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2回国会参議院1948/05/06

財政及び金融委員会 第24号

発言数
11
登壇者
4
会派数
3
開催日
1948/05/06

会議録

伊藤保平緑風会

○理事(伊藤保平君) これより開会いたします。本日は黒田委員長御病気で御欠席でありますので、私に代理をしろということであります。何分不馴れでありますからよろしくお願いいたします。  製造たばこ「新生」の價格の改定に関する法律案、これは今衆議院の本会議で今にもこちらに廻つて来るそうでありますが、一應予備審査の御審議をお願いいたします。

原田富一大藏事務官(專賣局經理部長)

○政府委員(原田富一君) 大藏大臣並びに政務次官が所用で外の所に参つておりますので、私から代つて御説明申上げます。  只今議題となりました製造たばこ「新生」の價格の改定に関する法律案につきまして提案の理由を御説明いたします。製造煙草「新生」は、昭和二十二年度專賣益金を確保するために、昨年十一月一日から十本当り四十円の定價で新発賣せられだのでありますが、その定價が割高であつた関係上賣行が不振でありました。そこで政府におきましては、本年二月初句から新たに福引券附賣出しを実施して、大いに収入の確保に努めたのでありますが、昨年度四十二億本の販賣計画に対しまして、約六〇%の販賣成績を収めたに止まつたのであります。從つて尚約二十億本に近い「新生」が賣れ残つておりまして、福引券附賣出しの期間もすでに過ぎておりまして、これを現在のままの價格で販賣するといたしますと、賣り盡しに長日月を要し、その間闇煙草を更に蔓延させることともなりますし、又一面氣候の関係からも品質が悪くなる恐れもありまして、社会的にも財政的にも面白からん結果となるのであります。從いまして政府におきましては、従来の行き懸りを一擲いたしまして、この際「新生」の定價を十本当り二十円に値下げをいたしまして、これを短期間に賣り盡し、專賣益金を確保いたしますと同時に、闇煙草の防止にも役立たせたいと考えまして、財政法第三條の規定によりこの法律案を提出いたしました次第でございます。何とぞ御審議の上速かに御賛成あらんことをお願い申上げます。

伊藤保平緑風会

○理事(伊藤保平君) 何か御質問がありましたら……

西川甚五郎民主自由党

○西川甚五郎君 この二十円というのは何を標準にしてお決めになつたのでしようか。

原田富一大藏事務官(專賣局經理部長)

○政府委員(原田富一君) 二十円の根拠でありますが、最初四十円に決まりましたときにも、政府部内におきましてもいろいろ議論がありましたのでありますが、先程も御説明いたしましたように、財政収入を成るべく多くするという見地から四十円にいたしましたので、私共事務当局といたしましても、四十円の價格は割高だつたことを率直に認めざるを得ないのであります。それでこれが値下げをいたしますに、どの程度に價格をおくべきかということを、今般この度の案を作るにつきましてもいろいろ議論を重ねたのであります。「ピース」が五十円でありまして、それに続く煙草としてどの程度にすべきか、或いは家庭配給の品物に比べてどの程度にすべきかという問題と、もう一つは闇煙草が御承知のように現在遺憾ながら非常に蔓つつておりまして、私共取締陣を強化して取締を厳正にいたしておるのでありますが、なかなか一掃することできないのであります。できれば「新生」を相当値下げをして、價格と品質を以て闇煙草を駆逐したいということを考えまして、三十円や二十五円では……闇煙草が最近十五円或いは二十円という値で賣られておる実情から見まして二十五円三十円では闇煙草の一掃にあまり役に立たない、この機会に闇煙草を一掃するには、やはり二十円程度がよいのではないかということも考えましたし、約二十億本も残つておる大量のものを短期間に賣り盡さねばならんという事情もございまして、これは梅雨時になりますと、品質が悪くなる恐れもありますので、やはりこのためには相当低い所におかなければならんと、まあかれこれ考えまして、大体二十円が至当だろうということに議論が落ち着いて、かように提案いたした次第でございます。

石川準吉民主党

○石川準吉君 只今政府委員の説明によりますというと、二十億本内外残つておる煙草を賣るために値下げをするようでありますが、現在「新生」は製造しておるのでありますか、又「新生」の製造を打切るとすれば、今後の煙草の配給の点に対して、どのような御計画があるかお聽きしたいと思います。

原田富一大藏事務官(專賣局經理部長)

○政府委員(原田富一君) 「新生」は先程も申したように、賣り出してから賣れ行きが芳しくありませんので、三月初めに製造を中止いたしております。從つて現在残つておる分を賣り盡しますれば、それでおしまいとなるわけであります。大体昭和二十三年度の煙草の販賣の見込を一應立てておるのでありますが、これは「新生」の今残つておるものを賣ることは別問題にいたしまして、我々の考えておるところは、大体全体の数量を申しますと、五百三十億本を賣る予定であります。二十二年度は五百億本の予定で進んだのでありますが、実績は四百七十数億に減つたのであります。二十三年度の五百三十億の内訳は、大体「新生」を除いた現存の品物をそのまま販賣する外に、新らしい製品として現在私共が考えておりますのは、両切の「いこい」という煙草と「ハッピー」という煙草、刻みの「桔梗」という煙草を自由販賣品として出したい予定でございます。價格につきましては、今後の物價の改訂の問題や、財政姿の問題等、いろいろの関連がありますので、それらの見込がつきました上で決まることで、今は何とも決つた案は持つていないのであります。さように新らしい品物を賣ることになります。そうして自由販賣品と家庭配給品との割合を申しますと、自由販賣品を全体の数量の大体三五%、家庭配給品を六五%の割合で出す予定にいたしております。

西川甚五郎民主自由党

○西川甚五郎君 この二十億本を二十円でお賣りになつてどのくらいの期間で消化できる御予定でございますか。

原田富一大藏事務官(專賣局經理部長)

○政府委員(原田富一君) 大体私共はできるだけ早く賣り盡したいという考えでありますが、一應の見通し、これは見当になりますが、申上げますれば、只今國会の御承認を得ましてこの法律案が法律となり、公布されるとしますと、大体一ヶ月、梅雨前ぐらいに賣り盡したい意向でありますが、本当のところを申しますと、多少半ケ月ぐらいは延びるのではないかという危惧もあります。できるだけ早く賣り盡したいと考えております。

伊藤保平緑風会

○理事(伊藤保平君) 外に御質疑ありませんか……。ありませんようでしたら、質疑は一應これで打ち切りまして御異議ありませんか    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

伊藤保平緑風会

○理事(伊藤保平君) 打ち切ります。法案が廻つて來ておりませんから、一應これで散会いたします。    午後二時十九分散会  出席者は左の通り。    理事            伊藤 保平君            波多野 鼎君    委員            伊藤  修君            玉屋 喜章君            西川甚五郎君            松嶋 喜作君           尾形六郎兵衞君            星   一君            赤澤 與仁君            石川 準吉君            九鬼縞十郎君            小林米三郎君            小宮山常吉君            高橋龍太郎君            山内 卓郎君   政府委員    專賣局長官   原田 富一君

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