内閣委員会 第1号
- 発言数
- 18 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1948/12/08
会議録
○小川原委員長 それでは会議を開きます。 この際委員の異動に関しまして御報告申し上げます。きのうまでの委員の異動につきましては、公報によつて御承知のことと存じますので、報告は省略さしていただきまして、本日の異動についてお知らせ申し上げます。すなわち本日齋藤隆夫君、塚田十一郎君、田中萬逸君、唐木田藤五郎君が内閣委員を辞任されまして、その補欠といたしまして中嶋勝一君、岡村利右衞門君、關内正一君、村上清治君、谷口武雄君を本委員会にお迎えすることになつたのでお知らせ申し上げます。 それでは理事補欠選任の件でございますが、現在理事が欠員になつておりますので、この際その補欠を選任いたしたいと存じます。
○田中(稔)委員 補欠理事の選任に関しましては、その手続を省略して、委員長において御指名あらんことを望みます。
○小川原委員長 ただいまの田中君の動議に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小川原委員長 御異議ないものと認めまして冨田照君を理事に御指名いたします。 —————————————
○小川原委員長 それではこれより去る二日本委員会に付託になりました科学技術行政協議会法案を議題といたします。まず政府の提案理由の御説明を求めます。内閣官房次長橋本君。 —————————————
○橋本政府委員 このたび科学技術行政協議会法案を提出いたしました次第でございます。その提案理由の御説明を申し上げます。 平和的文化國家の建設は、科学技術の向上と普及がその基礎をなすものであることにかんがみまして、政府は学術体制刷新委員会の答申に基いて、さきの第二國会におきまして、日本学術会議法を提案し、すでに公布を見ておるのであります。このたびは、日本学術会議とともに、学術体制刷新委員会の答申の二つの大きな眼目でありますところの、科学技術行政協議会を設置しようとするものであります。 科学技術行政協議会は、いわば日本学術会議と政府との間に立つて、両者の意思の疏通をはかり、科学と國策との相遊離することのないようにするためのものであります。從來わが國の政治におきまして、科学研究の成果が、十分に行政上の諸施策に活用されませず、また各省間の連絡調整が必ずしも十分でなく、政府全体としての科学技術行政の一貫性、総合性に欠くるきらいがあつたのであります。こうした弊害を除去いたしますことがこの協議会の重要な目的であります。こういう目的を達成いたしますのには、單に行政官の手腕と識見のみでは十分でありませんで、科学者の專門的知識がこれに加わり、両者相協力することが必要であります。本協議会の委員の数が、行政官と科学者とがそれぞれ同数を占めることになつておりますのは、この意味からでありまして、ここに本協議会の大きな特色があるのであります。 次に前にも申し述べましたように、本協議会の重要なねらいの一つは、各省間の連絡調整をはかり、科学技術行政に一貫性、総合性を與えようとするところにあるのでありますが、しかし本協議会は実施機関ではなく、審議機関でありまして、その審議の結果は内閣総理大臣がその権限に基いて、重要なものは閣議を経て実施するのでありまして、各省の立場は十分尊重され、画一的統制に墮することのないような配慮がなされているのであります。 なお本協議会は、関係方面の特別な要請もありましたので、本年度初めに設置する予定で、これに要する経費はすでに本年度の当初予算に計上されているのであります。しかしその後種々檢討すべき点がありましたので、その設置を延期し、今日に至つた次第であります。しかしながら明年一月二十日には日本学術会議が成立いたしますので、これと同時に本協議会を発足せしめる必要がありまして、今回の國会におきまして本法案の御審議をお願いまる次第であります。 以上が本法案の提案理由であります。十分御審査の上御協賛あらんことをお願いいたします。
○小川原委員長 これより本案に対する質疑に入ります。
○冨田委員 この際議事進行について動議を提出したいと思います。この科学技術行政協議会法案は第三回國会におきまして衆議院を通過し、参議院の内閣委員会でも可決されたのでございますが、單に時間的な関係から、遂に参議院の本会議に上程することができなくてそのままになつたのであります。そうして会期不継続の原則から再び國会に提出されたものでございまして、この内閣委員会に付託になりましたが、審査にあたりまして、私どもはすでに本案の趣旨内容も十分了承いたしておりますし、またただすべき疑点ももはや盡きておると考えております。そこでこの際本案に対しまする質疑、討論はこれを省略いたしまして、ただちに採決されるように要望いたす次第でございます。こういう動議を提出いたします。
○小川原委員長 冨田君の動議に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小川原委員長 御異議ないものと認めます。
○田中(稔)委員 この際一言私の希望を述べておきたいと思います。私も本法案を承認するものでありますが、ただ第三國会で問題になつた際に、わが党の山中委員が述べた趣旨をもう一度簡單に繰返しておく必要を認めるものであります。 私どもは日本が民主的な文化國家として再建されることにつきましては、もちろん双手をあげて賛成いたしますし、そのために日本の学術が大いに発展をし、また業績が行政の上に反映することに努めなければならぬということをわれわれは考えております。その場合にこの科学技術行政協議会の占める役割は非常に大きいものであると思うのでありますが、ただこの協議会が一見してどうも官僚的な感じがするのであります。私どもとしては、できるならば会長、副会長の選任方法についても、総理大臣や國務大臣を充てるような、從來こういう協議会によくあつた例を踏襲することをやめて、むしろ民間の学識経驗を有する人を登用するという新しい方式をとるべきだと思うのであります。そのことは協議会の運営に民間の識見を活用するゆえんであり、また機構を民主的に運営するゆえんだと思う。ところがこれは政府委員のいろんな御説明、あるいは学術体制刷新委員会の代表者のいろんな御希望もありまして、とにかくこのまま通してくれということでありますので、それぞれ責任を持たれる方々のお言葉でありますから、私どももあえてここで反対はいたしません。しかしながらただ一言申し上げておきたい点は、実はそういう方々の、ことに学術体制刷新委員会の代表者の打明け話のうちに、どうも役人は扱いにくいものであり、民間の者がこういうところに出て行つて采配を振うようなことをやると、役人から恨まれていろいろじやまされる。さつき懇談会の席上小坂委員からもちよつとその点に触れたのでありますが、予算措置その他においてやはり役人のごきげんを損じてはやりにくいし、あまり出しやばつてかえつて失敗するよりも、むしろ何もかも役人にまかせておいた方がやりいいのだというような打明け話があつた。これは打明け話であつて、こういうところで申し上げるのはどうかと思いますが、私はだれもがそういう感じは持つと思う。これは旧憲法のもとにおいては、なるほど役所と学術團体、役人と学者というような一面的な関係であつたでしようが、新憲法のもとにおいては、國会というものがここに嚴存しておりまして、もしかりに日本の民主的な文化國家としての再建の途上において、政府の役人が依然たる役人根性でもつて、民間の識見を行政の上に活用する、そのためにこういう協議会の主宰者として民間の人が登用されるというようなことの結果として、妙にひねくれて、予算措置その他においてじやまするというようなことがかりに起れば、あるいはまたじやましないにしても、サボルというようなことがかりに起るならば、國会というものがありまして、どのようにもそれは監督をいたしますし、彈劾もいたしますから、民間の学術團体の方々も、そういうふうな卑屈な考えは持たないで、出るべき場所には大いに出ていいと思う。だから私は実は会長、副会長は民間の識見を有する人がどんどん出て行つていいと思うのでありますが、さつきも申し上げましたように、政府委員や学術体制刷新委員会の代表者のお言葉もありますので、私どもは一應これに消極的な氣持をもつて賛成することを申し述べておきます。
○小川原委員長 それではこれよりただちに採決をいたします。 科学技術行政協議会法案に賛成の諸君の御起立を求めます。 〔総員起立〕
○小川原委員長 起立総員。よつて本案は原案の通り可決いたしました。 なおこの際お諮りいたしますが、本案に対する委員会報告書の作成並びに提出等につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じます。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小川原委員長 それではさようとりはからいます。
○田中(健)委員 この際動議を提出したいと思います。行政機構改革並びに行政整理に関し、本委員会として國政調査いたしたきにつき、これが議長の承認を求められんことを望みます。全員の御賛同を希望いたします。
○小川原委員長 ただいまの動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小川原委員長 御異議ないようでありますからさよう決定いたします。要求書の作成及び議長あての要求手続等につきましては、委員長及び理事に御一任願いたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小川原委員長 それではさようとりはからいます。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時五十七分散会