決算・通信連合委員会 第1号
- 発言数
- 4 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1948/07/03
会議録
○委員長(下條康麿君) 決算通信連合委員会を開会いたします。逓信省設置法案他一件を議題といたします。政府の説明を願います。
○政府委員(下條恭兵君) 只今議題となりました逓信省設置法案並びに逓信省設置法の施行に伴う法律の整理等に関する法律案の提案理由について御説明申上げます。 今回、逓信省におきましては、この逓信省設置法を制定いたしまして、中央地方を通じ、部内全般に亘りまする機構の改革を企図いたしておるのでございますが、その趣旨といたしますところにつきまして以下御説明申上げます。逓信省の所管事務は、第一には、郵便、電信、電話、郵便貯金、簡易生命保険等の事業、いわゆる通信事業の経営でありまして、事業に從事する從業員総数は四十一万余に達し、この点に関しまする限りにおきましては、他の一般行政監督官廳と余程面目を異にしておるのであります。 又第二には、電波管理業務及び航空保安業務を担当いたしておるのでありまして、これらの業務については、監督行政の分野に属するものと称して差支えないかと存じます。而して只今申上げました第一の諸事業は、一口に通信事業と称しておりますが、郵便、電信、電話、貯金、保險のそれぞれが異なる性質の事業でありまして、これらの諸事業がそれぞれ各事業の特異性に基いて企業的に、能率的に運営され、又同時に逓信省という一つの枠の中で、且つ逓信事業特別会計の枠の中で、一体性を以て合理的に運営され、そして國民に最小の経費を以て最大のサービスを提供いたすことをその使命といたしますことは申すまでもありません。この度の機構改革は、この要請に應じ得るように、逓信省の中央地方を通じましての機構を事業別に縦割りとすることをその根本とし、各事業についての能率的運営を確保し、且つその責任体制を明確に取り得るようにいたしたのであります。このような態勢を確立いたしまするために、所管の業務を、郵便、貯金、保險と電信、電話の二大系統に分ちまして、この区分を中央から地方管理機関及び現業機関の末端に至るまで、可能な限りにおいて徹底させております。即ち本省におきましては、郵便、貯金、保險の各事業を統括する郵政総局と、電信、電話事業を運営する電氣通信総局との二総局を置き、尚この外に各事業に共通的な会計、資材、営繕、労務等の事務を所管する事務総局を置くことにいたしております。この事務総局の仕事は各事業の運営について、各事業部局の要求に基いて、只今申上げましたような事務についてサービスを提供することを建前とし、又同時に全事業の一体性、協調性を確保せんとするものであります。 次に地方管理機関として、部内には從來、逓信局が設置せられておりまして、各事業の現業事務を一括して管理していたのでありますが、この逓信局も、前述の趣旨によりまして解体を断行いたし、中央におきまする事業の系統による区分を承け継ぎまして、新たに郵政管理局及び電氣通信管理局に分ち、更に別に地方郵政監察部、地方経理部、地方資材部を設置することといたしました。 次に電氣通信関係におきましては、現場の運営を刻々に把握しまして、これに適切なる指令を與える管理面の働きが、事業の性質からしまして特に要求せられますので、電氣通信管理部並びに電氣通信管理所を置くことにいたしております。 現場機関につきましては、前にも一寸申し述べましたが、中央からの二本建の流れに從つて、これを郵便、貯金、保険を取扱う郵便局と、電信、電話を取扱う電氣通信取扱局とに分ちます。但し、局員が数人にて、各事業を取扱つておるという程度の小規模の郵便局までも形式的な分割はいたさず、郵便局に電信電話業務を委託するような形といたしたのであります。 最後に電波管理行政についてでありますが、この事務は純然たる監督行政でありまして、通信事業の経営とは無関係の事務でありますので、この際、機構的にも截然と分離することといたしまして、新たに外局として電波廳を設置いたし、地方には地方電波管理局を設置することといたしたのであります。 大体これを以ちまして、この法案に盛り込んでありまする逓信省機構改革の概要を申上げた次第であります。この度の機構改正は一見機構の拡充のごとく見えるのでありますが、これは飽くまでも各事業の能率化、合理化を図る趣旨に基づいているのでありまして、それぞれの事業の特質並びに規模に基いて、それぞれに適当なる運営機構を立案いたしたに過ぎないのであり、機構の改正による総体の人員増加は考慮されておらんことを附言いたします。 以上申し述べました逓信省の機構改正は、これをできる限り速かに実施いたしまして、前に述べましたように各事業がそれぞれ能率的、合理的に運営され、一日も早く通信事業復興の実を挙げることが、國民に対する政府の責任でもあり、義務でもあると信じておりますので、本法案を特に本國会に提出した次第であります。 次に逓信省設置法案と同時に御審議を願いまする逓信省設置法の施行に伴う法律の整理等に関する法律案におきましては、逓信省設置法の施行に伴いまして、現行の郵便法及び郵便貯金法の規定中、設置法の規定と重複いたしまする部分を削除するなどの改正を要する法律がございますので、本法案を提出した次第であります。 以上提案理由の説明を終りますが、何とぞ只今申し述べました趣旨を御了承の上、十分御審議下さいまして、速かに御賛成下さるよう切望する次第でございます。
○委員長(下條康麿君) この際御質問なさいますか、或いは又別の日になさいますか。実は時間が切迫して、食事の時間ですから、今日はこの程度にいたしておいたら如何かと思いますが……。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(下條康麿君) それでは連合委員会を閉じます。 午後零時六分散会 出席者は左の通り。 決算委員 委員長 下條 康麿君 理事 太田 敏兄君 委員 岩崎正三郎君 西山 龜七君 谷口弥三郎君 深川タマヱ君 小野 哲君 鈴木 憲一君 玉置吉之丞君 山崎 恒君 兼岩 傳一君 千田 正君 西田 天香君 通信委員 委員長 深水 六郎君 理事 千葉 進君 委員 鈴木 清一君 水橋 藤作君 大島 定吉君 鈴木 順一君 油井賢太郎君 新谷寅三郎君 堀越 儀郎君 藤田 芳雄君 政府委員 逓信政務次官 下條 恭兵君