農林委員会 第12号
- 発言数
- 25 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1948/11/30
会議録
○坂本委員長 これより会議を開きます。 市町村農地委員会及び都道府縣農地委員会の委員の選挙に関する特別に関する法律案内閣提出、第三六号は昨日をもつて質疑を終了いたしておりますが、成瀬君よりきわめて簡單な質疑を求められておりますので、この際これを許します。
○成瀬委員 自由党内閣が生れると同時に、諸外國における新聞論調は、日本の保守反動化への実現を憂慮いたした論調でありまして、わが國民主化のためにはなはだ憂慮すべき事態であると存ずる次第であります。特に農林大臣は就任早々、農地改革を本年年末をもつて打切るというような談話があるし、これらに関連いたしまして、再び地主制度の復活を意味するものであるというような印象のもとに、農地改革に対しましては少からざる惡影響を與えたのでございます。かような空氣のもとに行われました市町村農地委員会及び都道府縣農地委員会の委員の選挙に関する特例に関する法律案の修正案の質疑應答中におきまして、昨日わが党の井上委員より、農地委員会を農業食糧調整委員会に合流せしめてなさしめるような意見の発表があるし、引続き小作料があまりに低過ぎるというような発表がありましたことが、これまた農地改革の完全なる遂行と、今後の農村の民主化を念願するわれわれの陣営に大きな衝動を與えておる次第であります。これは速記録を詳しく調べて見ませんとつまびらかでありませんが、何かの誤解に基くものであろうと存ずるのでございまして、今日の米價の関係及び農林課税等の関係等々の、経済一般における現段階の農民の置かれてある立場は、きわめて不利益な状態でありまして、單に小作料一つの点のみを考えてみることは早計であるしかつまた農地改革のこの大事業は、超党派的な國家的な事業といたしまして当初着手せられまして、吉田前内閣の当時和田農林大臣は靜岡縣における全國小作官会議等に、この農地改革に対する決意を披瀝した際におきましては、この農地改革を阻害する者に対しましては、仮借なく嚴罰をもつて臨み、地主の階級に対して涙一滴流すようなことがあつては、この大事業は完遂できないものであるというところの強固なる意見の発表があるし、あわせまして小作料に関する限りは現在の七十五円が、米價がかりに千円、あるいは一万円というふうにもし上つて参つても、かような上る段階においての立場を理由として小作料は上げるものではない、だがしかし経済変動等における場合、もし小作料が收穫の二割五分以上にあたるような場合があつたならば、それはむしろ小作料を引下げるものである、かように発表がありまして、こういう小作料に対する観念は、超党派的なまた國家的な見地から、もつぱら経済的な面からいたしまして、また当時行われておつた物納小作料の弊害を強く指摘いたしまして、この面から生ずる農民解放の精神をうたつておることは、各位の十分に御承知のことであるし、現吉田内閣のもとにおける農政も、この事情を十分に知つておられると思うのでございます。かかる見地から、昨日の井上委員の発言は誤解である、社会党はかようなことは全然考えておらないということを、あらためてここに本員より高調しておく次第でございます。 さらに政府に対してお尋ね申し上げたいのは、全國農地委員会の全國大会を催し、また各地における農地委員等は、自由党内閣の再現によつて、農地改革の前途に対して暗影を投ぜられておるというような不安に、今かられておることは事実なのでありますが、かようなことはマツカーサー元帥の日本に対する基本政策に基く観点からいたしましても、わが國に対して大きな惡影響を與えるものである。おそらく自由党はそういう考えを今持つておらないと存ずるのでありますが、末端の人たちが前段に申し上げますような考えを持つておるように考えますので、この際農林大臣といたしましては農地改革を強調し、末端において農地改革を阻害するような行為のないような、適切な何らかの措置を講ぜられるかどうかということをお伺いしてみたいと思うのであります。
○山添説明員 農地改革の問題につきましては、成瀬委員は中央農地委員会の委員をしておられまして、政府がいかなる態度また方針を持つてこの実行に当つておるかということについては、よく御承知のはずであります。ただいまの御発言は昨日の本委員会における議事の内容についての御発言だと考えるのでありまして、政府に関する限りにおきましては、農地改革の意図すべきところを完全に実行して参るということに違いはございません。しこうして農地政策といたしましては、現在の農地改革が一應完了いたしたあかつきにおきましては、農政一般の総合的見地から、恒久的な適切な制度を樹立したいという考えを持つております。しかしこれらの内容につきましては、ただいま詳細は申し上げる段階には至つておらないのであります。いずれにいたしましても農地改革の精神を体して参るということには間違いはありません。
○井上(良)委員 私が昨日農林大臣に対する質疑中、小作料を安いから値上げをした方がよかろうという意見を出したように今成成君からの発言がありましたが、私の昨日の質疑中さような意見を出した覚えはありません。現在の小作料が金納でもつて反七十五円というような安い小作料では、農地を所有しておりましたところで地主自身の生活がそれで確保されるのでもなし、また多少引上げられたところで、とうてい残存保有面積によつては地主としての生活権は確保できないから、この際これらの土地を政府が買收して、第三次農地改革をやることの必要性を、私は小作料の安いということよりも、小作料がこのまま捨て置かれておるという点から指摘をいたしたのでありまして、さような誤解があります場合は、この際明らかにいたしておいてもらいたいと思います。なお私が現行農業委員会は、將來農業調整委員会にその任務を一緒にやつたらどうかという意見を出しましたのは、御存じの通り、農地買收はほとんどその大都分を完了いたしまして、あとは残務整理というような実情にあるのでありまして、政府が第三次農地改革をここでやるという方針が明確になりますならば、さらに農地委員制度というものはこれをあくまで確保し、権限を拡張して行かなければならぬと考えますが、しかし第二次農地改革が打切られる方針である場合は、相当の経費がかかります。農地委員会は、残務整理だけならば、今度できます農業調整委員会に一緒にやらしても決して別に大きな弊害はない。ただしこれは私が前提をいたしました通り、第三次農地改革を政府がやる意思があるかないか。やる意思がないならば農地委員会は残務整理だけやることになりますから、その場合從來のような経費をもつて依然として、農地委員を全國一律に持つて行くということは、國の経費のかさむ折柄、これを農業調整委員会の中に包括してやることの方が実際はいいのではないか、こういう一つの考え方から発言をしたのでありまして、政府が引続いて農地改革をやる以上、われわれは当地農地委員会を確立し、その権限を強化しなければ、今後の農地改革は進行できません、要は政府の腹構えがどこにあるかということを押え、これに基いて、政府が打切る場合はさような方向をとるべき必要があるということを申したのでありまして、もし誤解があるならばその点は御了承いただきたいと思います。
○坂本委員長 これにて質疑は終局いたしました。それではこれより市町村農地委員会及び都道府縣農地委員会の委員の選挙に関する特例に関する法律案内閣提出、第三六号を議題とし、討論採決に付します。 まず井上良次君より提出いたされました本案修正案につき説明を許します。井上良次君。
○井上(良)委員 ただいま議題となりました市町村農地委員会及び都道府縣農地委員会の委員の選挙に関する特例に関する法律案の修正案につきましては、各位のお手元に配付されております通りでありますが、この際これを朗読いたしたいと思います。 市町村農地委員会及び都道府縣農地委員会の委員の選挙に関する特例に関する法律案を次のように修正する。 題名中「選挙」を「任期等」に改める。 第一條を次のように改める。 第一條 この法律施行の際、現に市町村農地委員会又は都道府縣農地委員会の委員である者は、農地調整法(昭和十三年法律第六十七号)の規定にかかわらず、昭和二十四年六月三十日まで在任するものとする。 第二條中「昭和二十五年三月三十一日」を「昭和二十四年六月三十日」に改める。 第三條を削り、第四條を第三條とし、同條中「昭和二十五年三月三十一日」を「昭和二十四年六月三十日」に、「前二條」を「前條」に改める。 第五條を削り、第六條を第四條とする。 以上の修正をいたしたいと思います。御存じの通り政府の方では現在の農地委員選挙制自身にいろいろな檢討を加えるべき必要があり、暫定措置として一年間、旧來の農地委員の選挙人名簿において行いたいというのでありますが、旧來の階層別による選挙人名簿によりますと、今日農地改革が非常に進行しておる現状では、いろいろな矛盾と不合理が起りまして、実際選挙をやつた結果いろいろそこに問題があると考えますので、立法府といたしましては、一應法の建前上この際政府の方でいわゆる農地委員選挙に関する選挙人名簿が十分完成し、また実際的の情勢に合致するような名簿ができ上りますまで、現在の農地委員の任期を六箇月間延期し、その間政府においてこれに必要なる処置を講じてもらいたいというのが本改正案の趣旨であります。何とぞ皆さんの御賛成を願いたいと思います。
○坂本委員長 ただいま井上君の動議がありましたが、これを討論を省略して採決いたしたいと存じますが御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めさよう決定いたします。 まず修正案について採決いたします。各派提出の修正案に賛成の諸君は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○坂本委員長 起立多数。よつてただいまの修正案は可決いたしました。 これより修正部分を除いた原案の採決をいたします。賛成の諸君の起立を願います。 〔総員起立〕
○坂本委員長 起立総員。よつて修正部分を除いた原案は可決いたしました。 なお衆議院規則第八十六條の報告書作成は委員長に一任するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。さよう決定いたします。
○井上(良)委員 この際本委員会から特に付託されております食糧対策小委員会の経過、並びに農林委員会の決定に基き委員を各地に派遣いたしましたので、これら視察状況をこの際御報告を申し上げておきたいと思います。 食糧対策小委員会は先般本委員会から、現行の食糧配給の機構並びに配給状況、さらにまたこれに関連します肥料その他の諸問題について対策檢討を加えるために、委員会の成立を見たのでありますが、その後本委員会は数回にわたりましていろいろな問題について檢討を加え、特に肥料の問題の中で石灰價格の引上げに対する対策、あるいはまた生産者價格と消費者價格による主要食糧の價格の問題、さらにまた二十四年度の需給計画に基きます現在の主食の配給状況、特に大消費地におきまするところの公團の運営、さらまた配給の実情等について詳細な調査の必要を生じましたので、特に農林委員会及び國会の御承認を得まして、東京都、愛知縣、京都府、大阪府、兵庫縣の各消費地にそれぞれ委員を派遣いたしまして、現行の公團の運営なり、あるいはまた配給状況なり、消費者の意見なりというものを、詳細に調査をいたしたのであります。その結果昨日小委員会を開きまして、小委員会としての一應の結論を得たのであります。 まず第一に御報告申し上げておきたい点は、小委員会が農林委員会の許可を得まして、前に申しました主要消費地に委員の派遣をいたしました結果、主要消費地の配給状況、消費者の要求、また現在非常に問題になつておりますいもの配給について、いろいろな見地から調査檢討を加えたのであります。その結果、特に今年のかんしよの配給の上に非常な混乱を來しまして、至る所の消費地において、これら主食のいもの配給についていろいろな問題を起しておつたのであります。特に本年のいもが予想以上の收穫でありましたために、また供出奬励金を相当大幅に引上げたということから、供出完了後に相当いもが氾濫をいたしまして、これに関連する農家の現金の必要、また供出によるいろいろな問題がからみまして、どんどんいもが消費地に出て参り傾向になりまして、最初政府が予定いたしておりました出荷、輸送、配給等の計画が、全然計画通り参らず混乱いたすことになりまして、大消費地はまつたくいもの洪水の状態を呈したのであります。ために公團は十月中旬から十一月にわたつて、連続的にいもを配給いたしましたために、現在すでに各消費地とも、十二月の中ごろまでいもの前渡しをいたしたような次第でありまして、この結果各消費者とも、それぞれ腐敗するいもを抱え込みまして、その経済的な負担と代金の支拂にいろいろな問題を起しておるようでございます。そこで小委員会といたしましては、何ゆえにこれらのいもがかくも消費者側から配給についての異議を申し立てられておるかということをいろいろ檢討を加えましたところ、結局は生いもは腐敗しやすい、同時にまた消費者價格と生産者價格との中間マージンが非常に大きくて、相当消費者の大きな負担をなしておる。そういうことから手取り早く、小刻みに他の食糧を交互の主食化を必要といたします関係から、いもの配給について異議が相当起つておるようなわけであります。これらの実情を檢討いたしまして、なおまた公團、消費者、関係当局等の意見を総合いたしました結果、対策小委員会といたしましては次のごとき要請を政府にいたすことにいたしたのであります。それはいもと他の主食との交互の配給制を徹底してもらうこと。それから現在先渡しになつているいもが家庭において相当腐敗をして欠量をいたしまして、実際日常の配給に大きな穴があいております関係方、この腐敗した分を欠量の分を他の食糧とかえてくれるか、あるいはこれに相当する代金を差引くか、いずれの対策を要求せなければならません。その次にこれらのいもがほとんど店頭渡しにされましたために、各消費者ともこの引取りに非常な迷惑をいたしておりますので、少くともいもの配給は必ず持込み配給をやるか、または十世帶單位の出張配給をしてやることが必要でないかということであります。その次に輸送途中、滯貨等による腐敗したいも、あるいは俵の損耗を消費者に轉嫁しないような処置を講ずる必要があるということであります。さらにその次の問題は、本年は非常な豊作と供出の順調によつて、いもが氾濫したからこういうことになりましたけれども、しかしわが國の食糧生産の全体から漸次堅実な方向をとる必要があり、また國民生活を次第にゆたかにうるおいのある方向にもつて行くためにも、來年度のかんしよの生産に対する新しい一つの対策を必要とするという意見が非常に強いのであります。それは從來の澱粉質の多い量的品種ではなしに、味覚を中心にする優良品種を奬励する。さらにまたそれを奬励する限りは、よいいもをつくればよい値段て買い上げるという品種別等級價格制を採用する。それから現在の超過供出制は、いつ出しましても超過分に対する奬励金がつきますために、一定のときに必要以上のいもが供出される関係から、そこにいろいろな損害を來しますので、來年からはこれを時期的供出奬励制に変更する。すなわち早期供出から出まわり、さらにまたこれを貯藏いたしまして順次供出を願うような時期的な供出制度を考え、時期的に奬励金をそれぞれ勘案いたしまして、遅く出せば遅く出すほど値段が高くなるというような新しい制度を、この際特に生かんしよについてはやる必要があるであろうと思つております。さらにまた生かんしよの貯藏加工等に積極的な対策を立て、またその工業化に対して具体的な政策を実行するとともに、いもと大豆の混作を奬励をしてもらいたいというのが、大体小委員会の意見でございますが、なお食糧全般にわたりまして、本來の施策の結果から、食糧対策委員会として申し上げなければならぬ点は、現在の消費者價格の改訂、これはいろいろな面から、いろいろな角度から檢討を加えました結果きまつたのでありましようけれども、少くとも消費者が納得することのできな得ないいろいろな種目が消費者に轉嫁されております関係から、ぜひこれは新しい予算の編成に伴いまして、國庫負担となるべきものが、消費者負担にまつておる分は、これをはずして新しくここに消費者價格を改訂するの必要を、われわれは強く要望しておかなければなりません。それから現行の公團法に基きます公團運営は、いろいろな面でさらに檢討を加える必要があります。特に旧営團の閉鎖機関の建物、設備等をそのまま利用いたしておりまして、これがまつたく評價もされず、かつ使用料も完全に拂わずに使用しておるというような現状で、はたして正当な公團マージンとして、われわれが納得し得るものが拂われておるかどうかということも、非常にここには疑問があります。また今回いもの氾濫にかんがみまして、また米のあき俵との問題もいろいろ檢討を加えましたが、これらもさらに一層、これらの関係機関がもつて熱心に、もつと周到な注意を拂いますならば、さらに農家の方に必要な包裝資材が還元される処置が講ぜられるじやないかということであります。 最後に生産縣と消費縣との消費者の米食率の平均化の問題であります。政府が食糧を管理して、國民に配給の平均化をはかつております今日、生産縣の者が非常に米食率が高く、消費縣の者はほとんど大部分を外國食糧によつてまかなわれるという、この不公平を、できるだけ外國食糧の輸入を年間に均等いたしまして、これを生産縣に送り、生産縣の米を消費縣に送つて参りまして、できるだけ平均的な消費生活を行わすような対策を考えなければならぬということが、強く消費者側から要求されてあつたのであります。 以上食糧対策委員会の経過並びに結果、なお視察の概要について申し上げたのでありますが、さらに石灰價格の調整及びカリ肥料対策に関して、政府に対して申入れをいたしたいと思います。石炭價格の値上げと、包裝資材費の増大等のため、石灰價格は農家の金詰まりと相まつて、遂に農家がこれを入手し得ないまでの價格となつたのであります。すなわち昨年に比して本年は全國的には約六割、はなはだしきは二割まで減少した、かかる状態になりまして、明年度の麦の收穫に重大な惡結果を及ぼすことは、火を見るより明らかである、政府は農家の入手價格を現在價格の六五%以下となるように、これが調整を急速に行うとともに、生産手段の合理化をはかられたい。又本年度の米の收穫は、外観に比して著しく少い地方が相当にある。これはカリ不足が最大の原因をなしており、農家のカリ肥に対する要求が、本年になつて全國的に要求されております関係から、これが輸入についてさらに一層の力を加え、また内地生産におきましても政府は一層の努力を拂わなければなりませんから、政府におきましては、この輸入についての積極的な対策とこれが國内生産に対する計画的な方法をとられて、いろいろな惡條件を克服されることを、特に農林委員会の決議をもつて要請をいたしてもらいたいと思うのであります。以上報告をいたします。
○坂本委員長 お諮りいたします。ただいま井上良次君から御報告のありました派遣員の現地調査報告に関する点、並びに食糧対策小委員会報告の件は、これを了承いたしたいと存じます。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。從いましてそれぞれ政府に対する要望は本委員会の決議としてこれを強く申入れをいたしたいと存じます。
○井上(良)委員 この際特にお諮りを願いたいのでありますが、議事進行に関する発言をお許し願います。本委員会に付託されております本日の日程中、会議に付する請願日程第二から第五〇まで、それから陳情書も相当参つておりますが、これらはそれぞれ紹介議員によりまして説明を聽取した上で審議を進めることが本体でありますけれども、余期余すところあと数時間しかありません。從つてこの際委員長は、すでに請願書もそれぞれ提出されておることでありまして、案文の内容はわかつておることでありまして、ここに紹介議員の説明をまつまでもないことでありますから、このうち特に重件な部分については本委員会に一括採択されるようにおとりはからいを願いたいと思います。
○坂本委員長 ただいま井上良村君から会期切迫の折柄でもあり、時間の都合上本日の請願日程中、第二ないし第五〇は紹介説明並びに当局の意見聽取は省略して、ただちに可決いたすよう御提出がありましたが、御疑議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
○井上(良)委員 私の申しておりますのは、一括というのじやなしに、特に重要な部分をピツクアツプしてやるという意味で、さつきは申したのでありまして、委員長は誤解されておるようでありますが、すでに処置の済んだ分もありますから、それらをよく勘案されて必要なものだけを上程し御審議願いたいと思います。
○坂本委員長 日程第二、森林組合強化に関する請願、松野頼三君紹介、文書表第三七一号ないし日程第五〇、奈良縣の農業土木費及び旱害対策費國庫補助の請願、伊瀬幸太郎君紹介、文書表第六五六号、計四十九件を議題といたします。 以上各請願はいずれも再建途上にあるわが國農村経済振興上きわめて適切妥当な請願と認められる観点によりして、本請願は議院の会議に付するを要する請願と認め、これを採択すべきものと議決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。 なお本日採択の尋請願はいずれも議院において採択の上、内閣に送付すべきものと認め、これを報告する手続をとりますが、その報告を委員長に一任いたされたく右御了承を願います。 —————————————
○坂本委員長 引続き陳情書の審査をいたします。時間の都合上一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認め、さように決定いたします。 それでは日程第一ないし、第七九を一括議題とし、これを了承するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。さよう決定いたします。
○成瀬委員 この際私は第一、第二、第三國会を引続き請願書、陳情書に対する扱いにつきまして一言申し上げ、今後の國会運営におきまして國民にこたうべきことを要請するのでございます。國会が國権最高の権威といたしまして、もつぱら立法上における國民の負託を沿うことは言うまでもございませんが、一面また國民の眞の代表といたしまして、行政面における政府のあらゆる見地に立ちまして、各種の方面から監督し、督励いたしまして、國民にこれまたこたえるところなくてはなりません。しかるに今までにおける体驗に基きますなれば、常に会期の一番終りにおいて、何十何百のこういつた請願書を一括上程せられ、内容をつぶさにするところの時間的余南を持たないことは、この内容それ自体を今後國民の例において知つた場合におきましては、國会に対する失望ははかり知れないものがあると思うのでございます。國会もまた國会運営の立場から、みずからの権威を失墜するような大きな間違いをここに生じて來るのでなかろうかということも懸念する次第でございます。従つて今後におきましては、この種請願は常に会期中適当なときにおいて、それまでにおける請願書を随時委員会に上程いたしまして内容を檢討し、つぶさにそれぞれにおける適切なる方途を講ずることが必要であろうかと思うのでございまして、今後に対し、本農林委員会はこうした申入れを國会運営会の方に申し入れられんことを提案する次第でございます。
○坂本委員長 委員長よりお答え申し上げます。ただいま成瀬君の御意見はまことにごもつともであると存じます。今後の委員会におきまする請願、陳情の取扱い方につきましては、十分御趣旨に沿うようにとりはからいたいと考えます。 この際一言ごあいさつを申し上げます。第三國会におきます農林常任委員会に、不肖農林委員長といたしまして終始農林委員各位の御指導、御鞭撻を得ましたことはありがたく厚くお礼を申し上げます。 本日はこれをもつて閉会といたします。 午後三時八分散会