運輸委員会 第4号
- 発言数
- 64 件
- 登壇者
- 14 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1949/04/11
会議録
○岡村委員長代理 これより会議を開きます。 この際委員の異動についてお知らせいたします。去る四月八日佐々木更三君、山口シヅエ君が委員を辞任されました。その補欠といたしまして青野武一君、佐竹新市君が委員に選任されましたが、一昨九日、青野武一君、佐竹新市君が委員を辞任されまして、再び佐々木更三君、山口シヅエ君が運輸委員に選任せられましたので、右御報告申し上げます。 —————————————
○岡村委員長代理 なおこの機会にお諮りいたします。先般佐々木更三君が委員を辞任いたされましたときに、佐々木更三君は理事でありましたので、現在理事が一名欠員になつております。このたび佐々木更三君が再びこの運輸委員となられましたので、私から佐々木更三君を理事に推薦いたしたいと思いますが、御異議はございませんでしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡村委員長代理 異議なしと認めます。佐々木更三君が理事に就任されました。
○岡村委員長代理 本日は請願及び陳情書を審議することになつておりますが、その審査に入ります前に、鉄道車両等の需給関係及び石炭の需給状況につきまして、岡田五郎君より当局に質疑をいたしたいとの申出がありますので、これを許します。岡田五郎君。
○岡田(五)委員 鉄道車両の需給関係と鉄道用石炭につきまして、政府委員の御説明を得たいと思います。石炭関係につきまして物價廳の方、商工省の方の御出席を希望いたしておりますが、まだ御出席がございませんので、まず鉄道車両のことについて二、三お尋ね申し上げたいと思います。 まず第一にお聞きいたしたいことは、運輸省の二十四年度の予算に予定しております旅客收入七百数十億、貨物收入三百数十億、かように営業收入が一應予定してありまするが、この基礎になります人キロ及びトンキロと言いますか、これをお知らせ願いたいと思います。 次にこの人キロ、トンキロを輸送するための車両についてでありますが、この車両の新陳代謝と言いますかどのぐらい廃車にする予定であるか。どの程度新製車を補給する予定であるか。また現在車の修繕状況というようなことにつきまして、電車、客車、貨車、動力車、かようなことを簡単でけつこうですが、お知らせ願いたい、かように考えるのであります。 次に昭和二十四年度の新製車に対する発注予定といいますか、これの模様及び概況をお知らせ願いたい。それからもう一つ、車両生産行政の主管省としての運輸省に対しまして、私鉄車両の発注見込み、または概況、また車両の外國輸出の情勢、見通しというようなことについての御説明を願いたいと考えるのであります。 次に、聞くところによりますと、造船関係と車両生産行政を、今度新設されます通商産業省の所管事項にしたらばどうかというような説もあるかのように聞いておるのであります。これに対して、本日は海運関係の方は出ておられないようでありますので、車両行政を通商産業省に移管するの可否について、運輸省の所見というか、意見をお聞かせ願いたい、かように考えるのです。先ほど言い漏らしましたが、車両修繕が今まで相当省外に発注されておつたようでありますが、聞くところによりますと、本年は一切省外に発注しないということであります。これがために車両修繕業者が相当窮境に立つているかのように聞き及んでいるのであります。これに対する運輸省の考え方を御説明願いたい。 大体以上の質問事項につきまして、まず政府委員の御説明を聞きまして、またお尋ね申し上げたいと思います。
○吉次政府委員 ただいま岡田委員から御質問がございました点につきまして、御答弁申し上げたいと存じます。私から御答弁申し上げますのは、ただいま御質問のございましたうち、第一点から第五点までで、最後の修繕関係の概説のことについては、別に工作局長からお話願いたいと思います。なお鉄道総局長官がただいまちよつと会議で遅れておりましたが、ちようど参りました。輸送量等につきましては、私主管局長ではございませんが、私どもの車両の関係を出しました基礎の数字をしてあげております点を御説明申し上げます。 二十四年度の輸送量は、旅客の関係につきましては六百六十億人キロ、これを客車関係で輸送する。こういう計画のもとに收入その他の計画を立てております。電車輸送として二百十三億人キロ、貨物の関係は計画のベースを輸送のトン数であげてございますが、一應ここに一億四千万という前提にいたしております。この輸送を完遂するために、車両施設その他の國有鉄道の事業内容の計画が生まれて来るわけでありますが、そのうち車両の面で参りますと、二十三年度末の國有鉄道の車両数は、蒸気機関車が五千七百八十三両、電氣機関車が三百六十五両、客車が一万一千四百四十八両、電車が二千二百六十四両、貨車が十万九千七百八十一両、こういう車両を三十三年度末に保有しておるのでございまして、こうした資料は最初の当委員会の席上で資料としてお配りしてございます。この二十三年度末の車両に対しまして、二十四年度中に廃車せざるを得ない蒸氣機関車が百四十両、電氣機関車が四両、客車が二百六十両、電車が九十二両、貨車が千七百六両、從つて昭和二十四年度中、現在持つておる車両で稼働できるものは、ただいま申し上げました廃車両数を差引きました車両数でございますが、これに対して二十四年度の、現在國会で審議されておりまする予算案の中に織り込んでおる新造の車両数は、客車が百五十両、電車が九十二両、貨車が千七百六両、こういうぐあいになつております。これが工事経費百六十五億の車両費として、車両の新造にまわし得る計画の内容でございます。これで参りますと、結局先ほど申し上げました輸送量を完遂するためには、車両の稼働率、さらに運用の効率というものを引上げないと、輸送が完遂できない、こういうような状態であります。たとえば客車について申し上げますと、稼働率が、二十三年度の実績で申し上げると八七・五%となつておりますが、その前年度の二十二年度は八五・七%で、この八七・五%の二十三年度の客車の稼働率を九〇%まで上げなければならない、こういうような数字になつて参ります。電車についても、二十三年度稼働率が七六・九%のものを、二十四年度は、先ほど申し上げました旅客を輸送するためには、この新造両数で参りますと、八〇・五%まで引上げなければならない。貨物輸送については、貨車の運用効率を二十三年度二四・七%、この実績をきわめて大幅に引上げて二六・二%まで引上げないと、輸送目標を完遂することができない、こういうような計画に相なつております。そこで先ほど申し上げました車両の新造費にまわすのは工事経費総額百六十五億のうち四十二億五千万円ございますが、四十三億五千万円の車両費のうち、車両の改造とか、その他小さな工事がございますので、新しく新車をつくるのにまわし得る予算が、二十六億という数字になるのでございます。ただいまお配りいたしました資料で、とじてある方の第一ページ目に、二十四年度の國有鉄道の工事経費予算の内容を書いてありますが、このうち車両費としては、一番右の欄の下から三段目の車両費四十二億五千万円、こういうことに相なつております。当初、先ほど申し上げました輸送を完遂するために、國有鉄道としては車両の増備に九十九億の予算を必要とする、こういう計画で進んで参つておりましたが、予算の全体のわくがきわめて大きな制約を受けたために、九十九億の車両新造の予算要求が、ただいま國会に提出されておるものは四十二億五千万円、五〇%以下に大きな削減を受けたわけでございます。別に一枚資料を配つておきましたが、その車種の内容のところに九十九億八千万円の経費で蒸氣機関車四十四両、電氣機関車八十両、電車三百十六両、客車二百八十六両、貨車四千五百両、これを新造して増備することによつて、配車する両数を多くしてさらに輸送力を増強する、これによつて先ほど申し上げましたような輸送を完遂する、こういう計画でございますが、予算の制約で全体のわくが非常に縮んだために、この計画が実行できないで、右の欄に書いてあるようにわずかに電車が九十二両、客車が百五十両、貨車が千七百六両よりつくることができない、こういうようなことに相なつておるのでございます。しかもただいま申し上げました二十四年度の予算案に入つております車両の新造の両数は、実情としては非常に異例な状況になつております。二十三年度の追加予算がきめていただくことができなかつたために、車両メーカーは三十三年度中に車両会社の仕事が全然手が切れたので、見込み生産を相当実施しておつたのでございます。もつとも二十三年度貨物一億三千万トンの輸送をどうしても完遂するのだという前提から、関係筋から三十三年度の新造計画は十二月末までに完了しろ、こういう強いサゼツシヨンを受けておつたのであります。今年一月、二月、三月が仕事がなくなるわけでありますが、当時関係筋においても、さらにその手のあく関係については、追加要求の問題で解決されるであろうし、車両はさらに増備を要するというような日本の状況にあつたのでございます。そういう建前で、二十三年度の車両を二十三年十二月までに大体製作を完了しておつたのでございまして、一月以降全然仕事の量がないという姿になつておつた関係上、見込み生産等が相当強く実施されておつたのであります。その状況をとじた方の二ページの表にあげてあります。先ほど二十四年度の車両の新造は、電車で九十二両と申し上げましたが、九十二両のうち、七十二両はすでに二十三年度中に車両が完成しておるのでございます。完成した車両は、ああしたものの性質上、倉庫その他の中へ置いておくわけに参りませんから、結局國有鉄道の路線に入れまして、実際には仮受取りを國有鉄道からいたしまして、現実に最近の毎日電車輸送力に、この七十二両は活躍しておるのでございます。從つて新規に車両会社が國有鉄道の発注によつて生産をし得るものは、わずかに二十二両、こういうことに相なるのでございます。客車についてもほとんど同様な事情でございまして、百五十両の二十四年度予算でございますが、そのうち百六両はすでに二十三年度中に完成済みで、現在旅客の輸送を事実上はやつておるわけであります。新規に発注されるものはわずかに四十四両、貨車については千七百六両という二十四年度の予算でございますが、これまたそのうち千二十一両はすでに二十三年度中に落成しており、新規の発注及び生産の対象になるものはわずかに六百八十五両よりない、こういうような状態でございます。從つて四十二億五千万円の車両費が予算案として計上されてございますが、そのうち十六億六千八百万円に該当する車両は、すでに実際には生産が完了しておる。今後新しい生産作業としては二十五億八千三百万、円、しかしその車両費のうちで、車両の改造その他こまかい仕事がございますが、こういう関係については省内の工場においてやつておりますから、実際に外注されて、民間の車両工場で今後新しく國有鉄道から発注されて、その仕事のあるものはわずかに十五億にすぎない、こういうような状態でございます。しかもこの十五億のうち、完成はいたしておりませんが、三月末までに大体車両をつくる基本の工程は進んでおりまして、完成が四月及び五月の二箇月間にずれておるというものがある。こういうような実情に相なつておりますから、実際の仕事量としては、金額的に見て、新年度に車両会社がつくるものはわずかに五億程度よりない。こういうような実情でございます。それでこの状態を、從來の状況及び民間車両工場の能力等と対照して、ごらんになつていただきたいと思いますが、次の第三ページに現在車両の新造の能力は、蒸氣機関車で四百四十両、これは実際の能力でございますが、それに対して二十三年度がその能力の二五%の百十両つくつております。ところが、二十四年度になりますと、國有鉄道からは全然蒸氣機関車の発注がございません。ゼロです。私鉄、輸出等を合せましても、現在見通されるものは、わずかに四十九・七両五十両弱、能力に対しては十三%より仕事がない。電氣機関車はさらにはなはだしく、二十三年度能力百五十五両に対しまして、二十五%の十九両の生産をあげておりますが、二十四年度は國有鉄道からの発注はゼロです。さらに電氣機関車は、私鉄とか、特に輸出などは全然ございませんので、わずかに能力に対して二%より仕事量がない。客電車にいたしましても、能力が千六百三十五両、これに対しまして、二十三年度は七百三十両、約四四%の生産をいたしておりますが、二十四年度は四百五十五両、わずかに能力に対して二八%より仕事がない。貨車につきましては、二十三年度は一億三千万トン輸送完遂のための貨車の増備がきわめて大きく取上げられたわけでありまして、—ただいま申し上げました両数は、すべて標準め貨車の型に換算いたしておりますが、一万千七百十六両という生産を二十三年度中にいたしておりますが、二十四年度にはわずかに千三百一両、能力に対して二十三年度は一四〇%稼働いたしておりましたが、二十四年度は一五・六%より稼働する発注量がないような状態でございます。 そこで次の表に、民間車両会社の、二十三年度の國有鉄道及び私鉄とか、あるいは輸出とか、全部の仕事量、二十四年度のただいま見通しのできる量、これを比較檢討した表を掲げてありますが、この表で見ましても、二十三年度中には車両会社といたしましては、九十五億七千万円の車両の実産をあげております。しかるに二十四年度は國有鉄道の発注が、まず関係筋等の関係から非常に圧縮されている点が最も大きな原因でございますが、わずかに二十八億七千九百万円で、民間車両工場としては、國有鉄道の発注、あるいは私鉄事の発注、あるいは輸出等、すべての発注を総合しても、二十三年度に対して三〇%より仕事量がない、こういうような状況に相なつているのであります。 なお先ほど輸出の状況等についても御質問がありました。輸出関係については次の表に示してございますが、ただいままでに日本の車両工業として、二十三年度中に九億八千万円の輸出をいたしております。これはソ連向けにいたしております。二十四年度としてただいままでに決定されておりますものが、この表にございますが、シヤム向けに、金額で見ますと十五億九百万円、車両数は六百七十九両、フイリピン向けに、車両数が四十両、二億二千四百万円、合計十七億三千四百万円の車両が輸出されることに決定されております。これに対する生産の準備及び実際の生産の工程を目下進めておりす。先ほど二十三年度に対して、二十四年は民間車両工場は三〇%の仕事量に低下すると申し上げましたが、ただいまのこの十七億三千万円の輸出車両の生産を加えても、なおかつ二十八億、二十三年度に対して三〇%、こういうような数字と相なつておるのでございます。なおそのほかに、パキスタン向けの輸出と、それからその次にエジプト向けの輸出、この二つの表がございますが、パキスタン向けにいたしましても、まだはたして輸出ができるかどうか、話合いが徹底しておりません。しかし、ただいままでの交渉によりますと、きわめて有望であろう。こういうような予想がされて、目下交渉中でございます。これがもし、まとまつてくれれば、金額的にも二十億、車両数からいつても九百両、こういうことになりますが、ただいままだ値段の関係、あるいは関係筋のいろいろな調整等種々の関係があると思いますが、輸出が確定はされておりません。その次はエジプト向けで、向うの引合いの数字は二十八億、相当大きな引合いの数字でございますが、この点につきましては、國際間のオープン・ビツドによつて最後の落札者をきめる。こういうような意図を持つておられるようでありますが、ただいまのところではきわめて不安な見通しで考えられております。 最後に車両の行政権について、設置法に関係された点で御質問がございました。実はこの点につきましては、私まだ詳しい話を伺つておりませんから、どうこうと、はつきりしたことを確答申し上げることができないのであります。ただ私は、從来國有鉄道の車両関係の行政の仕事をやつて参つたものでりますが、もともと車両の生産行政は、かつては概念的に機械工業の一連であるというような考え方から、戰爭前は商工省に所属されておりました。当時はあまり実際に車両の行政権の発動、行政権によるいろいろな車両の生産についての官廳の作業というものが、非常に少かつたのでありまして、きわめて形式的な行政権が実際は動いておつたというのが実情だと思いますが、戰爭に入りまして、陸運輸送力をきわめて、短期間に増強しなければならないというような強い観点から、車両の急激な新造計画が総合計画としてできて参つたのであります。この総合計画を進めるにつきまして、いろいろ仕事を進めておりましたが、どうしても車両の生産指導、あるいは生産業者の育成というような仕事の実態そのものが——大きな概念では車両も機械でございますが、ああした特有の設計と、用途がまつたく限定された、いわゆる鉄道の輸送に用いるもの、こういうような関係から、車両の生産につい、ての技術、あるいは工場のマネージについてのいろいろな経験は、実際には一般的でなく、國有鉄道がもつぱらそうした仕事をやつておるので、そうした経験なり技術なり、そういうようなものから見て、國有鉄道の輸送を担当する所でするのが、一番実態に即應するし、また事実上行政権のいかんにかかわらず、そういうふうな仕事を長い間やつて参つておるのであります。当時この仕事の実態と行政権の形式上のあり方について、こういうものを一致せしむることが國力を増強し、車両の増産計画を完遂するために特に必要である。こういうような観点から、おそらく昭和十六年であつたと思いますが、運輸省にこの車両の行政権もつけて、仕事の実態とあわせた方法で行くというような官制の改正があつたのであります。こうした事情につきましては、戰爭中はもちろん、終戰後、さらに現状におきましても、かわらないのでありまして、また今後日本の車両工業というものが、輸出産業の面においてきわめて重要なる地位を占めで行くことを、われわれは強く期待しておるのでございますが、これらの日本の鉄道車両を、輸出産業として重要なる地位に持つて行くためには、まず第一に車両が低廉でなければならぬ。同時に優秀なる品質を持つた車両でなければならぬ。この二点が日本の車両工業が、はたしてりつぱな日本の重工業の輸出製品として、海外の市場をかち得ることが可能であるかどうかというわかれ目であると思います。これらの点を完遂するには、結局車両の生産についての実際の技術なり、あるいは経験なり、こういうようなものを十分に生かして、民間車両工場が最もその質において、あるいは價格において、あるいは工場のマネージメントにおいて、能率の上るような態勢をつくり上げるように、強力な指導及び育成が必要であると考えます。こうした考え方からも車両行政というものは、当然に車両の生産についての実体的な力を持ち、経験を持つた運輸省に今後ともつけておいて、そうしてこの車両工業の輸出性を強化して行くことが、最も重要な点であると私どもは考えております。なお先ほど岡田委員から御質問のありました内容につきましての詳細は、私まだ承知いたしておりませんので、車両行政権をどうするのが一番正しいのかというような点についての、運輸省の見解をここで申し上げさしていただいた次第であります。なお修繕関係の概況についての御質問がございましたが、これらについては島政府委員から答弁していただくようにしたいと存ずる次第であります。
○島政府委員 それでは鉄道総局工作局長から、車両の修繕のことについて申し上げます。車両の修繕につきましては、もともと國有鉄道は、その全部を國有鉄道内の工場において行つて来たものでございます。まだ一部新製の仕事も、國有鉄道内の工場において行つていたのでございます。そうして戰爭中におきましては、外部におきます車両新製の能力が不十分でございましたから、國有鉄道内の工場におきまして相当量新製も行つておりましたが、しかし國有鉄道の工場運用の根本の考え方は、修繕は全部自分で行うが、新製は、ごく少数の、特別の技術を保存するに必要のある事柄以外は、これを外部に依存する。そして國有鉄道の要求というものをべースにいたしまして、車両製造工業を民間に興させる。それの力によりまして、比較的でこぼこのあります海外の注文に應ずるようにさせて行きたいものだ、そういうふうに考えておつたものであります。それで、戰爭中におきましては、今申し上げた通りでありますが、戰後になりましてからは、ただちにその本来の姿に復帰いたしまして、新製の仕事は全部これをやめまして、外部に依存するようにいたしました。それと同時に、戰爭中新製の仕事を省内の工場で行つておりましたために、省内の工場の修繕能力を非常に食われまして、修繕遅れの車がだんだんたまつて参つたわけであります。すなわち車の状態が非常に惡くなつておつたのであります。それで、それをまた省外にお願いするようにいたしまして、そして省外の車両製造業というものが——これは前に申し上げるべきであつたのでありますが、内地の需要が半分弱、あと残りの半分余りというものは、元の満鉄でございますとか、朝鮮鉄道でございますとか、中國における鉄道でありますとか、あるいはその他台湾とか樺太またシヤムその他に輸出されて、海外用の車をつくつておりましたのが、ばつたりとまつたので、たいへん省外の民間の車両工業の仕事が手薄になつておりましたのを、一方においては補いますと同時に、私どもの方の省内における工場の、戰爭中の仕事のたまつております修繕車を、一時肩がわりしてやつていただいたわけであります。それで、戰後そういうふうにいたして行きますと、省外修繕の能力によりまして、そこにたまつておりました要修繕な車両がだんだんと消化されて行つたのであります。蒸氣機関車、電氣機関車、貨車におきましては、おおむね前年度におきましてその全部を消化し盡していただいたわけであります。なお客車、電車につきましては、ここ一年あるいは半年の間にそれを消化し盡していただくような勢いで、消化は進んでいるわけであります。それが済みますと、全部の車両は、本来の形にもどりまして、省内の工場の作業能力をもつて、普通にバランスをとつて消化して行けるような状態になつております。車両修繕をしておいでの方はよく存じておられると思うのでありますが、ところが本年度におきましては、予算の非常なる圧縮がございまして、もう半年なり一年なりお願いいたしまして、すべてたまつておりました客車、電車の要修繕車を消化していただこうと思つておりましたのが、それをお願いする資金がなくなつてしまつたのであります。すなわちやむを得ず私どもは、われわれの省内におきまする平均いたしました能力をもちまして、できるだけの仕事をいたしまして、なおかつ幾分か余しまして、そのたまりましたものを、次第に食つて行くという方法よりないことになつたのであります。すなわち一昨々年度におきまして一億四千万円ほど、一昨年度におきまして七億一千万円ほど、また昨年度におきましてはそれがふえまして、二十億円ほど外部に依存しておつたのでありますが、本年は車のかつこうといたしましては、一つもお願いすることのできないような仕義になりまして、わずかにその部分品といたしまして、たとえば電車のモートルでございますとか、バネでございますとかいうものを、大体三億五千万円ほどお願いすることができる程度になつてしまつたのでございます。昨年になつて実つて來たのでありますが、たとえば東京の近郊における電車、あるいは國鉄全般の客車におきまして、しばしばこれを御利用になるときにごらんいただきましたように、やや形を整えて参つたのでありますが、また再び今のような窮状でありますので——もちろん運行に事を欠かない、危險のないように、できるだけのことはいたしまして、それは保証いたしたいと思うのでありますが、中の旅客設備のかつこうにおきましては、あるいはいくらか汚いままで、がまんをしていただかなければならないようなことになるかと案じておる次第であります。簡單でございますが、一言お答えいたします。
○岡田(五)委員 大分時間も迫つて來たようでございますから、簡單に希望だけを述べまして、なお不審な点は、運輸委員として個々に政事府委員に次の機会にまたお尋ねいたすことにして、この問題を打切りたいと思います。先ほど資材局長から、二十四年度の新製車は客車百五十両というお話がありましたが、一面また二十四年度の客車の廃車が二百六十両、こういうことで、現に二十三年度末における客車の現有力がこの数字から見ましても百十両ばかり減ることになると考えるのであります。かようの点から見ますると、相当可動客車の減少のために、せつかく旅客運賃を値上げするにかかわらず客に対するサービスという面においては、低下すること憂うるのであります。また先ほど資材局長が二十四年度の可動率をおつしやつておりましたが、この率を見ましても、相当高率に見込んであるように考えるのであります。かような点から行きまして、はなはだ言葉はまずいのでありますが、はたして期待せらるるがごとき可動率をあげられるかどうか、もし二十三年度通りの可動率で行くならば、相当貨車、客車及び電車が少きに陷るのではないか、かように私は懸念するのであります。かような関係からいたしまして、私は旅客、貨物に対するサービスの面、また輸送力増強の面から言いまして、さらに新製車両の補給の大ならんことを希望するわけであります。また先ほど資材局長からお話になりましたように、車両生産業界の生産能力に対しまして、百六十五億の工事予算による二十六億の新製車費でありまして、発注に対しまして大体四五%、ひどいのは一五%、さらにひどいのは二%、一三%から二八%、こういうように大きなものでも生産能力の三〇%以下ということになりますと、私は運輸省所管の車両業界は壞滅に瀕するのではないか、かように憂うるのであります。從いましてこの車両業界の危機突破に対する最善の策を講ぜられんことを、政府当局に運輸委員として私は希望いたす次第であります。 次に修繕の関係でありまするが、聞くところによりますと、戰爭中から、また戰後二十三年度にかけまして、相当数の車両修繕が部外工場に発注せられておつたのであります。ところが時たまたま予算の関係で、二十四年度は一文も部外に発注しないというような急激な変革を加えることは、車両修繕業者をして死滅せしむるものではないか、かように私は考えるのであります。あまりに極端な政策の轉換であります。これがために業界に及ぼす影響は実に大なるものを憂うるのであります。從いまして私は政策の轉換も漸減といいますか、適切にこれを行われまして、業界の更生轉換に時期を與えられんことを、運輸委員といたしまして、車両行政を所管しておられます運輸関係当局に対しまして、業界の希望を申し上げる次第であります。なおいろいろ質問いたしたいのでありますが、大分時間も過ぎましたので、右のような希望を申し上げまして、この問題についての質問を打切ります。 次に簡單に御質問申し上げたいのでありますが、せんだつての長官の説明では、鉄道の運轉用炭は大体今度の國有鉄道の收支から見まして、支出の動力費は一九%、しかも動力費のうち石炭費が大体九〇%近くになつた、こういうお話もあり、また鉄道だけの收支を見ますると、石炭費が実に二五%になつておると考えるのであります。從いましてこの鉄道の運轉用炭の調達、また運轉用炭の質というようなことは、非常に私は國有鉄道の経営合理化の面におきまして、大きな問題であると考えるのであります。ことに戰前、現在と同じくらいな列車キロの列車を動かすのに、三百万トン近くで済んだ石炭が、現在七百数十万トン使わなければならないというような点から見ましても、石炭の質の良否という点が非常に大きな問題である、かように考えます。また先ほど申し上げました予算の面から、経費の面から言いましても、この石炭を安く買入れることは、非常に私は大きな問題である、かように考えるのであります。從いまして、この運轉用炭の現況をひとつ御説明願いまして、なお配炭公團を通しておられます石炭の販賣價格についての説明を、簡單でけつこうでございますが、政府委員の方々及び関係の方々から、御説明をしていただきたい。かように考えます。
○吉次政府委員 先日の委員会の席上で長官から大体のところは御説明申し上げておきましたが、もう少し詳細にわたりまして、私から御報告申し上げたいと存じます。ただいま岡田委員からもお話がございましたが、國有鉄道の運営において、專用石炭の重要性は申し上げるまでもないわけでございますが、さらに財政的、経営的に見ましても、二十四年度のただいま國会で審議されております國有鉄道の予算收益勘定で、千百五十二億、工事費で百五十億、合計千三百億のうち、購入する物品の経費が四百六十三億を占めております。約三〇パーセントが物品費に該当するわけでありまして、きわめて大きな経費が物品費として必要とされるのでございます。その四百六十三億の物品費のうち、國鉄の石炭の購入量は、金額にして二百八十億になるのでありまして、きわめて大きい國有鉄道の物品費のうち、その六〇%強の二百八十億が石炭を購入する経費、こういうことに相なるわけであります。ただいまの御説にございました通り、この三百八十億で購入する石炭が質の面において、あるいは私ども國有鉄道の部内の石炭の使い方、運用の点において、あるいはまた石炭の價格がどういう價格で購入できるかということは、非常に苦しい國有鉄道予算の運営上、きわめて重大な性格を持つておるのでございます。ただいま國会で審議されております予算の中におきましても、実は、石炭費二百八十億、その数字で参りますと、先ほど車両の関係で御説明申し上げました旅客六百六十億人キロ、貨物一億四千万トンの輸送を完遂するためには、予算的にはきわめて困難な計数に相なつておるのでございます。この点はもちろん石炭の質の問題、カロリーの問題、炭價の問題、この三点にかかつて参るのであります。カロリーの点は、昭和二十四年度は五千七百カロリー以上の熱量を私ども強く希望いたしております。かねがね当委員会でもいろいろ御論議かございましたが、昭和二十二年度は國鉄の使つている石炭は、カロリー的に申し上げますと、五千五百四十。五千五百前後のカロリーでございまして、昨年度政府関係当局及び石炭の配炭をやつておられます配炭公團等の非常な協力を得まして、また当委員会の強い推進も受けまして、逐次鉄道の石炭のカロリーは向上しつつある次第であります。しかし、かつて戰爭前には國鉄の使つている石炭は平均六千四百カロリーの石炭を使つておりました。これが昭和十五年度まで続いておりましたが、昭和十六年度以降、石炭の供給が非常に減つて、しかも需要が非常にふえるというような関係から、まず第一に所要量の、厖大な國有鉄道の炭質が非常に低下して参つた。昨年度逐次カロリーは上つて参りまして、去年の七月当時、國会の当委員会からも非常に強い推進を受けたんですが、五千六百二十一、こういうような実績を示しております。その後非常に徐々にではありますが、今年一月の実績が五千七百十一カロリー、ここまで上つて参つております。と同時に、カロリーが上つて参りますと、私ども当委員会でも御報告いたしておきましたが、カロリーの上る比率を二倍しただけの國鉄の石炭の消費量を節減できる。三%カロリーが上れば六%使用量を減らすことが可能である。こういうように、理論的にも、また実驗的にも、そういう結論をはつきり出してやつて参りましたが、事実また昨年の十二月、あるいは本年一月以降、カロリーがおおむね三%ないし四%程度上がつております。実際消費石炭の節約量は、前回の委員会でも御説明いたしましたが、十数%ないし二十%近く節約できているというのが現状でございます。おそらくそのうちカロリーの向上、炭質の向上によつて——炭質の向上が約四%前後いたしておりますから、それを二倍した八%前後のものは、炭質の向上によつて、國鉄の石炭消費量が節減されているということが、はつきり推定されるのであります。さらに、炭質が上つて参りますと、石炭を取扱う機関助士その他すべての面で仕事が能率化され、仕事がしやすくなる関係上、その節約率が一層プラスされて参りまして、現実には十数%ないし二十%近く國鉄の石炭が節約されているという実情でございます。もつとも炭質の点はただカロリーだけでなく、塊炭と粉炭の割口にもございますが、大体カロリーの上つた程度の比率で、昨年來塊粉の割合は逐次上つて参つております。大体一昨年度あたりは塊の割合が三〇%、残りの七〇%は粉炭。從つて、燃燒効率が非常に惡くて、消費量がふえ、あるいは列車の遅延が特に多い。こういうような現状でございましたが、かつては國有鉄道の使用石炭は五〇%の塊と五〇%の粉炭、これが長い間の國鉄の実績でございました。昨年七月以降、この面についてもカロリーと同様の改善が漸次行われております。昨年の七月には三六・四%の塊の割合がございましたが、最近も大体三十四、五%の塊の割合というような状況に相なつております。さらに二十四年度、石炭四千二百万トン増産において——國有鉄道のカロリ一が、かつては六千四百カロリーの石炭を使い、また機関車にしても、あるいは運轉用の石炭を取扱うあらゆる設備からしても、六千四百カロリーの石炭を使用するという前提で、國鉄の施設がおおむねつくられておつたのであります。これが五千六百とか五千七百とか、きわめて低下したカロリーの石炭を使うということになると、すべての職場の分野において、作業上非常に大きな矛盾が現われて來る。從つて作業能率が低下する、経済的に見ても非常に不経済な結果に相なる、こういうような事情であります。そこで何とかして二十四年度はとにかく五千七百カロリー、さらに五千八百カロリーの石炭を國有鉄道として使用することができたならば、どんなに輸送の能率も上るかわかりません。また從業員の労苦もどんなに少くなることが可能になつて來るかわからない。こういうぐあいに考えておる次第であります。その方面に対して、政府各機関と十分な連絡をとり、目下努力しておる次第でございます。 なお炭價の点につきましては、先ほど申し上げましたように、非常に大きな負担が石炭費にあるわけであります。現在審議されつつある國鉄の予算から参りましても、從來の石炭の炭價では、先ほど御説明申し上げました二十四年度運輸送量を完遂するということになりますと、七百六十万トンの石炭を使用するわけでありまして、この経費を支出し得るだけの十分な予算が盛られてないのでございます。そこでただいま私どもの購入しております石炭の炭價の点でございますが、先日の当委員会の席上にお配りいたしました、その資料の中に入つておりますけれども、実は配炭公團の事情によりまして、國有鉄道は一般の配炭とは実際の配炭の方法が違つておりまして、石炭の生産される山元で直接現物を受取る、そうして実際に使用する機関区にみずからの手で直結して、これを使用して行く、こういうような特別な方法をとつております。ところが現在の國鉄の購入しておる石炭の炭價は、マル公によつてそのまま契約いたしております。先日も本席上で御質疑がございまして、長官からも御報告があつた次第でありますが、國鉄は二十四年度競爭公開入札によつてすべての物品の購入をする、こういうことに相なつておりますけれども、石炭に関しましては、配炭公團から一本で購入する建前にかわりがないわけであります。実質的にはただの炭價につきましては、配給を受けるルートが特殊な方法によりまして、山元で直接鉄道自体が受取る、こういう方法になつておりますが、現在買つておる石炭の値段は、公國の販賣原價にいろいろプール関係の経費を加算いたしましたもので、日本全國の平均で参りますと、二千七百四十三円、この平均のべースで國有鉄道は購入いたしておりますが、実際には配炭公團の販賣原價は二千三百八十八円で、ここに配炭公團の販賣原價と、坑所の貨車積み販賣炭價の間に約三百五十五円の開きがあるのでございます。この三百五十五円は、石炭販賣統制上の諸経費のプールの代金及び料金が加算されて参つておるのでありますが、実際は、販賣統制関係による配炭公團の手数から参りましても、そこまで配炭公團に依存しない分野が非常に多いのでございまして、何とかしてこの差額の三百五十五円のうち、私どもといたしましても、配炭公團の実質上経費の含まれる関係に依存しなければならぬような点を差引きました三百十何円、こういうようなものだけ、現在のマル公より下まわつた値段で國有鉄道に賣つていただくことが、一番内容的には現実に即する合理的な方法であろう。こういうぐあいに実は考えておりまして、それらの点につきまして、関係政府部内において、ただいまも折衝いたしておりますが、もしこういう現在のマル公より、そうしたプール手数料、しかも実際國有鉄道の指定配給ルートの関係からいうと手数がかからない、この面を生かして炭價を引下げて購入できるようになりませんと、三十四年度の國鉄の予算は石炭費の支出を十分にまかなうことができない、実はこういうような実情に相なつておる次第でございます。もつともこの点につきましては、石炭の販賣のマル公全般に関連するいろいろの問題がございまして、いろいろただいままでも折衝はいたしておりますが、國有鉄道としては、予算にはそういう値段が差し引かれて盛られてある。実際のそうした値段で買う点につきましては、いろいろの関連につきましての十分な打合わせがととのわないと、そういうことが実施できない。こういう点につきまして、三十四年度石炭費の購入予算の実施という面について、困難な問題が包含されておるのが現状でございます。以上簡單でございますが、説明を終ります。
○柄澤委員 ただいま資材局長から石炭のことについて、いろいろお話があつたのでございます。二千七百四十三円ベースで購入されたという御答弁でございましたが、それは何カロリーの價格でございましようか。後答弁願いたいのでございます。
○吉次政府委員 この点石炭廳の政府委員から説明していただくのが一番適当かも存じませんが、大体ただいままで私どもの使つておりますのは、全國の平均は五千六百十三カロリーと聞いておりますが、大体それで大した狂いのない数字だと思います。全國の平均は五千六百カロリー程度で、それに対して炭價の平均されたものが二千七百四十三円、こういうふうに相なつております。
○柄澤委員 石炭の等級はたしか十一か十三あつたと思うのでございますが、二千七百四十三円というのは鉄道だけに特にきめられた價格でございましようか。それとも全國の等級の中の一つの價格でございましようか。ちよつとお伺いしたいと思います。
○吉次政府委員 これは全國の平均の價格でございます。
○柄澤委員 重ねてお伺いいたしますが、もしわかりましたら、何カロリーで何級の價格が二千七百四十三円であるかという御答弁が願いたいと思います。
○村田説明員 ただいま鉄道の方から御答弁がありましたが、御承知のように販賣價格につきましては、先ほどお話のございましたように、石炭の種類と、それから地区別によりまして等級がわかれて、その等級に基きましたそれぞれの價格というのがきまつておるのであります。先ほどの二千七百円という價格が、大体五千六百カロリーくらいの平均でという御説明を申し上げました基礎は、大体二十三年度の出炭のカロリーの平均が五千六百カロリーくらいだという、こういうところから、先ほどのカロリーの数字が出ましたので、それに対しまして二千七百四十三円という数字は、現在の生産者價格の全國平均が御承知のように二千三百八十八円ときまつております。それに対しまして販賣價格の方は、輸送諸掛その他の経費の平均額九百五十六円というものを加えまして三千三百四十四円八十六銭と、かように出ております。その差額の輸送諸掛を鉄道と一般とにわけまして、鉄道関係はその差額の九百五十六円というものを、先ほどの御説明のように、非常に特殊な受け方をしておるところから、プールの最小限度の必要なものばかりを集めまして三百五十五円と押え、それから一般のものは、その鉄道向けの諸掛三百五十五円を除いたあとの残額を平均いたしまして、千百四十四円と出しております。そういう計算からいたしまして、初めの買入れ價格の二千三百八十八円に、諸掛の最小限度の三百五十五円を加えた二千七百四十三円というのが、大体の鉄道の平均になつておる、こういうことから先ほど來の御説明があつたと考えております。なお御参考までに鉄道の方に加算しております諸掛の三百五十五円の内訳を簡單に申し上げますと、輸送諸掛のプールの額といたしまして二百六円四十五銭、公團手数料が六十九円五十五銭、それから販賣リスクを見ましたプール平準割当金が三十二円、それから特別貯炭費が八十七銭、金利の方は、これは公團の金利でございますが四十五円九十八銭、かようになつております。
○柄澤委員 ただいまちようど石炭に関していろいろ問題が出ましたし、今日は資材局長もお見えになつておられますので、石炭について少し御質問申し上げたいのでございます。前にさかのぼるのでございまするけれども、鉄道の物件費の大部分を占めております石炭が、戰後鉄道から出されました資料によりますと、死退藏物資と申しますか、いろいろの物資の活用の面で御利用になつておられまして、拂下げを民間にされていることが、資料の中に載せられているのでございます。その点につきまして、七百トンとか五百トンというような相当多量の石炭が、拂下げの明細の中に、総括表の中に——これは二十三年の二月六日、現在の鉄道総局の資材局からお出しになつた資料の中に載つているのでございますが、この経過につきまして、さらにその内訳につきまして、御説明願いたいと思うのでございます。
○吉次政府委員 ただいまの御質問は、どの資料によるかちよつとわからないものですから、私の答弁が非常に的に合つていないかもわかりません。終戰後國有鉄道から、石炭が民間に拂下げをされておるという数字は、御質問のその表には載つておるのですから、ぴつたり合わないかもしれませんが、大体間違いないと思います。こういう方法をとつておりますので、多分その数字だと思いますが、国有鉄道は実際に石炭の現物化につきまして、全國の地方鉄道関係の石炭割合を國有鉄道の方へまわして、そうして國有鉄道で現品化をして地方鉄道にそれを渡す。実際の、手続といたしましては、國有鉄道の石炭を買うのと、それとを含めて國有鉄道では買いまして、それを地方鉄道に拂下げをする、こういうような方法、手段によつております。この数字が大部分であると思います。なお過去の年度によりますと、たとえば昭和二十一年度、あるいは二年度に若干またがつてあつたかもしれませんが、山元の貯炭の強行排出しを、國有鉄道の協力によつてやるというような打合せが、政府部内できめられまして、國有鉄道の職員も山元に出かけて、この積み込みとか、あるいは搬出、こういう仕をやつたのであります。それをやりまして、当時非常に石炭が若しかつたものですから、山元貯炭をより多く短期間に搬出できた場合、國有鉄道の割当をそれだけ増し、その増したもので運轉をふやすと同時に、当時國有鉄道のセメントの需給が逼迫しておりまして、非常に工事その他補修の方面で危機の状態にあつた関係上、これまた安定本部その他政府部内の打合せによりまして、正規の手続をとりまして、國有鉄道でその搬出した石炭の一部をセメント工場に拂い下げまして、バーター的な方法で、その計画上に増産されたセメントを、國有鉄道に納入してもらう、こういうような操作も一度計画的にやられておる。こういうような事情から上つて来た数字だと思つております。
○柄澤委員 資料によりますと、これは資材局からお出しになつているものでございますから、正確なものと考えられるのでございますけれども、セメント工場だけではなく、相当な範囲の工場に対して拂下げが行われておりますし、また地方鉄道だけでない範囲にわたつていると思うのでございます。セメントだけではなく、やはり他の工場への拂下げも、そうしたバーター制で必要な資材、入らない資材を獲得するための手段としてやつたのであるか。さらに金額の点におきまして、私どもの計算によりますると、少し價格が安く拂い下げられているように考えられる点もございますので、その点などにつきましても、できましたならば、明確なものをいただきたいと思うのでございます。今手元にございますのは二十三年二月六日現在のものでございまして、それ以後のものをやはり鉄道省から出しておられるのでございますけれども、拂下げの内容が明らかになつておらないのでありまして、特殊物件というようなものの総括になつて出ているのでございます。鉄道の赤字が今運輸委員会でも問題になつておりまして、それが國営事業に対する不信と申しまするか、國営事業というものを民間に拂い下げすべきであるというような意見の、重要な根拠にもなつているように私ども考えられますので、運輸当局がどういうふうに資材を活用なすつておられるかということは、私ども運輸委員にとりましては、非常に大きな関心を持つ問題でございまして、ぜひ明らかにしていただきたいと思うのでございます。できますならば、この前の委員会で田中委員からも要請がございましたように、その後の経過につきましても、ぜひ單價から、数量から、またその拂い下げるべき理由から、明らかにしていただくことが、委員会を運びます上に非常に明朗になりますし、それから今後の運営も円滑に行くのではなかろうかと思いまして、御質問申し上げるのでございます。石炭の問題は、物件費の中でも非常に重要な問題でございますので、特にその点明らかにしていただきたいと思います。もしなんでございましたら、ここに資料がございますから、お照らし合せになつてやつていただきたいと思います。今日でなくてもけつこうでございます。
○吉次政府委員 ただいま柄澤委員から御質問がございましたが、先ほど私石炭の拂下げの場合で、一点について申し上げたのであります。これは一番継続的で、しかも数量的にも大きく、なお私鉄の拂下げというかつこうは、実際の取扱いは私鉄の委託によつて現品化を國有鉄道でする、いわゆる委託調弁、現在の官制にも入つておりますが、それによつてやつておる拂下げでございます。この点につきましてはただいままでずつと継続してやつております。また今後に関しましても、こうした取扱いをやめる、こういうような方針をまだ持つておりません。そのほかに石炭の拂下げが、大分前のことですと若干あつただろうと私も記憶しておりますが、多分そういう場合は、先ほど柄澤委員からもお話がございましたように、あるいは鉄道関係のある特殊な製品に関して石炭が工場に一時的に切れた、この場合に政府関係当局と打合せて、正規の手続をとつて拂下げをするというような措置がとられたことは、若干あつたのではないかというぐあいに考えております。なおまた後刻お話を伺いまして、御質問のような資料の説明を詳しく私から申し上げたいと存じております。なお一般の物品拂下げに関して國有鉄道の経営の合理化、あるいはその内容のことについては、各委員によく了承していただく観点から、最も適切に、しかも詳細な内容の説明をされるようにもしくは資料を提出されるように、この点につきましても、ぜひともそういうぐあいにいたしたいと考えております。大体國有鉄道で現在まで、あるいは現在拂下げをいたしておりますのは、國有鉄道の過剰の物品、過剰といいますか不用の物品が一部ございます。戰時中あるいは終戰後——戰時中はもちろん平時の國有鉄道の運用と違う目的で購入した物品が相当ございます。それをもつと早く整理したい意図を持つておりましたが、実際には現場の末端まで配給されておつた関係上、その現実がなかなか把握しにくくて、この帳簿の整理をいたしまして、今後の國有鉄道の、運営上起つて來る需要と十分にらみ合せた上で、こうした品物については國有鉄道では不用だという判定を下したものは、すみやかにこれを拂い下げ、國有鉄道の財政にも寄與すると同時に、そういう物品の日本の國内における活用方法を十分考えていただく。さらに國有鉄道で必ずしも不用ではないが、不急である。たとえば年間の需要に対して、現在持つている数量が相当量的に大きい、こういうようなものについても、非常に苦しい現下の財政上、これを民間に拂い下げて資金化して、さらに需要度を持つた——時期的にも需要度を持つた資材購入の財源に充てて行きたい、こういうような角度から拂下げを実施いたしております。そのほかその拂い下げの表に上つて参りますのは先ほど申し上げましたようにいわゆる官制によつて、陸運に関連する産業、あるいは交通、こういうような関係で需要する物品を國有鉄道に現品化を委託して、國有鉄道の手で買う。まとめて買うことがどうしても計画生産に最も裨益し得ると同時に、現品化が確実であるというような点から、國有鉄道で一旦まとめて購入して、これを委託を受けた方へ拂い下げる、こういうような仕事をいたしておりました。大体拂い下げの内容等につきましてはそういうものでありますが、それからもう一点ございますのは、國有鉄道に納入する物品の材料として必要な場合、昔ですと実は材料支給というような契約方法をとつておりましたが、これは價格がしよつちゆうかわるとが、手数が非常に手続的に煩瑣であるというような事情から、材料支給というような契約を、実は昨度からおおむねやめておりまして、材料は拂い下げの手続きで拂い下げる。できた製品から材料費に該当するものを差引いて、製品を購入するというような方法もとつております。いろいろの性格要素を持つた拂い下げが表の上では拂い下げとして上つておる。この点を御報告申し上げておきます。
○田中(堯)委員 不用品または不急品として二十四年度に大体どのくらい拂下げをされる予定であるかということにつきましても、品目、数量、價格等について今の柄澤委員の申出もありましたが、これにつけ加えて資料をいただきたいと思います。それから前会私から二十二年度、二十三年度の不用品拂下げの実情を明らかにしてもらいたいという要求をしておりますが、これはなかなかたいへんでしようから、この次には、できましたならば終戰直後からずつと二十年、二十一年にわたる拂下げの実情を説明願いたいと思います。 今長官が見えておりますが、自動車局長と長官にお願いしたいことは、今度支線並びにバスの拂下げということが問題になつております。これはこの前自動車局長のお話では、立法手続は必要としないというような御見解でしたが、どうも私どもの研究によると、立法手続を必要とするのではないかというふうに考えておるのです。この点について長官並びに自動車局長の御意見を伺いたいと思います。
○加賀山政府委員 お答え申し上げます。最初の二十三年度、二十四年度の拂下げにつきましては、非常に詳しくなつたかとも存じますが、いつぞやの委員会で申し上げました。
○田中(堯)委員 品目、数量などは、はつきりしておりませんね。
○加賀山政府委員 單價なんかは入つておりませんが、総額が入りまして、品目、種類などにわけて、二十三年度分、二十四年度の計画について差上げたつもりでおりますが、なおよく念のためにこちらも取調べまして、不備でありましたら、それを整備いたしたいと存じます。 それからただいま自動車と、並びに地方鉄道のことも含まれたのかとも存じますけれども、拂下げ自体に関しましては、私どもの見解といたしましては法律的手続を必要としないというふうに解釈いたしておるのであります。これを地方鉄道の場合にとつてみますと、いまだ実施はされておりませんが、日本國有鉄道法におきましても、運輸大臣の認可を経て讓渡をするというような條項に相なつておるわけであります。運輸大臣の認可を得れば、法律的にはそれでいいと存ずるのでありますけれども、何を申しましても非常に國民的利害に深い関係を持つております関係上、これを國会において御審議を得て、十分に檢討を受けて、もしそういう事態が起つたならば、その線区について拂下げの可否並びにいろいろの條件について、御決定を願うのが至当ではないかと考えておる次第であります。
○田中(堯)委員 國有鉄道法はまだ施行になつておりませんが、それの四十何條かで、なるほど長官の言われる通り運輸大臣の認可を経れば拂下げができるという規定にはなつておりますが……。これは一番おしまいの附則の中にあつたと思いますが、國有鉄道に今の特別会計の資産、國有財産を引継ぐということになつておるようですが、引継ぐというのはどういうことか、所有権まで影響するという意味か、ただ一時保管せしめる、管理せしめるというだけの意味か、その辺非常に法律上の解釈もまちまちになつて來ると思うのであります。またその他の財政法、会計法規、その他憲法にもあるわけですが、いろいろな基本法やまた重要なる規定の中にある、國有財産を立法手段を要せずして、樂に右から左にどこかに拂下げてしまうというようなことは、許さるべきことじやないと私ども考えるのですが、まだ國有鉄道法が実施になつておらぬ今日、そういうことが俎上に上るということならばもちろんのこと、國有鉄道法が実施になつた後においても、今申し上げたようないろいろと法律上の疑義があると思うのです。根本的に考えますならば、國有財産を運輸大臣の一存によつて行政措置で右から左へ賣り飛ばしてしまうというようなことは、どうもこれは許さるべきことじやないというふうに考えるのですが、やはり立法手段はいらぬというふうにお考えですか。
○加賀山政府委員 私の申し上げましたのは、もちろん國有財産としての取扱い方としても、これは重要でありますけれども、特に單なる財産でありますというよりは、いわゆる地方交通なり、國の幹線の交通に関係するのでございまして、その意味から、地方鉄道でございますとか、自動車路線のごときは、單なる財産としての考え方だけでは済まされないものがある。そういう意味から、特に愼重を要するものとして國会の御審議を煩わすが至当であると、かように申し上げた次第であります。
○岡田(五)委員 先ほど資材局長の御説明を聞きますと、大体以前三百万トンくらいいつた石炭が、七百万トン必要だという原因は、要するにカロリーの低下、それから塊粉の関係が非常に悪化したということが主要な原因のように考えられるのですが、先ほど資材局長のお話では、今年の一月は五千七百カロリーになつた。戰前は六千四百カロリーから六千カロリーくらいあつた、こういうことなんですが、これは配炭公團に聞いた方がいいのですか、商工省の政府委員に聞いた方がいいのですか、はつきりいたしませんが、二十四年度のカロリーの上昇見込みはどういう見込みであるかということを簡單に御説明願いたい。それから聞くところによりますと、戰前運輸省の塊粉の割合は、大体塊炭が六〇%粉炭が三〇%か四〇%近くだという話を聞いておりますが、最近はこれが逆になつて、塊炭が三〇%から三五%、粉炭が六五%か七〇%、こういう状態になつておるということであります。この塊粉の割合が上昇する見込みがあるかどうかということをお聞きしたい。 それから先ほどの配炭公團を通じての販賣價格の問題でありますが、資材局長の説明を聞きますと、まつたく私同感なのであります。ことに四千二百万トンの石炭のうち、七百万トンを鉄道に使うのであります。これの價格操作ということは、物價廳におきましても、また配炭公團におきましても、相当重要な問題であるとともに、また國有鉄道の企業合理化の面におきましても、非常にこれが重要な問題であると考えます。聞くところによりますと、運輸省が現在の販賣形式のままで行くならば、一トン三千九百円かかるというものを、今度の大藏省の査定によりますと、三千五百円だ、こういうような話を聞いておるのでありますが、もし現在の販賣形式で行くならば三千九百円かかる、ところが予算は三千五百円しかないというと、四百円の赤字が出る。四百円の赤字が出れば、結局今年度は独立採算制で一般会計からの借入れ、繰入れということはないと思いますが、これだけ赤字が出ますと、私は、ひいては貨物運賃の値上げ、あるいは旅客運賃の値上げをして赤字補填策を講ぜられることを憂うるのであります。かような観点から行きますと、私はこの運輸省の運轉用炭の價格操作につきましてせんだつて運輸委員に配付されました案のごとくなることを期待いたしますが、この問題に対する商工省なり物價廳関係の政府委員の方の考え方をお知らせ願いたい。と同時に政府当局相互間におきまして早急に善処されんことを質問と同時に希望いたしまして、私の質問といたしたい。
○波多野政府委員 ただいま御質問になりました本年度におきまするカロリーの上昇の割合いを申し上げます。 二十四年度におきましては大体五千七百六十カロリー程度、前年度に比較いたしまして、百カロリー程度の上昇の計画になつております。それからなお本年度の第一・四半期におきます鉄道用炭の供給計画といたしましては、大体カロリーは五千七百十カロリー、塊炭の割合は二六・八%、粉炭の割合は六三・二%、かような計画をいたしておる次第であります。それから從來鉄道用炭に対しましては、でき得ます限り、塊粉の割合をよくし、またなるべく品位のいい石炭を差上げるように努めて参つたのでありますが、從來上級炭の出炭が非常によくございませんので、なかなか鉄道のご要求に應ずることができなかつた次第であります。二十四年度におきましては、大体一般炭のうちで、上級炭は三三%くらいを予定しておるのであります。四千二百万トンの計画におきまして、一般炭の上級炭は千三、四百万トン、かように考えるわけであります。その半数以上を鉄道に差上げるということになりますと、ほかの方の配炭にも影響がありするので、なかなか配炭上困難と思いますが、鉄道用炭には、できるだけいい石炭を差上げるようにしたい、かように考えております。
○村田説明員 ただいま塊粉の関係、品質の点については、石炭廳から御答弁になつた通りであります。價格の面からも——從來石炭におきましては、御承知のように非常に数量ということに重点を置かれた結果、現行の生産者價格改訂は、主として数量を確保しようということに重点が置かれまして、個々の價格決定に対しては、そういう点からの配慮が行われてなかつたのでございますが、最近の石炭の需給状況その他を勘案いたしました場合に、少くとも二十四年度からは、数量よりも質の方に重点が移行して行くというふうに考えられますので、こういつた点につきましても、價格操作の面におきましても、質をよくするといつた方に切りかえまして、生産者價格におきまして、高品位のものに重点を置くように價格のきめ方を考慮したい。こう考えますと同時に、それと裏表に、販賣者價格の方でも質をよく見て行く、こういつたことをやつて行きたい。それから塊粉の関係におきましても、從來の塊粉の値差では、なかなか炭鉱といたしましても、十分に選炭をして出すという誠意を見せるだけの余地が、値差の中にはなかつた点もございます。こういつた点につきましても、ごく最近の機会におきまして、塊に重点を置かれて出されるようなふうに考慮いたして行きたいと考えております。なお先ほどの鉄道の石炭の販賣價格の中に、小賣額として三百五十五円計上してある。これは平均といたしましては、先ほど申し上げたように、九百五十六円、それを鉄道向けでは特にそういう特殊の事情に基きまして、三百五十五円といたしたわけでございます。それをさらに圧縮するというような点につきましては、予算その他の関係から速急にやらねばならぬとは考えるものでありますが、半面そういう一点から、特に引下げるということを、端的にやりました場合に、たとえば三池なんかにおきまして、その炭鉱のすぐ上にある工場、そういつたものから、やはりそういう点について特殊な扱いをしてもらいたいというような意見も出て來ると思われます。そういつたものとの見合いにおきまして、今後プールをどういうふうにやり直すかというような観点からも、考えなくてはならぬと思うのであります。從いまして全般的にプールの仕方というものの再檢討をするときに、この問題につきましてあわせて解決したいと思いまして、関係方面と連絡いたし、目下檢討中でございます。御了承願います。
○柄澤委員 ただいま石炭の價格についていろいろ触れられたのでございますけれども、ちようど石炭廳の方もお見えになつておりますので、御質問申し上げたいのでございます。岡田委員から價格について御質問がございましたが、さらに特定の産業に対しましては、鉄鋼などにつきましては、石炭の價格は相当に引下げられているのでございます。國鉄が赤字で独立採算制をとつて、運賃を値上げし、從業員の首切りというようなことまで俎上に上つております今日、こうした國営でないところの特定の産業に対して、相当の石炭の價格の割引がなされている現状を考慮されまして、石炭廳——商工当局と運輸省との間に、國営の事業に対しての石炭の價格を、これと同樣に、あるいはそれ以上に考慮しなければならないというような努力とか、あるいは交渉とか、そういう御意見が今までかわされたか、あるいはそういう御用意がないかあるかということについて、御答弁願いたいと思います。
○村田説明員 ただいまのお話でございますが、御承知のように、物價廳で扱つております價格調整補給金というものは、基礎物資で、急激な値上りをすることによつて一般物價への影響の著しいというようなものにつきましては、特に補給金という形で補助金を出して、できるだけそういつたはげしい変動を避ける、こういう趣旨で、あの補給金の制度はできておるのでございます。実は現在もガス、コークス、鉄、硫安、ソーダ、それから船たき用というものに補給金が出ているのでございますが、かつては鉄道向けの石炭も、特定産業向けの扱いになつておつたのであります。それが廃止されましたのは、結局補給金を國が出しましても、それを受けるのはやはり國の鉄道だ、こういつた観点から、はずされたのではないか、こういうふうに考えるのであります。ところが補給金制度というものは、最近の経済情勢その他から見まして、できるだけその範囲を削減して行きたい。理想といたしましては、この際もうできれば全廃するといつたところまで行きたいという氣持が非常に強かつた。ただそういうことをやりましたのでは、單一爲替レートの設定その他いろいろの要請から、この際できるだけ價格の改訂というものは避けたい。物價水準というものをこの際動かさないという趣旨から言いまして、そういう基礎物資の補給金がはずされると、今言つたような建前をくずすことになるという関係から、やむを得ず、從來見ておつたような程度におきまして補給金を存続させて行こう、こういう考えでおるわけでございます。從いまして、さらにその範囲をふやすということは、物價廳としても、二十四年度の問題といたしまして考えていなかつたような次第であります。
○加賀山政府委員 鉄道といたしましても、從來その問題は非常に重要な問題でありますので、運賃、これは非常に基礎的な價格になるものでありますから、運賃をすえ置きしなければならないというような事情にありますならば、これは当然他の物資に特別の價格で配給が認められておりますように、鉄道においてもいたすべきではないかという主張を持つており、また絶えず主張して來ておつたのでございます。ただ昨年度といたしましては、石炭の補給金としてではございませんが、三百億余の補給金を受けておつた。これは分析をいたしておりませんが、やはりそういつた性質が認められて補給を受けたとわれわれは解釈いたしておるのでございます。本年度はそういつた補給金は全部認められない、運賃によつて行くんだという方策を立てられておる。それで御承知のように、國鉄だけといたしましては、運賃が貨物運賃と旅客運賃と両方から成り立つておる。從つてそこに方法があれば、一方の運賃でもよかろう、こういうことになるわけで、從つてその方面からは補給金という問題は出て参らないということになるわけであります。國有鉄道といたしましては、極度に経営を合理化しなければならない。極度に合理化した末、なおかつ必要な経費は、これは運賃の値上げをもつてやつて行くんだということに相なつておるわけであります。石炭についても、当然にその方策を極度にとらなければなりませんことは、先ほどから御論議が出ておる通りでありまして、それゆえに特定の價格は採用されないにしても、國鉄の石炭費を少くするために、合理的な取扱い、その他の経費でもつて行くようにしなければならない。全般のプール等の関係がありましようが、國鉄の石炭に対しては、その原價と、最も至当とする経費だけを石炭にかけてもらう。これはぜひともそうしてもらわなければならないというのが、われわれの強い主張でありまして、それ以上のものは支拂いをするわけに行かない。これは経営の立場からも、当然主張しなければならぬ点ではなかろうかと考えておる次第であります。
○岡田(五)委員 大分時間も長くなりますので、簡單に申し上げますが、この石炭の販賣方式につきましては、私がここで長々と議論するまでもなく、経済界におきましても、生産者及び消費者の間におきましても、いろいろ議論されておるのであります。しかし、この根本方式につきましての私の意見を申し述べることは差控えまして、ただ配炭公團のいろいろな運賃、手数料その他なんかを見ますと、大体機帆船輸送の運賃を基礎にして、運賃の予算が立てられ、諸経費が立てられておる。かように考えるのであります。しかるに鉄道は、山元で自分の貨車に積んで、自分のところの人間で、自分のレールの上を運んで、自分の消費箇所に運ぶということで、全部自分でやつておるにもかかわらず、非常に高い機帆船運賃その他を通じた運賃プールの分配を受けておるということで、多くの数量のものが、非常に不合理といいますか、実際に合わない基礎に基いておつかぶせられておる。こういうようなことは、私は現実に非合理性を感ずるわけなんであります。ただ物價廳の関係から言いますと、これをはずせば全般の問題に影響して來る。こういうような懸念もあるかとも考えるのでありますが、私は運輸委員として、國有鉄道の独立採算制、経営合理化、こういうような面から考えますと、相当私は早急に解決すべき重要な問題であると思います。しかもこの方式の変更によつては、数十億の金が節約できる。こういう点から考えましても——先ほど石炭の販賣方式の一般的な檢討の際に、これもあわせて考える、こういうようなお話もあつたようでありますが、言葉は惡いのですが、さようなのんきな考え方でなしに、むしろ私はもつと積極的に、早急にこの問題を解決されんことを特に要望申し上げたいのであります。特に本日商工大臣なり、次官に来ていただきまして、いろいろと最高部の御意見を承りたいと思つておつたのでありますが、時間もございませんので、物價廳の方に右ようお願い申し上げまして、私の意見の開陳を終りたいと思います。
○田中(堯)委員 議事進行についてですが、今日は日程に上つておつたことをやるのではなしに、この説明会みたいなことをやる予定だつたのですか。
○岡村委員長代理 質疑がなければ、大体これで打切りまして、日程に入りたいと思うのです。
○田中(堯)委員 今までのことは臨時に追加されたのですか。それとも最初に理事会か何か持たれたのですか。
○岡村委員長代理 大体そんな意向だつたのです。
○田中(堯)委員 政府委員の方々には、そのときから出席を求められたのですか。
○岡村委員長代理 さようです。
○田中(堯)委員 実はこういうことを申すのは何ですが、私も理事をしておりますので……。
○岡村委員長代理 速記をやめてください。 〔速記中止〕
○岡村委員長代理 速記を始めてください。 —————————————
○岡村委員長代理 それでは、これより請願の審査に入ります。請願の審査につきましては、紹介議員の出席等によりまして、適宜日程は変更いたすかもしれませんが、御了承を願います。 なお、本日はこれらの請願の採否の決定は留保いたしまして、後日さらに愼重なる審査をした上で、これらを決定いたしたいと思いますが、御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡村委員長代理 御異議がないようでありますから、さようとりはからいます。日程第三〇、塩竈港を第一種重要港湾に編入並びに修築に関する請願、庄司一郎君紹介、文書表第一二四号。紹介議員の紹介説明を求めます。
○庄司一郎君 ただいま議題になりました塩竈港を第一種重要港湾に編入並びにその修築に関する請願でございまするが、本請願の請願者は、宮城縣知事、宮城縣議会議長、仙台市長、塩竈市長、塩竈市会議長、仙台市会議長塩竈並びに仙台商工会議所会頭等、これらの諸君が代表者となられて本院に提出をされた請願でございます。 本請願の趣旨をきわめて簡単に申し上げます。塩竈港が、わが日本より北米サンフランシスコに達する最短距離でありますことは、御承知の通りであります。從來は横浜港の補助港たる性格を持つておつたものでございますが、最近はまつたくさような性格を脱却いたしまして、完全かつ自由なる独立國際港として新発足を遂げ、昨年度より航路、泊地の浚渫及び岸壁等の整備、復旧に着手せられ、本塩竈港が、未開発のままに取残された豊庫である、いわゆる東北地方の開発の門戸としての重要性を認識せられまして、わが日本経済再建の一翼を担当せしめられんとしておる御意図に対しましては、地方民衆は深く敬意を表し、感謝を寄せておる次第であります。しかるに、昭和二十四年度において、國家財政の御都合によるとはいえ、相当多額の当初計画予算を削減せられる等の場合が、もしありとするならば、既定計画の実行はとうていおぼつかない状態に陷ることは必至でございます。從つて、本港の年度計画業の上において、致命的な打撃を受けるおそれがありますので、どうか國家財政の許さるる範囲内において、でき得るだけ塩竈國際港をして、すみやかにその完成をすることができ得るような御配慮をお願い申し上げたいのが、請願者の請願の趣旨のあるところでございます。 そこで、その要項の一つは、塩竈港を第一種港湾に御認定を受けたいこと、これが第一のお願いであります。第二は、この塩竈港に、諸外國との貿易再開とともに、一万トンあるいは二万トン程度の商船が自由に出入りすることができ得るよう、現在湾内には相当土砂が堆積をいたしておりますので、徹底的なる浚渫工事を施していただきたい。第三は、沈下はなはだしい中埠頭を、昭和二十三年度工事に引続き、本年度も、また明年度も、でき得る限りすみやかに盛上復旧し、上屋、倉庫敷地の整備をされたい。倉庫等の設備が完備されておらないために、砂糖とか塩とかが屋外に放置されておる現在の状態でございます。それから臨港道路復旧整備工事を急いでいただきたい。上屋倉庫設備の工事を急いでいただきたい等々の請願の趣旨でありまするが、現下國家財政まことに多端な場合ではございまするけれども、東北地方として唯一の國際港であり、松島湾その他より生産する種がきその他の北米に対するところの輸出も相当ございますので、できるだけすみやかなる機会に第一種港湾の御認定を受け、一万トン級以上の船が自由に出入りすることができるような措置を、政府をして講ぜしめていただきたいということが、本請願の趣旨でございます。委員各位の御了解、御賛同を頂戴し、なおかつ委員長より政府直接の当路者に、本請願に対する御意見あらば、御意見の開陳のごあつせんをお願い申し上げたいと思うのであります。
○岡村委員長代理 大体類似の問題でありますので、關谷委員から、日程第二八、二九、三一、三二の請願の紹介を合せてお願いいたします。
○關谷委員 同樣の問題でありまするので、私から簡單にその要旨を申し上げたいと存じます。 第二八は、六泊港施設整備の請願、前田郁君紹介、文書表第七八号であります。この請願の要旨は、さきに運輸省の指定港となりました鹿兒島の大泊港は、現在防波堤の施設がなく、暴風雨のときは、船舶は山川港または鹿兒島港に避難しなければならず、また避難船が該港内で遭難することもしばしばで、はなはだ遺憾であります。ついてはすみやかに防波堤並びに荷揚場を築設されたいというのであります。 次に第二九、相浦港修築の請願、岡延右エ門君紹介、文書表第九二号であります。この請願の要旨は、佐世保市相補港は、北松炭田の石炭積出港としてその重要性は増大しつつあるのでありますが、既設の日鉄鉱業所の積出施設は、貯炭場が狹隘でありまして、四十銘柄に及ぶ各炭鉱の仕わけができず、かつ大型汽船の入着の困難など、多くの欠陷があります。ついては水深七・五メートルの岸壁及び埋立地の一部を利用して、該港を石炭積出港として修築されたいというのであります。 次は第三一、羽幌港施設拡充の請願、河口陽一君紹介、文書表第一六五号であります。この請願の要旨は、北海道苫前郡羽幌町は、天塩國の中央部に位し、海、陸物産の豊富な地を控え、これら農、林、水、鉱産資源の輸送上、該港の拡充は一日もゆるがせにすることができないのであります。ついては該港の積出港としての施設をすみやかに拡充せられたいというのであります。 次は第三二であります。岩崎港を避難港に指定の請願、小笠原八十美君外一名紹介、文書表第五六号、この請願の要旨は、青森縣西津軽郡岩崎港は、冬季季節風である北西風に対し、裏日本沿岸第一の良港として定評があつたのでありますが、從來僻地にある関係上、あまりその重要性を認められなかつたのであります。しかるに終戰後ようやくその認識を高められて、船だまりとしての修築工に着手されたものの、これだけでは該港天賦の素質を生かすものでなく、また該縣下の日本海沿岸には避難港が一つもないので、多季間年々船舶の遭難が相次いで起こつておるのでありまするから、該港を避難港に指定の上、その設備を整備せられたいというのであります。 以上一括して申し上げましたが、各委員の御審議をお願いいたしますると同時に、政府委員の御意見を承りたいと存じます。
○比田説明員 ただいまの請願につきまして答弁申し上げます。第一に塩竈港の問題でありますが、塩竈港は、請願の御趣旨にもありましたように、東北地方の中心部に位しまして、國といたしましても、將來内國貿易のみならず、外國貿易の中心といたしまして、特に重視しておる次第であります。本港の使命を完全に果させますためには、まだまだ今後施設を整備して行かなくてはならないのでありますが、特に航路、岸壁、あるいは地盤が沈下しましたところの盛土、それに対しまして道路、倉庫の整備が緊要でありますので、國といたしましては五箇年計画を立てまして、その初年度といたしまして、前年度は二千二百五十万円の予算をもちまして、その修築の一部にすでに着手しております。なお二十四年度におきましては、公共業費の増額がはなはだ困難でございまして、ほぼ前年度と同じ程度のものになるのでございますが、特にこの塩竈港に対しましては、重点的に予算の配分をいたしたいと目下細部を檢討中でございます。特に二十四年度といたしましては浚渫、盛土工事というようなものに重点を置く予定でございます。なお第一種重要港湾に選定の件につきましては、近く港湾法ができまして、それによりますと、第一種、第二種、第三種といたしまして、新しい区分が行われることになつておりますので、その機会を待ちまして審議の上決定いたしたい、かように考えております。 次に大泊港施設整備に対する請願に対してお答えいたします。大泊港は鹿兒島縣の大隅半島の最南部にありまして、現在港湾施設としてはほとんど見るべきものがございません。しかしながら同地方におきましては林産物、水産物、農産物等、天然資源が豊富でございますので、現在運輸省におきましては建設省と呼應いたしまして、大隅、熊毛開発計画を立てまして、その一環といたしまして、同港をぜひ整備して行かなくてはならない、かように考えております。二十四年度におきましては、公共事業費の増額がこれまた全面的にはなはだ困難と見られますので、でき得る限り開発計画の助成をいたしたいのでありますが、とりあえず港内の浚渫の一部をやりたい、かように考えております。 次の相浦港に対する修築の請願についてお答えいたします。請願の趣旨にもございますように、相浦港の北松炭積出港としての重要性は、今夜石炭の増産と相まちましていよいよ重要となつて参りますので、現在の施設をもつては、今後とうてい輸送をまかなうことはできないということが数学的にも明確なのでございます。從いまして二十四年度におきましては、すでにできております七メートル五十の水深があります岸壁に鉄道を引込みましてそこから積出しができるように計画を立案中でありまして、予算も新規工事ではありますが、配付されるように内定いたしておる次第でございます。 次に羽幌港の施設拡充の請願に対してお答えいたします。羽幌港は請願の趣旨にもございますように、天塩地方の農産資源、特に炭田あるいは御料林等の開放に伴つた木材の搬出港として、今後整備されなくてはならないと思うのでありますが、これまた港湾の施設は公共業費によつておりますので、二十四年度におきましては、大規模な整備計画に着手することは遺憾ながらできかねますので、現在あります防波堤を改良いたしますこと、それから港内を浚渫いたしますこと、これを使いまして埋立地をつくるというような整備をいたしまして、逐次大計画の方に移りたい、かように考えております。 次に岩崎港を避難港に指定されたいという請願でございます。この件に対しましては、岩崎港は青森縣の西海岸の最南端にありまして、港内は非常に廣く、天然の良港なのでございますが、從來は國としてはさほどに重要な港として取扱つておりませんでした。今回これを、その地方的の重要性を認めまして、運輸大臣の指定する指定港湾に編入いたした次第であります。從いまして國といたしまして、この岩崎港の問題を取上げましたのはここ一、二箇月の問題でございまして、將來避難港としてこれを具体的にどうするかというような計画につきましては、航路の状況、あるいは氣象状況、あるいはその他避難港としての種々の要素がございますので、それに対する調査を十分にいたしましてから、避難港としての整備をするかいなかにつきまして、決定をいたしたい、かように考えます。 以上五件に対しましてお答えいたします。
○岡村委員長代理 御質疑はございませんか——御質疑もないようでありますから、次に移ります。 —————————————
○岡村委員長代理 次は日程第三三、文書表第一二〇号を議題といたしまして、紹介議員庄司一郎君の説明を願います。
○庄司一郎君 本請願は國民健康保險と仙台鉄道船岡分院との診療協定に関する請願であります。この請願の根本的な考えは、運輸当局の道義心に訴え、あくまでも道徳心を尊重してもらいたいという意味における請願でございます。宮城縣柴田郡船岡町に昭和十四年ごろ海軍第一火藥廠という数万人の職工さんを使うところの大きな工廠ができ上りました。同時に海軍共済病院という病院ができ上りまして、ベッド数約三百ほどの地方にとつて大病院であります。この海軍共済病院の設置に際しては宮城縣柴田郡大河原町、船岡町、村田町、槻木町、伊具郡北郷村、東根村等七箇町村が、特に青年團を出動させて、労力奉仕をもつてこの海軍共済病院というものができ上がりました。しかるに終戰直後、昭和二十年十月において、仙台市に存在しておりました運輸省の仙台鉄道病院が不幸にして空襲による戰災のために全燒いたしまして、鉄道病院はその善後措置にお困りの状態にあつたのでございます。たまたまただいま読み上げましたように七箇町村の國民健康保險組合が連合組合をつくりまして、終戰後において今や廃止となる運命にある船岡海軍共済病院の一切の権利を借り受けて、七箇町村の連合組合が主体となつて、將來病院を経営して行きたいという運動が始まりました。しかるにただいま申し上げたように、仙台鉄道病院が空襲のためにまつたく烏有に帰しまして、患者を収容する場所が全然仙台市内等にはなかつたのであります。そこで運輸当局と地方のただいま読み上げた七箇町村の國民健康保險組合の連合会との間に、火花を散らすところのものすごい病院獲得の競争が始まつたのであります。不肖私は当時大河原町の町長として、また郡内の町村長会長として、また國会議員を兼ねておる関係上、居中調停に入りました。さしあたり空襲のために全滅した仙台鉄道病院を、この海軍病院の跡にそのまま入れるのが妥当である。そのようなことを説破いたしまして、七箇町村をまとめて、これを了承させ、この海軍病院跡に仙台鉄道病院が移轉して参りました。その際ただいまでも残つておる申合せの覚書がございまして、第一條より第四條までの覚書を交換いたしました。その覚書の要点は、この七箇町村の民衆に対してはでき得るだけ診療料金、藥價代その他を軽減して、格安な医療を與えること、それから國民健康保險組合の法令によるところの診療費、あるいは藥價代等々で、この病院が診療並びに投藥をしてくださること、そのかわり鶏卵あるいは蔬菜、野菜等、そういうものは一切マル公をもつて七箇町村が、この病院の入院患者並びにこの病院関係の鉄道の職員——海軍の将校、下士官がいなくなりまして、数百個の建物があきになりまして、そこへじやんじやん仙台から鉄道関係、ことに病院関係の職員が入つて参りましたが、そういう職員に対しては、絶対マル公をもつてこの七簡町村が食糧を供給する。かような申合せができ上りまして、不肖私立会人として立会つたのであります。以上のことは経過的な報告でございますが、本年二月の一日以降、從來のこの契約無視され、仙台鉄道病院は運輸省本省の御方針なりとして、一点單價十円の要求をして参りました。一点單價十円は、御承知のごとく國民健康保險組合において保險医に支拂うところの最小限度の報酬でございます。ところが宮城縣は、不肖私が最近まで国民健康保險組合の宮城縣連合会長をやつておりました。そこで各大学病院、仙台市立の病院その他の病院とか、開業医、保險医関係の御了解をいただきまして、一点單價九円にきめました。しかるに鉄道病院に関する限り一点單價十円は絶対的なものである。しかもそれは窓口で拂え、つまり現金をもつて拂えというような通牒を受けて、ただいま申し上げた七箇町村民はびつくり仰天して、昭和二十年十月のこの申合せ事項、この紳士協約といいましようか、何も登記の手続はふんでおりませんけれども、不肖私公務員として署名捺印の責任者になつております。この契約を無視して、どうしても一点單價十円でなければならぬ、こういうことにがんばられまして、七箇町村はこの道義的に非常に恥ずべきやり口に対して怨嗟の声を放つているのであります。ただ精神的に怨嗟の声だけではなく、実際地方に病院がないものですから、困つております。だから、やはり七簡町村の連合会でやればよかつたのだ、などというような状態になつております。この請願の趣旨は、鉄道病院を海軍共済病院に取入れる場合において、七箇町村と海軍の諸君、運輸当局の諸君約十村ほど署名捺印をして、不肖私、庄司一郎がこれの立会人とし、また契約人の一人となつております。かような状況上、かような特殊事情があるのでありますから、宮城縣下における各病院及び保險組合の保險医がすでに御納得くださつている一点單價九円に対して、御賛成をお願い申し上げたいというのであります。 当時この病院に入る場合においてお困りにならずに——しかも貴重なる藥品が山のごとくこの海軍病院にあつたのであります。そういう貴重な、当時國内においてほとんどなかつた貴重な藥品を多量に確保され、しかも職員は全部将校官舎にお入りになつて、食糧関係はマル公をもつて獲得された。しかるに満五箇年を経た今日、突如として一方的に一点單價は十円でなければ診療ができないということは、まことに道義を無視されたことである。私は政府の官署は、みずから人格的な、こういう道義的な模範を示さなければならぬと思うのであります。その結果宮城縣下の病院やあるいは保險医は、官立の病院でさえも一点單價十円をとつておるではないか。それを一点九円というのはけしからぬというので、われわれも十円もらわなければならぬというような、ただいま言い分になつておるような次第であります。かような意味において、全國鉄道病院は多数ございましよう。またこれに類似したような鉄道病院の関係町村もございましようが、かような道義において、かような契約において発生し、七箇町村民は食糧をまつたくマル公をもつて納めて参りました。その道義をよく御了解くださつて、特殊事情あるいは特殊地帯であるとして、この仙台病院の船岡分院に関する限りは、他の宮城縣の各病院同様、一点單價九円なりをもつて——長い將來、十年も二十年もと私は申し上げません。少くとも向う三年や五年程度は、この道義を尊重されて、宮城縣一円並の一点單價九円に御訂正あらんことをお願い申し上げる次第であります。たいへん長くて恐縮でございました。
○石井説明員 ただいまお話のございました、仙台鉄道病院船岡分院の一般部外者診療料金の問題でございますが、この分院は海軍からの引継ぎでございまして、讓り受け当時の趣旨によりまして、附近町村の一般部外者の診療を認めて参つて來たのであります。ただいまお話がございましたように、仙台鉄道局を通じまして、これらの患者に対する診療料金の値下げ、並びに料金後拂い制度の復活をするようにという御請願でございますが、この料金の問題につきましては、これは当時の覚書にも特段の協定がないのみならず、御承知のように最近のように諸物價の高騰等がございますれば、当然官営の病院におきましても、経営費の負担を増して参るわけでございまして、從つて情勢に應じまして、料金の改訂のあることはやむを得ぬことではないかと思います。その他の点につきましては、当時の覚書通りのことをいたしておるのみならず、御承知でもございますように、現在は特に内科、外科の二科以外に、眼科、歯科、耳鼻科の三科、全部で五科の分科を置きまして、一般部外診療を実施しておるわけでございます。そういうような次第でございますので、省といたしましては、当時のお話通り誠実に覚書通りに相当の犠牲を拂つて、附近の方々の診療に應じて参つておるのみならず、こういうような例の病院は、全國的にも多数ございますので、昨年九月全國的にかような料金の改正実施をいたしまして、みなすべて同じような取扱いをいたしておるのでございます。從いまして、お話の中にございますように地方地方によりまして、料金を区々にいたすということまでには、ちよつと参りかねるのではないかと考える次第でございます。また後拂いのお申出がございましたが、從來は月納制度が設けてあつたのでございますが、非常に未拂い、滯納件数が多く、ひいては結局とりはぐれになつてしまつたという例もございまして、その月納のために、徴収取扱い上の煩雑は非常なものでございました。從いましてそういう制度も廃止いたしたのでございますが、現在でも船岡において六十万円の滯納があるという状況でございますので、この制度を廃止して、後拂い制度にいたすということも参りかねる事情も御了承願いたいと存ずるのでございます。
○庄司一郎君 ただいまの政府の御意見でありますが、まつたく紹介議員としても納得ができ得ません。宮城縣下におけるすべての病院が、一点單價すでに九円と宮城縣國民健康保險連合会で協定が結ばれているのであります。しかるにかかわらず、鉄道病院が一円高く、十円を絶対にとらねばならないというごの非協力的な態度は、当初海軍共済病院を確保される場合における道義的な御精神と、まつたく相反する、ところのやり方である。私は決して野菜や食糧のやみ取引を獎励してはおりません。しかし今まで契約を尊重して、淳朴なる地方農民は、マル公をもつて一切の食糧を病院並びに病院関係職員等に確保して來た。それを一体どうなさるのであるか。道義は一方的であつてはならない。双方道義尊重の生活をしなければならない。この特殊地域に関しては、何らかの特別の措置を講ぜられることを、私は運輸当局に対して強く反省を求めるものであります。同時に賢明なる委員各位の、あたたかき御同情と御理解を賜わらんことをお願い申し上げて、私の紹介議員としての説明を終ります。 —————————————
○岡村委員長代理 次に日程第一、第二、第三及び第四につきまして尾崎君より説明をお願いいたします。
○尾崎(末)委員 私はただいまの日程第一、第二、第三、第四のほかに第五、第六、第七及び第二六を説明申し上げるのでありますが、便宜上第一から第四までをまず説明申し上げることにいたします。 第一、鹿兒島、東京間夜行急行列車復活の請願、上林山榮吉君紹介、文書表第三号でありますが、本請願の要旨は、地方の復興開発は、あらゆる分野において中央との連繋のもとに促進されるが、現在運行されている鹿兒島、東京間列車は、わずかに一本で、しかも東京着は夜の九時半なので、旅客の不利不便はまことにはなはだしい。ついては從前の鹿兒島発夜行の直通急行列車を復活運轉されたいというのであります。 第二、門司、古江間直通列車運轉開始の請願、前田郁君紹介、文書表第七二号でありますが、本請願の要旨は、鹿兒島縣大隅、熊毛地方は、豊富な資源を有し、日本再建に大いに寄與しているが、該地方より北九州、阪神、京濱方面への交通は、鹿兒島湾内汽船連絡により鹿兒島市経由の道をとるか、志布志、都城経由吉都線または日豊線によるのほかなく、前者は鹿兒島湾内連絡が天候及び小型船舶の條件に制約されて貨客の不便多く、その上輸送量が貧弱であり、後者は両線ともに途中乘りかえ多く、いずれも該地方開発の隘路となつている。ついてはすみやかに門司、吉江間に直通列車を運行されたいというのであります。 第三、山形駅始発上野行列車新設の請願、松浦東介君紹介、文書表第七三号でありますが、本請願の要旨は、山形縣は豊富な資源を産業化し、て輸出において東北六縣の総額の約八十%を占め、そのため中央との連絡がますます必要となり、上京客が増加しているが、これら旅客の利用する直通列車は青森発及び秋田発列車の二本となつているが、該列車は山形駅着までにすでに超満員となつていて、同駅からの乘車は困難その極に達している。ついてはすみやかに山形駅より上野行列車を新設されたいというのであります。 第四、赤碕駅に急行列停車の請願、稻田直道君紹介、文書表第二九号でありますが、本請願の要旨は、鳥取縣東伯郡赤碕町は、國立公園大山の登山道東口に位し、同町には國宝的建築物神崎神社の社殿及び元弘役の旧跡船上山の形勝の地があり、また美味赤碕鯛、赤碕の雲丹の特産があつて、赤碕駅を利用する乘降客は年間七十六万人を越える状態である。ついてはすみやかに該駅に急行列車が停車するようはかられたいというのであります。以上の四つに対しまして政府委員の御意見を伺うと同時に、これに対して全員御賛同くださるように希望いたす次第であります。
○石井説明員 第一の東京、鹿兒島間夜行急行列車復活の請願でございますが、東京、鹿兒島間に直通列車が動いておりましたのが、戰時中旅客輸送縮減のためにこれをとりやめました。しかし昨年七月列車時刻改正の際に一往復を復活いたしまして、現在東京、鹿兒島間には直通の急行列車が動いているわけでございます。請願の中にございますように、東京、鹿兒島間に直通の急行列車が三往復運轉いたしておりましたのは、わずかに昭和十七年十一月から昭和十八年二月までの間でございまして、しかも当時の國鉄の旅客列車の運轉キロは約四十三万キロでございましたが、現在はいろいろの、事情で、大体その六割程度しか動いておらないのでございます。從つて機関車あるいは客車並びに人員等の関係からいたしまして、直通列車をこれ以上増発いたしますことは困難でございますので、いましばらく列車キロの増発ができるまで、ごしんぼう願いたいと存じております。 次に門司、古江間直通列車運轉の件でございますが、日豊線列車を、志布志線を経て古江まで直通運轉いたしますことは、ただいまのところ、先ほど申し上げましたと同様、車両の点、あるいは要員の点からいろいろな障害がございますが、なおその上に、御承知のように志布志線から吉江線に入りますには、設備の上から見ましても、また両線の規格が異なるという点から見ましても、いろいろ困難な点がございますので、早急に実施は困難と考えられているのでございますが、なおよく研究いたしたいと存じます。 衣に山形始発上野行き列車の問題でございます。近く行われますところの時刻改正の際に、新庄、上野間に直通列車の増発をいたしまして、御要望にこたえたいと考えたのでございますが、要員その他の点から、ただちに直通列車運轉の実施は困難なのでございます。從つてただいま山形からは急行を二両増結いたして、山形始発の乗客の御便宜をはかつているのでありますが、できるだけこの両数を増すように目下研究いたして、この御要望の一端にこたえたいと思つております。なお新庄からも普通列車三、四両程度増結を考えまして、これを福島でもつて、仙台、上野問に新設を予定いたしておりまする準急に連絡するようなことも考えて、できるだけ御要望に沿うように考えて参つておる次第であります。 次に赤碕駅に急行列車停車の件でございますが、これも次の時刻改正にあたりまして、急行列車を停車いたしますことについては研究をいたしております。できるだけ御要望に沿うようにいたしたいと考えております。
○尾崎(末)委員 御答弁は大体において満足をいたしますが、あとの山形及び赤碕の両駅のことは、ぜひとも早い機会に実現をお願いいたしたいと思います。 第一の門司、鹿兒島のことは御説明通りでありますが、最近の状況を見ますと、大体鹿兒島から出ました急行列車が熊本に参りますと一ぱいになり、福岡に参りますれば増結をいたしましても乘れないような状況でございますので、前に二本出ておつたものと、現在の一本とはよほど異なつた事情がありますから、できるだけすみやかに実現できるようにお願いいたします。 —————————————
○岡村委員長代理 次に日程第五、双岩村大字釜倉トンネル附近に停車場設置の請願、文書表第四一号、紹介議員高橋英吉君外七名。関谷君に御説明を願います。
○關谷委員 紹介議員の一人でありますので、双岩村大字釜倉トンネル附近に停車場設置の請願の要旨を簡單に申し上げます。 愛媛縣西宇和郡双岩駅より東宇和郡石城駅に至る沿線の三瓶町を始め、各町村は人口が非常に稠密でありまして、海産物、柑橘等の産出もきわめて多いのであります。また紡績工場もありまして、製品の搬出並びに関係地方民及び工員の往來が非常に頻繁であります。両駅間は非常に遠距離で、その上勾配が多くて不利、不便この上もないのであります。ついてはすみやかに該両駅の中間双岩村大字釜倉トンネルの入口附近に停車場を設置されたいというのであります。当局者の御答弁を拜聽いたしたいと同時に、委員諸君全員の御賛成を得たいと思います。 —————————————
○岡村委員長代理 政府の説明を聞く前に、日程第六、斗米村に停車場設置の請願、文書表第一六六号、紹介議員山本猛夫君。日程第七、青笹村地内の釜石線に停車場設置の請願、文書表第一六七号、紹介議員山本猛夫君、この二つを尾崎委員より説明を願います。
○尾崎(末)委員 日程第六、第七を説明申し上げます。 第六、斗米村に停車場設置の請願の要旨は、東北本線北福岡、金田一両駅間は約八キロも隔たつているため、両駅間に介在する斗米、福岡、爾薩体三村の農、林産物の発達に多大の不利、不便を来し、しかも北福岡、金田一両駅とも貨物取扱能力不足のため、滯貨多く、地方の産業発展を阻害している。ついては物資輸送の円滑化をはかるため、すみやかに斗米村に停車場を設置されたいという熱望であります。 日程第七、青笹村地内の釜石線に停車場設置の請願、本請願の要旨は、岩手縣上閉伊郡青笹村地内には、私設軽便鉄道時代の停留所が二箇所残存しているが、政府は両停留所の中間に停車場を設置しようとしているが、地元民は現青笹停留場付近に一駅の設置を要望しているから、これが実現をされたいという熱望であります。これに対しまして政府当局の御意見を承り、全員の御賛同を希望いたす次第であります。
○石井説明員 最初の双岩村双岩並びに、石城間の中間に停車場設置の御要望でありますが、この御要望の地点は、勾配が千分の三十三という最急勾配区間でございまして、運轉保安上、駅をつくるのには最も不適当な事情でございます。しいて駅を設置いたしますれば、長い期間にわたりまして、トンネルの中まで含めまして、勾配を変更するという大工事をしなければならない。あるいはスイッチ・バツク式に線路をつくりまして、駅をつくらなければならないというような、難工事場所なのでございます。從いまして、そのいずれをとるにいたしましても、工事費は現在ではきわめて巨額に達するものと思われます。今日の國鉄の予算をもつていたしましては、さしあたり急速に実施をいたしますことは、困難かと思われるのでございまして、まことにお氣の毒でございますが、いましばらく現状にて、ごしんぼうをお願いいたしたいと考える次第でございます。 次に東北本線の北福岡、金田一両駅間の斗米村に駅設置の御要望でございます。本件につきましては、今回初めて承るものでございまして、私どもの方の調査ができておりませんので、地方事情その他をよく調査をいたしました上、賛否を決定いたしたいとも存じておりますが、ただいまの工事財源の現状並びに本年度の要員の事情から見ますると、これも急速に設置いたすことは、多少むずかしいことではないかと思います。ごしんぼう願いたいと思います。 次に青笹村地内の釜石線に停車場設置の問題でございますが、目下釜石西線の柏木平、足ヶ瀬間は軌道を廣くする開軌工事を行つております。また山田線が不通となりましたために、この復旧見込みが立たないので——復旧が非常に手間取りますために、釜石東線並びに釜石西線の両線を至急連絡して、宮古釜石方面と本線方面との連絡をいたしたいということで、工事を進めておりました。その間にかような問題が起つたのでございまするが、この駅の設置箇所につきましては、ただいま愼重に調査中でございまするから、その結果を待ちまして、本件を解決いたしたい。かように考えております。
○尾崎(末)委員 青笹村地内の問題は了承いたしました。できるだけ御調査の結果、地元民の要望に沿うような御解決を特に要望いたす次第であります。斗米村に停車場設置の問題につきましては、御説明のように地理的の関係やいろいろのことがあろうか思いますが、いずれにしましても八キロぐらいの間の所に駅がなく、しかもその間に相当の産業があることでありますから、できるだけ熱意をもつてこれらの御解決を願うように希望いたします。
○岡村委員長代理 この際お諮りいたします。本日は時間も大分経過いたしましたので、爾余の請願及び陳情書の審査はこれを延期いたしたいと思いますが、御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡村委員長代理 なければ、本日はこれにて散会いたします。 午後四時四十三分散会