建設委員会 第8号
- 発言数
- 41 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1948/11/29
会議録
○柏原委員長 これより会議を開きます。 最初に請願の審査をいたします。日程第一六、江合川上流にダム築設の請願、高橋清治郎君紹介、第三〇二号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。紹介議員高橋清治郎君。
○高橋清治郎君 右請願は宮城縣江合川上流にダム建設事業を遂行せられんことを請願したのであります。江合川は宮城、山形、秋田三縣縣境に源を発しまして、延々百キロ、附近の北上川に注ぐ重要河川であります。そしてこの沿岸には、四郡十七箇村の約一万余町歩、俗に大崎平野と言われる水田があり、宮城縣における米産地の重要な寳庫をなしておるのであります。これが年々水害のために惨憺たる被害を受けておりまして、その根本対策といたしまして、江合川の上流にダムを建設いたしまして、一大貯水池を築造することによつて、この被害を防止するとともに、またこの築いたダムを利用して、主要なる発電源とか、そういつた方面に非常に利用するような方法を講じたい。第一食糧増産の使命を全うする意味におきまして、かくのごとき請願をいたしたのであります。簡單ながら右趣旨を申し述べました。皆さんの御賛同を得たいと思います。
○柏原委員長 次にこれに対する当局の御意見を求めます。
○伊藤説明員 江合川のダムにつきましては、その必要性を認めまして、近き將來におきまして調査に着手したいと思つております。その着手の結果に基きまして、何らかの処置を講じて参りたいと存じております。 —————————————
○柏原委員長 次に日程第一二、高岡町及び穆佐村地内の大淀川改修工事施行の請願、石神啓吾君外一名紹介、文書表第二七〇号、日程第一三、綾川を大淀川改修区域に編入の請願、石神啓吾君外一名紹介、文書表第二七一号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。石神啓吾君。
○石神啓吾君 右二つの請願は、宮崎縣の大淀川下流工事の延長工事の請願でございます。高岡町及び穆佐村の改修工事の請願は、高岡町長、町会議長並びに穆佐村長、村会議長の署名で出ております。綾川の方は綾町長並びに町会議長の署名で提出されておるのでございます。簡單に御説明を申し上げて、当局の御意向を承り、本委員会において採択されんことを希望するものであります。 大淀川の下流工事は、今日まで大体八割程度の工事が終了いたしておるのでありますが、その延長工事であります高岡、穆佐区域並びに綾川の区域は、それに接続しております上流でありまして、引続いて工事を施行していただく必要が迫つておるわけでございます。高岡、穆佐の両町村の区域内は、連年の洪水ごとに非常に氾濫をいたしまして、そのこうむります被害もまことに甚大でございますし、距離もきわめて簡單な短距離でございますので、ぜひ改修工事を施行せられたいと希望するのであります。 なお綾川の方は目下本庄町の森永地域まで工事が進んでおるのでありますが、本年度をもつて大体工事が修了することになつておりますので、引続いて工事を施行してもらわなければ、工事進行上にも非常な支障があると、改修事務所の方でも申しておられる次第でございます。両地域をすみやかに直轄改修施行区域に編入されまして、改修工事を施行せられたいというのであります。特に当局の好意ある善処方を希望する次第でございます。
○柏原委員長 次にこれに対する当局の御意見を承ります。
○米田説明員 御説明いたします。大淀川は、御承知のように下流の工事につきましては、主要な箇所の工事を大部分完了いたしまして、近く上流都城盆地一帶の改修工事に、大淀川上流改修工事として着手するために、昨年來現地の調査測量をいたしているのであります。これも大体調査が目鼻がついたような状態であります。今年いつぱいには上流の都城盆地を中心とする調査測量が完了いたしますので、來年度から上流の実地調査をするかどうかという研究を今いたしている次第でございます。從いまして大淀川としては上下流本川筋の洪水被害の激甚で、経済的効果の大きい箇所に改修工事をやるという大方針で今日進んでいるのでありますけれども、ただいま御説明のありました、下流部のまだ直轄区域に入つていないで、今後の問題として残されている部分が相当あるのであります。その部分の中の今二つの件についての御要望がありましたが、その中の一つの綾川の方は、ただいまもお話がありましたように、これは引続き現在の区域を延長して改修工事を実施する予定で、これも昨年來測量をいたして、測量が完了いたしまして、計画もすでに立つております。從いまして綾川附近の工事が完了しますにつれて、上流の区域を延長いたして実施いたしたいと考えております。高岡の分につきましては、まだ調査ができておりませんので、御要望に從いまして、現地ともよく打合せをいたしたいと存じます。
○柏原委員長 お諮りいたします。以上三件の請願につきましては、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議はございませんか。
○柏原委員長 異議なしと認めまして、さよう決します。 —————————————
○柏原委員長 次に、本会期中もあますところあと一日と相なりまして、本委員会といたしましては、今まで審議いたして参つた事件につきまして、この際一應結末をつけたいと存ずる次第であります。これより各小委員会の報告を求めます。道路小委員長長谷川政友君。
○長谷川(政)委員 近く第三回國会も終了いたしますので、道路小委員会の経過を簡單に御報告申し上げます。 本小委員会は、道路法の改正、道路補修の問題、道路審議会の問題等を調査研究いたすの目的をもつて、去る十一月二十七日に設置されました。不肖私が小委員長として御指名をこうむりまして、その後きわめて短期間ではありましたが、小委員打合せ会を開くこと二回、主として道路修繕費の問題について当局と懇談し、これが法律案制定に関して研究して参りました。 その大要を申し述べますと、現在道路及び橋梁の荒廃の著しいのは御承知の通りであります。しかるに現行道路法では、道路の維持修繕は地方自治團体の長が行わなければならないことになつておりまして、地方財政の貧困からますます荒廃の一途をたどつている状態でございます。從つて補修についても積極的に國が援助すべきであり、現行道路法の改正が必要になつて参つたのでございます。しかしながら道路法の全面的改正は相当の日子を要しますので、さしあたつて道路修繕の部分のみ、單行法によつて立法する必要があるのであります。すなわち道路の修繕に関する法律を制定して、國道の修繕と地方道路の修繕に対する國庫補助ができるようにいたしたいと考えている次第でございます。しかし小委員会ができましてわずかな期間でありまして、さらに十分なる檢討を加える必要があります。本会期わずかあともう一日でありますので、会期中にこの成案を得ますことは遺憾ながら困難と考えます。なおまた道路法の全面的改正、あるいはガソリン税の研究等の重大問題がありますので、この際來國会にも継続して、この道路小委員会を設置されるよう、委員長において特に御考慮されるよう希望する次第でございます。 簡單ながら道路小委員会の経過について御報告申し上げた次第であります。 —————————————
○柏原委員長 次に治山治水対策小委員長代理の溝淵松太郎君の御報告を願います。
○溝淵委員 松井小委員長にかわつて治山治水対策小委員会の経過を簡單に御報告申し上げます。 本小委員会は去る十一日に設置され、不肖私が小委員長として御指名を受けました。爾來、本小委員会は、最近とみに中國、四國地方の地盤沈下の現象が著しくなりましたために、災害復旧の見地からその対策を檢討いたすことと相なりました。その間地理調査所と数回にわたり懇談し、実情を聽取し、また建設省当局、大藏省当局とも予算的措置に対して種々協議いたして参りました。その他の一般河川道路災害等に関しましても、本小委員会といたしましては、地元の人々の心を心とし、その災害が逐次拡大し、かつ一般に知られていないものにつきまして、強力にその後の復旧を促進して参りました。しかしながら本会期は非常に短期間でありましたために、十分その調査を全うすることができなかつたことは、まことに遺憾とするところでございます。この際会期が終了いたしますので、小委員会の調査の経過を一應とりまとめ御報告申し上げます。なお本小委員会は引続き來國会においても設置されるように、特に委員長に善処方お願い申し上げる次第であります。 以上簡單に御報告申し上げます。
○柏原委員長 以上各小委員長の報告に対しまして御質疑はございませんか——他に質疑がないようでございますからそれだけにしておきます。 お諮りいたします。本委員会といたしましては、治山治水事業並びに道路に関する件につきまして、それぞれ治山治水対策小委員長並びに道路小委員長の報告の通り、これを了承するに御異議はございませんか。
○柏原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定します。 —————————————
○柏原委員長 次に都合によりましてまた請願の審査に入ります。請願日程第七五、北上川改修計画変更の請願、小澤佐重喜君紹介、文書表第六七二号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。
○小澤佐重喜君 北上川災害復旧工事の予定計画の変更の請願でありますが、この変更する箇所は岩手縣の胆澤郡と同縣の江刺郡をつないでおりまする櫻木橋のたもとの堤防の問題であるのであります。現在の建設省の計画におきましては、現在の堤防は堤防上が道路になつておりまして、橋のたもとからその上に人家があるような状態にあるのであります。しかしこれを三尺ほど上げまして、さらにこの堤防の距離を約十メートルくらい廣げるというのが建設省の計画でありますけれども、これを廣げますとこの堤防の上に並んでいる住家の全部の移轉をしなければならぬばかりでなく、災害予防といら見地からも非常に不完全なものになるのであります。この箇所を橋のたもとから現在の堤防の外側に一本堤防を立てることによりまして、水流の箇所、ことに橋のたもとの決壊等の予防にもなる状態になつておりますので、こうした計画の変更をお願いする次第であります。なおこれは請願書に添付してあります図面をごらん願わないと、口頭で説明することははなはだ困難でございますので、一應口頭ではこの程度の請願をいたしまして、詳細は図面をごらんになつた上で、本請願を御採択あらんことを希望するものであります。
○柏原委員長 これに対する当局の意見を求めます。
○賀屋説明員 お答えいたします。要するに災害復旧は原形復旧が主でございまして、現地の査定もおそらく原形に基いて復旧計画を樹立したものでないかと思うのであります。これが実施をいたしますときは、よく現地の測量をいたしまして、現地に即應するような工法に変更して復旧いたすのであります。この件につきましてはよく縣とも連絡いたしまして、できるだけ御趣旨に沿うように努めたいと思つております。
○小澤佐重喜君 ただいま原形復旧というお話がございましたけれども、この点は決壊はいたしておらぬのであります。決壊しておりませんけれども、全般的に他の箇所の決壊に伴いまして、結論においては三メートルほど堤防を高くいたしまして、同時に廣くするという改良工事なのであります。しかしこの改良工事は災害復旧工事と一貫してやるのがこの工事なのでありまして、現実の面においてはこれはこわれていないのでありまして、こわれていないものを將來の災害予防上、また他の災害復旧工事をやる関係上、ここも直さなければ意味をなさぬという、むしろ実質的には改良工事なのであります。そういうわけでありますから、この点等も十分御考慮の上で、ことに人家が何百軒も並んでいるものに一々立ちのきの補償金を出すということになりますと、非常な金額もかかりますので、金額の面から言いましても、大体請願者の希望通りにした場合と、現在の建設省の計画との費用とは、そう違わぬと思いますので、何とぞ十分御調査の上適当な計画変更を願いたいというのであります。
○柏原委員長 質疑はございませんか——採決いたします。この請願につきましては採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議はございませんか。
○柏原委員長 異議なしと認めましてさよう決します。 —————————————
○柏原委員長 次にこの際お諮りいたします。去る九日議長の承認を得ました國政調査に関しましては、委員会の報告書を提出せねばなりませんが、この際報告書の作成並びに提出手続等につきましては、委員長に御一任いただきたいと存じますが、御異議はございませんか。
○柏原委員長 御異議なしと認めましてさようとりはからいます。 —————————————
○柏原委員長 次に、都合によりまして、また請願の審査にはいります。日程第三三、須川の改修工事施行の請願、松浦東介君紹介、文書表第四一一号、同じく日程第六九、須川の改修工事施行の請願、松浦東介君紹介、文書表第六一九号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。松浦東介君。
○松浦(東)委員 この須川と申しますのは、山形縣の最上川の支流でありまして、これを改修していただきたい、こういう請願の要旨であります。この川は山形縣の村山平野中央部を北流いたしまして、東村山郡長崎町と同郡寺津村の境界において最上川に合流するのであります。この川は屈折乱流と申しましようか、非常に荒れております。しかも両岸はまつたく無堤防の状態でありまして、最近は毎年のように氾濫を繰返しております。しかもその沿岸の流域と申しますのは、山形縣でも有名な穀倉地帶でありまして、しかも多收穫の本場なのであります。でありますから、この氾濫が農作物に影響するところが非常に大きいのであります。ことにこの須川は途中から——奧羽山脈中の藏王山という山がございまして、それは非常に硫黄分を含んだ山でございますが、硫黄の鉱山と、その藏王山の中腹にありますところの高湯温泉の湯じりが途中からはいりまして、その以後は酸性のために生物が住まないという川になつております。かわず一匹、魚一尾住まないという川でございまして、その水が氾濫するのでございますから、農作物に與える影響は非常に甚大なものがあるわけでございます。この川につきましてはたびたび請願もいたしましたし、また建設省関係には陳情をいたしたのでありまして、その都度建設省からは係の技官その他たびたび現地の視察をせられておるのでございますが、どうかひとつなるべく早い時期におきまして、この河川改修を実現していただきたい、こういう請願であります。
○柏原委員長 これに対する当局の御説明を求めます。
○米田説明員 須川の改修工事は、最上川の全体改修計画と関連をいたしておりまして、すでに現在の改修計画の中に須川の下流部分を包含いたしておるのであります。下流から漸次工事を進めて行く予定になつておるのであります。ただ須川については現在の改修区域だけでは十分でないので、その上流側についても調査測量をした上で、改修区域の変更等をいたす必要があると思いますので、これらについては、今後の調査測量にまつてこれを実施し、なお工事の促進については下流側より漸次上流に向つて、御希望のようにできるだけ早い機会に実施を完了いたしたいと考えております。
○柏原委員長 御質疑はありませんか。——採決いたします。この請願につきまして採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議はありませんか。
○柏原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決します。 —————————————
○柏原委員長 さらに請願の審査に入ります。日程第一ないし第一一、日程第一四、第一五、日程第一七ないし第三二、日程第三四ないし第五五、日程第五七ないし第六八、日程第七〇ないし第七二及び第七四の各請願を一括議題といたします。
○松浦(東)委員 ただいまの第一ないし第一一、第一四、第一五、第一七ないし第三二、第三四ないし第五五、第五七ないし第六八、第七〇ないし第七二及び第七四の各請願につきましては、その趣旨は文書表によりましてよく了解いたしております。そういう関係でありますから、紹介議員にははなはだお氣の毒ではございますけれども、時間の都合もございますので、この際請願の紹介説明及び当局の答弁等を省略いたしまして、この際ただちに採決せられんことを望みます。
○柏原委員長 ただいまの松浦委員の動議に御異議ありませんか。
○柏原委員長 御異議なしと認めます。それでは紹介説明及び当局の答弁等を省略いたしまして、ただちに採決いたします。
○松浦(東)委員 ただいま議題となりました前述の各請願につきましては、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決せられんことを望みます。
○柏原委員長 ただいまの松浦君の動議に御異議ありませんか。
○柏原委員長 御異議なしと認めます。それではさようとりはからうことに決します。残余の請願は延期いたします。 なお今まで採択いたしました請願の報告書の作成並びに提出手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○柏原委員長 御異議なきものと認めて、さようとりはからいます。 —————————————
○柏原委員長 次に本日の日程の陳情書の審査に入ります。各陳情書の趣旨は文書表により委員各位も十分了解いたしておられることと存じます。つきましては、時間の都合もございますので、この際日程第一ないし第五五の陳情書につきましてはその趣旨を了承したいと存じますが、これを了承するに御異議ございませんか。
○柏原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決します。 以上をもちまして本日の日程を全部終了いたしましたが、おそらく本会期中におきまして委員会を開くのはきようが最後だろうと思うのであります。経験のないことで、はなはだ未熟で皆様に御迷惑をかけましたが、数回の委員会を開催いたしまして、どうやら無事に終了いたしました。皆様方の御援助を厚く感謝いたします。 本日はこれをもつて散会いたします。 午後二時五十八分散会