不当財産取引調査特別委員会 第1号
- 発言数
- 30 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1948/10/11
会議録
○宇都宮委員 はなはだ僭越でありますが、私が年長のゆえをもつて、委員長が互選されるまで委員長の職責を務めます。御承認を願います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宇都宮委員 ただいまから会議を開きます。 委員長の互選を行いますが、手続はいかがいたしますか。
○梶川委員 委員長は投票を用いずに武藤運十郎君を推薦いたしたいと思います。
○宇都宮委員 ただいま梶川君から、委員長は選挙の煩を省いて、武藤運十郎君を委員長に推薦いたしたいという動議が出ましたが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宇都宮委員 満場御異議ないようでありまするから、武藤君に委員長席をお譲りいたします。 〔武藤運十郎君委員長席に着く〕
○武藤委員長 ただいま不肖私が委員長に再選せられましたことは、感激にたえません。しかし私はこの委員会の委員長も與党から出すのが適当と考えますので、次期政権に対し社会党が野党と確定した場合には、いつでも委員長を辞退できるという御了解のもとにこれをお受けいたしたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武藤委員長 それではこれより理事の互選を行います。理事の互選の手続はいかがいたしましようか。
○梶川委員 理事は投票を用いず、委員長の御指名によりたいと思います。
○武藤委員長 梶川君の動議に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武藤委員長 それでは理事は九名とし、 鍛冶 良作君 田中 角榮君 辻 寛一君 梶川 靜雄君 河井 榮藏君 荊木 一久君 小松 勇次君 石田 一松君を理事に指名いたします。残りの一名は追つて指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武藤委員長 それではさよう決します。 なおこの際お諮りいたします。本日の本会議におきまして、本委員会の委員の指名は從前通り、かつ委員会の権限も第二回國会における決議によつて與えられたものと同一の権限を與えられたわけでありますので、第二回國会において不当財産取引調査特別委員会の取上げた案件中、調査未了のものはそのまま本委員会に継続することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武藤委員長 それではさよう決定いたします。 次にただいまの御決議によりまして、石炭國管の問題について、來る十二日、川崎秀二君、坪川信三君、木内四郎君、十三日、倉石忠雄君、平井義一君、大瀧亀代司君、十四日、植原悦二郎君、濱田寅藏君、麻生太賀吉君、右九名を証人として喚問をいたしたいと存じます。 次に兵器処理に関する問題につきましては来る十八日、吉積正雄君、下村定君、原守君、多田武雄君、保科善四郎君、十九日、中島知久平君、椎名悦三郎君、遠藤三郎君、津島壽一君、二十日、長崎惣之助君、次田大三郎君、澁澤敬三君、東久邇稔彦君、二十一日、奥田新三君、渡邊義介君、渡邊政人君、淺野良三君、植田俊雄君、右十八名を証人として喚問いたしたいと存じます。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武藤委員長 ではさよう決します。 なお前國会における委員会において設置せられ、かつ存続いたしました小委員会はそのままこれを存続いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○明禮委員 兵器処理の方は一遍解体したので、ただ艦艇解撤の問題が残つているのですが、その点についてはどうするつもりですか。これはこれからやらなければならぬわけだが、何とかやはり小委員会をつくる方がいいと思います。
○梶川委員 その問題につきましては、いろいろ論もあると思いますので、明日の理事会において検討の結果、解決した方がよろしいと思います。
○武藤委員長 では明日の理事会において討議いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武藤委員長 さよう決します。それでは足立梅市君より第二回國会当時における復金調査小委員会の調査経過について発言を求められておりますが、これを許可いたします。足立梅市君。
○足立委員 復金融資状況調査小委員会設置後における活動状況を報告いたします。四月二日の小委員会において、本問題に関する調査目標及び調査方針等につき協議の結果、調査目標を一應昭和電工、三井鉱山、三菱鉱業、北海道汽船、信越化学の五社に限定し、調査方針としては、まず昭和電工に関する疑惑問題を重点的に調査を進め、その結果に基き他の四社及び復金融資にからむ全般的な問題の調査に移行することに決定し、復金及び前記五社並びに関係方面に必要資料の提出要求と、情報蒐集の措置を講じました。その後入手資料及び情報について基礎的調査を進める一面において、参考人の喫問や出張による実態調査を行い、傍証の把握に努めました。すなわち調査資料及び喫問せる参考人氏名は別紙の通りでありますが、田中健吉委員は昭和電工本社に出張し、復金融資金の経理状況及び工事の進捗度等につき基礎的調査を行い、さらに田中健吉、徳田両委員は復金本社に再度出張して、復金理事長以下首脳部役員から、復金の融資状況及び昭和電工に対する融資の経緯内容、融資金使途に対する復金の監査状況等について、つぶさに説明を聴取する等の基礎調査値より、世上に流布されておる復金融資をめぐる昭和電工問題の面貌と、大体の傍証を把握し、いよいよ証人喚問の準備に移行すべき段階に至りました。 五月十六日小委員会を開き、爾後の活動方針について協議の結果、警視廳に対し、あらためて両者の調査方針及び今後の連絡等につき協定することになり五月十七日徳田、田中健吉両委員が小委員会を代表して、警視廳において、警視総監不在のため、藤田刑事部長と右の件につき協議の結果、委員会においては大所高所から本問題の眞相糾明に当り、警視廳は速やかに問題の確証をつかむべく努力すること、委員会において入手せる資料及び情報を警視廳に提供すること、今後両者の連絡を一層緊密にして、眞相糾明に善処すること等につき協定し、五月二十一日の小委員会において右協定事項を了承し警視廳に資料及び情報を提供し、その後小委員各自が必要に應じ、警視廳及び検察廳と連絡をとりつつ今日に及んでおります。 以上が今日までにおける小委員会の調査活動の経過概況であります。この経過によつて今後証人につき眞相を糾明すべき要点として、小委員会において認定される事項は左の通りでありますが、各事項に関して要求すべき証人等については、さらに愼重協議の上報告いたしたいと思います。 右調査の結果復金融資の監督の責任にある大藏省並びに復金が、何らの監査もしていないということであります。それが復金融資の不始末の根本原因をなすものと考えられますがゆえ、これに対し國会は重大なる警告を與うべきものと考える次第であります。 証人喚問により眞相を糾明すべき事項 一、昭和電工の森社長以下前役員及び幹部職員辞職の経緯内状について 二、日野原現社長以下現役員就任の経緯と特殊整理委員会、日本銀行、興業銀行、安田銀行及び昭和電工大株主との関係 三、特殊整理委員会の活動内容について 四、復金融資の経緯内状と融資金の使途に関する監査状況について、大藏省並びに復金の状況調査 五、昭和電工の融資金使途及び事業現況について 六、復金融資に関係する各官廳について 七、復金融資にからむ疑惑問題について入手せる資料項目 一、昭和電工、北海道炭鉱、三井鉱山、三菱鉱業、信越北学の五社対する融資関係資料 1、定款、あらゆる内規、部課長を含む役員名簿、最近の試算表、昭和二十年以降の決算報告(貸借対照表を含む)財産表、融資申請書同承認書、融資の交渉に当れる人名(但し会社外の斡旋者を含む)資金の使用状況(資材購入先及び金額数量、設備内容、運轉内容、月別報告)会社の一般事業内容(販賣及び仕入先及び数量金額の詳細) 2、右融資に関する閣議決定事項及び融資協議会の議事内容 3、特に司令部より別扱の指令もしくは内示ありたる場合の内容 二、復金に関する資料 機構、職制、部課長を含む役員名簿、一千万円以上融資先別融資に関する状況、関係法規及び一切の内規(融資準則、融資取扱規則及び暫定規則地方融資懇談会規則)昭和二十二年四月一日より二十三年三月三十一日に至る業務報告書 参考人として喚問する者の氏名は、追つて小委員会において決定したいと存じております。以上で報告を終ります。
○武藤委員長 ただいまの足立君の報告に対し御質問がございますか。
○高橋(英)委員 今の証人申請のほかに、警視廳並びに検察廳における捜査当局から中間報告でもとつていただきたいと思うのです。最も適当な捜査当局の代表的な人に当委員会に証人として出てもらつて、捜査内容の報告をしていただきたい。
○足立委員 それについては今捜査中なんでありましで、今中間報告を求めるということは向うがやはりぐあいがわるいんじやないかしらと思う。
○鍛冶委員 そういうこともすべて必要ですが、今小委員長が言われたように、なお証人等については後で決定したいというのですから、大抵きまつておるだろうが、それらの決定と相まつて、理事会であらためてきめるということにしておこうじやないか。
○石田(一)委員 これに関連して、この昭和電工の事件の拡大を防ぐために、昭和電工の一部から相当なる金が流れ出ている。その防止のためにその金が使用されたというような疑いのために収容された方もあるのであります。その点でこの委員会はある種の疑惑をもたれているのではないかと本員は考えます。こういう点に関して特にこの議会またこの委員会に対して何か働きかけがあつたかどうか、こういう点のいわゆる検察当局あたりのお調べが中間的に報告されるものならば、この点についても特に留意をして要求されるよう私はお願いをしたいと思います。 〔「賛成」「賛成」と呼ぶ者あり〕
○武藤委員長 ただいまの問題につきましても後日理事会で検討いたしたいと存じます。
○明禮委員 今の小委員長の報告にはなかつたと思うのですが、昭和電工の問題で、これは如実に現われておるのでありますから、ここであらためで言わなくてもよろしい。また例の北村事件で調べた。これによつて明らかになつたので、委員諸君もみな御承知の通りであると思いますが、この復金の融資というものは非常にルーズにできておつて、あるわくができさえすれば、復金の首脳部の人に頼めば金はいくらでも出るという形になつておる。それでこれを何とかしで復興金融金庫法の改正その他の附属法の改正、あるいは別に監査方法についての徹底的な新たな施設を設ける、いろいろな点においてこれを何とかしなければならぬということが明らかだと思うのであります。この点について足立委員長は何らか御研究になつたのであつたか。もしなかつたとするならば、この点について詳細に調べて、後日本委員会に報告していただいて、この改正の資料にしたいと思うのであります。この点をお伺いし、かたがた今後備えるようにいたしたいと思います。
○足立委員 その問題につきましては、眞相がまだはつきりしなかつたので、小委員会としては取上げてないのでありますが、後日小委員会を開いて、追つてこの問題の眞相を把握して、取上げるべきものであつたならば、あらためて小委員会で決定して取上げたいと存じております。
○鍛冶委員 もう一つ私の希望を述べておきます。かねてこの問題に関連して栗栖後援会というものが本委員会で問題になつておつたのですが、これは調べておりませんが、その後の実情を聞きますと、たいへんえらいことをやつておることが明らかになつたから、これも調べていただきたいと思います。これは、大口の金を借りるときには後援会へ入らなかつたら問題に加らぬ、そうしてまた復金の大物どもが後援会へ入れといつて勧誘せられて金をとられたという事実も聞いておりますから、これは併せて調査に着手せられんことを望んでおきます。
○高橋(英)委員 いずれ理事会で私の希望を申し述べたいと思いますが、栗栖後援会の問題は栗栖氏に直接関係のある事件であり、小澤專七郎君の問題も私から提案しておりますが、これもやはり栗栖氏と直接連結しておるわけであります。現にこれがために刑事事件が起つておるような次第でありますから、昭和電工の派生的な事件として、栗栖氏を中心とする小澤專七郎君の事件、それから栗栖後援会の事件も併せて御調査を願いたいと思います。
○武藤委員長 ほかに御意見ございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○武藤委員長 本日はこれにて散会いたします。 午後三時五十二分散会