予算委員会 第13号
- 発言数
- 11 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1948/12/19
会議録
○上林山委員長 これより会議を開きます。 議事進行について委員長から御相談を申し上げたいと思います。御承知のように給與法案が今明日中に通過する運びになるやもしれないという情勢のもとにおきまして、予算委員会といたしましても、これと不可分の関係にありますので、できるだけ審議を早く進めたい。こういうふうに考えておるわけであります。御承知のように、給與の支拂いを急速に間に合せなければならないという事情もあり、予算と給與法案とは不可分であるというような関係もありますので、各党にそれぞれの事情があるということは察せられますけれども、できるだけ給與法案と並行して審議に入り、できるものならば同時に可決をいたしたい。こういうような考えをもちまして、皆樣方の御意見を伺つた上で議事の進行をはかりたい。こういう趣旨でただいまお集まりを願つたわけであります。これについて何か各党で御意見がございますれば、できるだけ簡單に承りまして、そうして散会をいたしたい。こういうふうに考えます。どうぞよろしく御審議を願います。
○竹谷委員 ただいま委員長から予算審議に関して御意見の発表がありました。われわれもごもつともだと存じます。しかしながら、補正予算の中心重大課題であるところの給與に関する法案がまだその成立に至つておりません。從いまして、これがいかように決定せられるかということによつて補正予算の内容も実質も形態もかわつて來る場合もある。こう考えますので、われわれは委員長の、できるだけ早く給與法案とあわせて年末給與の支給に支障のないようにいたしたい、こういう点については同感でありまして、それに対して協力を惜しまないものであります。しかしながらただここに申し上げておきたいのは、三千七百九十一円ベースで三月三十一日まで一箇年分すでに当初予算において給與費は計上してあるわけであります。從いまして十二月におきます支拂が從來の三千七千九十一円ベースを越えましても、そこに十二月分の支拂いに支障があるというようなことはないわけであります。これはもとより行政措置において何らかの手を打つ必要がある部面もあるかもしれませんが、財政法の関係から申しましてこの点はさしつかえない。從つて給與法案が通りますれば、政府はすみやかに給與法案の支給準則によりまして手続をとればよろしい。從つて予算が成立しないうちは支拂いはできぬというようなことはないと私は思うのでございます。しかしながらむろん委員長の言う通り、給與法案と予算とは実質的に不可分の関係にありますので、できるだけすみやかに審議をしなければならぬ。なおまた災害復旧費あるいは價格差補給金の各般の産業に関する人件費を含むいろいろな項目を含んでおります補正予算でありますから、これまた非常に給與に関係がある。こうした多数のものを含んでおる関係もあり、われわれといたしましても、できるだけすみやかにこの補正予算の審議を了するように、御協力したいという氣持は持つておる次第であります。
○上林山委員長 他の委員の方から御発言はありませんか。——なければ、ただいま竹谷委員から本予算の緊急性にかんがみて、給與法案の成立と同時に、できるだけ予算案も並行して早く可決したいという趣旨のもとに、各党の御善処を願うことにいたしまして、これにて暫時休憩いたしたいと思いますが……。
○河野委員 予算委員だけでなしに、全部がこの緊急性を認めておるのでありまするが、私たち、ここ数日の間、毎日待つておるのでありますが、公報によつても十時なり、十一時なりに委員会が招集されておりながら、今日までほとんど開かれておらないのであります。こういう緊急性のある問題であるにもかかわらず、どうしてこういう事態が起きておるのか、聞くところによると、何だか政府原案が認められず、しかも政府としては、給與法案に対しては修正案ができておるにもかかわらず、まだそれをどういうふうに取扱うかということが、われわれには示されておらないのであります。緊急性があるだけに、われわれは一日も早く人事委員会の方の給與法案を上げてもらつて、同時にでもこれを上げたいと思つておるのでありますが、一体政府は修正案ができておるにもかかわらず、それをどういうふうにお取扱いになるつもりか、委員長を通じてお確かめの上、われわれに知らしていただきたいと思います。そうでないと、緊急性緊急性とお互いに言いながら、毎日何もせずに、日曜日もこうやつて出て來ておりながら何もやらないということは、われわれ委員としても職責を果せないし、その予算実施上の支給を受けるところの官吏諸君も待ち望んでおることと思いますから、委員長を通じて、政府の原案がだめになり、修正案ができておるにもかかわらず、これをどういうふうにお取扱いになるかということをお確かめの上、われわれに知らせていただきたいと思います。
○上林山委員長 河野君の御発言に対して、簡單にお答えいたしたいと思います。御承知のように、野党各派諸君の修正案の御提出を願つてあつたわけでありますが、これが諸般の事情から提出が遅れたという事情もあり、今おつしやるように、そういうような事情と並行いたしまして、政府の方において修正案を用意しておるわけでありますが、今日の事態は、いかなる方法をもつてこれが審議されるにせよ、今明日中に給與法案が上程される見通しが大体ついておる情勢にかんがみて、私が先ほどごあいさつしたごとく、本委員会もこれに並行して事態を早く收拾しようじやないかということを申し上げたわけでありますから、ただいまの御希望に從つて、委員長としても善処したいと思います。
○本間委員 委員長の審議を促進したいという御要請に対しまして、社会党及び國民協同党の方から御意見があつたのでありますが、予算委員会といたしましては、質問を一應終了いたしておりますので、討論の段階に入つて長引いておるわけでありまして、これは各党の態度を決定しなければ討論に入れないのであります。政府が修正案なら修正案を早く出す、それに対して野党の方がさらに修正案を出されるなら修正案を出すという、予算及び給與法案に対する各党の態度がきまらなければ、予算委員会は進まないわけでありますから、政府が提出を急ぐと同時に、各党がいつごろまでに党の態度を御決定願えるか。それに関連をして本委員会の進行は決定することと思いますから、その点をよく各党の理事各位とも御相談くだすつて、審議を促進せられるように要望いたしておきます。
○上林山委員長 ただいまのは御希望というように承りまして、各党の理事諸君とも協議いたしまして、できるだけ努力をいたしたいと思います。
○竹谷委員 今民自党の本間君から御意見の発表がありました。その中に質疑は全部終つたのであるから、討論をするだけの段階になつておるというお話でありました。それはあるいは見解の相違かもしれません。われわれは質疑は全部終つたと考えておらぬ。ことに新事態が発生して、これに関する政府の所見であるとか、あるいは新事態における予算案に対するいろいろな意見も当然起つて來るのでありまして、その意味合いにおいては、たとい一應委員会で今出ておる補正予算案に対する質疑は打切られたにいたしましても、質疑をしなければならぬ。なおまた私どもは全部打切つたとも思つておりません。また打切りの動議も出ておりません。各派にまだ意見のある方も多数あるのでありまして、ことに新事態が発生することになれば、いかなる重大な質疑が残つておるかもわかりません。そういう意味において、先ほどの本間君の発言は事実と違う。また野党各派の意見も、必ずしも本間君のようであるとは思いません。私は野党各派の意見を代表して申し上げておきます。
○上林山委員長 松本君、簡單に御発言を願います。
○松本(一)委員 先ほど竹谷委員から、給與法案が通過したあとにおいて予算案をなるべく早く審議するというお話でありましたが、このなるべく早くということにおきましても、先ほど來のお話を承つておりますと、都合によると一日でもなるべく早くならば、三日でもなるべく早くということになるのであります。本來給與法案と予算案とは、これは一体にして不可分のものであると思う。予算がなくして給與を支給するということは、行政処置とは言われますけれども、これは変則的であつて、脱法行為である。かように私は考えております。また省によつて大分違いますけれども、今すでに十二月分の給與を拂つておる省が確実にあることを私は知つております。かようなことを往々にしてしばしば認めるということは、これは非常に惡い前例を残すものだ。かように私は考えるのであつて、つとめて、いわゆる入るをはかつて出ずるを制するという原則に基いて、予算と給與法案とは、なるべく一体となつて審議通過をされるようにおはかり願いたい。かように思うのであります。但し客観情勢において、もしもそうまかりならぬ場合におきましては、これはやむを得ずやる。早急という意味は、これはつとめて早期に、時間的にも都合によつては限定しても、予算案を給與法案のあとを追つかけて通過せしめるという方針のもとに、これは政党政派を超越してお願いできぬか、かように私は思うのであります。
○上林山委員長 竹谷君の御発言は、給與法案と予算とは不可分であるから、その線に沿つてできるだけ努力をされるいう御意見でありまして、あなたの御意見とはやや食い違つておると思います。それから本間君が質疑を打切つたのであるから、質疑をやめて討論採決にただちに入らなければならないということも多少御無理かと考えますが、これはそういう線で努力をしようじやないかという意味で、実質的にはこれから質疑應答は避けようじやないか、こういうような申合せないしは協定というものであつたのでありますから、良識のある野党諸君もいたずらに遷延するために質疑應答はなされないだろうと私は信じているのでありまして、そういう意味合いにおいて私は審議を急速に促進していただきたい、こういうふうに委員長としては考えますので、しかるべく御了承を願いたいと思います。ではこれにて休憩いたします。 午後四時二分休憩