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5回国会衆議院1949/04/27

運輸委員会 第13号

発言数
14
登壇者
7
会派数
3
開催日
1949/04/27

会議録

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 これより会議を開きます。  ちよつと速記をとめてください。   (速記中止〕

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 それでは速記を始めてください。  本日の議事の順序について申し上げます。本日は昨二十五日付託になりました船舶公團法の一部を改正する法律案及び昨日付託になりました造船法案の二案につきまして、提案理由の説明を聽取して、都合によりましては質疑に入りますし、都合によりましては、本日は質疑に入らないことにいたします。  まず提案理由の説明を求めます。

加藤常太郎民主自由党運輸政務次官

○加藤(常)政府委員 ただいまより船舶公團法の一部を改正する法律案の提案理由について御説明申し上げます。  船舶公團は昭和二十二年法律第五十二号船舶公團法に基き、昭和三十二年五月設立せられまして以来、ここに約三箇年を経過しまして、その間三億円の政府出資による基本金と、復興金融金庫からの借入金とにより事業の運営に当り、船主と共同発注しまして船舶建造、修繕、改修あるいは沈船の引揚げの事業を行い、戦後のわが國の海運のすみやかな復興に多大なる功績を収めて参りましたが、今般経済九原則の実施に件い、復興金融金庫の貸付が停止されるにととなりましたので、既契約の継続事業遂行に必要な資金をまかなうため、基本金増額の措置を講ずることとなり、船舶公團法第三條の基本金を改正する法的措置をとることとなつたのであります。なおこの基本金の増額に対しましては、昭和二十四年度政府関係機関予算中船舶公團分として計上されております。  右のほか、船舶公團は産業設備営團から、船舶、船舶用機関、艤装品及び船舶用資材並びに造船事業用設備に関する権利及び義務を承継することとなつておりましたが、その後これらのうち、造船事業用設備に関する権利及び義務の承継は、これをとりやめることとなりましたので、第三章業務中、第十六條の「造船事業用設備の貸付又は賣渡」を削除しますとともに、第二十條、第三十四條及び第三十五條の関係條項を削除するものであります。  何とぞ、御審議くだざいまして、すみやかに御可決あらんことをお願いする次第であります。  続きまして、造船法案の提案理由の御説明を申し上げます。  わが國の造船事業は、今後相当長期の見通しをもつてしましても、おおむねその需要を満たすに十分な施設を有しておりますので、造船施設の新設拡張等は、資材資金の浪費となる場合が多く、原則としてこれを抑止することが適当であります。また船舶の建造につきましては、限られたる資材資金を最も有効に活用する趣旨からいたしましても、量、質ともに適切な船舶を建造するように調整を行う必要があるのであります。現在関係方面の要求もありますので、施設の新設拡張については、実際上の行政措置として、船舶の建造については、臨時船舶管理法に基く命令により、必要な規整を行つておるのでありますが、臨時船舶管理法は戰時を目的とした法律であり、新憲法下の今日におきましては、いずれも適当な措置と申しがたいので、これらに適切なる法的基礎を與える必要があるのであります。  次にわが國の造船技術は、戰時中の低質大量生産に災いされまして、今日におきましては、世界の水準に及ばない点が多いことはもちろん、わが國の戦前のそれにも達しない状態であります。この点に関しましては、第三國会における参議院の決議の御趣旨もあり、すみやかに何分の適切なる造船技術の回復向上の措置をとる必要があるのであります。すなわち本法律案におきましては、一、総トン数百トン以上の鋼船の造修施設の新設拡張等は、運輸大臣の許可を受けなければならないこど。二、鋼船及び総トン数二十トン以上の鋼製以外の船舶の製造または改造について、造船所は運輸大臣の許可を受けなければならないこと。三、長さ五十メートル以上の船舶または軸馬力五百馬力以上の船舶用機関の製造に際しては運輸大臣が行う性能試験を受けなければならないこと。四、政府は、予算の範囲内において、造船に関する技術研究及び試作について奨励金を交付することができること。五、右の奨励金交付その他造船技術の向上に関する重要事項を調査審議するため、運輸省に造船技術審議会を置くこと。その他造船関係事業者から届出、報告等を徴する等のため、必要な規定を設けんとするものであります。  本法案の要旨については、以上申し述べました通りであります。何とぞ、慎重御審議の上、御可決あらんことを切望いたします。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 ちよつと速記を止めてください。     〔速記中止〕

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 速記を始めてください。

柄澤登志子日本共産党

○柄澤委員 昨日参考人を招いて、運輸委員会が運賃値上げについての意見を聽取しましたことでも明らかになりましたように、大体國民の大部分が——少数の経営者側を除きましては、このたびの旅客運賃値上げには絶対反対の空氣が強いのでございます。ことに定期に至りましては、生活を脅かすもの、横暴だという声すらあつたのでございます。こういう横暴な旅客運賃値上げという國民の声を無視して、運輸委員会がこの運賃値上げを強行いたしますことは、私ども賛成いたしかねるのでございます。さらに國鉄に対しましては、今日國民の不信と申しますか、いろいろな投書等も参つておりまして、これはぜひ明らかにして、その後に納得のできるところの運賃値上げであれば、当然であると考えるのでございますけれども、私どもといたしましては、予算の質疑も打切られまして、運賃を値上げして事故が起きて、サービスがうまくなく、國鉄が崩壊するというような状態では、とうてい運輸委員会の権威におきましても、これを通過さすことはできないと思うのでございます。ですから、万全を盡しまして、國民が疑惑を持つている点を、徹底的に追究しなければならないと思うのでございます。今まで質問を申し上げましたけれども、加賀山長官の御答弁は非常に抽象的でございまして、とうていこれでは納得が行きかねるのでございます。私どもとして当局に要求いたしました資料も、昨日ようやく資材局長から届きましたような状態でございます。ですから、この際運輸委員会といたしましては、これだけの國民の横暴であるというような声を無視して、運賃の値上げを強行することのないように、納得の行くように、横暴であるという言葉を消させるように、できるならば全力を盡しまして、疑問の的となつております点は、國政調査までいたしましてぜひ明らかにしなければならないと思うのでございます。ですから委員長も当初、政府の方針としても、運輸委員会としては、納得のできないものは必ずしもやれないとおつしやつて、約束してくださいましたことを実行くださいまして、この際私どもの意見を取上げていただきたいと思います。もしどうしてもこの際多数決でもつて運賃値上げを強行されますならば、続けて國政調査に関する動議だけでもお取上げ願いたいと思うのでございます。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 先ほどの加藤政務次官の御説明に対する質疑は次会より始めたいと思います。  ただいま柄澤委員の國鉄運賃値上げに対する質疑を、なお継続したいということにつきましてるるお述べになりましたことは、委員長もよく了承いたしております。日にちがありまするならば、柄澤委員の御意向をしんしやくいたしまして、より以上の質疑を継続したいと思うのでございまするが、明日の午前中に本委員会を通過させてもらいまして、明日の午後本会議を通過させたいという希望を持つております。でありまするから、より以上質疑をすることは委員長といたしましては御遠慮が実は願いたいと思うのであります。

佐々木更三日本社会党

○佐々木(更)委員 今委員長の御説明を聞きまして、私はやはり質問打切りには賛成しかねるのであります。と申しますのは、質問の打切りの理由を、委員長は主として期日の切迫に求めておられるようでございます。そのためにこそ、私たちは前に総体予算の返上を提議いたしました。これはいうまでもなく、実体法がきまらないのに、それを見越して総体予算を決定するという、非立憲的な審議方法に反対したのであります。はたせるかな、今日総体予算が通つておつて、その総体予算の実行のためには、どうしても五月一日から運賃値上げをしなければならないということは、さきに総体予算を通しました既定事実によつて、実体法を拘束する、はなはだしい非立憲的な審議方法だと考えるのであります。從つて、私は運賃値上げが妥当かどうかということは、そういうような逆に持つて來る考え方でなしに、あくまでこの運賃が國民の負担し得るところであるかどうか、この点に基いて審議しなければならないと考えるものであります。従つて私たちは、今日多くの税金に悩んでおる窮迫せる國民生活の状況から見ましても、こういうような大幅な運賃値上げは軽々に決定すべきものではなかろうと存ずるのであります。つまりそういうものの負担が、もはや國民生活の上におきましては、天井を突いておることを示しておろうと思うのであります。先ほど委員長が非公式にではございまするけれども、報告をいたしました、つまり民自党が六割の旅客運賃の値上げを、三割に縮めようといたしまして、修正案をもつてその筋と交渉したということは、民自党自体が、もはや今日の國民生活の負担能力において、とうてい六割の高額な大幅の運賃値上げを國民が負担することができない、こういう認識に基くものだろうと思うのであります。従つて今民自党のこれらの交渉が不成立に終りました以上は、民自党はこういうような修正案を用意したいわゆる良心に従いまして、しからばどうすれば國民がこれを負担することができるかにつきまして、民自党といえども、あらためて、十分研究して、その上で決定すべきものと思うのであります。私たちもそういう意味におきましていろいろな資料に基いてもつと研究する必要があると思いますから、本日質問打切りということには賛成いたしかねますので、質問を打切るのでなしに、続けていただきたいということを、強く社会党を代表いたしまして希望いたします。

前田郁民主自由党

○前田(郁)委員 ただいま柄澤さん並びに佐々木さんから質問打切り反対の動議が出ておりますが、私は第一國会以来、運賃値上げはたしか三回審議したと考えております。当時は片山内閣、あるいは芦田内閣でありまして、そのときも私どもは、いわゆる渉外関係において客観的情勢がこれを許さないということから、当時の與党の方々に同調いたしまして、本問題を早く審議いたしたわけであります。その内容においては、おのおの党の立場もありまして、社会党は社会党、または民主党は民主党、民自党は民自党といたしまして、おのおの党に持ち帰つて政調会、あるいは役員会、さらに代議士会の承認を得て與党の要求されるように、その期日に間に合せましてあの案が通過をいたしたよみな次第であります。民自党が天下をとつたから、特に多数をもつて押切るということは絶対ないのでありまして、これは佐々木さんも御記憶に新たなるとろこであります。今占領治下にあるわけでありまして、その結果がこういうところに参りまして、民自党としてももつと進んだ案があつたわけでございますけれどもいろいろな点に制約を受けて、旅客運賃が三割三分、貨物五割ということで実は修正案を出そうといたしたわけでありましたが、それも先ほど委員長からのお話によりまして明白になつておりますが、許されないということであります以上は、もはや論議いたしましてもやむを得ないことではないかと思うのであります。なお柄澤さんの申されました不用品拂下げの問題その他の重要問題がまだたくさん残つておりますが、これらは機会あるごとに質問すればよいのでありましで、何もこの運賃値上げのときに必ずしもやらなはればならぬというわけではございませんから、まだ会期もございますので、その間に十分御議論を願えばけつこうではなびかと考えておる次第であります。それで私は本日をもつて質疑を打切るということに賛成であります。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 委員長もしいて今質疑をただちに打切るというわけではないのです。あれば今質疑をされたらいかがですか。

關谷勝利民主自由党

○關谷委員 この運賃改正問題につきましては、あらゆる角度からすでに論議を盡されておるのであります。客観情勢あたりもよくわかつておるのでありまして、これ以上の質疑応答はただいまで打切つて、明日討論をやつて採決するというふうなことに進められんことを希望いたします。

佐々木更三日本社会党

○佐々木(更)委員 そうすれば私の方では点呼することを要求いたします。明日中に上げるということに必ずしも反対するものではありませんけれども、私の方は二人出ていませんので、その二人にまだ質問があるかもしれませんから、今日打切ることにほ少くとも私は反対をしなければなりません。だからどうしてもあなたの方で数で押切るということになりますれば、点呼をしていただきたい。

片岡伊三郎民主自由党

○片岡委員 社会党の切なる要望もあるし、いろいろまた御意見もあるので、今お聞きいたしますと、明日理事会でも開いて円満裡にこれを運んだらよいという御意見があるから、私はそう運ぶことが最も妥当ではないかと思います。

稻田直道民主自由党

○稻田委員長 それではあらためて明日午前十時から委員会を開きまして、質疑はなるべく即刻打切つて、午前中に上げるようにして行きたいと思います。  これでもつて本日は散会することにいたします。     午後三時六分散会

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