議院運営委員会 第18号
- 発言数
- 34 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1948/11/29
会議録
○委員長(村上義一君) これより委員会を開きます。議長より本日の衆議院議長との懇談の経過にいついてお伺いすることにいたします。
○議長(松平恒雄君) 本日松岡衆議院議長より電話がありまして昨日総司令部のウイリアムス氏が衆議院の議長室に見えて野党三派の代表を集めて國家公務員法の一部を改正する法律案の通過に関する対策を協議したことについて報告がありました。 結論としては、第一に、國家公務員法の一部を改正する法律案並びにその関係五法案についてはその修正は自由であるが、衆議院は十一月二十九日限りを以てこれを通過させること、但し関係法案中一法案は第三回國会会期中に議了しなくとも差支えないが、その場合は第四回國会における追加予算成立に遅れないように通過させること。 第二に、追加予算は提出の日から起算して二週間以内に成立させること、但しこの期間の計算は第三回國会及び第四回国会の会期を通算する。 第三に、追加予算提出後二週間を経過すれば、野党は政府不信任案を提出する、但し、その提出時期の変更については、政府と野党の意見が一致した場合にのみ認められる。 大体以上でありますが、尚この三点は関係方面と政府及び野党、三者間の了解事項であると考えられます。
○矢野酉雄君 國家公務員法関係の五法案とは何ですか。
○参事(河野義克君) 日本専賣公社法案、日本國有鉄道法案、公共企業体労働関係法案、郵政省設置法案及び電氣通信省設置法案の五法案であります。
○委員長(村上義一君) 御参考のために申上げますが、先程議長が國家公務員法の一部を改正する法律案及びその関係法案の関係委員長と懇談されたときの様子では、これらの法案については参議院にも相当修正意見もあるが、衆議院における修正がなければ期限内に議了できる見込みであるようでありました。
○議長(松平恒雄君) 衆議院側の修正の空氣は濃厚でありますが、関係方面の意向としても修正は差支えないようであります。
○矢野酉雄君 一度に多数の法案を送付して來られた場合、十分な審議ができない結果となりますから、さような不都合を避けるために関係方面にたいして参議院の審査期間を確保できるよう交渉してはどうでしようか。
○委員長(村上義一君) 私個人の意見としましては、最善を盡して尚議了不可能の場合は已むを得ないが、とにかく審議を急ぐということ以外に方法はないのではないかと思います。
○矢野酉雄君 参議院において審議期間が短いために、議案が審議未了になつた場合に、その責任を負う必要のないようにするための対策はありますか。
○門屋盛一君 現下の情勢では、緊急法案について関係方面の意向を打診してそれについて善処する以外に方法はないと存じます。
○矢野酉雄君 参議院の自主性を確立するために、審議期間について関係当局に折衝することはできませんか。
○門屋盛一君 緊急法案にいついては、すでに過日政府から言明があつたことでもあり、又各法案はいずれも予備審査を行つておりますから、決して参議院に十分な審議期間が與えられていないとは言えません。
○河野正夫君 併し衆議院の方で修正して來た場合は、参議院は審議期間が短いために審議が困難となります。從つて、結局関係方面の審議促進の要望は了承するが、議了できるかどうか判らないというのが最も参議院の自主的な態度ではないでしようか。
○委員長(村上義一君) 先程関係各委員長も審議促進に最善を盡すということを申されておりました。
○矢野酉雄君 併しただ努力するということだけでは不十分であつて、やはり審議不可能な場合は、今少し審議期間を延して貰いたいと交渉すべきではないでしようか。
○委員長(村上義一君) 昨日の会談はウイリアムス氏と野党側との間に行われたものであつて、衆議院に対して行われたものでないと考えられます。
○石坂豊一君 私が民主自由党員として吉田総裁から聞いたところも只今の委員長の言われたのと同様であります。道理からいえば、矢野君の仰せの通りでありますが、今までの経過から見ればこの度の措置も亦已むを得ないのではないでしようか。
○原口忠次郎君 私が社会党において聞いたところによると関係方面の意向としては、修正は部分的なもののみを認めるということでありいますから、これで今種々申出をしてもその効果がないのではないかと思います。
○石坂豊一君 矢野君の御意見には同感でありますが、時間的な余裕もない折柄でありますから、審議促進という方法以外にないかと存じます。
○矢野酉雄君 参議院に対しては関係方面から意思表示はないのですか。
○議長(松平恒雄君) 参議院の審議権については、私も機会あるごとに強調しておりますが、関係方面においてもこの点相当考慮されているようであります。 また只今の矢野君の御質問の点でありますが、昨日の会談は解散の解釈等に関するので衆議院の在野党に対して行われたものであつて、参議院に対しては過日ホイットニー民政局長と両院議長との会談において意思表示をされているわけであります。
○矢野酉雄君 私の意見のみを強調することもどうかと思いますのでこの問題については、一應この程度で御考慮願うこととして、散会して頂きたいと存じます。
○梅津錦一君 とにかく関係方面の意向を一應打診して見てはどうですか。
○門屋盛一君 いろいろ御意見もあるようでありますが、本件については第一に衆議院における各法案の審議状況、第二に本院の各委員長の意向、第三に審議未了となつても差支ない法案はどれかについて政府の意向をそれぞれ打診してその上で更に考慮することとしては如何ですか。 〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○委員長(村上義一君) 本件については只今の門屋君の御発言通り御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(村上義一君) 御異議ないと認めます。 次に第四回國会の開会式の日取りについてお諮り致したいと思います。事務総長に御説明願います。
○事務総長(小林次郎君) 第四回國会の開会式を十二月一日とすれば、前夜が遅くなるため準備の関係で午前十一時開会式は困難かと思われます。
○委員長(村上義一君) それでは開会式は、事務局に支障がなければ、日取りは十二月一日として時刻は適当に決定することとして御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(村上義一君) 御異議ないものと認めます。 次に請願書第三百四十九号日本國会史編さん所設置に関する請願が本委員会に付託されましたのでお諮りいたします。 先ず紹介議員から御説明を伺うことにいたします。
○委員外議員(徳川頼貞君) 只今議題となりました日本國会史編さん所設置に関する請願の趣旨について御説明いたします。 即ち明治以來の憲政発達の歴史を学んで、その特質を明らかにして、政綱國策の樹立に資することは、民主政治の確立に極めて必要でありますが、昭和十三年以來の憲政史編さん事業は時局のため現在中止の状態にありますから、新たな構想のもとに日本國会史編さん所を設置して事業の促進を図られたいというのであります。何とぞ御採択あらんことをお願い申上げます。
○委員長(村上義一君) 御質疑乃至御意見のある方はお述べを願います。
○門屋盛一君 この請願の趣旨には賛成でありますが、この事業は是非國会図書館において行われることを希望いたします。
○委員長(村上義一君) それでは本請願は只今の門屋君の御発言の趣旨を以て議院の会議に付するを要するものにして内閣に送付するを要しないものと決定することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(村上義一君) 御異議ないものと認めます。 本日の委員会はこれを以て散会いたします。 午後三時零分散会 出席者は左の通り。 委員長 村上 義一君 理事 梅津 錦一君 大隈 信幸君 高田 寛君 委員 原口忠次郎君 松本治一郎君 石坂 豊一君 城 義臣君 門屋 盛一君 鈴木 順一君 河野 正夫君 矢野 酉雄君 板野 勝次君 委員外議員 中西 功君 岩間 正男君 徳川 頼貞君 事務局側 事 務 総 長 小林 次郎君 参 事 (事務次長) 近藤 英明君 参 事 (記録部長) 小野寺五一君 参 事 (議事部長) 寺光 忠君 参 事 (委員部長) 河野 義克君 参 事 (警務部長) 青木 茂君 法制局側 法 制 局 長 奧野 健一君