地方行政委員会 第3号
- 発言数
- 35 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1948/12/09
会議録
○山口委員長 これより会議を開きます。 本日の議題に入ります前に、お諮りいたしたいことがあります。消防に関する小委員会の運営上、小委員の数を増加いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
○山口委員長 御異議がなければ委員長より追加選任いたしたいと思いますが御異議ありませんか。
○山口委員長 御異議がなければ 小暮藤三郎君 門司 亮君 坂口 主税君 大石ヨシエ君 を消防に関する小委員に追加選任いたします。 —————————————
○山口委員長 それではこれより國務大臣岩本信行君より、行政整理に関する案件につきまして御説明を願いたいと思います。
○岩本國務大臣 委員長から私に行政整理に関する構想を発表しろということであります。 先般の本会議で申し上げたのでありますが、要するに日本再建のためには、國民全体が根限り精限り働くということがすべての前提である。しこうしてそのうちにおいて、官公吏がまず模範を示すべきである。こういう建前に立つこと、及び実際の問題として、待遇改善等の問題を考えるときに、何といたしましても、財源関係で、たんと働いてもらつて、たんととつてもらう、こういう行き方にしなければ根本的解決はつかないという見地から、どうしても行政整理を断行したい、かように考えておるのであります。ただし行政整理を断行いたしまする場合においては、その裏づけであるところの退職金の問題あるいはまた失業対策、要するに退職後の就職の問題、この裏づけは、よく言葉にあります通り不可分である、こういうことを私も深く認識しておるのであります。そこでこの間衆議院の本会議では、現在の行政管理廳長官としての構想を述べろということでありましたから、今の裏づけの未完成のままに御報告申し上げたのでありますが、十分の責任を感じまして、目下あらゆる方面に御意見を聞いたり、また自分自身も構想したりして、対策を立てておるのであります。いずれ具体案ができましてから、皆さんの御批判をいただき、同時にまたお教えも願いたいと考えております。しこうして構想といたしましては、先般も申し上げたことでありますが、大体において一般会計から三割、ただし一般会計のうちには、当然法制上及び実際の問題として控除のできない面もございます。しかし三割と申しましても、一割の面もあろうし、ときには四割の面もあろうかと考えますが、ひつくるめまして、大体の構想としては三割、特別会計二割、それから公團関係二割、地方公共團体にも政府の方針に協力してもらつて、また指導もいたしまして、それに順應してもらうことを期待しておるようなわけであります。しこうしてそういう人員を減らすためには、仕事の分量を切り詰めなければならぬということを構想しておるわけであります。從つて機構の徹底的簡易化及び事務の簡素化、迅速化という面をにらみ合せまして、これなら人数を減らしてもやれるだろう。但しもちろん減つた人数で精一ぱい働いてもらうのを目標にいたしますが、それらを全部ひつくるめまして、やつていただける態勢ということに考えておるのであります。そのうち皆さんいろいろ御心配くだすつておりまする出先機関の問題、これはできるだけ徹底して地方委讓にまかすべきもの及び廃止すべきもの、法制上万々やむを得ないというもの、また実質上残した方が眞にためにいいというものは、時に残すものもありましようけれども、原則としては地方委讓と廃止という建前に立つて進んで参りたいと考えておるのであります。そういう構想でございまして、何か具体的にこの点はどうかという御質疑がございましたならばお答えするといたしまして、構想としてはそういう考え方であることを申し上げておきます。
○門司委員 この機会にちよつとお聞きしたいのでありますが、先日の本会議で、運輸省所属の道監事務所の廃止その他が考えられておるということの意思表示がありましたが、運輸省ではこの問題を非常に重要視しておりまして、これを廃止することは困難である。同時にまた、そうしてもらつては困るという意見が非常に強いようでありますが、この点に対する運輸省と主管大臣のお考えの食い違いがどの辺から現われて來ておるのか、その点についておわかりになりましたら、一應お話願いたいと思います。
○岩本國務大臣 今の門司さんの御質問は、運輸省関係の道路運送監理事務所の話だろうと思うのでありますが、私はそれより前に原則的に申し上げておきますが、各省ともおそらくどれもこれも、こういう理由で必要なんだ、こういう理由で置いたのだ、こういう考え方はどの省にもあるかと思います。しかしながら行政整理という機構の簡素化、事務の簡素化、こういう大原則に立ちまする場合においては、その省の都合とか考え方というものを乘り越えまして、そうして國家的大見地に立つてどの面も解決をするという考え方でございます。ただ取立てて今門司君の御質問になりました運輸省関係、これは私は自己の乏しい小さい体驗でありますが、これらは特に都道府縣知事に委讓させて、むしろ十分成果をあげ得るではないか。もともとこの仕事は実は府縣知事がやつておつたのでありまして、それが途中からこういうことになつて、これは賛否両論はございますけれども、むしろ府縣知事に委讓して縣廳内で扱わした方が、その縣の実情に照し合せて成績があがる。かように強い確信を持つております。但し今門司君のお尋ねの、運輸省当局と相談したかという点については、相談をいたしておりませんが、むしろこれは委讓をした方がためになる、かように考えておるのであります。
○門司委員 もう一つお聞きしておきたいと思いますが、これから先もだんだんあることと思いますが、地方自治法の第百五十六條かによる地方出先機関の設置に関する件がいろいろな形で各省から出て來ると思いますが、從來のやり方を見ますと、大体所管しております委員会にかけられて、それらのものの始末と申しますか、あとのめんどうを見なければならぬ、あるいは改廃を要求しなければならない立場に置かれている当委員会に、從來相談がなされていないのであります。從つて地方に設置されるもので國会の承認を得ますそれらの案件は、この委員会に一應かけて、設置する前にまず審議するのが至当ではないかと考えるのであります。でき上つたものをあとから廃止するとかしないという議論よりも、設置される前に一應本委員会にかけるということが順序だと思いますので、この辺に関する大臣のお考えを承りたい。
○岩本國務大臣 地方の出先機関がふえる場合において、要するに御説の通り、地方行政委員会が地方行政の元締でございますから、そういう場合にはここの議に付せという御議論はまことにごもつともな御意見であると考えます。ただ議会運営の方法が、何かこの法律案はどの委員会にかけるというようなことを運営委員会で取上げてやつておるように聞いておりますが、もしそうでなくて、政府自体で指定してかけられるということであれば、私まだその点詳しく調べておりませんが、今後つとめて地方出先機関については、地方行政委員会にかけるようにはからいたいと、かように考えます。
○山口委員長 私からちよつとお尋ねいたしますが、この間の本会議のこれに関する説明及び本日の御説明につきましては、まだ閣議は経ておらないわけですか。
○岩本國務大臣 行政整理の問題について、これを勇敢に大規模に実行するという閣議の決定は経ております。しこうして具体的の問題として、これこれこうということについては、最終決定は経ておりません。それは先ほども申し上げましたように、裏づけの問題を今各方面に問合せ、もしくは聽取中でございますので、しこうしてこの事件はそれが整つて初めてできる仕事でありまするから、最終決定にはなつておりませんが、本会議でも申しましたように、最終決定ではございませんけれども、整理を断行するという決定は嚴として存じておりますので、私の構想は閣議において貫徹して、これを仕上げることに全力を注ぐつもりでございます。
○小枝委員 國務大臣にお尋ねいたしますが、ただいま積極的にこの出先機関を廃止しようというお考えを持つておられるということで、私もまことに同感にたえぬのであります。そのうちで特に具体的にお尋ねを申し上げますと、商工局というものができております。これは以前の鉱山監督局を初め、その他いろいろの出先機関を総合したもののようでありますが、鉱山のごときはそういう一つの出店も必要かと存じますが、そのほかの一般の商工行政機関としての出先機関としては、私は非常に不適当なものだと考えております。先般もある地方の家具そのほかいろいろな木工関係のわくの出方を調査してみますと、中國地方で一番多いような縣がわずかに二百石であり、中以下の縣であるのが千五百石以上になつているというような実情である。そういう弊害でどこから來ておるかと申しますと、以前は各府縣の報告に基いて本省が公平に裁断されたのですが、今では地方商工局が、地方の実情を知らない者が、主観的に各府縣の実情をいいかげんに考えてやつているというところから、そういう弊害が起つておるのであります。むしろこれでは百害あつて一利もない出先機関だと考えておりますが、この商工局の問題はお考えになつているか。 それから農林省が今度作物報告事務所から出張所を数町村ごとに設置することになつておりますが、これは米の供出等の関係上やむを得ぬものではないかと考えておりますが、これは御構想になつている、いわゆる廃止機関の中に含まれているのであるか、別な位地におかれているのであるかということを具体的に伺つてみたいのであります。
○岩本國務大臣 商工局関係についてのお尋ねは、私どもの構想の方では、府縣知事に委讓の組へ入れております。しこうしてただいま仰せられましたように、むしろ廃止にした方がいいじやないかという面もこの中にあるかもしれませんが、但し府縣に委讓しておいて便宜をはかつたりする面も商工局出張所の扱つている仕事の中にはいろいろございますので、それは廃止の方に入れずに委讓の方に入れておいた次第でありますが、御質問の趣旨のような点を体しまして、実行に移す場合においては、廃止もしくは委讓という方へ振りわけたいと存じます。 それから第二の御質疑の農林省関係の問題でありますが、しいてその問題をここで取上げませんでしたことは、現在の食糧事情が非常に重大事件になつておりますので、とりあえずの問題として、第一次整理の対象としては書き上げずに置くわけであります。但し時期が來れば、要するに食糧の自給自足がつく、あるいは自給自足がつかざるまでも、輸出入の関係で苦労がないという時代が來れば、当然まつ先に廃止の問題になろうかと存じますが、とりあえず現段階におきましては、対象の中から除いて置いたわけであります。お話の筋もありますので、さらに研究をしてみることにいたします。
○千賀委員 私は夏休みのうちに本委員会から東海地区並びに北陸地区の出先機関廃止に関する地方の声を調査する、その班長に御選任をいただいたのでございまして、愛知縣、岐阜縣等の調査をいたしました。さきに本委員会におきましても、数種の各地方の御報告がございましたが、内容が大同小異でございまするので、私は取立てて御報告する煩を避けましたけれども、その精神とするところはまつたくよく似通つておりまする上にことに東海地区の各縣知事が訴えましたところにおきましては、農林関係の出先機関に対して最も眞摯な叫びをあげております。早くやめてくれろ、いつまでも與える権利だけは政府が握つており、農民から取立てる義務だけを縣知事に負わしておつたのでは、とうてい縣の行政というものは満足にやつていけないのだ。むしろかようなことであるならば、縣を廃止してくれろ。縣知事というものさえ政府がすつかり取入れてくれたならば、かような苦しみもないのであろうに、縣政はかようにそのままおいて、先ほど申しましたとる義務だけを負わされてしりをたたかれても、縣政の運用はできるものではないと、愛知縣、岐阜縣の縣知事並びに縣会の役員諸君は口をそろえて訴えておるのでございます。ただいまの大臣の御答弁では、食糧に関するもの、農林関係のものはあとまわしということでございます。もちろんわが國の政治は、われわれ民族の欲するがままに運行し得ないという事情は、われわれは十二分に同情をいたしまするけれども、地方行政が行き詰りましては、いかによくやるつもりでもやはり國の政治は満足な運行はし得ないと思います。ことにわれわれ地方行政委員会は地方行政の母であり父である。最も地方廳の苦しみのよくわかるのは、わが委員会をおいては他にないと考えてもさしつかえないのでございまするが、どうか大臣も閣議におかれまして、この地方の声に対しましては十二分の御同情と御理解を持つて、強硬に御推進を願いたいと思います。特に農林関係におきましては、肥料の関係につきましても、あるいは材木の関係につきましてもいろいろな面がございまするが、何といいましても、一番重要な食の問題につきましてかような困難がございます。 次に衣の問題について若干申しまするならば、これは商工局関係でございまするが、現在日本の國民がいかに衣ということについて苦しんでいるかということは、われわれが指摘する必要もないのでございまするが、辛うじて解決のついているのは、紡績会社から國有綿を操作します間に出て來る落ち綿の約二割の量、これが國民の一般需要の方にまわり、また國民が生活している間に出て参りまするくず纖維、裁断くずであるとか、あるいはぼろであるとか、こうしたものが再製せられて、がら紡であるとか、あるいはミユールであるとかいうような、くず綿工業に適当な紡績機械によつて糸にされ、織物にされて國民の手にまわされておるのでございますが、これが今までは商工局の統制のわく中に入つておつたのでございます。すこぶるその統制が幼稚でまずいために、ほとんどこのルートが動いておりません。と申しまするのは、一番このくず纖維工業の重要な役割をするぼろのごときは、現在の統制におきましても、一貫匁十円というような値で取引が許されております。ばた屋がそこらでぼろを買い集めて自轉車にたとえば十貫匁積んで來るといたしましても、百円にしかならないのであります。この百円が純益ならまだよいのでありまするが、百円の賣上げをするのにはまた数十円の元手がいつておるということになりまするので、ばた屋は今全然ぼろなどに目をかけないでおるのであります。しかしながら民間の需要におきましては、そのぼろの貴重なることは各工場が知つておりまするから、もつと高くても持つて來れば買いたい。しかしながらこれは統制があつて、それ以上に取引をすることが許されないということで、ぼろを処理する工場ではのどから手が出るほど欲しいのに、家庭から工場にこれを持つて行く方法が、統制のためにさえぎられて働いていない。ゆえにこの衣料不足のために國民は寒空に泣いておるというのに、そのぼろはみすみす肥しになつたり、ふろの下でたかれたり、あるいはどぶに捨てられたり、かようにして有用な資源は統制のために失われ消えて行くのでございます。これをどうしたらよいかというと、結局統制をやるならばもつと巧みな上手な統制で、ほんとうに実情に即した統制をもつて臨むならけつこうでございまするけれども、これほどなたくさんの役人をかけ、これほどな熱をかけておつても、統制というものにおきましては、この種々雜多な品種を持つているぼろ、こうした複雜な、しかも價の安いようなものになつて参りますると、これ以上の統制をもつてその取引を是正していくことは不可能だということのいわゆる幻滅の悲哀、統制はここにおいて行き詰つたからかような事情になつているのであります。もう一路あるところは、統制撤廃以外に道はないのでございまするけれども、その撤廃がなぜできないかといえば、これは商工局というものがあつたり、あるいは商工省の纖維局というようなものが必要以上に大きな組織であつたり、一應役人たちに何らか仕事をさしておくというようなかつこうをつけなければならないということから、この不必要な統制が依然として商工省または地方の商工局の手に握られておりながら、國民のためには前述したような不便をかけつつあるのでございます。そこでかような点から申しましても、商工局というようなものはすみやかに廃止をいたしまして、できるだけ國民の実際の衣料資源、その日の生活になければならない衣料資源というようなものは早く統制をはずすということが必要であると思います。きようあたりの新聞を見ましても、日本に流通せられる國有綿の量はますますふえて参りまして、その連合國から認められておりまする出勘二割の量というものも、非常に大きな量になつておりまして、統制がはずされさえすれば、その二割と、國民生活の間から自然に出て來るぼろとを合せますれば、当面の國民衣料というものは十分解決して、危險状態には陷らないということは見通しがつくと思うのであります。かような点につきましても、私はぜひとも商工関係の出先官憲もすみやかに廃止をされたいと思うのであります。重ねて大臣の御高見が承れれば非常に幸いだと思います。
○岩本國務大臣 ただいま千賀さんの仰せられましたことはほとんど同感であります。しかして今一番地方で問題になつておりますのは、農林省関係の資材調整事務所、要するに生産増強の責任を府縣が帶びておりながら、それに要するところの資材の割当ということは、本省関係の事務所でやつておる。この点が農林省関係としては一番大きな問題でありますので、それは都道府縣に委讓する方へはめておるのであります。ただ話の行き違いが少しありましたことは、農林省関係にも委讓のものと廃止のものと掲げておるわけでありまして、そのうちお話の中にありましたもので、対象外に一應しておこうかというのは、農林省全体をいうのではなくて、食糧作物報告、そういうようなことはいろいろ関係筋との関係もありまして、府縣知事の報告、地方自治体の報告、あるいは農業協同組合の報告という以外に、政府的にこれを調べる必要がある。こういう面も残そうというのであります。 それから商工省関係のお説は、基本観念として今のお話は統制撤廃にあるようであります。そのことはまた統制撤廃の面から論ずべきでありましようが、しかしそのお話が影響するところ、商工省関係の商工局出張所というものもいらぬじやないかということに帰着すると存じますので、それはやはり委讓の面へ入れておくのであります。なぜ委讓の面へ入れておくかといえば、統制撤廃はけつこうでありますけれども、やはり商工業のサービス的に一應取上げて、府縣が扱つた方がいいという種類もございますので、一應この面に取入れたわけでありまして、御趣旨には太体沿えると考える次第であります。
○木村(榮)委員 遅れて來ましたので、もう話が出ているかもわからぬですが、ちようど國務大臣もお見えになつておりますから、ひとつお尋ねしたいのであります。それはこの前の決算委員会で民自党が徹底的に御反対をなさつた経済調査廳というものがある。そのときに、あの法案ができて経済調査廳が活動を開始したならば、毎月國会に対して活動状況の報告をやる。そうしてもしなるほどこういう活動をやつておるから、これはなかなか必要なものだということになればやむを得ぬが、しかしながらもしそうでないならばむしろ廃止した方がいいといつたような意見は各党とも一致した意見なのであります。そこで私たちや民自党の方々は地方委員会と合同審査までいたしまして、大体約一箇月半くらいもみにもんで、少数でわれわれが負けたわけなんです。それが現在発足いたしまして、各地に支所とか何とかやつておる。ところが最近あつちこつちの意見を聞きますと、われわれが予想したように、そのうちのいわゆる職務の性格上相当役人連中が賄路といつたような、相当惡い方向に向つておるらしい。こういつたものは民自党の方々はこの前の國会において根本的に御反対をなさつたんだが、その当時は通つた。今度は民自党の單独内閣であるから、勇敢に経済調査廳の廃止の法案をお出しになるお考えがあるかどうかということなんですが、その点をお伺いしたいと思うのです。
○岩本國務大臣 木村さんのお尋ねは経済調査廳の問題でありますが、仰せのように民主自由党としては反対だつたのでありますが、今日法律になつて出発しております。しかしてそれの実績を見て、成績が上らぬということであれば、あなたの反対されたこと及び民主自由党の反対したことがむだでなかつた、反対することが当然だつたということになるのでありまして、せつかく発足しておりますから、今少し実績を見てから民自党としても態度をきめるであろうと存じます。今私はその点主管大臣でございませんから、ここに廃止云々という答弁はできませんけれども、そうしたような結果が生れて來るだろう、かように存ずる次第であります。
○木村(榮)委員 そこで特に今日お願いしたいのは、大体私どもの申合せで、九月から出発いたしましたので、毎月とにかく國会に対して各地の状況並びに本部の状況を報告することになつておるが、その後何ら実行されておらないのですから、この際現在の政府において、あのときの申合せを実行するように関係官の方へ督励なさつて、早速九月以降最近までの活動状況を報告さすように御努力願いたいと思う。
○岩本國務大臣 そのときに申合せがあつたかどうか、ちよつと記憶漏れでございますが、お説の通りであるとすれば、その関係官廳と申しますか、監督関係と申しますか、特に注意いたしまして御趣旨に沿うように努めます。
○高岡委員 簡單に大臣にお尋ねいたしたいのでありますが、行政整理は多年私どももその必要を痛感し、主張して参つたのであります。複雜なる機構を改革し、繁文縟礼を重ねておりまするところの事務を簡素化し、これを敏捷にして、國民の利便をはかつてやるということは申すまでもないことであります。なかんずく出先機関の廃止の問題につきましては、國民の熱烈なる要望に答えるために、私ども治安及び地方制度委員会といたしましては、第一回國会以來愼重に審議をして参りまして、成案もできておるのでございます。しかるところ、先般本会議におきまして大臣はいわゆる岩本私案なるものを御発表に相なつたのであります。私はこの委員会が愼重に檢討いたしておりました出先機関の整理案を、大臣はごらんになつたかどうか存じませんけれども、とにかく勇敢に岩本私案なるものを本会議に御発表になりました。その御勇氣に対しましては敬意を表するのであります。願くはあの線に沿いまして、この出先機関の整理をやりますのには、一大勇猛心が伴わなければなかなか断行はできないことと思いますので一段の御努力を願いたいのでありますが、ただそれにつきましては、先ほど大臣のお言葉があつたのでありますが、いわゆる退職金の問題、それから失業救済の問題、この裏づけ、いわゆる不可分のこの問題を具体的に考究いたしまして、しつかりした方針を確立するにあらずんば、お題目だけお並べになりましてもそれはなんにもならぬことと思います。その退職金は大体大臣はあの私案によりまして出先機関の整理を断行されましたあかつきにおきまして、どれくらいにごらんになつておるのであるか、またその財源及び大体それをどこにお求めにならんとする構想をお持ちでありますか、先ほど大臣は未完成のままにという率直なる御言葉があつたのでありますから、大体未完成のままの大臣の現在のお見通しでけつこうでありますから、その財源をいずこに考えておるかというような御所見をひとつ承りたいとともに、この失業問題でありますが、役人が多過ぎるから、首にしてあすから出勤しなくてもよろしいという、血も涙もないところの行政整理であつては私はいけないと思います。たとえば産業を振興いたしまして実業界の方面に振り向けるとか、あるいはいろいろ対策もございましようが、これらの点につきまして、もし大臣の御所見の一端を伺い得るならば幸いに存じます。私どもはこれを承りまして参考にし、さらに今後この問題を考究して参りたいと思いまするが、要するにこういう裏づけの確たる方針なくして、ただ行政整理、あるいは出先機関の整理断行をやるという人氣とりのお題目だけお並べになるということは、私はこの際とらざるものでありますが、これらの点につきまして大臣の御所見を承つておきたいと思います。
○岩本國務大臣 高岡さんの御質問はまことにごもつともな御意見であります。先ほど率直に申し上げましたように、行政整理の必要性について私の考える点は先ほど申し述べたわけであります。しかしこれを断行するためには退職金の問題、失業対策、特に失業対策といたしましても、就職させる問題、こうした裏づけが絶対不可分であるという見地に立つておることは先ほど申し上げた通りであります。(「ひやひや」)しからばそれをどういう程度にどうするかということが、何十年來の懸案のうまく行くか行かないかという大事件でありますために、この研究については容易ならざる苦心もあり、また愼重も期さなければならぬと存じております。実は幸か不幸かは別でありますけれども、この問題がおとといの発表となつた結果から、まことに有力なる筋より二、三、あるいはこれからどしどしと御注意もあろうかと存じます。要するにこうしたらどうか、ああしたらどうかという眞劍なる御注意もございまして、またこいねがわくは國民の代表である皆さんの方からも、ぜひ打割つて御意見を開陳願いたいと存じますが、きようの現在におきましては、いまだまつたく研究中であります。その中のたとえば退職金の問題にいたしましても、容易に数字をつかみ出すことが困難であります。なぜかならば、かりに十年勤続程度の人がたくさん退職することになるか、あるいは長年勤められた人を対象に置くか、あるいはまた短かい年数の人になるかということにおいて、現行制度の上においても、退職金の金額にも莫大な相違があるわけであります。從いまして全体を通じてそれをどう改めるかということについて、金額の上においてもたいへんな相違が出て來るわけであります。しかしいずれにしても、官吏の人に轉換を願う上において退職金が、失業対策を別にいたしましても相当額いるということだけは事実でございます。しかしてそれを全部一時賜金にするということになれば、インフレの関係もまた考慮しなければなりません。しかしながらおやめになつた方が何らの手当もなく、ただ交付公債というようなことで、長年の間にこれをもらうのだということ一方では、これまた当面問題が起ろうかと考えております。そういうことでかれこれにらみ合せ、容易ならざる仕事であるわけであります。しかしながらそれが整わないうちに——から念佛はいかぬじやないか、まことにごもつともであります。その点は私も非常に顧みる点がありましたが、あの際現在の構想を問われたままに、率直に構想を申し上げたのであります。むしろ正直に申し上げた次第でありますが、御進言、御注意のある点をよく尊重いたしまして、愼重なる態度でこの問題を、しかも急速に成案を得たいと考えます。一方法としては、これは法律上の委員会とするかどうかは別にいたしましても、各方面の権威の御意見を徴するために、委員会でもつくつて成案を得るか、それらの点も目下研究中でございます。ただし御趣旨の点はよくわかりますので、十分善処したいと考えております。
○山口委員長 岩本國務大臣に対する質疑はこれをもつて終りたいと思います。 —————————————
○山口委員長 次に公務員の衆議院議員立候補についての特例に関する件につきまして、選挙に関する小委員長千賀君より中間報告を求められておりまするから、これを許します。ちよつと速記をやめて下さい。
○山口委員長 速記を始めてください。
○千賀委員 將來のこの小委員会の運営につきまして、私の私案を申し上げます。名称はいまだ考えておりませんが、地方公務員の越権的選挙運動を彈劾いたしまして、さような実例に対しましては、嚴重な監視並びに措置を講じて参りたいと思う。かような性格をただいまの選挙に関する小委員会に付與いたしていただきたい。こういう動議を提出いたします。
○山口委員長 ただいま千賀小委員長より御報告がありましたが、関係筋との折衝の結果は如上のような次第でありますので、今後の小委員会の行き方としましては、ただいま小委員長の報告のごとくに、人の面より制限をいたしまする特例法案よりは、むしろ事前運動という行為の面から取締ります方面を主として取上げて、再び小委員会で檢討をいたす。こういう小委員長のお考えでありまして、その動議が今提出いたされましたが、御異議ございませんか。
○山口委員長 御異議なしと認めまして、さようとりはからいます。 —————————————
○山口委員長 大藏大臣その他大藏省関係の方に対しまする御質疑があつたわけでありましたが、あいにく予算委員会の関係で、大藏大臣その他の大藏省関係の政府委員の出席を強硬に求めましたけれども、出席を得られませんでした。なお速記の都合もありますので、本日はこれにて散会いたしたいと思いますが……。
○門司委員 ただいま委員長のお言葉でありますが、政府が今考えておりまする地方財政に対するものの考え方というものは、きわめて危險な形を私は示しておると思う。政府が一應大藏省案として出しておりまする内容を檢討して参りますると、地方財政の現状というものをまつたく無視した案でありまして、こういうことがもし究明されないでそのまま通過するというようなことになつて参りますれば、地方財政はほとんど破産しなければならないと考えられる。こういうことで、昨年の四月に総選挙をいたしましてから今日まで、一万二百有余の町村の中でも、すでに町村長をやめておりますものが六百十名に達しております。おそらく現在は千名を越しておると思います。これらの原因は大部分、半数以上は理由が明確になつていない。一身上の都合であるとか、病氣であるとかいうようなものもありますけれども、半数以上は、おそらく財政の行き詰まりから処置ができなかつたのではないかということをわれわれは考えなければならぬのであります。そうなつて來ますと、ことさらにこの地方財政の拡充性が非常に重要になつて参ります。これがおろそかになつて、ただ國家予算のみが重要視されますと、せつかく地方分権をやり、日本民主化のために、地方の公共團体の民主化をことさらに叫んでおります現状に対して、私は齟齬を來すおそれを感じますので、ぜひ大藏大臣並びにその他の関係諸君のその意向を実はただしたかつたのであります。同時に先ほど岩本國務大臣が見えておりましたので、岩本大臣に一應お聞きいたしたいと思つておりましたが、岩本大臣の立場は地方財政委員会の委員長という立場であつて、むしろわれわれの方の立場に主観的に立たなければならぬ人でありますので、從つて質問を差控えたのでありますが、これはこの次の機会に申い上げることにして、ぜひ大藏大臣に出ていただいて、地方財政の関係について一應私どもはこれをただしたいと考えておるのであります。それでごく概略を私は申し上げておきますが、同僚各位にも御研究を願いたいと思いますことは、今政府の考えておりますものの考え方は、給與水準が変更になつて、地方の公務員も勢いこれに準ずるのでありますが、その場合に、かつて給與水準の引上げに要する経費のために財源を付與しておりました七十五億五千七百万円というものの中から、すでに給與いたしております四十二億五千六百万円というものを大体差引くというようなことが考えられておるのであります。こうなつて参りますと、実際面から見ますと、残りが三十三億百万円になるのでございますが、その中からさらに二割の所得税を差引いて参りますと、二十六億四千一百万円にしかならない。これを地方職員総数の百二十三万一千六百十九名という数字が出ておりますが、これに充てて参りますと、ごくわずかで、地方公務員の生活はまつたく窮状に追い込まれるのであります。当初この予算が出されましたときには、大体地方職員に対する給與の総額というものは、一千五百円の給與水準の引上げに要する費用が、先ほど申し上げました七十五億五千七百万円に相なつております。これがこういう形で削られて、しかも今まで支拂われております四十二億五千六百万円というものが今後の給與の中から差引かれて來るということになつて参りますと、地方公務員の生活はまつたく窮状に追い込まれるという形に相なつて來るのであります。この点は一体どういうように政府当局がお考えになつておるかということを、私はきようは特に聞きたかつたのであります。 それからさらに政府の貸付金の償還に要するものが三十五億九百万円ありますが……。
○山口委員長 お話中ですが、ちよつと申し上げます。御意見ごもつともですが、この次は必ず大藏当局の出席を求めますから、御質問はその際にお願いしたいと思います。
○門司委員 私はこれはよく聞いてもらいたいと思う。こういうことで大藏大臣が出て來ないということになると、一体地方財政はどうするかということです。
○山口委員長 これは近いところで開きまして、必ず出席を求めますから、その際よく御意見を伺うことにいたします。 —————————————
○山口委員長 なお陳情がありますので、小枝君の説明を伺います。
○小枝委員 皆さん御承知のように全國百数十の戰災都市の復興が遅々として進まぬ状態にあります。とりわけ一般災害に対しては應急な措置をそれぞれ適当にとりはからつているのでありますけれども、この戰災都市に対しましては、わずかに年々五、六億の予算を組んでいるに過ぎないのでありまして、これではいつまで経つたらはたしてこの戰災都市が復興するかはかり知れない実情にあります。そういう関係で、ただいま中國五縣の都市の代表として数十名の代表者が見えまして、各党を歴訪せられて、参議院で最後のいかなる処置を講ずるかという打合せをいたしたのであります。その結果、関係各省並びに各党に出頭いたしまして、この実情をつぶさに陳情することになつたのであります。ことに本委員会はこの問題の直接所管の委員会でありますので、岡山市の代表で見えております片山直八氏が五縣の都市代表として皆さんに陳情したいといつてただいま出席せられておりますので、どうかこの機会に陳情を聞いていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
○山口委員長 それでは速記の都合もありますので、一應散会いたしまして、そのあとでお残り願つて陳情をお聞き願いたいと思います。 本日はこれをもつて散会いたします。 午後二時三十五分散会