懲罰委員会 第3号
- 発言数
- 23 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1948/12/20
会議録
○明禮委員長 これより開会いたします。 議長宣告、議員外崎千代吉君懲罰事犯の件を付議いたします。 この際お諮りいたします。理事猪俣浩三君が辞任せられましたので、その補欠選任をいたしたいと存じます。
○佐竹(新)委員 理事の補欠選任は、委員長において御指名あらんことを願います。
○明禮委員長 ただいまの佐竹君の動議に御異議ありませんか。
○明禮委員長 御異議なければ土井直作君を指名いたします。 —————————————
○明禮委員長 この際一昨十八日の、議長より本件につき付託せられましたる経緯を説明申し上げます。簡單ですから速記録を読んでみます。 外崎千代吉君 自分は、議会政治を認め、また政党を愛し、ともに國家國民の生活を一層憂うるの余り、すなわち憂國の至情やみがたく、去る十一日の本会議において綱紀粛正の演説中、穏当を欠くの言辞ありしことは、申訳なく考えております。同時に、議長の注意を尊重し、ただちにその場において取消しをしたのであります。しかるに懲罰委員会に付され、陳謝せよとありますが、まつたく前言のごとくであるので、お示しのごとき陳謝文を朗読することは自分の本旨に反しますので、ここにせつかくでありますが、陳謝文は議長まで御返却申し上げます。
○議長(松岡駒吉君) 外崎君は院議に從いませんから、議長は外崎千代吉君を懲罰委員会に付することにいたします。 この速記録に基きまして、本件事犯の説明はこれで十分ではないかと思うのであります。 ちよつと速記をやめてください。
○明禮委員長 速記を始めてください。 それでは外崎千代吉君の弁明を許します。
○外崎千代吉君 この前に本議場でも申し上げましたし、またここでも申し上げましたが、私としましては、まつたく憂國の至情より出た問題であつて、そうしてまた議長が取消せと言うからして、ただちにその場でそれも取消してあるもので、これに対して陳謝せよというのであるが、取消してあるのに、私としてそういう誤解をするのであれば、私は陳謝する氣持はないと、こう申し上げたわけです。 同時にまた理事会において何か除名問題が起きておるそうでありますが、それもしかし私としていかんともしません。もちろん決議に從わない場合には除名することもよいでありましよう。しかしながら私自身議員として、何か破廉恥罪をなしたとか、あるいは議員諸公に大きな御迷惑をかけたということであれば、それはいいとしても、おそらく惡例を残すのではないかというような考えをもつております。しかしこの場合、國に憲法ある以上は、憲法に対して國民がこれに從わなければならぬ義務あり、またせつかく皆さん方が御心配くだされて、好意をもつて陳謝して陳謝文を読めというのに対して、これまたこれに対してあくまで強情を張ることもないと考えておりますし、あとの部分は皆さん方に一切おまかせして、その決議に從うつもりであります。
○大神委員 私は不幸にしまして十一日の演説を聞かなかつたのであります。また昨日の話も聞かなかつたし、懲罰委員として、二週間ほど病氣しましたものですから、議会に來なかつたので、あなた方に対しまして、たいへん御迷惑をかけたことをおわび申し上げたいと思つております。つきましては、本日私は、懲罰委員会で外崎君が除名になるというようなことも聞いたので、実は病氣を押して出て來たようなわけであります。私と外崎君とは非常に親密な仲にありまするので、ぜひとも私から十分勧告いたしまして、前きめられました懲罰委員会の陳謝文を読ませたいと思つております。しばらく御休憩をしていただきまして、本人にとくとお話し申し上げたいと思いますが、いかがでございましようか。
○明禮委員長 御異議ありませんか。
○明禮委員長 それでは休憩いたします。 午後三時三十三分休憩 ━━━━◇━━━━━ 午後三時五十四分開議
○明禮委員長 それでは休憩前に引続いて会議を開きます。
○園田委員 質疑並びに討論の打切りを願います。
○明禮委員長 ただいまの動議に御異議ありませんか。
○明禮委員長 それでは質疑應答並びに討論を打切ります。
○園田委員 議員外崎千代吉君に対しては、國会法第百二十二條第二号により、公開議場における陳謝を命ずべきものと決せられんことを望みます。
○明禮委員長 園田君から外崎君に対して、國会法第百二十二條第二号による公開議場における陳謝を命ずべきものという御提案がありましたが、これについて採決いたします。 この動議に御賛成の方は御起立を願います。
○明禮委員長 起立全員。それでは議員外崎千代吉君に対して、國会法第百二十二條第二号により、公開議場における陳謝を命ずべきものと決定いたしました。 これにつきまして、陳謝文を作成せなければならぬと思いまするが、いかがいたしましようか。
○園田委員 委員長に一任せられんことを望みます。
○明禮委員長 御異議ありませんか。
○明禮委員長 それではここに腹案がございますから、これを朗読いたします。 陳謝文案 私こと昭和二十三年十二月十一日の本会議におきましての討論中不穏当な言辞をいたしましたにつきまして、國会法第百二十二條第二号により公開議場における陳謝を命ぜられておりましたところ、昭和二十三年十二月十八日の本会議に議長より右陳謝の意を表するよう命ぜられたにかかわらず、院議に從わなかつたため再び懲罰委員会に付せられましたことはまことに議員として申訳のないことであります。ここに改めて陳謝の意を表します。 私こと昭和二十三年十二月十一日の本会議におきまして、政、財、官界の徹底的粛正に関する決議案に対する討論中、個々の議員の名誉に関し、或は公党の面目に関し、不用意の内に議員として穏当を欠き、議員自らを侮辱するが如き発言をいたしましたことは、議員の職分に顧みて慚愧の至りに堪えません。謹んで誠意を以ちまして、衷心より陳謝いたします。 陳謝文案はただいま朗読いたしましたものに御異議ありませんか。
○明禮委員長 それではさように決定いたします。 なお委員会の報告書は、委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでございましようか。
○明禮委員長 それではさよう決します。 たびたび開きまして、御苦労相かけました。これで散会いたします。 午後三時五十九分散会