商工委員会 第5号
- 発言数
- 21 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1949/03/28
会議録
○神田委員長代理 これより商工委員会を開きます。 本日は委員長におさしつかえがございますので、私が委員長の職務を行います。 ただいまより一昨二十六日、本委員会に付託せられました、内閣提出の配炭公團法の一部を改正する法律案を議題として、その審査を進めます。まず本案の趣旨について説明を求めます。 —————————————
○有田政府委員 ただいま議題となりました配炭公團法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。 配淡公團法は基礎物資たる石炭及びコークス等の一手買取り販賣機関たる配炭公團の組織法でありまして、昭和二十二年四月に制定されたものでございます。この法律はあくまで臨時的性格のものでございまして、本年四月一日に失効することになつております。昨年來石炭情勢にも相当の変化がありましたので、今や配炭公團の組織及び運営につきまして、再檢討を加えるべき時期に立至つているものと考えられるのであります。しかし配炭公團の現在果している機能にかんがみまして、今ただちにこれを廃止することは困難なる事情があり、一方新しい事態に対應する方策の決定実施までには、なお若干の期間を存置することが適当と考えられますので、とりあえず本法の有効期間を三箇月間延長いたしたいと考える次第であります。以上が本改正法律案を提案いたしました理由であります。何とぞ御審議の上すみやかに御協賛あらんことを、お願いする次第であります。
○神田委員長代理 これにて政府の説明は終りました。引続き質疑に移ります。門脇君。
○門脇委員 政府御当局に御質問いたします。大体この公團施設というものは、官業的施設をもつて民業を圧迫するものでありまして、國民の自由を拘束する建前は大体原則的に反対であるわけであります。すでに配炭公團は事実上三月末日をもつて期間終了いたしますので、当然これをもつて打切られるものというように期待しておつたのでありますが、あと三箇月延長するという御方針をただいま拜聽したのであります。そこで政府はこの三箇月の延長期間をもつて、こういつた民業を圧迫するものは打切つて、今後はこういう施設によらないものであるか、あるいは三箇月後においても引続きこういつたような公團、あるいはこれに類似したような官業的施設をもつて、これにかわるというものであるか。その点をはつきりとお伺いしたい。なおコークスとかあるいは品質の悪い低品位の石炭は、当然これは亞炭同様にこういつた統制からはずすべきものであると考える。これらに対しまする見解を合せてお伺いしたい。
○有田政府委員 ただいまの御質問の第一点につきましては、この三箇月の間においてそれらのことについての政府の態度を決定し、また國会において法案を出して態度を決定いたしたい。今日のところ関係方面との話合いにおきましても、三箇月の間に何とかこれに対する回答をいたさなければならない。こういうことになつておるのでありまして、まだこれに対する政府の態度を決定していないのであります。 それから第二の御質疑につきましては、これまたただいまの説明通りでありまして、関係方面におきまして三箇月の間にすみやかなる機会において、何らかの方法をもつてこれを法律として出して実施するというような御意向であります。政府も大体そういう方向に進んでおるような次第であります。
○門脇委員 今後の方針はまだはつきりと確定しておらぬ。三箇月の間に計画を立てて、あらためて議会に相談したいといつたような御意向でありますが、單にそういつたようなあとの施設を考究するための暫定期間というような意味合いであつたならば、三箇月というような期間は長過ぎるのではないか。早急に方途をお講じになつたならば、一箇月もあれば十分ではないか。その点いかがでしようか。
○有田政府委員 できるだけ早い機会において、御期待に沿うような線で努力いたしたいと考えておるのであります。大体三箇月というものは、一箇月でもできないことはないということも考えられるのでありますが、大事をとつて三箇月という期間にいたしておるのであります。それはすみやかなる機会において何らかの結論を得たいと考えておりますので、何も三箇月の終りまでずるずるべつたりに延ばすというような考えは政府にはないのであります。一日もすみやかにこれに対する態度を決定いたしたいと、かように考えております。
○聽濤委員 質問したいことが二、三あります。第一の点においては前の質問者と大体同じ趣旨でございますが、とにかく三箇月延長するという案が突如として出ておるのでありますが、われわれには内容がよくわからないのであります。一体これは配炭公團を全然廃止してしまうか、あるいは何らかの機構の改革をやろうとする、そういうふうな前提が当然あるように思われますが——もちろん今の説明によりましては政府の態度はきまつていない、方針がないという話でありましたが、いろいろの案がもうすでに出ておることと断然予想されるのでありまして、どういうことを政府は考えておるのか。どういうふうな案が対立して檢討されているのか。そういう点をぜひここで明らかにする必要があると思います。たとえば民主自由党が常に主張されているように、ほんとうに全然自由経済にしてしまうのか。いわゆる計画配炭というものをやめてしまうのか。そういう問題も当然含まれていると思うのであります。それが第一の点であります。 それから第二の点としましては、今商工政務次官の話の中に、昨年來石炭情勢が変化して参つたということが言われておりますが、一体それはどういう点をさされるのか。どういう内容を持つているものか明らかにしていただきたい。たとえば配炭公團については、これを廃止するとかいうような場合には、石炭の需給関係がバランスがとれて來た、こういうようなときには廃止するとかいうような考え方が前にあつたと思うのですが、一体そういう意味で、日本における石炭の需給関係というものが、どういう状態になつて來ているか。政府の方ではこれはバランスがとれて來たと考えておるのかどうか。それにつきましては幾多の問題が出て來る。たとえば上級炭と低位炭との数量の関係であるとか、あるいは需要と言つておるけれども、日本の國内で総体的にどれくらいの需要を一体政府は見積つておるのか。そういう問題も出て來ると思います。そういう点を具体的にお話していただきたい。 さらに第三の点としましては、とにかく三箇月後には何らかの措置がとられるのであろうが、そういう措置について結局第一点と同じことになるようでありますが、具体的な措置についての政府の考え方というものを、一つあれば一つ、二つあれば二つ、ここに明らかにしていただきたい。こういう点をお伺いいたしたいと思うのであります。
○有田政府委員 聽濤委員の御質問にお答えいたします。第一点につきまして、ただいま説明申し上げましたように、政府としてはこの公團に対していかなる方向に行くかということについては、まだ決定していないのであります。ただこの三箇月間延期する間において態度を決定し、また各員ともよく御相談申し上げまして檢討いたしたい。かように考えている次第であります。 第二点につきましては、御存じの通り三原則あるいは経済九原則、あるいはドツジ声明というものが今日出て参りましたような事情でありまして、石炭情勢もその線に沿うて変化をもたらすものと考えておるのであります。そういつた線においてこの配炭公團につきましても檢討をする必要があると、かように私どもは考えている次第であります。さらにまた配炭公團そのものにつきましても、ただちにこれをなくするということにつきましては、大いにわれわれとしても考えなければならぬ点があるのではないか。これらのことはいずれもこの三箇月間に本委員会、において十分なる檢討を続けまして、一日もすみやかに決定の方向に進んで行きたい。かように考えている次第であります。
○聽濤委員 せつかくの御答弁でありましたが、先ほどの私がお伺いした点について、どうも具体的にお答えしていただかないのでよくわからないのですが、第一に三箇月の間に政府の態度を決定したいということは、繰返し言われておるのでありますけれども、少くともここに一部改正案としてこういうものを出されている以上、三箇月の間でどういうふうに態度をきめて行こうとしているのか。すでに何らかの一、二の成案というものができておるのではないか。こういうものの内容をます第一にわれわれに知らせていただきたい。このことを第一にお伺いしているわけです。その点はいかがでしようか。
○有田政府委員 せつかくの今の聽濤委員の御質問でありますけれども、まだそういつた具体的のものをここで発表する段階に達していないのであります。すみやかなる機会において聽濤委員の御質問にお答えするように、政府としては最善の努力をいたしたいと考えております。
○聽濤委員 そういたされますと、この何らかの改正案というのが、今会期中に政府の方からは具体案を出されるわけでございますか。
○有田政府委員 この三箇月の間に、できるだけ早い機会において、そういつたものを檢討して、すみやかに出したいと考えておる次第でありますが、今日の段階におきましては、聽濤委員の御質問に満足なる御答弁ができないのを、まことに遺憾に思うのでありますが、そういつた段階に達していないという点を御了承たまわりたいと思うのであります。
○聽濤委員 引続いてもう一つ伺いますが、石炭情勢の変化ということについては、三原則、九原則なんかによつて変化するというようなお話でございましたが、その前に石炭情勢が変化したので、とにかく今度の三箇月延長案を出した。そうして配炭公團をどうするかについて、この間にきめたいというふうな御趣旨の説明であつたと思うのですが、三原則でなりその他によつて、今後いろいろな方針が決定されつつあることは、われわれも承知しておりますが、そのほかに客観的に日本の石炭情勢がどういうふうに変化しつつあるのか。それは先ほど具体的に私から指摘してお伺いしました点、日本の石炭の需給関係、こういうものについて公團の廃止か改革かというようなことについて、ほんとうに考えなければならないような新しい情勢がすでに生れているのかどうか。その点をもつとはつきりお伺いしたい。
○有田政府委員 石炭情勢の変化という点で御質問があつたわけでありますが、御存じの通りにマル炭関係の資材についての支拂いが、非常に遅れておるという事態もありますし、さらにまた石炭の炭價についてもいろいろ問題になつておる点もありますし、石炭行政には相当いろいろな問題のあることは、聽濤委員もよく御存じのことであります。さらにそこに先ほど申しました三原則並びに経済九原則、あるいはドツジ声明の線、いろいろと配炭公團の組織及び運営について檢討する時期に達しておる。われわれはかような見解をとつておるのでありますが、しからばどうするかという段階にはまだ達していないのでありまして、よく聽濤委員の御意見を拜聽いたしまして、善処いたしたいと考えておる次第であります。
○聽濤委員 もう一つお伺いしたいのはこの前配炭公團法をつくるときには、一應いろいろな各層の人を集めた民主的な石炭配給機構改善協議会というようなものをつくつて、そこで二つか三つの案が結論として出て、最後にそのうちの一つが採択されたように聞いておりますが、そういう趣旨から申しまして、政府において今度そういうふうな経過でできた公團法を改訂するについては、やはり同様の民主的な方法によつてこういう協議会なりを開いて十分審議される用意がありますかどうですか。それについてお伺いしたい。
○有田政府委員 できる限り聽濤委員の御趣旨に沿うように、政府としては最善の努力をいたしたいと考えております。
○聽濤委員 私はこれで質問を打切ります。
○神田委員長代理 他に御質疑はございませんか——別に御質疑もないようで、ありますから、これにて質疑を終了し、引続き本案を議題として討論に移るのでありますが、討論の通告もございません。 そこで引続き採決を行います。本案は原案の通り可決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○神田委員長代理 御異議なしと認めます。よつて本案は満場一致、原案の通り可決いたしました。 次に本案の委員会報告書についてお諮りいたしますが、これは先例によりまして委員長に一任していただきたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○神田委員長代理 御異議なしと認めます。委員長一任に決しました。 次会は明二十九日午後一時より開会することとし、本日はこれにて散会いたします。 午後二時十六分散会