議院運営委員会 第7号
- 発言数
- 126 件
- 登壇者
- 16 名
- 会派数
- 10
- 開催日
- 1948/10/22
会議録
○淺沼委員長 それではこれより会議を開きます。 事務当局の方で、昨日協議をいたしました各派の委員の割当数を整理してありますから、事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 お手元へ差上げてあります各派委員割当数、この表は昨日一應御決定になりました分を刷つてございます。そのうちで実際の面でちよつと事実上に合うようにお直しを願つて出すようにいたしますところは、十二の水産の民主自由党の八というのが九になりまして、その水産の日本農民党の一というのが零になります。その関係は十九の議院運営の民主自由党の八が七になりまして、同じ日本農民党の零が一になります。民主自由党の方から農民党の方へ一名参りましたために、水産の農民党の方を削つて民主自由党の方へ入つているわけです。これをお直し願えば、あとは昨日の決定通りになります。
○野坂參三君 不当財産取引調査特別委員会の委員の件ですが、これは昨日のお話では、どつかから一人入れてくださるように聞いておりますが、今まではたしか抽籤の形で社会党の方からいただいている。こういう例があるので、この際ぜひこうした超党派的の特別委員会には出していただきたいし、またこれをきめることは相当意義があつたと思いますから、この員数は抽籤という形でもいいし、どういうふうでもいいが、ぜひ一つ入れていただきたいと思います。
○吉川(兼)委員 社会党はいろいろ党内の事情がありまして、國会対策委員会という部門の議を経たのでありますが、どうも共産党にお讓りすることは困るということになつて、抽籤でかりに社会党に当つても、それはお讓りしない、こういうふうなことであります。
○石田(博)委員 これは私どもの方としては、前から申し上げている通り、三派が抽籤で一名をお讓りすることになれば異議はありません。しかしただいま吉川君のお話のように、抽籤で当つても讓れないということを主張せられる場合には、私どもの党でもそうはいかないので、そこでどうですか、一名ふやすという方法はとれないでしようか。
○工藤委員 それはふやすことはいいでしようね。
○淺沼委員長 ちよつと伺いますが、新自由党の方は、昨日榊原さんから欠員になつているからというので、そのまま留保されておりましたが……。
○榊原(亨)委員 私の方はあれで欠員を出したつもりでおります。
○淺沼委員長 そうすると労働者農民党の方は出ておりますか。
○加藤吉太夫君 欠員のままです。
○淺沼委員長 欠員のままですか。そうしたら欠員のこともあるんだから全部入れかわるということでなければ、話をもう少し先へ延ばしたらいいじやないですか。かわるならば全部辞任の形式をとらねばならぬが……。
○大池事務総長 特別委員だから辞任届を出して……。
○淺沼委員長 差上げる話がつけば少し延ばしておけばいいと思うが、全員かわるということになれば、今野坂さんの言われることは、どうですか。農民党の方もきめねばならぬが、差繰りできめるということになれば、労働者農民党の方も解決しながら、共産党の方へも上げるということにすれば、話が先へ進めると思います。
○石田(博)委員 労働者農民党の方で、現在この委員会は活動しているから、その場合当然一名出し得る権利がありながら、その権利を先へ延ばされる……。
○淺沼委員長 そんなことはない。共産党の了解が得られれば、労働者農民党の方は欠員になつているけれども、あれを出していただいていいということになる。
○石田(博)委員 そうすると共産党はやめねばならぬということになりますね。
○淺沼委員長 そこでその話合いを残しておいたらどうかというんです。速記をやめて……。
○松岡議長 昨日來、きわめて熱心に主張しておられるところは、要は自分たちも出て意見を言いたい。讓つてくれれば、讓つてもらつたところへ大切なときは表決権をお返しするような意味で、その團体の方針を支援するとまで林君が主張されておつた。そういうことはあまりどうも議会の運営上芳ばしくないと思うので、むしろ異議があれば発言を認めるということにすれば、正員でなくても委員外の出席、発言を認めるということになるならば、そして共産党の諸君がやはり委員外の発言をされる。あるいは農民党の諸君も委員外の発言をされることが全体の了解を得られるならば、結局林君が主張せられることは、実質的には通るんじやないんですか。
○野坂參三君 委員外のオブザーバーなら権限はありませんね。
○高橋(英)委員 表決権がないだけでほかは同じです。
○工藤委員 この委員会で方針がきまつたならば、皆の了解を得る。その数だけ與えたいけれども、こういうわけで、できないから発言だけは認めるということに、この委員会においてちやんと決定しておけば、ただ表決権に入る、入らぬだけで、これは一票でも違うことがあるかしらぬが、実際問題としては解決ができるんじやないかと思う。
○淺沼委員長 共産党の代表は委員外出席者とする。そうするとこれはよその委員会とは違つた待遇になる。
○野坂參三君 そうするとその委員会の決定には縛られないわけですか。
○淺沼委員長 しかし運営委員会の決定には縛られます。小委員会の決定には満場一致でまとまれば縛られるし、まとまらなければ縛られないことになる。
○石田(博)委員 オブザーバーならば拘束されないわけだ。
○淺沼委員長 実際上は話合でいく。道義的にいく。
○松岡議長 やはりそれは拘束されるものでなければならぬ。それが交換條件だ。
○淺沼委員長 事実上縛られるという原則を確立しなければオブザーバーを認めるということも困る。
○野坂參三君 不当財産の方は、私の希望は抽籤という形で多いところから一名讓るという了解のもとに委員長が適当な方法によつてやられたらどうですか。
○淺沼委員長 これはこの前のときには、社会党を加えて三つで割つて社会党が出したことになるから、前出したものは置くというようなことに考えられて、残つたもので抽籤というようなことにしてはどうですか。
○工藤委員 そんな都合のいいわけにはいかぬ。
○椎熊委員 民主自由党は十名あるから、もう一人讓りなさい。
○工藤委員 そんなことはできない。
○野坂參三君 速記を止めて下さい。
○淺沼委員長 速記を止めて……。
○吉川(兼)委員 どうですか、今議長の御発言のオブザーバーの件は……。
○野坂參三君 それに從いますけれども、そのかわり私どもは議会内における自由を保留します。
○石田(博)委員 異議ありというときは起立採決をやらなければならない。
○松岡議長 そうです。そのときは起立採決をしなければならぬ。異議のある人だけ起立してもらうことに今日きめておくか。
○淺沼委員長 これは今の委員長という立場で見るのはどうかと思うが、実際からいえば、議院運営の中心になるのは民主自由党なんで、民主自由党が各党幹部の了解を得るような情勢をつくつておくことがやはり円滑に行く結果になるんじやないかと思う。共産党が自由を確保するということになれば、それだけ運営が混乱して來るという形になるから、そういう意味から言えば、何も多数少数ということを爭うのではなくて、農民党にわけたように、共産党にもわけておくというようなことはできませんか。
○石田(博)委員 私どももそうお願い申し上げたので、卒先して農民党に私の方から十七名の委員だからお讓り申し上げた次第であります。それにも限度があります。とにかく百五十一名、しかも議会運営を今後円滑にして行くためには、この運営委員会は、うちの党としては一番大切なところだ。その人数は……。
○吉川(兼)委員 しかし結論はどうせ多数はとれないでしよう。
○石田(博)委員 どうせとれないならば権利の主張をする。
○吉川(兼)委員 農民党だけはやるが、共産党にはやらぬというのはどういうわけですか。
○石田(博)委員 ぼくらの割当が二十名もあつたら、それはやるが、八名のところを七名にしてまた六名にするということになると、社会党と同じになる。
○吉川(兼)委員 そうしても絶対多数にはならない。
○成重委員 これはやはり三つの党から、一つやることにしては……。
○石田(博)委員 ぼくの方は卒先して農民党の方へ差上げてある。
○小島委員 ついでにもう一つ。
○淺沼委員長 どうですか。ほかに意見はありませんか。
○石田(博)委員 讓れないなら、オブザーバーで行くより仕方がない。
○淺沼委員長 オブザーバーということになると、結局非公式委員として出席することになるのですね。それでその都度要するに委員と同様に常時発言もできる。ただ一つ決議のときだけは加わらない、そういうことになるわけですね。
○石田(一)委員 それはおかしい。農民党は七人でいて讓られたが、何ゆえに共産党は三人少ないためにオブザーバーにならなければならぬか。それでは理屈が通らない。讓つたから、讓らないからということは、それは全然正面の理由にならぬ。だから農民党に讓るのであつたならば、やはりどこか大会派から共産党にも讓らなければならぬ。それが当然だ、初めから全部讓らないなら話もわかるが……。
○高橋(英)委員 議会政治は多数政治だから、多数の者が認めればいいのだ。
○松岡議長 結局どの政党でもいい。共産党に讓つて差上げたいと思う方があるならば、そういうことは認めていい。
○石田(一)委員 それはいい。
○松岡議長 しかし讓つていけないということは考えられない。運営委員会の動議で讓るべきだということでは話の片はつかない。好意的に讓ろうというものは友党関係のある場合において、これで解決がつく問題であつて、そうでない場合には解決はつかぬ。
○石田(博)委員 誤解のないように申し上げておきたい。私の方では農民党にお讓り申したのは友党関係で好意的にという理由だけではない。やはり各党一名ずつ出した方がいいと思う建前がありますので、その原則に立つて、農民党に一名をお讓り申し上げたのであります。
○小島委員 そういうことなら、十名あるなら一名讓るのが当然ではないか。不当財産にも共産党に当然讓るべきだと思う。
○高橋(英)委員 でも共産党は友党じやない。
○石田(博)委員 私の方は原則として議院運営には各派一名ずつ出ていただく建前だ。その場合にどこにお讓りするかということで友党関係に讓つた。その友党関係でというのは一つの手段で、原則は各派一名というところにある。
○吉川(兼)委員 不当財産特別委員会の方は……。
○石田(博)委員 今は運営委員会の方だから、議題外のことはまた議題になりましたときにお話し願いたい。
○松岡議長 先ほどから拘束される、されないということが議論になつているが、全体が同意のできることには、おのずから拘束されるのは当然なことだと思う。決を取る場合において、共産党が表決権がないということで、自由を留保されることはもつとも至極だが、その場合、決をとつた場合、共産党のみでない、やはり自由を留保される者が他にもあると思う。しかしオブザーバーとして出ておつて皆が同意ができて、異議なしと言つたことを、自分の方は自由があるからといつて、異議あり異議ありということで反対されることになると、これははなはだ道義上許すべからざることになる。
○野坂參三君 それは道義上はそうだと思う。
○松岡議長 異議がないということになつた場合にはそうだ。だから表決を用いたときにのみ、それはやはり正員でない者は自由があるということが言える。自由があるといつても皆が同意した場合は、それに拘束されるのは当然だと思う。
○野坂參三君 実際の運営の場合には大したことはないと思うけれども、しかしわれわれは法規上やはりみな一名ずつ入れてもらうことがいいと思う。
○石田(一)委員 それで一方がオブザーバーで行つて、他方が一名出るというような意味で讓つたというならば、いつそ小会派には全部オブザーバーで出てもらえばいい。私どももそれで満足する。それなら根本の原則は成り立つ。讓るならば各派一名ずつ讓らなければならぬ。
○高橋(英)委員 石田君のようにすれば一番はつきりすることはする。
○工藤委員 オブザーバーは完全に権能を保留したいというならば、法律上完全にということであれば、やはり法の定めるところによつて按分比例で出していつて決着するほか議論の余地はない。但し話合いの上で、あなた方の発言を自由にさせるような道がないかといえば、その途はあるんじやないかと思う。
○野坂參三君 もう一つ私の質しておきたいのは、不当財産取引調査特別委員会の委員と、この議院運営委員会の委員は特別であつて、初めに創設されたときから、これはできるだけ各派から参加させる、平等の権限をもつているということであつた。また今までそれがずつとうまく行つておつた。それが今になつて初めてこういう問題が出てきた。
○工藤委員 わしもそれを主張するんだ。だから前例によつて、大会派三派で抽籖でやろうという主張は今も変らない。まあ社会党は情勢の変化によつてそれはできないということになつたので、こういう議論が出てくる。
○野坂參三君 その問題について、私は社会党に伺いたいが、不当財産取引調査特別委員会についてはそうだが、運営委員会の方はどうでしようか。やはり大政党の三つが抽籖でやつてもらうということはできないでしようか。
○椎熊委員 私どもは抽籖でやることは、党議で反対を決定しております。
○吉川(兼)委員 社会党はさつき言つた通りであります。
○野坂參三君 それじや委員長、多数の意思によつて決めていただけばいい。
○淺沼委員長 それでは議院運営の方はこれで終りまして、次に不当財産取引調査特別委員会の問題を議題といたします。速記をやめて……。
○淺沼委員長 問題の重点は、三派でくじを引けば一番いい。昨年は社会党が当つて出したから、あとは民主党と自由党ということになる。そこでいわゆる第一党というところから、やはりこの不当財産にも出していただく。要するに運営委員を出したような氣持で出していただけば、問題は解決すると思います。
○高橋(英)委員 そうすると、委員長の問題もわれわれの方へもう一人入れていただけば、われわれも大いに考慮します。
○淺沼委員長 それではもう一度お答えを願うことにして、この程度でよろしゆうございますか。ほかのことは議論はありませんか。こういう点でもし出すなら、今までのいろいろな條件を考慮して、民主自由党から出してもらえば一番いい。そういうことで民主自由党に御考慮を願う。これはここで決定しても、圧力を加えるということでなくして……。
○石田(博)委員 明日の開会に支障がなければ……。
○淺沼委員長 それでよろしゆうございますか。
○石田(一)委員 私はこの際特に速記にとめておいてもらいたいのは、この運営委員会の構成の問題です。先ほど議長は特におつしやいましたが、友党関係であるからということで、民自党から農民党に運営委員会の委員を一人讓る。それは農民党は七名の所属議員、共産党は四名でありますけれども、何ら友党関係はないというようなことで一名も讓られない。共産党だけ運営委員がない。そこでこれはオブザーバーにする。しかもそのオブザーバーについては、この次の成規に成立した運営委員会でこれを協議するということでございますが、そういう点、その場限りの彌縫的な——共産党には一名もやらないで、農民党に一名やつていいという理由は、法律的の根拠は何らないと私は考えます。こういうことを運営委員会できめて、今後これを例として残すということは、私は非常に遺憾だと思います。もしこの際農民党にも友好的に各派から一名出すという観点から言いますと、共産党にもやはり讓らるべきである。さもなければ何名以上をいわゆる交渉團体的なものとして、それ以下のところはみなオブザーバーとして出るという、はつきりした線がここに確定されてありますならば、了承できますが、ただ友好的に友党であるから讓つたというようなあいまいなことで、七名のものには一名あり、四名のところには一人もない、これはオブザーバーだ。こういうことは、私ども了解できないということを、一言申し上げておきます。
○高橋(英)委員 民主自由党の態度は、單に友好的な立場から讓つたというのではないのであつて、原則として各派から一人ずつ出すべきだというような前提があつたから、それならばお互いに各派から讓り合うが、とりあえずわが党は七名あるから、第一党として農民党に讓ろう。その中に友党関係も含んでいるというふうなことなんです。單に友好的な立場からのみ讓つたのではないのです。石田君の今の議論は、ほかの会派がやはり共産党に讓るということを予期して、われわれはそういう態度に出た。だからもしそういうことができないということになれば、もとにもどして讓らない方が理屈だと思います。これはやはり一つの考え方だから、われわれはあえて固執するわけではないが、一應きまつたことであるから、われわれの方で積極的にあなたの議論通りにしなければならないとも考えていないんです。
○石田(一)委員 今高橋君の御意見ですが、農民党に一名讓つた、それは友好的な考え方もその中に含まれている。これは私は昨日、民主自由党が運営委員の一人を讓るというお話があつたときに、ただちに農民党を指名してお讓りになつた。このことが非常に私は了承できがたい問題だと思います。もしこれを讓るとなれば、どの大会派から二つを出して、民主自由党から出されたものは共産党に行つたとか、また他の会派から行つたものが農民党に行つたとかいうようなそういう観点に立つべき性質のものではない。それにもかかわらず、これは農民党に讓るという御言葉があつたと思う。さて今日讓るというときには、共産党には友好関係がないから讓らぬという言葉が出ておるが、私はそのことに対してそれを固執していらつしやることは、非常に根本的に考え方が間違つておると思う。
○工藤委員 ちよつと私から申し上げます。石田君の発言は先例と牴触するということもあつたが、ここにおいてお互いが了解すれば、みな讓りあつて円満にやつてきたという先例もある。しかし法的関係によつて、そういう議論をするということになれば、これはそのままにしておいた方がよかろうと思う。しかし了解済で今まで実行して來たんだから、——これが悪例かというと、そうではない。いい例です。けれども、かつてにやるのはけしからぬではないかと言うが、これはやはりこの席上において発表して、その点は今あなた方の了解を得て、はかることだから……。
○淺沼委員長 石田君の御意見は御意見として聽いて、どうでしようか、一ぺんきまつたものですから、それをもう一ぺん議論をもとへもどすということは、いかがでありましよう。ただ石田君の御意見は、できれば共産党にも何とかして委員がまわれば一番円滑に行けるというところにきていると思う。それで一應この問題は先ほど御決定になつた通りにオブザーバーとして入つていただくことにして、——今までどの常任委員会においても常設的なオブザーバーというものはないわけです。それをこの委員会において常設的オブザーバーとして扱うということは、相当趣旨を認めたということもできると思うんですが、これでもまだ不十分だという点もあるようで、この点については一應決定してしまつたことですから、またあとで話合いのつく余裕があれば、話合いができるだろうと思うのでありまして、そういう意味できまつたことはひとつ御了承を願つて、さらに残されている点で円満に行ける方法があればまた考えるということにしてはどうでしようか。 それから不当財産取引調査特別委員会の委員の問題については、民主自由党に対して、民主自由党を除く以外の方としては、できれば今年は讓つてもらえぬかという希望を強く申し上げて御考慮願うということにして、明日まで延期するということでよろしゆうございますか。
○淺沼委員長 それではそういうことにいたします。 —————————————
○淺沼委員長 次に特別委員会の委員長の問題を議題に供します。これは議論が大体済んでおりますが……。
○石田(博)委員 速記を止めてください。
○淺沼委員長 速記を止めて……。
○淺沼委員長 速記を始めて……。
○石田(博)委員 それでは御議論は種々ございましたが、私の方で、常議ですでに拘束せられている点がありまして、はなはだ申し上げにくい点がありますが、これに出てまいりました運営委員一同をもちまして、党へ帰つて責任を持ち得る最小限の提案をいたしたいと存ずるのであります。その提案は、不当財産取引調査特別委員会の委員長は、その委員会の特別の任務と性格に基きまして、これは同委員会の互選によつて決定をしていただく。他の二つの特別委員会は、特別委員会の生れて來た事情に、種々特別の超党派的な理由があることは認めますけれども、すべてこれは國政執行の面に密接な関係を持ちまする委員会でありますので、この委員会の委員長は常任委員会同様與党にいただきたい。これが私どもがとりはからい得る最後の提案であります。
○吉川(兼)委員 今石田君のお話を伺つたのでありますけれども、特別委員会はひとり不当財産取引調査特別委員会のみでなく、いずれも超党派的なものでありまして、しかもこれは申し上げるまでもなく、会期中に特別の必要を感じて設けられたものであり、ただいま災害対策及び引揚同胞、それから不当財産と三つありますが、われわれ社会党といたしましては、この三つの特別委員会は、みな同じ性格のものであるという観点のもとに、不当財産だけはその特別委員会の互選にまち、他の二つの委員会はわざわざ互選を避けて、常任委員長と同じように與党に持つていくということには賛成できがたい。こういうふうに党議が決定しておるのでありますから、私の前にわが党の山下委員から御説明申し上げた趣旨によりまして、われわれはこれはあくまでも委員会の互選によつて、委員長を決めるという建前で行きたいということに考えております。
○淺沼委員長 ほかの党はどうですか。
○椎熊委員 民主党は、先日來私が主張した通り、特別委員会は特別の委員会だから、その委員長は委員会の互選によるべきものという主張です。しかし民主自由党があれほど強力に主張しておつたのにかかわらず、いろいろな点を勘案せられて、不当財産取引調査特別委員会の問題だけは、ざつくばらんのところを腹を打明けて相談せられた以上は、なるべく円満にこの問題を解決するためには、こういう事情も尊重して、なるべく妥協して解決したい。こういう希望をもつております。しかしわれわれの党議は、先ほど申し上げた通りに委員会の互選によるということであります。
○淺沼委員長 意見が対立しておるようで、これは各党各派の……。
○石田(博)委員 なお各党の御意見を伺いたい。
○成重委員 社会革新党では、いろいろ党議にかけて相談してみたが、この点については、われわれは過去の前例と將來のことを考えまして、いろいろ御意見は出ておりますが、この三つの特別委員会は、名前は同じ特別委員会であるけれども、なかんずく不当財産取引調査特別委員会は、これは院議をもつて決定するように、超党派的な特異性をもつ委員会であるので、その委員長は当然当該委員会において互選すべきものだと考えます。しかし特別委員会とはいえ、災害対策とそれから在外同胞の二つの委員会は、これはやはり過去の前例と、今回は民主自由党が與党になつているけれども、特別な事情にあると私どもは思いますから、いろいろ御意見はあると思いますが、將來のことも考えまして、この二つの特別委員会の委員長は、與党がやるのがほんとうではないかと考えております。
○石田(一)委員 昨日來、私がわが党の意見を申しておりますように、幸い民主自由党の石田博英君から私たちの意見と同じ意見をおつしやつております。もちろん原則として、特別委員会は委員長は互選によるべきでありますが、円満に話合いがつくことならば、ただいま民主自由党から提案された方向に話合いがつけばまことに結構だと思います。
○榊原(亨)委員 新自由党といたしましては、原則としてはこれらの三つの特別委員会は互選にまつべきものでありますが、強いて民主自由党の方で御希望があれば、あとの海外同胞並びに災害対策、この二つの委員長は與党におとりになつていいだろうと思います。
○中村元治郎君 第一議員倶樂部としましては、いずれも先ほどから椎熊氏なり、石田氏なり、また今榊原さんや成重さんがおつしやつたようなことと同調できると思います。しかし不当財産の方は個々の人が個々においてなすべき委員会でありますがゆえに、政治的とかなんとかいうことでなく、これだけは特別に話をして、委員長を互選するということが当然だと思われるのであります。あとの二つすなわち災害対策とか引揚同胞の方は一般的、國内的に相通ずるものでありますがゆえに、すべてが與党でいいと言われるならば、これも與党でいいじやないかと私は考えるのであります。
○加藤吉太夫君 農民党といたしましては不当財産は超党派的というのはもつともだと思いますから、これは互選がよかろうと思います。あとの二つは民自党に上げるのが相当であろうと思います。
○石野久男君 労働者農民党といたしましては、特別委員会の性質上、やはり互選で行かれるのが原則的によろしいと思つておりますけれども、ただいま先の方々が言つておりますように、不当財産取引調査特別委員会というものは特別の性格をもつているという意味において、これは互選でどこまでもやられる。その他の二つのものは、國政上との関連性もあり、話合いができ得るならば後日にまとめるというような形で行つてもよろしいというように考えます。
○野坂參三君 私の方は不当財産以外の特別委員会はうまく円満に行くようにやつてください。
○淺沼委員長 結局結論は、不当財産取引調査特別委員会以外のものは円満に話がつくならば與党にやつてもらいたい。また原則的には與党でとるべきだという議論がありますが、ここで議論をまとめようと思つてもなかなかまとまらぬと思うのでありますが、もしそういう点で意見が常に変つているが話合いをさらに進めて円満に行くということならば、話合いを続けてもらうことにして、問題は今日これ以上議論したつてきまらぬと思うのでありますが、どうですか。
○高橋(英)委員 この先はわが党の態度を了承してもらいたい。不当財産取引調査特別委員会の委員長の問題でも、われわれは加藤勘十氏、武藤運十郎氏を委員長とする場合にも、今の純然たる互選説で、互選的な原則に基いてやつたものではない。要するに與党からとるべきであるという建前から、個々の状況を考慮せずに同調した。從つて今度もやはり與党から出すべきものだというふうな頭に立つたけれども、いろいろな情勢でこれが押えられたということを了承してもらいたい。それからここで他の二つの原則として、これまた與党から出すべきものだということは、石田君の横やりがあつた以外は大体において認めている、その点は御了承願つてこれを讓歩するということは、民自党としてはよほどの犠牲を拂つてるということを御了承願います。
○淺沼委員長 社会党はどうですか。
○吉川(兼)委員 社会党は党議でそういうふうにきまつておりますが、もしここで何とか話さなければならぬというなら、もう一ぺん帰つて相談しなければなりません。
○石田(博)委員 先ほど申し上げた通り、私どもの方では、党議は、原則として特別委員長が全部要求することにきまつている。ただこの際私ども一存として、大勢を見てお話申し上げ得る限度を申し上げたのであります。だから私どもの限度をお認め願えないならば、また党議に帰らざるを得ないのであります。
○工藤委員 武藤君は適任者ですよ。ああいう人をずつと私は継続的にやつていただくことが非常にいいと思う。他の委員長のことは大体社会党さえ御了承願えばこれできめて、明日はどんどん進行できることですから、どうぞそういうようにお話合いを願いたいと思います。
○吉川(兼)委員 工藤さんの個人的なお話ですけれども、この場合参考に聽いておきたい。繰返して申し上げるようでありますけれども、私ども社会党から出ております運営委員は、石田君のような御一存の計らいができないところまで、かなり強い話を聽いております。ただいま民自党だけでなく、その他の会派の御意見も聽きまして、どういうふうにまとめればよろしいかということについては、私どもも多少考えるところがありますが、どうしても一應党に帰つて相談しない限り、ここでなんとかいうことはできないということを御了承を願います。
○工藤委員 どうか各代表者は円満にまとめるようにお骨折を願います。
○淺沼委員長 明日十時半からもう一ぺん開きますか。
○吉川(兼)委員 そうしてもらいたい。
○淺沼委員長 速記を止めて……。
○淺沼委員長 速記を始めて……。
○石田(博)委員 この問題は各党各派の御意向も一應承りましたし、社会党のおとりはからいにまつよりしかたがない問題なので、この問題はここで一旦打切りまして、明日午前中までに話をきめまして、指名のできるようにお願いしたい。
○淺沼委員長 それでは明日の午前中は共産党の委員の問題もひとつお話合いを進めて解決を願いましよう。 それからあとは常任委員長の本会議における選挙に関する問題を議題に供しますが、この間の話合いで、できれば事前に候補者を知らしていただきたいと申し上げましたが、今日承ることができますか。
○石田(博)委員 その問題につきまして、本日この運営委員会に原案をお示しいたしまして、御相談願いたいと存じておつたのでありますが、党内の事情によりまして、はなはだ遲延いたしております。しかし明日の午前中の本委員会においては、お傳えできると思いますから御了承を願います。
○淺沼委員長 それでよろしゆうございますね。そうすると明日の午後一時本会議と決定して異議ありませんか。
○淺沼委員長 それでは明日の議事については明日の午前中に御相談申し上げます。 ちよつと報告事項があります。 —————————————
○大池事務総長 一点だけ御了承願いたい件がございます。この前の運営委員会が仮決定をお願いたしました両院法規委員会の委員長その他の選挙等に関する規程の改正案でございます。これは両院の議決を要することになつておりまして、こちらだけできめましても、同じものを参議院できめていただかないとでき上りません。先日お願い申し上げました第一條に「各議院の両院法規委員会の委員長の互選は、委員選挙の当日又は翌日無名投票でこれを行う。」ということに相なつておりまして、衆議院の方の特別委員会、その他全部こういう形になつておりますので、これは両院法規委員会の委員長より、法制局を通じて御了承を願つておつたのであります。ところが本年度の現実問題といたしまして、参議院の方はすでに両院法規委員会の委員ができております。この前にこしらえてしまいました。從いましてその委員長の互選が委員選挙の当日または翌日には行い得ないので、ずつと日が過ぎ去つております。そういうわけで、その事実をそのままやりますれば、向うでは議決ができないから、これはただ「委員長の互選は無名投票でこれを行う」ということにして「委員選挙の当日又は翌日」ということはなくても、これは両院とも、できるだけ早くやらなければならぬことであるから、これを法文の上から削つてもらわないと、どうしても困ると言いますので、私どもその他の委員との関係は、ちよつとこの点だけは不体裁でありますが、両院の一致を必要とするものでありますから、この点だけを除くことにお願いいたします。
○淺沼委員長 これを除くことに御異議ございませんか。
○淺沼委員長 御異議なければさよう決定いたします。 なお運営委員会は明日午前十時半に開くことに御異議ありませんか。
○淺沼委員長 御異議なければさよう決定いたします。 本日はこれで散会いたします。 午後三時十分散会