議院運営委員会 第8号
- 発言数
- 41 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 8
- 開催日
- 1948/12/10
会議録
○山口委員長 これより会議を開きます。 國会議員の歳費旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案、これを議題に供します。
○大池事務総長 私から御説明申し上げますが、内容はこの前申し上げた通りであります。附則の点で「一」を正確に書いた方がよかろうということで、そこだけを訂正して、今お手元に配付いたしてあります。この点で参議院と内容の違つておる点は、第十條の祕書の金額であります。参議院の方は、これを九千二百四十円にしてもらいたいという運営委員会の一應の御決定だということであります。その九千二百四十円の算定基礎は、ただいまの月額五千円に対して、勤務地手当を加えてそういうことに相なるわけでありますが、実は二千九百円ベースから三千七百円ベースになる際に、その比率をもつて計算したのが五千円でありまして、その三千七百円が勤務地手当等みな含めたベースであります。今度の五千三百円ベースというのは、給與の金額そのものではありませんで、やはり勤務地手当を含めた平均ベースということになつておりますために、三千七百円ベースを五千三百円ベースとのその比率だけの増額でないと理論が合わないと思いまして、その比率をとれば七千円に相なるわけであります。この五千円にいたします際に、大藏省側並びにES側と私どもの方といろいろ交渉いたしました結果、二千九百円ベースが三千七百円になるという、そのベースの差額だけの増額はしかるべきであるということをお認め願いまして、さらに將來ベースがかわる場合には、そのベースのかわつただけの差額は当然支給するという、大藏省側との公約がありますので、その金額まではこの際当然上げてくれるものと考えておるのであります。九千二百四十円はその当時と情勢が全然違つた計算基礎になりまして、勤務地手当等を入れることになると、祕書の特別扱いということができるできないということに非常な影響をもつて來ると考えます。採用の問題にしても、一律にそういうものにしてやることの善惡という問題がございますが、公務員に編入されました結果、種々問題が起つてくると思いますので、この際はこう願う以外には方法はないであろうと考えておるのであります。その以外に参議院の方は、勤務地手当に該当するものとして、議員の滯在費を五百円に上げるという案があるそうでありますが、それはこの法律案とは別箇の問題でありまして、他の支給規程に基くものでありますから、これは大藏省並びにES等の関係で許されるならば行うようにするという方途以外には、この緊急の際にはなかろうと思いますので、一應この案をつくつたわけであります。
○山口委員長 別に御意見等はございませんか。
○石野委員 異議はございませんが、ただ参議院の九千二百四十円というものとこちらの七千円というものとの相違については、このまま両方が違つた額で、祕書の給與が行われるということはまずいことだと思いますので、この際やはり参議院との間に歩調を一つにしなければならぬのじやないかと思います。そこで参議院の方が九千二百四十円を算定している算式との間に、どういうような違いがあるのかということ、先ほどの御説明によつて、大体こちらの方はその筋との話合いの線に沿つておるということを事務総長から承つたのですが、参議院の方で九千二百四十円を算定する算定の仕方を一應承つておいて、檢討を進めた方が、話がスムースに進むのじやないかと思いますので、一應その算定の式を聞かしていただきたい。
○大池事務総長 それはただいまの三千九百円ベースと五千三百円ベースとの増加率が三割二分になりまして、それで現在の月額五千円に対して三割二分増額したものに四割の勤務地手当をみておる。そうすると九千二百四十円、こういう結果であります。
○石野委員 三千七百円ベースと五千三百円ベースとの増加率が三割二分、こういうことになるのですか。
○大池事務総長 さようでございます。それに政府職員一般並に四割の勤務地手当をみております。
○石野委員 そういたしますと、先ほど大池事務総長からお話のありました三千七百円のうちには、すでに三割二分を含んだものとしてこの五千円がきめられた、こういうお話でございます。それは当時参議院においても同じような約束に基いて、参議院の祕書の給料というものをきめられておつたのでしようか。
○大池事務総長 そうでございます。その当時五千円にするときには、参議院も私どももESへ参りまして、十分御了解を得て、ようやく五千円になりました。その五千円になるときも、最後には大藏省と両院とでその金額を正式にきめて、みんなが一致できるところまではよろしいということに相なりまして、最後に主計局の第一部長と次長と私が呼ばれまして、五千円にいたしたわけです。そのときに、將來ベースがかわつたときは、そのかわつたベースのものだけは上げてくれるかという話をいたしましたときは、ESとしては三千九百円ベースでやるのだ、三千九百円ベースがかわれば、かわつただけのものは上げるということを当時言明をいたしておるのであります。それでもつて行けば大藏省も認め、ESも認めてくれるものと考えます。もしそれに勤務地手当をつけることになれば、一般官吏と同じようになる。祕書のことですから、われわれはあのときに各地方におられる議員の祕書があり得るという解釈をしたのですが、そうなればそういうこともできなくなる。一般の官吏の待遇と同じ金をつけるということになれば、採用の面においてもすべて一般官吏と同一な待遇、監督等の問題が起りますし、身分もそういうことになると議員專属となり得るかどうかということで、問題が波及して來ると考えます。当時の言明通りということで、ここまでは当然行き得ると私は考えております。
○石野委員 私ども今日の一般の生計費の実情から考えまして、祕書に対しても給料はなるべく多くなることが望ましいと思うのでございます。参議院の方で計算を立てております九千二百四十円というものが、その筋に対して参議院としても通し得るという算定基礎に基く自信を持つて出しておるのだろうと、われわれは予想されるのでございますが、その点については事務総長はどういうふうにお考えですか。
○大池事務総長 それはその筋には全然出ていないはずであります。私どものこの案もまだその筋と何らの交渉をいたしておりません。ここで御決定になれば、それによつていたしたいということであります。大藏省とは私どもの方は交渉いたしております。大藏当局としては七千円にすることすらも異論があるくらいですから、九千円ということを参議院でやつても、大藏省側がそれでしかるべきはずだと言われることはないと思います。もちろん参議院としては、運営委員会の意向がそうであるということで、これから交渉をされることと思つております。
○石野委員 ただいまの御説明でよくわかりました。でき得ることでありますならば、参議院と歩調を一にされるのがよろしかろうと思うのであります。從つてこの原案が大多数をもつて全員一致で賛成されました場合においても、参議院がもしこの九千二百四十円において、今の予測ではそれはいかないだろうという御説明でありますけれども、もしこれがきまるような場合には、参議院と衆議院とに食い違いがあるようなことであつてはいけないと思いますので、その点は調整をとり得るという附帶條件をつけて承認をしておきたいと思います。
○大池事務総長 それはここで御決定がありましても、一應仮決定の形にしておいていただきまして、参議院の方が通るなら問題はございませんが、もし通り得ないという場合などのことを、参議院の方とこちらの方から大藏省とも相談をして最後の決定案として、もう一ぺん御承認を得て、おきめ願いたいと思つております。
○山口委員長 それでは本件は、ただいま石野君から種々御発言がありました。事務総長からこれに対する御答弁がありましたが、これらの應答を含めて、ただいまのところこれを仮決定とし、あらためて本委員会においてこれを決定するという含みをもつて承認することに御異議はありませんか。
○山口委員長 御異議はないようでありますから、さように決定いたします。 —————————————
○山口委員長 次に政界、財界、官界の粛正徹底に関する決議案を議題といたします。
○木村(公)委員 午前中の各派交渉会においても、その点御協議を申し上げたのでありますが、わが党もここに提案されました政、財、官界の徹底的粛正に関する決議案には、全面的に賛成であります。但しその字句等において午前中申し上げたような理由から、ここで御協議を願つて、字句の訂正を願えれば、わが党としてはなおけつこうかと思うのであります。
○多賀委員 実はけさほど小委員協議会におきまして、民自党の皆さん並びに一部の方からそういう御意見がありましたので、私の方ではいわゆるという文句があるし、最後に千葉合同無盡等という字もあるし、ただこれは一つの見出しであつて、これに限界されるものではないというような建前から、これを削る必要はないと思うということでつけ加え、さらに提出者である石田委員とも相談の上、運営委員会へ出すということを申し入れたのでありますが、提出者の石田委員とも十分に相談をいたしましたところ、その字句を修正ないし一部を削除する意思は全然ない。こういう意見であります。われわれもそれは了承いたしましたので、遺憾ながらその原案を修正なり削除することができませんので、御了承願いたいと思います。
○木村(公)委員 そこで御相談ですが、私の方としては、あるいは纖維疑獄さらに千葉合同無盡等ということが書いてありますが、千葉合同無盡という事件は比較的地方事件だと思います。そこでこれをどこまでもお入れにならなければならぬとするならば、たとえば昭和電工等の大きいもの、國家的に今非常な関心を持つておる大きい事件を見出しとして入れることはできないか。石炭國管、昭和電工、纖維疑獄事件というのは代表的な疑獄事件だと思う。千葉合同無盡事件というのは、それらと比較すればよほど見劣りがすると思うのでありますが、この点についてわれわれはぜひともさようにしなければならぬと考えておるのです。
○石田(一)委員 今の昭和電工の問題は、木村さんもおつしやいますが、もう事実徹底的なところまで、たとえば前総理大臣のところまで行つてしまつたのです。
○山口委員長 あなたの御見解は、それでおしまいというわけですか。
○石田(一)委員 おしまいというわけではありませんが、私たちとしては不当財産委員会あたりで相当調査したわれわれの見解においても、檢察廳もよくやつておる。相当つつ込んだなという見解を一應もつておる。その他の今ここに揚げた問題については、まだはつきりみんなにされてないと思う。
○木村(公)委員 まで大きいものがありはせぬか。
○中野(四)委員 石田君に相談ですが、むしろ形のいい方法をとることがお互いのためにもなるし、共同提案となれば、君が提案したのだから、趣旨弁明を石田君がやるということで、オーケーをとるにはそう大してやかましいことでないから、今言うような石炭國管問題あるいは昭和電工を入れても入れぬでもいいが、石炭國管初めというふうにして、小さいものを拔くような方法をとつたらどうでしようか。そうしたら共同提案であなたが趣旨弁明ということで、話を進めて行つたらいかがですか。
○木村(公)委員 他の二つのものは見劣りがするから、代表的なものとする。
○中野(四)委員 見劣りとか何とかいう問題でなく、要はお互いの協定の線により行けるということで、國会議員云々とあるから、この二つを削つて行けばいいじやないかという考え方で、賢明なる石田君のことで十分御了承だから、話をつけたらどうかということです。
○石田(一)委員 今中野君、木村君のおつしやるように、千葉合同無盡事件が他と対比して重要性がないというのではないけれども、何か見劣りもするし、また各会派がまとまるというふうにするためには、それをとつた方がいいじやないかという御趣旨なら、千葉合同無盡事件という文句をとつて、石炭國管案その他の疑獄事件ということにするに異議はありません。
○細川(隆)委員 われわれの方では署名者及び役員会の協議の結果は、原案通りということにきまつております。但し今いろいろ御意見がありましたが、纖維だけは相当大きく発展する可能性のある問題だから、これを拔くことはちよつとぐあいが惡いと思う。
○成重委員 私も午前中は発言しておりましたが、帰つて相談してみましたところが、それに賛成して署名し、党を代表した方の意見、並びに不当財産取引調査委員会の委員の意見等を徴しましたところ、その原案通りとしておいてくれということでありますので、党の意見を申し上げておきます。
○榊原(亨)委員 問題になつておるところの千葉合同無盡の問題は、週報にもはつきり出ておる問題でありますのでこれを取消すことなく、原案通りとお願いしたいと思います。
○中野(四)委員 せつかく石田君も了承したけれども、成重君あるいは他の人が反対ならば、党議にかけなければならぬから、今日は延期されて、明日の議院運営委員会にかけられんことを希望いたします。
○林百郎君 これは会期の問題もありますし、石田さんにもお願いしたいが、なるべく早く出した方がいいと思う。どうしても賛成できないところはやむを得ぬ。ただここで最大限度賛成し得る限度で、きようぜひやつてもらいたい。
○山口委員長 ちよつと速記をとめてください。
○山口委員長 速記を始めてください。
○榊原(亨)委員 ただいま議員逮捕に関することにつきまして、緊急に吉田総理に質疑のために御出席をお願いしたのでありますが、目下本会議開会中で座席を離れることができないというお話でございます。これはきわめて重要なことと存じますから、この際田中織之進君の質問演説の質疑應答が済みました直後において、総理大臣に本会議においてこの問題について質問の動議を提出いたします。
○山口委員長 ただいま榊原君の御発言でありますが、榊原君の御発言全部を動議といたしますか。それとも委員長においてただいま榊原君の御発言の概略を動議として、あらためて委員長から宣告することの方が取扱い上いいかと思いますが、いかがですか。
○山口委員長 しからば議員逮捕許諾要求に関する件について、運営委員会の態度決定のため、緊急質問をいたすということを本委員会において承認することに御異議はありませんか。
○山口委員長 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。 しかして本動議が成立いたしましたから、この緊急質問は田中織之進君と政府との質疑應答終了直後、これを上程することにいたしたいと思います。これについて御異議ありませんか。
○山口委員長 しからばさように決定いたします。速記をとめてください。
○山口委員長 この際暫時休憩いたします。 午後五時休憩 ━━━━◇━━━━━ 午後五時五十一分開議
○山口委員長 これより運営委員会を再開いたします。 本日はこの程度で散会いたします。 午後五時五十二分散会