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3回国会衆議院1948/11/12

議院運営委員会 第14号

発言数
119
登壇者
17
会派数
9
開催日
1948/11/12

会議録

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 これから議院運営委員会を開きます。  福利小委員会の選任についてお諮りをいたします。先に福利小委員は各派より一名ずつということにきまつておりまして、委員長の手元に候補者の申出がありますが、委員長において指名するに御異議はございませんか。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 御異議がなければ    今村 忠助君  笹口  晃君    櫻内 義雄君  多賀 安郎君    成重 光眞君  岡田 春夫君    榊原  亨君  中野 四郎君    田中 久雄君を指名いたします。なお委員会の性質上、委員長が加わつて、その小委員長の任に当りたいと思いますが、この点いかがでございましようか。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 御異議がなければさように決定いたします。     —————————————

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 続いて法務委員会の國政調査承認要求の件について議長から諮問があります。これを議題といたします。事務総長から御説明を願います。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 法務委員長高橋英吉さんから、國政調査承認要求が参つております。その調査事項は、弁護士法に関する事項を調査いたしたい、こういう御申出であります。

内藤友明国民協同党

○内藤委員 承認するに異議ございません。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 御異議がないようでありますからさように決して議長に答申することにいたします。     —————————————

成重光眞社会革新党

○成重委員 昨日來政府が公務員法の審議に対して一定の期限を、しかもそれは非常にむりな期限を要求して参つておりますけれども、昨日の佐藤官房長官の意見の開陳、並びに佐藤官房長官が昨日ホイツトニー將軍に面談をした後の本日の発表を見ますと、野党側が公務員法の審議を、政府が示した十五日までの期間内に拒否する態度に出た場合には政府としては重大なる決意をもつておる。こういう言辞を新聞等に発表しておることが、國民に対していかなる印象を與えたかという点について、私どもは非常に重大なる問題であると思う。われわれは公務員法を審議することに対して、故意にこれを遷延するとか、反対するとかいうのではなくして、最も重大なる法案であるがために、從つて審議の期間を今月一ぱいまで延長して、まじめに公務員法を審議しようとしておるにかかわらず、野党側が公務員法の審議を故意に遷延する、あるいは政府がそういうむりなあとわずか三日、四日内にこれの審議を完了せよというような非常識なことに対して、これを拒否するというような言葉を使われることは、いかにも國民に対して、われわれが公務員法をめぐり、これを政略の具に供しておるかのごとき印象を與えるということは、政府としてまことに遺憾であり、また愼しんでもらわなければならぬ言辞であると考えます。しかもこれに対して、拒否して應じない場合には、政府として重大なる決意をもつておる。その重大なる決意とはいかなる決意であるかということを、私は承りたいと思う。本日の日程に入る前に、この席に佐藤官房長官の御出席を願つて、いかなる決意をもつておるか。しかも昨日は非公開の席においてならばというような言葉を用いて、暗にとらの威をかつてわれわれ議員を威圧するがごとき態度に出るという、いわゆるフアツシヨ式な独裁的な言辞を、佐藤官房長官が弄するということはけしからぬ。私はこの機会に官房長官の出席を求めて、重大なる決意とはいかなる決意であるかということを伺いたいと思います。この席に出席を要望いたします。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 成重君の要望に対して、各委員において御意見はありませんか。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 御異議がないようでありますから、官房長官を運営委員会に呼び寄せることにいたします。

笹口晃日本社会党

○笹口委員 昨日わが党の松澤君あるいは中曽根君が、政府の意向をただすという意味で、追加予算の提出の時期についてお尋ねをしたところが、大藏大臣はそれに対して明瞭な御答弁をされなかつた。われわれはこの間の官房長官の言にある通りに、公務員法と新給與を含む追加予算は、表裏一体をなすものである。これは並行審議すべきものであると考えておるのですが、いまだにその時期が明瞭でないことは、公務員法を審議するのに非常に支障になると思います。どうも本会議で明確におつしやらないのでありますが、公務員法の審議を促進する意味において、この席上でも大藏大臣から提出の時期を伺いたいと思いますので、大藏大臣の御出席を要求いたします。

木村公平民主自由党

○木村(公)委員 ただいま笹口君からの御提議でありますが、現に公務員法は人事常任委員会に一括して付託されておりまして、おそらくきようの午後理事会が開かれましようが、理事会の方でもそういうような御意見があなたの方から出ておりますから、多分委員会においてそういう御要求があろうかと思います。そうするとおのずから明らかになるかと思いますから、あちらの委員会でもこちらの委員会でも、これを呼び出して事情を聽取するということでなく、一つの委員会でまとめてやつていただきたいと思います。

笹口晃日本社会党

○笹口委員 大藏大臣が昨日、再三再四の繰返しての質問に対してもお答えがなかつたので、私どもとしてはその点はなはだ遺憾と考えておるのであります。今人事委員会でどういうようなお運びをされておるか、私どもにはわかりませんが、少くとも議会全体の運営の任に当つておりますわれわれとしては、この点を明確にいたして、この審議促進に協力いたしたい。こういう考えをもつて申し上げたのでありますから、ぜひお呼び願いたいと思います。

石田博英民主自由党

○石田(博)委員 公務員法は現在人事委員会にかかつて、その審査は人事委員会によつて行われておるのであります。從つてもし公務員法の審議のために必要なことであるならば、人事委員会において適当な処置をとられればよい。それと重複したことをこの委員会において行う必要はない、こう考えるのであります。

笹口晃日本社会党

○笹口委員 人事委員会がいつ開かれて、どういう御決定になつたか、まだ私は承知いたしておりません。しかしこれは特に重要な法案であつて、本会議にあいて政府からいろいろ説明を聽取しておる際でもあります。ぜひとも運営委員会で、その時期をはつきりさせていただきたい。

坪川信三民主党

○坪川委員 今の笹口君の提議ですが、中曽根君の質問に対する吉田総理の答弁が保留になつております。今日冒頭吉田総理から中曽根君の質問に対して答弁があるはずです。從つて追加予算の提出の時期については、今笹口君のおつしやつたごとく、公務員法の審議に関連して重大な問題ですから、ぜひその問題に関連して本会議で御答弁を願いたいとこう思います。

石田博英民主自由党

○石田(博)委員 今坪川君の御発議もあつたことですが、この公務員法の説明に対する質疑は、本日も継続せられるのであつて、おそらく他の会派の諸君からも同様の意味の質疑が繰返されると思う。從つて本会議においてあくまで聞き出すことならば、今後御質疑に立たれる諸君が、それをお取上げになればいいのであり、また当然おやりになることだろうと思う。まだ昨日から本日にかけての状況も違つておりますし、あるいは本日なら答えられないこともないかもしれぬし、本会議において質疑を現在継続中ですから、おやりになればいいと思います。從つて人事委員会でも呼んでおるし、本会議でもそういう質疑がやられるので、本委員会においてわざわざ呼ぶ必要はない。もう一つは本会議において質疑が行われて、その答弁が不満足であつた場合に、そのたびごとに申すとおかしいことになりますが、委員会にまた呼んで、二重に同一のことについて答弁を求めるというような前例をつくることも、運営上よくないことであると考えるので、以上の点からここに大藏大臣を招致して、今笹口君の申す点について聽取することには反対いたします。

坪川信三民主党

○坪川委員 石田君の御発言は一應了といたしますが、笹口君の御提案も非常に重大な問題でありますから、先ほど私が申し上げましたごとく、本日の吉田総理の答弁の中でするよう、委員長においてとりはからつてもらいたい。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 ただいま官房長官に連絡いたしましたところ、官房長官は事務打合せのために、外務大臣官邸の方に参つておるらしいので、早き機会に出席してもらいたいと思いますが、これより本日の議事についてお打合せをして、もしそれまでに官房長官が間に合わない場合においては、この運営委員会を休憩の姿においてお待ちする。なお今坪川君の発言もありましたから、本会議と並行して、きよう中何回でも運営委員会を開けるという態勢にしておきますから、それは少しくあとまわしにお願いしたい。こう思いますが、いかがですか。

岡田春夫労働者農民党準備会

○岡田(春)委員 今の委員長からの御報告でありますが、成重君の御提案について、私関連してお願いしたいと思います。  私がきのうの会議において、佐藤官房長官の言辞に対して抗議したいということを提案いたしました。これについては明日速記録その他によつて協議の上でとりはからおうではないか。こういうことになつておりますので、佐藤官房長官が出る以前に、その問題に関連しておりますから、速記録その他の問題もここで十分御提出を願い、御論議を願つて、同時に進行していただきたいと思います。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 お答えいたします。すでに速記録を取寄せて、今回覧しておる次第でありますから、成重君の今の御発言も、その速記録をごらんになつた上で官房長官を呼ぼうということになつたと、私は了承しておつた次第であります。     —————————————

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 それでは事務総長から本日の議事について御説明を求めます。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 昨日の國家公務員法一部改正法律案の趣旨弁明に対する質疑が、野本さん以下五名まだ残つております。これの質疑が終りますれば、細川隆元君ほか八名から提出されております内閣総理大臣の施政方針の演説に関する決議案、それが出ております。

中野四郎日本農民党

○中野(四)委員 細川さんに伺いたいが、この施政方針の演説に関する決議案というのは、どうして施政方針演説をやらぬか、あるいはやれという決議案ですか。

細川隆元日本社会党

○細川(隆)委員 そうです。

中野四郎日本農民党

○中野(四)委員 この間の緊急質問と重復しやしませんか。

細川隆元日本社会党

○細川(隆)委員 今度は院議をもつてやるべしというのです。

石田博英民主自由党

○石田(博)委員 この決議案について細川君にお伺いしますが、この決議案そのままの文句と受取つてさしつかえございませんか。

細川隆元日本社会党

○細川(隆)委員 さしつかえありません。

石田博英民主自由党

○石田(博)委員 誤字か誤植はありませんか。

細川隆元日本社会党

○細川(隆)委員 それは事務総長に聞いてください。

石田博英民主自由党

○石田(博)委員 ちよつと伺いたいのですが、「明らかにするため直ちに衆議院本会議において総理大臣より施政方針の演説をなすべし。」と書いてあります。そうするとこの決議案が通過したその直後においてしろという意味ですか。

細川隆元日本社会党

○細川(隆)委員 そうです。実際の本会議の議事の進行ぐあいで、やる時間がないというような場合には、「直ちに」といつてもその日はやれないから、それは最も近い機会にということになつて、あした早々ということもあるかもわからぬ。少くとも文字通りの解釈から行けば、決議が成立した直後ということです。

石田博英民主自由党

○石田(博)委員 こういう文章になつて決議が院議で成立した以上は、その決議の内容そのものの通りに実行させるようにしなければならない。從つて字句のごときも一字もゆるがせにしてはならないものと考える。院議に從つてやるということについては、当然行わなければならぬけれども、それをやるためにはやみくもに、從つてでたらめにしやべるわけではないので、それ相應の準備が必要であると思う。さらに今日になつても準備をしていないのは、職務怠慢だというような御意見もあるかもしれませんが、それは職務怠慢のために準備ができないという見解も成立つであろうし、その他のやむを得ない事情のために準備ができない。つまり準備を完了する段階に立ち至らなかつたということも考えられると思う。その事情のいかんを問わず、準備ができておるかいなやということも問わず、ただちに決議成立直後に行えという文意の決議案は行き過ぎである。ある場合においては不可能を院議をもつてしうることにもなるのであつて、決議をせらるる以上は、やはり可能なる限度にとどめなければならぬと考えるのであります。從つて「直ちに」という言葉を御訂正願いたい。

榊原亨新自由党準備会

○榊原(亨)委員 今石田君は「直ちに」という文字の時間的な解釈をいろいろ考慮して質問されたようであります。「直ちに」というのは、決議が行われた瞬間がただちにか、一時間ただちにか、二時間ただちにか、明日ただちにか、これは常識上の問題である。その常識を決定するのは、提案者が趣旨弁明をいたしますから、その趣旨弁明の内容によつて、この「直ちに」がどういう意味だということを了解すればいいのであつて、「直ちに」というのが、この決議案が通過した一秒後、二秒後ということは愚問に属することで、これ以上そういう議論は成立たぬと私は思う。

細川隆元日本社会党

○細川(隆)委員 これが成立するかしないかはわかりませんが、万一成立したとして、おそらく院議できまつたら、政府で何か意思表示があると思います。その場合に應ずる意思があるかどうかということを、政府の意思表示によつて解釈して、ただちにやる意思がないのか。これならただちにやる意思があるのかということは、政府の意思表示によつて第二段に決定することですから、その点は榊原君の言われたように、物理的な感覚の問題として取上げてもらわぬでもいいのじやないかと考えております。

中野四郎日本農民党

○中野(四)委員 「直ちに」というのがそういう含みがあるなら、もう少し言葉をかえたらどうですか。「すみやかに」とかすれば常識で行けるのではないですか。ただちにということを院議で決定するなら、いわゆる即刻ということを意味するもので、そうでなければ院議が成立たない。「すみやかに」というならばその意味がある。

林百郎日本共産党

○林百郎君 その点はなぜわれわれが「直ちに」という言葉を使つたかというと、吉田首相はやるということは言つておるのです。ただやるけれども、われわれの側から言えば公務員法、給與問題を審議するに際して、その前提として吉田内閣の性格を聞いておかないと、審議ができない。ここでもし「すみやかに」と言つて、十月でもすみやかだということを言われると困る。だからわれわれは一應「直ちに」ということで押さえておきまして、それから政府の出方を見て、ただちにわれわれに臨む誠意があるということならば、それでもいい。ただすみやかということだけでは、またのがれられる危險がある、そういう意味です。先ほど石田君の言われたように不可抗力の状態にあるにもかかわらず、われわれがただちにしないのは院議に反する。そういう非常識なことをわれわれは言うはずがないと思う。それはわれわれの良識を信じてもらいたいと思う。

石田博英民主自由党

○石田(博)委員 林君の御説明で一應わかる点もあります。ただ私どもがこの決議案を上程することを、運営委員として賛成するか、賛成しないかという態度を決定いたします場合に、この言葉の一字一句についても十分了解した上でなければ判断ができない。先ほど榊原君は説明をまてばいいじやないか、こういうお話ですが、私どもは行われない先の説明、聞かない説明を推察して字句を想像するわけにはいかない。從つて言葉の一字一句の意味を提案者から十分了解してからでなければやれないと思う。

中野四郎日本農民党

○中野(四)委員 今石田君の言われる通り、一字一句を十分考えなければならぬ。「直ちに」でもいい、この「直ちに」とは良識上の「直ちに」であつて、即刻その場というのにあらずして、十分な含みをもつておるということが、先ほど來の各党の代表のお話にある。從つてもし院議が通つても、この運営委員会において決定する段階の速記録の方針に從つて行くという了承を得ておけばいい。

林百郎日本共産党

○林百郎君 中野委員の言われる意味は、われわれとしては政府の態度をお聞きして、それが不可抗力という場合にはわれわれは考慮するということですから、「直ちに」というのは、ただちにの意味である。政府側の回答を見て、われわれはまた話をしたいと思います。

石田博英民主自由党

○石田(博)委員 先ほど林君も御発言になつたので、繰返して言う必要はない。またそういうことをしいられるとも思いませんが、不可能な事情というものを御了承願えるものだと思う。

中野四郎日本農民党

○中野(四)委員 言葉じりがデリケートで、不可能だとか不可能でないとか、あるいはわれわれが了承すればとか、しないとか、そういうことを格式立つて話してみたところで、実際の問題になればなかなか議会運営の上において容易な問題でないと思う。從つて一應速記をとめて懇談したらどうですか。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 別に御意見はありませんか。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 御意見がないようでありますから、ただいま問題になりました内閣総理大臣の施政方針の演説に関する決議案を、本日の本会議の國家公務員法の一部を改正する法律案の趣旨説明の質疑終了後に、上程することにいたします。

佐々木秀世民主自由党

○佐々木(秀)委員 実はこの國家公務員法の一部を改正する法律案の趣旨弁明に対する質疑でございますが、この委員会においては大体一人二十分ないし長くなつて三十分ということが、話合いできまつておるのであります。きのうあたりの質疑を見ますと、私は再三再四議長にも通告した通り、長い人になると四十何分、それから質疑應答を繰返して約五十八分ぐらいかかつておるのが、社会党の方々にはあります。こういうことをやられると、二日、三日まだかかると思う。こういう点は二十分なら二十分として、あとの十分を再質問するというようなことにおきめを願いたいと思うのでありますが、おとりはからい願いたいと思います。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 この件に関しましては、私も議院運営委員長としていろいろ考えさせられるものがあります。すなわち國会法の第五十六條によりますれば、すべて議案は緊急のため、特に委員会の審査を省略したもの以外は、委員会の審査を経た後でなければ、本会議の議題にはならないのである、こうなつております。そのため議案は議長においてただちに各常任委員会に付託されてしまいますから、全議員に議案の内容が徹底しないために、第五十六條の二を設けて、議院運営委員会で必要と認められた場合だけに限り、本会議でその議案の趣旨を聽取できる規定を挿入したと記憶しております。從つて趣旨弁明を聽取した後、その説明が十分でないために、かかる点の説明がないがそこはどうなつているかとか、ただいまの説明の中にかく言われたが、それはどんな意味であるかというように、趣旨弁明の範囲内の質疑は当然起り得る場合があるでしよう。しかし本條文を入れた本旨に基く程度にとどまる質疑はやむを得ないと思われますが、昨日のような各人具体的な問題をあげて、内容的に質疑をされることは、本会議における公務員法の審議と何らかわるところがなく、これでは從來の第一読会における審議と異ならない次第であります。これでは常任委員会制度を根本的にくつがえすような結果にならぬとも限らないと、私はこの点を憂えておるような次第であります。もちろん質疑を許す限り、その間の関係は区別がなかなかむずかしいものでありまして、きのうも時間を制限することによつて、各人の自省をお願いしたようなわけでありますが、正直のところこれに対してどうも疑いなきを得ないような場面がしばしば生じておつたと思うのです。私は元來かかる場合に、質疑を認めること自体がよくないと考えておるのでありますが、公務員法の今議会における重要性にかんがみまして、今般は例外的取扱いをしたのでありますから、その質疑の範囲も各自十分御研究になられることと、少くとも左の二点をこの場合に提示いたしたいと思う次第であります。一、質疑は趣旨弁明以外にはわたらないこと。二、昨日中に全質疑を終る申合せが実行できなかつたのでありますが、できることならば本日中にはこれを終了するようにお願いしたい、こう思つておりますから、時間等においてもなおお話合いがつけばはなはだ結構だと思う次第でありまして、これを要するに趣旨弁明の補足を求める程度の質疑に限つていただくことが、この國会法第五十六條の趣旨ではないかと思う。だから第五十六條を設けられたその趣旨の範疇を逸脱しない程度において、何とか円満に議事を進めて行きたい、こう思つておる次第でありますから、各党におかれても、ここでこれからいろいろきのうのお約束をくつがえして、どうこうということではなく、昨日のお約束に基いて各党各人が良心的にお運びを願いたい、こう思う次第であります。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 ではさようにお願いいたします。

佐々木秀世民主自由党

○佐々木(秀)委員 異議なしで今までも通つて來たのですが、もつと具体的に二十分なら二十分、あとの十分を再質問にするというように願いたい。

松岡駒吉日本社会党議長

○松岡議長 三十分まで行つた人は再質問はせぬ。二十分でお上げになつたならば再質問あるいは再々質問は慣例によつて許すということでいかがでしよう。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 ではそういうことに議長さんにお願いいたします。

細川隆元日本社会党

○細川(隆)委員 総理大臣の施政演説に関する決議案の提出者の中へ、第一議員倶樂部の田中久雄君が一人落ちておりますから、お加えを願いたい。     —————————————

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 この時間の間を借りまして、御承認を願いたい件がございます。それは人事委員会の角田委員長から、専門調査員として安部三郎さんを推薦になつております。それから大藏委員会の島村委員長から椎木文也氏を御推薦になつております。なお経済安定委員会の水田委員長から円地與四松君を御推薦になつております。それから建設委員会の柏原委員長から早川文夫さんを推薦されております。各委員会も了承しておるようでございますから、本委員会で御了承を得ておきますれば、手続の完了次第採用ということにお願いしたいと思つております。御承認を願います。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 ただいまの事務総長の報告に何か御意見はありませんか。——別に御意見等がないようでありますから、本委員会はこれを了承することに御異議ありませんか。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 御異議がないようでありますから、本委員会はこれを了承することに決定いたします。  暫時休憩いたします。     午後零時三十分休憩      ━━━━◇━━━━━     午後二時二分開議

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 休憩前に引続き会議を開きます。  國政調査承認の要求があります。これをおはかりいたします。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 先ほど文部委員長圓谷さんから、國政調査承認の要求が参つております。調査事項は教育制度及びこれに関連する諸問題を調査したい、こういう御要求であります。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 何か御意見はありませんか。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 御意見がないようでありますから、これを承認するに決定いたします。     —————————————

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 日程第一の総理大臣の施政方針の演説に関する決議案、この取扱い方について御相談いたします。

坪川信三民主党

○坪川委員 先ほどの委員会で、これに対する趣旨弁明は社会党の細川君がおやりになるのですが、わが民主党はこれに対して賛成の討論をいたしたいと思います。圖司安正君がやります。

成重光眞社会革新党

○成重委員 私の方も一應賛成の方を申し込んでおきます。

榊原亨新自由党準備会

○榊原(亨)委員 新自由党も申し込んでおきます。

内藤友明国民協同党

○内藤委員 これは各党で申し込んでおきましよう。

坪川信三民主党

○坪川委員 採決は起立採決に願います。それから今日の質疑の続行に際して、吉田総理大臣の答弁の保留の分を冒頭にやつていただきたい。

松岡駒吉日本社会党議長

○松岡議長 承知しておきます。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 官房長官が見えました。

成重光眞社会革新党

○成重委員 この機会に官房長官に御質問申し上げます。  長官は昨日この議院運営委員会に御出席なさいまして、政府よりの國会に対する申入れとして、國家公務員法一部改正法律案の審議を十五日までに完了してもらいたい。從つて十六日に参議院を上げたいという申入れをなさいましたが、これは政府としての御意見であることは私どもも了承をいたしております。從つて御質問申し上げます前に、お尋ね申し上げておきたいことは、十五日に衆議院の審議決定を制約されるということは、閣議において御決定になつておいでになつたのかどうかという点を、あらかじめお答え願いたいと思います。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 その点は政府において決定したということを申し上げまして、別に閣議で決定したというようなお話は申し上げてはおらないのであります。今お尋ねの件につきましては、もちろん重要な事柄は閣議できめる場合もありますし、あるいは閣議の事後に報告する場合もあります。そのいずれであつたかと言われますならば、事後報告の形をとられておるということを申上げます。

成重光眞社会革新党

○成重委員 そういたしますと、昨日の十五日に日限を切つて衆議院に申し込まれたということに関しましては、ただいまのお話によると閣議決定でなくして、今朝の新聞等によつて拜見いたしますと、これは官房長官が昨日ホイツトニー代將を訪問して要談され、そうして單に総理大臣と御懇談の上おいでになつて、十五日という日にちを切つて申込みをなされた。こういうことに本日私どもは大体承知しておるのでありますが、少くともこういう重要法案を、しかも政府の御意見として私どもは拜聽しておつたのであります。その点は閣議によつて決定された政府の意見として申し入れになつたものと、私どもは本日まで見ておつたのでありますが、ただいま承りますと閣議決定でなくして、あるいは事後報告等をするような場合もあるというようなお話でありますけれども、その点に対して私どもは非常に遺憾の意を表するものであります。少くともそういう重要な問題を政府として閣議決定をも見ないものを、單に一官房長官と総理とがきめるという、このフアツシヨ的な、しかも官僚的な長官の態度に対して、非常に遺憾の意を表します。  次にお尋ね申し上げたいことは、昨日の運営委員会においては、速記録にはどういう間違いか知りませんが、長官の申されたことが一部漏れておるように私どもは見受けますが、いわゆる諸般の事情というその内容は、公開の席では発表申し上げることができないが、もし非公開なり、祕密会においては、申し上げてもいいというような御言葉を申され、いかにも十五日の日限を切つたその背後には、あるいは某方面からの何かの示唆なり、あるいは掣肘があると受取れるような御意見なり、また発言をなさるということは、この占領下に背後的なものを利用されて、そういう言辞を弄されたということに対して、私どもはこの権威ある國会の審議権を、長官においては軽視されておつたということを見受けるのであります。ことに本日の新聞等の記事によりますと、いかにもわれわれ野党において何か故意に國家公務員法の審議を遅らせ、あるいは拒否するかのごとき発言をなされておる。しかも本日の新聞を見ますと、公務員法の期限内審議を拒否する態度に野党が出た場合は、法案の審議終了を待たずに解散する構えあり、從つて記者團会見において佐藤官房長官は、かかる場合には政府として重大なる決意をもつ。その重大なる決意とはいかなる決意であるとかということを、この機会にお答え願いたいと思うのであります。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 いろいろお話を伺つたのですが、その中には相当意見にまたがる点もあるようであります。私新聞の記事の取扱い方は、各社によりましてそれぞれ違うのではないか、かように考えます。ただいま成重さんのお話の新聞記事は、どの新聞をさしてお話になつたものでありますか。実は新聞の記事の書き方いかんによりまして、相当筆の書きまわしが違つておるように私は読むのであります。そこで新聞記事を一つ々々取上げて責められましても、私それに一々お答えはできかねるのであります。ただいまの新聞記事は何新聞ですか。

成重光眞社会革新党

○成重委員 読賣新聞です。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)委員 その他全部が同一な記事ではないだろうと私は思います。だからその新聞記事だけで私をお責めになりましても、ちよつとその点はお答えいたしかねるように思います。

成重光眞社会革新党

○成重委員 新聞記事によるお答えはできないということでありますれば、それは一應やむを得ないと考えますが、しかし昨日の祕密会議における発言の内容は、ただいまの会議は公開であるために私は避けたい。しかし昨日の祕密会議においてあなたが用いられた用語の中には、私どもがその後における議院運営委員会としての折衝の結果によるその筋の御意見と、あなたの昨日祕密会議において御発表になつたお言葉による氣持とを、私どもが関連して考えますと、実にけしからぬ言葉をあなたは用いておる。俗に言うとらの威をかりてあなた方がわれわれの権威ある審議権を、軽視するような態度に出られるというあなたの御心境なり、態度に対しては、私どもは許すことのできない遺憾の意をもつておるものであります。おそらくこの点に対しては、各党とも同様の御意見であると思いますが、ただ閣議決定にもなつていないものを、政府の代表としてあなたが、ここに十五日というような不法な申入れをされたという点に対しては、私どもは相当考えなければならぬと思つております。なお私だけがこの点に対しての意見よりも、各党からも御意見があると思いますので、この点に対して各党とも愼重に長官の態度を御考慮願いたいと思います。

林百郎日本共産党

○林百郎君 昨日官房長官のおつしやつたことを、今日速記録で調べてみますと、「諸般の事情という中には、もちろん関係筋がこの法案の成立を非常に急いでおる、緊要なものであるとして、また早急にこの法案の成立を希望しておるということは申し上げ得ると思います。」とあるのですが、非常に急いで早急に希望しておる。こういうことは何か根拠があるのですか。われわれの方でもつておる材料によりますと、そう何も非常に急ぐと、いうようなことはない。國会の独自の判断で、國会の独自にきめた範囲内でやつてよいという材料があります。あなたの言われるような材料は遺憾ながらない。もしあなたが向うからそういうことが言われておらぬにもかかわらず、言われるとするならば、非常に大きな問題になります。その点に関する根拠を伺いたい。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 それはただいま林さんからお話がありましたが、私どもは非常に急いでおる。かように感しておるのであります。ただいま皆さん方は、そう急いでいるのでない。会期一ぱいである。こういうお話をしておられますが、私どもがかように考えておることを率直に実は申し上げたのであります。その点では私別に國会の審議権を無視するという考え方はいたしておらないのでありまして、昨日もその点についてはるる御説明申し上げております。ただ政府の考えておる氣持を率直に申し上げて、この議院運営委員会の委員長を通じて申し出た、かように相なつておると思います。この点では私別に感じ方の問題でございますから、とやかくの理論を言う筋ではなさそうに思います。

林百郎日本共産党

○林百郎君 そうすると、あなたのおつしやつたことの筋は、明らかに関係筋が早急にこの法案の成立を要望しておるというようにとれる。政府が急いでおるという意味には全然とれないわけです。そこでこういう特殊な國内的な情勢にある際に、政府が自分の希望れ某方面の希望であるかのごとくすりかえて、國会に持つて來られるということは、非常に遺憾なことだと思うわけです。そこでこれは今言つたように政府の希望なのか、あるいは関係筋が非常に急いでおるということをあなたに言われたのか、この点をはつきりしたい。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 私はこの前の祕密会議で、今林さんが読まれたような記録になつておるだろうと私も思いますが、政府がいろいろ法案の審議について考えた考え方を申します際には、もちろん政府自体の考え方もありましようし、また向うの意向と私どもが感ずるところも、やはり考慮に入れることは当然のように思います。さような意味で実は昨日の運営委員会においても、何らかの示唆があつたのではないか、こういうふうな追究のあつたことは、皆様御記憶にはつきりしておると思いますが、当時私はそれに対してはお答えをいたさなかつたはずです。ただいまここでいろいろ皆様方が御議論なさいますが、それはおそらく私の発言を皆様方がいろいろ御想像なすつて、私に答弁を求められた、その線で今なおいろいろ責めていらつしやるのではないか、かように私は考えます。

林百郎日本共産党

○林百郎君 実はこの問題は何も私個人的な感情からあなたを責めるということでなく、こういう特殊な國内情勢のもとにおける國会の審議について、非常に重要な問題だから、この際事態をはつきりして、將來に禍根を残さないことが大事だと思います。そういう意味においてあなたにお尋ねしておるのであります。そこであなたの言葉を正確にいうと、関係筋で急いでいるように感ぜられたということである。ところが、あなたの表現によりますと、希望しておるとはつきり断言しておる。ですからこういう点は関係筋でこういうように感じておるということと、関係筋が要求しておるということとは、非常に違うと思う、そういう点は將來はつきり区別していただかないと非常に迷惑するのです。この点に対するあなたの見解を聞きたい。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 非常に明確な御質問でありますが、私、関係筋が希望しておることははつきりしておると思います。この点は私が関知するというばかりでなく、早くこれが成立することは関係筋も希望しております。これははつきり申し上げ得ることでございます。

林百郎日本共産党

○林百郎君 そうすると、そのあなたの早く成立することを希望しておるということ、その根拠も私はまだはつきりしておらないのですが、しかもそれが十五日という日を限つて向うは希望しておるものであるか、その点はどうですか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 十五日という日にちは、昨日も申し上げましたように、その点は別個でございます。この点について、はつきりさようなことを申し上げたのであります。ただ私どもは重ねて申し上げますが、冒頭よりできるだけ早くこの法案が成立をみることを希望しておりまして、会期十日ということも当時そのような観点からして申し上げ、そうして大体の了承を得た上でのものであります。その際再三皆さん方にもお諮りいたしましたことは、この会期十日間のうちにおいても、できるだけ早く成立を希望するのだという政府の所信は、いつも申し上げておるのであります。

林百郎日本共産党

○林百郎君 われわれの得た資料ですと、この会期中に國会の自主的な判断によつて処理するものと了解しておる。あくまで審査決定権は國会自身がもつておるのだということを、はつきり言つております。それをあなたのきのうの表現によると、関係筋も非常に急いでおる。そうして十五日をもつて來ておるから、結局関係筋の意見によつて十五日までに何とかしなければならないという印象を、われわれ受けておるわけです。その点今日はあなたは言葉を大分かえてきたように感じます。きのうの表現では十五日ということが、あたかも向うのサゼツシヨンであるかのごとく考えた。こういう点は將來愼重にしていただきたいという希望です。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 私は昨日の速記録を読み直しておりませんが、ただいま林さんの言われるような説明は、この席ではいたさなかつたと記憶しております。はつきり申し上げます。もしただいまのお話のような記録でありますならばとにかく、記録でないとしたら、林さんのただいまの御発言は修正していただきたいと思います。

林百郎日本共産党

○林百郎君 重要な点は、われわれの得た資料では、今会期中でいいと言つておる。何もあなたの言うように十五日と日の限つて、急いでおるという理由は全然ないわけです。だから、それは政府がなるべく早く成立を希望しておるということはわかりますが、ここで関係筋まで持つて來て非常に急いでおる。そこで十五日という日をもつて來れば、この会期中十分使えるというのを、十五日に上げなければならぬというのとは、非常に違います。あなたはきようはどういう言い訳をするかもしれませんが、昨日われわれの得た印象では、十五日までに何とか上げなければならぬ。それは関係筋の意向だという印象を九分與えておるわけです。それは明らかに國会の審議権を制限するというように思われる。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 結局お話の筋は、私がいかように申そうとも、皆さん方の方では私の発言を通じて、十五日と会期を切つたことはGHQが指示したのだ、かように自分らは考えた、解釈した、こういうお話のように聞けるのですが、私は先ほど來申し上げておる通り、さような話はしたことはないのだということを重ねて申し上げます。

笹口晃日本社会党

○笹口委員 先ほど來お話を承つておりまして、さつきの成重君の御質問、ことにきようの読賣新聞の記事のことについて、あなたはどうもそういうことはお答えする限りでないというようなことを言われる。また先日私が八日付の日本経済新聞の記事、すなわち会期を十日とした、もし野党側が反対するならばあえて決戰を辞さない、結局十日にきまるものと思うという記事でありますが、そのことについて、もしさような事実があるならば、國会を圧迫するものだと思うがどうかと言つたときに、あなたはもしそうならば御説の通りであるが、私はさようなことを言つたことはない。記者國会見には大勢來ておつたが、一紙だけがそれを取上げたのであるから、おそらくそれは間違いであろうという御答弁でありました。それと今日と合せてみますときに、やはり何らかあなたはそういう意味の御発言をされたのではないか、全然されないものか。たとい一つの新聞といえども天下の大新聞、われわれの信頼しておる新聞でありますから、そういう記事をつくつて書くはずがないと思うのでありますが、昨日の記者團会見で、何かそのような意味の御発言をされたことはないか、おさしつかえがなかつたらお答え願いたい。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 これは率直に申しますと、私は記者会見をいたしますと、一体國会で少数党の吉田内閣がどうして切抜けるか、これがいつも質問の焦点であります。記者諸君からは各方面から質問の矢を向けられるのであります。おそらく記者諸君の直接お尋ねになることはよくおわかりだろうと思いますが、かような点と申しますか、國会対策の基本的な態度については、私一切口を緘して申し上げない例にしております。いかようなことを政府が考えておるにいたしましても、さようなことは申し上げないということで、今までずつとやつて参つております。從つて私は記者諸君がいろいろ片言隻句から想像されて、いろいろ記事を書かれることは、これはあり得るだろうと想像しますが、私自身の口を通じてかようなはつきりした言辞は申し上げない。この点ははつきり申しておきます。この点はいろいろ誤解を生むと思いますので、総括的な釈明にもなると考えます。私がいつも会見するときの態度を申し上げておきます。

笹口晃日本社会党

○笹口委員 きようの読賣の記事については、私も事実を調べたわけでないから、それ以上はとやかく申し上げませんが、実は先般の日本経済の記事について、私はその後日本経済の方を調査いたしましたところが、これはまさしく官房長官の御発言であつたという言明を得ておるのであります。あなたはそういう発言はしたことはないとおつしやるけれども、記者諸君はまさしく事実である。決してその記事は誤りがないということを断言されておるのでありまして、この点私はいずれを信頼してよろしいかということについて、はなはだ迷わざるを得ないのでありますが、こういう場合が生じて参りましたときに、あなたはあくまでもそんなことはしやべらなかつたと御主張なさるかどうか。また私はそれによつて今後あなたの言説について、相当考えて行かなければならないと思います。

赤松勇日本社会党

○赤松勇君 官房長官にお尋ねしますが、あなたの感じは、昨日から十五日までのわずか五日間の間に、あの重要な國家公務員法がわれわれの手で十分に審議できるという感じをまだ持つておられますか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 私は率直に申しまして、今の議会運営の状況から見ますと、なかなか困難な状況であると思います。おそらく國家公務員法の審議は、委員会で順調に進んでおるとは考えておりません。

赤松勇日本社会党

○赤松勇君 そこで重ねてお尋ねしますが、そうだといたしますならば、いわゆる諸般の情勢は、十五日までに審議終了できるというような感じがあつたが、諸般の情勢がかわつたような感じがしていたので、これは十五日よりももつと先へ当然延びるものだと思う。こういうふうにわれわれは解釈してよろしいですか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 その点は私昨日も政府の希望意見を申し上げたが、國会の審議権に対して、あなた方は自主独立の立場において御決定になるのだ、かように考えておりますので、一官房長官の関知するところでないように考えます。

赤松勇日本社会党

○赤松勇君 少くとも政府が國会に対して申し入れをする以上は、関知するところでないというような無責任なことはない。そこで私のお聞きしたいのは、明確に十五日までには審議できない、そういう感じがして來たということを今あなたはおつしやつたでしよう。そうだとすれば、きのうときようとわずか一日で、あなたの感じのかわつた客観的情勢は何ですか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 その点は審議の状況が進んでいなくて、十五日に上らないということと、政府が十五日までに上げていただきたいという希望意見とは、全然別個です。

赤松勇日本社会党

○赤松勇君 私の言わんとするところは、諸般の情勢の中に関係筋という言葉が入つておる。從つてきのうからきようにかけて、あなたの感じがかわつてきて審議できないということになつたのですが、そんな感じでもつてかつてに申入れをされるような、無責任なことはいけない。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 私お断りいたします。実は昨日も関係筋の希望意見は申し上げた。しかしながら政府はそれらの事情を勘案して、独自の考え方から要求をしておる。この主張には今日もかわりありません。きのうときようと政府の考え方は別にかわつておらないということだけはつきり申し上げます。

赤松勇日本社会党

○赤松勇君 いずれにしても関係筋というような重大な言葉が、現に速記録に残つておる。それにおつかぶせて十五日ということが言い出されて來た。そこで実は人事委員会はきのうもきようも開けないわけです。なぜ開けないかと言えば、総理も大藏大臣も出席がない。何度要求しても出席がない。從つて私はけさの十時から待つておるが開けない。こういうような状態で、あなたが十五日までに何とかこれを仕上げて、審議を終了したいというようなお考えがありましても、政府みずからがこういう怠慢を犯しておる。そうして関係筋をくつけて、十五日までに何とかこれをやつてくれというような申入れをされることは、政府と議会は違うと言つても、いささか無責任であると思う。

木村公平民主自由党

○木村(公)委員 今の赤松君の議論の中に、人事委員を侮辱するような言辞がある。それははなはだけしからぬ。私どもは朝からしばしば人事委員会に出席しておりまして、政府は閣議で二時半まで待つてくれということである。それを政府におつかぶせようとすることはいけない。

細川隆元日本社会党

○細川(隆)委員 先ほど來官房長官からもいろいろお話があり、相当な質問も出たのですが、要するに本運営委員会でも、かくのごとく本会議を遅らし、官房長官の問題を取上げて、大多数の人がこの言論についていろいろな御批判があり、公務員法の問題を早急にやるべしとする政府の希望にかかわらず、逆に政府の態度なりあるいは発言のやり方によつて、かく紛糾しておるということは、むしろ政府側に非常な欠点があるというふうに私どもは考える。特に官房長官は國会における発言等にもなれられぬ関係から、非常になまの言葉で言われたことがまた問題になつておる。この際今後のこともあるから、運営委員会としては嚴重に官房長官に警告して、一應この辺で問題を治められるようにお願いしたい。

成重光眞社会革新党

○成重委員 官房長官に重ねてお伺いしておきますが、私どもは本第三臨時國会の唯一の重要問題は、國家公務員法案だと思います。こういう問題の審議日程をきめる場合に、閣議も開かずに、もちろん急な場合にはあるいは閣議を開くいとまもなく、事後においてそういう了解を求める場合もあるかもしれませんが、かくのごとき重要問題を單にあなたと総理とお話なさつたかどうか知りませんが、一、二の閣僚において、あるいは長官等において話されたことを、政府の意見なりとして、國会に申入れをなさるようなことは、私は正しくないことだと考えます。また特にその時日において、あるいは時間において、閣議の決定を見るひまがなかつたというようなことも、私どもはお察しできません。從つてこの十五日の日限を切つたということに対して、あなたが國会に対して要求の申入れをされたことが、正しいことであるかどうかということに対するあなたの所信を承つておきたい。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 ただいまのお話一應ごもつとものようにも伺うのでありますが、政府にはそれぞれの時の事情もありますし、なかなかいつの閣議でもつてどうこうできない場合もあります。ただここで申し上げてみたいと思いますことは、國会が開会されます劈頭から、実は本法案の緊急成立ということを閣僚諸公で、それこそ閣議できまつたわけですが、いろいろ審議して、とにかく早急に法案を成立させようというような申合せは、もちろんでき上つておることであります。ただ日にちを十五日なり、十六日なりに限ることにつきまして、事前に相談はいたさなかつたわけでありますが、これを両院議長に通達いたしました直後、運営委員会が開かれる前に、実は閣僚の方には全部の方に申し上げておるような次第であります。從つてただいまのお話でありますが、特に手続を簡素にしたとか、議会を軽視したからかような処置をとつた、あるいはまたこの重要法案を、ただいま成重さんは唯一つの重要法案だと申されました。私どももこの國会に提案されておる重要法案だと考えておりますが、この法案の取扱い方について、そう軽卒であつた、かようには今なお考えておらないのであります。先ほど私はこの間の事情を卒直に申し上げた次第でありますが、議会に対してもその審議権を無視するものではありませんし、また法案が重要なればこそ、これらの愼重な御審議を願うが、同時にまた今までの経過から見まして、一日もすみやかにこれが審議を完了したい、かような念願に副つて重ねて申しておるわけであります。ただいま申し上げるように、前もつて閣議を開いてきつちりときめた、かようなわけのものではないのでありますが、議長に申入れをいたしますと同時に、その直後において、これは閣僚の諸公にもお諮りをして、全部の方にお話をしたような次第であります。もちろん今後におきましても、この運営委員会を通じまして、議会運営に対するいろいろの事柄を決します際には、今後は一層愼重には、いたしたいと思います。  ただいまの昨日の申入れ自身が、軽卒であつたとは私は考えておらないのであります。

成重光眞社会革新党

○成重委員 官房長官の御説明でわかりましたが、そうするとこういうふうに私どもは察知しておつてさしつかえありませんか。  あなたは昨日國会に対して、國家公務員法の審議を十五日に日限を切つて國会に申入れなさつたことは、あなたがホイツトニー代將に会われまして、その後において吉田総理とお話をして、單にその結果によつて一應國会に申し入れられた、閣議決定がなかつた。こう解釈してさしつかえありませんか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 私は昨日も申し上げたのですが、GHQの責任の地位にある方に会つてどうこう、この点だけはひとつ消していただきたいと思います。かような話は私申し上げたこともありませんし、今日もそういう話は申し上げてはおらない、これだけははつきりしていただきたいと思います。ただ先ほど成重さんのお話が、閣議を開いたか、開かないかというお話でありましたので、それについてはお答えをいたしました。GHQのホイツトニー將軍と会つた結果云々ということは、昨日も申し上げませんし、今日も申し上げないし、申し上げる考えもないことをはつきり申し上げます。

成重光眞社会革新党

○成重委員 そうしますとあなたは先ほどから、新聞記事を否定されておりますが、今日の新聞記事を見ますとはつきりホイツトニー將軍に会われた。そうしてその後において國会に対して会期を切つて、申入れをされた。これに野党側が應じなかつた場合には、政府としては重大な決意がある。こういう記事が出ておりますが、この読賣新聞に発表されておる記事は、根拠のないものと解釈してさしつかえありませんか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 お話の筋が私にもわかつて参りましたが、私はガバメント・セクシヨンの將軍には実はしばしば会つております。参りました後に会見を持つことが多いのでありまして、そういう際にこの会見と、会見の席上で発しますいろいろな質疑應答とが、必ず結びがあるように考えられることは、私自身非常に迷惑ですが、おそらく私より以上にGHQの方が御迷惑だと考えます。私はGSの方にお目にかかりますが、お目にかかつたことも積極的には発表いたしておりません。また会見の内容が何であるかということも、正式には発表いたしておらない。これはその日その日によりましてホイツトニー將軍にも会いますし、その他の方にも会いますが、会つた後に何か私が行動した場合に、いつも將軍と結びつけた記事をつくられたのでは、私の方も困りますが、おそらく將軍の方がもつと困るでしよう。だからその点私全然会わないとは否定いたしません。しかしながらそのあとの方の意見と会見とがつなぎ合つておる。かように言われることは迷惑だということを申し上げておきます。

成重光眞社会革新党

○成重委員 もう一度お尋ねします。そうしますとこの期限内の審議を拒否する態度に出た場合には、法案の審議終了を待たずして解散に備える。それに対して佐藤官房長官としては、かかる場合には政府としては重大な決意を持つておる云々という記事は、全然あなたに根拠のない記事だ。新聞の誤報だということに了承してさしつかえありませんか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 新聞の誤報というか、どういうか、おそらく私は新聞の方から、もしその期限までに終了しなかつたらどうなるのだ、こういう質問に対して答えたところは、そうでなく、われわれはどこまでもその期間内に終了を要望しておる。何度聞かれても、それ以外に変つた答えはしなかつたはずです。それだけははつきり申し上げていいと思います。

成重光眞社会革新党

○成重委員 結局新聞の誤報ということになりますね。そうしますと、この運営委員会に私は提議いたします。本日の新聞記事においては、われわれ野党において期限を切られて、これが審議を拒否するかのごとき印象を國民に與え、そうして官房長官においては、國会がこれに應じない場合には、政府としては断固たる決意を持つておるというような記事を書かれることは、われわれとして非常に迷惑だと思います。從つてこの点は佐藤官房長官において、この記事は誤報であるというお取消しをなさるか、もしそういうことをしないというならば、國会を通じてこれの取消しをしたいと思います。それは一々新聞の記事を取上げることがよくないことは私にもわかります。しかしかくのごとき重大な問題を、もし新聞の誤報であるならば、長官においてお取消しをされることが適当であると思います。これに対していかなる見解をおもちでありますか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 先ほど申しましたような答弁をいたしておるわけであります。しかしその際に社の人が、そこでいろいろ想像なさる、これはおそらく社の方の想像記事、表現方法等は、社の独自の方法でやられることだろうと思います。それを一々取消す、こういうことはいかがなものでありましよう。それこそ何だか言論圧迫のような感じを逆に與えはしませんか。

成重光眞社会革新党

○成重委員 そうすると長官においては、この記事は誤報であるけれども取消しはなされないというように了承してよろしゆうございますか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 誤報という言葉が非常に誤解を受ける言葉のように思います。私は先ほどから申しましたように、私の発表、私の話、これから先は社の人の観測で、これを一々私ども責めるわけにいかぬだろうと思います。だからこの機会に明確にしていただきたいと思いますことは、佐藤は一体どこまで話をしたのか、それより以上のこと、佐藤がしやべつた以上の責任を佐藤はとらぬ、これだけはつきりさしていただけば、私の説明はそれで終るように思います。

成重光眞社会革新党

○成重委員 長官はどこまでおしやべりになつたのですか、もう一ぺんはつきり伺つておきたい。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 お答えがないようであります。

岡田春夫労働者農民党準備会

○岡田(春)委員 先ほどからいろいろお話があるのですが、今の誤報問題についても、われわれが聞いておりますと、先ほど赤松君の質問に対する答弁と、今の成重君に対する御答弁では、相当食い違いがあるような印象を受けております。そういう点や、先ほど十五日までに通過をさせてもらいたいということについて、きのうあなたはまさしく諸般の情勢によつて、十五日中に通過をさせてもらいたい。こう言われた中において、その諸般の情勢の中には、関係筋も非常に要望しておる点であるというふうに言われておる。こういうようなことを今までずつと聞いて参りますと、あるいはまた閣議の問題にしても、今度の二日間にわたる運営委員会において、官房長官のおとりなつた態度は、われわれからみるとまことに軽卒であつたと思う。こういう点について今後重ねて、かようなことを行われるということになると、われわれとしてもこれ以上もつと徹底的な追究をしなければならない。これは議会の権威を保つ上においても、今後において十分注意をしていただかなければならないと思いますので、本日の場合においてはこういう問題にいつまでもとりかかつておつてもはじまらないのであります。今後において十分あなた御自身が自戒自粛をされたい。もし今後かような問題を重ねました場合においては、徹底的な注意をいたしますから、この点を十分お考えの上でお取扱いを願いたいと思います。  今度の問題は、重ねて申し上げますが、あなたがいかに口先でうまく言われても、速記録にはつきりと書いてあるということを、まずあなた御自身がおわかりになつて、反省を願いたいと思います。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 先ほどの成重委員のお話でも、ただいまのお話と同様の御意見が出たようであります。私重ねて申し上げますが、GHQ関係を引合いに出してお話することは、私ども極力避けたい、かように考えております。昨日もその点についていろいろの御質疑がありましたが、特に私お答えをいたさないようにいたして参つております。もちろん閣議云々のお話につきましては、これは私十分今後、当時とりました事柄について、別に私は手落ちだとは思はないと言いましたが、それらの点については將來またよく考えてみるということを、先ほど申しましたと同様のお答えを申し上げます。

岡田春夫労働者農民党準備会

○岡田(春)委員 どうもそういうようにいつまでもこだわつてお話になると、私は大局的に結論にまで問題を持つて行こうとして、きわめて大きな氣持で言つておるのに、ことさらに速記録に事実あることを、あなた自身が現在の心境がどうあろうとか、こうあろうとかの問題ではない。速記録の事実の問題をあなたが誤りであるというならば、速記録をごらんになつてお直しになつたらいいと思う。そういうことよりも、現実に速記録にある事実をお考えになつて、あなた自身がその問題がどうであるとかこうであるとか、そういうつまらないことにこだわらないで、はつきりとこの際自戒自粛をするというようにお答えになつた方が、問題が円満に解決するのではありませんか。

佐藤榮作内閣官房長官

○佐藤(榮)政府委員 ただいまのお話のように、御意思は伺いましたので、十分考えます。

山口喜久一郎民主自由党委員長

○山口委員長 ほかに御意見はありませんか。——それでは官房長官に引取つていただきます。  これにて散会いたします。     午後三時十五分散会

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