決算委員会 第4号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1948/11/26
会議録
○松浦委員長 それではただいまから会議を開きます。 この際前に質疑の留保になつておりました昭和二十一年度國有財産増減総計算書、昭和二十二年三月三十一日現在國有財産現在額総計算書、以上二件を一括して議題とし、その質疑を許します。通告によりまして河合義一君。
○河合委員 この両計算書につきましては、会計檢査院からも間違いがないという報告がありますし、別に計数の内容につきましては、質問する点はありませんが、ただ國有財産の拂下げの問題につきまして、当局の方針をこの際聞いておきたいと思います。実は最近全國の國有鉄道の二十一箇所の拂下げの問題がありまして、各地方で盛んに運動をやり、またそれを阻止する運動が行われておるのであります。私は兵庫縣に住んでおる者でありますが、兵庫縣におきましても、國有鉄道の一部の拂下げ運動が、前にその鉄道を所有しておりました会社が中心となりまして、猛烈なる運動を起しまして、今にも拂下げが行われるかのごとく、地方ではうわさをされまして、またこれに対して強烈な反対が起つておるわけであります。そこで私の知りたいのは、戰時中國が買い上げましたその價格で、現在諸物價が騰貴しておるにもかかわりませず、その買い上げられた價格でこれを拂い下げてやろう、そうして一もうけをしようというのが、どうもおもな目的らしいのでありますが、そういうことが行われるのでありましようか。國有財産の價格を計算いたしますときには、そのときどきによつて、それは変化があるはずであると思うのでありますが、今私が申しました國有鉄道の拂下げには——まだそれはきまらないのですが、拂い下げるといたしますならば、その評價はどういうふうにしてやるのでありますか。前の所有しておつた会社が申しておりますごとく、買い上げられた價格で拂下げを受けることができるものでありましようか。その辺のことを承つておきたいと思うのであります。
○今泉説明員 御質問は財産の関係になりますが、御承知でもあろうと思いますが、一般会計所属の國有財産であつて、それが公用を廃止して普通財産になつた場合は、これは大藏大臣に引継ぎまして、大藏大臣がこれを処分する。こういうことに相なつておるわけでありますが、鉄道とか逓信とか、こういつた特別会計所属、しかも非常に企業の独立採算制の強い財産につきましては、普通財産にもどした際も大藏大臣にこれを引継がなくて、当該所管大臣においてこれを処分してもよろしい。こういう例外の取扱いに相なつております。しかしながらその價格をどのように評定して、どのようにこれを処分するかということにつきましては、これはやはり國有財産処分の價格を統一するという見地から、統轄大臣である大藏大臣に、その價格を評定してその基礎を明らかにした調書をつくつて、あらかじめこれを送付しなければならない。こういうことに相なつておりますので、運輸大臣がかつてに値段をきめて、かつてな処分方法においてこれを処分するということは、現行法においても許されておりません。從つて手続としましては、前に申した通り、権限は運輸大臣にあるのでございますが、それを処分するにあたつては、價格評定調書をつくつて、あらかじめ大藏大臣にこれを送付して、大藏大臣がこれを妥当と見た際においては、さしつかえないという同意を與えることになつております。 しからば國有財産の拂下げ價格については、一体どういう基準を設けておるかと申しますと、買上げ当時の帳簿價格等においてこれを拂い下げることが可能かどうか、こういう御質問であつたかと考えておりますが、國有財産の拂下げは原則として、その当時の適正時價によるという大原則を立てております。從つて当時が非常に安い價格であつたにいたしましても、現在の時價といたしますれば、かなりの変動を來しておる次第でありまして、現在これを拂い下げる際に、その当時の買上げ價格等においてこれを賣り拂うということは、そういう建前を全然とつておりません。現在の時價とその時價の適正なところにこれを評定して拂い下げる。こういうことになろうと思います。 一例をとつてなお具体的に申し上げれば、たとえば建物等について考えてみます際に、この建物を一体どういう拂下げ方法でやるかと申しますと、大体の基準はかようなやり方をいたしております。今この建物を建てるとすれば、いろいろな諸材料がいるのでありますが、その諸材料をマル公で取得するには一体どれだけかかるか。つまりマル公の材料を使つてこの建物をつくるのには、一体どのくらいかかるであろうかという、いわゆる適正價格をはじき出して、それから今度その建物が経過年数による原價償却率をそれから差引き、さらにその建物が非常に損耗しておりますれば、その損耗の程度を差引き、場合によつてはその建物の所在地が非常に悪い所にあつて、立地條件が非常に悪いというものについては、そういうしんしやくをするというようにして、現在の適正時價を出し、それが現在の賣買実例その他から見ても、大体過当な値段でないということになりました際は、それが適正な時價ということにして拂下げをいたす。かようなやり方でいたしております。從つてこの國有財産を拂い下げる際に、いかなる場合でも買上げ当時の簿價で拂い下げるということは全然やつておりません。將來においても、そういうことは全然行われない点であります。
○松浦委員長 その他御質疑はございませんか。——別にないようでありますから、ただちに以上二件に関する質疑を終了いたしたいと存じます。 昭和二十一年度國有財産増減総決算書外一件について採決いたします。これを是認すべきものと決するに御異議ありませんか。
○松浦委員長 御異議ないものと認めます。よつて右二件は是認すべきものと決しました。 なおお諮りいたしますが、衆議院規則第八十六條による報告書の作成につきましては、委員長に一任ということにしていただきとう存じます。右御了承願つておきます。 暫時休憩いたします。 午前十一時八分休憩 ━━━━◇━━━━━ 午前十一時三十分開議
○松浦委員長 休憩前に引続ききまして開会いたします。 特殊財産資金歳入歳出決算を審議する予定であつたのでありますが、政府委員の出席を予定してありましたところ、午前中はどうしても連絡がつきかねる。こういうような回答に接しましたので、次会に延期いたしたいと思います。 本日はこれにて散会します。 午前十一時三十一分散会