水産委員会 第4号
- 発言数
- 20 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1948/12/12
会議録
○西村委員長 これより会議を開きます。 本日は去る十日本委員会に付託になりました請願を審査いたします。 まず日程第一請戸漁港修築の請願、文書表第二十九号を議題といたします。紹介議員關正一君の説明を求めます。
○關内委員 福島縣双葉郡請戸村長熊川稔外八名にかかります請戸漁港修築の請願について、簡單に御説明申し上げたいと存じます。 請戸港は福島縣におきまする五つの漁港の一つになつておりまして、他の四つの漁港は十数年來それぞれ修築を加えまして、漁港としての面目を改めておりまするが、当請戸港におきましては、わずかな縣費をもちましての修築のみでありまして、國庫の補助というような点に至りましてはさらにないのであります。しばしば地元民から請戸港の修築に対しまして陳情いたしておるのでありますが、今日に至りましても何らの修築が加えられていないのでありまして、地元民は非常に困つているのであります。福島縣の海岸線四十里のちようど中間に位しておりまして、請戸港の沖合は魚族の棲息する福島縣といたしましての唯一の漁場と相なつておるのでありますが、港湾に岩礁があり、さらに狹隘のため大型漁船の出入が困難であります。せつかくの良漁場を目の前に控えておりましても、有効にこれを活用することができない。また避難港といたしましても、さような意味合におきまして避難することもできない。福島縣全体といたしましても、相当困つた問題に相なつておるのであります。この際國庫の補助を得まして、地方民の長年の要望でありまする漁港修築を完成いたしたいというような意味合から、本請願を提出いたした次第であります。よろしく御審議のほどをお願いしたいと思うのであります。
○西村委員長 本請願に対する政府の所見をただしたいのでありますが、ふまじめなために政府から説明員出席がないのであります。從いまして政府の説明はあとにまわしたいと考えます。 本請願に対してほかに委員の方々で御質疑はございませんか——御質疑がないようでありますから政府の説明はあとに留保いたします。 —————————————
○西村委員長 次に日程第二、伊豫大島船溜修築の請願、井谷正吉君外八名紹介、文書表第三七号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。馬越晃君。
○馬越委員 ただいま議題となりました伊豫大島船溜築設の請願に対しまして提案理由の説明をいたしたいと思います。 本村は愛媛縣の西南端三浦半島の突端に位する一漁村でありまして、僅少なる村内の耕地は自家保有の食糧にもこと欠く状態でありますから、もつぱら漁業收入によつて生計を維持しつつある実情であります。なかんずく村内大島部落はそのほとんどが純漁業者で、きんちやく網を初め、あぐり網、いそだて網、一本づり等漁具の種類とともに、その陸あげする魚族も数十種に及び、近海一帶の海面は天然の魚田と称しております。しかして本村に隣接せる下波村、戸島村等を初め、遠く南宇和郡の漁業者も、ときに本村附近の海面において、あるいは本村を経由して西宇和方面に出漁するを常としておる状態にあるのであります。しかるに附近に散在する天然の漁港は太平洋に面し、側面に小島を有する良港なきために、大風ひとたび來らんとする兆あらば、数日前からそれが避難のために出漁を放棄し、生産に及ぼす影響はけだし莫大なるものがあるのであります。過去の実例より徴するも、突如襲來し來る突風のために、漁具、漁船の破壞、沈沒、流失等ほとんど毎年のごとくありまして、その損失また莫大なものがあるのであります。かかる悲惨なる実例を繰返しつつ今日に及んでおります大島部落の漁港は、その水深深く、海岸の一角に防波堤を築造すれば、すでに数十艘の漁船繋留も容易なるをもつて、これを設けると同時に、船揚場を築設して、平素は網ほし場としてこれを活用し、万一の場合は船揚場に使用する等、水産基地たるの素質を備えて、村百年の大計に誤りなからしむるごとく、漁港として完全なる施設を加うる要切なるものがあるのであります。かかる状態にかんがみ、地元大島部落民を初め、村民一同の間に期せずして漁港築設の議が起り、昭和二十四年度より二箇年計画により、これが工事に着手すべく準備を進めつつあるのでありますが、総工費八百三十万円の資金調達に苦慮しつつある実情でありますので、特別のおとりはからいにより、國営工事としてこれが着工完成いたされるよう地元関係者連署をもつて請願いたす次第なのであります。以上請願の趣旨を御説明申上げまして満場の御賛成を得たいと思うのであります。
○西村委員長 本請願に対する政府の所見もまた政府委員の出席がないので伺うことができないのであります。委員長として政府の係官に対してすこぶる遺憾の意を表するものであります。從いまして本委員会といたしましては政府の説明を得るまでもなく本委員会の審査を続行しなければならないと存じます。從いまして日程第一及び第二の各請願は、いずれもこれを採択いたしましてさしつかえがないと存じますが御異議ございませんか。
○西村委員長 採択することに決します。同時に内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。
○西村委員長 異議ないと認めますからさよう決定いたします。なお採決いたしました各請願につきまして衆議院規則第八十六條により議長に提出すべき報告書の作成は、委員長に御一任でお願いいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
○西村委員長 異議ないようですからさよう決定いたします。 —————————————
○西村委員長 なおこの際お諮りいたします。本日の日程を追加いたしまして、昨十一日に本委員会に送付になりました陳情書を審査いたしたいと存じまするが御異議ございませんか。
○西村委員長 御異議なしと認めまするからさよう決定いたします。追加日程の案件、すなわち日程第一、機船底曳網漁業取締に関する陳情書、福岡縣議会議長提出、文書表第一三号日程第二、漁業法改正並びに水産業協同組合法制定に関する陳情書、宮城縣本吉郡大島村大島村長小松秀治郎君外九五名提出、文書表第四〇号、日程第三、三十トン未満の漁船登録に関する陳情書、福岡縣議会議長提出、文書表第四九号、この三案を一括して議題に供します。まず專門員小安君に朗読を願います。 陳情第十三号 機船底曳網漁業取締について 理 由 最近本縣沿岸において機帆船底曳網漁船が禁止区域を侵犯し操業するものあり。特に志布志湾に、鹿兒島湾口及び串木野沖においてはなはだしく、これが取締りについては取締船を派し取締りの任に当らしておりますが、本漁業の侵犯防止は各縣協力して取締をしなければ十分な成果をあげ得ない憾みがありまして、本漁業の盛漁期に入るに從つて、ますます侵犯船増加のおそれありますので、漁場資源の維持、沿岸漁業との摩擦防止等より、各縣これが取締りを嚴にするとともに、管下関係漁業者をして自粛自戒せしめて、海上保安本部に対してこれが取締りの協力方を要望する。 右九州各縣議会議長会の決議に基き陳情書を提出する。 昭和二十三年十一月二十四日 九州各縣議会議長会幹事福岡縣議会議長 稻員 稔 衆議院議長松岡駒吉殿 陳情第四〇号 請願書 眞に漁民の期待する改正漁業法並新水産業協同組合法をすみやかに制定公布せられん事を謹みて請願する。 理 由 一、改正漁業法並新水産業協同組合法既に議会に上程を予想せられ、その内容構想については御当局及び関係報導機関によつて傳えらるるも、依然としてその運びに至らず、吾等漁民の期待に反する事はなはだ切なり。すみやかに上程これが公布せられんことを請願する。 二、吾等漁民は法文に対して從來の如き難解錯雜なる、しかも專門的な法文を望まず、ゆえに新法令の專ら簡素化を望む。よつて現下漁村を直視し、ふさわしきものとなし、もつて法文の民主化により漁民の明朗を招來せらるるようにせられんことを請願する。 三、この際密漁を温存する入漁権は断然法規面より削除せられんことを。ましてや慣行のごとき封建的なる惡制度のごとき廃止に至りてはもちろんなり。これにより從來の專用及び入漁の不明朗を一掃して磯つき漁業一本となし、蕃殖保護を主眼とし、もつて漁民の生産高揚に專念せしめらるるよう措置せられんことを請願する。 昭和二十三年十一月二日 宮城縣吉本郡大島村 大島村長 小松秀治郎 外十五名 衆議院議長松岡駒吉殿 陳情第四九号 一 不登簿漁船は船鑑札規則の適用を廃し、漁船登録の一本建に改革するの件 二 総屯数二十屯以上三十屯未満の漁船は船舶法の適用を廃し、不登簿船に改革の件 理 由 一、純トン数五トン以上二十トン未満の漁船は船鑑札規則に基いて船鑑札を受有し、その番号を船体に標示しなければならないことになつており、現在もこれを励行しているが、この船鑑札では漁船の実体を把握することができないので、政府は今般連合軍の指令に基いて漁船登録規則を制定したのであるが、本規則は漁船の実体を明確に把握することができ、漁船は常時この登録票を保管していなければならぬことになつており、その手続において船鑑札と重複するようになり、この際漁船には登録制一本建にされるよう要望する。 二、純トン数二十トン以上三十トン未満の漁船は船舶法の適用を受けているが、これは明治時代の技術の拙劣な時代の産物であり、科学技術の飛躍的に進歩した現在においては、船舶法の適用を受けて漁期を逸し、あるいは漁業者の活動心を阻止する等の惡影響を惹起するので、この際船舶法の適用を廃し、船鑑札規則を適用されるよう、九州各縣議会議長会の決議に基き陳情書を提出する。 昭和二十三年十一月二十四日 九州各縣議会議長会幹事福岡縣議会議長 稻員 稔 衆議院議長松岡駒吉殿
○西村委員長 以上陳情書に対する政府の所見を伺いますることは、これを省略いたします。委員において御質疑はございませんか。
○西村委員長 御質疑がないようでありますから、本陳情書三件に対しましては、本委員会といたしましては、これを了承することといたしたいと考えるのでありますが、御異議ございませんか。
○西村委員長 御異議ないようですから、さよう決定をいたします。 —————————————
○西村委員長 この機会に、さきに小委員会を設置いたしました関係の小委員長からの審査並びに審議の経過を御報告願つておきたいと思います。石原圓吉君。
○石原(圓)委員 金融小委員会の経過を報告いたします。金融小委員会は昨十一日午前十一時より午後二時まで、長時間にわたり審議をしたのであります。これに出席した金融関係の者は農林中央金庫の監理第一部長遠藤匡輔君、復興金融金庫融資第三部長尾屋義人君、総務部総務課長愛知良一君、安本財政金融局佐藤哲彦君、日本銀行資金局復興金融課長西園寺不二男君、営業局調査役大橋義策君、水産廳漁政課農林事務官藤森君、同次長藤田巖君等が出席をいたしたのであります。そうして金融のさしあたり急を要するところの東北方面のいわしあぐり網、定置漁業、まぐろ漁業、以西底引等さし迫つておる仕込み資金十七億円に対する問題が、この金融機関の出席の人々とかなり深刻に論議されたのであります。なお農林中央金庫が最近水産業会、漁業会等への融資の点が非常に澁つて参りました。これが改組にあたつて各府縣の水産業会、漁業会が金融の梗塞に苦しんで、それがために漁村の非常なる窮迫を告げておる、増産を減退しておる事実を詳しく述べて、農林中央金庫に対して一つの要望をしたのであります。その要望は、 農林中央金庫は現在の水産業團体が解体し、新たに水産業協同組合ができるまで現在の水産業團体を通じてこれに要する運轉資金を円滑に融通すること。 以上の要望をしたのでありまして、次に十七億円のこの窮迫した應急仕込み資金、いわゆる運轉資金につきましては、左のごとき申合せをいたしたのであります。 現下の水産金融上より見て当面の應急運轉資金を得なければ漁期を失し、増産を阻害することはなはだしきをもつて、大藏省経済安定本部、日本銀行、復興金融金庫及び農林中央金庫は協力して水産金融の円滑を急速にはかるよう強く要望する。 以上の二つを申し合せたのであります。なお明十三日は水産小委員はこぞつて中央金庫、及びその他の金融機関を訪問して、これが実現の促進について懇談をすることになつておるのであります。なお大藏省は昨日は数回出席を求めたのでありますけれども、ついに出席がなかつたのでありまして、はなはだ遺憾の意を表する次第であります。これは適当の機会に委員長よりも注意を與えていただきたいと思うのであります。 なおこの際申し出でておきたいのは、第三國会に対して水産復興促進決議案というものをわれわれ委員二十五名から提出したのでありまして、それが議事輻輳のために審議未了に終つたのであります。從つて第四國会で劈頭に再び提出してあるのでありますけれども、議会運営委員会においてはたくさんの議事輻湊のゆえをもつて、いまだ上程に至らなないのでありまして、会期も切迫して、万一再び審議未了に終ることになつては、われわれ水産常任委員会の面目にも関すると思うのであります。またその決議案の事柄は、今日漁村にとつて急迫した問題も持出しておる次第でありまするから、委員長よりもぜひこれが審議未了に終らぬように、運営委員会に申出を願いたいのであります。同時に委員諸君も、各派の運営委員にこのことを交渉をして、ぜひ上程されるように御配慮、御協力あらんことを希望する次第であります。以上であります。
○西村委員長 ただいま金融問題に対する今日までの小委員会の経過を石原委員から御報告になつたのであります。それにつけ加えまして、決議案上程の関係の御意見が述べられたようでありまするが、これは各委員個人の結合による決議案でありまして、当委員会からの手続としてとれないわけでございまするから、さよう委員の諸君は御了承置きを願います。石原君からの御希望の点は委員長といたしませずに、提案者の一人として相当努力することだけをここに明らかに申し上げておきます。次に川村善八郎君。
○川村委員 漁業資材小委員長として報告します。当小委員会は委員室並びに速記その他の都合がつかなかつたために、今日まで遺憾ながら会議を開くことができ得なかつたのであります。明十三日午前十一時から小委員会を開いてその結果をまたさらに本委員会に御報告申し上げたいと存じておるような次第でございます。以上簡單ながら御報告申し上げます。
○冨永委員 集荷配給機構に関する委員会につきまして小委員長として御報告申し上げます。 ただいま資材に関する委員会についてのこともありましたか、私の小委員長として責任を担当いたしておりまする集荷配給に関する委員会も、やはり同様速記者並びに会議の場所等のために、今日遺憾ながらいまだ一回も委員会を開くことができないのでありまするが、明日はぜひ開くようにいたしたいと思つて、委員部にそれぞれ手続きをいたしております次第でありますから、その結果につきましては、また委員会に適当な機会を得まして御報告申し上げたいと思います。
○西村委員長 各委員長の報告は本委員会においてこれを了承することにいたします。 本日はこれをもつて散会いたします。 零時一分散会