運輸委員会 第18号
- 発言数
- 68 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1949/05/13
会議録
○岡村委員長代理 これより会議を開きます。 まず、請願の日程第八、大島燈台を國営に昇格の請願、内海安吉君紹介、文書表第二九六号を議題といたします。提案理由を關谷委員からかわつて御説明を願います。
○關谷委員 本請願の要旨は宮城縣大島燈台は金華山沖の漁場を据え、氣仙沼港へ出入する船舶はますます増加しつつあるが、その規模がきわめて小さく、設備は不完全で、しかも濃霧地帯であるため、燈台しての機能をほとんど発揮できない状態である。ついては該燈台を國営に昇格の上、三連式せん光燈台に改め、受信機探知所を設置しかつ電話を架設されたいというのであります。政府委員の答弁を得たいと存じますとともに、委員各位の御賛同を得たいと存じます。
○市川説明員 お答えを申し上げます。大島燈台はすでに、昭和二十四年の当初より國営になつております。なおこの施設の改善につきましては、本年度は予算の関係上、むずかしいのでございますが、できるだけ早く御希望に沿うように努力いたします。
○岡村委員長代理 質問はありませんか――なければ、次に移ります。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 では次に日程第一二、高岡市の海難救助船建造費國庫補助の請願、内藤友明君紹介、文書表第三一四号、紹介議員にかわつて、關谷委員に御説明を願います。
○關谷委員 本請願の要旨は、富山縣高岡市新湊は船舶の出入りが多い反面、地理的悪條件と特異の気象事情のため、水難事故が増加の傾向にあるので、さきに帝國水難救済会では救助船を該港に常備していたが、多年の使用により腐朽したので廃船とし、以来救助船の設備を欠くに至つたが、市財政上その新造船計画は実行困難であるから、海難の防除と漁業者の増産意欲高揚のため、建造費に対し国庫補助されたいというのであります。当局の御説明を願いたいと同時に委員各位の御賛同を得たいと存じます。
○大久保政府委員 ただいまの御請願に対してお答えいたします。今年度における水難救済会に対する國庫の補助は百万円でございまして、これではとうてい水難救済事業の整備拡充は困難である。かように存ずる次第であります。海上保安廳といたしましては、海上保安廳所属の船艇を配備いたす上におきまして、高岡方面の警戒に十分任じ得るような措置を今後とも考究いたしますとともに、水難救済会の強化にも十分力を注ぎまして、極力同方面の海難救助態勢が整備せられるように、努力いたすつもりでございます。
○岡村委員長代理 これに対して何か質問ありませんか。質問がないようでありますから、次に移ります。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 日程第二一、台ケ鼻に國営燈台設置の請願、渡邊良夫君紹介、第三四四号を議題といたします。紹介議員にかわつて關谷君から説明していただきます。
○關谷委員 本請願の要旨は新潟縣佐渡郡二見港と相川港との間は、重要物資の輸送航路として船舶の航行がはげしいが、台ヶ鼻沖合双股岩附近はエグリその他の岩礁点在しているため、船舶の危險海域となつており、特に濃霧、吹雪、豪雨等の場合は対岸澤岬の燈台も望めず、遭難する船舶が多い。ついては台ヶ鼻に國営燈台を設置されたいというの、あります。当局の御説明を承りたいと同時に、委員各位の御賛同を得たいと思います。
○市川説明員 御請願の御趣旨ごもつともでありまして、当局としてもその必要性を痛感いたしまして、本年度は四百二十万円ほどの予算の要求をいたしたのでございますが、公共事業費の減額によりまして、遂に本年度は実現することができなかつたのでございます。明年度においては、できる限りの努力をいたしまして、実現をはかりたいと考えております。
○岡村委員長代理 質疑はありませんか、――ないようですから、次に移ります。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 日程第八二 機帆船海運政策に関する請願、岡村利右衞門君外一名紹介、文書表番号第八四三号、關谷委員から説明していただきます。
○關谷委員 紹介議員の一人といたしまして御説明申し上げます。これは大体機帆船の海運政策に関する請願でありますが、第一に現在海陸運賃が非常にアンバランスな状態にありますので、これを調整いたしまして、そうして、公正なる競争を行うようにお願いしたいことが第一点、第二は重要物資輸送に必要なる中央機帆船用の燃料が、現在五月から半減されておるようなことでありまして、かくのごときことでありましては、運賃のアンバランス及び燃料不足によりまして、機帆船が壊滅状態に陥りますので、これを救済すべく運賃の調整並びに燃料の増配をお願いしたいというのがこの請願の要旨であります。政府当局の御意見を伺いたいと存じます。と同時に委員各位の御賛成を得たいと存じます。
○秋山政府委員 請願の御趣旨はまことにごもつともでございまして、政府当局としては、常にこの方向に対して努力を怠らなかつたところでございますが、事態はますます緊急性を加えておりますので、今後とも一層努力をいたしまして、請願の御趣旨達成に努めたいと思います。
○岡村委員長代理 質疑はありませんか。質疑がないようでありますから次に移ります。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 次は日程第七八、大黒島燈台に霧笛信号設置の請願、伊藤郷一君紹介、文書表番号第八〇六号を議題といたします。紹介議員にかわつて関谷君から説明していただきます。
○關谷委員 厚岸港は、本道における屈指の天恵的良港として、前面澎湃たる無限の漁場太平洋を控え、從つて千島を失陷した今日、唯一の漁商港並びに避難港として、当港を根拠地とする沖合い漁業の進歩は著しき発展を遂げ、さけ、ます、まぐろ、いわし、等の夜間漁業の勃興に伴い、夜間の航行いよいよ頻繁を加えるに至りました。ことに北方鎖鑰の枢要たる位置を占むる本港の、港口を扼する大黒島の対岸尻羽岬東端の暗礁は、蜿蜒匍匐二マイル余にわたり、かつまた春夏秋冬、風雨雪等に際会せんか、ほとんど航路を閉鎖し、全然船舶の自由を失わしめ、座礁、衝突等の悲運の災厄を惹起すること少からず、ちなみに昭和十三年六月以降、昭和二十三年八月までの十年間における大黒島沖合い出漁漁船及び汽船の遭難件数は、別紙調書の通り三十件に及び、毎年平均二件ないし三件の多きを数える実情であり、本年に入つてすでに四件を数える。これひとり本町漁業者の不幸にとどまらず、一般海運界の大脅威であり、ひいては國家の大損失であり、まことに遺憾とするところにして、実に霧笛信号を併置するは刻下の焦眉の急務であります。何とぞ大黒島燈台に霧笛信号を設置せられんことをお願いいたします。当局の説明並びに委員各位の御賛同をお願いいたします。
○市川説明員 御請願の御趣旨ごもつともでございますが、ただいまのところ財政状態などから勘案いたしまして、ただちに着手する予定はございませんが、でき得る限り早期に実現したいと考えております。
○岡村委員長代理 質疑はございませんか。ないようでありますから、次に移ります。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 日程第九、油津港の修築及び重要港湾に編入促進の請願、田中不破三君外五名紹介、文書表番号第三〇一号を議題といたします。紹介議員にかわつて關谷君から説明していただきます。
○關谷委員 本請願の要旨は、宮崎縣南那珂郡油津港は、昭和二十二年以来修築工事を施行中であるが、資材その他の関係で施工上不十分なところがあり、またこれが完成のあかつきには、縣南地方の産業開発の拠点として、その重要性はいよいよ増大されるものと信ずるから、すみやかに該港の完全な修築と重要港湾に編入を要望するというのであります。当局の御説明並びに委員各位の御賛同を得たいと存じます。
○天埜説明員 油津港は宮崎縣南部における林産物、水産物等、天然資源開発のため重要な港湾である。本港がその機能を最大に発揮するためには、防波堤を延長し港内の静穏をはかり、また大型船用公共岸壁の築造、道路の補修及び鉄道の延長等の整備をはからねばならぬのであります。このため本港の五箇年計画を立て、昭和二十四年度においては防災工事として防波堤嵩上げ、維持工事として、防舷材補修及び浚渫を実施するようにいたしております。重要港湾編入につきましては、近く港湾法が制定される見込みでありますので、その機会に別途の観点から、全港湾を再檢討することとなりますので、その際あらためて研究したいと考えます。
○岡村委員長代理 質問はありませんか。ないようでありますから次に移ります。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 日程第二二、二見港を重要港湾に編入並びに修築の請願、渡邊良夫君紹介、文書表番号第三四六号を議題といたします。
○關谷委員 本請願の要旨は、新潟縣佐渡郡二見港は天恵の良港であり、給水地としても絶好の立地條件を有しており、逐年取扱い貨物が増加しているが、施設に欠くところがあるので、その機能を十分に発揮することができない。ついては該港を重要港湾に編入されるとともに防波堤を築設されたいというのであります。当局の御説明並びに委員諸君の御賛同を得たいと存じます。
○天埜説明員 二見港を重要港湾に編入せられたいという請願でございますが、これは指定港湾に編入しろという御趣旨のように思われます。この指定港湾の選定につきましては、なお調査をしておりますので、愼重に調査の上決定するようにいたしたいこういうふうに考えます。また二見港の港湾修築につきましては、指定港湾編入後に具体的な計画を立てまして、財政の許す範囲において実現するように善処したい、こういうふうに考えております。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 それでは次は日程第四八、千年村を機帆船補油地に指定の請願、田中堯平君外一名紹介、文書表第五九号を議題といたします。紹介議員田中堯平君の説明を求めます。
○田中(堯)委員 請願の趣旨は、石炭輸送に対し機帆船に絶対必要である燃料油の補油問題でございます。戰時中より石炭積地にて全量補油制が実施せられ、今日に至つておりますが、機帆船運航業者としては、石炭積地補油制はあらゆる面において、不便、不自由であるにかかわらず、今日までがまんをじて運航に当つております。その一例を示しますと、石炭積込みと同時に、出帆の準備にとりかかり、第一に天候を見定め、第二に潮流の関係と自船の速力を計算し、海峡を乗り切ることを考えるのでございますが、燃料補油地の関係上、その計画が全然立たない、補油後右の計画を立てねばならぬので、補油地において順調に補油できたとしても、一日はむだができ、天候の都合では一週間それ以上の日時をむだにすることが多多あり、補油地を瀬戸内地区にて補油できるとすれば、補油時間は一時間も要しないことになり、また天候の影響もなく、航海も能率的であり、安心して航海ができ得るのでございます。また石炭積地全量補油制のため、燃料油船内受入れ設備の困難とともに船員の苦労一方ならぬものがあるのでございます。右は一例でございますが、積地補油制につき種々不便と不自由、困難がございますので、われわれ機帆船運航業者の実情を御理解くださいまして、瀬戸内地区にて補抽でき得るように、御処置くださるよう、切にお願いする次第であります。 以上が請願の趣旨でありますが、何とぞ政府の御答弁をいただき、委員諸氏の御賛成をお願いしたいと思います。
○秋山政府委員 ただいまの請願の御趣旨は、石炭輸送の船が大体全部積地補油をいたしておりますのを、他の航路途中におきましても、随所に補給できるように、特に千年村は非常に適当な地であるから、まずこの辺で補油のできるようにいたしたいこういうこどであろうと存ずる次第であります。石油の補油につきましては、実は切符の発行と現物の配給とをうまく合せなければならぬような関係になつておりますので、切符の発行元であります積地で補油をするということが、現物の配給上最も便宜であるというのと、もう一つ石炭につきましては、片荷輸送をもつぱら強制いたしております。つまり石炭輸送の確保のために片荷輸送を強化いたしまして、揚地であきました船は、ただちに積地に回船をするという方法をとつております。両方の理由から積地補油をやつておるのであります。しかしながら石油の配給統制に関する機構も変革されることになつておりますので、それらの事情ともにらみ合せまして、もし発券と現物補油との関係が一致できるような方法がございますれば、陳情の御趣旨に沿うようにしたいと思うのでありますが、目下この関係につきましては、研究中でございますので、その御趣旨をできるだけくみまして、善処いたしたいと存じております。
○田中(堯)委員 石炭積地で切符を出すということは、なるほど石炭を積むといつて、実はいろいろ別のものを積んだりするおそれがあるので、石炭と発券とをチエツクするという制度になつておるのだと思いますが、本件のお願いでは、当券はもちろん石炭積地でなされてけつことであります。ただその切符さえ持つておれば、便利な所で、石油をもらうことができるようにしてもらいたいというのでありまして、ひとつ千年村区域で石油の配給の設備もあるようですから、そこで石油の配給を受けることができるようにしていただきたいということであつて、それほどむずかしいことではないように思うのであります。ひとつできる限りの御配慮をお願いいたしたいと思うのであります。
○岡村委員長代理 それでは一時請願の方は、この程度でやめることにいたします。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 次に航路標識法案を議題とし、その審査を進めます。質議があれば、発言を許します。
○關谷委員 この表によりますと、全國に燈台や坐標が九百三十四ほどあるということになつておるのでありますが、このうちで戰災にあつて破壊せられたものがどのくらいあるのか。また破壊せられたものの復旧状況、そうして将来の復旧計画に要する経費がどのくらいいるのか。御説明願いたい思います。
○市川説明員 戰爭で災害を受けましたものは、從來から海上保安廳が所管しておりますもののうち、合計いたしまして百十三ございます。それから海上保安廳次外のものが管理しておりますものは、百九十が戦爭でその機能を失つたのでございます。今月まで海上保安廳の手によりまして復旧いたしましたものは、合計いたしまして百七十一ございます。その他も本年度におきまして大部分復旧する予定でございまして、二十五年には約七つ残すだけでございます。しかしこれらのものも仮の燈火をつけまして、一應の復旧は全部できておるわけでございます。そのほか海上保安廳以外のものが持つておりました航路標識は、現在までに復旧したものが四十六基ございまして、その残りがただいまその機能を喪失しておりますが、これも大部分本年度から海上保安廳の手に移りまして、海上保安廳の手におきまして、本年度中に復旧を終る予定になつております。それからこれに要する経費という御質問でございますが、本年度におきましては一億円余の経費をもちまして燈台の復旧をやります。それから今申しました地方から本年海上保安廳に移つて参りましたものの復旧につきましては、約四千万円程度をかけまして、本年度の復旧をやるつもりでございます。来年度は約七つの航路標識でございますので、ちよつと今計算はいたしておりませんが、大体二、三千万円程度で全部の復旧を終れるのではないかと考えております。
○關谷委員 その燈台でありますが、燭光による区別がこの表に出ておりますが、あれは重要性において、一等、二等、三等というような区別があるのでありますか。
○市川説明員 その等級は、必ずしも重要性につきまして、等級をつけているのではございませんで、これは国際的に統一されておりまして、焦点距離によりまして一等、二等の区別がついております。たとえば一等の燈台と言いますのは、焦点距離が九百二十ミリメートルであるとかいつたようになつておるのでございまして、いわば燈台の大きさといいますか、レンズの大きさによつて、一等、二等という区別がついておるのでありまして、小さいもので、等級の低いものであつても、利用度においては一等とかわらないというものもあるのでございます。
○田中(堯)委員 從來の航路標識に関する規定が非常に古いものであることは私どもよくわかつておりますが、さて今度の改正法の趣旨は、結局するところ海上保安廳の権限が非常に拡大をされて、從來相当自由にやられておつた航路標識関係が、たいへん束縛を受けることになるのでありますが、そこでお尋ねしたいことは、從來のままであつて、いろいろな不都合、事故その他が起きたために、こういうふうな法案が出たのであろうと思いますので、その実例をなるべく詳しく御説明願いたいと思うのです。從來の通りであつてはどういう不都合が生ずる、どういう事故が事実あつたということについて、御説明を願いたい。
○市川説明員 ただいまの御質問でございますが、海上保安廳が原則的にやるということを、今回の法律によりまして確立していただくわけでございますが、從來航路標識の事務は、政府がこれを行うという航路標識條例によつておりまして、政府が国家事務として、航路標識事務を行つておつたのでございます。ただ縣がこれを行う場合は、運輸大臣の特別の許可がいるというようになつておつたのでございますが、今回もその点につきましては、趣旨はあまり違つてないのでございまして、プライベートのもので、たとえば漁業会等が御自身でおやりになるものにつきましては、この法案の第二條にありますように、その目的のみに関係し、一般航海船舶の安全にあまり関係のないものにつきましては、從來通り、漁業会その他のプライベートのものによつて、やつていただいてけつこうであるるという趣旨でございます。それから先ほど關谷委員の御質問のときに申しましたように、地方廳がおやりになつておる航路標識につきましては、その戦災の復旧が地方財政の逼迫から非常に遅れておりまして、この点が一般航海の安全を阻害しておる点がございますので、本法によりましても、海上保安廳が原則としてこれをやる限度をつくりまして、できるだけこういう一般の航海の安全に関係あるものについては、國費でこれをやつて行きたい、かような趣旨でございまして、別段從來とは、根本的な立場がかわつていないのじやないかと考えるのでございます。
○關谷委員 要塞地帯等の関係で、戦時中にはどうしても必要欠くべからざるものであつても、そこへは設置させなかつたというふうなものがありますので、それあたりは、聞くところによりますと、新設を許可しないというふうなことになつておると聞くのであります。そういうふうなものも、その重要性を十分に認識せしめたならば、その筋の了解も得られるのではないかと思うのでありますが、そういうふうなことをどの程度折衝されたことがあるか。なおまた重要なもので、從來なかつた所に、そういう要塞地帯等が廃止になつたために、設置を希望して来ておるものが全國でどのくらいあるのか。それをやり上げるのには、どのくらい経費が必要であるか、御説明願いたい。
○市川説明員 ただいまの御質問で、從來要塞地帯であつた所へ今回航路標識を建設することは、関係先の関係がありまして、できないのではないかというような御趣旨に受取つたのでございますが、さようなことはございませんで、私どもとしましても、從來要塞地帶であつたために、航路標識が完備されておらなかつた所へ、でき得る限り早くこれを建てたいというふうに考えておるのでございまして、これによりまして本年度におきましても、相当の数の燈台建設の予算を出したのでございます。政府内部としまして一應のまとまりも得たのでございますけれども、公共事業費の大幅な減額によりまして、燈台を一つもつくることができなくなつてしまつたような状態でございます。明年度におきましては、できる限りの努力をいたしまして、その実現をはかりたいと考えておるのでございます。それから満足すべき状態に至りますためには、どのくらいのものを建てたらよいかということでございますが、ただいま五箇年程度の計画で、大きなものを百六十ほど建て、それから小さいものは非常にたくさんのものを建てて参りたいと考えておるのでございます。これに要する金額につきましては、いろいろ考えられますが、大体におきまして一つの燈台を建てるのに四百万円から六百万円程度の経費があれば、できますので、それほど大きな金額にならずに、やつて行けるのではないか、かように考えておるわけでございます。
○岡村委員長代理 速記をとめてください。 〔速記中止〕
○岡村委員長代理 速記を始めて。
○田中(堯)委員 現行制度では非常に困るので、今度の改正案が出たのでしようが、たとえば、地方の漁業会といつたような團体が、自治的にやつている航路標であつては、たいへんぐあいが悪いという、その辺の趣旨がどうもはつきりしないのです。最初お尋ねしたように、從來のやり方ではいろいろな不都合が生ずるとか、どういう事故が生じたということを二、三御説明くださると、非常にわかりがよいのでありますが……。
○市川説明員 それではもう少し詳しく御説明申し上げます。 航路標識というものは、万國にその性質が通達されておりまして、こまかいものでも全部ライト・リストに載つておるのであります。海図にも載つております。この航路標識は、たとえば何秒間にフラッシュが幾つするか、何色であるとか、高さはどれだけであるとか、そういつたような十人十色の性格を持つておるのでございます。そして何百という燈台が全部一つにまとまりまして、全体の機能を果しているわけでありますが、こういつた機能はその道の者でないと、ややもすると軽視しがちでございます。特にブイなど、暗礁の上にあるのが、少しでもずれておりますれば、かえつて船を暗礁の上に誘導するようなもので、危險きわまりないのであります。かような点から、そういう航路標識の性質、キャラクターを守つて行かなければならぬとともに、もしそれに異変がございました場合には、ただちに海上保安廳の方に通知を願いまして、これをただちに、万國の船舶にラジオ放送その他によつて知らせているわけでございます。今日本におきましては、國内はNHKを通じまして、海上保安廳から通知をしておりますとともに、外國船舶に対しましては、極東海軍司令部から毎日何回かにわかれまして、放送しているわけであります。船はその燈火がついていることを承知の上で、航行することが一番安全でありまして、ついておつたものが、消えているのは、非常に危険を招くもとになるわけであります。ところが、ただいまのところ、市町村等が御経営なさつております航路標識は、その燈台守をやつておられる方が、それほどの教養も受けておりませんし、そういつた重要性についての御認識が足らぬ点もございますし、またこわれたものを、早く直そうというおつもりは、たといございましても、地方財政等の関係もございまして、ただちにそれができないというような点があるのでございます。從いまして今回の法律におきましては、そういつた所は、かゆいところへ手が届くようにというようなわけで、國費をもつて、これを全部やつて行こうという趣旨でござまいす。從來は消えましても通知がなかつたり、先ほど申し上げましたデリケートなキヤラクターについて、世界に表している通り守られておらなかつたり、修繕が行き届かなくて、消えたままになつておつたり、ブイの位置が変更になつておつたり、いろいろな報告がありましたので、これを全國的に國費でもつてやる。但しあまり一般の船舶に支障のないものはプライベートのものにまかすという方法をとつたのであります。
○田中(堯)委員 航路標識関係の予算はどうなつておりましようか。
○市川説明員 本年度の決定予算は、運営費のオペレーシヨンの費用としまして人件費が約七千八百九十万円、物件費が一億一千三百万円程度、維持費が四千九百八十五万円程度、災害復旧費が二億三百万円程度、それに掃海をしました航路に道標を立てます――光りのついておりますブイをつけます費用が二千三百五十万円程度、かようになつております。合計しまして四億六千八百五十万円程度になつております。
○岡村委員長代理 本案に対する質疑は次会に譲り、これから請願をやりたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡村委員長代理 では請願に入ります。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 日程第一二九、奥津、櫻井間鉄道敷設の請願、文書表番号一〇八七号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。松本一郎君。
○松本(一)委員 松阪から奥津まで約四十七キロは、名松線として今開設されておりますが、大正の末に松阪から櫻井に出、しこうして大阪に出る櫻松線として設計考案されたのであります。ところが、昭和三年に着工されましたときは、櫻井へ行く計画が途中で松阪から名張に行く計画となつて、名も名松線と改められたのであります。そうして松阪からただいまの奥津までの約四十七キロほどの路線が昭和十年に開通をいたしました。しかしながら名張は、昭和七年に大阪、松阪、山田の近畿日本鉄道が敷設されましたので、その必要がなくなつて奥津どめになつて、昭和十年から工事は中止になつているのであります。なぜさように途中で櫻松線が名松線にかわつたかといえば、当時の政党政治のある面においての、政略的な考えであつたとしか思えないのであります。いずれにしても、松阪から櫻井を通じ、大阪に行くということは、三重縣の商工業、水産、産業の中心である松阪附近と、大阪とを直結する最短路線であつて、非常に重要な路線である。これが幸い全通されれば、この路線は相当黒字の出る路線である。しかるに途中でとどまつておりますために、今は幾分赤字になつておる。ところが今度奥津から櫻井に行くことになれば、約五十キロほどであると思いますが、その間奈良縣地帯においては、あるいは水銀鉱、あるいは亜炭鉱、あるいは吉野の材産物、その他農産物等、無盡藏の産物があるのでありまして、ただいま輸送難のため、これが発掘運搬に重大な支障を來して、あたら日本再建の重要な資源が土に埋もれておるという現状でありますので、すみやかに奥津から櫻井までの延長工事を、御着工願いたいと思うのであります。かくすることによつて、運輸省並びに日本鉄道としても、これによつて相当黒字が出し得る。また地方産業の発展は申すまでもない。かように思いますので、時節柄相当困難とは思いますけれども、なるべくすみやかに着工の御準備、せめて測量だけでも御着工願いたいと思いまして、ここに請願を出させていただいた次第であります。当局の御考慮をお願いいたしたいと思います。
○藤井説明員 ただいまの御請願の奥津、櫻井間は、延長が五十キロ五分でございまして、そのうち奥津と太郎生間約六キロが予定線に該当いたし、太郎生、櫻井間は予定線にはなつておりませんけれども、沿線には農林物資が相当豊富でございます。経過地はおおむね山間部に属しておりまして、地勢急峻な箇所が多く、途中二キロほどの隧道が二箇所できる見込みであり、橋梁も三十数箇所ありまして、相当の難工事が予想されます。その建設費もただいま三十四、五億要する見込みでございます。この着工に関しましては、皆様御承知の通り、鉄道もただいま財政難でございまして、早急に着手することは不可能でございますけれども、当局としでは十分調査を進めて行きたい。かように存じておりますから、御了承願います。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 次は請願第一〇、油津港に臨港鉄道敷設促進の請願、田中不破三君外五名紹介、文書表第三〇三号を議題といたします。紹介議員が來ておりませんので、關谷委員に説明していただきます。
○關谷委員 本請願の要旨を申し上げます。宮崎縣南那珂郡油津港は、目下修築工事実施中でありますが、これが完成のあかつきには、該港は縣南における産業開発の拠点となりますが、港湾の生命ともいうべき臨港鉄道の敷設がなければ、荷役作業を阻害することはもちろん、産業上に影響するところが多いのであります。ついてはすみやかに該港に臨港鉄道を敷設されたいというのであります。当局の御説明並びに委員各位の御賛同を得たいと思います。
○藤井説明員 本港は、ただいまもお話がございましたように、南九州の商港並びに漁港といたしまして、その重要性は十分認めておりますが、建設工事は目下全面的に中止いたしておる現状でございます。当局といたしましては、わが國の現在の経済の実情から、さしあたつて臨港鉄道を急速に敷設いたすことは困難と思われますが、本件は第一回及び第二回の國会において本院で請願が採択になつておりますから、今後愼重に研究を進めて行きたいと存じます。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 次は第四五号、小長井村大字長里に停車場設置の請願、坪内八郎君紹介、文書表第五三一号を議題といたします。紹介議員坪内八郎君の紹介を求めます。
○坪内八郎君 この紹介の件につきましては、私どもの先輩長崎縣選出代議士故本田英作代議士が相当力を入れて、ある程度の了解を求めておつた、また得ておつたということを承つておつたのでありますが、突然昨年本田英作代議士がなくなつたために、その後の交渉が絶えておるような状態であります。そこで本田英作氏の霊に報いるためにも、どうしてもこの請願を採択していただき、かつ実現方を願いたいために、私が再び紹介議員として、皆様に御審議をしていただくことになつたわけであります。簡単にその理由を御説明申し上げます。 大字長里は小長井村の一部として、東西十四キロ、南北八キロ、面積百平方キロの扇形をなす廣大な村の面積の約二分の一を占め、その西部に位置し、前に有明海、後に多良岳を控えて、人口及び戸数ともそれぞれ村の約五割、三千数百人及び六百五十戸を有し、長里の中央部に集中しております。地形的には小長井駅は村のほぼ中央部にありますが、東西十四キロという廣大な村でありますので、長里の中央から駅までほとんど四キロ以上の距離を隔てております。從つて長里が交通上最も不便を痛感しておりますのは、当然といわざるを得ません。交通の不便は、その土地の産業発達、その他の事柄に直接、間接に多大の影響を及ぼすことはいうに及びません。長里は前後に山と海を控え、中央に廣大な平地を持ちながら、他地方に比して産業の不振であることを考えますときに、その根本的要素が、実に交通不便によるところ大であると考えますので、産業上の理由からこの請願をいたした次第であります。 以上のような詳しい請願が出ておるのでありますが、時間の関係上申し上げるのは省略いたします。ただこの小長井村大字長里という所に、小長井駅との中間に停車場をつくつていただきたいというのは、まことに多年の地元民の要望であります。この小長井村というのは、町制を実施してもいいが、まだその手続をしていないというくらい、相当大きな村でございますから、十分研究していただきまして、一日もすみやかにこの請願の趣旨に沿うような、とりはからいをしていただきたいと念願する次第でございます。簡単でございますが、御説明申し上げます。
○岡村委員長代理 これは後ほど答弁していただきます。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 日程第四一、長崎始発東京行準急行列車を急行列車に切替の請願、坪内八郎君外八名紹介、文書表第四八二号を議題といたします。紹介議員坪内八郎君の御説明を願います。
○坪内八郎君 簡單に御説明申し上げます。これは御承知のごとく、長崎には現在準急が通つておるのでございますが、この準急を急行にしていただきたいという請願であります。この請願は権威ある縣議会においても議決されておりますし、さらにまた長崎市の市議会並びに五市長会議においても、これが取上げられまして、猛烈なる運動が行われておつたわけであります。先般の新聞紙上によりますと、八月のダイヤ改正の際に必ず準急を急行に切りかえるという発表が出ておつたし、私たちもほつといたしておるわけでありますが、この機会に――今日は政府委員が見えてないということでありますが、大体これは急行に切りかえるのだろうというように考えておりますけれども、皆さんの御賛同を得て、ぜひともこれを急行に切りかえていただきたい。御承知のごとく、長崎は文化発祥の地でありまして、戦時中あるいはその前におきましては急行冨士も通つたところでございまして、その後いろいろな客観的な諸情勢から、準急に切りかえておられる。私が個人的に先般小西運轉局長とお会いしましたときに、これは八月からやる。また坂田政務次官その他にも非常に協力していただきまして、やるという話があつたのでありますけれども、まだその実現を見ないわけであります。何でも運輸省の方で心配なさるのは、これが独立採算上、急行になると採算がとれないのじやないかというような一部の懸念と、さらにまた急行をすかない一部の地元民の、ちよつとした反対があるということを承つておりますけれども、その後私が調査したところによると、さような採算制に支障を來すというようなことはない。かえつて客が多くなるというような科学的な調査もあるのであります。さらに地元の一部の意見を聞きますと、それは單なる一部の商賣上の関係から、反対をしたというようなことはありますけれども、これは長崎縣民こぞつてこのことを要望しておる次第であります。さらにまた私ども縣選出議員全部が、政党政派を超越してこの請願を熱望しておる次第でございますので、各委員諸公におかれましても、十分御審議の上、これが実現に御協力くださらんことをお願いいたします。
○岡村委員長代理 この件に関しては、政府委員の出席がありませんので、答弁は後ほどすることにいたします。
○岡村委員長代理 日程一四、内海線全通の請願、田中不破三君外五名紹介、文書表三二三号を議題といたします。紹介議員が出席がないので、關谷議員から説明していただきます。
○關谷委員 本請願の要旨は宮崎縣南那珂郡は無盡藏の木材と豊富な水産物に富むが、これが集散港である油津港と宮崎市との間に民営自動車の運行があるばかりで、縣下の産業の発展に多大の支障を来している。ついては内海線の全通を、促進されたいというのであります。政府当局の御説明と委員各位の御賛同を得たいと存じます。
○藤井説明員 お答えいたします。ただいま御請願の内海線は、資源の開発並びに運輸系絡上の意味合いから、第五十一議会に建設費予算に計上された線路でございまして、お話の通り沿線は林産物、海産物等の資源が豊富でございます。現在志布志、北郷間は開業いたし、北郷、鵜戸神宮間は線路の設計を了しておりますが、まだ工事には着手していないのであります。当局といたしましては、建設工事は御承知のように目下全面的に中止しておる現状でございますので、これに早急に着手することは、わが國経済力にはばまれて困難でございますが、時期が好轉いたしますれば、具体化するように努力いたしたいと思つております。 ―――――――――――――
○岡村委員長代理 次は第二三、荒海、滝の原間鉄道敷設促進の請願、菅家喜六君紹介、文書表第三六三号を議題といたします。紹介議員の出席がありませんので、關谷君にかわつて紹介していただきます。
○關谷委員 本請願の要旨は、福島縣南会津郡は森林及び地下資源豊富で、これが開発のため、会津田島から滝の原を経て栃木縣今市に至る鉄道の敷設を計画し、昭和二十二年十二月に会津田島駅と荒海駅間は開通されたが、滝の原まで路盤工事を完成したままで戦争のため中止となつた。該路線の沿線地帯は欝蒼とした大森林と有望な鉱脈を有するので、資源開発のためすみやかに荒海、滝の原間に鉄道を敷設されたいというのであります。当局の御説明と委員各位の御賛同を得たいと思います。
○藤井説明員 ただいま御請願の荒海、滝の原間は、その延長が八キロでありまして、お話のごとく路盤工事が竣工いたしておりますので、実は予算、資材が許せば、昨年あたり開業いたすはずでございましたが、資金、資材面において、はばまれまして、路盤工事ができ上つたままになつておるというような状態でございまして、はなはだ残念でございますが、事情が好轉いたしますれば、まつ先に取上げて開業の運びに持つて行きたい。かように存じております。
○岡村委員長代理 ではこれにてしばらく休憩いたします。 午後零時十八分休憩 ――――◇――――― 〔休憩後は開会に至らなかつた〕