人事委員会 第1号
- 発言数
- 19 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1948/11/09
会議録
○角田委員長 それではこれから開会いたします。 この際委員長のごあいさつを申し上げます。今回はからずも私が人事委員長の重職に就任いたしました。この機会に私は人事委員長としての所信の一端を述べて、委員各位の御協力を願いたいと存じます。 当委員会の所管する臨時人事委員会は、國家公務員法第五條に、「人事委員は、人格が高潔で、民主的に統治組織と成績本位の原則による能率的な事務の処理に理解があり、且つ、人事行政に関し識見見を有する年令三十五年以上の者の中から両議院の同意を経て、内閣が、これを任命する。」とあり、同法第六條には、人事委員は、任命後、最高裁判所長官の面前において、宣誓書に署名してからでなければ、その職務を行つてはならないとあるところから察すれば、憲法上、行政上、特殊の地位を有するものと存じます。從つてこれを所管する当委員会は、その特殊性にかんがみ、政党政派を超越して、眞に國民の期誘を全うしたいと存じます。委員長はこの点に留意し、至誠公平、その職務を遂行するつもりであります。重ねて委員各位の御協力をお願いいたします。(拍手) —————————————
○角田委員長 それでは引続き理事の互選を行いたいと思います。
○木村(公)委員 理事は委員長において御指名せられんことを望みます。
○徳田委員 御指名はよいのですけれども、小会派の方は明日の午後一時に、各委員会に出します理事を協議することになつておりますから、小会派については、きようの指名は不可能ということになります。ですから、小会派を除いてのものだけにしていただきませんと、これで指名を打切るというわけにいきませんから……。さらにもう一つ、きようはそういうわけで理事会は開けないと思いますから、理事会の開催、そうして運用につきましては、明日小会派から出す理事が決定した上でやつていただきたいと思います。
○角田委員長 おはかりいたします。木村公平君、徳田球一君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○角田委員長 では委員長において、理事の指名を、まず三人いたします。 木村 公平君 松澤 兼人 長野重右ヱ門君 を指名いたします。(拍手)
○菊川委員 理事の指名をされたわけでありまするが、從つて明日午後一時には小会派の方から理事がきまりまして、明日午後には理事会が開けることと思うのであります。それにつきまして、この委員会における國家公務員法改正案の審議の方法について希望を申し上げておきたいと思います。それは、明日午後の理事会において、これをいかに審議するかという方法につきましてはおきめくださることと思うのでありまするが、その際に、特に日本社会党としてお願いを申したい点は、第一は、この法案の重要性にかんがみまして、これをまず本会議において説明を願い、そうして一般質問をしてこの委員会にまわされたいという点であります。この点につきましてはわが党といたしましては、議院運営委員会にこのことをはかつて、そうして審議を願うという方針でおる次第であります。これは言うまでもなく、この第三國会におけるところの中心の問題であるのでありまして、從つて改正された國会法の趣旨にかんがみましても、かくしてこそ、われわれは責任をもつてこれを審議し得る、こう考える次第であります。もちろん私どもはこの議事の進行につきましては、きわめて愼重に、しかも能率的に行うことがわれわれの責任であり、義務であるということは十分承知いたしております。しかし十分その重要性にかんがみて、本委員会が責任あるところの審議をいたしたい。こういう趣旨からお願いを申し上げる次第であります。 それから第二の点は、この法案は言うまでもなく今日全國民、殊に勤労階級が最大の関心をもつておる問題であります。でありますから、この審議の過程においては、十分に國民の理解と協力を得て運ぶということでなければ、その効果を期待することはできないと思います。この点におきまして、われわれはこの審議の過程においては、民間の各方面の意見を十分に聞きながらこれを扱うことが特に重要だと思いますので、必ず権威あるところの公聽会を行うようお考えを願いたいと思います。これは私あらためて申し上げるまでもなく、アメリカにおいてタフト・ハートレー法案が審議されます場合においても、非常に権威あるところの公聽会を催し、しかもそれをそのたびに、あらゆる報道その他を通じて、民間に流し、そうしてその進行過程において、國民の批判を受け、その世論を参考にしながら、これを審議したという事例もあるのでありまして、われわれはやはりこの重大なる法案を審議する場合において、本委員会が民主的な手段によつてこれを十分に審議するという責任を果すためには、重要な措置であると考えております。以上二点を明日午後の理事会において十分にお考えの上に、この審議の方法を進められるよう、強く希望いたす次第であります。
○木村(公)委員 ただいま菊川委員から種々御高説を拜聽したのでありますが、そのうち一点については私異論があるのであります。と申しますのはこの法案すなわち國家公務員法というものは、特別に重要なものであるから、政府の説明をいきなり劈頭に、本会議において聞くべきである。從つて委員会というものは、本会議の審議をまつた後でよろしいという印象を私は受けたのでありますが、これに対しまして私は反対であります。申すまでもなく、先ほども菊川君のお話の中に、國会法改正云々の言葉がありましたが、改正の事実は認めますけれども、それがために常任委員会の権限が削減されたものでもなく、常任委員会の重要性が少くなつたのでもないことは私が申し上げるまでもない。そもそも常任委員会というものが、特に終戰後設けられましたゆえんは、常任委員会尊重の考え方の上に立つてきめられたということは、何人も異存のないところであります。しかして從來あらゆる重要法案だと思われるものも、ことごとくまずもつて常任委員会において審議されるということは、一つの例外もなかつたのであります。特にこの國家公務員法のみを本会議において審議をして後常任委員会にかけるという行き方は、例といたしましても、必ずしもこれはいい例ではありませんし、論理の上から行きましても、かような論理は承服しがたいのであります。重要法案であるということは認めます。しかしながら重要法案はひとり國家公務員法だけではない。他に幾多の重要法案がかつてあつたのであります。從つてかつての重要法案が常任委員会にかけられたものを、これに限つて異例的に本会議に劈頭かけなければならぬということは、これは論理的に説明をなし得ないと思いまするし、さような例はいい例ではありませんので、これは議事の運営に関することでありまするが、一應明日の理事会において皆さん方の御賛成を得、さらに委員諸君の御賛成を得まして、そうして願わくばこのことは從前通りにお願いしたいと思う次第であります。むろんただいまの菊川君の御意見はあくまで御意見でありまして、本委員会においてこういうことが論議されるかどうかということすらも、私どもは疑議がありますが、幸い意見がありましたので、その反対の点を開陳しておきます。
○徳田委員 今木村委員からすぐ委員会にかけろというお話でありましたが、議会が始まると重要法案につきましては、すべて施設方針演説で明らかにせられるのである。それゆえに施政方針演説の場合におきまして、重要法案につきましての質問は皆するのである。それでそういう説明はちやんと大綱において明らかにして、そうして論議し、討議して、しかるのちにこれは委員会にかけられるのである。でありますから重要な法案は、すべて一括して施政方針において述べられるべきである。しかるに今回は施政方針演説はやらないということになつて——やらないのじやなかろうが、とにかく公務員法の前にはやらないことになつておる。だから公務員法の前にやらないのであれば、公務員法に関する限りは、やはり本会議で大綱を説明しまして、これに対する討議をし、論議をしてしかる後にこれを委員会にかけませんと、これが全体の施政のうちにいかなる地位を有し、またいかなる関連を有するかわからなくなる。ことにこの問題は財政の問題と重大なる関係があるのでありまして、この公務員法だけを抜きましてやるということは不当である。從いまして今回はこれをどうしても本会議で論議されまして、しかる後に委員会でやるべきであると思う次第であります。
○米窪委員 大体徳田君の言われたのと同じ意見ですが、大村君の言われたのは、この國会法の改正される前の考え方であつて、常任委員会の性質、その他運営について、從來相当改正すべき理由が認められたので、この國会法を改正して、重要なる法案はこれを本会議において審議するも差支えないということに改正になつた。われわれは單に國家公務員法だけを本会議にかけると言うのではない。その他の重要法案も、われわれが院議でこれを重要と認めたものは、これを本会議におけるという原則をこの議会からは立てたいと思います。そこでこのわずかなるところの人事委員会の意見として、私どもはこの法案の重要性にかんがみて、他の議員諸君もこの意見を述べ、あるいは政府の説明を聞く機会を設けたいということは当然のことである。いわんやこの問題は天下が刮目して見ておるところの問題であるから、われわれは決して引延ばしなんかは考えておりませんのであるから、きわめて効果的な、有効的な方法で本会議にまずかけて、これを政府が説明し、われわれはこれに対して質問をして、なるべく早くこれを本会議で切り上げて委員会に持つて來るということが、いわゆる民主主義議会のやり方ではないかと考える。從つてこの法案に限らず、あるいは賃金ベースの問題にせよ、あるいはその他の重要法案は、一々これを本会議にかけるべしという意見をわれわれは持つておる。從つて菊川委員の意見に賛成する次第であります。
○山口(喜)委員 ただいま徳田君、米窪君からいろいろ國家公務員法案の取扱い方について御意見があつたようでありますが、從來の委員会の慣例として、法案が本委員会に直接まわり、そしてこの委員会において先議するということは國会の慣例であると思います。だから米窪君や徳田君のおつしやるように、本会議にこれをかけるというようなことは、この委員会が発議すべき性質ではなくて、むしろこれは他の委員会なり、あるいは本会議においてこれを議するというようなことによつて——法案をこの委員会で審議する前に、本会議において議せられるというようなことはあり得ても、本委員会自体としては、政府が本委員会に法案を提出された以上は、すみやかに本委員会として審議を進めるべきである。かようにわれわれは確信しておるような次第であります。だからこれを強く主張しておきます。
○菊川委員 私が最初意見を述べましたのが、はからずもいろいろと議論を生んでおるようであります。しかし議論の中には多少感違いをされているような点もあるかと思います。私もちろんここで討論をする意思はないのでありますから、私の最初申し上げた点で足りない点をあわせて申し述べて、私の希望を十分に御了解願えるようにしたいと思います。私はただいま山口さんが言われたように、本委員会がこういうことを発議し得るとは考えておりません。從つてわが党は議会運営委員会において、こういうふうな運営方法をとることを提議をする方針であります。でありますからそういう方針でおるということをひとつお含みおきを願つて、そうして明日午後の理事会においてはその方針を含んで、この委員会の進行方法についておきめを願いたいということを、強く希望を申し上げたおきたいと思います。 なおいま一つの公聽会の問題につきましては、御意見がないところを見ますと、これは大体において皆さん御賛成くださつておるというふうに私も解釈をしていますので、この点もあわせてひとつそのようにお運び願いたい。そのように希望を申し上げた次第であります。
○角田委員長 ただいまの御意見として承つていいのですね。
○菊川委員 そうです。
○角田委員長 いずれ委員長において考慮いたします。その程度に御了承願つておきます。
○徳田委員 今日はこれにて散会せられんことを望みます。
○角田委員長 ちよつとお待ちください。この際御相談をしておきたいことは、專門員、調査員がいまだきまつておりませんので至急採用したいと思つておりますが、各党におかれましても御希望を申し述べていただきたいと思います。
○前田(種)委員 その問題は理事会に一任したいと思います。
○角田委員長 それでは理事会にお任せを願います。 それでは明日午後一時から続行することにいたしまして、今日はこれで散会いたします。 午後三時三十四分散会