止となつて、現在はタバコ配給所として存置せられておるのであります。ところが次に申し上げますような理由によりまして、ぜひこの際出張所を復活昇格していただきたいというのであります。高田市は上越三郡の中心地として、各主要官公衙、学校などが集中しておつて、政治、経済、文化の中心都市でありますが、戰爭時昭和十九年の七月高田市出張所が廃止になりまして、單にタバコ配給所として現在存置せられておるのでありますけれども、次に申し上げます区域並びに取締り上の点などからいたしまして、この高田市に出張所がないということが、非常に不便を來し、ことに有数なる深雪地方のことでありますので、交通運搬上の支障もあり、そのために、この高田市はもとより、関係地方民の不便が少くないということでありますので、この事情を御賢察の上、早急に出張所に復活昇格方をお願いいたしたいというのであります。その取締り上の理由といたしまして、高田市には、現在檢察廳、國家地方警察署、市警察署があり、附近の新井、直江津両出張所では、本市の檢察廳に連絡の都合が惡くて、非常に日時を要して支障が多いということであります。なお教育上の理由といたしましては、職員の子弟教育に関しましても、諸学校の充実している高田市の方が便宜が多いというのであります。以上簡單に請願理由を御説明いたしました。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対して、政府の方で御意見があつたらお願いいたします。

原田富一專賣局長官

○原田政府委員 ただいまのお話の高田出張所の復活の問題は、私どもの方でもただいま研究中でございます。実は戰爭末期になつて全國で出張所を整理したものがたくさんあるのでございますが、最近タバコの販賣高も相当急激に増加いたしましたし、また一面ただいまお話のありました取締りの問題等もありますので、もとやめましたようなところで必要なところには、出張所の復活をやつた方がいいではないかという考えで、いろいろ調査をいたしまして、必要なところには出張所を設けるように研究いたしております。ただ出張所を置くために、特に経費が非常にかかるというのでは、今回の予算では困難になる場合もありますが、配給所になつておりますところは、建物等もあることと思います。高田市の現状を私はよく知りませんけれども、配給所のありますようなところは、出張所にいたしますにしましても、経費の点はそうたくさんかかるわけではないと思うのであります。今それらの点を研究いたしております。それで、できれば早急に復活する必要のあるところは早急にやるのがいいのでありますが、今回の行政整理等の関係もありますので、そういうものが一段落いたしましたら、なるべく早い機会にいたしたいと考えまして、目下研究中でございます。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 それでは、次は日程第十八、加賀港を開港場に指定の請願外一件、文書表第一七八号を議題といたします。紹介議員大橋武夫君が欠席でございますので、かわつて田中委員の紹介説明を願います。

田中織之進日本社会党

○田中(織)委員 加賀港を開港場に指定したいただきたいという請願でございますが、紹介議員の大橋武夫君が見えておりませんので、私からかわつて請願の趣旨を御説明申し上げたいと思います。  貿易港としての指定を請願いたしておりまする島根縣加賀港は、うしろに島根半島の山脈を背負い、両腕を廣げたような岬に囲まれた自然の良港でありまして、水深が深く、大型船の繋留にも適当しておりまして、昔から出雲における日本海上唯一の天然港といたしまして、寛政二年ごろに藩の直営工事によりまして、櫛島桂と島とをつなぐ延長百六十八間に及ぶ防波堤が、すでに幕府時代に築造されて、機帆船航海の根拠地として、北は北海道から南は九州に及ぶ交易を行つて來たのであります。御承知の通り、島根縣沿岸は、冬季は非常に風波が高くて、航行船舶が非常に困難をいたしますので、必然加賀港のごとき良港を要求することの切なるものがありまして、昭和十九年以來、島根縣の直営工事といたしまして、港湾の修築に着手いたしました。すでに第一期工事が完了いたしまして、木材、水産物等、島根縣の物資の海上輸送の中心地点といたしまして、入港船舶、移出入物資等が逐月増加の一途をたどつておるのであります。附近の松江市その他近接町村の産業発展の見地からも、また將來飛躍的にその発展が期待されておりまする対朝鮮、満州等の大陸関係の貿易港としての將來が、約束されておるものだと信ずるのであります。  以上のような理由によりまして、加賀港は地理的にも経済的にもまことに重要な港湾でありまして、今後修築に多少の経費を要することと思いますけれども、裏日本における最良の港の一つとなる可能性が十分にあると信じまするので、この際当局におかれましては、この加賀港を貿易港に御指定あらんことを請願する次第であります。請願者は地元の島根縣八束郡加賀村長青戸鶴吉、松江市長小林誠一の二名となつておりますが、何とぞ本委員会におきましてこれを御採択の上、政府におきましてこれを開港の指定せられるように、特段の御配慮を賜わりたいと思います。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対して政府の方で御意見があつたらお願いします。

伊藤八郎大藏技官(主税局税関部長)

○伊藤説明員 ただいま加賀港の開港につきましての御説明よく拜聽いたしました。加賀港開港問題に非常に深い御関心を持つておられることについては敬意を表しますけれども、われわれの調査によりますと、ただいまのところいまだかつて外國貿易の実績は皆無の状況であるのでありまして、今後同港といたされまして、十分に諸方面の施設その他を完備せられまして、一日も早く外國貿易が実践せられることを深く期待いたしたいと存じております。ただちに今日同港を開港いたすことはどうかと、ただいまのところ考えておる次第であります。

田中織之進日本社会党

○田中(織)委員 ただいま政府側の御答弁にありましたように、過去における対外貿易の実績は、なるほどほとんど持つておらないわけでございますが、それは從來の関係におきまして、朝鮮、満州などが、いわゆる第三國という立場に立つておらなかつた関係も、考慮していただかなければならないと思いますし、その意味で將來大陸向けの貿易が相当発展を期待されるのでありますから、加賀港といたしましても、そういう方面についての実績をつくるように努力することといたしますから、何とぞ、今までに実績がないからという点だけをお取上げにならないで、將來性をもひとつ見込んで、できるだけ早い機会にこれを開港場に御指定をお願いしたいのであります。  なお、過去における貿易の実績ということで、これは加賀港のように未指定の所とは違いまするが、最近和歌山縣の田辺港、それから和歌山下津港となつておりまする和歌山港の問題につきまして、最近税関の支所長会議からもどられた和歌山の支所長の帰來談といたしまして、昨年の一月一日から貿易港に右両港とも指定をせられておるのでありますが、この貿易港の指定が取消されるのではないかというようなことが傳えられまして、地元では非常に驚愕いたして、関係の私たちに最近再三照会が参るのでありまするが、田辺港のごときは、これまた過去における対外貿易の実績という点におきましては、きわめて貧弱な歴史しか持つておらないのでありまするが、將來わが國の経済発展の方向といたしまして、貿易が中心にならなければならぬ。また和歌山縣のごとき所におきましては、貿易産業に重点を置いて、産業の再建を進めなければならぬという観点から、いろいろ問題のあつた所を特に御指定を願いたい。また和歌山港につきましては、すでに修築工事が完成をいたしまして、三千トン級の船舶が何ら支障なく入れるという関係になつておりますし、和歌山市附近といたしまして、輸出関係また輸入関係の物資の本港を利用することについて、せつかく努力をいたしておる矢先でございますので、貿易港指定を取消されるというようなことは万あるまいとは存ずるのでありますが、そういう過去における実績ということが全然ないし、また最近はかばかしくない。これは全般的にやはり特殊な事情のある点を御考慮になつて、いましばらく長い目で見ていただきたいということをこの機会に希望を申し上げ、もしこれらの点について大藏当局として何らか特別に調査をされて、お考えになつているような点がございますようでしたら、この際承つておきたいと思います。

伊藤八郎大藏技官(主税局税関部長)

○伊藤説明員 ただいまの和歌山、田辺港の問題につきまして、御答弁申し上げます。ただちに両港を閉鎖するという考えを私ども持つているわけではございません。それは多分いろいろ先ほどから開港の御請願がございますように、開港の希望が相当ございます。のみならず、貿易事情の変轉によりまして、ただいままであまり貿易実績のございません港が最近非常なる発展を來しまして、相当仕事がふえておる港がありますので、ぜひそういう港は開港にしなければ、日本の貿易上非常なる阻害を來すのであります。一面御承知のような予算、人員の関係からしまして、税関の仕事は非常にただいま発展途上にありまするけれども、人員、経費その他をいただくわけに相ならないのであります。從いまして日本全体の開港を見直しまして、一年間を通じて貿易船が一隻も入らないとか、もしくは一年間を通じて二千万円以上の貿易がないということが、もし今後一年なり二年なりの間を見まして長く続くような港がございましたならば、その港はやめていただいて、他に必要なところに重点的に配置轉換をせざるを得ないようなわれわれの人員、経費の立場にあるのでありまして、もしできましたならば今回のこの機会に、そういう一種の開港存続の資格と申しまするような制度を確立いたしまして、その御協賛を得たいと考えておるわけであります。一面その資格を得た港は活発に開港を断行して参る、かように考えておるところのことを、会議等において一應われわれの腹案を地方のものに示した結果、あるいは一、二の港が現在のところその條件にあてはまるというので誤り傳わつて、ただちに閉鎖になるかのような考えを持たれたと思うのでありますが、ただちにというわけではありませんので、一年なり二年なりの経過期間をよく見まして、なおかつそういう状態のものは整備し、同時に必要なところは逐次そういうふうに轉換をして参る、こういう考えでおるのでありまして、ただちにということではありません。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第一六、未復員者給與法の一部改正に関する請願、船田享二君紹介、文書表番号第一四七号を議題といたします。紹介議員船田享二君が欠席でございますので、かわつて宮幡委員の紹介説明を聽取いたします。宮幡靖君。

宮幡靖民主自由党

○宮幡委員 ただいま審査の対象となりました請願は、全國國立病院患者同盟関東地区栃木縣支部からの請願でありまして、請願の要旨は昨年十二月十九日付で施行されました未復員者給與法の改正によりまして、一應未復員者が惠まれて参つた。あるいは特に患者の待遇はよくなつたけれども、それではまだ足りない。さらに一段の待遇改善をやつてほしい。こういうことでありまして、その要求いたします項目はおおむね三点ございます。  まず無條件で患者に医療券を交付するということが必要であろう。その次は二箇年で療養期間を打切りまして、一時傷害資金を支給してあとは顧みないという制度ははなはだよくない。次は傷害一時金と傷病恩給とは別箇に支給すべきものである。要点はこの三点でありまして、その内容及び理由につきましては、請願書にるる陳述されておりますので、請願書によつてごらんを願いたいと思います。要は未復員者の給與法の改善という問題は、ひとり政府独自の立場のみで考えられない状態でありますので、関係当局におきまして最大なお骨折りを願いまして、ぜひとも請願の趣旨が漸進的にも改善の方途に向うよう努力せられまして、その意味においてぜひとも本委員会においてこの請願を御採択、政府に送付せられんことをお願いする次第であります。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願に対して、政府の方で御意見がありましたらお願いいたします。

慶徳庄意大藏事務官

○慶徳説明員 未復員者給與の請願の問題でありますが、ただいまお話のございましたように、第四回國会の御協賛を願いまして、從來ございませんでした療養費の支給、それから傷害一時金の支給という制度を、新たに設けることにしたのでありますが、その後の運行の実際の面からいたしまして、若干遺憾の点もございますので、部分的な改正をいたしたいと思いまして、いろいろ檢討を加えて見たのでありますが、何分にも本年度の予算は非常にきゆうくつにできておりますので、結局予算上の制約を受けまして、今の段階といたしましては思うような改正ができないというような状態に相なつておるわけであります。ただそのうち実行面の便宜をあとう限り緩和いたしまして、療養費を設定いたしました目的に沿うごとき運用に、せめて持つて行きたいというような観点から、ただいまも御意見のありました國立療養所等の、いわゆる厚生大臣の指定する診療施設に入りました者につきましては、新たに療養の給付をする制度を創設いたしたい。言いかえますと、從前は療養費のみを支給いたしまして、現物の療養給付という制度がございませんでしたので、今回新たに療養給付の制度もつくりたいという考えをもちまして、目下それぞれ事務的な進行をはかりつつあるわけでございます。  なおただいま請願にございました二箇年の療養の給付の問題でありますが、これについてはあるいは労働基準法等に言いますところの——大体は三年を見ておるわけであります。三年ということもいろいろ考えたわけでありますが、結局冐頭に申し上げましたように、遺憾ながら予算上の制約によりまして、どうしてもそれが思うように参らなかつたというような状態に相なつております。  それから最後の傷害一時金と恩給と併給せられたいという御意見があつたのでありますが、御承知のように未復員者給與法の適用を受けますのは、恩給法上の公務員として受けます人と、それから恩給法上の方面でないものとして受ける方、二通りあるわけであります。從いましてたまたま恩給法の適用を受けます方のみが、恩給法によるところのそれぞれの恩給と傷害一時金の併給を受けて、恩給法の適用を受けない人につきましてのみ傷害一時金で追い拂うというように、未復員者相互間において非常な不権衡の問題が出て参りますが、その点につきましては遺憾ながらただちに両者併給というようなことは、実のところ考えておらないわけでございます。非常に予算上の制約を受けまして、思うように行かない点がいろいろあるわけでありますが、現在は以上申し上げますような方法で考えておるわけでございます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 午前中の審査はこの程度にとどめまして、午後二時まで休憩いたします。     午後零時二十二分休憩      ━━━━◇━━━━━     午後二時二十分開議

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 休憩前に引続き会議を開きます。  請願の審査を継続いたします。日程第四、煙草に対する物品税の免税点に関する請願、塚田十一郎君紹介、文書表番号第六〇号を議題といたします。紹介議員の紹介説明を聽取いたします。塚田十一郎君。

塚田十一郎民主自由党

○塚田委員 本請願は新潟縣西蒲原郡燕町の煙管商工業協同組合の理事長南波藤吉君外二名の請願であります。請願の要旨は要するにキセルに対する物品税が課税されておるのでありますが、その免税点が現行十円までということになつておりますのを、三十円までお引上げ願いたいというにつきるのであります。キセルはこの前に免税点がなかつたのを、十円にしていただいたのでありますけれども、この前の会期に十円にしていただきました当時は、すでにそのときにお扱い願つた請願書が、かなり前に出したものについて御審議願つたので、当時すでに十円の免税点では、免税点をかけていただいた実効がないという状態になつておつたのでありますが、一應その程度で御採択願い、その趣旨によつて税法の御改正を願つたのであります。しかしその後の物價の上り方その他を勘案いたしまして、どうしてもこれを今申し上げましたように、三十円程度までは免税になるように、ひとつとりはからい願いたいということであります。何とぞ十分御審議の上、御採択を願いたいと存じます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願につき政府の方で御意見がありますれば、お伺いいたしたいと思います。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 ただいまのキセルの物品税に対する請願の点につきまして、御説明を申し上げます。午前中にもちよつと触れましたように、物品税の免税点というものは徴税の技術面からいたしますと、非常にやりにくいものでございまして、私どもの基本的な考えといたしましては、免税点はできるだけなくす。免税点なしで全部について課税する。ただし品物の種目によりまして、たとえば学童用、何かそういうような種目によりまして非課税にするような措置を、できたら考慮するというような線に沿つて、ただいま考えておるわけでございます。キセルにつきましてはただいま塚田委員からお話がありましたような事情でございまして、事情は大体業者の方からも直接よく承つております。從つて免税点を置くといたしましたならば、この十円の免税点が適当であるかどうかという点については、さらに実情をよく調べまして、研究いたしたいと思つております。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 それでは日程第五、銀めつき洋食器に対する物品税軽減の請願、文書表第六一号を議題といたします。紹介議員塚田十一郎君。紹介議員の紹介説明を聽取いたします。

塚田十一郎民主自由党

○塚田委員 この請願は燕町商工会議所の会頭の中野壽一郎君外二名の提出になるものでありまして、その要旨は物品税法第一種の物品中の丙類四十四項に、「貴金属を鍍し又は張りたる製品にして別号に掲げざるもの」とありますが、これに左記内容の一項を附加せられんことをお願いするというのであります。「銀鍍金洋食器中一本三十円に満たざるものに対しては税を免じ、それ以上の價格品に対しては百分の二十の賦課率とする。」  その理由といたしますところは、当燕町における洋食器の生産高は、全國洋食器生産量の約九五%を占め、昭和九年ごろの輸出最盛期には月産二十万ダースを越え、当地方における唯一の卓絶せる物産でありました。終戰後も急速に復興し、輸出品に、國内品に、あらゆる困難を克服しつつ、業者は一丸となつて往年の盛時再現のため、努力を盡しているものであります。以下は請願の書類に讓りまして、理由は省略いたしますが、ただいま申上げました趣旨につきまして十分御審議願つた上で、御採択をお願いいたしたいと存じます。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願につき、政府の方に御意見がありますれば伺います。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 銀メツキの洋食器に対する物品税の軽減の問題でございますが、この点については確かに請願にございますように、從來よりも銀メツキというのが非常に普及して参つたことはよく承つております。しかしながら物品税の品目をずつと比べてみますときに依然として銀メツキ品は相当の担税力ありと認めざるを得ないのでございまして、なお銀メツキせぬものとの権衡の問題については、むしろメツキせぬものについて多少の物品税を課税するということも考慮せられるわけでございまして、それらの点についてはただいまなお研究をいたしております。また税率の引下げということはその他の物品との関係、また銀メツキの分については相当の担税力があると認めておるその点からいたしまして困難だと思いますが、免税点については先ほどキセルについて申し上げましたと同樣に、一應実情をよく調べてみたいと思つております。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 日程第一〇、化粧品に対する物品税軽減の請願、紹介議員塚田十一郎君、文書表第一〇九号を議題といたします。紹介議員の紹介説明を聽取いたします。塚田十一郎君。

塚田十一郎民主自由党

○塚田委員 本請願は神奈川縣の大磯町の松本昇君外二十四名の提出になるものであります。請願の要旨は現行物品税法は化粧品に対し八割、五割及び三割の三段階による課税をなしておりますが、これが税率を八割及び五割課税の化粧品に対しては三割に引下げ、三割課税の化粧品に対しては無税の取扱いをしていただきたいというのであります。  その理由は、化粧品に対する物品税は昭和二十三年七月七日法律第一〇七号、所得税法の一部を改正する等の法律第十一條により、第一種物品として左記の通り課税されております。丁類五十三号税率百分の三十、シヤンプー及び洗粉、丙類二十四号、税率百分の五十、化粧クリーム、頭髪用の油及び煉油、乙類二十号、税率百分の八十、第二十四号以外の化粧品。國民の日常生活に必要な物品に八割または五割に及ぶ高率の大衆課税を行うことは、國民生活安定に逆行する税制であり、生産者においては消費者に轉嫁し得ざる税を負担することになり、現状のままでは今後生産を持続し得ない状態になつております。さらに化粧品が品種により税率を異にするのは、往々にして取扱いの統一を欠く結果を生じやすいのであります。ゆえにこれを改正して税率を同一とし、三割程度の税率とせられたいのであります。税率の低減に伴う税收の減少は杞憂にすぎず、むしろ價格の低廉化に伴う消費者の喜びと消費量の増加は、生産者の生産意欲を高揚して需要を完全に満たし、増收が見込まれることは確実と信ぜられます。丁類税率百分の三十に属するシヤンプー及び洗粉は、化粧品の範疇から若干離れたものであり、その用途または社会通念から見て、せつけんまたは粉齒みがきに類するものであります。これを化粧品と同視して課税の対象となすのは、公平を欠くものと思いますので、粉齒みがき、せつけんのごとく無税の取扱いをしていただきたいと思いますので、十分御審議の上、御採択をせられんことをお願いいたす次第であります。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願につき政府の方に意見がございますれば、この際お伺いいたします。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 化粧品に対する物品税の問題でございますが、ただいま塚田委員からお話がございましたように、口紅、香水、おしろい等に対しましては八割、クリーム、ポマード、油類につきましては從來八割でございましたのを、この前の改正で五割まで下げたわけでございます。その他シヤンプー、洗粉について三割課税をいたしておりますことは、ただいまお話の通りでございます。このシヤンプー、洗粉等につきましては、確かに相当必需的なものであることも考えられますけれども、他面せつけん等との均衡の問題になりますと、せつけんに課税することについていろいろと困難もございますので、ただいまのところせつけんには課税いたしていないわけでございまして、將來化粧せつけん等には課税をして均衡をとつたらよくはないかという研究もいたしておるような状態でございます。全体として化粧品に対しまして現在のこの三段階の区分は、一應均衡がとれておるのではないかと考えておるわけでございます。化粧品全体といたしまして、ただいまの消費の実情等から見ますときに、やはり相当の担税力があると認めざるを得ないし、ほかの品物と比べましても、現在の税率は一應適当ではないかと考えておる次第でございまして、御請願の趣旨の実現は相当困難な問題のように考えるわけでございます。  なお御参考までに申し上げますと、イギリスでも化粧品に対してはやはり十割の課税をいたしております。シヤンプー洗粉等は三分の一課税と申しますから、三三%の課税と相なつておりまして、日本でやられております物品税と同樣の制度がございます。この問題は以上のような事情で、ちよつと実現困難な問題ではないかと考えております。

塚田十一郎民主自由党

○塚田委員 ただいまの政府委員の御説明を伺いまして、紹介議員といたしまして若干意見を申し述べ、なお御再考をお願いしたいと存じます。  ただいまイギリスの例をとつて、イギリスもこういうぐあいになつておるからということを、一應の論拠とせられたようであります。私イギリスの物品税施行の実際の状態をよく承知しないのでありますが、少くとも日本の物品税施行の状態を見ておりますと、この程度の担税力があるという今日、化粧品をつくつておる者及び使つておる者の実際社会の実情は、大きな業者で信用と責任を重んじる者は脱税できないから正直に納める。しかしこれは相当税率が高いからなかなかうまく行かない。そこへ持つて來て小さな業者で非常に粗惡品を出すものが、容易に脱税ができますために、脱税をして税金まで自分の懷ろに入れて、しかも惡いものを世の中に出し、そういうものが値段が安いために世の中にはびこつておるという状態は、化粧品ばかりでありません。物品税全体にあるということをよく承知しておる。そういうことをいろいろ考えてみますと、今日物品税は日本の場合には全体として税率があまりに高いために、不正業者をはびこらす結果になつておると思います。政府の観点からいたしますれば、税率はイギリス同樣この程度ということで、結局正直な者からだけ税をとつて、惡い者はそのままにしておいて、税金は税率を下げても下げないでも同じしかとれないという結果になるのであります。優良な業者を栄えさせて、優良な品物を國民が使うという観点から、これはもう一度御考慮を願う余地があるのではないか。ことに今日の日本の状態で、税率を下げますと減收になるおそれのある場合には、これは今日の財政状態から実現困難な面があると思うのでありますが、そういうおそれはない。しかも今申し上げたように、いろいろな美点があるということをあわせ御考慮願つて、ぜひ御再考をお願いしたいと考えます。シヤンプー及び洗粉以外に、せつけんにも課税することを考えるべきではないかというような御意見もありましたが、私はこれなどはどうかと思うのであります。保健衞生の観点からいたしまして、こういうものはむしろ免税にして、安く使つてもらつて保健衞生が十分行われるようにすることは、耐乏生活をする現下の國民の実情から言つても、決して合致しないことではない、こう私は考えます。以上の点をあわせ御考慮になつて、ぜひ政府の方において御再考をお願いしたいと思います。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第一七、國庫補助金の交付時期嚴守に関する請願、山口好一君外三名紹介、文書表番号第一五二号を議題といたします。紹介議員が欠席でございますので、宮幡委員にかわつて紹介説明をお願いします。

宮幡靖民主自由党

○宮幡委員 ただいま議題となりました請願は、関東市長会長、宇都宮市長佐藤和三郎氏からの請願でありまして、その要旨は、國庫補助金の交付時期がずれて遅れており、四月、六月、十月、翌年の一月と大体四期にわけて交付せられる建前になつておるが、それがはなはだしく遅延されておるので、乏しき自治体の行政の中において非常なさしさわりがあるので、あるいは高利により一時借入金をして事業を遂行するというようなゆがんだ面がたくさんできて困る。ぜひとも國庫補助金の交付の時期は短縮してほしい。かような趣旨であります。この請願に対しまして考えられますことは、すでに終戰以來三年有余にわたりまして、つねに一つの傾向として現われて参りましたのは、御承知のような國庫財政の欠陷と申しましようか、あるいは赤字と申しましようか、これが地方財政に轉嫁せられ、いわゆるしわ寄せになつていると存じますので、この請願はぜひとも御採択くださいまして、この請願の趣旨に沿うよう御履行あらんことをお願いする次第であります。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願につき、政府の方で御意見がありますれば、お伺いいたします。

河野一之大藏事務官(主計局長)

○河野(一)政府委員 國の補助金の支出が遅れますことにつきましては、実はいろいろな場合が考えられるのであります。國の補助金にもいろいろな種類があるのでございますが、分與税でありますとか、義務教育費國庫負担金とか、そういうふうに法律で交付の時期がはつきり明示してあるものがございます。これはその時期に支拂うのが当然でありまして、政府の方におきましては、この期限を嚴守して地方に御迷惑をかけないようにということは、たびたび各末端の経理当局に通牒いたし、またその通り実行しておると思うのであります。ただいろいろなことで計算が遅れましたり、あるいは書類が縣の方から出て來なかつたりというようなことで、遅れることが相当あるように聞き及んでおります。  それからもう一つは、これはあまりよくないことなんでありますが、一應國庫補助を指定して、その計画を示しておきながら、金を渡さずにおく結果、地方におきましては、補助の一應の約束はあるけれども、一時立てかえてその事業を執行しなければならぬというような事例が、從來相当あつたのであります。これも一時的に地方財政を圧迫いたしますし、ことに借入金等でまかなつておりまする場合は、その利子だけでも負担になるというようなことがありまするので、実は前年度から、こういつたものにつきましては、ある程度概算拂いをやつて、一應事業を施行させ、その結果を見て清算をいたすというように最近では指導して参つておるのであります。しかし何にせよ多数の自治機関のことでありますから、その点がなかなか徹底いたさない点もあるようでございます。この点につきましては十分今後も留意いたして行きたいと考えております。  それからその次に問題となります点は、特に最近の状況かと存ずるのでありますが、災害関係に相当多いのであります。災害の復旧その他を急がれるのもよくわかるのでありますが、國の予算より多少先行して復旧事業が行われる一方、予算がないというようなことで、事実上の國の補助が遅れるというようなこともあるようでございます。それから最近地方の財政が相当窮乏いたしておるものでありますから、一應府縣までは金が行きましても、さらに府縣の予算を通して、下級の地方團体にその補助金が交付されるというようなものにおきましては、府縣で一時その経費を流用されておるというような事情も、なくはないようにときどき拜聽いたすのであります。こういうような点で國庫補助金の交付が遅れるようなことになるのではないかと、私どもは考えておるのであります。しかし國の一方的な考え方と申しますか、取扱いと申しますか、そういつたことで地方が非常に御迷惑になるということは、私ども常々戒心いたしておるところでありまして、この点については今後とも十分留意して、こういうことがないようにいたしたいと思うのであります。過日本國会において財政法及び会計法の一部改正があつたのでありまして、そのときに支出負担行為という制度が確立されることになつたのでありますが、今後におきましては、この制度を活用いたしまして、國庫補助事業を指令する場合においては、それに基く支出負担の担当官、あるいは契約の担当官等に対しまして、確実な見通しをつけて、もしそれをやるのであるならば、すぐに現金の交付があるというようなことにいたして、そういう面で具体的にこの問題を考えて行きたいと、実は思つておる次第であります。御趣旨の点は非常にごもつともでありまして、私どもは今後予算の実行面におきましては十分戒心、留意いたして参りたいと思つております。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 日程第一一、茶に対する物品税撤廃の請願、宮幡靖君紹介、文書表番号第一一五号を議題といたします。紹介議員より紹介説明を聽取いたします。

宮幡靖民主自由党

○宮幡委員 ただいま議題となりました茶に対する物品税撤廃の請願でありますが、その要旨は、茶業は戰時中に極度の圧迫を受けまして衰退いたして参つたのでありますが、戰後重要なる輸出産業としてただいま復興の過程をたどりつつあり、また業者も必死の努力を続けておりますけれども、物品税の重圧のために生産意欲が低下いたしまして、思うような生産実績をあげることができないのみならず、物品税を逋脱するいわゆるやみ業者がおりますために、正常なる正直者の業者が競爭ができないという裏面も現われております。これらを取締る意味におきましても、輸出物資として重要な地位を占めるお茶の生産を盛んならしめる意味におきましても、この際ぜひとも物品税を撤廃してほしいというのであります。ことにのりというような例外を除けば、農業生産物にはほとんど物品税が課せられておらぬにかかわらず、ひとりお茶のみ物品税がかかつておるという不権衡の事態もあるので、ぜひともお茶に対する物品税を撤廃してほしいというのであります。これは日本茶業協会が全國茶業者大会の決議をもつて、本院に訴えて参りました請願でございますので、ぜひともこの撤廃の方向に政府当局の御努力を願いたいと思います。万一撤廃が不適当であり、現下の財政事情等において、その決定をなすことが困難であるという事態でありましたならば、せめては軽減の方途に一歩進められまして、次の機会においてこれを撤廃するという漸進的措置によつても、ぜひとも請願の趣旨を御採択あらんことを切にお願いするものであります。

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 ただいまの請願について、政府の方の御意見がありますれば、この際お伺いいたします。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 お茶の物品税の問題でございますが、たびたび業者より直接話は承つております。業者の方で言われる一番おもな点は、物品税はただいま一貫目三百五十円という免税点がございますために、非常に課税の状況が混乱しておる。つまり免税点の判断が非常にむずかしゆうございますし、ただいま從價税になつておりますので、値段の判定がまたむずかしい。從つて業者に対する課税関係が非常に不公平になつている。從つてまたそこに業者相互間においても不明朗なる状態が出ておるという点が、大体お話の要点であるように承つております。そこで私どもといたしましても、しごくごもつともな御意見でもございますので、ただいま從價税で二割の課税をいたしておるのをこの際從量税にいたしまして、一貫目いくらというふうに税率をかえてやつて行きたいと考えておる次第でございます。近日中に提案になりまして委員会で御審議いただく運びになると思いますが、法律案の中にもその趣旨の改正を織り込んでおります。さらに詳しく申し上げますならば、お茶はただいま第一種物品になつているのを第二種物品にいたしまして、マツチ、ぶどう糖と並べてこれを從量税にするとともに、從量課税の税率は、ただいまのところ一貫目あたり五十円ということで考えております。そういたしますと、本年度の歳入の見積りといたしまして、現在の税法のままで参りますと、約四億五千万円の税收の見積りができるのでございますが、今度の改正案によりますと、約三億五千万円ということになりまして、一億円程度の減税になるわけでございます。この方法によりまして、業者間の不明朗な状態とか、課税の混乱とかいうものは、業者の御協力とも相まちまして、十分達せられると存じます。また國庫財政非常に困難な際でございますけれども、幾分負担の軽減もはかることができるのではないかということで、ただいま考えて準備を進めておるような次第でございます。全体として三億ないし四億に達する税源でございますので、この物品税を一挙に撤廃するということは、ただいまお話もございましたように困難でございますので、ただいまのところ、そういうふうな低減の措置と從量課税への組みかえと、この二点を実現して行きたい、こう考えておる次第でございます。     —————————————

川野芳滿民主自由党

○川野委員長 次は日程第一二、山形縣の果実酒釀造用砂糖特配の請願、牧野寛索君紹介、文書表第一三〇号を議題といたします。紹介議員が欠席でございますので、宮幡靖君にかわつて説明をお願いしたいと存じます。

宮幡靖民主自由党

○宮幡委員 本請願は、山形市山形ワイン・クラブ幹事長石川金藏氏からの請願でありまして、昨年の七月果実酒に対する統制が撤廃されて、自由販賣になりました関係で、品質の向上をはからなかつたならば、どぶろく等の密造に対しまして、なかなか対抗のできないような状態になり、せつかく果実酒を生産いたしましても、これが賣れない。從つて納税にも協力できないので、やがては相当量の果実酒が腐敗してしまつて、業界の危機が迫つておるように思われる。ひいては現下の果樹産業の不振というような問題にも累を及ぼしまして、容易ならざる問題でありまして、業者はこの打開策としまして、大衆の需要に應ずるいわゆる大衆向きの甘み補糖をすることが適当であろう、かようなことに意見が一致したので、ぜひともどぶろく等の密造によりまして、主食物の消費を違つた方面へ流す、かようなことを根絶させる意味も兼ねまして、この際、発酵後において補糖及び二%程度の甘みを添加することを條件として、ぜひとも砂糖類の配給をいたしていただきたいというわけで、     〔委員長退席、塚田委員長代理着席〕 その計算書等は請願書に付随されておりますので、この際省略いたしまして、これをごらん願うことにいたします。  要旨は、果実酒の賣れ行きが不振になつて、それがためにやみ酒に対抗できなくなつて來た。それには大衆の嗜好するような飲料とするために、甘みを加えなければならない。そのような趣旨でありまして、何とぞこの請願の趣旨を御採択くださいまして、きわめて適切なる要請であろうと思いますので、政府当局において適当なる措置を講ぜられんことを切望するものであります。

塚田十一郎民主自由党

○塚田委員長代理 ただいまの請願につき、政府の方で御意見がありますれば伺います。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 ただいまの果実酒の問題でございますが、果実酒につきましては、昨年公團の統制物資よりはずしましては、昨年公團の統制物資よりはずしまして、これを自由販賣にいたしました。ところが税率の関係等におきまして、はなはだ賣れ行きが不振であるということは、ただいまお示しの通りでございます。それらの点につきましては、私どもといたしまして、最近における賣れ行きの実情等を考慮いたしまして、何らか措置を講ずる必要があるという結論に達しておるわけでございまして、近日提出いたします酒税法の改正の法律案におきまして、この点を考慮する段どりに相なつております。具体的に申し上げますれば、ただいまの税率は石あたり二万円でございますのを、今度は一万二千円に下げたいと思つております。と申しますことは、ただいまの果実酒はアルコール分十度でございますのを、今度は世の中の嗜好に投合いたしますために、アルコール分を十二度と指定いたそうと考えておりますので、実質的には現行の税率の二万円と比較いたしまして、税率といたしましては、ちようど一万円になるわけでございます。要するに半額減税をいたすというつもりでおるのでございまして、これによつて果実酒の賣れ行きを促進し、果実酒業者の品もたれによる賣れ行き不振、資金難ということを救つて参りたい、こう考えておるわけでございます。  なお請願の要点でございます砂糖を特配する問題でございますが、ただいまのところアルコールは十分配当が参つておると思います。またぶどう糖も相当量入つて参つておると思います。この上砂糖を特配する問題でございますが、特配いたしますれば、それだけいいものができるということはお説の通りだとは存じますけれども、砂糖というものが何分輸入物資でもございますし、相当数量が限定いたされておりますので、これが十分特配ができるかどうか、私どもとしてはなお今後研究して行きたいと思つております。     —————————————

塚田十一郎民主自由党

○塚田委員長代理 次は日程第一四、兒童用乘物に対する物品税軽減の請願、福井勇君紹介、第一三五号を議題といたします。紹介議員の紹介説明を求めます。

宮幡靖民主自由党

○宮幡委員 ただいま提案されました請願でありますが、紹介議員の福井勇君が御欠席でありますから、かわつて申し上げます。  これは、戰時中に非常に生産を抑圧されました兒童の乘物が、現在の文化的、健康的な生活に、また兒童の福祉の面からも、これを大いに増産して子供を喜ばせなければならぬ。かような状況にあるのに、この小兒用の乘物は他のうば車とか三輪車、自轉車というようなものと一緒の扱いになつておる。これははなはだ当を得ない現状であるから、ぜひとも兒童用乘物の一項を設けて、ほしい。こういうことが請願の第一点であります。それから免税点を、他のおもちやというようなものの四十円、かような程度でなくして、ぜひとも三千円に引上げてほしい。これが請願の第二点であります。これはたとえば浴槽であるとか、浴用のかまであるとかいうようなものの免税点が二千円、つい立、衣桁、帽子かけ、傘立、こういうものの免税点が一千五百円、衣装かご脇息、手ぬぐいかけ、炭取り、くつ洗滌器等の免税点が二百円、かようなものと比べまして、どうもはなはだ免税点の設定に遺憾な点が多い。かような主張であります。さらに、物品税の課税を一割に引下げられたい。つまり第一種の五類に編成してもらいたいというのが、この請願の要旨であります。  この請願は、その主張といたしましては、もちろんできたらやつてやりたいと、かように紹介者も考えておることだと存じまするけれども、政府当局としまして、いろいろな御事情もありましよう。ことに財政的な税收入確保の上において、特にこの請願を御採択くださることも困難であろうと思いますが、この免税点の設定のごときは、明らかに現在の四十円は間違つておると考えられるのでありまするから、前の請願におきまして、免税点というものにとかくの混同が生じて、煩わしさを増すのみであるから、何とかこれをとりたいというような政府当局の御説明もありましたので、さような場合におきましてはまた格別であります。もし免税点を置きます場合におきましては、三千円という引上げは不可能でありましても、百尺竿頭一歩を進めました、いわゆる千円であろうと、千五百円であろうと、この御採択をば適当に政府のお考えにおまかせいたしたいと思いますが、ぜひともこの趣旨だけは通りますようにおとりはからいを願いたいことを、はなはだ請願に対しての蛇足でありまするが、特にお願いいたす次第であります。

塚田十一郎民主自由党

○塚田委員長代理 ただいまの請願につき、政府の方で御意見がありますれば、この際お伺いいたします。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 兒童用乘物に対する物品税の軽減でございますが、この点につきましては、三輪車、うば車等がこれに含まれるわけでございますが、ただいまの百分の五十の税率はいささか均衡を得ないという点もございますので、今般近く議会に御審議願います法律案におきましては、五〇%を三〇%に軽減するつもりでお願いいたしたいと存じまして、進めておるような次第でございます。  なお免税点につきましては、三千円というのは相当高級なものにあたりはしないかと、いうことも感じますし、なおこの点は、よく價格の状況等を調べませんと、誤りを生ずる心配もございますので、よく御説を拜聽いたしまして、今後研究して参りたいと存ずる次第でございます。

宮幡靖民主自由党

○宮幡委員 この際この請願に付随いたしまして、政府当局の御意見を承りたいと思うのでありますが、ただいま物品税が五〇%では高いので、三〇%に値下げせられる用意がある、かような御説明でありました。もとよりこの法案はいまだ本委員会に提案されておりませんので、その内容を詳細に知るわけに参らぬわけでありますが、新聞紙上等の報道によりますると、今度は兒童用乘物にその部分品及び附属品というのが加わつておるようであります。しかしこれがやはり三〇%の課税の中に入るのでありますが、最近のこの兒童用乘物の実情を見ますると、古くなつて使えなくなつたものをまた回復する。一概に言えば修繕となるのでありましようが、あるいは修繕を越えるような更生的な一つの補修を加える、こういう面が多くて、もし部分品あるいは附属品等と同樣な課税をいたしますと、業者の間に二重にダブるような課税が起りはしないか、かように想像せられるのでありまするが、そのような場合におきましては、何か完成商品としての兒童用乘物、これに対しまして、それが自家生産の物品でありました場合に対しまする特段の免税手続、あるいは軽減の手続等を、政府当局で御考慮になつておるかいなかを、この際お漏らしを願いたいと思うのであります。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 ただいまの部分品に課税するという案は、非常にむりではないかというお説を拜聽いたしましたが、ただいま商工省の方でやつております生産の大体の実績と、私どもの方の課税の実績とを比較いたしますと、いかにもそこに隔たりがあるわけでございます。ところで、この隔たりの間が必ずしも脱税とは考えられないのでございまして、この兒童用乘物等について、相当部分品として出て行くものが多いのではないかと思われる節が、多いわけでございます。從いまして、これに課税いたしませんと、製品として賣る人たちとの均衡を得るのが、困難を來しはしないかという見地のもとに、部分品に課税した方がむしろ均衡を得たことにならぬか、公平ではないかという見地で、これを新たに追加するということを考えたような次第でございます。

宮幡靖民主自由党

○宮幡委員 ただいまの政府当局の御説明はごもつともで、部分品及び附属品に対して物品税を課する。この措置は、私個人の意見にわたるかもしれませんが、必ずしも不適切なものであると断定したくないのであります。ただこれを完成品と同じく三〇%の税率を課すべきことが、たまたまそれを仕入れまして、組み立てて賣る業者に対する二重の課税となるわけであります。かような面におきまして、どうしても三〇%と同列に置くということに、矛盾があるのではなかろうか。具体的に私見を申し上げますならば、部分品とか附属品に対しましては、ぜひとも一段低い、いわゆる五類の一〇%、この程度を課す方が適切ではなかろうか、かように考えますが、この点についてのお考えはいかがですか。

山本菊一郎大藏事務官(主税局國税第二課長)

○山本説明員 ただいまのお話の、部分品を組み立てて賣るときには、二重課税にならぬかという問題でございますが、これは原料免税の制度がございますので、部分品を原料免税そのまま持つて行かれまして、そこで組み立てられますならば、課税は一度で済むわけでございます。二重課税の問題は起らぬかと思つております。

宮幡靖民主自由党

○宮幡委員 わかりました。

塚田十一郎民主自由党

○塚田委員長代理 以上で本日の日程に上せました請願十八件中、第一三、寺院管理者に対する所得税軽減の請願を除いた十七件全部につきまして、紹介議員の説明及び政府の意見を拜聽いたしましたが、最後の決定につきましては次会に留保することといたしまして、本日はこれにて散会いたします。     午後三時七分散会

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