運輸委員会 第13号
- 発言数
- 99 件
- 登壇者
- 24 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1948/11/28
会議録
○有田委員長 会議を開きます。 本日、地方自治法第百五十六條第四項の規定に基き、船員職業安定法第八條第一項の規定による公共船員職業安定所の設置に関し國会の承認を求めるの件が本委員会に付託になりましたので、これを議題といたします。 まず政府の説明を聽取いたします。 —————————————
○小澤國務大臣 さきに成立いたしました船員職業安定法は、その第八條第一項において「海運局に、無料で公共に奉仕する公共船員職業安定所を置き、職業紹介、職業指導、船員保險法の規定により、その所掌に属せしめられた事項その他この法律の目的を達成するために必要な事項を行わせる。」と規定いたしておりますので、お手元に差上げてあります案の通り、全國主要の港十九箇所に公共船員職業安定所を設置いたしたいと存じますが、御承知の通り、地方自治法第百五十六條第四項の規定によりますと、この種の機関の設置については、國会の承認を要することになつておりますので、何とぞ御審議の上、すみやかに可決あらんことをお願いいたす次第であります。 なお右設置に要する所要の二級官、三級官及び雇用人の職員の増加については、地方におきまして、昭和二十四年三月末日までに氣象官署においてこれに相当する人員を漸次減員することにいたしております。
○有田委員長 質疑に入ります。質疑はこれを許します。質疑はございませんか。——委員長として質問いたしますが、從來の紹介はどういうようにやつておりましたか、お伺いいたします。
○秋山政府委員 從來、船員の職業紹介は、船主と海員組合との両方から出資いたしまして、設立いたしておりまする公益法人である日本海員財團に委託いたしまして執行いたしております。
○有田委員長 質疑はございませんか。——なければ、この程度で質疑を終了し、討論を省略してただちに採決に入りたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有田委員長 御異議なしと認め、さよう決します。 では採決に入ります。本件を承認するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有田委員長 御異議なしと認め、承認するに決しました。 衆議院規則第八十六條による報告書作成の件は、委員長一任に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有田委員長 それではさよう決しました。 —————————————
○有田委員長 これより十一月十一日、十五日、十八日及び二十五日それぞれ本委員会に付託になりました請願、すなわち日程第一より第一〇八までの各請願を議題といたします。議事の進行上、日程を隨時変更いたします。なお本日は審査のみにとどめ、採択は後日に讓ることにいたします。 ではまず日程第五、仙台駅に東昇降口設置の請願、文書表第三七号、紹介議員庄司一郎君。
○庄司一郎君 ただいま議題となりました仙台駅に東昇降口設置の請願は、仙台市会において決議され、議長高橋喜三郎の公職の名において本院に請願が提出されて参りました。不肖紹介議員としてこの請願の趣旨を簡單に申し上ぐるみならば、本請願の要旨は、仙台駅東昇降口の設置計画は、乘降客の利便はもとより、仙台市の戰災都市としての都市計画の上に、寄與するところきわめて多大であることはいうまでもありません。仙台駅を中心として仙台駅より東方には仙台市全人口約四十万のうち五五%の人口を包容しておるのであります。しかるに現在仙台駅より東方約一丁ほどの所に×道路と称するところの跨線橋がございまして、その×道路以外に東方にこの駅の乘降客の道路はないのでございます。しかるにただいまこの×道路はほとんど進駐軍の專用道路の感がいたします。往復の人士あるいは車馬の交通はきわめて不便の状態に陷つておるのでございます、かような理由のもとに仙台市会は市の將來の発展のために、また都市計画の実行のために、あたかも東京駅の八重州口のように、仙台駅が幸い目下改築中でございますので、東口の方に簡易なる昇降口でもけつこうでございますから、ぜひ設計がえをされて、東口の昇降口をお設けを願いたい、かような請願の趣旨でございます。個人あるいは小部落の請願でばございません。全仙台市の市会の議決による権威あるところの請願でございますので、しかるべく委員各位におかれましては深い御同情を賜わりまして、本請願の御採択をお願い申し方げます。
○有田委員長 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○藪谷政府委員 ただいまのお設の通り、大仙台市としては、裏口のないのが非常に御不便なことはごもつともと存じます。しかしながら戰後の復旧といたしましては、大計画は予算、資材等の関係でひとまず見送らざるを得ないような情勢でありまして、ただいま改良計画をやつておりますのは、戰災を受けた仙台駅のひとまずの復旧計画でありまして、復旧工事は着々進行いたしまして、本年一ぱいには竣工の予定でありますが、問題の当駅の東側の乘降口は、予算、資材等の関係から、どうしてもこの復旧工事には入れられなかつたのでありまして、同方面利用の方にははなはだお氣の毒と存じております。予算、資材の都合のつく時樹まで、しばらくごしんぼうを願いたいと存じております。なお東口の予算は大体一千万円以上を要する見込みであります。請願の要旨にもありまする機関庫その他が移轉する大改良は、ずつと將來の問題に相なることと存じます。 —————————————
○有田委員長 日程第一六、函館港埠頭修築工事完成促進の請願、請願文書表第七二号、紹介議員冨永格五郎君。
○冨永格五郎君 函館港埠頭修築工事完成促進の請願、函館市長宗藤大陸外一名からの請願について、紹介議員として簡單に御説明いたしたいと思います。 本請願の要旨は、北海道第二期拓殖計画函館港修築工事は昭和四年に着工されたが、いまだに未完成のままである。ついては該港が北海道との重要連絡港としての地位にかんがみ、修築半ばにまで進捗した第二号埠頭並びに埋築部の工事を昭和二十五年までに完成されたいというのでありますが、政府当局も御承知の通り、この工事費につきましては、受益者負担の総額もすでに三年前に納入されているのでもありますし、現在函館港が貿易の関係からも重要性を帶びて参りました事実等にかんがみまして、來年度からぜひ築成にかかつていただくようにお願いしたいという趣旨でございます。
○有田委員長 本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○秋山政府委員 函館港の埠頭につきましては、有川の鉄道桟橋ができましたのに伴いまする北埠頭の完成の問題と、函館の港内の埠頭の突提の工事と、この二つのものが縣案になつておりまして、毎年できるだけの経費を割きまして、順次修築に努めておるのでございますが、どうもその進行がはかばかしくないことは事実でございます。これに加馬まして関係方面におきまして日本の國力の現状にかんがみまして、重点主義に港湾の仕事をやるように、特に戰爭によりまして、あるいは災害等によりまして、被害を受けておるところの復旧を最初にし、次に改善、次に新築という順序でやるべきではないかというお話もございまして、本年度におきましていささか工事が停滯いたしておりますのは、まことに遺憾に存じておる次第でございます。しかしながら最近関係方面と共同で函館港を視察いたしまして、つぶさに現状を説明いたしました結果、非常に認識を深められ、また同情を得たのでありまして、來年度におきましては相当程度工事の進捗を期し得るのではないか、かように存じておる次第でございます。
○冨永格五郎君 ただいま政府委員の御答弁を承りまして、満足の意を表明する次第でございます。何とぞ実情にかんがみまして、ぜひその進捗を見ますようにお願いする次第であります。なお委員各位におかれましても、本案は採択されるよう特にお願い申し上げまして、私の請願の説明を終ります。
○館委員 私も函館に籍を有する者として特別これをお願いしたいのであります。実はいろいろの風聞が飛びまして、函館の埠頭の未完成のままにあの工事が中止されるのだという風説が市民一般にありまして、先日市民大会まで開きまして、ぜひこれを獲得したいというので、それぞれの方面へ陳情なり、請願が出ております。しばしば上京もしております。殊に不安に感じますのは、築港の事務所、あるいは工事場が今年中にしまうんじやないか、あれを中止するためにそこに働いておる人たちも、もうこれつきりおしまいであるという不安な職員、あるいは労働者の状況も傳わつておるのであります。これはもうすでに三十の二ぐらい埠頭ができておるのにかかわらず、第二拓殖ざ画までで終りまして、第三次計画が終戰のために一時停滯して、それつきりになつて長く放置されておる状態であります。殊にこういうような時世になりますと、今お話になつた戰災都市その他の復興を、先にしなければならないという御意見は、十分わかつておるのでございますが、もう函館は戰爭以前から日本の貿易、あるいは貿易外の收入まで含めまして、二千万円の仕事をあげて参つた。また港それ自身も対支貿易を中心としまして、非常な効果をあげておつたのであります。それにもかかわらず、そういう事態にあつても、なおかつこの着工が認められておらなかつたということは、過去を顧みて非常に残念だと考えております。こういうふうに資材その他あるいは資金なりの不足になつた時分にこれを申し上げるということは、実は私たちもよくわかるのでございますけれども、しかし終戰後三箇年になり、経済秩序もついて参りました。ことに講和会議もあるいは近いのでないかと考えられ、北海道の水産物その他は外國向けとしても、どしどしこのごろ商工会議所を通じて声がかかつておる際なんであります。その上にさらに樺太の引揚者がどんどん入つて來るという実情であり、ことに北海道の食糧その他についても、東北六縣もこぞつて函館に外國の食糧を揚げることによつて、東京に揚げるよりも非常に簡便に手取り早く近距離を行くという面も考えられまして、最初は市会といたしましては無視したが、必要に迫られて岸壁の修理その他についてやつておつたのでありますが、この点も特に御了解を願つて、凾館市民の一致した要望、ほんとうに切実な要望として、これを今お話の通りぜひ継続して、これを中止なさらぬで——そういうことはないとおつしやつておられるようですが、遂行をしていただくようにお願いしたい。セメントその他の資材についても、市は十分に計算をいたしておりまして、海運総局としても十分おわかりであろうと思いますが、足らない努力の点についてはますますこちらは市民一致してやりたいと思いますから、ぜひ御要望を取り上げていただいて、また本委員会においても古い凾館というものが、今もつて原始的な海陸作業をやつておる、起重機もろくにない、みな沖仲仕でやつておる。そうして浮頭ばかりでなく、防波堤においても着工されておりながら完成されておらない。そういう点について十分に御考慮を願つて、本委員会においてもぜひ採択してくださるようにお願いいたします。
○秋山政府委員 ただいまの館さんのお話まことにごもつともでありまして、実は私もこちらに参りますまでは北海道の海運局長をいたしておりまして、その事情はきわめてよく熟知いたしております。また今年さようなうわさが飛びまして、市民各位が御心配になることもごもつともと思うのであります。私といたしましては先ほど申し上げましたような事情でございまして、來年度は必ず相当程度御期待に沿えるものと確信いたしておる次第でございますが、いろいろ難関もあると思いますが、そういうときには地方官憲におかれましてもいろいろ御助力を願いたいと思います。 —————————————
○有田委員長 次に日程四〇、早月信号所を一般駅に昇格の請願、文書表第二〇九号について紹介議員鍛冶良作君の紹介説明を聽取いたします。
○鍛冶良作君 早月信号所を一般駅昇格に関する件について御紹介いたします。 当地方は滑川及び魚津両駅えともに相当な距離にあつて、当地方に停車場設置方については地方住民の宿望であります。あたかもよし好機逸すべからずと存じておりましたが、いかんせん当時は戰爭の眞只中にあつて、これらに関心を寄すべき何らの余裕もなく、今日に及んだものであつて、終戰後今やようやく民心の和平を取戻したると同時に、勃然として年來の願望実現を志すの熱情日に切なるものがあるのであります。当地方は圏内戸数二千六百有余、人口一万八千を擁し、米及び雜穀年生産量六万三千有余石、藁工品年生産額五百万円もあり、その他青果野菜類の農産物もまた決して少くないのであります。これらに要する肥料農機具等の着荷も相当見込まれるものがあります。その上早晩当信号場より早月川西岸の砕石場に至る引込線附近に、相当大規模の製粉工場建設計画が着々進められている今日、ここに願望している停車場の設置を見るに至りますならば、けだし地方の福益と開発に資するところ、絶大なるものがあると信ぜられるのでありま4。幸い現早月信号場は駅に昇格せしめ得る相当程度の設備は、すでになつているものと思われる上に、大半の客車貨車が停車しておるのでありまして、鉄道從業員の乘降は許されておるのでありまするから、地方民もそれと一緒に乘り降りさしていただきたいと言つているので、現状を一歩進めて、客の乘降を許し、貨物を積みおろしできる停車場に昇格方を願い得るならば、地方民にとつてこれに過ぎた喜びはないと存ずるのであります。なお、停車場に昇格するに関し、当地方としてもでき得ることは微力ながら御協力申し上げる考えでございます。 何とぞ右の事情御賢察の上、特別の御詮議を賜わりまして、これが実現されるように関係者一同連署をもつて請願いたした次第であります。早月加積、東加積、北加積、濱加積、上中島、下中島の各村長が住民を代表して請願しておりますから、どうぞよろしくお願いいたします。
○有田委員長 政府の御意見をお伺いいたします。
○藪谷政府委員 請願の早月駅の位置は滑川から大体三キロ四分ばかり、魚津から五キロの地点でありますが、平坦線直線であり、今御説明のように現在の早月信号所から省有の砂利線が分岐しております。しかしながら三日市、滑川間の富山地方鉄道がこれに並行いたしまして、同鉄道の早月駅もありますから、旅客の便はさして惡くないのでありますが、貨物輸送については土地としては御不便の点があろうかと存じます。本件は終戰後初めて出ました請願でありますので、なお地元の局とも相談いたしまして、よく調査の上、採否を決定いたしたいと存じております。
○有田委員長 次に日程第七、足立、上石見両駅間に停車場設置の請願、並びに日程第一〇、高梁、落合間國営自動車運輸開始の請願を一括上程し、紹介議員多賀安郎君の紹介説明を聽取いたします。
○多賀安郎君 伯備線の足立駅、上石見両駅間の鉄道路線は距離が大体十キロに達しまして、伯備線各駅間で最も長い距離であります。またこの両駅を結ぶ縣道は重疊たる中國山脈の山に縫われまして、谷があつたり山があつたりしまして非常に不便な所であります、この中間の住民は非常に不便を感じております。たまたま大正十三年及び十四年の二回にわたつて、当時の帝國議会に請願をいたしまして、新郷駅を設置いたすことに御採択を願つたのでありますが、予算の関係等でこれが実現しなかつたのであります。ここに駅をつくることによつて、木炭であるとか、あるいは木材であるとかいうような資源がどのくらい運搬の便を受けるかは、別紙ここに統計がつけてありますので、これを御参考にしていただきたいと思うのであります。何とぞこのような事情にありますので、委員各位におかれましては、特別の御詮議の上、これを御採択願いますようお願い申し上げる次第であります。 次に高梁、落合間國営自動車運輸開始の請願であります。これは姫新線敷設の際に、上房郡高梁町ほか十三箇町村を経由していただくように、地元は非常に希望したのでありますが、これが北にまわりまして、新見を経由したために、すつかりこの十四箇町村というものは鉄道の利便から置き忘れられてしまつたのであります。そこで今度は高落鉄道という支線を設けて、何とか目的を達しようといたしたのでありまして、これまた鉄道委員会に御採択を願つたのであります。そして鉄道測量班一行により再度にわたつて詳細に実測をされました。しかし今の状態からこういうことは非常に困難であるというところから、今度はぜひ省営自動車と國営自動車を通していただくことによつて、その目的を達したい。この國営自動車を通すことにつきましても、すでに廣島鉄道局から三回にわたつて國営自動車を試運轉をせられまして、道路の直すべき点もすつかりでき上りまして、ただもう今のところは自動車を通していただければ、すべての準備は整つているのであります。ここに関係十四箇町村の村長の連署をもつてお願いを申し上げる次第であります。何とぞ委員各位におかれましては、前段同様に格別の御審議を賜わりまして、御採択をお願いできますよう、重ねてお願い申し上げる次第であります。
○藪谷政府委員 まず第一問の、足立、上石見両駅間に停車場設置の件でありますが、この区間は九キロ七分の相当長い区間であります。しかしながら山嶽重疊の相当な山間部落でありますので、物資あるいは人口等精査いたしまして、本件の研究をさらに確実にいたしたいと存じております。 それから第二番目の高公、落合間の國営自動車運輸開始の請願でありますが、御承知のように國営自動車は國有鉄道の先行または代行として、短絡線あるいは連絡線等に主要幹線の一部として開設せられて参りましたが、戰後といえどもその方針はかわつておりません。從つてその他の路線につきましては、むしろ民間を圧迫しないように、自動車のように小資本でやれるものは、民業をむしろ育成して行くというのが國の方針として適当かと思います。そういうような方針から戰後といえども國営自動車の路線につきまして檢討を続けておりますが、さてその方法としましては、各府縣に道路運送委員会というものが設置されておりますが、そこにその請願をお出しになつて、そこで採否を決して、さらに中央に申達されるというのがこの請願達成のまた一つの方法であります。そうした点から言いまして、当局としても積極的にはこの請願に対する採否を決しかねるような状態であります。なお請願の趣旨をくみまして、本区間の自動車運輸は省営に適するかどうかについて、十分調査いたしたいと考えております。
○多賀安郎君 前段の方につきましては、十分に了承いたしましたから、この上ともすみやかにおとりはからいを願いたいと存じます。 後者の方は、なるほど今民間のバスが一つ通つておるのでありますが、これは一日にわずかに一回しか往復しておりません。ところがこれの利用者は非常に多いのでありまして、とてもこの一回の往復ではこの利用者の要求を満し得ないのであります。この要求に沿うためには、どうしても一日に少くとも三回の往復を運行しなければならないのでありますが、距離も長いことでありますし、一民間会社をもつてしてはこれが不可能なのであります。そこで民間自動車会社自体が関係十四箇町村の村民とともに、国営自動車の運行されることを希望しているようなわけでありまするので、決して民間の経営なり資本なりを圧迫するという結果にはならないのでありますから、何とぞその辺は御心配なく、この地元の多くの住民の切実なる希望達成に御努力願いますよう、重ねてお願い申し上げる次第でございます。 ————◇—————
○有田委員長 日程第一〇六、加古川駅松ケ枝踏切改良工事施行の請願について、紹介議員河合義一君の紹介説明を聽取いたします。
○河合義一君 この踏切りの非常に交通を妨害しておりますことについては、すでに戰時中でありましたが一度請願が出まして、採択されたのであります。しかしその当時は戰時中のゆえをもちまして、資材がないからというわけで延ばされた踏切りであります。その当時の調査によりますと、交通量が百万には達していません。しかしながら当時政府当局から説明を聞いたのでありますが、そのときの交通量の算出の方法は、踏切りの遮断する回数と、そこを通ります人馬、車の数とを相乗じましたものをもつて、交通量とするという説明であつたのであります。私はその説明を聞きまして、一旦は引下つておつたのでありますけれども、よく考えてみますと、遮断せる回数と通ります人馬の数とを乗じましただけでは不十分である。それにもう一つ乗ずるところの因子が忘れられておる。それは時間であります。今度の請願書にもそのことは触れておるのでありますが、夜分はしんぼうもできますが、晝問におきまして、午前においては一時間に四十分遮断せられている。午後におきまして二時から三時までの間と記憶しておりますが、四十四分間、一時間のうち、大部分の時間が遮断されておる。こういうような遮断の時間の長い所と二分か三分しか遮断しないという所とは、同じ遮断の回数の一回といたしましても、非常にその差異があるのであります。そういう点をこの際よく当局も考えていただきたいと思います。これは天下の最大の難所と私は心得ております。操車をする間遮断されておるのであります。また地勢から申しますと、他の所にあります踏切りは道路を迂回いたしますならば、目的の土地に行けるということでありますけれども、ただいま問題になつておりますこの踏切りは、そこを通らなければどこにも行けない所なのです。そういうこともありますので、山陽鉄道が敷設されまして以來、あの地方の住民は非常に迷惑をしておるのであります。どうか本委員会におきましてはこの事情をよく御認識をいただきまして、ぜひ御採択を願いたいと思います。なおこの際当局から、もうすでに御調査もあつたことと思いますから、それらの調査に基きまして、どういうふうにお考えになつておるか、その点を承りたいと思います。
○有田委員長 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○佐藤説明員 ただいまお話のございました加古川駅松ケ枝、これは私どもの方では松ケ代踏切りと申しておりますが、この松ケ代踏切りは加古川の駅の構内にございまして、操車の関係から相当時間、交通遮断をさせておりますので、いろいろ交通の皆様に御迷惑をかけておりますことは、私どもといたしましてもまことに恐縮に思つているわけであります。昭和二十二年の調べによりますと、交通量といたしましては、換算いたしまして七百四十九、通行いたします自動車が百七台ということになつております。この踏切口の幅は三メートル七〇、ここを通ります列々の回数が百三十四回、この踏切りを操車いたします回数が七回、こういうことになつております。当局といたしましては目下のところ予算、資材その他の関係からいたしまして、至急に改良工事を実施するということは困難のように考えておりますが、なおただいまのお話もございましたので、一層調査させていただきたいと考えております。
○河合義一君 ただいまの説明を聞いたのでありますが、この前衆議院に出ましたときにも当局の説明は、交通量いくらということを言われましたが、ただいまの御説明によりますと、ちよつと了解が行きにくいのであります。私が先ほど申し上げました遮断する回数と、通行する人馬数とす相乘じたものを交通量とするということにいたしますと、どのくらいになりますか、それを伺いたいと思います。
○佐藤説明員 今お話の遮断回数に交通いたします人員を乘ずるということでありますが、あるいはそういつた方法もとつているかもしれませんが、一般にはそこを通ります交通量というものは、総乘積というようなものでは現わしておりません。ただ人間一人、あるいは馬車、自轉車というようなものを人口換算いたしまして、そうして換算の交通量というような数字を使つております。
○河合義一君 別にそれにこだわれわけではないのでありますけれども、これはその当時の速記録を見ていただけばわかるのですが、遮断する回数と通行する数とを相乘じたものを交通量という。そして百万以上の交通量から順次改良することになつているが、あの踏切りは六十五番目になつているということを言われた。ところが、先に私が申し上げましたように、時間をまた乘ずるということにいたしますれば、ずつとその順位がかわるのであります。あなたが今おつしやつたような計算の仕方でもよいが、そういう交通量、遮断の回数の上から見まして、全國でどのくらいの順位になつておりますか。それを承りたい。
○佐藤説明員 ただいま全國的に見て順位がどのくらいになつているかというお話でございましたが、ただいま私の手元にその資料を持つておりませんが、先ほど申し上げましたように時間というものが換味されなければ、眞の交通量というわけには行かないというようなお話もございましたので、そういつた点を加味いたしまして、さらに調査をいたしたいと考えております。 —————————————
○有田委員長 ただいま請願を審議中でありますが、都合により日本國有鉄道法案を議題といたします。昨日委員会におきまして第三十三條の解釈につきまして、成田委員より政府に要求してあります件につきまして、答弁を求めます。寺本政府委員。
○寺本政府委員 労働基準法の第三十三條の解釈の問題で、委員会で御質問があつたということでありますが、労働基準法では労働時間は八時間を原則といたしまして、それに対する例外として非常災害その他やむを得ない事情のある場合には、使用者が一方的に時間延長をしてよろしいということになつております。それからそういう事由のない場合でも、労働組合との協定であれば時間を延長してよろしい。この二つの時間延長の方法が認められております。そうして年少者につきましてはそのあとの場合、労働組合との協定による時間延長については例外を認めない。女子については一日二時間まで例外を認める。こういう規定になつております。從いまして非常災害、またやむを得ない場合には、女子、年少者にも時間外労働をさせ得るという建前になつております。ただいま問題になつております國有鉄道法の三十三條に書き上げてあります事故が起つた場合とか、災害が起るおそれがあるために警戒を要する場合とか、列車の延着の場合というような場合は、労働基準法第三十三條の避くべからざる事由によつて臨時の必要があるというのを、國有鉄道事業について具体化したものということに了解いたしておるのであります。從いましてこの場合女子、年少者の残業、休日労働をさせ得るというふうに了解しております。但しこの國有鉄道法第三十三條は、いわば労働基準法第三十三條の解釈規定ともいわるべきものでありますので、労働基準法第三十三條の行政監督のもとにあるものと了解しておる次第でございます。この点につきましては政府部内に解釈の不統一はないものと心得えております。以上簡單に御説明申し上げます。
○有田委員長 それでは日本國有鉄道法案の審議を一旦打切ります。 —————————————
○有田委員長 次に請願日程第九四、大宮、高崎間鉄道電化の請願、並びに日程第一〇一、大宮、宇都宮間及び両毛線電化促進の請願、並びに日程第一〇五、寳積寺、市塙間鉄道敷設促進の請願を一括議題として、紹介議員山口好一君の紹介説明を聽取いたします。山口好一君。
○山口好一君 日程第九四及び日程第一〇一、これは今までもこの沿線の住民何万という人々から議会にもずつと請願が出ておりまして、当委員会におきましても、すでに何べんか採択をいたしておる案件であります。ただこの実行がなされない。そのために私の紹介ばかりでなしに、他の人の紹介でも、同種の請願が多数出ておるようであります。これはその必要性についてはもう喋々を要しません。第九四は有田二郎君が紹介されております大宮、高崎間の電化、それから高崎から小山に至ります両毛線の電化、それから大宮より東北本線の宇都宮に至ります電化、これはその地方の乘客の乘降の非常に多いこと、これがまた東京に近いところから通勤者を相当に多くありまして、物資の輸送面から、また乘客の輸送面から、その混雜さから申しまた能率化するという点から申しまして、どうしても電化をいたさなければならないという実情に相なつておりますことは、これは皆さんも認めておるところであります。そしてできますならば、この大宮、高崎間、高崎小山間、小山、大宮間とこれを循環いたすことができましたならば、非常な能率が上るということになるわけであります。これはぜひ一日も早く実現をしてもらわなければならないと思うのであります。大宮、高崎間については運輸省の方でも二十二年度の計画に上せておつたというふうにも聞いておるのであります。また東北本線の大宮より宇都宮の線も、これは私がずつと請願をやつておりますが、政府の答弁では二十二年度ないし二十三年度の計画に上せる、というような回答があつたように考えておるのでありますが、なかなかこの実現をいたさないでおります。申し上げるまでもなしに、この沿線には大都会も相当に多い。両毛線におきましては七つくらい市があります。高崎、前橋、足利、桐生、栃木、佐野、これらの市は人口いずれも数万ら擁しまして、御承知のように機業地として非常に日本でも重要な諸都市であります。纖維工業は國際的に申しましても、貿易上非常な樞要な地位にあることはもとよりでありまして、ぜひともそういう見地からもこの沿線におきまする路線の一日も早く電化いたしますように、促進をいたしていただきたいというのがこの請願の趣旨であります。ぜひとも本委員会の御採択を願いたいと思います。なお政府委員のこの点に関する御所見を伺いたいと思つております。 さらに日程一〇五の東北本線寳積寺駅から眞岡線市塙間の鉄道敷設促進の請願でありますが、これも第九十一、議会におきまして私が紹介いたしまして採択になつたのでありますが、これもまつたく新規路線をつくるというのではないのでありまして、すでに東北本線の寳積寺駅から栃木縣の芳賀郡清原村大字鐺山というところまで、戰時中に宇都宮航空廠がありましたので、そこまで鉄道敷設はできておりました、ところが終戰となつてこの路線が不要に帰して、今や雨露に荒れるにまかせて、その軌道はこのままで置くと腐つてしまうというような状態にあります。その鐺山までの軌道その他の設備を轉用して、そうしてこの最も有意義なる、また簡單にかけかえのできまするこの請願の路線に利用していただきたい。こういう請願であります。この地方は、この昭和の今日におきましても非常に交通不便な土地でありまして、しかもこの地方は栃木縣のウクライナと称せられるような主要食糧の大量生産地であります。なお御承知のように、その附近は葉タバコもたくさんございます。それからまた林産地帶でありまして、豊富なる材木その他の林産のあるところであります。また石材、鉱産物、こういうようなものがありまして、実に天然資源に惠まれておるところであります。しかるに鉄道の幹線に遠く交通不便なために、こうした豊富なる生産物も十分に輸送ができないで、また文化、人文の発達も、そういうわけで非常に阻害されておるのであります。ここにおいて今や朽廃されようとしております路線を活用して、そうしてこの最も有意義なる路線に轉換をしてもらいたい。こういうのが本請願であります。ところがこの請願に関しましては、いろいろその筋の方まで参りましては交渉いたしたのでありますが、實積寺から鐺山という軍需工場に至りますまでの廃棄してあります路線は、今までのところ関係方面で管理しておつたようであります。今度その管理が解けて、日本政府の方に渡されたということであります。これを日本で自由にできるようになつた次第でありますから、私といたしましては、この相続きまする熱心なる請願陳情のために、必ず実行できると考えておる次第でありまして、どうぞこの点においても、すみやかに御採択を願いたい。また運輸当局のこの点につきまする今度の処置につきまして、ぜひ承りたいと考えるものであります。
○加賀山政府委員 電化の問題と鉄道敷設の問題と御紹介があつたわけでありますが、山口君の言われる両方とも当局といたしましては、もちろん方針的には異存があろうわけがない。第一の電化の問題につきましては、実は戰爭後電化の大計画を立てた次第でございまして、これはもつぱら経営の合理化——もちろん半面において利用客の御便宜ということは考えておりますが、主たる目的は、経営の合理化、石炭の消費量の節減を期するということにあつたわけであります。その後営々として電化の計画を実は檢討いたしておる次第でございまして、すでに具体的に着手いたしておるところでもございますし、またここ一年、二年あるいは数年の間に電化をいたそうと計画いたしておるところもございます。問題は、國有鉄道の財政の問題、それから大きく言えば、國の資材、資金の計画にマッチするかということに制約されるのであります。もちろん関係方面の意図も十分に反映をいたさなければならない。そうして決定をいたすということにいたしておるのであります。問題になりました、御提案になつておるところの路線のうち、相当具体的に考えておるのもございますし、いまだ檢討中のものもあるのでございましてまだこれはいついつまでということを申し上げることのできないのは非常に遺憾でありますが、電化の問題全般として深く檢討を進めておるということを、申し上げたいと存ずるのであります。ただ、今言われた中に電化の問題のみならず電車化——これはもちろん電化には違いないのでありますが、われわれといたしましては、電氣区間にするということと、電車化するということは一應わけて考えておるのでありますが、御趣旨は電車化するようにというのが、主であろうと考えられるのでありますが、電車化は交通量が非常に頻繁で、回数が非常に多いというところには、電車化がもちろん適当であるということは申すまでもないことでありまして、電車化の問題は、電氣区間中、特に交通量の多い、特に列車運轉の最も合理的にできるという区間を選んで、考えておるわけであります。先ほど漠然と資材の関係と申し上げましたが、実は電化はぼつぼつ電化して行かないで、できるだけかためて突き進んで行く。そうして蒸汽機関車と電氣機関車の運用をうまく合理的にする。電氣があつたり、蒸汽があつたりしては、運用上非常にまずい。機関車がよけい要ることになるのでありまして、そういう見地からやつて行くという考え方であります、そういたしますと、結局今まで使つておつた蒸汽機関車が要らなくなつて、かわりに電氣機関車なり電車が必要になるわけでありまして、これは現在の日本のメーカーの製作能力にも縛られますし、いろいろな点がございまして、われわれがただいま檢討いたしております案によりますと、これは日本の國力として能力のある限度にどうしても制約される。どうしてもつと早くやらないのかというもどかしさをお感じになることと存ずるのでありますが、そういう点から來ておるというふうに、御了承願いたいと思うのであります。寳積寺、市塙間鉄道敷設の問題は、敷設法予定線にも相なつております。もちろんこの線のみならず、予定線になつておる、あるいはすでに建設の一部に着手しておる、あるいは路盤を完成したところもあるのでございますし、また戰爭中線路をはがして持つて行つたというようなところも、残つておるわけであります。これらの鉄道をいかに回復し、建設して行くかということは、今後の重大なる問題であります。何分にも復旧に現在はほとんどすべての予算と資材をつぎ込まなければならないという現状でございまして、新しい線に手をつけるのは自然に——われわれがこれを欲しないでも、どうしてもそうせざるを得ないという現状でございます。ただ敷設につきましては、もちろん日本の鉄道網全般から見まして、面積あるいは人口当りの鉄道は、諸外國に比較いたしまして非常に少いのでありますので、何とかして早く新しい線路を建設する時期が、到來しなければならぬと考えております。これは時期の問題であるというように御了承願いたいと思うのであります。本鉄道はそういつた方向とはちよつと違つておりますが、山陽鉄道はありますけれども、ただいま國有鉄道でもつて自由にできる状態にまだ立ち至つておらないのであります。彼此よく勘案いたしまして、御請願の趣旨に一日も早く到達する時期を待ちたい。かように考えております。
○山口好一君 政府当局の御答弁はいつでも同じように何だか漠としておりまして、物足らないのであります。電化問題についても、電車化することと電氣機関車化することとは別だということも、われわれ承知しております。ですからもし電車化することが困難であるとすれば、まずもつて電氣機関車で動かしていただき、そうして次の段階に電車化するというようなことでもけつこうだと思います。ともかく一日も早くこの一般民衆の交通問題につきまして、非常な混雑、非能率というものを打開してもらいたいと思つております。 それから寳積寺、市塙間の問題でありますが、これも時期の問題だということを言つておりますが、鐺山までの專用路線、この軌條はすでに日本政府にその筋の方から返遷されたように聞いており、つまりそれは運輸省の分として、こちらとして自由にできるようになつた。そのほか栃木縣からとりはずして、どこかよそに持つて行くというような計画があることも聞いたのであります。その眞否のほどをひとつお聞かせ願いたいと思います。
○加賀山政府委員 まだ國有鉄道の自由にできる段階に至つておりません。もちろんそれをどこかに持つて行くというようなことには、相なつておらない次第であります。 —————————————
○有田委員長 次に日程第八一、大垣、関ケ原間の下り線復活並びにその電化の請願、武藤嘉一君外一名紹介の請願について、武藤嘉一君の紹介説明を聽取いたします。武藤嘉一君。
○武藤嘉一君 私は東海道本線大垣駅、関ケ原駅間のローカル線を幹線に復旧し、これを電化することについての請願をいたします。國有鉄道の中でもしも上りと下りとが同じ停車場でなくて、その間に四キロも距離がありまして、上り線と下り線とが別々の駅があるといたしますならば、それは現在の東海道幹線に沿うておりまする垂井駅の実情であるのであります。この垂井駅は実は大垣から千分の二十の上り勾配になつておりましたために、從來は後部に補助機関車を協結しておつたのでありますが、戰爭中輸送力の強化を理由といたしまして、新しく大垣、関ケ原間に下りの迂回線を新設いたしたのであります。当時從來の下り本線は物動計画の犠牲になりまして、どこかに持つて行かれてしまつたのであります。從つてただいま垂井駅に乗降しようとする乗客は——上りの列車に乗りまする者は、乗井駅で乗降ができますが、下り線の乗客は、約四キロ隔つておりますところの新垂井駅に下車するという方法になつております。從つて垂井駅でありましても、垂井市に通勤いたしまする者、また居住いたしておりまする者は、一切上りと下りと違つた駅で乘降いたさなければならないという、非常にむだな時間と労力とを空費いたしておるのであります。そこで昭和二十一年の十一月から新しく國有鉄道はローカル線を敷設していただきましたけれども、これはわずかに一日に二、三本の列車であるにすぎません。またこれは関ケ原駅で打切りになつておりますので、すべて荷物を関ケ原駅で積みおろして、積みかえをいたさなければならない実情になつておるのであります。元來この迂回線を敷設されました当時におきましては、地元の衆議院議員、垂井町長から請願が出ておりまして、昭和十九年の九月九日の議会におきましては、当時の南條政府委員はこう申されております。上り下りとも戰爭が終つたならば復旧するのである。ただ一時戰爭の間だけやむを得ずこの下り線は垂井駅の乘降を許さない。こういうことを政府委員は昭和十九年九月の議会において声明されておりますが、現在なおさような事情でありまして、この東海道本線の垂井駅は上りと下りとが、今も申しましたように同じ駅ではないのであります。最近聞くところによりますと、米原から大垣附近まで電化の計画があるというのであります。もし米原から大垣まで電化ができまするならば、ぜひこの下り本線を復活していただきまして、そういて上り下りとも同じ垂井駅で乘降のできますように、地元の町民を代表いたしまして、請願をいたすわけであります。これにつきましては、垂井町の町民大会を開きまして、たびたび運輸当局に請願をいたしておる次第であります。何とぞ同じ駅から乘降できないで、四キロも離れた駅で乘降しておる垂井町民の窮状を御同情願いまして、すみやかに運輸当局におかれましては、しかるべく御処置をお願いしたいのでございます。
○有田委員長 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○加賀山政府委員 ただいまの大垣、関ケ原間の輸送問題は、これは戰時中の大きな問題でございまして、私もそれに関係をいたしました一人でございますが、輸送力を大きくふやしますために、やむを得ず勾配を変更いたしまして、上り、下りが別のルートというところができ上つたわけであります。まことにその地方的には、たしかに仰せのように御不便があろうかと考えるのでございまして、たいへんこれは恐縮いたしておるところでございますが、何分にもこれは戰時中のみならず、戰後におきましても、輸送力の増大ということは、國家的に見て非常に重要なことでございますので、ごしんぼうを願つたということでございます。ただそういたしますについて、新駅と旧駅との間が、四キロ以上も離れるというようなことがございまして、実はいろいろ苦心をいたしまして、当時両駅間にバスを運轉いたしたのでございますが、その後関ケ原、大垣間にローカルの列車を運轉いたしまして、これが直通いたしませんことが御不便があるわけでございますが、交通にはそのローカル線を利用していただいて、その運轉は、ただいまのところといたしましては、他の支線区等における運轉よりは、回数もできるだけ多くいたしておるという現状でございます。その電化の関係は、まず東海道本線を要化する計画をいたしておるのでございまして、まだ本年度は濱松までの要化が完成いたしませんので、來年度の問題になると思うのでありまして、具体的にどうするかという決定はいたしておりませんが、ただいまのところといたしましては、やはり大局的見地から、現在線を上り、下りにやはり使用しなければならないのではないかというふうに考えておる次第でございます。從つて依然としてローカル線として残るわけでございますが、ただ下り列車につきましては、これは申すまでもなく直通をいたしておるのでございます。半分がローカル線というようなかつこうに相なるわけでございます。他の区間におきましても、今後輸送力増大の見地から、こういうところが出て参らぬとも限らないのでございます。これは何とぞ大局的見地からごしんぼうをお願いいたしたいというのが、われわれどもの眞意でございます。
○武藤嘉一君 ただいまの、輸送力強化のために從前の通りの路線をお使いになろうとなる御趣旨もわかりましたが、しかしながら何分これは今年のこどではございません。電化ができましたときには、何とぞただいま申しましたようにお願いしたいのであります。こちらの希望といたしましては、第一案として、ローカル線を下り本線に復旧し、これを電化して垂井駅に停車し、一方垂井駅に停車する必要のない列車は、全部迂回線を運轉していただきたい。こういうのであります。急行列車は要するに迂回線。普通の下り線はやはり垂井駅でとめていただきたい。第二案は、迂回線をローカル線にしていただいて、この迂回線は、ガソリン・カーをつくつて運轉していただきたい。そして今なくなつておりまする下り線は、電化のあかつきには、この路線を上下両方とも通るような路線にしていただいて、要するに從來通りの東海道線を上下通るようにしていただきたい。こういうのが垂井町の要望でございます。ただいまの政府委員の御意見によりますると、輸送力強化のために從來通りであるとあつしやられておりまするけれども、これははなはだつれない御答弁でありまして、地元の住民がいかに苦しんでいるかということを御承知ないから、さような御意見を御発表になるものと思うのであります。何とぞもう一度よく実情を御調査くださいまして、ぜひとも電化のあかつきには、垂井駅で上下とも乘降のできるようにおはからい願いたいことを、重ねて請願いたす次第であります。
○加賀山政府委員 御趣旨のようにいたしますと、結局は三線を電化して、貨物線はどうしても輸送力の関係上、戰爭中にできた線を通さなければならないと存ずるのであります。旅客の方でございますと、必ずしも輸送力に影響するとか、從つて電氣機関車がよけいいるというような関係もないので、そうしますと、旅客は元あつた線を通る、貨物は新しい二線を通るというような、三本の電化問題が起る。こういうようなことがありますが、地元の御要望もあることでございますので、もちろん実情は十分に知つているつもりであります。資材、資金その他とにらみ合せまして、今後の方針をきめて行きたい。かように考えておる次第であります。
○武藤嘉一君 重ねて恐縮でありますが、これは昭和十九年の九月九日の委員会の答弁におきまして、南條政府委員が、今後は三線とも鮎行する。こう声明をいたされておりますので、地元の者は、やむを得ざる場合には、三線とも政府はそうしていただけるものである。こう考えておりますことを、なお繰返し御了承いただきたいと思います。 —————————————
○有田委員長 次に日程第一七、苫前、瀧ノ上間鉄道敷設の請願、日程第一八、幌延、沼川間鉄道敷設の請願、日程第三二、羽幌港修築の請願、日程第六〇、留萌港を肥料の移入及び輸入の中継港に指定の請願、日程第六一、留萌港浚渫の請願、日程第六二、留萌港を輸入食糧の荷揚地に指定の請願、以上は何れも坂東幸太郎君の紹介でありますが、一括して紹介議員の紹介説明を聽取いたします。坂東君。
○坂東幸太郎君 苫前、瀧ノ上間鉄道敷設の請願でありますが、本請願の要旨は、北海道天塩國苫前郡苫前駅より同上川郡温根別村、宗谷本線士別駅、同上川郡上士別村を経て北見國紋別郡瀧ノ上駅に至る路線は、北海道東西両海を結ぶ重要路線で、しかも沿線一帶に豊富なる農、林、鉱産資源が未開発のまま放置されてある。ついては該路線に鉄道を敷設されたいという請願であります。 次は幌延、沼川間鉄道敷設の請願であります。本請願の要旨は、宗谷線幌延駅より北見線沼川駅の間には現在拓殖軌道が運行しつつあるが、これのみでは天北原野に埋もれる石炭、石油、砂クローム並びに地上の豊富な林産資源の輸送を消化することができない。ついてはすみやかに該両駅間に鉄道の敷設を要望する請願であります。 次は日程第三二の羽幌港修築の請願であります。本請願の要旨は、北海道苫前郡羽幌町は、天塩國の中央部に位し、海、陸物産の豊富な地域を控え、これら農、林、水、鉱産資源の輸送上、本港の拡充は一日もゆるがせにすることができない。ついては國庫の補助によつて本港をすみやかに修築されたいというのであります。 次は日程第六〇、留萠港を肥料の移入及び輸入の中継港に指定の請願であります。留萠市の港湾利用は、昭和八年から十六年まで過燐酸その他肥料の陸揚地でありまして、道内主要産物に欠くべからざる役割を果しておつたのであります。ここにおいてこれが復活を見るならば、中継消費地区であり、しかも全道戸数、及び人口の三分の一を占める留萠、上川、宗谷、空知、根室、北見管内が対象となり、その消費量も過燐酸硫案ともに二十万トンを越えております。しかるに現在右の輸送は、いずれも道南地区に依存するために、陸送の長期経過、消費者経済負担力の増加、及び品質低下等の惡條件が伴いますので、早急に留萠湾の指定は管内各消費地からの熱望でありますから、その実現を要望するというところの請願であります。 次は日程第六一、留萠港浚渫の請願であります。これは留萠港は天塩沿岸における日本海岸唯一の大きな港でありまするが、非常に土砂が堆積しておりまするから、すみやかに浚渫せられたいという請願であります。 次は第六二、留萠港を輸入食糧の荷揚地に指定の請願でありますが、請願の趣旨にもありますように、留萠港の重要性にかんがみまして、こいねがわくは輸入食糧の荷揚地に指定されんことをお願いする次第であります。 どうか御審議の上、すみやかに御採択を願いたいと思います。
○有田委員長 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○加賀山政府委員 御提案になりました苫前、瀧ノ上間並びに幌延、沼川間鉄道敷設の件でございますが、両方とも実はまだ予定線にはなつておらないのでございます。まだ十分な調査もいたしておらないところでございます。ただ仰せのように両方とも至つて交通不便なところでありながら、資源地帶として非常に重要な地点であると考えるのでございまして、今後において十分いろいろの点を考え合せまして、調査をいたさなければならないと考えておる次第であります。ただいまのところでは先ほど他の件について申し上げましたように、何といたしましても國力の見地から、國有鉄道の現状からいたしまして、ただちに着手するという段階には達しておらないことは非常に遺憾でございます。われわれといたしましては特に北海道の開発には十分な関心を持ち、努力をいたさなければならないと存じておるのでございまして、特に御提案になりました鉄道敷設の件につきましては、今後において調査をいたして行きたいと、かように考えておる次第であります。
○岡田政府委員 請願の三二号、羽幌港修築につきましては、本日関係官が参つておりませんので、保留を願いたいと思います。 六〇号、六一号、六二号につきましてお答え申し上げます。六〇号の肥料の輸入と六二号の食糧の輸入は同一の事案でございますので、合せてお答え申し上げまするが、輸入物資等の貿易物資につきましては、主管廳がある貿易廳がその荷揚港について関係方面と相談の上きめているのであります。その際に運輸省にも協議があるのでありますが、その際にはできる限り御希望に沿うように努力いたしたい、かように考えます、なお肥料の輸入につきましてはこれも主管廳において、その中継港等を協議して参るわけでありまするが、その際におきまして十分請願の御趣旨に沿うようにいたしたいと思います。 六一号の留萠港浚渫の請願でございますが、留萠港の水港が最近非常に浅くなりまして、石炭の増送上、また重要資源の開発上、非常に憂慮しておるところでございます。運輸省におきましてもこの浚渫の必要は十分認めておりまして、本年度におきましてはさしあたり七百万円の予算をもつて、航路の浚渫に当ることになつております。また來年度においても引続き浚渫工事をいたす予定でおりまして、請願の御趣旨に十分沿うよう努力する考えであります。
○有田委員長 日程三二は係員欠席のため政府側の答弁を留保いたします。 —————————————
○有田委員長 次に日程第四三、尾崎岬に航路標識設置の請願、内海安吉君紹介。
○内海安吉君 宮城縣牡鹿郡渡波町尾崎岬の燈台の建設につきましての請願の趣旨を御説明申し上げます。宮城縣金華山沖合いの漁場は世界三大漁場の一でありまして、あまりにも有名な所なのであります。しかるに海洋における航路標識の設備がないために、常に不詳事を惹起しておるような状態なのであります。ことに仙台湾を中心といたしまして、こういう設備がまことに不完全なのであります。石巻、渡波あるいは三陸全体より出入りするところの漁船や、あるいは観光船舶が、頻繁として航行しておるにもかかわらず、その設備がまことに不完全なのであります。聞くところによりますと、三陸全体はもとより、東北全体の沿岸に対して、運輸省においては、特にこの航路標識の完成を期したいという計画のもとに、昭和二十四年度以降において、積極的な計画を進められているということを聞いておるのであります。渡波湾の尾崎岬の燈台の必要なことは、いまさら私がここに申すまでもないのであります。ことにアメリカに輸出するところのいわゆる渡波特有の本邦唯一の種がきの産地であることは、御当局もすでに御承知のことと存じます。この観点からいたしましても、ぜひとも明二十四年度において牡鹿郡渡波町尾崎岬の湾頭に、簡易燈台でもよろしいから、ぜひとも建設してもらいたいというのが本請願の要旨なのであります。御当局においてもすでに東北海上保安廳等において、これらの予備調査は完了しておると聞いておるのであります。この間の事情御了祭くださいまして、どうぞ委員会におきましても御採択あり、政府においてもぜひ明二十四度において、本施設の完成を期せられんことをお願いする次第であります。
○有田委員長 日程第四三は係員欠席のため政府側の答弁を留保いたします。 —————————————
○有田委員長 次に日程第九〇、相生、西大寺両駅間に鉄道敷設の請願、山名君ほか三名紹介、本請願につき紹介議員山名君の紹介説明を聽取いたします。
○山名義芳君 本請願は、山陽線の相生から西大寺駅え通ずる國鉄の実現促進の請願であります。この請願につきましては、すでに幾たびも文書をもつて、そうしてまた関係代表者が身をもつて東上いたしまして、当局に熱烈な陳情嘆願を重ねて來た事案であります。しかも具体的に申しますならば、戰時中の輸送力の強化という問題から、すでにこれが計画されて、もしその通りに行つておりますれば、昭和十八年度に完成いたしておるべき性質のものでありまして、すでに相生から赤穗町までは、いわゆる大阪鉄道局管内においては最終点まで路盤が完成いたしておるのでありまして、わずかにレール、そして鉄橋という、その一点だけで、なお今日まで関係町民の失望を招いているような状況にあるのであります。しかるところ関係方面におきましても、新線は絶対に許されない。成算の立たないものは手をつけないというような方針に承つておりますが、実は新たな事情が出て参りまして、赤穗に兵庫縣立でありますが牛疫血清製造所という、土地一万坪を擁する厖大な血清製造所ができたのであります。これは國際的な内容を持つた製造所でありまして、太平洋方面から押し寄せる牛疫を、この赤穗の血清製造所で食いとめるすみやかな処置をとるというので、近くこれが國立血清製造所になろうとしているのであります。ところが現在のままでは海にたよつて、そうした牛疫を食いとめるための処置が講ぜられない。こういうことを考えますときに、関係方面の関門も、この一点ででも、新線に手をつけないという面が開かれるのではないか。しかも最近は兵庫縣、岡山縣境の三石トンネルを中心にいたしまして、非常に路盤が腐朽いたしておりまして、たびたび事故を起して人命に関するような事案が招來しております。こうした牛疫血清製造所と、そうして三石トンネル中心の人命にかかわる路盤というような事案でもつて、もし当局が熱意をもつて関係方面に当つてもらいますれば、必ずOKがあることだと思う。万一予算関係の難関がそこに生じますならば、これは一般会計から繰り出してでも、やつていただかなければならぬ重要な問題だと考えておるのであります。しかも聞き捨てになりませんことは、昨年田中源三郎運輸政務次官が赤穗に参りまして、そうして郷土民にかたく確約いたしましたことは、もし赤穗までの路線で、鉄橋が鉄材をもつてやれなければ、木橋ででも必ずやる、大丈夫これは引受けてやる。こういうようなことで、すでに正直な郷土民は人夫三百名まで募集いたしまして、昨年の十一月十五日に関係当局にお礼にまで出て來たほどの問題であります。そうした問題でありますから、われわれ郷土から選出されております代議士は、もし昭和二十四年度に予算をとつていただかなければ、不誠意もはなはだしいというそしりを受ける。郷土民としては当然できることをしてくれないということで、われわれの不誠意を責められて、われわれとしては非常な迷惑千万なことになる。こういうふうな現状にありますので、何とぞ当委員会におきましては、すみやかにこの案を御採択いただきまして、なお当局におかれては、十分な御誠意ある御答弁が承りたいのであります。
○有田委員長 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○佐藤説明員 御説明申し上げます。ただいまお話のございました通りでありまして、戰爭中工事に着手しておつたのでございますが、完成を見ずに中止の運命になつておるような状態でございまして、ただいま相生、赤穗間はお話のございましたように路盤工事がすでにでき上つております。赤穗から日生までは工事に着手をいたしたのでございますが、唆工いたしませんうちに中止になつておるような状態でございます。私どもといたしましても、もちろんこういつた中途でやめておりますような線路につきましては、できるだけ早く唆工させたいという氣持は持つておるのでございますが、各種の事情がございまして、本年度は全部建設線が中止になつておるような状態でございます。ただいまいろいろ新しい事実をお話いただきまして、私どもといたしましてもそういつたことにさらに調査、研究をいたしまして、できるだけ早くこういつたものが再び着手できるように努力をして参りたい。こういうふうに考えております。
○山名義芳君 重ねてお伺いいたしたいのでありますが、先般も関係代表者が陳情に参りまして、加賀山長官から承りましたときに、鉄材がはなはだ不足だ、それがために鉄橋やレールが簡單に敷かれない、こういうような御答弁も承つたのでありますが、万一鉄材等の問題で赤穗まで着手願われなければ、あるいは赤穗から日生、岡山間にかけての路盤だけを人的に着手してもらうくらいな予算は、おとり願われないでしようか。
○佐藤説明員 今のお話ですと、路盤工事をさらに続けてやつたらどうか。こういうお話ですか。
○山名義芳君 資材なら行政整理上、しかも人的資材をもつて、たとえば土方工事でもいいから岡山、赤穗、西大寺間ぐらいの路盤工事の促進をやつてもらうことはできぬですか。
○佐藤説明員 まことにごもつともであると思うのでありますが、現在路盤工事がすでに完了しておりまして、あとまくら木を並べ、レールを敷きますれば開業できるというような状態になつておりますのが、全國で四百キロくらいございます。これがやはり今の鋼材の面、資金の面が十分に参りませんので、いまだにレールも敷けないという状態になつておりますので、土工だけやりまして、資材の見通しができるまで待つたらどうかというお話も、現実の問題としては少しむずかしいと考えます。
○山名義芳君 佐藤説明員にお伺いいたしますが、御承知の通り相生、赤穗間にある高取峠のトンネルは貫通しておりますね。その間を相生造船所に行く南北の人間がほとんど毎日一千人以上、この暗いトンネルを、しかも油を造船所からぬすんで、かがり火をたいて朝晩そこを通つておるのであります。万一昭和二十四年度に予算もいただけず、この赤穗鉄道が完成できないならば、この高取峠のトンネルヲ何か一、二年人道のような形にして使用のお許しができぬものでしようかどうでしようか。これは南北交通の上から、現に相生造船所へ一千人からの職工が油をぬすんで來ては朝晩トンネルを通つておる。ところが中は非常に暗くて、しかも石ころが多い。これを人道のような形にして使用でき得ないものでしようか。
○佐藤説明員 私現地の実情をよく存じておりませんですが、よく現地の事情を調べまして、できるだけそういうふうに持つて行きたい。こう考えております。
○山名義芳君 了承しました。 —————————————
○有田委員長 次に日程第二、庄内町乙房に簡易停車場設置の請願、川越博君外五名紹介、紹介議員川越博君の紹介説明を聽取いたします。
○川越博君 本請願の要旨は、門鉄局の管内の國都線都城、谷頭間、宮崎縣の北諸縣郡庄内町乙房部落内に、簡易停車場をぜひ設置していただきたい。その所要の敷地並びに工事費の寄付についても考えておりますので、どうかすみやかに実現をはかつていただきたい、こういう要旨でございます。この國鉄の吉都線沿線の各町村は、いずれもその町村内に停車場の設置を見ておるのでありますけれども、庄内町はただ一つの停車場も持つていないのであります。その吉都線の停車場の問隔はどこも二マイルないし三マイルの近距離でありますのに、ひとり都城駅、谷頭駅間は五マイル近くもありまして、ほとんど他に倍しております。それからこの乙房部落の周囲には都城市に属する大根田、金田、今房、横市、松ノ元、志和池村野々美谷及び庄内町の諸部落が隣接しておるのでありますけれども、乙房はその中心地帶をなしておるわけであります。この部落の西方には内務省の天然記念物に指定されております、世界的に無二の称ある関之尾ノ瀧というのがありますし、その南方にはまた櫻の花で有名な母智丘というのがございます。これらの観光的から見ましても、またその近辺の部落に産するところの農産物あるいは畜産物、竹材、木材を初めとして各種の産物はおびただしい額に達し、近年非常に人口の膨脹を見ておるわけでございます。またさきに衆議院の運輸交通委員長、運輸大臣、門鉄の関係官、宮崎管理部長なども実地に視察をいたされまして、その必要性を十分に認識されたような状態でありますから、地方民の多年の熱望にこたえられて、一日もすみやかにこれが実現をはかつていただきたい、こういう請願でございます。何とぞ御採択をお願いいたします。
○有田委員長 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○藪谷政府委員 本請願の御希望の位置は、宮崎縣の此諸縣郡庄内町大字乙房でありますが、都城からは四キロ九分、谷頭駅からは二キロ二分で、やや谷頭駅寄りに偏するきらいはありますけれども、地方事情その他については、先ほどお話の通り地元の鉄道局において目下十分調査中でありますので、その結果を見た上で何分の決定をいたしたいと存じます。
○川越博君 参議院の方でもこの請願を出しまして、そちらの方でも御採択になるものと思いますけれども、鉄道当局に対しても非常に熱烈な要望を持つておるのでありますから、國会において御採択の上は、何とぞこれが実現に善処してくださるようにお願いして、私の紹介を終えます。 —————————————
○有田委員長 次に日程第二五、大杉駅、地藏寺村間國営自動車運輸開始の請願、長野長廣君紹介。日程第二六、窪川、宿毛間及び中村、清水間國営自動車運輸開始の請願、長野長廣君紹介、日程第二七、高知、宇佐間鉄道敷設の請願、長野長廣君紹介、日程第二九、池川、高知間國営自動車運輸開始の請願、長野長廣君紹介、日程第三一、佐賀港を避難港に指定の請願、長野長廣君紹介、日程第七五、川口、用居間國営自動車運輸開始の請願、長野長廣君紹介、日程第七六、四國循環鉄道完成促進の請願、長野長廣君紹介、以上一括議題として、紹介議員長野長廣君の紹介説明を聽取いたします。
○長野長廣君 高知縣は鉄道にはきわめて惠まれておりませんので、最近数回の議会におきまして、運輸当局にいろいろ請願をしましたるところ、特に鉄道以外の点については考慮しようということで、特に省営バスのごときについては重きを置いて、御回答を受けているのであります。しかしながら事実は全然これを裏切つて、何も手をつけられていないのであります。これを私は非常に遺憾とするものであります。しかるに港湾当局におきましては、昨年度全然だめになつていたものを三つも生かしてくれまして、継続事業で十数億円の仕事ができることにしていただいたのであります。経費の割当におきまして大体の目安から、高知縣は相当に考慮せなければならぬというおぼしめしのある点を一つ顧みていただいて、何分の御回答を得たいものだと思います。 まず大杉駅、池藏寺村間國営自動車運輸開始の請願でございますが、道路が狹いから改良したならばただちにやるという御陸答を、実は数年前に受けているのであります。その後適当なる改修を加えまして、相当の施設ができるに至つているのでございますから、どうか至急にこれを実現をしたいただきたい。ことに経由地帶の沿線は、高知縣の九分の一の面積を只めている嶺北地帶でありまして、銅、木材のごときは日本においても有数の地帶になつております、比較的山間はでありますが、人口も稠密でありまして、いろいろの点から考えまして急を要するものと存じます。何分既行にお願いをしたいと思います。 次に窪川、宿毛間及び中村、清水間國営自動車運輸開始の請願でありますが、これはすでに御承知のごとく全國において三箇所の総合開発地帶というものができました。この幡多郡というところは全國的に取上げられまして、特別に経費を傾注することに相なつているのであります。つきましては現在の窪川と宿毛間及びその中間における中村から清水、この間の省営バスの実現を願いたいというのであります。理由としましては各種の産物に非常に富んでいる。特に林産、疊表、水産物であります。それから今回内閣におきまして四國國立公園の目標のもとに、この地点を中心として今審議を進められているのでありまして、おそらく最近に決定を見ることと思いますが、かようなことを考え合せまして、今後國の收入という点から考えましても、大いに價値のあることではないかと思いますので、これをぜひお願いをしたい。 次に高知、宇佐間の鉄道敷設の請願でありますが、数年前に実現一歩前とわれわれは感じておりましたけれども、特に一昨年において相当話が進みましたが、遺憾ながら宇佐より須崎に至る線の競爭ができまして、そのために停頓をいたしているのであります。しかし宇佐、須崎間にことは次のことといたしまして、ともかく高知より浦戸湾の西岸を臨海鉄道として、さらに右折して宇佐の方に進めて行く。かような意味において何分実現をしていただきたいと思います。 次に池川、高知間國営自動車運輸開始の請願でありますが、これは高知駅から伊野町を経て仁淀川東岸を北上し、小川村を経て池川町に抜けて行くものでありまして、さらにこの池川町から久万町につけるという案であります。現在久万町と池川町の間には愛媛、高知両縣の共同でトンネルが抜けまして、これは完成しておるのであります。ただ遺憾ながら小川村と池川町との間に大峠トンネルがありまして、これの実現が残つておるのであります。つきましては運輸省としましては、建設省と連繋のもとに相当の補助をしていただきまして、この大峠トンネルを抜くことを特別のおはからいをお願いしたい。そうして池川町を経て久万町に通ずるのでありますが、しかもこの間においては林産物が非常に多く、特に薪炭、木材のごときも、官有林地帶でありましてすこぶる豊富であり、人口もこの間は相当に稠密な地帶でありますから、これは價値のあるものだと思います。 次に川口、用居間國営自動車運輸開始の請願でありますが、川口、用居間は松山、佐川線の省営バスの大崎村の川口から北に折れまして池川町の用居部落に通ずる線であります。この線は人口においても池川、大崎を合せますと一万五、六千くらいの人口になつております。先ほど申し上げましたように産物も多いのであります。現在バスはありますけれども、事実上私営バスは運行しておりません、この際これを早急にお願いしたい。ついては御調査をお願いしたいというのであります。 次に佐賀港を避難港に指定の請願でありますが、佐賀港はまつたく天然の良港でありまして、港の沖合いに暗礁と島がありまして、これはいくらか樹木もある程度の小さい島でありますが、この間を連接しますと相当優良な港ができると思います。特に避難港として重要な地点でありますから、すみやかに御調査を願いまして、指定港としていただいて、これが工事に着手し得るように特別の御高配をお願い申し上げる次第であります。昨年特別のあはからいで上川口港と久礼港は、すでに工事にかかることになりましたけれども、この佐賀港を実現していただきますならば、林産物及び水産物の搬出港として、また避難港として最も重要なる港となると思いますから、この点を何とぞよろしくお願いいたします。 それから四國循環鉄道がいまだに完成しないことは、まことに遺憾とするところであります。この際影野、吉野生間の仕事が、万一吉野生間の経費に故障がありますれば、せめて窪川まで延長していただきたい。それから安藝、甲浦間の実現であります。どうか四國の資源と文化、同時に鉄道のきわめて貧弱なことを御同情いただきまして、一刻も早くこれが実現をしていただきたいと存じますが、本省におかれましてはどういう御見解でありましようか。それもあわせて承りたいと思います。
○有田委員長 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○藪谷政府委員 御提案の中で省営自動車に関する三件について、まずお答えをいたしたいと思います。國営自動車の開設方針につきましては、先刻も申し上げた通りでありますが、戰後の事情といたしましては、関係方面の意見もあり、民営自動車をできるだけ強化してやる。やれない場合には、省営自動車を適当とする場合には開設することになつております。またその手続といたしましても、國会に請願されると同時に、府縣から選出されているその地方の道路運送委員会に諮りまして、その上中央の道路運送委員会に諮る。その上で通過したものに限つて省営自動車を考慮する。こういう順序に相なつております。三件の中で第二十九の池川、高知間の線でありますが、道路負担の問題が出ましたが、かようにしてもし省営自動車を適当とするという結論に相なりますれば、もちろん從來の方針通り運輸省において應分の道路改修負担はいたしたいと存じております。 次に四國循環鉄道の問題は、地方の要望としてまことにごもつともだと存じます。運輸省の鉄道総局といたしましても、一日も早くその実現を期待しておるわけでありますが、何分にも敗戰以來予算あるいは資材の面において制約を受けまして、思うように行かないのが実情であります。しかしながら今お話の中で、せめて窪川までをという問題につきましては、御承知のように路盤もできておりますし、われわれとしてもできるだけ資材を見つけて、あの辺一体の資源を開発いたしたい。本年度は建設線にありませんが、來年度以降においてできるだけ早く実現いたしたいと考えておる次第であります。
○秋山政府委員 ただいま長野さんから御紹介がございました、佐賀港を避難港に指定する件につきまして、当局の見解を申し上げることにいたします。 わが國は御承知の通り四面環海でございまして、その間漁船その他の小船の往來も非常に多いのでございます。海上における遭難事故も決して少くないのでございまして、われわれはその点に関して避難港はできるだけ多くこれを設けたい。かように存じておる次第でございますが、何分にも予算その他の制限がございまして、十分なことができないのであります。実は特に避難港として設置しようという方針は、本年初めてとつたのでございますが、本年におきましてはこの工事いたしましたものが、なるべく直接に國家経済に役立つようにというような見地からいたしまして、從來の機帆船運送の最も交通の要路に当つております所で相当海上の難所がございます。積出港から出ました機帆船が難所にかかります場合に、機帆船というものは御承知のごとく、無線の設備のあるものは少いのでございますから、そこへ出て参りまして、これはしけで向うに出られないというようなことで、また元の所にもどつて來るというような箇所が、あちらこちらに相当あるのでございます。從いましてそういう所をまず重点的に選びました。たとえば有明海の三池から炭を持つて出て参ります。ちようど長崎縣の脇岬というような所でございますとか、あるいは平戸でございますとか、そういう所まで参りまして、そこで引返すということは非常に不便でございます。その辺くへたまたまかつこうな所がございますものですから、ここへ防波堤を設けて、船が一時とまることができるようにしたのでございます。そうすると今までの航程がむだになりませんし、またなぎを見ましてただちに出港ができる。かようなことになりまして、機帆船の運送の成績が非常に上るわけでございます。実は燃料油の貴重な折柄、燃料油の節約にもなるわけでございます。かような見地から四、五箇所選びまして、工事を進めたような次第でございます。 ただいま御紹介がありました佐賀港につきましては、私ただいままでに十分な報告を受けておりませんが、御紹介の御趣旨もございますので、十分調査いたしまして、これが緊急なものであるということがわかりますれば、予算その他の都合を見はからいまして、なるべくすみやかに設置いたしたい、かように存じております。
○佐藤説明員 高知、宇佐間の鉄道敷設につきましてお答え申し上げます。この区間は現在予定線にはなつておりませんが、大体延長が三十キロぐらいになる見込でございます。お話の通り、沿線につきましては相当物資も豊富でございまして、人口も多い箇所が相当あるようでございます。ただいまのところすぐ着工というようなことには参らないと存じますが、すでに衆議院でも請願の採択になつている関係もございますし、また川内から宇佐に参ります区間は予定線にもなつておりますので、將來さらに研究をさしていただきたいと考えております。
○長野長廣君 先日これは新聞紙による報道ですから、どこまで確かであるか疑問ですが、ただいまの高知、宇佐間の所に高速度電車を計画して、運輸省の了解を得たとか、何とかいうようなことがありましたが、これは民間の経営とする計画らしいのでございますが、それとの関係はどういうふうでございましようか。さようなことはあるのでございましようか。
○佐藤説明員 寡聞でございまして、私まだ耳に入つておりません。
○長野長廣君 それではよろしゆうございます。 —————————————
○有田委員長 次に日程第七〇、岩國・黒澤間、不畑出合・阿賀間及び鮎谷・秋掛間國営自動車運輸開始の請願、田村虎一君紹介の請願について、紹介議員田村虎一君の紹介説明を聽取いたします。田村虎一君。
○田村委員 本請願の要旨は、山口縣玖珂郡東北部の坂上、賀見畑、秋中の三村は、岩國市及びその隣接地域に直続し、多数の人口を有し、また多大の資源を所藏するにかかわらず、交通運輸の便に惠まれず、文化、産業等に多くの支障を來している。ついては岩國、黒澤間、不畑出合・阿賀間、及び鮎谷・秋掛間に國営自動車の運輸を開始されたいというのであります。大体この路線は、岩國、日原間の國営自動車の中間にありまする小郷という駅から、右に支線としての運轉になるわけでありまするが、この間沿線におきまするところの最大の農産物の豊富な地帶は、この請願をいたしておりますところの関係三箇村であります。しかるにこの三箇村にありましては、わずかに一日一回の省営自動車があるのみでありまして、一万五千を有するところの人間は、小型のわずか一台の自動車で用を足す以外には、交通機関がないのであります。岩國市におきましても、この不便を感じまして、何とかその回数をふやしたいという考えでありますけれども、市営をもつていたしましては、とうてい一回以上この運轉の回数をふやすことはできないのであります。そこで岩國市におきましても、この間に省営自動車が運轉されることを希望いたしまして、省営自動車が運轉されまするならば、岩國市の市営の路線はただちに放棄するということの同意を得ておるような次第であります。そういう状態でありまするので、本請願は昨年も当委員会において採択を願つたのでありまするが、この三村の町民、村民一万五千は夜の明けるのを待つような氣持でもつて、本路線が一日も早く國営自動車になることを念願しておるような次第であります。どうぞ本請願を御採択あらんことをお願いいたします。
○有田委員長 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○藪谷政府委員 本路線は、今田村さんから御説明の通り、地方としては非常に熱望している路線だろうと思いますが、先ほども御説明申し上げましたように、道路運送委員会にかけて所要の手続をおふみになつて、もし省営が適当だというならば、その上で態度を決したいと存じます。ただ地元の懇望が非常に熾烈でありますので、私どもの方でも十分御趣旨に從つて調査いたしたいと存じます。
○田村委員 よろしゆうございます。 —————————————
○有田委員長 では日転第七一、枝幸、美深間鉄道敷調の請願、佐々木秀世君紹介の請願について、紹介議員佐々木秀世君の紹介説明を聽取いたします。佐々木秀世君。
○佐々木秀世君 本請願は北海道中川郡美深並びに北海道枝幸郡枝幸間八十六キロにわたります間に、鉄道を敷設していただきたいという請願でございますが、右鉄道敷設に関しては、美深、枝幸、歌登、こうした三町村の三万住民が昭和六年以來二十数年間連続請願をした、鉄道敷設の請願なのであります。 〔委員長退席、田村委員長代理着席〕 本線路の重要性を当局においても、あるいは國会においても認められまして、その請願のたびごとに採択せられ、また鉄道省も実地測定並びに実地経済調査等を完了して、沿岸住民はひたすら本工事の施工を熱望しておつたのでありますが、戰爭その他のいろいろな諸情勢のもとに、今日までこの実現が見られなかつたのであります。御承知の通り北海道はいまさら申し上げるまでもなく、地上資源、地下資源、あるいは農作物等、現在の日本における産業の實庫であることは申すまでもありません。この枝幸、美深間には歌登付という村がございますが、この村の木材の搬出というものはこの地方における最大のものでありまして、現在國家が要請しております木材ばかりでなく、鉱業あるいは農産物等はきわめて莫大なものがあるのであります。それらの点につきましてはこの請願書に詳しく述べてありますので、説明を省略いたしますが、北海道が常に日本の産業に貢献しておるにかかわらず、交通が非常に不便でありまして、この地方の住民が営々として取り上げた産物を、わずかな馬車あるいは貨物自動車等において搬出しておるという状態は、まことにお氣の毒なものがあるばかりでなく、その費用も莫大なるものになるのであります。当局におきましてはすでに調査等も終つておるのでありますから、この間の重要性をお考えくださいまして、ぜひひとつこの鉄道の敷設のために、特段の御努力をたまわりたいと同時に、でき得るならば明年度等に予算を計上いたしまして、ぜひともこの鉄道敷設に対しましては、当局としてもこれが実現のために特段のお力添えを願いたいということを、私はお願いするのであります。時間も大分遅くなつたようでありますから、詳しいことは請願書において御調査くださいまして、以上簡單でありますが、私請願の趣旨を説明したのでありますから、何とぞひとつこれを取上げて、敷設していただきたいということをお願い申し上げるものであります。
○田村委員長代理 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。佐藤説明員。
○佐藤説明員 ただいまお話のございました枝幸、美深間の鉄道敷設につきまして御説明申し上げます。 ただいまお話のございましたように、当路線につきましては、省といたしましてもすでに経済調査もいたしましたし、また線路の設計も一應完了しておるのでございますが、現在の状況といたしましてただちに着工というわけには参らないことは、御推測の通りでございますが、今お話のございましたように、北海道の開発あるいは開拓というような問題が、現在の日本といたしまして非常に大きな問題であるということはよくわかつておりますし、またこの開発なり開拓なりには、まず鉄道が先駆すべきであるという御趣旨にも賛成であります。ただ現在の國鉄の財政状態なり國の資材の状況から申しまして、すぐに着工できないということはまことに遺憾でございますが、各方面でも今いろいろ研究されておるようでございますので、さらに大きな点から北海道の開発なり開拓なりという面につきまして御研究くださいまして、この建設線が一日も早く着工できますように、お互いに努力させていただきたいと思います。 —————————————
○田村委員長代理 次に日程第五九、亀山、天津間國営自動車運輸開始の請願、文書表番号第三六六号、紹介議員冨田照君、日程第六二、猪谷、船津間鉄道敷設の請願、文書表番号第五二四号、紹介議員岡村利右衞門君、右二件を一括上程いたします。紹介議員岡村利右衞門君の紹介説明を聽取いたします。
○岡村委員 亀山、天津間國営自動車運輸開始の請願の趣旨をかわつて紹介いたします。本請願の要旨は、千葉縣安房郡天津町より清澄を経て、君津郡龜山に至る路線は、龜山にて國鉄久留里線に合し農山村と海岸町村とを直結する經済的、文化的交流の要路で、しかも清澄を中心とする外房一円の観光道路としても最も重要路線であるが、交通の便に惠まれないため不利不便が多い。ついては該区間に国営自動車の運輸を開始されたいというのであります。何とぞこの請願を採択せられんことをお願いいたします。 次に猪谷、船津間鉄道敷設の請願の趣旨を申し上げます。本請願の要旨は、高山線猪谷駅より岐阜縣船津町に至る区間は、十万町歩に及ぶ未開発山林資源と産額東洋第一の称ある鉛、亞鉛鉱等の豊富なる地下資源を有し、また附近一帶は山岳観光地域として天下に誇るに足るものと信じます。ついてはすみやかに該区間に鉄道敷設を促進されたいというのであります。この猪谷、船津間は、現在においては本区間に三井鉱業所において、軽便鉄道を経営しておるのでございますが、これは鉱山の物資だけを輸ぶだけでありまして、一般物資はほとんど運べず、非常に不便な所でありますので、何とかしてこの間に鉄道を敷設していただきたい。もしもこれができなかつたならば、この軽便鉄道を省営として買い上げていただきたい。こういうふうな希望があるのでお願いいたします。
○田村委員長代理 次に本請願に対する政府側の意見を聽取いたします。
○藪谷政府委員 まず第一の龜山、天津線の國営自動車開設に関してお答えいたします。 御説明にありましたように、現在久留里線が龜山まで來ておりますが、鉄道の天津までの延長は地方年來の宿望でありましようが、今日の諸般の情勢から見て、なかなか実現が困難であることは事実であります。ところが本線は外房と内房を結ぶ非常に重要な路線でありまして、この路線の中の一部区間を除きまして、日東自動車株式会社が運行いたしております。まず政府側といたしましては、これを育成強化して、沿線の各位の御要望に沿いたいということを第一段に考えております。もし地方の御希望に沿い得ない場合は、先ほど御説明申し上げた通り、道路運送委員会におかけくださいまして、國営自動車がもし適当であれば、実施について地方の御希望に沿い得るやいなやという調査をいたしたいと考えております。
○佐藤説明員 ただいまお話のございました猪谷、船津間の鉄道路線につきましては、この沿線に有名な神岡鉱山もございますし、また奧地一帶は鉱産なり林産なりの資源が、非常に豊富でありますことはお話の通りでございます。ただ非常に山嶽地帶でありますし、ことに高原川の流域でございますので、隧道の長いものができるとか、あるいは橋梁の長いものをつくらなければいかぬといつたような問題もございまして、なかなか実現に至つていないような状態でございます。さらにこれを延ばしまして、中央線に接続するというお話もございましたが、この線につきましては、まだ調査を完了しておりませんので、本年度調査をいたす予定になつております。 最後にお話のございました神岡鉱山で経営しております鉄道を改良して、これの代行にならないかどういうことでございますが、この鉄道はゲージから申しましても、また線路の強度から申しましてもまた線路の等級から申しましても、これを改良いたしまして省線並のものにいたしますのには、相当多額の金を要しますので、これもなお研究さしていただきたいと考えております。
○田村委員長代理 残余の議案は紹介議員がお見えになりませんので、次会に讓ります。次会は明二十九日午後一時より開会することにいたします。 本日はこれをもつて散会いたします。 午後五時十八分散会