運輸委員会 第26号
- 発言数
- 51 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1949/05/22
会議録
○關谷委員長代理 これより運輸委員会を開きます。 本日はまず請願の審査から議事を進めて参ります。本日の請願日程二百八十四件の中第一から第一〇八まではまだ紹介説明が済んでおりませんので、まずその請願の審査を進めて参ります。日程第六一、品鶴線に旅客電車運轉開始の請願、文書表第一二一九号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。
○菊池義郎君 この請願につき簡單に申し上げます。品鶴線に旅客車を通ずることは、昨年の委員会を通過し、本会議で採択されたのでございますが、その後実現ができないので、また請願を提出したような次第でございます。これは戰時中軍用車として貨車を運轉しておりましたが、二時間に一本しか運轉しておりませんので、これに客車をまじえて運轉させたら、交通地獄を緩和する上に、非常な福音であろうということから、地元の住民が熱烈な運動にかかつているようなわけであります。そうして品川から鶴見に至る各駅の駅長、駅員はみな大賛成でありまするし、また品川区会は各政党一致しての請願となつておるようなわけであります。駅は品川から鶴見の間に大体十ぐらいいるのではないかといわれておりますが、それを最初は五つでも三つでもよろしい、駅をつくるくらいの費用は、地元の住民が負担するという申出が各所にございますわけでありますから、経費は至つて僅少でもつて済むと思うのであります。今までもこれに関する運動はたびたび続けられまして、新聞記事に載つておるようなわけでございます。沿線の住民数万が署名して、別に陳情書も出ております。これに客車を通すということは、この鉄道の敷設せられた当時よりの政府の言質でもあつたのでございますから、ぜひこれを実現していただきたいと思うのであります。昨日も政務次官にお目にかかりまして、品川区会の代表者が十五名参りまして、そうしてお話しましたところ、さつそく工事の係に命じて企画を立てさせるというお話でございました。ぜひこれが実現を見まするように、政府の御努力を願いたいと存ずる次第であります。
○石井説明員 品川と鶴見の間をつなぐ品鶴線に電車を運轉しろという御希望は、かねてから承知いたしておるのでありまするが、この線は御承知のように、東海道方面から入つて参ります多数の貨車全部を、新鶴見操車場に集中いたしまして、また一面東北方面からの貨車を大宮操車場、あるいは田端操車場に集中いたしまして、この操車場間の貨物輸送の連絡のための線なのでありまして、貨物輸送の円滑に重点を置いて設置されたものでございますから、戰時中ばかりでなく、終戰後に至りましても、重要物資輸送のために一日三千両ないし四千両の貨車を通しているわけでございます。従いましてそのためにこの線に出入する列車数は数十箇列車ありまして、列車の時間間隔も十数分の短時間の場合もあるようなわけであります。そこでここに電車運轉を計画いたしますと、現在の線路だけではどうしても十分でなく、新たに電車專用線の施設を必要とするのではないかと考えられるのであります。しかしながらただいまお話もございましたように、終戰後特にこの沿線地帶に非常に住宅が増加いたしており、從つて通勤等につきまして、いろいろ御不便があるということも十分考えられております。こういう線の状態ではありまするが、何とか方法があるかどうかということについては研究もいたし、なお將來の計画といたしまして、この線と同じように、いわゆる第二京浜線と申しまするか、こういう方面に新しい旅客線ということを計画いたさなければならないということも、当然かと思うのであります。ただいまのところ、ただちに御要望に沿いかねる事情にあることを御了承願いたいと思います。
○菊池義郎君 敷設当時において客車を通ずるという政府の言質があつた、それがために地元の住民はそれを樂しみにして、進んでこの地面の買収に應じ、いろいろの協力に應じて來たようなわけであります。現在のところほとんど二時間置きにしか貨車は出ていない。交通地獄の今日において、まことにこれを利用しないというのはもつたいない話です。そうして線路をもう一本敷く必要はないということを、專門の鉄道の人達も言つておるくらいでありますから、どうぞひとつ政府においては、十分に御研究を願つて、企画を立てていただきたいと思うのであります。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 日程第四二、五九、七六、七八、八六、八九、九一、九二は停車場設置に関しまする請願でありまして、いずれも同趣旨のものでありますので、この際請願の趣旨を朗読することを省略いたしまして、政府の説明を求めます。
○石井説明員 まず長島信号所を一般駅に変更の請願でございますが、これは信越本線越後廣田、塚山間にございまして越後廣田から一キロ七分、塚山から五キロの地点でございます。その可否につきましては、ただいま研究中でございますので、現在の調査を終りましてから、何分の決定をいたしたいと存じまするが、御承知の予算並びに定員の状態でございますので、もし実施いたしますにしても、きわめて困難なる設備でやらなければならないということを、御了承願いたいと思います。 その次は菅谷駅に車扱貨物施設設置の請願でございますが、磐越東線の菅谷駅付近はわが國有数の石灰石の産地でございまして、当省といたしましても、同駅新設の際、実情につきまして調査研究したのでございます。しかしながら御承知の通り同駅で車扱い貨物を取扱いますには、列車の行違い設備、貨物側線の工事のために、今日では非常に多額の工事費を要しますのみならず、人員の増加もかなり多数を要しまするので、現在の國鉄財政並びに定員の状態では、今ただちに御希望に沿い得るわけには参りかねると存ずる次第でございます。 次に七六、長坂村字紫宿に簡易停車場設置の請願でございますが、この大船渡線陸中松川、摺沢両駅間の距離は九キロ三分ございまして、非常に長い距離で、地元の方の御利用にははなはだ御不便であろうとは存じますが、御承知の通り千分の二十五の急勾配区間の連続でございます。從つてたとい簡單な停車場設置といたしましても、勾配を変更するなど、相当の工事をいたさなければなりませんので、ただいまのところ御要望に沿いかねるかと思う次第であります。 次に今須村に停車場設置の請願でございまするが、東海道線東関ケ原、柏原間は七キロ一分ございまして、この中間の今須村に停車場を設置しろということでございまするが、距離的にはこの附事は最も長い区間でございまして、鉄道の御利用上さだめし御不便の多いこととは存じまするが、この区間は、東海道本線のうちで最も勾配の強い区間の連続した箇所でございまして、ここに駅を設けますことは、本線列車の輸送力に非常な影響を與えることになりますので、この点をよく研究いたさなければならないと存じております。 次に八六は、前の今須村の件と同様でございます。 次に八九の飯野村に停車場設置の請願でございます。北陸線生地、入善間は距離が八キロ一分でありまして、御要望の地点と生地間は三キロ二分、入善間は四キロ九分の箇所でございます。御要望のごとく、おもに農産物資を大量に扱う駅を設置しろということでございますと、車扱い荷物を取扱う設備を必要といたしますので、工事費に数百万円を要するばかりでなく、新駅に対する配置人員も十数倍を要しますので、ただいまの國鉄財政状況においては、急速に御要望に沿いかねるのではないかと考え、調査中であります。 その次に永山村地先に停車場設置の請願でございますが、これは宗谷線永山駅と、比布駅間との距離は七キロ八分になつております。御要望の地点は永山駅から二キロ六分、比布駅から五キロ二分でございまして、永山駅に付してはきわめて近距離でございますので、他のこの種の御百要望に比較いたしますと、いささか惠まれておると、言わざるを得ないかと信ずるのであります。從いまして、他にもいろいろこれ以上お困りの所から、駅の新設の御要望もあります次第でありますので、ただちに御要望に沿いかねる次第であります。 それから九二の伊予上灘、下灘両駅間に簡易停車場設置の請願でございますが、豫讃線の伊予上灘、下灘間は五キロ三分でございます。同所は伊予灘に面しました山の中を線路が走つており、急勾配線になつております。またきわめて急曲線の連続でございます。從いまして技術的に駅を設置することは、相当困難だろうと思うのでございます。さしあたり御要望に沿いかねることを御了承願いたいと思います。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次に同じく停車場設置でありますので、四三、布施市に城東貨物線の一般駅設置等に関する請願を議題といたします――紹介議員がおりませんから、政府の説明を求めます。
○石井説明員 城東貨物線、つまり片町線の放出駅から分岐して、関西本線の平野駅に参ります八キロ四分の貨物線で、電化の上、旅客列車、あるいは電車を運轉してもらいたいとの御要望は、常に拝聽いたしておるのでございまするが、御承知の通りこの線は東海道線と関西線との貨物短路線の一部をなしておるのでございまして、旅客列車の運轉を考慮して建設されたものではないのでございます。御要望に沿うためには、電車線の架線の架設をいたしますことはもちろん、線路もそれに適するように補強をいたさなければなりませんし、また放出または平野駅にいたしましても、相当大きな改良をしなければなりませんので、ただいまの予算の状態では、これは急速に御希望に沿い得ないと思うのでございます。しかしながら、これもこの辺におきまして、さような環状線の必要があるということは十分に考えられますので、なおよく研究をいたしたいと思つております。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第五〇、第五二、第五三、第六八、第七〇、第八一、第九四、これは急行列車の停車の請願、または列車の運轉開始関係の請願でありまして、同様趣旨のものでありますので、紹介議員が見えませんから、要旨の朗読を省略いたしまして、政府の説明を求めます。
○石井説明員 日程五〇は新潟縣の見附駅に急行列車を停車せよという御請願でございまするが、現在運轉いたしております急行列車の七〇一、及び七〇二という急行列車は、夜行でございまするが、これは今度の八月一日から行います時刻改正に際しましては、準急行列車といたしまして、見附駅に停車せしめる予定でございまするから、御要望に沿い得ると思うのでございます。 次は五二の松崎駅に準急列車停車の御請願でございまするが、山陰本線松崎駅に準急を停車せしめろというお話でございます。これは現在利用人員等を調査いたしましたところが、必ずしも少くはないという見込みもございまするので、近く停車せしめるようにいたすつもりでございます。 その次は秋田、上野間に定期の直通急行列車を増発せよという御請願でございます。御請願の趣旨は、奥羽線まわりでなくして、羽越線をまわつて急行列車を増発せよというお話でございまするが、現在では旅客の多いときには、秋田、新津の間に不定期の急行を動しておりまして、これをそのまま新津から上野行きの急行に連結して運轉しておりますから、ちようど直通の急行があるのと同じ結果になつておるのでございます。御請願の趣旨は、これで達せられているものと、われわれは存じておる次第でございます。 その次は陸羽東線及び西線に列車運轉復活の御請願でございます。陸羽東西両線の接続をよくいたしまして、仙台、秋田間に直通列車を運轉するようにという御趣旨でありますが、陸羽東線の旅客の大部分は、東北本線または奥羽本線からの旅客でありまして、陸羽西線の大部分は、奥羽本線または北越線からの旅客でありますので、おのおのこの方面の接続に重点を置いておりますために、直通の旅客に対しましては、多少御不便もあるかと思うのであります。しかしながら、ただいまのような列車回数では、この点御満足の行くように、両方ともうまく行くというわけには参りかねておるのでございますが、なおこの点については十分改善いたしたいと思います。仙台、酒田間の直通列車につきましては、ただいまのところ列車運轉系統、車両等の事情から考えまして、ちよつとごしんぼうを願わなければならないと存じておりまするが、なおよく研究いたしたいと思います。 次は七〇の指宿線列車増発の御請願でございます。指宿線の輸送力につきましては、しばしば御請願がありましたので、これを改善するために、かねて研究しておりましたが、車両の不足等で思うように改善できなかつたのでありまするけれども、これも近く行われる予定の時刻改正を機に、一往復程度の増強をはかるつもりで計画をいたしております。 次に八一の清水駅に停車回数増加の御請願でございますが、現在清水駅には急行の一列車、二列車、並びに五列車、六列車が停車しており、從つてこれ以上停車列車を増加せしめることは、他駅とのにらみ合いもあり、また鈍行列車が停車しておりますので、十分御要望には沿い得ておるものと私どもは考えておる次第でございます。 次は九四の仙台、酒田間直通列車運轉及び列車増発の御請願でございますが、先ほど陸羽東線、西線のときに申し上げましたのと同趣旨でありますから、これは省略いたします。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第六六、大高駅裏口に昇降口開設の請願、文書表番号第一三一九号、紹介議員川本末治君、紹介議員が見えませんので、趣旨弁明は省略いたしまして、政府の説明を求めることにいたします。
○石井説明員 東海道本線大高駅は、その利用者の半数以上が裏側の方に居住の方でありますので、駅の利用上、御不便の多いこととは存じておりまするが、本年度の工事予算並びに定員の事情から考えますと、ここ一年くらいは、ひとつごしんぼう願わなければならぬことと御了解を得たい次第でございます。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第二七三、伊那田島駅拡充の請願、文書表番号第一四六七号、今村忠助君紹介。これは先般政府の答弁を留保してあり、前の請願と同じ駅の設備改善拡張の請願でありますので、この機会に政府の御答弁をお願いいたしたいと思います。
○石井説明員 飯田線の伊那田島駅は、飯田線を政府において買收いたしました当時から、駅員無配置駅でございました。これに駅員を配置せられたいというのが請願の御趣旨でございますが、御承知のように本年度の定員が非常に圧縮されまして、現在駅員を配置いたしております駅も無配置にいたして、極力簡素な経営をしなければ、收支の改善はかることができないという状態でございますので、せつかくの御要望でございますが、しばらくごしんぼう願いたいと存ずる次第でございます。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 日程第六二、九州、四國連絡國営航路開設の請願、文書表番号第一二二二号、紹介議員小西英雄君。これも紹介議員が見えませんので、趣旨弁明を省略いたしまして、政府の説明を求むることといたします。
○石井説明員 九州、四國の連絡を強化するために、國営の航路を開設するということは、きわめて必要なことであると考えられておりますが、輸送力あるいはこれに配船いたします船舶、あるいは発着港の選定等、各方面にわたつていろいろの問題がありますので、ただいま慎重に研究中でございます。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 日程第三四、伊東線電車化に関する請願、文書表番号第一五四〇号、田中堯平君紹介。紹介議員がおりませんから、これも政府の説明を求めることといたします。
○石井説明員 伊東線の電車化についての御請願でございますが、これは五月十五日よりすでに実施いたしておりまして、従来列車が十三往復でございましたのを、電車にいたしまして十七往復といたしました。なおその上地元の御要望に沿うために東京駅からの直通列車――これは汽車のまま参るのでありますが、二往復を三往復にいたしました。そして輸送力もうラツシユのときは六両、常時は四両運轉しておりまして、実施後の実績もきわめて円滑に参つております。そういうわけで、開設の当初にあたりましては地元の方からの御陳情も御請願もございましたが、今日では円満に御了承願つて、円滑に運轉を開始いたしておるような実情でございますから、御了承願いたいと思います。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第六七、南薩鉄道に省線旅客車乘入の請願、文書表番号第一三二二号、紹介議員岩川與助君。同じく紹介議員が見えませんので、趣旨弁明は省略いたしまして、政府の説明を求めます。
○石井説明員 雨薩鉄道に省線旅客車の乘入れにつきましては、沿線旅客の通勤輸送確保のため、御要望に沿いまして、本年二月十九日から朝夕客車四両の直通運轉を実施いたしておりますので、御請願の御要望には沿い得ておると存ずる次第でございます。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第八七、第九五を議題といたします。いずれも紹介議員が見えませんので、趣旨弁明を省略して、政府の説明を求めることにいたします。
○石井説明員 日程第八七、三國線、全通促進の請願でありまするが、これは戰時中金津、三國港間を撤去いたしまして、その後終戰後の二十一年八月から金津、芦原間を復活したのでございまするが、芦原から先は京副電鉄がございまするので、京福電鉄線を利用して三國港まで運轉しておるのであります。御請願の趣旨は、三國港までこれを復活せよということでありまして、三國港の修復の現状並びに貨物の動き等を十分に研究いたしてみたいとは考えておりまするが、さしあたつて現在の三國と金津の連絡については、現状でほぼ御利用の利便には應じておるものと考えております。 第九五は仁方、掘江間航路存続及び運航改善に関する請願でございます。これは仁方、堀江航路が現在呉市の仁方についているのを山陽本線宮島口に直結して、山陽本線と豫讃線とをつなぐ航路にかえたいという私どもの計画がございます。これに対しまして、現在の仁方、堀江の航路をそのまま続けよう、並びに現在一船で一日一ないし二往復しかしていないのを、もう少し増せという御希望のようでありまするが、仁方は鉄道の連絡地点としては非常に不便なために、きわめて利用客も少いので、仁方を宮島口につけかえて山陽本線と直結いたすことが、かえつて、鉄道連絡線としての使命を増加いたし、かつ観光ルートをも形成いたすこととなりまするので、堀江、宮島航路をもつて仁方、堀江航路に轉換をはかりたいと考えて、ただいま研究いたしておる次第でございます。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第二〇五、第二四〇、第二五七を議題といたします。本請願に対しましては、すでに紹介議員より趣旨弁明は終つておりまするが、政府の答弁を留保いたしておりまするので、この際政府の説明を求めます。
○石井説明員 第二〇五の御浜離宮に國際観光ホテル建設の御請願でございまするが、これは東京都におけるホテルはほとんど接收されておりますので、本格的観光ホテルを東京に建設したいということでございまして、運輸省では急速打開をはかるために、公共事業費をもつて、二十三年、二十四年にわたつて予算を要求いたしたのでありまするが、御承知のように予算の縮減によつて、このホテルの建設が実現し得ない状態で、まことに遺憾に思つておる次第でございます。從いましてこの請願のように、半官半民のホテルを建設することは、今日の予算の状態では早急に望みがたいのでございまするが、民間自体において計画されるならば、これに対しまして資材の割当、融資のあつせん等に関しては、できるだけの御援助をいたしたいと考えております。なお御参考までに申し上げますと、東京都の選定した國有ホテル建設の用地のうちには、御請願の浜離宮は入つておらないようであります。 二四〇の堀江、宮島口間航路開設の請願でございまするが、これはただいまの反対請願の第九五号のときに御説明申し上げた通り、運輸省といたしましては、目下宮島口に基地を変更すべく計画いたしております。諸般の準備が整いますならば、設備いたすことを申し上げる次第でございます。 次に日程第二五七号の座光寺駅を元善光寺駅に改称の請願でございますが、駅名は大体現在あるところの地名をとるのが一番妥当でもございまするし、利用のためにも最も間違いがなく適切だと思います。從つて今日座光寺村に所在いたしておりまする座光寺駅につきましては、特別の事情のない限り、現駅名を存置いたしたいと考える次第であります。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第九八号を議題といたします。紹介議員が見えませんので、趣旨弁明を省略いたしまして、政府の説明を求めます。
○並木説明員 この墜道は北海道の膽振、日高、十勝をつなぐ冨内、御影間鉄道のうち、膽振、日高の國境に掘鑿中の延長一キロ六十メートルの墜道であります。この鉄道の現況から申し上げますと、富内、振内間は路盤工事が大部分竣工しておりますが、日振墜道の一部工事が未完成になつております。また振内、右左府間は線路の設計は済んでおりますが、まだ工事に着手いたしておりません。現在は宮内、振内間の工事区間も工事を中止いたしております。当局といたしましては、建設工事は、全面的に中止のやむを得ない実情にありますので、現在のわが國経済情勢では、さしあたつてこの墜道の工事再開は至難かと存じますが、経済情勢が好轉いたして参りましたならば、一日も早く完成いたしたいと存じております。なお沿線はクローム鉱及び林産資源が豊富でありますから、とりあえず鉄道の先行として、昭和十九年から宮内、千栄間に國営貨物自動車を運営して、資源の輸送に当つておる次第であります。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第一〇二、三陸鉄道敷設促進の請願外一件を議題といたします。紹介議員が見えませんので、趣旨弁明を省略いたしまして、政府の説明を求めることにいたします。
○並木説明員 この氣仙沼、石巻間延長約八十一キロのうち、氣仙沼、横山間は運輸系路並びに資源開発上の見地から、第六十九議会において、建設費予算に計上された氣仙沼、前谷地間鉄道の一部でありまして、氣仙沼、階上間延長約九キロは工事に着手いたしましたが、資材その他の関係から工事を中止いたしております。階上、津谷間延長約十三キロは線路の選定は済んでおりますが、工事着手には至つておりません。また津谷、横山間延長約三十三キロは選定未済区間であります。残余の横山、石巻間延長約二十六キロは、敷設法予定線にも該当いたしておらないのでありまして、当局といたしまして、目下建設線は全面的に中止のやむを得ない実情にありますので、急速に工事の再開、または新たに工事に着手することは困難であります。なお現在の建設線たる氣仙沼、前谷地間鉄道の終点前谷地を石巻に変更する件につきましては、調査いたしたことはありますが、両線についてなお比較研究しておりまして、まだ決定の段階には至つておりません。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第四七、西塩竈、北塩竈及び新松島駅の業務開始に関する請願、文書表第九三一号を議題といたします。紹介議員が見えませんので、趣旨弁明を省略して政府の説明を求めることといたします。
○石井説明員 これは東北本線の海岸まわり線の西塩竈、北塩竈及び新松島駅で旅客、貨物を取扱うようにという請願でございますが、この海岸まわりの線は、昭和十九年十二月利府、松島経由の線路に急勾配がありますので、東北本線の輸送力を増強するため開業した線でございます、その際運轉の必要上、北塩竈、新松島の二信号所を設けたのであります。この海岸通りの線は、その敷設の目的が急直行列車の輸送力増強にありますので、この途中に駅を設け、列車を停車させることは、東北本線に輸送力をつける目的に反しますので、現在のところ両信号所を駅に変更する計画はございません。なお仙石線西塩竈駅の駅舎の改築は、予算、資材などの関係をにらみ合せ実施したいと思いますが、早急に着手は困難と考えられます。
○關谷委員長代理 次は日程第一七八、石廊岬に國際ホテル建設の請願、文書表第四三四号を議題といたします。本請願は前に紹介議員より趣旨弁明があつたのでありまするが、政府の答弁が留保されておりましたので、この際政府の答弁を求めることにいたします。
○石井説明員 伊豆半島に外客用ホテルを建設することは、さきに観光事業審議会で策定した観光施設整備五箇年計画中、後期の計画に属しておりますが、石廊岬に建設するのがいいかどうかは、伊豆半島全体における観光ルート及びその他のホテル建設候補地ともにらみ合せて、決定しなければならないと考えております。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第四、港湾運送業独占反対に関する請願文書表第六九〇号。日程第五、市営バスの優先的許可に関する請願、文書表第七一三号。日程第一五、港湾連送業の独占化反対に関する請願外三件、文書表第一〇六八号。日程第一八、農業協同組合連合会に対する特定貸切貨物自動車運送業認可反対の請願、文書表第一〇八四号。日程第三三、新宿以西に都営自動車延長の請願、文書表第一五一三号。日程第三六、常滑運輸株式会社営業認可の請願、文書表第一六一五号。日程第三八、出石鉄道復活に関する請願、文書表第三六五号を議題といたします。各請願は陸運監理局関係でありまするが、紹介議員が見えませんので、一括して趣旨弁明を省略し、政府の説明を求めることといたします。
○小幡政府委員 四の港湾運送業独占反対に関する請願でありますが、港湾地帶における海陸連絡貨物の取扱い業務は、海陸接続の輸送を円滑にするとともに、他面國民の運送費負担が軽減されるように運営されることが、國民経済上望ましいことと存じます。 この見地から見ると、海陸連絡貨物の取扱いを営む企業体は、海と陸とを一貫して貨物の輸送に当り得るような事業であることが好ましいのであります。從つて、海陸両業者が現在の情勢下に、相互に割拠して、海と陸とに活動を極度に制限し、不便と経費の増嵩とを與えるように相なつては、好ましからぬことと思つております。行政運用の面においても、こうした方針に從つて処理して行きたい考えでありますから、事業者側も相互に円満な提携と了解のもとに、海陸連絡業務が円滑に運営されるようにお願いしたいと思うのであります。なおこの御請願は、日本通運株式会社の進出という面に対して、これを抑制してもらいたいという御希望がおありのことかと存じますが、私ども政府といたしましても、もちろんこの日本通運株式会社としての進出という面については、十分請願の趣旨を体しまして、日通がその強大な力で、独占的にやるようなことにならないように、注意いたしたいと考えております。 それから五の市営バスを優先的に許可してくれという問題でありますが、もちろん市において市民の生活利益を保護し、福利を増進することは、市存立の第一義であり、近時各般の施設がようやく民主的に拡充の道をたどりつつあります点は、請願の御説の通りであります。一般民衆の足という点におきまして、公共性の濃厚なバス事業の経営体が、公共團体である場合と、民間会社の場合とでは、それぞれの性格から考えましで、お互いに長所、短所を持つておりますけれども、免許ということになりますと、両者の間では別段優劣の差はつけておりません。請願せられております岐阜市において目下申請中のバス事業につきましては、道路運送法による手続に基きまして、ただいま道路運送委員会において事業の基本的必要性、合理性、緊要性等につきまして審議中であり、近く決定する予定であります。 それから一五は四と同じ趣旨のようでありますから、省略いたします。 それから一八の、農業協同組合に特定自動車を免許することに対する反対の御請願でありますが、昨年八月から縣農業協同組合連合会は、特定貨物自動車運送事業の免許申請を開始しまして、現在までに二十五都道府縣の連合会が免許されております。これは終戰後、國民の死活にかかる農山村生産物資の輸送を確保し、國民生活の安定をはかるためと、当時市町村農業会が農業團体法に基き、利用事業として自家用自動車を多数保有して輸送に当つていたが、昭和二十三年から施行されました道路運送法の規定と抵触する面が生じましたので、これを法規上も正当なものにするため免許の対象といたしたのであります。もちろん免許にあたりましては道路運送委員会に諮問いたしまして、公聽会を通じて公正な事実を求めて、道路運送法の規定する免許基準にも照し合せた上で、公正な免許をいたすことにしておるのであります。既存業者との間にいろいろな競走関係を生じますことは当然と思いますが、この関係を緩和いたしますため、従來の農業協同組合の実施しておりました輸送を対象として、使用車両につきましても、不明瞭なものがありますと、これを免許業者から排除する。また新たに増車するというようなことにつきましても、不当競争を惹起するおそれのあるようなものは認めないという方針をとりまして、既存業者と、この農業協同組合連合会のやります特定事業との間の輸送全体をながめまして、最も妥当な線に持つて行くように、政府の方針として調整を加えておるわけでございます。 次に三十三でありますが新宿以西に都営自動車延長の請願であります。このうちのまず第一の新宿、八王子間の請願であります。この新宿、八王子間は京王帝都電鉄と全線が並行しておりまするし、またこの京王帝都電鉄は八王子、立川間、新宿、下高井戸間は現在運行しておりまして、そのほかにも省線、自動車がある。こういうふうに既設交通機関の供給輸送力に大した不足があるようにも思えないのであります。また次の荻窪から青梅に至ります線でありますが、これは部分的に関東乘合とか、あるいは西武自動車、立川バスなどの既免許線がこれと接続しておるのでありまして、その間に運行を現在いたしておらぬところもありますが、必ずしも供給輸送力の不足があるとも言えないと思うのであります。省線の中央線ももちろんこれと並行して走つておるという情勢にあるのであります。そういうふうなわけで、この二線につきましては、すでに中央道路運送委員会の方にも諮問をいたしておりますが、中央道路運送委員会でも一方に請願のような趣旨も認めながらも、一方においては今申し上げたような既存の交通機関との競争関係というような点も考慮いたしまして、まだはつきりとした結論に到達していないようであります。しかし相当古い御陳情でもあるし、このままあまり長くほつておけませんから、近く道路運送委員会の方でも解決するように申しておりますので、やがて解決を見ることと思つております。それから最後の新宿、武藏境間のバスの問題でありますが、これは既存業者と全線並行しておるということが言えるのでありまして、すなわち新宿、吉祥寺間は京王帝都電鉄の経営しております京王線と井之頭線、ともに電車でありますが、これがあり、また新宿、松原間には京王バス線、吉祥寺、武藏境間には武藏乘合バスがあり、そのほかにも省の中央線があるというわけで、供給輸送力は一應充足されておるというように見ることができると思うのであります。そういう意味から申しまして、ほんとうにこの申請が基本的な必要性があるかどうかということを、さらに詳しく檢討する必要があるかと思います。本件につきましては、早急に中央道路運送委員会の方に諮問をいたしまして、その答申を待つて決定いたしたいと思います。 それから三六の常滑運輸株式会社に営業を認可してくれという請願であります。この申請理由は、名古屋鉄道線の常滑ほか三駅の小運送貨物の取扱い能力を拡充しようというのでありまするが、この申請者の月間取扱い数量は大体一万二千トンでありまして、うち集荷配達を必要とするものは約四千五百トン程度であります。現在の運搬具といたしまして荷車が十、荷牛馬車が十七、リヤカー十四を所有しておりまして、そのほかに荷車十二を傭車しており、その上の不足輸送力は貨物自動車を傭車してやつておるような状態であります。運輸省といたしましては、輸送力の大部分を傭車によつているという不便を考慮いたしまして、強大な輸送力をもつて、一部輸送力の増強をすることも必要であるという点は認めておるのでありまするが、現在不十分ながら一應の輸送力のあるところに、一氣に普通車を三両、小型車を二両という新しい免許を認めますることは、輸送力の過剰を來して、不当な競争を引起すおそれがあるというふうにも考えられるのでありまして、道路運送委員会からその意味をもつて、十二月の十五日付をもちまして却下の答申があつて、さように決定をいたしたようなわけであります。 それから三十八の出石鉄道の復活に関する請願でございますが、御承知の通りに戰爭中比較的不要と認められまする鉄道を撤去いたしまして、これを他の有効な方面に使うということで、私設鉄道におきましても五十九線、二百四十キロの路線を現実に回收轉用をいたしたのであります。政府としましては終戰後これらの撤去いたしました路線は、なるべくすみやかにこれが回復をはかつてやるべきであると考えまして、その点の努力をいたして参つたのでありまするが、今日までのところ、大体一割程度のものがすでに復旧をいたしまして、その他工事中のもの、あるいは申請中のものというようなものも、相当あるのであります。出石鉄道に対しましても、何とか早くその復活ができまするように、努力をいたしたいつもりでありますが、何分にも特に経済九原則の実施以來、とりわけ資材の面に大きな制約を受けまして、はかばかしく参つていないのであります。しかし当出石鉄道に対しましては、撤去後のこれに対する買收費の支拂い等におきましても、非常にお氣の毒な形になつておりまするし、また鉄道自身の産業開発上、地方交通上の必要性というものも認められますので、省といたしましては、できるだけ資材その他の方面に應援をいたしまして、なるべく早くこの鉄道が復旧いたしまするよう、御請願の趣旨に沿うべく努力をいたしたいと考えております。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第二七、鹿兒島縣下の離島航路に國庫補助増額の請願を議題といたします。紹介議員が見えませんので、趣旨弁明を省略いたしまして、政府の説明を求めることにいたします。
○岡田(修)政府委員 請願の趣旨は、鹿兒島縣下の離島航路に対し、現在大阪商船、九州商船等の船会社が、航路の維持に当つておりますが、これが非常に赤字で、経営困難に陥つておる。それに対する國庫補助金が非常に少いので、増額を願いたいという事柄でございます。私ども政府側におきましても、離島民の民生安定という点からいたしまして、離島に対する交通路の確保改善ということの重要性を認めまして、國庫補助の増額を考えておるのでございまするが、本年度におきましては、残念ながら國庫補助に対する根拠法規というものがございませんので、目下のところ全額削除のうき目を見ておるのであります。しかしただいま國会で御審議を願つてありまする海上運送法案が成立いたしまするならば、離島航路に対する補助の根拠規定を含んでありまするので、それが成立のあかつきにおきまして、もう一度それらの離島航路に対する補助額の復活を実施したい。かように考えておる次第でございまして、できる限り早く請願の趣旨に沿うよう努めるつもりであります。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第一三、並びに第三二は同じ請願でありまするので、一括して議題といたします。日程第一三、土々呂港改修に関する請願を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。
○佐藤重遠君 簡單に御紹介申し上げます。土々呂港と申しまするのは、日向灘における北部の唯一の良港なのであります。非常に漁業の盛んな地域でありますし、また中部、阪神方面への貨物輸送の開港として、非常に重要な地位にあるのであります。そういう関係で、最近には國立の水産試験場なども起されましたし、南九州の東海岸における重要な港湾でありまするが、この数年間、特に戰時中浚渫をする余裕を與えられなかつたために、だんだん砂が積りまして、困つておるわけなのであります。これを至急に浚渫していただいて、なお必要なその他の施設を加えていただきたいというのが、この請願の趣旨なのであります。大体宮崎縣は御案内の通り陸路交通が非常に不便でありますので、中央から離れております関係上、もう一つは政治力の貧困と申しまするか、そういうような事情がありましたために、そういう國策をもつてする仕事が、たいへん遅れがちであつたのであります。この請願に出ておりまする土々呂港のごときもその一つなのでありますが、どうかひとつ本委員会においてはこれを御救済くださいまして、請願の採択をされまするようにお願いいたします。
○關谷委員長代理 本請願に対しましては政府委員が見えておりませんので、答弁は留保いたしまして、追つてその答弁を求むることにいたします。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次は日程第一、第二、第三、第六、第七、第九、第一一、第一二、第二四、第三一を一括して議題といたします。いずれも電化に関する請願でありまするが、紹介議員が見えておりませんので、趣旨弁明を省略いたしまして、政府の説明を求むることといたします。
○並木説明員 御請願の全部は約十五ございまするが、全般的に一應御説明申し上げまして、あと個々の問題に移りたいと思います。御承知の通り電化というものは、今日の石炭節約の上から申しまして、日本の國家資源の点から申しまして、御請願のように非常に強い要望があるのでございますが、御承知の通り鉄道におきましても予算が極度に節減せられまして、本年度におきましては、残念ながら新規路線に対するところの電化の計画は、全部切られたのであります。それで二十四年度におきましては、電化といたしましては昨年度からの継続工事の東海道の一部、それから福島、米澤間、あるいは常磐線の一部の継続工事にとどまる予算を配付されましたので、新規区間に対するところの電化は全然認められないような実情にありますが、請願の御趣旨はまことにごもつともでありますので、われわれの方としましては一線でもやりたいと存ずるのでありますが、予算上残念ながらすぐ着手できないような状態になつております。 第一の石巻、女川間約十七キロの電化につきましては、省といたしましては御承知の通り優先的に幹線の電化というところに重点を置いておるような関係上、予算、資材が節減せられまして、すみやかに工事を実施するということは、まことに困難な状態になつております。 それから請願第二の片町線活線の問題であります。四條畷、木津間は約三二・一キロの電化でありますが、現在この線区の輸送状況その他の実情を勘案いたしますと、地方事情としまして、まことにこの御請願の通りでありまして、当然考慮されなければならぬ区間でありますが、省といたしましては、優先的に東海道幹線電化に一應かかつております関係上、予算、資材に制限されますため、目下のところ、すみやかに工事を実施することは困難な状態にありますので、いろいろな隘路を打開いたしまして、なるべく早い機会に電化をしたいと考えておる次第でございます。 請願の第三、これは常磐線松戸、取手間二一・七キロの電車運轉の問題でありますが、本年の五月完成の予定にありまして、大体松戸、取手間は、この六月一日に開通式を見ることになつておるのでございます。それから取手、平間の百七十四キロでありますが、これの電化は、現在この線区の輸送状況その他の実情を勘案しますれば、考慮される区間でありますけれども、先ほど総括的に御説明しましたように、予算、資材その他に制限されまして、目下のところ、すみやかに工事を実施することは困難な状態になつております。なお土浦までの電化につきましては、目下調査中なのでございます。 それから請願第六でございますが、これは岐阜、名古屋を中心といたしました高山線、岐阜、富山間の二二五・八キロ及び中央線の名古屋、塩尻間の一七五・一キロの電化につきましては、現在この線区の輸送状況その他を勘案しますれば、当然よく考慮されるべきでありますが、省といたしましては、健先的に主要幹線電化の必要もありまして、予算、資材その他の現下の情勢に制限されまして、目下のところ、すみやかに工事を実施することは困難な状態になつております。 請願の第七でございますが、仙山線の仙台、山形間の六二・八キロの電化につきましては、現在この線区の輸送状況その他の事情を勘案いたしますれば、地方事情として当然考慮さるべき区間であります。特に現在あの一部を電化しておりますので、それを延長すればよいというような、まことに優先的事情になつておりますが、先ほど來申しました通り、幹線電化の方に一應重点を置いている関係上、予算、資材も制限されますので、目下のところ、すみやかに工事を実施することが困難な情勢になつております。 請願の九でございますが、東海道線の浜松、米原間の一八八・八キロの電化につきましては、本年の五月静岡、浜松間が電化工事を完成する予定であります。特に静岡、浜松間は五月二十九日に開通式を挙行することになつております。先ほど來申しましたように、本年度は最初の計画におきましては、浜松、米原をやる予定であつたのでありますが、この経済九原則方面から抑えられまして、残念ながらこれが一應予算面から落ちたような状態であります。しかしこれは省の電化といたしましては、一應最も重点的の線区になつております関係上、特に輸送量の非常に頻繁な区間で、それに伴うところの石炭の節約という問題もあるのでありまして、この点につきましては、あらゆる隘路を打開しまして、最も早い機会に優先的に電化をいたしたいと考えている次第であります。
○關谷委員長代理 日程第一一につきましては、紹介議員がお見えになりましたので、御説明をお願いして、そのあとに答弁をお願いすることにいたします。 日程第二につきまして紹介議員の御説明を願います。周東英雄君。
○周東英雄君 ちよつと私から説明をいたします。小野田港、小野田両駅間の電化についての請願であります。詳しいことは請願文書にありますが、御承知の通り小野田市と宇部市というものをつなぐ線路であります。これは旧宇部西線と小野田線とを一緒にして今の省線になつておるわけであります。実は小野田市と宇部市との間に大工業会社が十以上ございまして、非常な工業地帶であることは御承知の通りであります。從つてその間における乘降客並びに貨物の輸送量が莫大に上つておることは御承知の通りであります。しかるところ、昭和十八年に合併して省線になつたのでありますが、実は今日は、その当時と同じように宇部西線であつた方面は電車であります。小野田線の方面はガソリン・カーであります。從つてその間において今日依然として乘りかえをして行かなければならぬようなかつこうになつております。しかも電車の回数は一日二十往復、四十車が動いております。ところが、ガソリン・カーで動いておる旧小野田線なるものは、一日十二往復わずかに十七両が動いておるにすぎません。從つて同じ分量の乘降客、非常な多量の貨物の輸送に関して、いまだその間の乘りかえをやらなければならぬというような状況でありまして、混雑その極に達しております。これは運輸省の方でよく御存じのはずだと思いますが、そういう状況でありまして、その間の接着点を早く電化していただきたい、こういうことであつて、事情は十分認められるものだと私は考えます。しからば電化について非常に困難を伴うかというと、困難はないようであります。距離としてはわずかに五キロの短かい距離であります。しかも新しく電力設備に関する特殊な設備はいらないようでありまして、大体六百ボルトくらいのを千五百ボルトに上げてもらえばいいのでありまして、特に変電所などの設置もいらないようであります。しかも電化による附帶設備なり、建設物等の用地は、地元の官民が協力いたしまして、容易に解決することになつておりますし、車両にいたしましても、宇部西線の方を通つておる二十往復、四十車両を、そのまま延長して参れば済むわけであります。何らこれに対しての障害はないと思いますので、どうか至急にこれを電化していただきたい。電化といいますか、延ばしてもらいたいということであります。そういたしますと、セメント、肥料あるいは石炭等の工業地帶における貨物輸送について、非常に敏速かつ能率的に動きますし、この間に勤務しておるところの勤労者諸君にも、非常な便宜になつて來ると思います。今日かくのごとき状態にありますために、乘りかえを避けて、自轉車とか何とかで遠い所を迂回してまわらなければならぬという乘客が、全部乘るわけであります。そういう意味から、收入も上りますし、貨物輸送量も現在よりも上ると考えております。大体よく事情は御承知と思いますが、至急にお願いをいたしたいという請願であります。
○並木説明員 ただいまの御請願の御説明通りに、非常にごもつともな区間であるのでありまして、しかも、小野田及び小野田港間というものは約四・六キロで、御請願の上から見ますと、まことに簡單な区間のような感じを與えるのであります。しかし先ほどから申し上げましたように、新電化区間が、本年度予算においてゼロに切られたので、現在のところ、これをすぐ着手するというような実情にはなつておらないのであります。ただ私の方といたしましては、問題はいわゆる電化運轉ではありませんで、電車の問題である。つまりわずかのところを延ばせば、その点で輸送收入方面が非常に見られるというような点もありますので、この点につきましては、すみやかに工事に着手することはできませんが、特にこの点につきましては調査を進めることにいたしたいと思います。
○關谷委員長代理 続いて日程第一二、第二四、第三一について政府の答弁を求めます。
○並木説明員 中央線の名古屋、中津川間沿線の電化の問題でございまするが、この名古屋、中津川間百七九・九キロの電化につきましては、現在この線路の輸送状況その他を勘案いたしますと、当然考慮さるべき線区でありますが、先ほど來申しましたような実情にありまして、予算、資材を制約されますので、目下のところ、すみやかに工事に着手することは困難な実情にあるわけであります。 請願の二十四でございますが、御殿場線の國府津、沼津間六〇・二キロの電化につきましては、この線区は元東海道本線といたしまして、使用されたところでもありまして、現在の輸送状況その他を勘案いたしますれば、地方事情といたしまして、当然考慮さるべき線区でありますし、また東海道本線に次いでの一つの重要路線として考えられるから、優先的に電化の必要もありますので、この御請願の趣旨に沿つてやりたいのはやまやまでありますが、御承知の通り、予算が大幅に削減されまして、その関係上この予算並びに資材面において、相互きゆうくつな事情に追い込まれましたので、目下のところ、すみやかにこの電化工事に着手することができないような困難な状態にあるのであります。 それから三十一の國鉄電化促進及び電氣機関車工業の存続についての問題であります。これは國鉄電化が、石炭の節約によりまして、わが國の経済復興に寄與するところはまことに大きく、かつ國鉄自体といたしましても石炭費の節減と輸送力の増強によつて、著しい経営の合理化をはかることができるのでありまして、この原則によりまして運輸省におきましては、いわゆる國鉄審議会を設けまして、國鉄の電化に対しまして、促進的の審議を進めて参つたのでありますが、一方國鉄に二十四年度許されましたところの資金、資材、いわゆる電氣機関車の製造能力関係を考慮いたしまして、電化工事の時期及び速度等を策定したのでありますけれども、この二十四年度になりまして、予算が極端に節減されました関係上、遺憾ながらこの五箇年計画を実行する運びに至らなかつたのであります。現在におきましては、この電化促進に対しまして、いかにしたらよいかということを、あらゆる関係方面と、その対策について考究中であります。また同時にこの電化について、各方面に十分な御認識を得てもらうように、われわれといたしましても目下奔走中でございます。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 日程第五六、第五七は運賃値上げ関係の請願でありまして、すでに先般國会で決定になつておりますので、省略することといたします。なお地方鉄道の拂下げの関係の請願につきましては、昨日本委員会におきまして関係議案の議決がなされたのでありますので、これらは省略することにいたします。なお日程第六〇、運賃値上げに関する公聽会開催の請願は、すでに運賃値上げが決定いたしておりますので、これも省略することといたします。なお他の請願につきましては、関係の政府委員がまだ見えておりませんので、次会に譲ることにいたします。 ―――――――――――――
○關谷委員長代理 次に陳情書の審査に入ります。
○高橋(定)委員 陳情書の取扱いについて動議を提出いたします。本委員会に送付になつております陳情書は全部で七十二件の多数に上つておりますが、これらは大体において今までの各請願の趣旨と同様であると思われますので、これらの陳情の趣旨は十分に承りおきまして、今後の運輸委員会の審査に、十分それらの趣旨を反映せしめるように努力して行かれることにして、これらの陳情書は、委員会において了承することにしていただきたいと思います。
○關谷委員長代理 高橋君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○關谷委員長代理 御異議なしと認めまして、高橋君の動議の通りに決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十六分散会