議院運営委員会 第44号
- 発言数
- 46 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1949/05/25
会議録
○石田(博)委員長代理 ただいまより会議を開きます。 大村運営委員長は常任委員長会議のためにただいまこの席へ來られることができません。よつて委員長の委嘱によりまして、私が委員長のかわりを勤めること相なりましたが、御承認をいただけますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田(博)委員長代理 御承認を願つたものと解釈いたします。 議長より会期延長の件についてお申出がございます。
○岩本副議長 今朝十一時十分ころ政府から議長不在のときに、私に面接されまして、参議院の議事の進行状況からかんがみまして、会期の延長を願いたい。大体二日くらいお願いしたらば、そのうち参議院もやつていただけるのではあるまいかと思うということであつたので、この点両議長へ申出るということでありました。しかしてこのことは御承知のように、こちらの議事はほとんど順調に進行しておりまして、かかつて参議院の進行状態が会期延長を長くするか短くするかという問題にもからまるのでございますが、御承知のように向うのいかんでその点を認定することが必要だと考えておつたわけであります。それで四時ごろまでに向うの議長からこちらの議長へ、参議院の考え方、お願いの仕方について申出るからというお話がありまして、それでは主として向うの問題であるから、待つた方がよかろうというので、実は運営委員会の開会を今の時間までお待ちを願つていたような次第でございます。今までの経過はそういうわけでございますが、この点について御相談を進めていただきたいと思います。
○石田(博)委員長代理 ただいま議長から会期延長の件について、政府から申出があつた点を御説明がございました。会期延長の件を議題に供します。その前にちよつとお許しを得まして、その間において実は私は参議院側の二、三の会派の会合に呼ばれて参りまして、意見の交換をいたしたのであります。御参考までにその経過について御報告を申し上げます。その呼ばれて参りました資格に、民主自由党の運営委員会担当の副幹事長として呼ばれて参りました。相手方は緑風会、民主党及び民主自由党の三派の懇談会でございました。案内をいたしましたのは民主自由党の交渉委員であります。その御案内を受けまして緑風会の奧の部屋で御参集になつております、ただいま申しました三会派の代表の方々の前に御紹介をいただきまして、いろいろの意見の交換をし、衆議院の與党側の意向についても表明していただきたいという旨を申し出されたのであります。その直後に新政クラブの駒井議員がお見えになりまして、新政クラブもまた参議院のこのたびの審議の状況については、緑風会、民主党並びに民主自由党と、できるならば同一の歩調をとりたいから、参加をいたしたいという旨で、その会合に出席の各位の御賛成を得て、新政クラブの駒井議員も御出席になりました。すなわち参議院側のただいま申しました四派の代表者の会合でございました。その際に民主党の門屋議員から、このたび参議院側の都合によつて、会期の延長をしなければならない事態になつて、政府から両院に申出があつたそうであるが、ただいままでの会期延長については、あるいは政府その他の責任論がいろいろ議論の対象になるかもしれないが、このたびだけはひとえに参議院側の問題であつて、この問題については参議院側の意見をまとめて、衆議院側に延期を懇請するという建前でなければならないと思つている。そういう旨の発言があつたのであります。それについて私どもとしては党の立場として、いろいろ議論をいたしたのでありますが、それはまず本席では必要がないとして、衆議院側としては提出せられておりますところの議案のすべてを処理し得べきものは処理してしまつたあとである。從つて参議院側においてこの議案処理の上において、会期を延長したいという御希望があるならば、その御希望を承りたいと思つている。そういう旨の発言をし、できれば参議院側からのお申出を待つという形もいいと私どもは考えているけれども、実際問題として、その問題を処理いたしまするための必要な時間ということを考えますときに、参議院側の申出をいつまでも待つているというわけに参らない。從つておそくとも四時までには参議院から衆議院議長にその旨を申し出られるようにしていただきたいという旨の御返事をして、帰つて参つたわけであります。ただいまになつても現在副議長のお話のごとく、参議院から返事がないそうであります。しかしながら政府並びに本院が可決をして、参議院に回付いたしましたところの議案の処置については、各位が御承知の通りであります。で、この際本院としても、本院が責任をもつて通過せしめましたところの議案の処置について、適当なる処置をとらなければならない事態に立ち至つたと考えられるのであります。よつてこの際私が参議院側と話し合いました経緯を、これはまつたく非公式のものでありますが、御参考までに御説明を申し上げまして、会期延長の件について御協議を願いたいと存じます。
○椎熊委員 ただいま御説明の経過の点は了承いたしました。ただ今回またまた会期を延長しなければならぬということは、先ほどの説明もあつたように、主として参議院の事情から來ているようです。從つて参議院のまとまつた意見がないのに、衆議院独自できめることも当然でございますが、そうだとまた次に延期しなければならぬような事態が発生してもいけないので、多少時間が遅延することはやむを得ないとしても、参議院の意見のまとまるのを待つて、参議院がこれくらいなら必ずやれるという、責任ある答弁を聞いた上で、それに基いてこつちが独自にきめて行くという方が、こつちの方に責任がなくて、参議院に責任がある。今の事態から見て当然参議院が責任を負わなければならぬ事態ですから、そういう愼重なやり方で、この次にまた会期を延長するというようなことを繰返さないためにも、その方がいいと思う。なお参議院の議長に督促することなどもよかろうと思う。三十分や一時間、あるいは二時間処理しても、その問題を衆議院で処理する上において、それまでの間休憩して待ちたいと思います。
○土井委員 椎熊委員が発言されました事態、しごくもつともだと思うのでありまして、私もそれについて賛成の意を表するわけであります。民自党が今まで時間をお待ちになつた理由も、おそらくそこにあつたのではないかと思われるのであつて、石田委員からはその後において参議院にどういう処置をとられたかということは聞かないのでありますが、経過的にはこういうふうになつておつたが、参議院からいまだに何らの話もないので、政府並びにその他の事項を勘案して、待つておれないからということでありますが、なお一應の二應も参議院の方にこれを督促することが、必要ではないかと思うのであります。なおこの際お聞きしておきたい事柄は、いろいろな面からいつて諸説紛々としておりますが、何か政府の会期延長に対する日時は、二日間ということであるように開いておりますが、常任委員長会議ではこれを三日間延長する必要があるというようなことを、決定に至つたかどうかわからないのでありますが、そういうような意見もありますし、また、民自党の役員会では五日ないし六日前、すなわち三十日ないし三十一日まで、延長をこの際することがいいのではないかといような説もあり、中には憲法第五十九條による衆議院の既決を経たのち、回付した日数以後における六十日間というようなばかばかしい説も飛んでいる。会期の延長の問題は、言うまでもなく議長が常任委員会会議に諮りまして、その意見を倣して参議院議長に相談して決定するという運びになるのでありますが、便宜議院運営委員会にお諮り願ていると思うのであります。從つてその間の消息を一應お聞かせ願うことが必要である。しかしこれは椎熊議員が今申し上げましたようなことを取上げて、暫時休憩して、参議院の返答を持つということであれば、あえてそのことを聞こうとは申し上げません。さらにこの際会期延長の問題について、運営委員会として審議を進めようという、積極的な意見を押し進めようというお考えでありますならば、諸般の経過並びに実情の御報告が願いたいものだと、こういうふうに考えるわけであります。
○林(百)委員 会期延長の申入れに、政府から議長にあつたのですか。
○岩本副議長 それは先ほど御報告申し上げましたように、政府からあつたのであります。
○林(百)委員 そうすると実質的には参議院の審議が相当影響しているのでありますが、形の上ではやはり政府の申入れということになつておりますし、また最も利害関係が切実なものは政府だと思いますから、一應この問題については先ほど土井委員のお話のあつた通りに、政府の責任者がここへ出来て、どういう理由で会期の延長を求めるのか、またそれについて政府側はどういう見通しをつけているかということを、当運営委員会に誠意をもつて述べられるのが当然だと思いますから、私も土井委員のお考えの通りに、まずここへ政府の責任者が來て説明をされることを求めます。もつともその前に椎熊意見が通つて、参議院の様子を見たいからというならば、それは別ですが、まず政府の責任者がここへ来て、説明されるのがしかるべきだと思います。それを要求いたします。
○石田(博)委員長代理 常任委員長会議が済んだそうでありますので、常任委員長会議の結果について御報告を聞きます。 〔石田(博)委員長代理退席席、委員長着席〕
○大池事務総長 ただいま常任委員長会議をお願いいたしまして、参議院側から四時までに、大体幾日ぐらいでよろしいということを、運営委員会にお諮りをして、返答が來るということに、大体のお話合いが事前に進められておつたそうでありまして、その意味で四時ちよつと過ぎましたので、運営委員会並びに常任委員長会議のお集まりを願つておつたのでありますが、四時二十分まで行待つておりましても返答が参りませんので、向うの事情はどうなつておるかということを、お伺いをしたのであります。その御返答には、参議院の事務総長が出られてのお話は、ただいま運営委員会を開いておられまして、二十三日のできごとについて一問一答で、その有効無効論等が重ねられている様子でございます。これは相当の時間をとらなくとも、一應の御説明で納得が行くのではなかろうかという見通しをしておられたのでありますが、それが済んで、今度政府から申出られました今回の会期延長の問題を、どう取扱うかということについて、お入りになるという予定であります。從つて会期延長の問題も、案外その前提條件が済めば、すらすら行くのではなかろうかと思うので、四時は過ぎてしまつたから、五時ごろまで待つてもらえないかというお話でございました。從つてそのときから考えると、四十分程度しか時間がございませんから、常任委員長の会議の方も一應お話を進めていただく。こちらの方も一應お話を進めていただいている間に、五時という時刻も参ろうかということで、常任委員長会議の方をお進め願つたのであります。その結果としての結論は、大体今までの諸種の参議院の情勢等を考慮して、今月一ぱいだけの範囲で、議長並びに運営委員会の方で、いかようにおきめを願うともさしつかえない。参議院の方でそういう範囲内で、このくらいにしてもらいたいという希望が申し出られればねそれに從つてやつてよかろうじやないか。その五時まで待つておつても、どうしても來ずに、まだ参議院の運営委員会が延引をいたしておるという情勢であるならば、今月一ぱいの間で会期を延ばしておいて、それから進まないと、今日一ぱいで衆議院の方では会期の延長ができなかつたということでも起きれば、せつかくの二日間の延長も無意味になるという情勢になりますので、五時までの間に返答がなければ、今月一ぱいでおさめを願いたいということで、運営委員会の方へお諮りを願いたい、こういうことの結論でございます。從つてそういう範囲の仮決定をいたしているわけであります。
○石田(博)委員 ただいま椎熊君、田中君から、休憩をしたらどうかというお申出があつたのであります。しかしながら本日余すところの時間も、非常に限局せられて参つておりますので、参議院の状況が私どもの判断では簡單に済みそうもない事態にある。結論的に申しますと、衆議院としては万全を期して、早くその意思の決定をしておかなければならない事態にもなるのではないかと、私どもには思われるのであります。さらに椎熊君御指摘の通り、問題は参議院自体の條件から起つて参つたことでありまして、できるならば参議院が円満に一致されたときに、それに合流するという方が、参議院自体の問題を解決するために適当であるという御意見は、ごもつともでありますが、今日の情勢その他の判断から、私どもに円満なるそういう事態が完全に一致された状態というものが、今日ただちに実現せられるようには思えないのであります。從つて時間その他を勘案をいたしまして休憩することなく、この際この問題についてすみやかに本委員会として処理されんことを望む次第であります。
○田中(織)委員 もちろん本院として会期を延長するかどうかということを決定することは、石田君の言われた点が基本にならなければならないのです。しかしこの点については先ほど議長さんからの報告にありました通り、政府からの申出が基本になつていることは間違いない。私はその点についての議論は保留いたしますが、私の方としては先ほど委員長がお見えになる前に、椎熊委員の発言もあつたのでありますが、率直に申しまして参議院の議事の紛糾に対する会派としては、私の方の参議院が一つの重大な位置にあるわけであります。その意味で私の方としては、ことの参議院の議事進行の状況を勘案いたしまして、この議案に対する態度を決定しなければならないことになりますので、その後の参議院のわが党の議員團の動きがどういうようになつているのというようなことも、連絡をとりたいと思いますので、その意味からも暫時御休憩を願いたいと思います。
○林(百)委員 事務総長の話をお聞きしてもも五時までに参議院か何らかの連絡が來るはずだ、しかしそれをべんべんとして待つているわけにいかぬから、それと並行して運営委員会と常任委員長会議を開いてやると言つておるわけです。從つて事務総長としては参議院側に五時に連絡を正式にとられて、参議院側の情勢をわれわれに報告する必要がうると思います。その点はどういう手を打つておりますか。
○大池事務総長 五時までお待ちしているわけで、まだ五分ございますが、五時になれば参ります。その前に皆さん方の御意見もありましようから、そのお話を進めていただいておれば、それだけの時間がセイブされましよう。また本会議にかりに会期の問題が上つた場合の取扱いをどうするか。討論なり何なりの時間や、いろいろなお話もその間にしていただいておれば、非常に便宜ではないかと思つているわけであります。
○林(百)委員 今この運営委員会で議題になつているのは、会期延長の問題であります。ところがその会期の延長は、参議院の情勢によらなければ、われわれには正確な判断がつかないということになつている。たからその情勢をここへもたらすことなくして、ただ会期の問題を相談してくれと言つたつて、われわれどうにもしようがない。それで先ほどから各議員が求めていることは、参議院の情勢を求めてくれということを言つている。
○佐々木(秀)委員 皆さんの御意見はいろいろありましようが、今回の会期が延び延びになつていることは、もちろん参議院の責任である。だからわれわれは参議院の態度を見ればいいののだということは、一應ごもつとものように見えますが、少くとも衆議院において反対があつたとはいうものの、今まで大いに勉強して、あれだけの法案を衆議院は上げた。しかしいかに反対があつても、衆議院が通過せしめたものは、参議院もこれを通過せしめて、法案の成立を見るということが、国会議員の責任でなければならぬ。たまたま参議院が二、三日紛糾したという状態によつて、今日まで延びた。しかしその紛糾を避けたい。石田君が先ほどお話になつたように、四派が集つて、できるだけ円満に行くというような話合いで四時までに返事が來る。あるいは五時までに返事か來るという状態になつた今日において、われわれは参議院の問題は参議院の問題であるという考えでなく、両院の建前から考えて、この法律をすみやかに成立させるという責任が、われわれにも十分あるはずであります。諸般の情勢を考えて、われわれとしては今日の事態を円満にするために、どうせ向うから返事は來るでありましようが、われわれの独自の立場として、参議院の諸般の情勢を考えて、ここで協議を進めることは、何もふしぎはないと思います。ただわれわれとしては先ほど石田君が言われた、四派において今月一ぱいやるという、このことに四派の考えがまとまつたとするならば、それを尊重して、われわれも今月一ぱいということに同調するのが、正しい考え方ではないかと思います。
○椎熊委員 この前一週間会期を延長したときも、参議院が十日間を要求しておつた。今度の事態でも、二日間、衆議院の決定に從つてやられている。もつと円満に法案を成立させたいなら、衆議院の決定で参議院の決定を何か制肘するような形に見えるやり方は、非、常に不得策だと思う。それだから向うの意見を徹底的に聞きたい。今四派がまとまつたというが、四派は昨夜からまとまつておる。まとまらないで紛糾しておるのは、社会党と共産党です。議長だつて五時ごろまでとと見通しをつけたののですから、あと三十分や一時間待つてやらなければならぬ。そんなにとり急いでやる必要はない。それから常任委員長の会議では、六日くらいでいいだろうということがきまつたらしいが、衆議院の常任委員長の方々が、どういう観点からそういうことを勘案したかも、われわれには一向わからない。そういう本質的なものを何も探求しないでおいて、ただ感でもつて六日間くらいあつたらやれそうなものだということをきめて行くから、また次に延長しなければならぬことになる。ここまで事態が紛糾して來たのですから、今度はほんとうに参衆両院とも腹を打ちあけて、ほんとうに円満に行くような方途を発見することが、國会にとつても政府にとつても賢明な策だと思う。
○石田(博)委員 官房長官がお見えになつているのですが、先ほど林君その他の方々から、政府に対していろいろ聞きたいこともあるという旨の御発言がありました。官房長官にこの際必要なる質疑がございますならば、お取り上げあらんことを願います。
○椎熊委員 私は官房長官に聞きたいのですが、今度の三日間延長の問題に端を発して、参議院がこんな紛糾をかもした直接の原因が、官房長官が衆議院の運営委員会に來ての発言の中で、参議院の一部の中には議事の進行を阻止しているような者があるような感じを受けた。この発言がただに向うへ反映して、それから参議院の運営委員会が紛糾を來して、遂に十二時十分くらい前に本会議を開いたという混乱を巻き起したので、今度の紛糾は官房長官の軽率なる発言に重大なる原因があると思いますが、あなたはされについてどういうようにお考えですか。
○増田政府委員 時事新報の記事が御質問の対象のようでございますが、当時参議院の野党のごく一部に、そういう印象づけられるものがあつたということを、新聞に申したことはございますけれども、必ずしもあの記事の全部が事実ではないのでございます。
○椎熊委員 それで今日どういうことを考えておられるか。あなたの問題によつてこんなに議事が紛糾したが、それに対する所信を聞きたい。
○増田政府委員 私はあのときの状況をずつと拝見いたしまして、私の印象の一部があの原因である。私の言論に胚胎しているというようには、私は考えておりません。
○土井委員 この際官房長官にちよつとお伺いしておきたい。この前二日間延長するという問題については、政府側の要請として大体一日ということを標準にしてという申入れであつた。少くとも政府の責任の地位にいる官房長官が、一日という限定された日時を標準にしての、会期の延長ということがありますので、それは相当に確信があつての態度でなければならなかつたと思う。ところが常任委員長金議または運営委員会においては、政府はそういうような一日を標準にしてということではあるが、多少懸念を持つという立場で、常任委員長会議は二日というふうに決定を見たわけであります。ところが今度また政府からの要請としては、大体日間の延長という申入れでありますが、1休二日間で、今参議院において紛爭し、議事が進行しない状態を打開することについて、十分なる眞險なるお考えの上で、二日という数字を切つて申入れたのであるかどうか、この点の御回答を願いたいと思う。
○増田政府委員 土井さんに御答え申し上げます。この一日を標準としてというあの申入れに対する、根拠いかいう御質問にお答え申し上げますが、当時参議院の内閣委員会において非常に熱心に審議を継続されておりまして、人によつては午後五時ごろ、会期の延長の申入れをした方がいいじやないか、こういうようなこともありましたけれども、われわれはあの熱心なる審議の状況を拝見いたしまして、おそらく今夜中に審議が結了するであろう。また内閣委員長さんもそういうことをおつしやつておりました。そこで午後八時までぎりぎりお待ちしたのでございますが、八時になつても内閣委員会では処理できない。午後九時までかかつて、必ずイえスあるいはノーという形において、本会議に上程する運びにするというのでありましたるそこで九時といたしますと、おそらく十一時半ごろまでかかりはせぬか。さうするとまず算術的には三十分残るにしても、議事の進行状況によつてはどうなるかわからぬということで、大事をとりまして、ひよつとして三十分があるいは一時間ということになつて、翌日にわたるようなことがありますれば、定員法が流産になる。それで九原則を実施するための均衡予算、その内容である行政整理が断行しにくいから、われわれはごく技術的な見地から考えて、一日を標準としてこういう申入れをした。そのときも皆さんによく申し上げました通り、一日は標準でございまして、衆参両院の自主的な御決定を願いたい、こういうことをお願いしたのであります。そこで今回の二日の問題は、どういう根拠であるかという土井さんの御質問にお答え申し上げますが、二日延期はいたしましたけれども、昨日はまず本会議を開会する程度で、別段本質的に議事の進行を見ないで、非常に残念に思つております。ところが今日は内閣委員会において定員法をあげて、本会議に送りつけてもらつております。そこでそういう状況を拝見いたしまして、かたがた二日くらいでよろしいのじやないか、これもまたこの前と同じで、標準でございます。その標準をお示ししただけでございます。こういつたわけでございますから、参衆両院において自主的に御決定くださればけつこうであります。
○土井委員 ただいま官房長官のお話によりますと、大体見通しを二日というふうに考えているが、なおそれは委員長会議なりで適当に日時を決定してもらえばさしつかえない。これはもとより政府が決定するのでなくて、議会が独自の立場において決定すことは言うまでもないのでありますが、聞くところによりますと、今月月末くらいを標準にして、すなわち政府としては二日というような標準を、多少確定的な形において申し入れているようでありますが、一方においては今月末まで、すなわち六日間くらいの延長をしてもよろしい、その範囲で決定してもらいたいというような申入れもあるやに、先ほどの報告の中にも聞かれるのであります。この点については寛保長官はどういう見解を持つておられますか。
○増田政府委員 土井さんにお答え申し上げます。私は別に六日というようなことは申入れいたしておりませんが、政府の與党である民主自由党で、先ほど幹部会を開きまして、衆参両院の議事進行の状況等を勘案して、六日説が一應提出された。私もその場に居合せております。
○椎熊委員 この前の二日間延長のときも、政府は一目標準という延長を申し入れた。その際ただいまの官房長官の説明を聞くと、午後八時まで定員法の上るのを待つたという、あの際参議院においてはまだ終了しないものが六十二件あつたというのですが、常識的に考えても、その六十二件が全部上ろうとはだれも考えられない。政府は八時までに定員法が上つて来るという確実な見通しがとれれば、一日の会期の延長を申し込みはしなかつたというふうに受取れる。今度の二日間の申入れも、主として定員法に重点を置いておるようだが、その他の法案は審議未了になつても、内閣としては、それは全部通つた方がいいだろうけれども、やむを得ないというお考えがあるのでしようか。
○増田政府委員 椎熊さんにお答え申し上げます。参議院の委員会で、重要法案で委員会にかかつておつたのは定員法でございまして、その他の法案は日程に上つている次第でございます。委員会はおおむね結了している。こういう状況でございまして、それらの法案もすでに本審査あるいは予備審査等において、時間的に大体同じように衆参両院において審議されておりますから、あとはいわゆる一潟千里で議決されることを、われわれは期待しておつた次第であります。
○椎熊委員 予備審査は予備審査で、ほんとうの委員会の審査というものは、参議院には参議院の見解があるのです。どうも非常職だと思う。六十二件もあるのに、定員法のことだけは非常に関心を持つて、八時まで待つた。それまで会期の延長を申し込まなかつたということは、私どもどう解釈しても、定員法さえ通れば他のものはしかたがないというあきらめがあつたのだと、解釈するよりしようがない。今度の二日間の延長も、ほんとうに全部六十二件通してもらいたいのなら、今の参議院の状況で、それはどうも非常識だと思うのですが、あなたは通ると思われますか。そういう信念のもとに二日間の申し入れですか。
○増田政府委員 閣僚とも諮りまして、大体において二日の範囲内において、われわれは期待している。まだ國立学校設置法案、その他相当数の重要法案がございます。それらが可決確定されることを期待しているのでありまして、二日の範囲内においてやり得ると思いました。しかしながらこれには種種観察の相違がございますから、皆様の自主的な御決定をお願いする次第であります。
○林(百)委員 今会期延長が三たび問題になつておりますので、この会期延長については実は國会の権威というものが、國民の大きな批判の的になつているわけであります。ところがわれわれ衆議院としては、なすべきことをなして、責任は実は果している。あたかも責任が参議院にあるようなことを政府側も言つておられるのだが、実際は定員法の提案が遅れたとかいうようなことで、政府の法案提出に対する誠意が欠けているということに、根本的な原因があると思う。だから当然政府はこの際國会に対して誠意を示す必要がある。しかも今椎熊委員から質問があつたように、國会の常任委員長会議では今月一ぱいと言つておるのに、政府は二日でいい。この前も政府は一日でいいというような、無責任なことを言つて來て、遂に二日になり、また延びた。そこで私は官房長官は國務大臣でないし、政府の責任者とみなすわけにいかぬから、吉田総理大臣の出席を求めて、当然誠意を示さなければ、われわれは審議することはできない。われわれは総理の出席を要求する。
○石田(博)委員 ただいまの林君の御提議には、私どもとしては賛成いたすわけには参りません。官房長官の出席を求めて政府の意向を聞こうとせられたのは、実は林君である。その林君は、政府の意向を聞くために呼ばれたそのときには、官房長官が大臣でないことはわかついてる。政府の意向を聞くために官房長官をお呼びになつた。それをさらに政府の意向を聞くために総理大臣を呼ばれるのはおかしい。私どもはさような物議を聞くことはできない。
○林(百)委員 私は從來できるだけ、吉川首相も忙しいし、健康のかげんもありますから、官房長官で事を済ませたいと思つていた。しかし本日官房長官を呼んでお聞きすると、まつたくわれわれは信憑するに足りない観念図を述べられる。しかも國会の対國民的な事態は、すでに官房長官でこの責任を果すわけに行かない。当然國会としても内閣の責任者であり、與党の責任者である総理兼総裁の吉田首相の出席を求めて、根本的な國会の態度を、ここできめる必要があると思う。私はあくまで総理の出席を求めます。
○石田(博)委員 このたびの会期延長問題について、いろいろ政府に対して御意見があるというので、ただいままで御質疑を繰返したのであります。その責任論にわたる問題は、これは質疑のうちに入らないと思いますので、政府に対する質疑はこの程度をもつて打切られんことの動議を提出いたします。
○林(百)委員 私の方は吉田総理の出席の要求を求めている。
○大村委員長 林君から吉田総理の出席を求める動議を提出になりましたが、これには反対もございますから、この際これをを採決いたします。 〔発言する者多し〕
○大村委員長 林君の動議に御賛成の方の挙手を願います。 〔発言する者多し〕
○大村委員長 採決いたします。林君の動議に賛成の方は挙手を願います。 〔挙手する者なし〕
○大村委員長 挙手の方はありません。よつて林君の動議は否決されました。
○石田(博)委員 動議を提出いたします。先ほどから政府に対する質疑の要求がありまして、政府の出席を求め、質疑が行われて参つたのでありますけれども、質疑の内容は責任論等にわたつて、質疑が一應終了せられたものと思われますので、この際質疑を打切られんことを望みます。
○大村委員長 ただいま石田君から、政府に対する質問打切りの動議が出ました。これについて採決いたします。石田君の動議に御賛成の方は挙手を願います。 〔賛成者挙手)
○大村委員長 多数、よつて石田君の動議は可決されました。
○石田(博)委員長 新しい動議を提出いたします。政府から先ほど二日間会期延長の件について申入れがありました。常任委員長会議において六日という決定がありました。参議院の意思表示を待つ必要があるとの議論もありますけれども、参議院から約束の四時になつても五時になつても、まだ返事がありません。從つてこの際常任委員長会議の決定通り、六日間の会期延長を決定せられんことの動議を提出いたします。
○大村委員長 石田君の動議に御賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○大村委員長 名数、よつて石田君の動議のごとく決定いたされました。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時四十六分散会